2025.04.01
「千晶と騒がNight」「ボイジャーソングライブ」追加
成田賢「誕生日&デビュー40周年記念パーティー」
08.10.22 ザ・メアンドロス
出演/成田賢
演奏/カラオケ
成田賢(harp)
4月に開催されたソロライブ「誰がために、始動!!」以来半年ぶりとなる、成田賢さんのソロライブ。
今年デビュー40周年を迎えられた成田さん。当日はお誕生日ということも重なっておめでたい事づくし。
会場は"ニュージャズ喫茶"、ザ・メアンドロス。
成田さんは4月の始動後、こちらでゲストとして何度もステージに立たれているそうです。
会場中央にステージがあり、座席はそれを囲む形でステージ正面、右、左を別れ、それぞれがほぼひとつながりのソファー。新鮮。
私たちの席はステージを真横に見る格好でさながら舞台袖から見ている感じ。新鮮。
開演まではThe Rolling Stonesの日本公演のライブ映像が流れていましたが、
途中からケーブルテレビAT☆XでAJF07"夏の陣"が特集された「ライヴシアターX」に変わるという嬉しい配慮。
「ライヴシアターX」が途中まで流れたところで映像から、BGMに変わり開演までしばし待つことに。
01:誰がために
-MC-
開演時間になり突然大音量で流れたイントロ。びっくりする間もなく、成田さんが登場。
代表曲「サイボーグ009」より「誰がために」で誕生日&40周年ライブの幕開けです。
成田さん「誕生日ということで、今日で20歳、ということで…お酒もタバコもお姉さんもOKになりました」
成田さん「今日はどんどん進めていかなきゃいけないから。次は『九つの命』」
02:九つの命
-MC-
03:母は大地
-MC-
「009」が続きます。前編に漂う緊張感とサビの搾り出すような歌声が印象的な「九つの命」。
そして石ノ森先生と成田さんの共同作詞の「母は大地」は物悲しさと壮大さを感じるシリアスな曲。
どちらも原盤からさらに哀愁とハスキーさが増した成田さんの歌声にぴったり。
成田さん「みんな、もりあがってくれてるー?」
観客「おおおおおお」
成田さん「じゃぁ、ちょっとテストを… Yeh!?」
観客「Yeh!!」
成田さん「Yeh!?」
観客「Yeh!!」
成田さん「ありがとう!」
成田さん「次の曲はちょっとタイトルが長いんだ。
『新竹取物語1000年女王』より『コスモス・ドリーム~宇宙をかける夢~』」
観客「おおおおお」
04:コスモス・ドリーム COSMOS DREAM-宇宙をかける夢-
-MC-
コロムビアでのカバー版ながら、アニソンファンにはオリジナルよりもこちらの方がおなじみという方も多いはず。
若干辛そうな成田さんでしたが、逆にその歌声で詞の内容が際立った感が。辛そうな理由は後ほど明らかに。
成田さん「続いては『ゲキレンジャー』から『1-2-3-4 激気正義!』」
05:1-2-3-4 激気正義!
-MC-
成田さんのカムバックを飾った「ヤー・イー・サン・サー」。2番を歌い終えるとおもむろに取り出されたのはブルースハープ!!
半年前はエアハープでしたが、今回はなんと生ハープが聞けるとは!
やはり辛そうに所々つっかえながら最後のサビまできたものの、カラオケを止めるようにとスタッフさんに伝える成田さん。
成田さん「なんかごめんね。鼻風邪ひいちゃって…ちょっと水もらえるかな…お詫びにもう一回やらせてください」
なんと、体調不良を押してのライブとは。
06:1-2-3-4 激気正義!
-MC-
歌いきったのにもう一回、しかも成田さんのハープが再び堪能できるとは! やり直しウェルカム!!
その変わらない歌声は「ゲキレンジャー」の大陸的な雰囲気にピッタリ。
成田さん「次も『ゲキレンジャー』からメレちゃんの『ちぎれた羽根』を…女性の歌だからキーが合わないんだけどね」
07:ちぎれた羽根
-MC-
おぉおおお! 今回も披露されるとは。キャラソン7番勝負の6番目、"ラブウォリアー"メレ様の歌。
アニソン・特ソンからのファンにはとても嬉しいカバー。成田さんの歌声に女性詞がとても合います。
成田さん「次は…ビーバーズやろうかな」
観客「おおおおお!」
成田さん「それではオリコン36位…36位って凄いんですよ? 200位の中の36位ですから」
08:初恋の丘
-MC-
「これぞラテン・ロックの決定盤!」。ザ・ビーバーズのデビュー曲即ち成田さんのデビュー曲。
童謡調なラテンアメリカ風のこの曲は大野克夫さんの作。こういったアニソン・特ソン以外の曲が聴けるのも醍醐味。
成田さん「テキパキと進めないとね。次は『君なき世界』」
09:君なき世界
-MC-
ラテン・ロックからラーガ・ロックへ。GSの失恋ソングらしい、せつなく、耳に残るこの曲は醐樹弦ことかまやつひろしさんの手によるもの。
本来ビーバーズはツインボーカルですが、今の成田さんの声がまた哀愁を誘って味わい深いです。
成田さん「風邪だからちゃんと歌えないんだけど、次の曲はスタンダードで『The End of the World』、
『この世の果てまで』っていうSkeeter Davisの曲です」
10:この世の果てまで(The End of the World)
-MC-
失恋の歌が続きます。「君なき世界」と続くといっそうせつなく。
こちらも原曲は女性ですが、歌声、そして間奏の"語り"が成田さんの声になると、さらに寂しさを誘います。
成田さん「Grass Rootsの曲をテンプターズがカバーして、
僕も『グループ・サウンズ・グッディーズ』というアルバムでカバーしてます。『今日を生きよう』」
11:今日を生きよう(Let's Live For Today)
-MC-
様々な国の様々なアーティストが歌っているこの曲。やはり日本で有名なのはこのテンプターズバージョン。
同じムーブメントの渦中にいただけあり、曲に対するアプローチも所々ショーケンさんを思わせます。
成田さん「思いっきり間違えちゃた。ごめんね。ちょっと次はブルースハープを…」
12:ブルースハープソロ
-MC-
おぉ! これは嬉しい! ハープの名手である成田さんのテクニックを存分に味わえました。
成田さん「ここで大ヒットした曲を…これやるって約束したんで」
13:東ハト キャラメルコーン(アカペラ)
-MC-
14:赤福餅の唄(アカペラ)
-MC-
嬉しいCMソング二連続。「キャラメルコーン」では間奏で口笛も披露。
「赤福」は成田さんは「関東の人には馴染みがないかも」とおっしゃっていましたが大盛り上がり。
成田さん「次は一番好きな曲を歌いたいと思います。バラードなんだけど『星影のバラード』っていう…」
と、譜面台から譜面がヒラヒラと。
成田さん「あぁ…バラバラと…バラバラード」
観客笑。
15:星影のバラード(More Than I Can Say)
-MC-
Leo Sayerのカバーで、報われない男性の恋心を歌ったこの曲。CMなどで使われていたりもします。
出だしの「Wow wow yea yea」やサビの「I love you more than I can say」の繰り返しが癖になります。
成田さん「次はみんなステージの前に来て踊りたい人は踊ってもいいよ~。『戦う電子戦隊デンジマン』!!」
観客「おおおおおおおおお!!」
スタッフさん成田さんに何やら耳打ち。
成田さん「…あ、ごめん。それはちょっと早いや。…そのまえにオリジナルを」
成田さん「嬉しいことに12月にオリジナルアルバム2枚が再販されます。そのオリジナルアルバム『汚れた街にいても』から」
16:汚れた街にいても
-MC-
17:遠い愛の日を夢見て
-MC-
祝再販。アルバム「汚れた街にいても」から2曲続けて。
ヒーローソングの高揚する歌声とはまた違って優しさと切なさが同居しているような成田さんの歌声。
とても味わい深く、成田さんの多彩な一面をのぞき見ることが出来ました。
成田さん「ごめんね。本当は『眠りからさめて』からも何曲か歌いたかったんだけど、
体調があれなんでカットしました。今度はちゃんとやるからね。」
成田さん「次は本当に、みんなステージの前に来て踊りたい人は踊ってもいいですよ。『戦う電子戦隊デンジマン』!!」
観客「おおおおおおおおお!!」
成田さん「デンジスパーク! スイッチオン!!」
18:戦う電子戦隊デンジマン
-MC-
19:星からきた超兵器
-MC-
ッオウ!! ッオウ!! シンガーソングライターからデンジマンに変身!!! まさか台詞を言ってくださるとは。
全体に軽快なリズムな「戦う電子戦隊デンジマン」。サビでの盛り上がりは聞いていてクセになりますが、
ライブで聴くと更に臨場感が増します。流れ星を思わせるアノ音から勇壮感あふれるイントロへつづく「星からきた超兵器」。
これぞ宙明節な曲調に成田さんの歌声が合わさるんですから、それはもうそれは。
成田さん「次はね、アルバムには入ってないんだけど、リクエストが多い曲です。『ゴーゴーデンジタイガー』」
観客「おおおおおおおおおおおお!!」
20:ゴーゴーデンジタイガー
-MC-
OH ビューティフルタイガー。雄大にして壮大、まさに無敵の要塞戦艦なイントロがたまりません。
近未来的な成田さんの歌声がバチはまり。やはり戦隊挿入歌の中でもロボットソングは盛り上がります! 11月の「戦隊魂」でも是非。
成田さん「あっという間の出来事だったけど、ラストソング! 今日はホントにありがとう!」
21:ああ電子戦隊デンジマン
本編ラストを飾るのはオープニング。デンジマンはどの曲もイントロを聞いただけで、ニヤリとしてしまいます。
円熟味を増し、より戦士の悲哀を感じる成田さんと低音コーラスな観客の皆さんの連携は素晴らしく。
-アンコール-
拍手で成田さんが見送られ退場されましたが、拍手はこのまま終わるはずもなく、アンコールへ。
しばらくすると成田さんが再び拍手で迎えられます。
-MC-
22:デンジマンにまかせろ
-MC-
ライブのエンディングにはエンディングテーマ。 「どうする どうする どっおすっる」での客席を指差すアクションから
「んまっかせるんだぁ~ッ」での成田さんの振り絞るような歌いっぷりが最高!!
成田さん「今日は本当にありがとう! 最初は来てくれるのは30人くらいかなと思ってたんだけど
こんなに一杯のみんなに来てもらっちゃって、本当にありがとう!!」
鳴り止まない拍手の中、成田さんが退場され今回の誕生日&デビュー40周年記念パーティーは終了しました。
ライブ終了後は成田さんが客席に再登場し観客の皆さんとのふれあいの場となりました。
復活以来半年振りのライブは今回もアニソン、特ソンはもちろん、バックボーンとなる曲やオリジナルなど、
様々な一面を見ることが出来ました。まさに「成田さんのライブ」。一回で二度も三度も美味しいライブでした。
改めて誕生日&デビュー40周年おめでとうございます!
補足
・今回はトークは少なめ。かなり速いテンポでライブが進んでいきました。
・このパーティーもメモリアルイヤーの催し一つ。
・GS時代からのファン、アニメ、特撮からのファンそれぞれに配慮したセットリストでした。
・トイレには会場でライブをやられた数々のアーティストの方々のポラロイド写真。
もちろん成田さんのお姿もありました。
・アンコール終了後は観客の皆さんから成田さんへお花やプレゼントの嵐。
・一番最初にお花のプレゼントをしたのは、なんと「ゴーオンジャー」の"リーマン王子"高橋秀幸さん!
・体調不良にもかかわらず怒涛の勢いで全22曲を歌いきり、その後もファンのみなさんとのふれあいの為に
観客の皆さんと記念写真を撮ったり談笑する成田さんは凄いです。