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アニソンBIG3 スーパーライブ2021
21.10.24 君津市民文化ホール 大ホール

出演/水木一郎 堀江美都子 影山ヒロノブ

演奏/カラオケ Ag&Har.影山ヒロノブ



2007年ごろから開催されているアニメソングライブシリーズ「アニソンBIG3」。
"帝王"水木一郎さん、"女王"堀江美都子さん、"プリンス"影山ヒロノブさんという
アニメソング界を代表するお三方が、大都市やライブハウスタイプの大規模な会場でのライブではなく、
日本全国津々浦々にある市民ホール等を中心に、なかなか大規模なライブに足を運べないファンや、
ご家族連れなどの幅広い年齢層へ向けたアニメソングコンサートとして不定期に開催されています。
お三方の代表曲や最新曲、他のライブではなかなか聞く事が出来ないデュエットや
気のおけない間柄であるお三方ならではの仲の良い和やかなトークが楽しむ事が出来たり、
その土地土地の名産等を織り交ぜた観客との掛け合いなどもある、とても楽しいライブです。

2019年に鹿児島県で開催されて以降、2020年は新型コロナウイルスの影響等もありお休みされていました。
明けて2021年、満を持して関東の千葉県は君津市からライブシリーズが再開されました。
更に今回ならではの企画として「君津公演スペシャルQ&Aコーナー」と題して
お三方への質問を事前にメールにて募られていました。

また、今回は水木さんがこの年の4月に声が思うように出なくなる声帯不全麻痺を発症されて以降、
約半年ぶりの有観客でのステージという事もあり、これは行かねばと馳せ参じました。

今回の会場は前途の様に千葉県にある君津市民文化ホールの大ホール。
周辺は大きな建物が無く、田んぼの広がる中にどこか近代的な印象があるホールがある為、非常に存在感がありました。


 

●入場までの流れ
・当時は各都道府県に布かれていた非常事態宣言が解除されていたとはいえ、
依然として新型コロナウイルスの感染は続いていた状況でしたので
入場時には検温と手の消毒が行われており、チケットの半券も観客が自分でもいで専用の箱に入れていました。

●入場後の会場内の様子
・ロビーには千葉県君津市のマスコットキャラクターである"きみぴょん"の人形が飾られていたのですが、
今回の「BIG3」にちなんで水木さんがテレビ出演時によく身につけられている赤いマフラーと
胸元に「Z」のマークがついたジャケットを着て観客をお出迎えしてくれていました。

・物販はお三方それぞれのCDと「BIG3」グッズ、水木さんグッズ、堀江さんグッズがそれぞれ販売。 
・グッズ売り場には床に一定間隔で目印が設けられていました。
・トイレの出入口にはアルコール消毒スプレーが設置され、観客が気軽に使用可能でした。

入場するとホール独特の開放感ある空間が広がっており、観客が続々と入場してそれぞれの席へ。
客席の間隔を開ける等の対策はありませんでした、立ちあがったり発声をするのを控えるなどの旨の
諸注意がアナウンスされていました。

ステージには薄い幕が張られていましたが、ステージ上の様子が見える程度の透け具合。
ステージ上には「アニソンBIG3」の旗が掲げられ、照明等が設置されているのが見てとれました。
開演時間になると客席の照明がゆっくり暗くなっていき、いよいよ開演です。


 

00:HERO OF HEROS/SE
01:熱風! 疾風! サイバスター/水木一郎 影山ヒロノブ 堀江美都子
-MC-


「アニソンBIG3」のオーバーチュアは影山さんのソロライブ「POWER LIVE」等でもオーバーチュアで使用されていた
ゲーム「DRAGON BALL FINAL BOUT」より、超サイヤ人4の孫悟空のテーマが流れ、様々な色の照明が会場内を彩る中、
薄い幕に逆光でお三方の姿が大きく映し出されました。観客の拍手と感嘆の声が少し漏れるのが聞こえた後、
幕が上がると共に流れてきたのは、ゲーム「魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL」よりサイバスターのテーマを
アルバム「スーパーロボット大戦 ボーカルコレクション ROBONATION'1」で 水木さんと影山さんがカバーされたアレンジ版。
冒頭の水木さんの「サイバスター」の雄叫びと歌い出しを聞き、そのお声の回復され具合にぐっときました。
今回の歌い分けは、水木さんと影山さんのお二人版とも堀江さん、MIQさんを交えて再アレンジ、再録された
アルバム「スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION ~15th ANNIVERSARY ソングコレクション~」とも違うものでした。
水木さんを主軸に影山さん堀江さんが支えるように歌われ、水木さんが「WAO!」とシャウトされる場面もありました。

・堀江さん「1年10ヶ月ぶりの『BIG3』! みなさんお待たせしました! 復活しました!」
観客拍手。
水木さん「皆さん、ご心配おかけしました。喉の方も少しずつ復活してきました」
観客拍手。
水木さん「ありがとうございます。やっぱり歌える喜びですね。今日は皆さんと一緒には歌えないのですが、
     次、一緒に歌える喜びを味わえる日までには声を完璧にしたいです」
堀江さん「なんかあたしたち、つい『一緒に!』なんて言ってしまいがちですからね」
影山さん「そうなんすよねェ。煽られてもまだ今はついてこないでね」
水木さん「やっぱりね影ちゃんが悪いんだよ」
影山さん「えぇ~なんでっスかァ?」
水木さん「影ちゃんの持っているパワーを受けてついついお客さんがウワーってなっちゃうんだよ」
影山さん「ナハハハ。誉められてるのかけなされてるのか」
観客拍手。

・堀江さん「さ。という事で、1年10か月ぶりの『BIG3』です」
水木さん「『ビックリ3』でございます」
堀江さん「久しぶりですしオープニングですから、自己紹介から唐突にそんな事言わないの」
観客笑。

・水木さん「『BIG3』もはじまって15年くらい経つのかな?
     先程『ビックリ3』といいましたが、この15年の間、三人ともどこか怪我しております」
影山さん「ナッハハハ。ちょっとまってよぉ。いきなりそんなおじいちゃんみたいな」
水木さん「ミッチは脚を何回か、ついこの前まで腰をやってしまい、影ちゃんは膝を。今も痛いのかな?
     ボクもつい最近脚をやってしまったので、今日はあまり動けません。
     喉をやってしまった時にミッチや影ちゃんが『ゆっくり休んでね』って言ってくれて
     ファンの皆さんも暖かい言葉をかけてもらったので『よーし休んじゃおう』って休んでたら
     脚の筋肉がなくなってきちゃったんです。『アニソン登山部』で長らく山にも行ってないですからね。     
     まったく『BIG3』も歳をとってきたものです。今日はなるべく座らせてもらいます。でも治りますからね」
・ぎっくり腰だと思っていたら圧迫骨折だった堀江さん。

02:マジンガーZ/水木一郎
03:CHA-LA HEAD-CHA-LA/影山ヒロノブ
04:キャンディ キャンディ (2C)/堀江美都子
-MC-


最初のブロックは名刺代わりにお三方それぞれの代表曲を連続で。
まずは水木さんからアニメ「マジンガーZ」よりオープニング。冒頭の「マジーンゴー!」こそ無かったものの、
半年程前と比べると確実にお声が回復されており、安心感と嬉しさを噛みしめながら聞いていました。
続いては影山さんが元気いっぱいに登場され、アニメ「DRAGON BALL Z」より初代オープニング。
普段なら「FLY AWAY!」等の追いかけは観客が行うものの、ご時勢がら叶わない為、影山さんは追いかけ部分になると
客席、ステージ左右、天井、後方などにマイクを向けて観客を楽しませておりました。
このブロックのラストは堀江さんによるアニメ「キャンディ・キャンディ」オープニング。
観客の手拍子を受けるやらかで抱擁感たっぷりな堀江さんの歌声にうっとりと聞き入りました。

・素早く動くのが難しい状態である水木さんが退場される際には
歩行がゆっくりでも退場出来るようにステージの左右から黒い幕が出ていました。
・ここで堀江さんが、観客の男女比や年齢層を拍手でアンケート。
・堀江さん「やっと皆さんの前で歌う事が出来るようになってきました。
     長い事待っていましたのでやはり勘が鈍っている部分がありはしますが、
     それよりも皆さんの前で歌う事が出来る。そちらの喜びの方が大きいですね」

05:花の子ルンルン (2C)/堀江美都子
-MC-


それぞれのソロコーナー。まずは堀江さんから。アニメ「花の子ルンルン」よりオープニング。
ステージ背面が花模様の照明で彩られる中、堀江さんは振り付けを交え、華やかに歌われていましたが、
今回は2番で終わりの編集だったので、最後にサビの繰り返しを歌おうとしてしまう珍しい場面も。

・堀江さん「歌う気満々だから歌いすぎちゃいましたね」
・堀江さん「アニメの歌って特徴があるので、イントロだけ他の番組で使われる事がありますよね。 
     あたしの歌もNHKの『チコちゃんに叱られる!』でチコちゃんが登場する時に流れる曲があります。
     ♪チャラチャチャチャーチャッチャチャチャチャチャ………歌にはいかないんですね。
     だから小さい子はチコちゃんの歌だと思う子も多いと思います。……オリジナル歌っちゃうぞォ~」

06:走れジョリィ (2C)
~サザエさんのうた (2C)/堀江美都子
-MC-
07:グローイング・アップ/堀江美都子
-MC-


アニメに先駆けてNHK「みんなのうた」でも放送されていたアニメ「名犬ジョリィ」よりオープニング。
弾むような軽快さがかわいらしい堀江さんの歌声を堪能した後は、アニメ「サザエさん」より、
一時期関東圏で再放送されていた「まんが名作劇場 サザエさん」初代オープニングへ。
堀江さんはのびやかな歌声を響かせ、追いかけの「あなたもサザエさん」では「心の中で」と投げ掛けられていました。
歌える事の喜びやアニメソングを歌ってきた事は天職だったというお話、55周年へ向けてのお話をされた後、
ご自身が主人公ジュディ・アボットの声も担当されたアニメ「私のあしながおじさん」よりオープニング。
観客一人一人に寄り添う様にやわらかく、暖かさたっぷりに歌われ、思わず目頭が熱くなるものがありました。

・「BIG3」は各ソロコーナーをデュエットでつなぐというお話から、ここで堀江さんに呼びこまれて影山さんがご登場。
・影山さんが顔だけ客席を向けながら駆け足で登場された姿に感心した堀江さん。
堀江さん「影ちゃんはやっぱり関西出身だから、吉本新喜劇みたいに楽しませようとするんだね」
影山さん「やっぱり土曜の昼は新喜劇見てましたから」
堀江さん「あたし出てましたから」
影山さん「ぇえぇえ~!!」
※堀江さんは1980年代に朝日放送で放送されていた吉本興業によるコメディ中継番組「花の駐在さん」の
明石家さんまさん版にマドンナ役でご出演されていたそうです。

・影山さん「堀江さんと最初にデュエットしたのは『聖闘士星矢』の時ですね」
堀江さん「あたしが悪役やってた時ね、オープニングでシューッと出てくるんだ」
影山さん「たしか、ヒルダっすよね」
堀江さん「そうそう。ヒルダ様ねー」
影山さん「その時歌ったのは2曲あるんすけど、今日はみんなゆっくり座って聞いてくれるから、
     『STAY, AWAY ~キャンドルの心~』を堀江さんと一緒に歌いたいと思います」

08:STAY, AWAY ~キャンドルの心~/堀江美都子 影山ヒロノブ
-MC-


アニメ「聖闘士星矢」より堀江さんと影山さんがデュエットで歌われた「STAY, AWAY ~キャンドルの心~」。
てっきり「BIG3」でお馴染みの「TIME ~2036の選択~」が歌われると思っていただけに嬉しい不意打ちでした。
厳かさを感じる静かな楽曲だけに、お二人の歌声をたっぷり味わう事が出来て、会場もぐっと大人な雰囲気になりました。

・堀江さんが影山さんにならい、顔だけ客席を向けながら駆け足で退場され、影山さんお一人に。
影山さん「堀江さんは関西出身やないのに若い頃に関西でも頑張ってたらしいので、関西のノリをわかってくれる先輩です」
・この間にスタッフさんによってマイクスタンドやアコースティックギターが運び込まれていました。
・影山さんがアコギを携え、ここからは弾き語りによるソロコーナー。
・おぼろげながら君津に歌いに来た記憶がある影山さん。観客に聞いてみる。
影山さん「『聖闘士星矢』や『CHA-LA HEAD-CHA-LA』の頃……来てた!? …でしょォ? ショッピングセンター!? …でしょォ?
     確かJRで来たんすよォ。まだ高速道路とかもなくてェ。やー覚えててくれたんだァ。うれぴー!」

09:葛飾ラプソディー/影山ヒロノブ
-MC-
10:僕達は天使だった/影山ヒロノブ
-MC-


影山さんのソロコーナーは40周年記念アコースティックカバーアルバム「誰がカバーやねんアニソンショー」より
アニメ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」三代目オープニングをアコギによる弾き語りでスタート。
優しげな影山さんの歌声とアコギ一本というシンプルな演奏が素朴で素敵な穏やかさでした。
LAZY時代に行った千葉県にあった遊園地、行川アイランドの思い出やご趣味のサイクリングのお話をされた後、
「今日はみんなは歌えないから手拍子をお願いします」と奏でられたのは、アニメ「DRAGON BALL Z」より二代目オープニング。
影山さんは観客の手拍子を受けてアコギをかき鳴らし、明るくどこかせつなげに歌われていました。

・水木さんと堀江さんが手をつないで仲良く合流。
・ここで影山さんがアコギを携えたままステージ向かって左側に移動され、
スタッフさんが三人分のイスとその傍らにドリンクを置く台を設置されていました。

・水木さんと堀江さんが椅子に座り、影山さんはアコギを携えた状態で
ここからは「コロナ過限定特別君津バージョン」と題したコーナーを展開。
・堀江さん「三人でまったりとした曲をやってみようと思います。三人は何でもできるんですけど、
     今日はアニキが歌っていて影ちゃんがカバーしているあの名曲『ルパン三世 愛のテーマ』を」
観客拍手。
堀江さん「あたし、不二子さん的な。でも、影ちゃんも緊張するよねー」
影山さん「めっちゃ緊張する。よくモノマネ番組で後ろからご本人登場ってあるでしょ。あんな感じ」
水木さん「もう影ちゃんがホンモノをやってください」
観客笑。

・影山さんがギターを爪弾きだし、その音色にご自身の歌声のキーを合わせる水木さん。
水木さん「キーがわかんなかったけどわかった大丈夫、影ちゃんはじめていいよ」
堀江さん「もうイントロよ」
影山さん「今、イントロ弾いてるよ」
水木さん「あ、そうなのね」
堀江さん&観客笑。

11:ルパン三世 愛のテーマ/水木一郎 影山ヒロノブ堀江美都子
-MC-


水木さんが歌われたアニメ「ルパン三世(新)」二代目エンディングをお三方でセッション。
曲調は影山さんのアルバム「誰がカバーやねんアニソンショー」版のボサノヴァアレンジで。
冒頭こそお三方ならではのやりとりの和やかさで笑いが生まれていましたが、曲が進むとがらりと変わり、
水木さんと影山さんそれぞれのアンニュイな歌い方と堀江さんの繊細なコーラスが合わさって
ぐっとアダルトな雰囲気に。改めてお三方の凄さをじっくりと体感いたしました。


●君津公演スペシャルQ&Aコーナー

例年は「BIG3」恒例企画「幸せならマジンガー」という、影山さんのアコギ演奏で
坂本九さんが歌い大ヒットしたあそびうた「幸せなら手をたたこう」をそれぞれの代表曲に関連した言葉や
土地の名物を交え、観客とお三方とが身振り手振りを交えて歌う「おあそびコーナー」があるのですが、
ご時勢を鑑みて今回はお休み。代わりに本邦初公開の新コーナー、
事前にメールにて募られたお三方への質問に答えていく「君津公演スペシャルQ&Aコーナー」を開催。

司会進行の堀江さんがお三方全員やそれぞれへ向けて観客からの質問を読み上げ
それぞれが答えていく形式で展開されて行きました。
気の置けない間柄のお三方ならではの和やかで楽しいやり取りが展開されて行きました。
覚えている限りの質問とちょっとしたトピックを以下に羅列していきますが、
詳細は来場者だけの秘密という事で何卒ご容赦いただけましたら幸いです。

・コーナータイトをもう少しひねってほしかった堀江さん。
・「コロナが収束したら行ってみたい場所は?」
・堀江さんはキャンプでコーヒーを沸かしたい。
・「コロナ過で見つけたちいさな幸せ」
・ピアノに挑戦中の影山さん。ギターに引き続き追い越された思いの水木さん。羨ましい堀江さん。
・アニソン登山部とアニソン釣り部をつなぐ堀江さん。
・「水木さんがライブであまり歌わないけれど大好きな曲は?」
・「堀江さんのかわいらしさの秘訣は? お声をキープする秘訣は?」
・「三人の中では一番年下の影山さんが大変な事、楽しい事はありますか」
・「これまでの『アニソンBIG3』で思い出深いことは?」
・一点モノのはずなのに。
・「BIG3」史上最大の事件は階段を正座で滑り降りてくるお行儀が良い堀江さん。
・影山さん「……想像してみてくださぁい」
・「本番前のルーティーン。それぞれだったり、三人揃ってだったり」
・準備が早すぎる水木さんはフォトスポットを探す。
・最初の衣装は黒で揃えるのが初耳の影山さん。
・「もう一度『BIG3』で行ってみたい場所。新しく行きたい場所」

12:カナリア/堀江美都子 水木一郎 影山ヒロノブ
-MC-


2020年の「堀江美都子 デビュー50周年記念特別公演 ~ワンガールコンサート'20~」で
影山さんと遠藤正明さんが作詞、水木さんと影山さんが作曲されプレゼントされた「カナリア」をセッション。
本曲の歌詞は堀江さんの歌のあゆみに重なり、曲はどこか寂し気ながらも芯の強さを感じます。
堀江さんを中心に歌われる中、水木さんと影山さんが随所でコーラスなどで参加。
水木さんはご自身が歌われる場面になると立ち上がり、そのまま最後まで立って歌われていました。

・ここで一旦水木さんが退場され、堀江さんと影山さんだけに。
・影山さんがアコギを携えられ、お二人でセッション。
・堀江さん「影ちゃんってデビュー何年目?」
影山さん「えっとぉ、もうすぐ45年っすかね?」
堀江さん「中途半端じゃなくなったね」
影山さん「いや、……44周年っすかね」 
堀江さん「中途半端かい!」
観客笑。
堀江さん「でももうすぐ45周年だ」
影山さん「でも5年刻みってやったことなかった気がするんすよね」
堀江さん「じゃああと5年がんばらなきゃね」
影山さん「っまぁ、がんばりますよー」
堀江さん「あたしたちにはさ、先を走ってる先輩いっぱいいるから。いさおさん60周年だもんね」
影山さん「ねー。オレの年齢なんっすよほとんど」 
堀江さん「アニキもちょっと今休憩中だけど、先輩たちがいるからあたしたちも頑張れるんだよね」

13:あしたがすき/堀江美都子 影山ヒロノブ
-MC-


堀江さんのアニメ「キャンディ・キャンディ」エンディングを影山さんのアコギ一本の演奏でセッション。
お二人が交互に歌われ、サビでのハーモニーの柔らかさに観客も穏やかに聞き入っていました。 

・堀江さんが退場され、スタッフさんがアコギやマイクスタンドを片付ける中、水木さんがご登場。
・水木さん「いやいやいや久々に影ちゃんと一緒に歌えるのは嬉しいよ。
     でもね、この曲久々に歌ったらキーが高くてね。それに"歯が無え"し……」
影山さん「んん~らっ?」
水木さん「急にこんな事言ってびっくりしたでしょ? でも次の歌が"はがねえ"の歌なんですよ」
影山さん「なんかこの導入の仕方、懐かしいよね~」  
水木さん「"はがねえ"歌ですよォ、…………歌っちゃってイイんだよね?」
影山さん「どうしたの? いいんだよ」
水木さん「やっぱり曲紹介は勢いがやる影ちゃんにやってもらったほうがいいな」
影山さん「そうなの? じゃあ最初だけ言うね、よし行きますかアニキっ、『鋼ぇのっ」
水木さん「魂っ』!!!!」

14:鋼の魂/水木一郎 影山ヒロノブ
-MC-


水木さんと影山さんのデュエットの中からゲーム「スーパーロボットスピリッツ」CMソングであり、
ゲーム「スーパーロボット大戦」シリーズでもBGMとしても使われている「鋼の魂」。
お互いに肩を組んだり、背中に手を添えながら歌われ、台詞では向き合われる様子が見られて嬉しく。
ライブ「スーパーロボット魂」では堀江さん、MIQさんを交え4人で歌われる事が多い本曲ですが、
お二人だけで歌われるのは久し振りだったのもとても嬉しうございました。

・影山さんが見送られ水木さんお一人に。
・水木さん「休んでいる間にいろいろな事がございました。ボクのコーナー、まずは菊池俊輔先生の作品から。
     今年50周年を迎えました仮面ライダーシリーズ、メドレー!!」

15:セタップ! 仮面ライダーX (1C)
~仮面ライダーストロンガーのうた (1C) 
~燃えろ! 仮面ライダー (1C)/水木一郎
-MC-
12:行け! コン・バトラーV(1C)
~コン・バトラーVのテーマ(TVサイズ)/水木一郎
-MC-


水木さんのソロコーナーは2021年に放送50周年を迎えた特撮「仮面ライダー」シリーズから 
この年の4月に亡くなられた菊地俊輔先生が作曲され、ご自身が主題歌・挿入歌を担当された
特撮「仮面ライダーX」、特撮「仮面ライダーストロンガー」、特撮「仮面ライダー(新)」の
それぞれの初代オープニングをメドレー形式でいっきにご披露。
続いてはこの年の5月に亡くなられた小林亜星先生が作曲された楽曲の中から、
アニメ「超電磁ロボ コン・バトラーV」よりエンディングとオープニングをメドレーで。
ステージ中央に立ったまま動かれなかったり、身振り手振りこそゆっくりとされていたものの、
どの曲も一番声が枯れていた頃と比べると見違えるほどに回復されており、
改めて水木さんの気迫と、一種の凄みというのを体感いたしました。

・ひょっこり影山さんが合流。
影山さん「もう出ていいの?」
水木さん「出ていいよ。待ってたんだよ」
影山さん「そうなの?」
水木さん「そうだよ。こっからラストまでいくよ。あ、でもラストはオレ、踊れねえなぁ」
影山さん「え、アニキ、踊る曲なんてあったの?」
水木さん「あったよぉ、いつも踊ってたじゃんかよぉ」
・お二人がお話中、ステージの左右から黒い幕が出ていました。
影山さん「じゃあ、アニキ、ラストに向けてちょっと休んでて!!」
水木さん「ああ、ありがとう。やさしいですねオレが帰る時はこの幕が来るのね。
     次の仕事の時もこういうことしてくれるかな? 無理かな? それまでに直せばいいかっ!」
・水木さんを見送って影山さんお一人に。
・影山さん「まぁっ、アニキはあの性格なので『早く完璧に戻らなきゃ』て思いこんでるんすよね。
     オレも堀江さんもゆっくりでいいんじゃない? って思ってるんですけどね。
     一番は気楽に楽しんでいるアニキをファンの皆さんに見てもらう事です」
観客拍手。
 
13:HEATS 2021/影山ヒロノブ
14:ボルテスVの歌/堀江美都子
-MC-
15:CROSS FIGHT!/水木一郎 堀江美都子
-MC-


ラストブロックはOVA「真(チェンジ!!)ゲッターロボ -地球最後の日-」二代目オープニングを
アニメ「ゲッターロボアーク」のエンディングのために新しくアレンジした「HEATS 2021」から。
影山さんがステージの前後左右を動き回りながら終始笑顔でパワフルに歌われた後は、
間髪入れずに堀江さんのご登場で、アニメ「超電磁マシーン ボルテスV」よりオープニング。
堀江さんの凛とした奥深い歌声はもちろん、颯爽としたパフォーマンスも本曲の見所。
続いては水木さんを呼びこまれ、「アニキはこの曲好きだからねー」というお話から
水木さんと堀江さんのデュエットでOVA「破邪大星ダンガイオー」よりオープニング。
近年、「CROSS FIGHT!」の投げ込みは水木さんが最初を担当され、後は観客が行う事が多かったのですが、
今回はご時勢がら全編水木さんがご担当。水木さんならではの真面目さを感じた一幕でした。

・駆け足で合流した影山さんが羨ましい水木さん。
・影山さん「アニキ、ドリンク飲んだ?」
水木さん「飲んだよ」
堀江さん「なんかおじいちゃんに言ってるみたーい」
影山さん「おじいちゃん、ちゃんと飲んだ?」
水木さん「飲んだよ、飲んだよ」
観客笑。
・水木さん「やっぱり"時を越えて"応援してくださる皆さんとまたこうしてお会いできるというのはね、
     そしてこれからも"時を越えて"おつきあいしてくれると思うととても嬉しいですね
     では聞いてください。『時を越えて』」 

16:時を越えて/水木一郎 堀江美都子 影山ヒロノブ
-MC-


「時を越える」トークから流れよくゲーム「第4次スーパーロボット大戦」以降のシリーズを象徴するBGMを
「スーパーロボット大戦F」時に水木さん、影山さん、MIQさんがボーカル版として歌われた「時を越えて」をお三方で。
昨年来ライブはご時世柄、歌詞に合わせて肩を寄せ合ったり、背中を合わせたりする事が出来ませんでしたが、
今回は歌詞通りにそれぞれが身を寄せ合って歌われているお姿に感慨深いものがございました。

・水木さん「このまま歌っちゃうんですね」
影山さん「いつもならアンコールに歌うんすけど、もう今日はこのまま」
水木さん「踊らなくていいのかな?」
影山さん「まぁたそれ言ってるんですか? ナハハハ」
水木さん「踊ろうと思えば踊れるんだけどよォ。難しいんだよなぁ」
その場で少しだけボックスステップを踏んで見る水木さん。
水木さん「これリハビリになるなぁ!」

17:響け! 太鼓の達人/水木一郎 堀江美都子 影山ヒロノブ

ラストはゲーム「太鼓の達人 とびっきり!アニメスペシャル」よりお三方が一緒に歌われたテーマ曲。
「BIG3」ではいつもアンコールに歌われていて、他のライブではなかなか聞く事が出来ない本曲ですが、
それぞれのソロパートで他のお二人がソロを歌われている方をリズムに合わせて盛り上げたり、
揃いのステップを披露されたりする光景が楽しいのですが、今回も水木さんを堀江さんと影山さんが盛り上げる形に。
水木さんも「ステップが踏めない」とお話されていたものの、ゆっくりとボックスステップを踏まれたりと
お三方それぞれに今回ならではの「太鼓の達人」を楽しみながら歌われていたご様子でした。


閉演BGM:時を越えて (カラオケ)

拍手の中、「時を越えて」のカラオケが流れ出し、お三方がそれぞれにお別れの言葉を口にされながら
ゆっくりと退場されていき、お三方が退場し終わり、客席の照明が明るくなっていき、
1年10ヶ月ぶりに開催された「アニソンBIG3 スーパーライブ2021」は終演となりました。

お三方ならではの和やかさはそのままに、まさか今回聞く事が出来るとは思わなかった「STAY, AWAY」や
久し振りに水木さんと影山さんだけで披露された「鋼の魂」などのデュエット、
「ルパン三世 愛のテーマ」「カナリア」など今回ならではのセッションもありつつ、
更に「君津公演スペシャルQ&Aコーナー」が設けられたことでお三方のトークをたっぷり楽しむ事が出来ました。

当方が「BIG3」を見に行くのは2018年以来。久し振りに「BIG3」の雰囲気を味わえた事はもちろんですが、
何より水木さんのお声が見違える程に回復されていてとても嬉しうございました。

ライブの翌週にアニメソングデビュー50周年を迎えられる水木さんですが、
脚の具合共々、今よりもきっともっとずっと回復されることと思います。


補足

・会場の道路沿いには今回のライブを告知する大きな横断幕が掲げられていました。

・ロビーに飾られていたきみぴょんの背後には市松模様の中に君津市のマークときみぴょんが交互に描かれた背景に
「マジンガーZ」のマジンガーZ、「キャプテンハーロック」のハーロック、「ルパン三世(新)」のルパン三世とルパンのマーク、
「キャンディキャンディ」のキャンディ、「花の子ルンルン」のルンルン、「魔法のマコちゃん」のマコ、
「ひみつのアッコちゃん(第2作)」のアッコ、「DRAGON BALL」の孫悟空、「DRAGON BALL Z」の孫悟飯などの
手描きイラストが張られたものが飾られていました。

・脚の筋肉を取り戻すべく日々ウォーキングを楽しんでいらっしゃる水木さん。
水木さん「山も良いですけどウォーキングはウォーキングで良いですね。これまでとは違う花をみつけたりね」
堀江さん「最初びっくりしましたよ。アニキからいきなり花の写真が送られてきて。
     アニキのインスタグラムも花ばかりになっちゃって。いままで食べ物ばっかりだったのに」
観客笑。
影山さん「最近また食べ物の写真増えましたよね」
堀江さん「だからね、元気になってきた証拠なのよ」
水木さん「でもよ。最近痩せてたのにまた太っちゃったの。せっかく皆さんに痩せてる姿を見てもらおうとしたのに」
堀江さん「あらぁ~太っちゃったのォ?」
水木さん「そう太っちゃったのォ」
堀江さん「まぁ~そうなのォ? でもあんなに美味しそうなものばかり食べてたら太っちゃうよォ~」
影山さん「なんだこのやりとり。ナッハハハ」 
観客笑。

・リハーサルで思いっきり歌いすぎてしまった堀江さん。
堀江さん「リハーサルで疲れちゃったんですけど、本番はもっと思いきり歌ってもっと疲れたいと思います」

・「マジンガーZ」を歌い終え、影山さんを呼びこもうとする水木さん。
水木さん「さあ続いてはやんちゃ坊主。還暦過ぎてもというのも何ですが、それ程に元気いっぱいで……」
影山さん「(舞台袖から声だけで)早く呼んでっ」
観客笑。

・堀江さん「誰でも声を出すって言うのは身体の健康、心の健康になったりすると思うんです。
     歌って自分の気持ちを歌詞やメロディに込めて声に出すもので、
     あたしの場合はアニメソングという世界で、作品に気持ちや思いを重ねて具現化してきました。
     アニメソングが自分にとって自分を表現するのにぴったりで、天職だなと思っています」

・水木さん「一度声をやっちゃったけど、一度やっちゃった分、声の戻し方がわかるから
     よーし、これで100歳までうたえるぞー」

・堀江さん「コロナ禍っていうのは自分は大丈夫なつもりでもどこかダメージを受けてるのね。
     アニキみたいなこんなに強靭で前向きな人でもちょっとした事があったんでしょうね」
水木さん「うん。でもこんな状態でも『オレは今までやってこれたんだ』っていう自信があったから
     リハビリとかも頑張れているんだと思う。だから今日歌えてよかったよ。
     これで歌えなかったら『なんで出てるんだよー』とか『歌えないのに出演すんじゃねー』とか言われちゃうし」
影山さん「言わないと思うよ」
堀江さん「ファンの皆さんは優しいから歌えなくても、今は治している途中なんだって思ってくれますよ」

・堀江さん「声って精密機械のようなもので、日々調節しているんですよー」

・堀江さん「階段は残りの三段。気をつけましょうね」

・堀江さんが歌う「カナリア」を今回初めて聞けて嬉しい影山さん。

・堀江さん「最初、影ちゃんがアコギをはじめた頃、あんまりうまくなかったの」
観客笑。
堀江さん「それでもやっぱり弾きたいじゃない? 『BIG3』でも弾いていて徐々に上手くなったもんね」
影山さん「んまぁっ、それでも間違えまくりですけどね」 
堀江さん「フォークソングの人とかすごいじゃない? 弾きながらハーモニカ吹いたりするもんね」
影山さん「ハーモニカがリズムと全然違ったりしますからね」 
堀江さん「たいへんだよねー。あたしは歌だけでいいやー」
影山さん「そこにいくのー!?」
堀江さん「もう、歌に全集中!!」
影山さん「あー! はやってるやつー!」
※全集中:2020年頃から社会現象になった漫画・アニメ「鬼滅の刃」に登場し一躍有名になった単語。

・影山さん「アニキは口では『まだまだだなぁ』って言ってますけど、全然。素晴らしいと思いました。
     今日は『BIG3』とアニキのリスタートをみんなに見てもらっていますけど、
     これからも堀江さんと一緒にアニキをしっかりとサポートしていきたいと思います!」

・堀江さん「あたし、腰をやっちゃった時はエスコートが沢山いたんです。アニキにもしてもらって」
水木さん「オレ、それ出てないんだよ」
堀江さん「あれ? そうだっけ? 忘れちゃった。いさおさんだったかな?」
水木さん「そうだよ。いさおさんだよ」
堀江さん「そっかー。手がこーんなに高い所あったからいさおさんだねー」
水木さん「いさおさんはすごいよなぁ。オレ達より年上なのにあんなに元気で」
堀江さん「がんばりましょー!」
水木さん「がんばりますよー!」 
※おそらくこの年の夏に開催されたライブ「スーパーアニソン魂2021 ~THE LEGEND~」のお話。
水木さんは出演されてはいなかったものの、ライブ配信時に設けられていたチャットに参加されていました。

・水木さんのステージドリンクに刺さっていたストローが気になる影山さん。
影山さん「アニキがストローってかわいいっすね。堀江さんのかと思った」
堀江さん「あたしこんな色のドリンク飲まなーい」
観客笑。

・水木さん「耳鼻咽喉科の先生に言われたんですよ。『水木さん、人前で歌うのが一番のリハビリです』って」

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