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KAGEYAMA Hironobu BIRTHDAY LIVE 2025
25.2.18 music&theater I'M A SHOW TOKYO,YURAKUCHO

出演/影山ヒロノブ

コーラス/shuri
演奏/BROADWAY (Key&Par&Cho.須藤賢一 B&Cho.村上聖 Dr&Par&Cho.岩田"GUNTA"康彦 G&Cho.松尾洋一)
   Vio&Cho.水谷美月



1973年にロックバンドLAZYでのデビュー後、1981年の解散後はソロとして活動する中で
1985年にスーパー戦隊シリーズの特撮「電撃戦隊チェンジマン」の主題歌でアニメソングデビュー。
以後、アニメ「DRAGON BALL Z」のオープニング「CHA-LA HEAD-CHA-LA」を代表格に
これまで数多くのアニメ、特撮、イメージソング、ゲームの楽曲を歌われてきた影山ヒロノブさん。
ソロとしてアニメソングに主軸を置く中で、シンガーソングライターとしても活動されており、
1998年に再結成されたLAZYや、2000年に結成されたアニメソングを作り歌うユニットJAM Projectでは
ご自身がチェアマンとしてグループを牽引される他、作詞作曲も数多く手掛けられており、
アーティストや声優さんへも数多くの楽曲を提供されています。

2025年は影山さんのアニメソングデビュー40周年という節目でもあります。

また2000年代初頭よりアコースティックギター一本を携えてのライブ活動「ソロアコギの旅」も精力的に行われ、
現在は月に2回日本全国各地の比較的小規模な会場でのライブを行なわれており、ご自身のライフワークになっています。
その反面、ご自身のバンドであるBROADWAYを率いてのソロライブ「POWER LIVE」はかつては定期的に開催されていましたが、
現在、バンドスタイルでのソロライブは年一回だけ開催。
それが影山さんのお誕生日である2月18日近辺に開催されているご自身のバースデーライブです。

例年のバースデーライブは影山さんに縁深い東京渋谷のShibuya eggmanで開催されていましたが、
eggmanでは現在バンドで使用している機材が使用できなくなってしまったとの事で
2022年より別の会場で開催されており、今回は20244年に引き続き、東京の銀座有楽町の
有楽町マリオン別館にあるmusic&theater I'M A SHOW TOKYO,YURAKUCHOで開催。

2022年に音楽から演劇まで、幅広いライブエンターテインメントの拠点としてオープンした会場は、
スタッフさんにエレベーターで案内してもらい会場内のロビーに入ると、映画館を思わせる落ち着いた雰囲気。
多くの観客がそれぞれにライブグッズやCDの販売、ドリンクの交換をしていました。
客席に入るとmusic&theaterを銘打っている会場だけにホールも映画館を思わせる内装。
座席も映画館の様にゆったりと座れる作りで各席のひじ掛けにはドリンクホルダーもありました。

今回は全観客に向けて入場時にプレミアム特典付/プレミアムインビテーションが配布された他、
終演後に影山さんご自身がお土産を手渡ししてお見送りしてくださる旨が告知されていました。

ステージ上はBROADWAYの皆さんや水谷さんの演奏陣、コーラスのshuriさんのブースが設けられており、
スタッフさんによる調音が行われていたほか、後方壁面には幕が張られてありました。

洋楽がBGMとして流れる中、定期的に上演中の諸注意がアナウンスされており、
開演時間になると会場の照明がゆっくりと暗くなっていき、「KAGEYAMA Hironobu BIRTHDAY LIVE 2025」いよいよ開演です。

00:Ray of Hope ~Anthem of KAGE☆STARS~/SE
01:MIND POWER …気…/影山ヒロノブ
02:「ヤ」なことには元気玉!/影山ヒロノブ
-MC-


オーバーチュアとして流れ出したのは影山さんのオリジナルアルバム「ROCK JAPAN」のオープニング。
久し振りに本曲がオーバーチュアとして使用されたのは嬉しいサプライズでした。
音楽の中、BROADWAYの皆さん、水谷さん、shuriさんが登場され、とそれぞれのブースで準備をされていました。
準備が整うとアニメ「DRAGON BALL Z」より佐藤有香さんと歌われた「MIND POWER …気…」と共に影山さんがご登場。
影山さんの静かな歌いぶりにシリアスさを感じる本曲ではヴァイオリンが加わった事で、より緊張感が増していました。
続いては劇場版「DRAGON BALL Z 超サイヤ人だ孫悟空」より、がらりと雰囲気が変わり「『ヤ』なことには元気玉!」。
軽快でノリの良い本曲を影山さんが楽しそうに歌われる中、合いの手や掛け声は須藤さんとshuriさんがご担当。

・影山さん「64ちゃいになりました。もうおめでとうって言ってもらえる歳でもないんだけどさ、
     年に一回のバースデーライブ……あたりまえやけど。みんな来てくれてありがとう!」
当時、日本列島に強烈な寒波が襲来中でした。
影山さん「もぉめっちゃ寒いのになぁ。オレなんかチケット買ってても来ないかもしれへんよ。ナハハハ。
     でも安心してください、ここ数年のオレは、積もりませんから!」
観客笑。
・影山さんは雨男として知られており、ライブの日には雨、雪、台風、落雷など天候が悪くなることがしばしば。
特に過去のバースデーライブでは何年か連続で降雪に見舞われた事があったそうです。
影山さん「特にひどかったのはライブやる前は雪とか全然降ってなくて、『ライブたのしぃ~!』ってなってたのに、
     ライブ終わって帰る時になったら外が白銀の世界やった」
観客笑。
影山さん「一回お客さんに怒られましたからね。『ちょっと、影ぇ、なんでこんなに降ってるのォ?』って。
     ……オレ、神様じゃあねえし!」
観客笑。
影山さん「でもぉ、まぁ、今回寒いけど交通は大丈夫だったのはみんなの日頃の行いがイイからでしょう」 

03:キャシャーン~風の墓標~/影山ヒロノブ
04:HEATS 2021/影山ヒロノブ
05:未来地図/影山ヒロノブ
-MC-


続いては村上さんの心地よいベースの前奏からOVA「キャシャーン」より初代エンディングでありオープニング。
シャープで哀愁を感じる影山さんの歌いぶりと演奏陣の皆さんとの一体感はたまらないものがありました。
影山さんは一度退場され、前奏と共に走ってご登場されOVA「真(チェンジ!!)ゲッターロボ -地球最後の日-」の
二代目オープニング「HEATS」を、アニメ「ゲッターロボアーク」の三代目エンディングとして再録音再アレンジされた「HEATS 2021」。
影山さんはステージを軽快に動きながら観客を扇動されながらパワフルに歌われた後は、アニメ「DRAGON BALL Z」より「未来地図」。
演奏陣の皆さんの幻想的なコーラスの中、影山さんは優しくみずみずしい歌いぶりをご披露されました。

・「未来地図」を知っていた観客はいるか聞いてみる。
・影山さん「この曲は『DRAGON BALL Z』でウチのバンドでレコーディングした曲何すよ。この時はドラムはガンちゃんやったっけ?」
ガンタさん「全然思い出せないんですよね」
影山さん「なぁーっ。でも多分、ガンちゃんかぁ、前のドラムか、ちょうど二人ともレコーディングに参加してたかもなぁ」
・「裏ピース」が様にならない影山さんと様になるshuriさん。

・今回はステージ上には、ご自身の歌声を確かめる為のスピーカーも歌詞が映し出されるモニターも設けない試み。
・とあるイベントでとある方があまり歌わない曲を歌詞も見ないで歌われていた様子が気になった影山さん。
スタッフさんに聞いてみた所、音やテンポを正確に知る為に耳につけられているイヤーモニター、通称イヤモニで
次に歌う箇所の歌詞を教えてもらっていると知ってとても驚かれたそう。
まるでライブなどで多くの人と一緒に歌う時に先に歌詞をいって扇動しているようだと
ビリー・バンバンさんの「若者たち」を例えにお話されていました。
・影山さん「目から鱗でしたね。モニターとかあるとお客さんの顔が見られないんすよ。
     それやったらお客さんの顔見ながら歌えますからね。オレも今度からそれでガン見しながら歌おうかな」
観客笑。
影山さん「まぁ、それは冗談として、今日は来る高齢化に向け、一年でも多く現役でいられるようにと思って歌詞を覚えました」
観客拍手。

06:Beginning/影山ヒロノブ
07:メビウスの恋人たち/影山ヒロノブ shuri
08:ヨーソロー~星の海を越えて~/影山ヒロノブ
-MC-


ご自身の40周年記念アルバム「A.O.R」より、デイヴィッド・フォスターさんがプロデュースされた「Beginning」。
影山さんは本曲をとても大切にされているご様子で、とても愛おしそうな笑顔でしっとりと歌われていました。
続いては漫画「サイレントメビウス」のスピンオフ作品「メビウスクライン」より

Emi Kobayashi(小林エミ)さんと歌われた「メビウスの恋人たち」。
ステージ前方に登場されたshuriさんと向き合いながら歌われている様子はとてもドラマチックでした。
続いてはアニメ「宇宙戦艦ヤマト 2199」より第五章のエンディグ。使命感溢れる歌詞を情熱的に歌われる影山さん。
本曲では照明が宇宙を思わせる穏やかさからサビや松尾さんのギターソロなどになると瞬時に変わるなど、

とても効果的だったのが印象深く。

・ここで須藤さん、松尾さん、村上さん、shuriさんが退場され、演奏陣はガンタさんと水谷さんだけに。
スタッフさんによってステージ前方に影山さん用のマイクスタンドやアコースティックギターが運び込まれ、
ステージ向かって右側のガンタさんのドラムの前に各種パーカッションのブースが作られ、アコースティックコーナーへ。
・その間、影山さんは暑くなったという事でジャケットを脱がれ、アコギを携えられていました。
・2024年12月に東京と大阪で開催された「影山ヒロノブ 2024年ソロアコギの旅 12月編」では水谷さんがゲスト出演。
影山さん「めっちゃ楽しかったんすよ。だから今年は4月からのソロアコギは全部とはいかないけれど、
     水月ちゃんのヴァイオリンやガンちゃんのパーカッションと一緒にやっていければって思っています。

09:僕達は天使だった/影山ヒロノブ
-MC-
10:星の降る丘/影山ヒロノブ
-MC-


アコースティックコーナーの一曲目はアニメ「DRAGON BALL Z」より二代目エンディング。
影山さんに先導されて観客も拍手や「エンジェル」のコーラスや合いの手を行い、会場全体が心地よい一体感でした。
続いては影山さんがプロデュースされた声優の野川さくらさんの三枚目のシングル「星の降る丘」をセルフカバー。
影山さんが「せっかくなのでヴァイオリンがキレイな曲を」として選曲されただけにしなやかなヴァイオリンの音色が特徴的。
そこにガンタさんのパーカッションと影山さんのしっとりとした歌声が加わり、異国情緒を感じました。

・ここでスタッフさんが影山さんのマイクスタンドやアコギを片づけ、ガンタさんがドラムに戻られる中、
須藤さん、松尾さん、村上さん、shuriさんがご登場されそれぞれのブースに戻られ準備をされていました。
・影山さん「やっぱりクラシックのミュージシャンって訓練のされ方が違いますよね。
     オレみたいなロックミュージシャンはいいかげんだから、だいたい、緊張に弱い。
     ソロアコギでピアノとか弾きますけど、このバンドメンバーの前ではとてもじゃないけど弾けない!

     もう悪夢のようなBillboardが甦る!」
観客笑。
影山さんは2023年に東京のBillboard Live TOKYOで行われた「KAGEYAMA Hironobu BIRTHDAY LIVE 2023」において
ピアノの弾き語りをご披露。ご自身の中では悔いが残る結果となってしまったご様子でした。

・影山さん「アニメソングを歌って音楽続けててよかったのは、色々やって手もつべこべ言われにくい。
     LAZYの頃ってぇ、その後にLOUDNESSになる高崎(晃さん)やひぐっつぁん(樋口宗孝)がいるのに
     『ハッ? レイジ―? こんなんロックじゃねえよ、ミーちゃんハーちゃんが好きなだけだ』って言われてたんすよ。
     今なんか音楽が多様化して、何がロックかポップスかジャズかなんて無くて。

     気持ちよければいいじゃんってなってるでしょ? 最高ですよ。
     ウチ、下の娘(景山菜奈さん)が音楽やってるし、家の中で最新のから何から一日中音楽が流れてるんすよ。
     いちいちインスタとかに書かないんですけど、めっちゃ洋楽のコンサートとか見に行ってるんですよ。
     日本に来る人ってめっちゃ売れてるかァ、成し遂げた人が多くて、テイラー・スウィフトなんて凄いんすよね。
     世界一のビジネスと繰り広げてるようなぁトイレ行くのォ? トイレ行くのォ~?」
中座してトイレに向かう観客を名残惜しそうに見る影山さん。
影山さん「オレがこんなにアツく話してるの二ィ~」
観客笑。
影山さん「ウソウソ。膀胱炎になったらアカンからね。みんなもオッサンが喋ってるから気にせずトイレ言ってね。健康第一!」
観客拍手。

11:STARRAIL DISCO~踊れ 開拓者~/影山ヒロノブ
12:ソラノカナタへ/影山ヒロノブ
-MC-


ここからはご息女の菜奈さんと共に作られた所謂EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)の楽曲。
まずは中国のソーシャルゲーム会社miHoYoが2024年に日本最大級の同人誌即売会「コミックマーケット」に
「スターレイルコミケ104」として出展した際のゲーム「崩壊:スターレイル」の

記念HoYoFairオリジナル楽曲「STARRAIL DISCO~踊れ 開拓者~」。
照明が会場を激しく彩る中、躍動感たっぷりの演奏と影山さんのパワフルなパフォーマンスでクラブさながらの盛り上がりでした。
続いては雰囲気が変わり、映画「ウルトラマンデッカー 最終章 旅立ちの彼方へ…」よりエンディング「ソラノカナタヘ」。
期待に満ちた高揚感のある影山さんの歌声と観客の「OH OH」大合唱、そしてshuriさんの力強いコーラスは臨場感抜群でした。

・ここでガンタさんは再びパーカッションのブースへ移動。
・この日の一月ほど前に上海で開催されたライブ「鋼の魂2025スーパーロボットライブ in上海」以降
ご自身で張り切りすぎていると感じている影山さん。
・2月9日に茨城県で開催されたコンサート「アニソン ファンタジックコンサート」のお話。
ささきいさおさん、堀江美都子さん、高橋洋子さんと共演予定でしたが、
1月末よりいさおさんが体調不良につき2月末までお休みされる為、出演を辞退されていました。
・影山さん「オレの出番が洋子ちゃんの次だったんすよ。洋子ちゃんがめっちゃ盛り上げてくれて
     これで盛り下げるわけにはいかないし、いさおさんいないし、後に控えてる堀江さんにつなげないと、
     みんなのイメージの中にある元気な影山ヒロノブじゃないとと思ったんすよ。
     で、一曲目『WE GOTTA POWER』のイントロで、だぁ~グキッ! 痛ぇ~」
観客笑。
影山さん「♪はちゃめちゃぁ~痛ぇ~」
観客笑。
影山さん「それでも涼しい顔してなんとか5曲歌い終ったんですけど、その後めっちゃ痛くて。
     どうしようって思ってたら前のマネージャーの知り会いに凄い整体師さんがいるらしくて
     そこに行って施術してもらったら、もう何ともない!」
観客拍手。
影山さん「人の身体って不思議なもので、技術って凄いなぁって思いました」

・影山さん「次の二曲は一番シリアスな、通称『Cold Rainシリーズ』っていうんですけど、
     ジョン・レノンが『イマジン』ってアルバムを出したのって50年以上前だと思うんすけど、
     アルバムの中で戦争なんかしてる場合じゃないって世界中の若者の思いを代弁してるんですよ。
     そこから50年経っても戦争は続いてるし、人が人を殺すってのもずっと終わる事がない。
     きっと60年、70年経っても終わる事はないと思うんです。
     明日の事が考えられない人が沢山いるし、そんな人をみんなで守る事も出来てないんですよ。
     『アニソンBIG3』(影山さん、堀江さん、水木一郎さんによる日本全国を巡るコンサートシリーズ)で
     堀江さんがいつも『キミのひかり』っていう『ドラもん』の映画の曲を歌ってるんですけど、
     自分の光をみんなで集めてっていう、すごい優しくていい曲なんですよ。
     オレは『CHA-LA HEAD-CHA-LA』みたいな元気な曲をメインにみんなにパワーを贈りたいって歌ってるんですけど
     やっぱり『キミのひかり』みたいな気持ちをずっと持ち続けていきたいし、聞いてくれる人が元気になる曲を作りたいです。
     いちアニソンシンガーとしては時代遅れかもだけど反戦アニソンシンガーでいたいと思っているし、
     みんなのハッピーな気持ちの為に自分は存在すると思ってるし、それがオレの使命だと思っています」

13:Cold Rain/影山ヒロノブ
14:Cry for the Earth/影山ヒロノブ
-MC-


ソロアルバム「Cold Rain」より表題曲「Cold Rain」。水谷さんのヴァイオリンの音色が物悲しく鳴り、
影山さんの緊迫感を誘う歌声が響く中、客席は鈍い青の照明で包み込まれ、さながら雨の様にだったのが印象的でした。
そのままJAM Proectのアルバム「JAM Project BEST III JAM-ISM」に収録のオリジナル曲「Cry for the Earth」を
ソロアルバム「Cold Rain」収録のセルフカバー版のアレンジで祈りを願いを込める様に強い歌声でご披露。
沖縄出身のshuriさんならではの沖縄民謡風の独特な節回しでの民族的なコーラスは今回も惹きこまれました。

・トイレへ中座する観客たちに「帰って来いよぉ~! 待ってるからぁ~!」と投げかける影山さん。
・影山さん「オレの父方の祖父、景山シロウさんってんですけど、今のオレと同い年に亡くなってるんですよ
     よく遠藤君が『にいさん、江戸時代なら死んでる年齢ですよ』って言うんすけど、江戸時代やし。
     でも、オレのお父ちゃんは94歳まで生きてましたからね。凄いオレの事応援してくれて」
観客拍手。
影山さん「まぁ、後半はハッピーにボケてたんで、後半は変な事ばっかいうてたんすよね
     『浩宣ゥ、よかったなぁ紅白出れてぇ』」
観客笑。
影山さん「『おとうちゃぁん、それ絶対近所で言わんといてやぁ』」
観客笑。
影山さん「あと『ロックンロール・フーチー・クー』っていうロックの名曲があるんすけど、LAZYで最初の頃にカバーしてたんです。
     なんでかっていうとあの頃、かまやつひろしさんがオレンジっていうバンドと一緒にその曲をカバーしてて、
     そのバンドの人達が『かっこいいね、LAZYもやんなよ』て言ってくれたんでカバーしてたんですよ。
     それを亡くなる直前に帰ったら時にオヤジが覚えてて。

     『浩宣ゥ、お前めっちゃいい曲作ったな「ロックンロール・フーチー・クー」!』」
観客笑。
影山さん「たぶん近所の人は知らんと思うけど。でもオレもやっぱりそうなってくのかなぁ最後は」

・ロードバイクを長く続けており、遠藤さんや業界のご友人、スタッフさんと共に大会に出場されている影山さん。
影山さん「遠藤君もついに自転車買いましたからね。これからも遠藤君を道添に、道添? 違うな、道連れ!
     "みちぞえ"っていうとなんかアレっすね二号さんみたいっすね」 
観客笑。
・影山さん「今年、デビュー48年になります」
観客拍手。
影山さん「48年てぇ~。でも堀江さんに言わせれば『何言っての影ちゃん、あたしなんか56年よ』」
観客笑。
影山さん「もう、そんな感じの先輩ばかりっすよ。いさおさんなんかもっとですからね。
     そんな先輩たちの背中を見ながら、遠藤君達、仲のいい後輩たちといっしょにこの地球がクソみたいな世界でも
     オレ達は自分達の信念をもって音楽を続けて行きたいと思っています!」

15:Young & Innocent/影山ヒロノブ
16:In my Heart/影山ヒロノブ
17:甘く危険な夜に/影山ヒロノブ


ラストブロックは再結成後に発表されたLAZYのアルバム「宇宙船地球号II」収録の「Young & Innocent」と
JAM Projectで影山さんがさかもとえいぞうさん、遠藤さんと共に歌われた
ゲーム「機甲武装Gブレイカー レジェンド オブ クラウディア」よりエンディングを
ご自身のアルバム「Cold Rain」に収録のセルフカバー版で連続でご披露。
「Young & Innocent」では「Cold Rain」「Cry for the Earth」とつながるテーマを希う様な歌声で力を込めて歌われ、
「In my Heart」は観客の大合唱を受けながら歌われていましたが、歌詞が出てこずに苦戦してしまう一幕も。
「最後は爽やかな曲で終わろうぜ」と影山さんが話され、本編ラストはLAZYの井上俊次さん、田中宏幸さんと
須藤さん、松尾さん、ガンタさんが1990年代初頭に組まれていバンドAIRBLANCAがライブで演奏されていた楽曲であり、
影山さんの40周年記念アルバム「A.O.R」にてセルフカバーされた「甘く危険な夜に」。
開放感抜群の曲調を影山さんも演奏陣の皆さんもとても楽しそうに歌い、演奏されて締めくくられていました。

-アンコール-
-MC-


・観客からの拍手の中、影山さんに続いてBROADWAYの皆さん、水谷さん、shuriさんが退場されるとステージ上が暗くなり、
拍手がアンコールを表す手拍子に変わっていきました。この間にスタッフさんがパーカッションブースを片付けられ
しばらくするとステージ上が明るくなり、今回のライブグッズである黒のロングTシャツに着替えた影山さんがご登場。

・影山さん「歌詞間違えまくってスミマセン」
観客笑。
影山さん「いやぁこういう時って普段全然間違えない油断してたのを間違えるんすよね。それがオレ」

・影山さん「今日はみんなにサプライズがあるんです。まだアニソンを歌う前、前に所属していたバースデーソングの社長と
     年間150本くらいライブやってたんですよ。今日はバースデーの社長も見に来てくれてるんすけど。
     その時、お客さん全然来なかったんすけど、社長と『やり続けるしかないだろう』って。
     『そのうち何が起こるかわからへんのが世の中やから』って楽器車に乗って日本全国でライブしてました。
     一か月丸々使って鹿児島から北海道までライブしてて、宿がとれない時は公園で髪とかパンツ洗ったりして。
     今から40年以上前っすよ。そんな頃に一緒にライブをしていた仲間が今日来てくれています。
     影山ヒロノブ with Do-ya!!!!」
・影山さんに呼びこまれ、かつて「影山ヒロノブ with Do-ya」として楽曲を制作したりライブを行っていた
Do-yaのギター島津克己さん、ベースの吉池千秋さん、ドラムの宇波浩司さんに加え当時メンバーだった須藤さんがご登場。
・観客から拍手が贈られる中、皆さんは影山さんとハイタッチされてそれぞれの楽器のブースで準備されていました。

・影山さんによると、島津さんからの連絡で宇波さんがオーナーを務められているお好み焼き屋さんでメンバーの皆さんと久し振りに再開。
須藤さんは参加できなかったものの、久し振りという事もありとても盛り上がったそうです。
・当時仲はよかったものの、バンドを辞めたくなくても様々な事情で続けられなかったメンバーもおり、
未だに心に残るものがあって、今回、影山さんのライブに出演しようという運びになったそうです。

・影山さん「何をやろうかって話したら、克っちゃんがこのメンバーでテレビに出た時の映像を見せてくれたんすよ。
     家帰って聞きなおしてみたら、歌詞がまさに若いがゆえに色々な事があるけど、信じあえる仲間は仲間っていう内容なんすよ。
     これは洋画のテーマのカバーなんすけど、出版社の人から声をかけてもらってカバーさせてもらいました。
     その映画もやっぱり若さのあまり色々あるけど、一生懸命生きて大人になっていくっていう内容です。
     今日はこのメンバーでやります!! 『セント・エルモス・ファイアー』」

18:セント・エルモス・ファイアー/影山ヒロノブ with Do-ya
-MC-


アンコールはDo-yaの皆さんと共に映画「セント・エルモス・ファイアー」よりジョン・パーさんが歌われた主題歌の日本語版。
影山さんもDo-yaの皆さんも時折アイコンタクトを交わしながら、とても楽しそうにステージに立たれていました。
ご自身のお誕生日にかつて苦楽を共にしたDo-yaの皆さんと共に青春的な本曲を歌われているのは実に感慨深かったです。

・影山さん「じゃあ打ち上げは浩司の店で。ナッハッハッハ」
須藤さんを残してDo-yaの皆さんが退場され、続いてはBROADWAYの皆さん、水谷さん、shuriさんがご登場。

・皆さん今回のライブグッズTシャツ姿でshuriさんはライブグッズのトートバッグに加え
サウナを愛する影山さん考案のSAUNA KAGEYAMAサウナセット(サウナハット、速乾タオル、サウナマット)を身に付けてご登場。
・もっぱらスーパー銭湯のサウナに通う影山さんと本格的なサウナ愛好家のshuriさん。影山さんに熱波をおすそ分け。

・影山さん「最後の曲はバンドメンバーを一人ずつ紹介しながら曲になだれ込みます!! 最後はこの曲だぁああああああ!!」

18.5:ハッピーバースデー/BROADWAY 水谷美月 shuri 桑垣徹 遠藤正明 やまけん 観客
-MC-


影山さんの合図を受け、影山さんにサプライズで演奏されたのは「ハッピーバースデー」。
演奏と共に影山さんのバースデーソング時代からのスタッフさんであり、現在は兵庫県在住の桑垣徹さん、
影山さんの弟分であり所属事務所HIGHWAY STARの後輩の遠藤さん、遠藤さんと共に影山さんを慕われており、アニメ関係のイベントの司会や
バンドOTAKU NOT DEADのボーカル、会社の取締役やラジオのディレクターも務められた事もあるやまけんさんがご登場。
観客も一緒に「ハッピーバースデー」を合唱し、影山さんをサプライズでお祝いされました。

・桑垣さんはケーキを持ち、遠藤さんは観客と歌い、やまけんさんはプレゼントを持ってご登場。
・やまけんさんからのプレゼントは黒地に「I ♡(ハート) INSTA」と書かれたTシャツ。
・早起き影山さんによるInstagramシェア攻撃に悩まされる人達。
・影山さん「絶対、遠藤は返してくれるんですよ」
遠藤さん「修行だと思ってるんで」
桑垣さん「ボクん所にも送られてくるんですよ」
やまけんさん「マジでやばいペースだから!」
観客笑。
遠藤さん「なのでこれを着て楽しい日々を送ってください。オレ達"みちぞえ"トリオなんで」
観客笑。

・桑垣さん、遠藤さん、やまけんさんを見送られ、次の曲に行こうとした所、須藤さんの楽器にトラブル。
須藤さん「ちょっとトラブリューが」
影山さん「ホンマ? じゃあちょっと虎舞竜でも歌おか? どんなやったっけ?」
shuriさんがTHE 虎舞竜の代表曲「ロード」を少しだけくちづさまれ、影山さんもハミングをされていました。
須藤さん「直りました!」
影山さん「早っ……待って、今日配信してんねんな? アカン、ここカットしなきゃお金払わなきゃいけなくなる」
観客笑。
影山さん「配信してんのすっかり忘れてた。なんであんなに歌詞間違えてんやろ? きっと画面の向こうで『金返せ』って言われてるわ」
観客笑。

・影山さんの合図でまずは演奏陣の皆さんのソロコーナー。
ガンタさん、村上さん、松尾さん、水谷さん、shuriさん、須藤さんの順番で演奏が重なっていきラストの一曲へ。

19:CHA-LA HEAD-CHA-LA/影山ヒロノブ

アンコールラストは影山さんの代表曲中の代表曲であるアニメ「DRAGON BALL Z」よりオープニング。
影山さんはステージを縦横無尽に移動し、客席を眺めながら嬉しそうな表情で歌われており、
時折「CHA-LA HEAD-CHA-LA」でマイクを向け、観客が歌う事でラストならではの一体感が生まれていました。
ラストは影山さんの「WE ARE BROADWAY!」の一言で締めくくられていました。

閉演BGM:ソラノカナタヘ (カラオケ)

・映画「ウルトラマンデッカー 最終章 旅立ちの彼方へ…」より、エンディング「ソラノカナタヘ」のカラオケが流れ、
観客から拍手と手拍子が贈られる中、BROADWAYの皆さん、水谷さん、shuriさんがステージ前方へ。
・影山さんを中心に横並びになり万歳三唱が行われた後、BROADWAYの皆さん、水谷さん、shuriさんが退場されました。

・影山さん「今年もはじまったばかりですけど、思い残す事無く、いつもフルパワーで、自分が出来る事をやっていきたいと思います!
     今回も頑張ってくれたウチのミュージシャンとスタッフにも拍手を!!」

・拍手の中、影山さん、出演者の皆さんが退場されると会場の照明が明るくなり、
スタッフさんによってアナウンスが行われ「KAGEYAMA Hironobu BIRTHDAY LIVE 2025」は終演となりました。

今回の影山さんのバースデーライブは前半がアニメ関係、後半はオリジナル曲をメインに展開。
アニメ関係ではあまりライブで歌われてこなかった楽曲が多く歌われていたのがとても嬉しく、
オリジナル曲では今の影山さんが思われている事を伝えようとされているような楽曲が多くご披露。
アンコールではまさかのDo-yaの皆さんご登場からの「セント・エルモス・ファイアー」ご披露には大変驚きました。
反面、LAZYの楽曲が再結成後の楽曲披露に留まっていたのは意外でした。
前年はバラードやミドルテンポな曲を中心にした落ち着いた大人の雰囲気で趣がありましたが、
今回はオーバーチュアと共にどこかeggmanでのバースデーライブの様なパワフルさを感じました。

アニメソングデビュー40周年でありJAM Project結成25周年でもある2025年。
一つ歳を重ねられ、まだまだやりたい事だらけとお話される影山さんの姿勢に頭が下がると共に、さらなるご活躍を楽しみにしております。
影山さんお誕生日おめでとうございます。




お祝いゲスト/桑垣徹 遠藤正明 やまけん


サプライズゲスト/Do-ya(G.島津克己 Ba.吉池千秋 Dr.宇波浩司 Key.須藤賢一)



補足


・観客に用意されたプレミアム特典付/プレミアムインビテーションの中身は、
箔押し入りのオリジナルチケットと直筆複製メッセージと直筆サインが入った特別な招待状でした。

・「『ヤ』なことには元気玉!」の「元気玉」の箇所では実際に元気を集めるポーズをされていたshuriさん。

・影山さん「一年に一回のBROADWAYとのライブなんすけど、賢ちゃんと松尾のォ、衣装の金額が上がってる気がするんすよねぇ」
観客笑。
影山さん「松尾の靴、見てぇ。なんなんその靴ゥ?」
靴を影山さんに見せつける松尾さん。
影山さん「見せんなよ!」
観客笑。

・ドレスアップされたshuriさんを「間違えてソシアルダンスコンテストに来てしまった人」と称する影山さん。

・メイクさんや水谷さんやshuriさんとのジェネレーションギャップに悩む。
影山さん「さっきも髪セットしてもらってる時に『オレなんて何もしなかった髪、真っ白だよぉ。ナッハッハッハッハ』て言ってて
     『もう、藤本義一(小説家)くらいだよぉ。ナッハッハッハ』って言って賢ちゃんとか聖君とか松尾とか笑っているのに
     女子たちは『…………』」
観客笑。
影山さん「君たちは『11PM』を知らんのか」
shuriさん「……知らん」
観客笑。
※「11PM」。1965年から1990年間で日本テレビ系列の深夜に放送されていた元祖お色気番組。藤本義一さんは司会をご担当。
影山さん「そうかぁ、深夜やし、shuriは沖縄出身やからやってへんかったのかなぁ?」
shuriさん「沖縄だと別の時間だったかもしれませんね」
影山さん「アレは深夜意外にやったらあかんやつやと思うけどなぁ……松尾なんか絶対見てましたからね」
観客笑。
影山さん「オレも親の目を盗んで深夜にこっそり…………みんなシーンとすんのやめよ」
観客笑。

・「メビウスの恋人」の思い出。
影山さん「一緒に歌ってるのは小林エミさんっていうオレよりも全然、先輩の実力派の方で
     松崎しげるさんと『愛と青春の旅立ち』をデュエットされてる、めちゃめちゃソウルフルな方なんすよ。
     多分、女性とのデュエットはこの曲が初めてだったと思うんすけど、めっちゃ緊張したのを覚えてます」

・デイヴィッド・フォスターさんがプロデュースしてくれた「Beginning」をレコーディングした時の思い出。
影山さん「デイヴィッド・フォスターに歌を直されるなんて最高じゃないっすか?
     『ヒロノブゥ、ここちょっと声がフラットしてるよ』『ヒロノブゥ、リズムがここよくないよォ』」
須藤さん「日本語なんだ」
観客笑。
影山さん「いやオレは英語話せるけど、みんなに伝わらないやん?」

・ガンタさんはスマートフォン向けゲームアプリ「ポケモンGO」を長く楽しまれており度々影山さんが話題されています。
影山さん「もぉ、ガンちゃんと、岩田光央君と遠藤とは暇さえあったらポケモン探しに行くからぁ。楽しい?」
ガンタさん「『NO LIFE,NO POKEMON.』ですから」
観客拍手。

・影山さん「ステージ上の水は生ビールよりウマいから!」
観客拍手。
影山さん「たぶん、ステージの上で生ビール飲んだらもっとウマい!」
観客笑。

・アコギコーナー中、影山さんが調弦されている間、ガンタさんがお話をされる事に。
ガンタさんはほのぼのとした雰囲気で「今日は寒いね」「雪降らなくて良かったね」などお天気関係や世代差を中心にお話され
その度に影山さんに「いっちばんアカンやつやん」とツッコミを入れられていました。

・ガンタさん「さっき昭和の話が出たけど、皆さん、昭和生まれですよね?」
影山さん「オォイ、失礼な事を言うなぁ。オレのお客さん達はァ……昭和なんてぇ……ちょっとしかいないよォ」
観客笑。

・影山さん「アコギやっててよかったのは、オレはアニソン歌手であり曲を書いたりするんですよ。
     月二回、バンドでは行けない様な所でアコギでライブをやって、曲を作る時ってだいたいアコギで作ってます。
     自分の事をシンガーソングライターって言えるのは間違いなくアコギをやってるからで、
     これからも自分のライフワークとして、ソロアコギで行ける所まで行こうと思ってます」 

・影山さん「BROADWAYとも一年に一回だからね。まさか賢さんがこんなに髪が伸びてるとはね。
     でも、賢さんだと60年代とかの人とかじゃないよね。シャレオツな感じ」
須藤さん「そうでしょ?」
この時の須藤さんは肩まである程の長髪。
影山さん「他にはポケモンばっかりやってる人もいるし、高そうなブーツ履いてきてる人もいるしィ。
     安定の村上先生だし。最高の仲間たちですよ」

・2025年はJAM Project結成25周年。
影山さん「コロナ過から去年までちょっと活動がおとなしめだったんですけど、
     今年は『FINAL COUNTDOWN』っていうテーマを決めてライブをやります。
     もぉ、燃えてたあの頃の気持ちをもう一度取り戻していこうと思ってます」

・「In my Heart」を歌われながらパーカッションブースにあったウィンドチャイムを鳴らされる影山さん。

・島津さんは宇波さんとバンドを組まれており、YouTube等に動画をアップされています。

・宇波さんは実業家として神奈川県に「お好み焼き・もんじゃ焼 杏子」等を営まれ渋谷にも出店予定だとか。

・吉池さんは小田和正さんのハウスバンドのベーシストをはじめ多方面でご活躍中だそうです。

・最後に退場される際に客席に向かって投げキッスをされるガンタさん。

・終演後は影山さんが観客にお土産を配りながらお見送り。
お土産は今回のライブグッズのロゴがプリントされたギターのピックでした。

・当日のライブ配信時にトラブルがあったとの事ですが、ライブ翌日の19日から24日までアーカイブで視聴可能。
トーク中にくちづさまれた「ロード」などのカットは特になく、ライブの模様をそのまま楽しむ事が出来ていました。

・TOEIC(国際コミュニケーション英語能力テスト)を800点を目指し楽しみながら勉強中。
影山さん「最近、学び直しのサイトとかよく見るんすよ。音楽を続けながら、若かった時に出来なかった色んな事をやりたくて。
     自分でこの後の人生って決められるじゃないっすか。よくばりな老後を生きていきたいなと。老後て。ナハハ。
     やりたい事ばかりで、もう"やりたい事おじさん"なんですよ。このまま"やりたい事おじいさん"になっていくんすけど、
     みんなも、元気いっぱいで、音楽ももちろん、やりたい事をやっていきたいと思います」

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