2025.04.01
「千晶と騒がNight」「ボイジャーソングライブ」追加
和田光司トリビュートライブ2025~不死蝶(バタフライ)よ永遠に~
25.1.5 Zepp Diver City(TOKYO)
出演/井ノ上奈々 UZA AiM 遠藤正明 太田美知彦 影山ヒロノブ 風間勇刀 片山福十郎
坂本千夏 白井裕紀 高橋直純 高橋広樹 竹内順子 野田順子 ボルケーノ太田 宮﨑歩
司会/ボルケーノ太田
演奏/G&Ag.IMAJO Ba.村上聖 Dr.菊嶋亮一 Key.今井隼
和田光司さん。
1999年、アニメ「デジモンアドベンチャー」のオープニング「Butter-Fly」でデビュー。
以降多くのアニメソングを歌われ、特にアニメ「デジモン」シリーズの全てで数多くの主題歌、挿入歌を歌われました。
2003年に上咽頭がんを患われている事を発表され、治療のために活動を休止されていましたが、2005年に復帰。
その後も国内外で精力的に活動されていましたが、2011年にがんが再発。治療の為に活動休止されていましたが、
2013年に復帰され、影山ヒロノブさんや遠藤正明さんらが所属する音楽事務所、株式会社SOLID VOX(現:HIGHWAY STAR)に所属。
がん闘病から二度復帰されたという事で、代表曲の「Butter-Fly」になぞらえ「不死蝶のアニソンシンガー」と称され、
ライブへの出演やミニアルバムなどを発表されましたが、2016年にご逝去されました。
和田さんのやわらかな不世出の歌声と穏やかでどこか飄々とした性格は多くの関係者やファンに慕われ、
2016年には「和田光司 お別れの会」、2018年にはライブ「和田光司 三回忌追悼ライブ 『不死蝶(バタフライ)よ永遠に』 -We Love DiGiMONMUSiC-」が開催。
今回、2024年にアニメ「デジモンアドベンチャー」放送25周年と和田さんのデビュー25周年を迎えた事を記念し、
和田さんのトリビュートライブ「和田光司トリビュートライブ2025~不死蝶(バタフライ)よ永遠に~」が開催されました。
会場のZepp Diver Cityを有する複合施設Diver City TOKYOでは、ライブ前日の1月4日より
アニメ「デジモン」シリーズ全9作のキャラクターが集まった史上初のイベント「DIGIMON ANIMATION 25th Anniversary in DiverCity Tokyo Plaza」が開催中。
施設内には歴代9作品のキャラクターパネルフォトスポットが設けられたり、各作品の装飾が施されていたり、
声優さん達による店内アナウンスが行われた他、スタンプラリーや特別フード、グッズ販売などデジモン一色になっていました。
トリビュートライブの開催と共に和田さんが歌われてきた楽曲を和田さんに縁のある皆様がカバーされる事が発表され、
AiMさんや宮﨑歩さん、坂本千夏さんなどアニメ「デジモン」シリーズで和田さんに縁のある歌手、声優の皆さんの他、
前途の所属事務所SOLID VOX(現:HIGHWAY STAR)の影山さん、遠藤さんなどが中心にご出演。
本ライブの開催発表からしばらくして今回の出演者の皆さんがライブでカバーされる楽曲を収めた
配信アルバム「和田光司トリビュートアルバム2025~不死蝶(バタフライ)よ永遠に~[Special Edition K/W]」が二種類、
和田さんの楽曲を収めた配信アルバム「Be Forever Butter-Fly -BEST ALBUM-[Special Edition K/W]」の配信が発表されました。
当日会場では「会場記念盤」としてCDが販売されていました。
会場は前途の様に東京お台場にあるZepp Diver City(TOKYO)。
チケットは1Fスタンディング(1F前方エリアVIPチケット「記念グッズ付」)、1Fスタンディング、2Fスタンディングの三種類が発売。
関係各所やファンからの祝花が飾られているロビーから会場に入ると、場内の約半分はVIPチケット専用エリアとして区切られていました。
ステージ上は向かって左側からドラム、ベース、ギター、キーボードの順で配置。
今回のライブは和田さんが野球がお好きだったという事で、各グッズに野球の意匠が取り入れられており、
ステージ上のバンドブースの後ろに設けられたセットも青空の手前に外野スタンドが設置され、
上部にはスコアボードや大型モニター風にスクリーンが掲げられており、左右には照明が野球場のナイター設備風に組まれていました。
また、随所に撮影用のカメラが複数台配置されていました。
開場までの間、スクリーンには「The Biggest Dreamer」「FIRE!!(TVサイズ)」「イノセント~無邪気なままで~」「Starting Over」の
MVが特別上映される事が事前に告知されていましたが、その後はカバーアルバムのダイジェストや、
YouTubeの「デジモン公式チャンネル」の告知が流れ、映像が流れない間は今回のライブロゴが映し出されており、
場内BGMとして和田さんが歌われた楽曲が流れていました。
開演時間が10分ほど過ぎた頃、高橋広樹さんによる生ナレーションにて上演上の諸注意がアナウンスがあり、
会場内の照明がゆっくりと暗くなっていき、いよいよ開演です。
00:Butter-Fly (吹奏楽アレンジ)/SE
さながら全国高等学校野球選手権大会、通称甲子園での各高校の応援のように
アニメ「デジモンアドベンチャー」よりオープニングの吹奏楽アレンジ版が流れる中、バンドの皆さんがご登場。
スクリーンには今回のライブタイトルと「CAST VS ARTIST」という表記の後、プロ野球の選手紹介映像の様に
今回の出演者の皆さんのお写真と名前、更に背番号と思われる数字がレイアウトされた映像が次々と流れていき、
出演者毎に観客から拍手と声援が送られ、映像と音楽が終わると試合開始のサイレンと打球音が鳴っていました。
01:re-fly/影山ヒロノブ 遠藤正明
02:風/片山福十郎
03:Seven/風間勇刀
04:僕は僕だって/ボルケーノ太田
-MC-
一曲目はミニアルバム「re-fly」より表題曲。アルバムではきただにさんがカバーされた本曲を今回は影山さんと遠藤さんが歌唱。
お二人が長年培われた阿吽の呼吸で歌われた後は、片山福十郎さんのご登場で、シングル「The Biggest Dreamer」収録の「風」。
映画「デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆」で本宮大輔を演じられた片山さんは瑞々しい歌声で観客を盛り上げながら、
間奏では「和田光司さんにはお会いした事はないですが、遺された楽曲を皆さんと歌い継いできたいと思います」と話されました。
アニメ「デジモンアドベンチャー」で石田ヤマトを演じられた風間勇刀さんがご登場。アニメ「デジモンアドベンチャー」より「Seven」。
前奏で「ガブモン進化ぁ!」とヤマトの台詞を披露されて観客を大いに盛り上げ、後半はサビで客席にマイクを向け大合唱を誘っていました。
続いてはゲーム「デジモン」シリーズに開発段階から携わられ、イベントでは「デジモン名人」として子供達と触れ合い、
アニメの「デジモン」シリーズで多くの役柄を担当されたボルケーノ太田さんによるアニメ「デジモンアドベンチャー02」より「僕は僕だって」。
ボルケーノさんは「デジモン名人・ボルケーノ太田」として着用されていたアーマーに和田さんのトレードマークの白いハット姿でご登場。
ステージ上が夕暮れを思わせるオレンジ色の照明になる中、ハスキーで柔らかい歌声を披露されていました。
・ボルケーノさんが白いハットをオレンジ色のキャップに被り直され、ここからは司会進行をご担当。
・ボルケーノさんに呼びこまれて高橋直純さん、高橋広樹さん、野田順子さんがご登場。
・今回カバーされた楽曲に関してお一人づつお話を伺う事に。
・高橋広樹さんは和田さんの楽曲や映像資料を入手可能な限り集めて研究。
広樹さん「『The Biggest Dreamer』は和田さんのマネをするのではなく、自分としてやらせていただくのですが
少しでも和田さんの思いを引き継ぐ、引き継ぐなんて恐れ多いですね。少しでも取り入れられればと思いました」
・ご自身が演じられたブイモンと同じ色のお衣装を着られている野田さんは
和田さんとAiMさんと谷本貴義さんのユニットSpirit of Adventureの楽曲「Miracle Maker」を歌われるという事で、
三人で歌われている楽曲をどうやって一人で歌うかと思考錯誤しながら歌われたそうです。
・直純さんが歌われた「ヒラリ」のアレンジを担当されたのは直純さんのツアーバンドでもご一緒されている野中"まさ"雄一さん。
直純さん「『和田さんのキーは高いけど下げます?』って連絡をもらったんですけど、なんとかリスペクトしたくて。
あと『2コーラスめにトリッキーなキメがあるんですけど、多分直純さん入りそびれると思うんです』って」
観客笑。
直純さん「ですよね。って思ったんですけど、キーもキメもどうしてもオリジナルと同じにしたいと思ったんです」
観客拍手。
直純さん「でも今日リハーサルやって若干後悔してます」
観客笑。
・さらにボルケーノさんもご自身が歌われた楽曲についてお話。
ボルケーノさん「オジサンがこんな若々しい歌を歌うって戸惑ったんですけど、歌詞の『星』では和田さんを思って歌いました。
あと歌い出しの『気休めのジョークだって』って、和田さんにいったい何があったんだろうって思いました」
・直純さん、広樹さん、野田さんが拍手で見送られボルケーノさんお一人に。
ボルケーノさん「さぁ続いては宮﨑歩さんのご登場です!!」
05:With The Will/宮﨑歩
06:Say Again/太田美知彦
-MC-
ボルケーノさんの紹介を受けて宮﨑さんが歌われたのはアニメ「デジモンフロンティア」の挿入歌「With The Will」。
本曲の宮﨑さん版は今回のカバーアルバム未収録ですが、2022年のイベント「デジフェス2022」でカバー後に配信リリースされています。
観客を煽りながら力強く宮﨑さんが歌われた後は太田美知彦さんが登場され、シングル「Starting Over」収録の「Say Again」。
作詞を和田さん、作編曲を太田さんご本人が担当された本曲をしなやかかつ繊細に歌われていました。
・太田さんにボルケーノさんが合流され、宮﨑さん、白井裕紀さん、片山さんを呼び込まれトーク。
・今回カバーされた楽曲に関してお一人づつお話を伺う事に。
・和田さんとは多くの楽曲を制作された仲であり、草野球仲間でもあったという太田さん。
太田さん「今回『Say Again』を歌う時に和田光司の思い出が走馬灯の様に浮かんで、ここにいるんじゃないかって思うくらいでした」
ボルケーノさん「きっといると思います」
・片山さんが歌われた「風」のアレンジをされたのはオリジナル版と同じ渡部チェルさん。
片山さん「ご本人から直接伺ったんですけど、冒頭に和田さんの声が入ってるんですよ。
めっちゃカッコよくて是非皆さんも聞いてみて下さい」
・白井さん「『炎のオーバードライブ』もチェルさんの作曲で、ザ・アニソンって感じでめっちゃ好きなんですよ」
・宮﨑さんは「『bravery』は当時の和田光司の思いを感じて、今回歌う時、色々思いがこみ上げてきて、正直ヤバかったです」
・和田さんと草野球のお話。
太田さん「和田君がヒットを打ったんですけど誰もがホームランだと思ったんですよ。本人も『ヤッター!』って喜んで。
そしたら木にあたっちゃって二塁打になっちゃったんですよ」
観客笑。
ボルケーノさん「らしいですねぇ~」
太田さん「そこから和田君は『ヤッターマン』っていうあだ名になったんですよ」
・太田さん、宮﨑さん、白井さん、片山さんが拍手で見送られボルケーノさんお一人に。
ボルケーノさん「さぁ続いては井ノ上奈々さん、UZAさんのご登場です!!」
07:君と星空を/井ノ上奈々 UZA
08:君の景色/AiM
09:ターゲット~赤い衝撃~/坂本千夏
-MC-
和田さんが楽曲提供された井ノ上さんのオリジナル曲「君と星空を」を作曲家のUZAさんとセルフカバー。
井ノ上さんがメインに歌われる中、UZAさんは随所で合流されて穏やかな歌声を披露されていました。
続いてはAiMさんが登場され、ベストアルバム「The Best Selection~Welcome Back!」収録の「君の景色」。
和田さん作詞作曲の優しくどこかはかなげな本曲を、AiMさんが暖かみのある歌声で歌われていました。
そしてアニメ「デジモンアドベンチャー」でアグモンほか、多くのデジモンを演じられた千夏さんがご登場。
歌われたアニメ「デジモンアドベンチャー02」よりオープニングは原曲から大きくアレンジを変えてジャズ風に。
千夏さんは赤いドレスで観客に手拍子を促しながら、大人な雰囲気漂う軽快な歌いぶりを披露されていました。
・千夏さんにボルケーノさんが合流され、竹内順子さん、風間さん、AiMさんもご登場。
初代アニメ「デジモンアドベンチャー」のキャストの皆さんによるトーク。
・今回カバーされた楽曲に関してお一人づつお話を伺う事に。
・AiMさん「いきなり暗い話になっちゃうんですけど……」
ボルケーノさん「かまいませんよ。和田さんが悪い」
風間さん「悪いって……」
観客笑。
・AiMさんのお話によると、和田さんがご自身のご病気の事を発表された時に心無い事を言う人もいた、
という事をAiMさんにお話されていたそうです。
AiMさん「和田さんはその後くだらない冗談を言ってはにかまれていたんですけど」
ボルケーノさん「それは『気休めのジョーク』だけど笑えないですね」
観客笑。
AiMさん「その心無い言葉を言ったか書いた人は、自分が同じ状況になった時にその言葉を言われてなにも思わないのかと。
和田光司になんて事を言うんだ! ってとても腹が立ったんですよ。
『君の景色』はもしかしたら和田さんがそんな言葉を受けて考えながら作ったのかなと思いながら歌ったんです」
・今回主題歌のカバーをするとは思わなかった千夏さん。
千夏さん「こんな大人なアレンジにしてもらって。アタシもこう見えて大人なんですよ。どこに出しても恥ずかしい大人なんです」
観客笑。
千夏さん「なかなかこういう機会もないんですよ。赤いドレスも着て。
でも、アタシはアグモンでありシャウトモンでもありますから、ついシャウトっちゃうのよねぇ」
・まだ歌っていないのでとても緊張している竹内さん。
竹内さん「すっごい緊張しているので、歌っている時にあたしが『あけまして』って言ったら皆さんは『おめでとう』って返して下さい。
『和田さん』って言ったら『大好きー』って返して下さい。すぐ皆さんに助けを求めますから」
観客笑。
・一方の風間さんは歌い終って気楽。
風間さん「『Seven』は『Butter-Fly』のカップリングでしょ。緊張感がハンパなくて。どうしよう、と思って。
で、自分はこの仕事をする前にバンドマンをやっていたので、和田さんとは違う方向でやってみようと思って。
みんなにも歌ってもらおうと。ご協力ありがとうございます!」
・千夏さん、竹内さん、風間さん、AiMさんが拍手で見送られボルケーノさんお一人に。
ボルケーノさん「さぁ続いては遠藤正明さんのご登場です!!」
10:for the future/遠藤正明
11:The Biggest Dreamer/高橋広樹
12:Miracle Maker/野田順子
-MC-
ボルケーノさんと入れ替わりに遠藤さんがご登場。歌われたのはシングル「ヒラリ」収録の「for the future」。
前向きで穏やかな曲調を遠藤さんならではの伸びやさで歌われ、時折上を指さしながら笑顔で天井を見上げられていました。
続いては広樹さんが登場され、アニメ「デジモンテイマーズ」よりオープニングをパワフルにご披露。
アニメ「デジモンアドベンチャー」のもんざえモンにはじまり、アニメ「デジモンテイマーズ」のインプモンを代表格に
「デジモン」シリーズに多く出演されている高橋さん。間奏でインプモンが進化したベルゼブモンの台詞を披露されると観客大沸きでした。
アニメ「デジモンアドベンチャー02」でのブイモンをはじめ、多くのデジモンを演じられた野田さんが登場されて歌われたのは、
和田さんとAiMさんと谷本貴義さんのユニット、Spirit of Adventureの楽曲からゲーム「デジモンワールド3 新たなる冒険の扉」主題歌。
はつらつとした歌いぶりを披露されていた野田さんも間奏でブイモンの台詞や声で観客を扇動され観客を沸かせていました。
・野田さんと入れ替わりにボルケーノさんが合流され、影山さん、遠藤さん、井ノ上奈々さん、UZAさんがご登場。
・今回カバーされた楽曲に関してお一人づつお話を伺う事に。
・「for the future」の歌詞を読み解いてレコーディングに挑まれた遠藤さん。
遠藤さん「歌詞の『僕だけに出来る事がある』はワダコウからのメッセージだと思いながら歌っていました」
ボルケーノさん「ワダコウって呼ばれていたんですね」
遠藤さん「そーなんですよぉ。ワダコウって呼んだら必ず『ジまで言ってくださいよ』って言われてましたねー」
ボルケーノさん「あと一文字なんですけどね」
観客笑。
・影山さん曰く音楽以外でも和田さんは面白い。
影山さん「当時オレとか遠藤とよく一緒に南米に二週間くらいライブをしに行ってたんすよ。
オレや遠藤は一番大きいスーツケースで行くのに和田はいつもこぉんなちっちゃなカバンだけ」
観客笑。
遠藤さん「コンビニ行くより少ないんですよ」
ボルケーノさん「現地で調達してたんですかね? それで困ったりとかしてなかったんですか?」
影山さん「全然。オレ達と同じくらいステージやるのにっすよ。やぁ、旅上手やなぁって思ってました」
・「君と星空を」は和田さんが唯一、他アーティストへの楽曲提供曲。
井ノ上さん「全世界で私だけなんですよね。当時は歌詞と曲どっちが先だったかは覚えていないんですけど、
松井伸太郎プロデューサーから和田さんが作曲をやってみたいとおっしゃってるという事で、
ガッチガチの少女マンガみたいな世界観でお願いしたんですよ。
でもファンイベントでしか歌った事が無くて、今回はこんな大きな会場で、生バンドで歌えて恐縮です」
・和田さんがアルバム制作をされる際、UZAさんのスタジオでレコーディングされる事が多かったとか。
UZAさん「レコーディングで印象深かったのは和田さんが一曲歌い終る毎にスタジオのソファで寝ちゃうんですよ。
和田さんの事だからただ眠かっただけなのかもしれないんですけど、ホントに一曲一曲命を削って歌われてるんだと思いました」
・アーティストとしての和田さんの話。
遠藤さん「僕と真逆なタイプで、暑苦しくなくてうるさくない、シュッとしててカッコイイ。
自分にないものを持っていたのでそういった意味ではライバルみたいでしたね。モテたんだろぉなぁ」
ボルケーノさん「……その辺は、ねぇ」
観客笑。
影山さん「ワダコウが歌ってる時って、めぇっちゃポップなんだけどワダコウにしか出ないもの、声とか歌い方がありましたね。
歌の持っていきかたがOne and only感じがありましたね」
遠藤さん「モテたんでしょうねぇ」
観客笑。
・遠藤さん、井ノ上さん、UZAさんが拍手で見送られボルケーノさんと影山さんだけに。
ボルケーノさん「さぁ続いては影山さん、お願いします!!」
13:Starting Over/影山ヒロノブ
14:イノセント~無邪気なままで~/AiM
15:炎のオーバードライブ~カーロボットサイバトロン~/白井裕紀
16:FIRE!!/竹内順子
17:ヒラリ/高橋直純
18:bravery/宮﨑歩
ラストブロックは影山さんから。シングル「Starting Over」収録曲であり、日本テレビ系バラエティ「PINK PAPARAZZI」エンディング。
影山さんは途中歌詞が分からなくなる場面もありましたが、和田さんが遺された前向きなメッセージを終始ポジティブに歌われていました。
続いてはAiMさんが登場され、アニメ「デジモンフロンティア」初代エンディング。
本曲のAiMさん版は今回のカバーアルバム未収録ですが、2022年のイベント「デジフェス2022」でカバー後に配信リリースされています。
歌詞の内容をAiMさんはどこか和田さんへ向けて歌われているように感じ、実に趣深かったです。
がらりと雰囲気が変わり、白井さんがご登場。アニメ「トランスフォーマーカーロボット」オープニング。
白井さんが観客を盛り上げながら颯爽とした歌いぶりを披露される中、間奏ではバンド紹介があり、それぞれソロ演奏をご披露。
照明も観客のペンライトも真っ赤に染まる中、随所の合いの手やサビの「カーロボット」は観客大合唱状態で大盛り上がりでした。
熱気をそのままにアニメ「デジモンアドベンチャー」「02」でゴマモンや、アニメ「デジモンフロンティア」で神原拓也など、
多くのデジモンを演じられた竹内さんが登場され、アニメ「デジモンフロンティア」よりオープニング。
強くしなやかに歌われながらトークで話されていた観客とのやり取りを織り交ぜて観客を盛り上げられ、会場の一体感を作られていました。
続いてアニメ「デジモンアドベンチャー02」ワームモンやアニメ「デジモンセイバーズ」でカメモンを演じられた直純さんがご登場。
アニメ「デジモンセイバーズ」より二代目オープニングを軽やかかつ激しく歌われつつ、「NaNaNa」では観客の大合唱を扇動されていました。
「最後の曲! みんな一緒に歌ってね!」と宮﨑さんが登場され、ミニアルバム「ever」収録の「bravery」。
宮﨑さんは一語一句を噛みしめるように歌われ、最後に「最高の一日でした! 和田光司に届け!」と締めくくられていました。
-アンコール-
宮﨑さんに続いてバンドの皆さんが拍手の中退場されると、拍手が手拍子に変わり、更にアンコールへと変わりました。
しばらくすると再びバンドの皆さんが登場され、それぞれのブースにつかれ、準備が整うとアンコールへ。
19:未来への扉~あの夏の日から~/坂本千夏 竹内順子 風間勇刀 野田順子 高橋直純 高橋広樹 片山福十郎 ボルケーノ太田
20:勇気を受け継ぐ子供達へ/AiM 太田美知彦 宮﨑歩 井ノ上奈々 UZA 影山ヒロノブ 遠藤正明 白井裕紀
-MC-
アンコール一曲目は声優さん達によるDIGIMON 10th ANNIVERSARY MEMORIAL SONG「未来への扉~あの夏の日から~」。
和田さん作詞による本曲を、千夏さんからひと節ずつ順番にソロやデュエットでしっとりと歌い繋いでいかれました。
続いては歌手の皆さんが「デジモン」シリーズ楽曲100曲目を記念して作られた「勇気を受け継ぐ子供達へ」。
原曲を和田さんと共に歌われたAiMさん、太田さん、宮﨑さんを中心にソロを交えてドラマチックに歌われました。
・歌手の皆さんが退場され、声優さん達が再びご登場。
・ボルケーノさんがアンコールの司会進行もご担当。
・アンコールで登場された声優さん達はライブグッズである「和田光司トリビュートライブ2025ベースボールシャツ」姿。
背面はご出演の皆様それぞれのお名前と冒頭の映像に合った背番号が描かれていました。
・歌手の皆さんがベースボールシャツに着替えられるまでの間、それぞれの背番号の由来を聞く事に。
・千夏さんはアニメ「ミラクルジャイアンツ童夢くん」でご自身が演じられた主人公の新城童夢と同じ「1/2」。
・片山さんは"福十郎"の語呂合わせで「29」でしたが、お肉がお好きでもあるので肉の語呂合わせの「29」でも良いそうです。
・ボルケーノさんは「0」。お名前の「VOLCANO」と繋げて読むと「VOLCANO.0」で太田の「O」に見えるからだとか。
・直純さんは"直純"の語呂合わせで「23」。他の候補には「70(なお)」もあったとか。
・広樹さんは「HIROKI」の母音を取って「101」。
・風間さんはお誕生日の9月30日と大好きなMOTO GPトップライダーのマルク・マルケスさんの背番号にちなんで「93」。
・竹内さんは本来はお誕生日ながら「つまらなくなった」とその場で「幸せゴリゴリ」の語呂合わせも込められて「45」。
・野田さんはお誕生日の「629」。その場で語呂合わせをしようとした所、時間が無いのでストレートに。
・ここで歌手の皆さんがユニフォームに着替えられて合流されましたが、時間の都合上、背番号に関するトークは省略。
○フォトセッション
出演者の皆さんが揃われたという事で観客を背にしての記念写真を撮影。
ボルケーノさんの合図で出演者と観客が「和田光司」の掛け声で笑顔で写真撮影が行われました。
・ここでボルケーノさんによる案内でスクリーンにスライドが映されお知らせコーナー。
・すでに発表されている各種アルバムの案内に次いで「デジモン」シリーズや「たまごっち」シリーズにおいて
キャラクターデザイン担当の渡辺けんじさんデザインによる和田さんのオリジナルキャラクター「ワダコー」が発表。
蝶の羽や和田さんのトレードマークの白いハットや草野球の背番号である16もあしらわれ、今後グッズ化が予定されているそうです。
21:Butter-Fly/坂本千夏 竹内順子 風間勇刀 野田順子 高橋直純 高橋広樹 片山福十郎 ボルケーノ太田
AiM 太田美知彦 宮﨑歩 井ノ上奈々 UZA 影山ヒロノブ 遠藤正明 白井裕紀
ライブを締めくくるのはもちろん、和田さんのデビュー曲であり代表曲のアニメ「デジモンアドベンチャー」よりオープニングを出演者全員で。
出演者の皆さんがそれぞれソロやデュエットで歌い繋ぐ中、千夏さんや竹内さんなどはそれぞれの役柄でソロを歌われており、
さながらアルバム「We Love DiGiMONMUSiC」収録のキャスト版「Butter-Fly」を思わせる場面もありました。
サビではどの箇所も観客も含めて大合唱状態で、二番が終わると影山さんが「みんなの歌声を光司に届けようぜ!」と観客のみでサビを歌唱。
演奏もリズムだけになり、観客の歌声のみで会場を埋め尽くす光景にはグッとくるものがありました。
その後は出演者の皆さんも合流してサビを繰り返し歌われ、影山さんの号令で出演者と観客が一緒になってジャンプで締めくくられました。
閉演BGM:Butter-Fly (劇場サイズ)/和田光司
観客の拍手の中、バンドの皆さんもステージ前方に合流され、出演者の皆さんが「ありがとうございました」とご挨拶をされると
劇場版「デジモンアドベンチャー」エンディングであり、アニメ「デジモンアドベンチャー」最終回「新たな世界」印象的なシーンで流れた
サビからはじまるアレンジの「Butter-Fly」が流れる中、出演者の皆さんが退場されていきました。
出演者の皆さんが退場され、「Butter-Fly」が流れ終ると終演のアナウンスがあり、観客から拍手が贈られる中、
「和田光司トリビュートライブ2025~不死蝶(バタフライ)よ永遠に~」は終演となりました。
2024年に和田さんデビュー25周年、アニメ「デジモン」シリーズ25周年を迎えた事を記念して開催された今回のライブ。
奇しくも2024年は和田さんの生誕50年目という節目でもありました。
アニメ「デジモン」シリーズで育った世代が大人になった今、
和田さんがご存命なら国内外でご活躍されていたと思うとさびしくはありますが、
和田さんが遺された楽曲を和田さんに縁のある方々が次々と歌われ、和田さんのお話で盛り上がる様子に
今も和田さんが多くの方々から慕われ、アニメ「デジモン」シリーズが長く支持されている事を改めて感じました。
和田さんデビュー25周年、アニメ「デジモン」シリーズ25周年おめでとうございます。
補足
・VIPチケットには記念グッズのお土産付きで内容は当日までのお楽しみでしたが
後日イベント公式Xにて「Starting Over」MUSIC VIDEOのDVDだった事が発表されていました。
・ステージセットのスコアボード等の各所に書かれていた文字は
デジモンの世界に登場するデジタルワールドで使用されている文字「デジ文字」でした。
・遠藤さんは「re-fly」のラストでも上を指さしながら笑顔で天井を見上げられていました。
・高橋広樹さんと高橋直純さんに挟まれて高橋順子になりかける野田さん。
・野田さん「太田さんがリハーサルでこの衣装でこんな爽やかな歌われていて『おぉう』って思いました」
広樹さん「ギャップ萌えですよね。楽屋入った時にこれが置いてあって『ん?』って。今日は何のイベントだっけ?」
観客笑。
ボルケーノさん「いつも車に積んでいたんですけど、ある時、職質にあって。
警察の方に『これなんです? 武器ですか?』って聞かれたんでいいえ防具です!』って応えましたね」
観客笑。
ボルケーノさん「『じゃあいいです』って通してくれました」
観客笑。
・CDを買わなければ帰れないライブ。
ボルケーノさん「デスゲームですからね。ワダゲームです」
・広樹さんによる開演前のナレーション、影ナレのお話。
ボルケーノさん「広樹さん、ナレーションの時間が近づいてもすごくゆっくりしてるんですよ。
さすがプロは違うなぁっと思って話したら『え、影ナレあるの?』」
観客笑。
広樹さん「『いけねっ忘れてた! 衣装着なきゃ、ああ出るわけじゃないから着なくていいんだ』ってなってましたね」
観客笑。
・和田さんは「炎のオーバードライブ」と「炎のオーバッドライブ」と歌っているのではと考えるボルケーノさん。
ボルケーノさん「『あの曲は誰が歌っても♪炎のオーバッ』ってなるのかなと思ったんですけど
今回、白井さんが歌われたのを聞いて『そんなことねえじゃん』って思いました」
・草野球で肩だけは良かった和田さん。強肩すぎて土手から大きく越えてしまう。
・和田さんは横向きに寝ていると必ず肘を曲げる。倒しても戻る。
・各楽曲が披露されている間、スクリーンには歌われている様子が映されていましたが、
「君に星空を」「君の景色」「for the future」などではイメージ映像も併せて上映されていました。
・「君と星空を」で流れた映像はUZAさんがフォトグラファー満満として制作を担当されたそうです。
・千夏さん「昭和のベテラン歌謡歌手、坂本千夏です」
・既に歌われた方は「歌われた」、これからの方は「担当された」と紹介されるのがボルケーノさんのこだわり。
・和田さんの事を「社長」と呼ばれているAiMさん。
・AiMさんとボルケーノさんが目撃した「和田さんいきなりバースデーボーイになる」事件。
ボルケーノさん「和田さんがその人になるしかなかったんですよ」
・風間さん「初代のキャストが集まってるし、ボルケーノさんは当時デジモンプロジェクトにいらっしゃいましたからね」
ボルケーノさん「当時はバンダイの社員でしたね」
千夏さん「それが今ではアタシ達がアゴで使う立場になるとはねー」
観客笑。
・風間さん「魚は遠火でぇ?」
観客「焼くもんだあああああぁああ」
※風間さん演じるヤマトの印象的なセリフ。
・野田さんが歌われる際、観客のペンライトがブイモンのメインカラーの青色だったのも印象深く。
・影山さん「この後自分が歌う歌はあのォ、光司のオリジナルなんすよ。人の曲を歌うんでぇ、もぉプレッシャーでぇ」
遠藤さん「そうですよね」
観客笑。
影山さん「おまぇ」
遠藤さん「ボクもう歌いおわったんで」
・UZAさんは井ノ上さんのボイストレーナーでもあるので今回は保護者としてご参加。
・UZAさん「和田さんとはだいたい野球の話とか……政治経済の話とか非常に教養の高い話をしていましたね」
井ノ上さん「ウソウソ。私が聞いていたのでは中学生男子みたいな話しかしなかったって言ってましたよ」
観客笑。
ボルケーノさん「和田さんの教養高い話なんて聞いた事ないですしね」
井ノ上さん「私がやっていたイベントに二回くらい出ていただいた事がありまして、
お酒を呑むイベントで、和田さんはずっとニコニコされたんですけど中学生男子みたいな話をしていたと思います」
ボルケーノさん「精神年齢が中学生から、いっても16歳くらいでしたからね」
観客笑。
・「炎のオーバードライブ」内のバンド紹介のラストに白井さんは「そしてみんなの心の中に、和田光司!」と紹介されていました。
・出演者の皆さんそれぞれのユニフォームに表記されたお名前と背番号に関しては当日ロビーに飾られていた
株式会社ドリーミュージックパブリッシングのプロデューサー松井伸太郎さんから贈られた祝花に
飾りで付いていた出演者全員のユニフォーム型プレートのお名前背番号を参考にした所、
歌手の皆さんの背番号ですが、AiMさんは「816」、太田さんは「11」、宮﨑さんは「8」、井ノ上さんは「7」、UZさんは「55」、
影山さんは「1」、遠藤さんは「2」、白井さんは「77」でした。
・広樹さん「"母音"を取りました! ボインを!」
観客笑。
ボルケーノさん「違う作品じゃないすか?」
広樹さん「チッチチッチですねー。いいじゃないですか同じ東映だから」
観客拍手。
※広樹さんは「デジモン」シリーズと同じ東映アニメーション制作のアニメ「金色のガッシュベル!!」において
"イタリアの英雄"パルコ・フォルゴレを快演。ボインは劇中曲「チチをもげ!」に登場する重要な単語です。
・竹内さんのユニフォームのお名前はご自身ではなく、シリーズで演じられた「TAKUYA/GOMAMON」になっていました。
・他にも野田さんは「NODAJUN」、宮﨑さんは「MIYA」、UZAさんは「MITSURU MAN」などお名前を愛称にされている方も。
・アンコールの「Butter-Fly」は後日、CD化及び配信することが決定しているそうです。
・竹内さん「みんなも、進化してねー!」