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Matsuzawa Yumi & Ricardo Cruz Secret Music Party with Secret Guest
24.10.27 LiveCafe&Bar 赤坂Roman

出演/松澤由実 ヒカルド・クルーズ

ゲスト/NoB

演奏/カラオケ



アニメ「機動戦艦ナデシコ」やOVA「聖闘士星矢 冥王ハーデス十二宮編」の主題歌を歌われている松澤由実さんと、
ブラジルで日本の漫画などを翻訳する傍ら、歌手として日本のアニメや特撮のブラジル版主題歌を歌われていたり、
影山ヒロノブさんがチェアマンを務めるアニメソングを作り歌うために結成されたユニットJAM Proiectにおいて
Additional Vocal/海外特派員として不定期参加されているブラジル人のヒカルド・クルーズさん。
ブラジルで開催されているアニメコンベンション「Anime Friends」での共演をきっかけに親交を深めるお二人がライブを開催。
更にライブ前日にはお二人共親交のあるNoBさんもゲストでご出演される事がアナウンスされました。
ヒカルドさんはこれまでMoJoさんや宮内タカユキさん、影山さんのライブに飛び入りでゲスト出演された事はありましたが、
JAM Projectのメンバーとして以外に公式でソロとして日本のライブに出演されるのは今回が初めてという事で、
松澤さんとのライブがどういった内容になるのか楽しみにしておりました。

会場は東京赤坂にあるLiveCafe&Bar 赤坂Roman。
アニメ「デジモン」シリーズや特撮「獣拳戦隊ゲキレンジャー」などを歌われている他、
音楽制作を行う有限会社テンテンカンパニーの代表取締役でもある谷本貴義さんがオーナーをされているライブハウス。
同じ場所にあったライブハウス赤坂Salaから名称変更し、谷本さんがオーナーになって2023年に赤坂Romanとしてオープン。
以来、これまでも多くのアニメソング関係の方々がライブを開催されています。

会場は椅子席で約40人ほどの観客が入れば超満員になる規模の距離の近さで、
ステージ上にはグランドピアノが常設。背面にはスクリーンが設置してあり、会場のロゴが映し出されていました。

入場すると入口の真横では松澤さんとヒカルドさんお二人のCDやグッズなどの物販ブースが設置。
観客が続々と入場していき、開演時間を15分ほど過ぎた頃、それまで流れていたBGMが大きくなり、
会場の照明がゆっくりと暗くなっていっていよいよ開演です。

00:Overture

穏やかながらも軽快な曲がオーバーチュアとして流れる中、スクリーンではお二人の写真やライブタイトルが上映。
最終的に今回のライブのメインビジュアルが映し出されていました。

01:熱風! 疾風! サイバスター/JAM Project featuring ヒカルド・クルーズ & 松澤由実
-MC-


まずはヒカルドさんが「みんな一緒に歌おうぜー!」と登場され、続いて松澤さんもご登場。
一曲目はゲーム「魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL」より風の魔装機神・サイバスターのテーマを
歌曲としてゲーム「第4次スーパーロボット大戦」のサウンドトラックでMIQさんが歌われた後に
カバーアルバム「スーパーロボット大戦 ボーカルコレクション ROBONATION'1」で水木一郎さんと影山ヒロノブさんがカバー。
その後ドラマCD「スーパーロボット大戦α ORIGINAL STORY」収録でJAM Projectのfeaturingとして
さかもとえいぞうさんと遠藤正明さんが「EDGEWIRED ver.」としてアレンジを変えてカバーされ、
更にその後、OVA「スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION THE ANIMATION」挿入歌として「EDGEWIRED ver.」を元にして
JAM Projectでfeaturingで影山さん、遠藤さん、きただにひろしさん、福山芳樹さんとヒカルドさんが歌われました。
ヒカルドさんはご自身にとってデビュー曲である本曲を伸びやかに歌われ、松澤さんもしなやかに歌われ、
お互いが向かい合って歌われたり、間奏では背中を合わせてエアギターを披露される場面もありました。

・初のライブで緊張されているヒカルドさん。
・松澤さんはそんなヒカルドさんを「ヒカちゃん」と呼ぶ。
・ヒカルドさんは2023年よりブラジル人向けに日本の特撮関係のロケ地や施設を巡るツアー「TOKUTOUR(特ツアー)」を展開中。
2024年も「TOKUTOUR」で来日されるという事で松澤さんと「ツアーが終わったらライブをやろう」というお話から
今回のライブを開催する運びになったそうです。
・「TOKUTOUR」の引率を無事に終えたヒカルドさんは、疲労と激しい時差ボケで直前まで体調を崩されていたとか。

・ここでヒカルドさんから"大好きなマイフレンド"ショッカーO野さんが来場されている事をご案内。
・ショッカーさんはコスプレ撮影会など様々な日本全国で様々なイベントを手がける「COSNAVI」において
「イベント屋『ショッカーツアーズ』」としてトークライブや体験イベントなどを展開中。
・このライブの一週間前には多くの特撮作品のロケ地である栃木県にある岩船山で爆破ナパーム体験が味わえる
「ショッカーO野さんと行く岩船山見学爆破ツアー」を開催されており、ヒカルドさんの「TOKUTOUR」御一行も参加されていました。
・松澤さん「あれって爆破から何メートルくらいはなれているんですか?」
ヒカルドさん「5メートルくらい?」
客席のショッカーさん「5メートルじゃあ死んじゃうよ」
ヒカルドさん「飛ばされたかったんですよねー」
観客笑。
・さらに客席にいらしたゲストのNoBさんもご紹介されました。
・松澤さん「NoBさんから『時間があったら見に行っていい?』って連絡があった時は緊張しました」
ヒカルドさん「もうその時から発声練習をしました。♪ママママママママ―」
観客笑。
・松澤さんが退場され、ここからはそれぞれのソロコーナー。

02:おれが正義だ! ジャスピオン/ヒカルド・クルーズ
-MC-
03:電撃戦隊チェンジマン/ヒカルド・クルーズ
-MC-


まずはヒカルドさんのコーナーは、ご自身が日本を好きになるきっかけになったという特撮作品から。
まじはメタルヒーローシリーズよりブラジルで大人気の特撮「巨獣特捜ジャスピオン」よりオープニング。
持ち前の快活な歌いぶりで観客を盛り上げた後はスーパー戦隊シリーズより特撮「電撃戦隊チェンジマン」よりオープニング。
身軽なフットワークを交えてパワフルに歌われ、ラストはチェンジドラゴンのポーズで締めくくられていました。

・ここで松澤さんを呼びこまれてお二人でトーク。
・ヒカルドさん「『ジャスピオン』と『チェンジマン』はブラジルで特に人気があります。
       去年、『ジャスピオン』のオフィシャルな本、公式ムックを作りました。
       今はブラジルでも大人気の『ジライヤ』の本を作っています」
観客「おぉぉぉ」 
ヒカルドさん「だから今は「ジライヤ』に夢中です。『ジライヤ』を見て『ジライヤ』の事を書いて
       毎日『ジライヤ』の事を考えています」

・特撮「世界忍者戦ジライヤ」で主人公の磁雷矢/山地闘破を演じられた筒井巧さんはブラジルで超有名人。
松澤さん「一緒にブラジルに行った時に筒井さんが街を歩いているとみんな『ジライヤ!』『ジライヤ!』って指さすんです」
ヒカルドさん「もうみんな知ってるんですよ」

・ブラジルの人気トーク番組「The Noite」に筒井さんが出演された様子を見た松澤さん。
松澤さん「筒井さん、しゃべっていても途中で何だか不思議な感じで話してたんですよ」
ヒカルドさん「あー、あの番組は通訳の人が同席しなくて、耳につけたイヤホンで同時通訳してくれるんですよ」
松澤さん「そうなの。私もその番組に出た時、顔は話してる司会の方を見てるんだけど耳では同時通訳を聞いてた」
ヒカルドさん「結構頭が混乱してしまいますよね。筒井さんが出演された事は今でも話題になってますよ」
 
04:ジライヤ/ヒカルド・クルーズ 松澤由実
-MC-


続いてはメタルヒーローシリーズよりブラジルで大人気の特撮「世界忍者戦ジライヤ」よりオープニング。
松澤さんをサポートされつつ、ヒカルドさんがメインにひろがりのある歌声を披露される中、
間奏になると松澤さんが「曲がおしゃれだよね」とお話される場面もありました。

・松澤さんが「YOU GET TO BURNING」を歌うに至るまでのお話。
・「YOU GET TO BURNING」は歌手をオーディション形式で募っていたそうで、
基本的にメロディを「ラララ」などで歌われる人が多い中、松澤さんはご自身で作詞をして応募し、結果不合格に。
ところが、該当者が見つからず、落選者も含めて再度審査した結果、松澤さんが選ばれたそうです。
松澤さん「受かった後に偉い人が『作詞してきた生意気なヤツがいたんだよ』って話していたんですけど、
     それを横で『それ私だなぁ……』って思いながら聞いていました」
観客笑。
ヒカルドさん「目立ったから良かったんじゃないですか?」
松澤さん「ワル目立ちだったんだよ~」 
観客笑。

05:YOU GET TO BURNING (25th anniversary Ver.)/松澤由実
06:SNOW/松澤由実
-MC-


ここでヒカルドさんが退場され、ここからは松澤さんのコーナーへ。
ご自身の代表曲であるアニメ「機動戦艦ナデシコ」のオープニングを25周年記念にセルフカバーされたバージョンで。
松澤さんはステージの端から端まで動きながらしなやかに歌われた後は、ゲーム「SNOW」よりオープニング。
がらりと雰囲気が変わり、はかなげな曲調を松澤さんはどこか物憂げなスキャットを交えて幻想的に歌われていました。

・ここでヒカルドさんが登場され、入れ替わりに松澤さんが拍手で見送られて退場されました。
・現在、ヒカルドさんはオリジナルアルバム「INVASION ZONE」を制作中。
・アルバム「INVASION ZONE」は「地球侵略」がテーマとなっているそうで、
これから歌われるのはアルバムに収録予定の「COSMIC STRAVAGANZA」という楽曲。
・ヒカルドさん「『COSMIC  STRAVAGANZA』は侵略者達が夜に集まってお酒を飲んで騒いでいるバーのテーマです。
       『ウルトラQ』とか『宇宙刑事シャイダー』の『不思議ソング』みたいな感じで作りました。
        プロモーションビデオも作ったので皆さんも見ながら歌を楽しんでください!」

07:COSMIC STRAVAGANZA/ヒカルド・クルーズ
-MC-


ヒカルドさんのオリジナルソングから制作中のアルバム「INVASION ZONE」収録予定の「COSMIC STRAVAGANZA」。
スクリーンに「COSMIC STRAVAGANZA」のプロモーションビデオが映し出される中で歌われた本曲は、
とてもミステリアスな雰囲気が印象的。ヒカルドさんはダンスを交えて妖し気な歌声を披露されていました。

・松澤さんも合流されてお二人でトーク。

・観客の中には日本在住のブラジル人の方々も多く来場。
・ブラジル人に日本語で通訳をするヒカルドさん。
・ブラジルのお酒カイピリーニャは強い。
松澤さん「2006年に『Anime Friend 』に遠藤さんときただにさんと初めてブラジルに行った時、
     カイピリーニャ呑んだんですけど、呑みすぎて気が付いたらホテルの部屋で全裸で寝てましたからね」
ヒカルドさん「よくあることですよ。それがカイピリーニャのパワーです」
観客笑。
ヒカルドさん「串田アキラさんがカイピリーニャ大好きで良く飲んでましたよね」
松澤さん「串田さん凄いですよ。ブラジルでも朝から筋トレして、夜はシュラスコを沢山食べてて」
ヒカルドさん「クッシーはもう野生のバケモノですよ」
観客笑。

・今回は「Secret Music Party」。何かスペシャルな事をしたいという事で、
ここからはお二人が大好きなアニメソングをカバーしていくコーナーへ。
・前日まで打ち合わせをしていてどんどん曲が増えていったとか。
・松澤さんが歌われるのは堀江美都子さんが歌われた楽曲。
ヒカルドさん「大好きな曲なんですよ」
松澤さん「ホント? 一緒に歌う?」
ヒカルドさん「うたえないですよー」
観客笑。

08:キャンディ キャンディ/松澤由実
-MC-
09:マジンガーZ/ヒカルド・クルーズ 松澤由実
-MC-


アニソンカバーコーナー。まずは松澤さんによるアニメ「キャンディ・キャンディ」よりオープニング。
本曲を初めて歌われるという松澤さんは、とても楽しそうな表情でしなやかな歌声を披露されていました。
続いてヒカルドさんが「アニキに届けましょう!」と歌われたのはアニメ「マジンガーZ」よりオープニング。
ヒカルドさんはオリジナルを歌われている水木一郎さんの節回しを踏襲しながらダイナミックに歌われていました。

・ヒカルドさんが本格的にアニメソングが好きになるきっかけは水木さん。
・1999年に日本の栃木県に留学されていた当時、放送されていたフジテレビ系「快進撃TVうたえモン」を見たヒカルドさん。
ヒカルドさん「『うたえモン』にアニキが出ていたんですけど、ボクにとってアニキといえば
       俳優として『時空戦士スピルバン』のスピルバンのお父さん役(ベン博士)の印象が強かったんです。
       歌手という事は知ってはいたんですけど、実際に歌われている姿を見て、カッコよさに衝撃を受けました」

・次に歌われる曲はライブの前日に急遽歌う事にしたという「はじめてのチュウ」。
2006年に松澤さんが遠藤さん、きただにさんと共にブラジルのステージで歌われた際に
急遽アンコールで三人でアニメソングを歌って欲しいという依頼を受け、
遠藤さんがアコースティックギターで弾ける曲という事で選ばれたそうです。
・本曲は独特な高音の歌声が印象的ですが、オリジナルを歌われたあんしんパパこと実川俊晴さんは
録音時にテープを半分のスピードで回しながらゆっくり歌い、再生時には通常のスピードで再生する等の工夫をして
独特の歌声を作り上げられたそうですが、その高音の歌声を見事に再現されるヒカルドさん。
松澤さん「ヒカちゃん、耳いいんだねー」 
ヒカルドさん「♪ありがとうゆ~みちゃぁーん (はじめてのチュウの歌い出しの節で)」
観客笑。

10:はじめてのチュウ (TVサイズ)/松澤由実 ヒカルド・クルーズ
-MC-


続いてはアニメ「キテレツ大百科」四代目オープニングであり六、八、十代目のエンディング。
松澤さんが裏声を交えてゆったりと歌われる中、ヒカルドさんは地声とあんしんパパ風の歌声を交えて歌われ、
後奏ではお二人がそれぞれにアドリブを披露されていたのも心象的でした。

11:心臓を捧げよ! (TVサイズ)/ヒカルド・クルーズ
-MC-
12:ETERNAL WIND~ほほえみは光る風の中~ 2015 ver./松澤由実
-MC-


ここで「最近のアニメソングも歌いたい」とヒカルドさんが歌われたのはアニメ「進撃の巨人」より三代目オープニング。
ヒカルドさんは疾走感のある立体機動級に複雑な曲調の難曲を突き抜ける様な歌声で披露され、客席にマイクを向ける場面も。
続いて松澤さんによる映画「機動戦士ガンダムF91」主題歌。松澤さんはアカペラアルバム「アニカペラ」でカバーされていますが、
今回はオリジナルを歌われている森口博子さんがご自身の30周年記念でセルフカバーされたバージョンのカラオケで。
弦楽器を基調とした穏やかなアレンジで聞く松澤さん独特のせつなげな歌声はとても魅力的でした。

・南米で大人気のアニメ「聖闘士星矢」シリーズのお話。
・松澤さん「ブラジルでは国歌といっていい程なんですけど、今日はNoBさんが見てくれてるから……」
ヒカルドさん「緊張しますけど、今日はちょっと『聖闘士星矢』の曲をポルトガル語で歌っていいですか?」
観客拍手。
ヒカルドさん「ありがとうございます。でも今日はNoBさんがいらっしゃるので声が震えるかもしれません。
       なので、NoBさんがここにいない事にして歌います」
観客笑。


13:女神の戦士~Pegasus Forever~ ポルトガル語版 (1.5C)/ヒカルド・クルーズ
-MC-
14:ペガサス幻想-Pegasus Fantasy- ポルトガル語版 (1C)/ヒカルド・クルーズ
-MC-


松澤さんがご退場され、ここからの「聖闘士星矢」コーナーはヒカルドさんによるポルトガル語版で。
まずはOVA「聖闘士星矢 冥王ハーデス 冥界編」よるオープニング。ヒカルドさんはブラジルで本作が放送される際、
公式のポルトガル語版主題歌を担当されており、とてものびのびとした歌声を披露されていました。
続いてはアニメ「聖闘士星矢」よりMAKE-UPのボーカルとしてNoBさんが歌われた初代オープニング。
ヒカルドさんがポルトガル語で歌われる中、観客のブラジル人の方々も大盛り上がりで歌われており、
改めて「聖闘士星矢」と「ペガサス幻想」の国際的な人気ぶりを目の当たりにする事が出来ました。

・ここで松澤さんが登場されてお二人でトーク。
・基本的に公式にポルトガル語版の歌詞が作られているのはテレビサイズのみだそうで、
現地の方がライブで歌われる際も2番を1番の歌詞で繰り返し歌っている人が多いとか。
・ヒカルドさんはご自身のYouTubeチャンネルでギタリストのルーカス・アラウジョさんと共に
「アニソンラボ」というシリーズを設け、様々なアニメや特撮の楽曲を独自のアレンジでカバーされており、
その中では「聖闘士星矢」の楽曲もポルトガル語でフルサイズで歌われている曲もあります。

・松澤さん「『YOU GET TO BURNING』の後、音楽活動が鳴かず飛ばずだったんですけど、
     たまたま『聖闘士星矢 冥王ハーデス十二宮編』の主題歌オーディションのお話を頂いて、
     オーディションには誰もが知っている様なアーティストの方も参加されていたらしいんです。
     それで運よく私がお風呂場で作った『地球ぎ』が受かったんですけど当時、皆さんの評判があまり良くなくて」
ヒカルドさん「皆さんが『聖闘士星矢』で期待していたのとは違うイメージでしたね」
松澤さん「ひどーい」
観客笑。
ヒカルド「いい意味でですよ。だって『聖闘士星矢』といえばバァーンっていうハードロックじゃないですか」
松澤さん「そうなの。でもそれはNoBさん達が作ったものだし、そもそも私が勝てるわけがないでしょ?
     だから別方向から星矢達、青銅(ブロンズ)……だけじゃないけど、世界感を表現しようとしたの。
     強いだけじゃない弱さもあるけど進もうっていうのをね。で、最近また『聖闘士星矢』を読み直してるの」
ヒカルドさん「すごい。ボクは『男坂』を読み直してます。カッコいいんですよ。
       打ち切りになっちゃったけど……ごめんなさいちょっと違う話になっちゃった」
観客笑。
 
15:君と同じ青空 (25th anniversary Ver.)/まつざわゆみ
-MC-
16:託す者へ~My Dear~/まつざわゆみ
-MC-


ヒカルドさんが退場され、ここからは松澤さんが歌われた「聖闘士星矢」シリーズの楽曲群を披露。
まずはOVA「聖闘士星矢 冥王ハーデス十二宮編」のエンディングを松澤さんの25周年記念セルフカバー版で。
松澤さんのやわらかな歌声が会場を包み込んだ後は、OVA「聖闘士星矢 冥王ハーデス 冥界編」のエンディングへ。
「君と同じ青空」とは好対照にはかなげな歌声と最後のサビで膝をついて座って歌われるのが印象的でした。

・ヒカルドさんが合流されてお二人でトーク。
・松澤さん「ごめんね。今日はパーティって言ってたのにバラードばっかりで」
ヒカルドさん「そんな事ないですよ。バラードは落ち着きますし素敵ですよ」
・ここで松澤さんが退場され、ヒカルドさんお一人に。

17:遥か彼方/ヒカルド・クルーズ
-MC-
18:Sempre Sonhando~夢追人~ (1C)/JAM Project featuring ヒカルド・クルーズ
-MC-


ここでヒカルドさんの「アニソンラボ」シリーズの中からアニメ「NARUTO-ナルト-」の二代目オープニング。
ヒカルドさんならではの快活な歌いぶりと伸びやかな歌声は聞いていてとても心地よく、
原曲のロックサウンドにブルースの要素を取り入れたアレンジがとても斬新で興味深かったです。
続いてはJAM Pojectの六枚目のベストアルバム「JAM Project BEST COLLECTION VI Get over the Border」より、
ヒカルドさんが中心になって作られた「夢追人」を、ヒカルドさん以外のJAM Projectメンバーの皆さんの歌声入りカラオケで。
ご自身の心境が綴られた本曲を瑞々しい歌声で披露される様子にはグッとくるものがありました。

・松澤さんが合流されお二人でトーク。
・松澤さん「ヒカちゃんとは海外で一緒になると、ホテルの部屋に集まって、
     いつもワインを飲みながら話すんですけど、音楽談義が楽しいの」
ヒカルドさん「そう。いろんな音楽を流しながら話すんですよね」
松澤さん「一杯だけ呑もうって思うとつい飲みすぎちゃう」 
ヒカルドさん「ボトルが二本くらい無くなってるんです」
観客笑。
・ここでヒカルドさんが退場されて松澤さんお一人に。

19:地球ぎ 25th Anniversary Ver./松澤由実
-MC-
20:紅蓮華/松澤由実 ヒカルド・クルーズ
-MC-


OVA「聖闘士星矢 冥王ハーデス十二宮編」のオープニングを松澤さんの25周年記念セルフカバー版で。
幻想的なアレンジの中でハミングを織り交ぜながらせつなげに歌われる松澤さんの世界感を堪能すると、
ヒカルドさんが合流され、今後の予定などをお話されました。そしてお二人でラストに歌われるのは、
海外のライブで現地の方々からのリクエストが多い曲だという、アニメ「鬼滅の刃」初代オープニング。
お二人は向かい合って手を重ね合うなどのパフォーマンスを交えつつ、とても楽しそうにパワフルに歌われていました。

・松澤さん「あっという間だったね」
ヒカルドさん「もっと歌いたーい。もう一回最初からやりましょうか?」
観客笑。
ヒカルドさん「来年また日本に来るからその時もやりたい!」
松澤さん「来年は昼と夜の二部とかでやってもいいかもね」
 
-アンコール-
-MC-


ここで松澤さんが「アンコールとかやっていいのかな?」と観客に投げかけると観客からアンコールが。
観客のアンコールに松澤さんが「NoBさん!」と合いの手を入れられてNoBさんがステージにご登場。

・NoBさん「もうさぁ、長いからさぁ、いつ呼ばれるのかと思ってたよォ。寒いし」
観客笑。
松澤さん「すみませぇん。でも今回は来て頂いて本当にありがとうございます」
NoBさん「やっぱりこの二人だったらさぁ、オレも行きたいもんね。
     でも、二人が思い出話してるでしょ。聞いててオレも話したいなぁって思っててさ」
観客笑。
ヒカルドさん「おまたせしました。NoBさんに大きな拍手を!」
観客拍手。

・お三方でブラジルをはじめとした南米での思い出話。
・ヒカルドさん「いつもライブが終わるとNoBさんが『あそこの歌い方さぁ』って厳しく教えてくれるんですよ。
       NoBさんすっごい優しいのに、その時の気持ちが今も残っているから緊張するんです」
松澤さん「今なかなか厳しくしてくれる人っていないから貴重ですよ」
ヒカルドさん「そうなんですよ。嬉しいんですよ。先生と生徒みたいな関係ですね。
       でも、NoBさんとこうしてお会いするのは10年ぶりくらいなんですよ」
・以前、ライブの為、ブラジルに三週間ほど滞在していたNoBさん。
NoBさん「ブラジルって週末しかライブをしないから平日は暇なわけ。
     でもさ、ポルトガル語わかんないし、行く所もないからずっとホテルにいたの。
     ヒカルドも来てくれるんだけど、一緒に昼ごはん食べたら『仕事なんで』って帰っちゃうんだよ。
     もう『南米ひとりぼっち』って曲作ろうかと思ったよ」
観客笑。
・南米をタイトなスケジュールで移動した時のお話。
NoBさん「絶対この飛行機に乗らないと行けないのに、パスポートの手続きがなかなか上手く行かなくて」
ヒカルドさん「空港で急がないといけないから二人で一緒に走ったんですけど、
       ボクはもっと早く走るために『ペガサス幻想』を歌いながら走ったんですよ。♪だーきしめたーぁ!!」
観客笑。
・メキシコでライブをした話。
松澤さん「会場が凄い大きいんですよ。びっくりするくらい」 
NoBさん「エアロスミスとかモトリー・クルーがライブやったらしいね」
ヒカルドさん「そこでアニソンっていうか『聖闘士星矢』だけのライブ、しかもオーケストラでしたからね」

21:ペガサス幻想 ver.Ω/NoB featuring 松澤由実 ヒカルド・クルーズ

ラストはアニメ「聖闘士星矢Ω」よりNoBさんがMAKE-UPとして中川翔子さんと歌われた初代―プニングをお三方で。
冒頭のスキャットをカラオケに合わせて松澤さんが担当されていたのも印象深く。
松澤さんとヒカルドさんが中川さんパートを歌われ、NoBさんがご自身のパートを歌われており、
お三方が仲良く肩を組み合いながら楽しそうに歌われる中、観客も一緒になって大合唱で締めくくられていました。

○記念写真撮影

ここでスタッフさんを呼び込まれ客席をバックにして記念写真撮影。
松澤さんとヒカルドさんがNoBさんを中央の椅子に座ってもらおうとした所、NoBさんが「長老かよ!」とツッコまれる場面も。

・記念写真を撮影し終わり、NoBさんが拍手で見送られてステージにはお二人だけに。
ヒカルドさん「いやぁ、もう感動。もう言葉になりません。ありがとうございました!」
松澤さん「またやりましょうね!」

お二人がご挨拶をされると、観客から拍手が贈られ
「Matsuzawa Yumi & Ricardo Cruz Secret Music Party with Secret Guest」は終演となりました。


松澤さんとヒカルドさんによる初のお二人でのライブは、"パーティー"と銘打つだけに、お二人が歌われてきた曲の他にも
カバーや今回ならではのデュエットもありつつ、NoBさんを交えた思い出話にも花が咲き、終始和やかな雰囲気。
松澤さんならではの世界感のあるはかなげな歌声はもちろん、楽曲にまつわる興味深い裏話も聞けて嬉しく、
ヒカルドさんは日本でソロのステージはゲスト出演以外では今回が初めて。緊張するとお話されていましたが、
歌える事の嬉しさが伝わってくる伸びやかな歌声と躍動感のあるステージを拝見する事が出来ました。


観覧ゲスト/ショッカーO野


補足


・今回のライブタイトルはチケットサイトや看板では「Matsuzawa Yumi Secret Music Party with Secret Guest」でしたが、
チケットやその後の松澤さんのSNSでは「Matsuzawa Yumi & Ricardo Cruz Secret Music Party」と表記されていた為、
両方を組み合わせて「Matsuzawa Yumi & Ricardo Cruz Secret Music Party with Secret Guest」と表記しております。

・ライブの三日前くらいにヒカルドさんからリクエストを受けて「熱風! 疾風! サイバスター」を歌う事に。
松澤さん「びっくりしたけど前にスパロボ(ライブ『スーパーロボット魂』)で歌った事があったからよかったよ」
ヒカルドさん「この曲と『GONG』(※ゲーム『第3次スーパーロボット大戦α-終焉の銀河へ-』オープニング)は

       ボクのデビュー曲なんですよ。ボクが歌う前から有名な曲だったし、大好きだったからすごい嬉しかったんですよ」

・ヒカルドさんはNoBさんをご紹介される際は本名の「山田信夫さん」としてご紹介。

・ヒカルドさん「もう時差ボケが激しくて、夜中の3時くらいに起きちゃうんですよ」
松澤さん「私達がブラジルに行くとそうなるんだよ」
観客笑。

・「The Noite」に松澤さんが出演された際、ヘアメイクさんにブラジルで流行りの髪型にしてほしいと頼んだ所、
ドラァグ・クイーンばりの派手な髪型になっていてとても驚かれたそうです

・筒井さんならブラジルの大統領にもなれそう。

・ヒカルドさんが制作中のアルバム「INVASION ZONE」には影山さんのご息女の景山菜奈さんとのデュエットも収録予定だとか。

・「COSMIC STRAVAGANZA」のプロモーションビデオは非常に作り込まれた内容で、ヒカルドさんの公式YouTubeチャンネルで配信中。
妖し気な雰囲気の店内で独特な出で立ちの侵略者たちがお酒をたしなんだりステージを楽しんでおり、
ヒカルドさんご自身も歌手のクラウス・ノミを思わせる歌手役で出演されていました。

・ちなみに「COSMIC STRAVAGANZA」はライブの前日にヒカルドさんが出演されていた
NHKラジオ第一「ちきゅうらじお」17時台「ブラジルの特撮ファンが、日本ロケ地めぐり」でも流れていました。

・ヒカルドさん「怪人っていいよね」

・松澤さんが2006年にブラジルで出会った流しそうめんみたいなトイレ。

・1999年に「うたえモン」の企画の一つとして水木さんが行われた「24時間1000曲ライブ」の観覧に応募していたヒカルドさん。
当選したものの、当時のホストファミリーから「一人で栃木県から会場がある山梨県まで行かせられない」と止められてしまったとか。

・初めて水木さんと会う事ができたのは2005年にJAM Projectの一員としてレコーディングの為に来日された際、
当時NHK-BSで不定期に放送していた音楽番組「BS永遠の音楽大全集」の「第1回アニメ主題歌大全集」を観覧に行った時。
松澤さん「初めて会ったアニキはどんな感じだった?」
ヒカルドさん「やさしかったですよ。ボクの家にアニキのコーナーがあるくらい大好きだったから
       ずっとアニキのキャリアの話ばっかりしてました。たぶんうるさかったと思いますよ」

・道端で三回も水木さんに会った事がある松澤さん。
松澤さん「まさか街を歩いていて前から水木一郎さんが歩いてくる事ってあります?」 
ヒカルドさん「いやーブラジルではまずないですよ」
観客笑。

・「ETERNAL WIND」はヒカルドさんが「機動戦士ガンダム」シリーズの楽曲の中でも特にお好きな曲だそうで、
この曲もライブの前日にヒカルドさんからのリクエストを受けて松澤さんが歌われる事になったとか。

・ライブ「スーパーロボット魂」で森口さんとリハーサルが一緒だった松澤さん。
松澤さん「森口さんが歌われているのを見ながら『いつか歌いたいなぁ』って言ってたら
     隣にいたおじさまが『いつか歌ってね』って言ってくれたんですけど、
     後で森口さんに聞いたら、森口さんの事務所の社長さんだったんです」

・松澤さん「ブラジルのライブだとNoBさんが出る前に他の人達が2、3回『ペガサス幻想』歌ってるんですよ」
ヒカルドさん「アニソン界のスタンダードみたいになってるからみんな歌いたいんですね」

・ヒカルドさん「『聖闘士星矢』は歌もBGMも大好き大好き大好き。
       BGMは横山菁児さんですね。『超人機メタルダー』とかも作ってます。大好き大好き大好き」

・スイスでロストバゲージにあってしまい、ジャージでステージに立たれたNoBさん。

・ヒカルドさん「NoBさんはもう10回以上ブラジルにいってるんじゃないですか?」
NoBさん「ブラジルはね、20回。クッシーを抜いたんだよ」

・松澤さん「アニソンを歌う事で皆さんと出会えて『聖闘士星矢』を歌ったからブラジルの皆さんに会えたから、
     私にとってアニソンはみなさんとのパスポートなんですよね」


 

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