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プロフェッサーO野と歌・名人石原のアニソン☆ヒーロー音楽会
1960年代アニメ史/アニソン黎明期編
24.10.26 LiveCafe&Bar 赤坂Roman

出演/ショッカーO野 石原慎一

演奏/Pi.荒巻みどり Ba.MiZ カラオケ



スーツアクターやイベントの司会、ラジオパーソナリティなど、様々な顔を持つショッカーO野さんと
アニメソング、特撮ソングをはじめ様々なレコーディングに参加されている石原慎一さん。
同学年でアミーゴと呼び合うお二人が"壮年人生総決算イベント"として「アニソン☆ヒーロー音楽会」を開催。

"プロフェッサーO野"と"歌・名人石原"のお二人が日本のアニメ、特撮の歴史と歌で振り返るという今回のイベント、
全三回での開催を予定されており、今回第一回目「1960年代アニメ史/アニソン黎明期編」が開催されました。
1960年代はお二人が生まれ育った年代という事で、どういったお話や歌が聞けるのか楽しみにしておりました。


今回のイベントは来場された方だけのお楽しみ的な内容が多くお話しされました。
その為、詳細には言及していない箇所が多くございます。予めご了承いただけましたら幸いです。



会場は東京赤坂にあるLiveCafe&Bar 赤坂Roman。
アニメ「デジモン」シリーズや特撮「獣拳戦隊ゲキレンジャー」などを歌われている他、
音楽制作を行う有限会社テンテンカンパニーの代表取締役でもある谷本貴義さんがオーナーをされているライブハウス。
同じ場所にあったライブハウス赤坂Salaから名称変更し、谷本さんがオーナーになって2023年に赤坂Romanとしてオープン。
以来、これまでも多くのアニメソング関係の方々がライブを開催されています。

椅子席で約40人ほどの観客が入れば満員になる規模の距離の近さで、ステージ上にはグランドピアノが常設。
ピアノの横にはベース、ステージ中央には椅子が設置されていました。
背面にはスクリーンが設置してあり、今回のメインビジュアルが映し出されていました。
開演までのBGMとしてスーパー戦隊シリーズのオープニングのテレビサイズが年代を遡って流れている中、
観客が続々と入場していき満員になる中、開演時間になるとそれまで流れていたBGMが大きくなり、
会場の照明がゆっくりと暗くなっていっていよいよ開演です。

01:月光仮面は誰でしょう/ショッカーO野
02:怪傑ハリマオの歌/石原慎一 ショッカーO野
-MC-


まずはショッカーさんが登場されて唄われたのは特撮「月光仮面」よりオープニング。
ショッカーさんが決め台詞と名乗りを交え、渋みのきいた歌声を披露されると、石原さんがご登場。
特撮「快傑ハリマオ」よりオープニングを朗々とした歌声でご披露。二番はショッカーさん、三番はお二人で歌われました。
今回は全曲スクリーンに歌詞が映し出されていたので、観客も一緒になって歌う事が出来ました。
「怪傑ハリマオの歌」が終わる頃に今回演奏を担当される荒巻みどりさんとMiZさんがそれぞれスタンバイ。

03:鉄腕アトム/石原慎一
-MC-


お二人で今回の演目のタイトルコールをしたあとは、生演奏でアニメ「鉄腕アトム」よりオープニング。
静かなピアノ演奏から一番は石原さんがアカペラでひろがりのある歌いぶりで魅せられ、
二番からは原曲の弾むようなリズムではつらつとした歌声を披露されていました。

・今回はお二人が昭和の少年に戻ってお届け。
ショッカーさん「皆さんはまだ生まれていない方々も……そうでもないか」
観客笑。
石原さん「では皆さんもメルモちゃん的に言うと赤いキャンディーを食べすぎて頂きまして」
観客笑。
※手塚治虫先生原作「ふしぎなメルモ」。赤いキャンディは若返り、青いキャンディは大人になるという
 不思議なキャンディ「ミラクルキャンディ」が登場。

・今回は1960年代の作品群という事で、お二人のファッションも60年代を意識したものに。
・石原さんは昭和のお父さんを思わせるグレーのスーツにアーガイルのセーター。
ショッカーさん「オレ、七五三の時に同じようなスーツだった」
観客笑。
・ショッカーさんは「月光仮面」を手がけた宣弘社が2018年に「月光仮面」60周年記念記念で
「青森ねぶた祭」に月光仮面のねぶたを制作した際のはっぴに月光仮面のTシャツ姿。
ショッカーさん「さすがに当時はアロハシャツが浸透してないでしょう? 強い味方ですよ宣弘社は」

・ここからはお二人共座ってトーク。
・石原さんから演奏陣の皆さんをおひとりづつご紹介。
・「月光仮面」は1958年に放送開始なので範疇外ではあるものの、やはり取り上げたい。
・日本におけるテレビの始まりと輸入した外国ドラマのお話をされるショッカーさんと
「自分が生まれる前の事を見てきたかのように話すよね」と感心される石原さん。

・ショッカーさんは資料として一冊の本を持たれていました。
石原さん「こんな本があるの? しかもこれ中身は手書き?」
ショッカーさん「これね、今朝見つけたんですよ。『子供番組と企業発展』っていうんですけど、
        ボクの大学の卒業論文です」
観客「おぉぉぉおお」
・ショッカーさんの卒業論文への好きなものとの紐づけとこだわり。
・石原さん「凄いね。ゴーストライターが鈴木美潮嬢って事はないの?」
観客笑。
ショッカーさん「逆だから! 誤解が無い様に言うけど、色々教えてるのオレだからね!?」
※鈴木美潮さん。讀賣新聞記者であり無類の特撮ヒーロー好きが高じ、
 数々のイベントを主催しながら疑似政党日本特撮党の党首を自称されています。

・テレビが普及してゆく流れと発売当時の値段のお話。
ショッカーさん「大学初任給12万の時に国産のテレビは25万ですからね」
石原さん「二年はタダ働きしなくちゃいけないね」
ショッカーさん「だからローンだよね。当時はローンじゃなくて月賦っていったけど」
石原さん「あっはっはっは。月賦! よぉくそんな言葉を思い出したね」
ショッカーさん「もうウチのおふくろなんかダジャレで『もう月賦ばっかりでゲップゲップしちゃうわね』って言ってたよ」
観客笑。
その後も「月賦」という言葉がツボに入ってしまった石原さんはしばらく笑いっぱなしでした

・お二人が生まれた頃のテレビの普及率と元祖テレビっ子なお二人。
・神奈川県生まれのハマっ子で関東のキー局のほとんどを見る事が出来たショッカーさんと
山梨県生まれで山に囲まれていて視聴できるチャンネルが少なかった石原さん。
・石原さんが10歳の頃に山梨県でケーブルテレビが発達したおかげで多くのチャンネルが見られるようになる。
・小学生の時にテレビ神奈川が開局し、関西のお笑い番組を放送していたので関西のお笑い事情に強くなるショッカーさん。

04:鉄人28号/石原慎一 ショッカーO野
-MC-


「鉄腕アトム」の大ヒットで多くの企業がアニメ制作を行うようになったというお話から、TCJ制作のアニメ「鉄人28号」よりオープニング。
お二人は楽しそうに歌われながら、テレビ放送時にながれていた鉄人の「ガガオー」というサウンドをショッカーさんが再現され、
石原さんが思わず笑ってしまう場面も。最初と最後にスポンサーの江崎グリコを連呼する「グリココール」入りだったのも心憎かったです。

・お菓子屋さんがアニメ番組のメインスポンサーだった時代。
・石原さん「今時の主題歌には主人公の名前が入らないのにこの頃はスポンサーの名前が入るという……」
・版権ビジネスの確立。明治製菓が虫プロダクションを救う。
・追随するグリコは「遊星仮面」や「遊星少年パピィ」なども制作。

05:エイトマン/石原慎一 ショッカーO野
-MC-


「鉄人28号」と同時期にTCJが手がけた作品というお話から、アニメ「エイトマン」よりオープニング
石原さんをメインにお二人で勇ましく逞しく歌われており、観客も一緒に大合唱していました。

・石原さん「『エイトマン』って僕の中ではアメコミチックで、どこかスタイリッシュなイメージなんですけど、
     主題歌が結構土着で、どてっとしているっていうかね。全力で声を出すのがホントに気持ちいいよね」
・「エイトマン」を作詞された前田武彦さんをはじめ大橋巨泉さんや永六輔さんや青島幸雄さんなど、
放送作家たちが時代を作っていた時代。

06:狼少年ケン/石原慎一 ショッカーO野
-MC-


遂に老舗・東映動画がテレビアニメ制作に動いた、という話からアニメ「狼少年ケン」よりオープニング。
今回はカラオケと生演奏を合わせて冒頭部分のスキャットをコール&レスポンスにして曲中で何度も行うアレンジで展開。
疾走感ある本曲を石原さんがメインで小気味よく歌われ、ショッカーさん「ケーン!」等の投げ込みを担当されました。

・ショッカーさん「こんなに忙しかったっけ? アナタが忙しくしたのか」
石原さん「でもテンポは変わってないんだよ。当時でこのテンポってかなり攻めてるって事だよね」
・「狼少年ケン」TVサイズの間奏で疾走するケンと動物たちのお話。
・互いに影響し競い合う日米作品を取り上げる「命知らず」シリーズも視野に入れる。

07:忍者部隊月光の歌 (TVサイズ)/ショッカーO野
-MC-


続いてはショッカーさんの台詞からスタートした特撮「忍者部隊月光」より初代オープニングをTVサイズで。
ミステリアスさと緊張感漂う本曲をショッカーさんがハスキーな歌声でご披露。途中で手裏剣を投げられる場面も。

・後にタツノコプロを設立する吉田竜夫さんが原作の「忍者部隊月光」。
少年忍者というモチーフにSF要素を加えて後にアニメ「科学戦隊ガッチャマン」へとつながる。
・「忍者部隊月光の歌」は渡辺宙明先生作品なので元祖戦隊ともいえるかも。

08:宇宙少年ソラン/石原慎一 ショッカーO野
-MC-


前半のラストはTCJ制作のアニメ「宇宙少年ソラン」よりオープニングをお二人で。
石原さんがオープニング映像のチャッピーの所作を交えつつ、
観客へ「みんなで一緒に」と投げ掛けられ観客も一緒に元気に歌われていました。

~休憩~
-MC-


石原さんとショッカーさん、演奏陣のお二人が拍手で見送られ休憩時間へ。
時間は特に決められず、観客がトイレをすませたり追加ドリンクを頼み終え、準備が整った頃に再開されました。

・まずは衣装を変えられた石原さんがご登場。
・演奏陣のお二人もご登場されそれぞれの場所で準備を整えられました。

09:ジャングル大帝のテーマ/石原慎一
10:レオのうた/石原慎一
-MC-


後半は石原さんお一人によるアニメ「ジャングル大帝」よりオープニングからスタート。
石原さんのおおらかでのびやかな歌声が会場全体を穏やかに包み込んだ後は、同じく「ジャングル大帝」よりエンディング。
疾走感抜群の本曲をシャープな歌いぶりで披露される中、後半はゆったりとしたテンポへと変わり
石原さんが抒情的な歌声でしっとりと締めくくられていました。

・Tシャツを最初のアニメ版の「サイボーグ009」に変えられたショッカーさんが登場され、改めて歌・名人石原さんをご紹介。
・「レオのうた」は石原さんが歌手を目指すきっかけのひとつになった曲。
・歌詞が違うバージョンがある「レオのうた」の好みはそれぞれ。
・「ウルトラセブンの歌」への思い。
・石原さん「子供を目の敵にする子供だったんだね」

・カラーテレビの時代。スポンサーはお菓子会社から家電メーカーへ。
・サンカラー、キドカラー、そしてナショカラーではなくパナカラー。
・当時の家庭におけるテレビの扱われ方といかがわしい都市伝説と。

・様々なアニメ制作会社が登場しては消えて行く。妖怪人間が溶解していく。
・数々の漫画家さん達が青春時代を過ごしたアパート・トキワ荘の面々が東映動画でアニメ修行。
・本気でアニメーターを志した石ノ森章太郎先生。

・トキワ荘出身の漫画家さん達が設立したアニメ会社スタジオ・ゼロのお話。
・「鉄腕アトム」幻の34話「ミドロが沼の巻」のお話。
・石原さん「のどかな話~」
・パイロットフィルム版「オバケのQ太郎」でキャラを描く振り分けの話。

11:レインボー戦隊ロビン (TVサイズ)/ショッカーO野 ナレーション:ショッカーO野
-MC-


石ノ森先生を中心にスタジオ・ゼロが原作を手がけ、東映動画が制作したアニメ「レインボー戦隊ロビン」よりオープニング。
ショッカーさんは冒頭のナレーションと台詞も軽やかに勇ましい歌いぶりを披露されていました。

・ショッカーさんが台詞まで暗記している事に関心されている石原さん。
・「レインボー戦隊ロビン」は東映における最初の"戦隊"。
・レインボー戦隊のメンバー達それぞれのデザインはどの先生だったのか。

12:マグマ大使/石原慎一 ショッカーO野
-MC-
12.5:森永エールチョコレート/森永サウンドロゴ/石原慎一 ショッカーO野
-MC-
13:ウルトラマンの歌/石原慎一 ショッカーO野
-MC-


ここで元祖特撮巨大ヒーローである二作品。まずは特撮「マグマ大使」よりオープニング。
冒頭の台詞はゴアと笛をショッカーさん、マモル少年を石原さんが担当されるこだわりぶり。
歌部分をお二人が楽しそうに歌われ、更にショッカーさんがマグマの台詞や提供ナレーションをご披露されました。
「マグマ大使」を作曲された山本直純先生が元祖タレント作曲家だったというお話から、
山本先生が出演されていた森永製菓の「森永エールチョコレート/森永サウンドロゴ」をお二人で歌われていましたが、
石原さんは途中まで歌われ、ショッカーさんがサウンドロゴ含めフルサイズで歌われていました。
続いては「今日一番みんなが大声で歌える曲」と紹介されたのは特撮「ウルトラマン」よりオープニング。
紹介された通り石原さん、ショッカーさん含めて会場が一体となって歌っていました。

・「ウルトラマンの歌」の歌詞を検証しよう。
・ショッカーさんの幼稚園時代の思い出。
・石原さん「子供が嫌いな子供だった事はよくわかったよ」

・虫プロ&ビー・プロダクションの「マグマ大使」、円谷プロダクションの「ウルトラマン」に続き老舗の東映が動く。
・"東映特撮の救世主"平山亨さんが特撮作品を手がけるまでのお話。
・"主題歌"を知らなかった平山さんと水木しげる先生と山下毅雄先生の鬼才ぶり。

14:呪文(オババの唄) 悪魔くんオープニング・テーマ/ショッカーO野
15:悪魔くん主題歌/ショッカーO野
-MC-


ショッカーさんによる流れる様なお話から特撮「悪魔くん」よりオープニング。
「後年に何を言っているかがわかった」とお話され、呪文を唱えられた後はそのままエンディングへ。
「ここから明るくなります」と話されたショッカーさんは軽快なリズムに乗せて弾むように歌われていました。

・怖くて見られなかった「悪魔くん」。
・平山さんの快進撃が続き、後に一週間に八本を手がけるまでになる。
・石原さん「皆さん大丈夫ですよ。今日は何か妖しい集まりではありませんから」
観客笑。
石原さん「でも次の曲はね、怪しい宗教が都にはびこっていた頃のお話ですけどね」
ショッカーさん「あ、ウマい!」

16:忍者マーチ/石原慎一 ショッカーO野 ナレーション:ショッカーO野
-MC-


ショッカーさんによるナレーションから軽やかに始まったのは特撮「仮面の忍者赤影」よりオープニング。
観客も手拍子をしながら歌われる中、二番の青影の部分では「だいじょーぶ」をされるショッカーさん。

・石原さんも夢中で見ていた「赤影」。
石原さん「テレビで子供の『赤影』、映画館で大人の『大魔神』をわくわくしながら見ていたもんね」
・お二人と同学年のアミーゴ仲間である影山ヒロノブさんも「赤影」が大好き。
・影山さんが唄う『忍者マーチ』。
・子供が嫌いな子供だったショッカーさんにとって青影さんはヒーロー。
・「赤影」の特撮技術が好きだった石原さん。怪獣が生の火炎を吐いていたのが印象的。
・怪獣ブームを振り返る。ゴジラが子供を生んだり南海で決闘したり。

・ショッカーさん「怪獣ブームから別のブームへとなっていきました。まぁオバケ番組で原作もオバケでしたもの」
石原さん「じゃあ"イッキ"に行きましょうか」
ショッカーさん「"イッキ"に行きましょう」

17:行け行け飛雄馬/石原慎一 ショッカーO野
-MC-


スポ根ブームの火付け役になった梶原一騎先生原作のアニメ「巨人の星」よりオープニング。
観客もお二人と一緒になって歌われる中、ベースのMiZさんもくちずさまれていました。
ショッカーさんが「オープニングの絵コンテ全再現できる」とオープニングの動きを再現される中、
ウサギとびの仕草をされた際には石原さんが「膝気をつけてね」と気遣われる場面も。

・今では全てのトレーニングが否定されている。
・原題のコンプライアンスと大リーグボール養成ギプスの弊害。
・星飛雄馬と真逆のトレーニングをしたら大谷翔平選手になれる。

18:サイボーグ009/石原慎一 ショッカーO野
-MC-


「これはショッカーの師匠の作品だからね」と石原さんのお言葉から、続いてはアニメ「サイボーグ009」よりオープニング。
冒頭の001から009まで全員の名乗りをショッカーさんがお一人で再現されるお姿に感服しつつ、
勇ましくどこか哀愁を感じる楽曲を観客と共に力強く歌われていました。

・ショッカーさんと石ノ森章太郎先生を繋げた劇場版「サイボーグ009」。
・19歳の時に初めてお会いしたメチャクチャ優しい石ノ森先生。

19:マイティジャック/石原慎一 ショッカーO野 ナレーション:ショッカーO野
-MC-


続いて庵野秀明さんはじめ多くの根強いファンがいるというお話から特撮「マイティジャック」よりオープニング。
お二人が壮大な曲調をダイナミックに歌われ、間奏のギターソロでは石原さんが「時代だね」「カッコイイ」とお話され
ラストはショッカーさんによる勇ましいナレーションで締めくくられていました。

・「マイティジャック」の特撮技術に感動される石原さん。
石原さん「リアルタイムでは見て無かったんだけどめちゃくちゃかっこいいよね。センスも技術も曲も。
     映像が洗練されているし、特撮では難しいとされていた水の表現とかも素晴らしいし」
・洗濯機でマイティジャックごっこをしちゃうショッカーさん。
・石原さん「そんなやつおらんわ!」
ショッカーさん「いるのよここに!」
石原さん「ホントにやってるの?」
ショッカーさん「やってるよ!」 
石原さん「バカじゃないの?」
ショッカーさん「おかげさまでね! なんなら昨日もやってたよ」
観客笑。

20:みなし児のバラード/石原慎一
-MC-
21:行け! タイガーマスク/石原慎一


ラストは石原さんによる選曲でアニメ「タイガーマスク」のエンディングとオープニング。
「みなし児のバラード」ではショッカーさんが退場され、ピアノ演奏のみで情感たっぷりに歌われ、
再度ショッカーさんが登場され、お互いや演奏陣のお二人を紹介され「行け! タイガーマスク」へ。
石原さんもゲーム「pop'n music animelo」や「カルビーのり塩」のCMでカバーされた事がある本曲は、
ショッカーさんのセリフからはじまって観客も一緒になり、勇ましく歌って締めくくられていました。

-アンコール-
-MC-


石原さん、ショッカーさん、演奏陣のお二人が拍手で見送られると拍手がアンコールを表す手拍子に。
しばらくすると石原さんとショッカーさんが再びステージに登場されました。

・来場されていた高山成孝さんをご紹介。
・ヒカルド・クルーズさんもラジオ第1放送とNHKワールド・ラジオ日本で放送されている
「ちきゅラジオ」へ出演後に来場予定だったものの、間に合わなかったご様子。
・石原さん「せっかくアンコールをいただいたのでね、みんなが歌える曲をと思ったんですけど」
ショッカーさん「そうですね。今回は1958年の『月光仮面』以外は1960年から年に沿ってお届けしました。
        最後は1969年なんですけど、何がいいかなと思ったらありました。これは映画ですね。
        皆さんも聞いた事あると思います。歌える方はご一緒に。この曲です」

22:モスラの歌/石原慎一 ショッカーO野
-MC-


アンコール一曲目は映画「モスラ」より作中に登場する小美人が歌っていた劇中歌。まさかこの曲とは。
1番の歌詞を繰り返す曲なのでお二人は途中で間奏等が迷子になったものの、見事に歌い通されました。

・ショッカーさん「インファント島の皆さんありがとうございました」 
・石原さんとショッカーさんの今後の予定をご案内。

23:鉄腕アトム/石原慎一 ショッカーO野

最後はアニメ「鉄腕アトム」よりオープニングをもう一度お二人で。今回はカラオケで。
石原さんが低音でショッカーさんが高音で歌われる中、観客も手拍子をしながら一緒になって歌い
はつらつとした雰囲気で元気にイベントを締めくくられていました。

ショッカーさん「以上、プロフェッサーO野と!?」
石原さん「歌・名人石原のォ」
ショッカーさん&石原さん「アニソン☆ヒーロー音楽会でしたー!」

閉演BGM:鉄腕アトム(カラオケ)

締めくくりとしてお二人がタイトルコールをされると観客から拍手が贈られ、
「鉄腕アトム」のカラオケが閉演BGMとして流れる中、
「プロフェッサーO野と歌・名人石原のアニソン☆ヒーロー音楽会」の「1960年代アニメ史/アニソン黎明期編」は終演となりました。

初の試みとなったショッカーさんと石原さんの同学年アミーゴコンビによる今回のイベント。
なじみ深い1960年代のアニメソング、特撮ソングを歌いながらお二人の思い出にふれつつ、
ショッカーさんが当時のテレビを巡る環境やスポンサーの変遷、アニメや特撮制作の裏話などをお話され
石原さんが歌手としての考察や、歌詞や音楽面の奥深さを分析されるというアカデミックさもあり、大変興味深かったです。
これからも1970年代、1980年代と回を重ねて開催されるという事で、今後の展開もとても楽しみです。


観覧ゲスト/高山成孝


補足


・当日はハロウィンが近いという事で、観客には入場時にちょっとしたお菓子がプレゼントされました。

・大学は違えど同じ学部だった石原さんとショッカーさん。

・ショッカーさんの記憶領域のシステムに興味津々な石原さん。

・歌・名人石原さんの名人技に感服するショッカーさん。

・秘儀「人間ジュークボックス」をさりげなく披露されるプロフェッサー。

・今回「鉄腕アトム」をアカペラで歌って感じたお話
石原さん「改めて歌詞を見てメロディを聞いたんだけど、この曲を聞いた子供達が戦後から高度経済成長を作り、
     バブルを経て過ちに気づいたりして突き進んでいったのは、心に手塚先生が作った作品のテーマがあって
     10万馬力にあこがれていたからなんじゃないかって思ったんだよね」

・石原さん「ここから客席を見てると『わかるー』っていう人と『わからなーい』っいう人の波が心地よいですね」
観客笑。
ショッカーさん「『このオジサンたちは何を言ってるんだろう』ってね。たまにはこういうのもいいんじゃないですか?」 
石原さん「令和の時代に昭和も昭和、だいぶ煮詰まった昭和の話しかしないっていうね」
ショッカーさん「濃いよぉ。しかもかなりドロっとした頃のね」

・ショッカーさん「『エイトマン』は丸美屋の一社提供でしたね、『鉄人』はグリコでしたが、次は森永です。
        ……グリコ森永って続けちゃうとね、なんか事件みたいですけど」
観客笑。
ショッカーさん「わからない方はwikipedia等をご覧ください『グリコ森永事件』。当時の事件も絡めてお届けいたします」
観客笑。

・落語のくすぐりを聞き逃さない。

・かたや勝田声優学院、かたやテアトルエコー。

・ソランのペンダント問題。

・厳しい話題になった際、石原さんがMiZさんの方に手を置き「世知辛い世の中だよ」というのが随所で繰り返されていました。

・お二人は「森永エールチョコレート」以外にもCMソングが数曲くちずさまれていましたが
フルサイズを歌われたのは「森永エールチョコレート」だけだったので明記しております。

・「レイボー戦隊ロビン」や「悪魔くん」の二曲はカラオケでは無く楽曲を流し、それにあわせて歌われていました。

・ショッカーさんが歌うジュディ・オングさんの替え歌に魅せられた水木一郎さん。

・「おいおいショッカー、どっち向きの窓が無いんだっけ?」

・今後は1960年代第二弾や女の子向け作品も取り上げたい。

・石原さん「『みなし児のバラード』は歌手を志していた子供時代にこういう曲をもっとうまく歌いたいと思っていた曲です」

・ショッカーさん「『009』がなかったらショッカーO野はいないです」

・石原さん「この頃の主題歌って『鉄人』が『グリコ』につながるように曲が作られていたり、色々な仕掛けがあるんですね。
     子供の頃には気付かなかったけど、途中で思わぬ所で転調していたりするのは作曲家の先生の腕の見せ所ですよ。
     そういった様々なテクニックを忍ばせて、見ている人の意識にキャラクターや作品を印象付けていってる。
     本編は30分あるけど主題歌は3分、テレビだと1分で作品を表現しているんだから先生たちの力に感動しますよ」

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