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メタルじゃないけどメタルだぜ!! -秋のメタリックLIVE祭り!-
24.10.6 SHIBUYA TAKE OFF 7

出演/宮内タカユキ 石原慎一 樫原伸彦

ゲスト/山下優 中山幸一 土屋大輔 土屋圭輔

演奏/カラオケ



1980年代中盤から1990年代後半にかけて制作されたメタルヒーローシリーズ。
近未来的な世界の中、金属や光沢を感じるスーツのヒーローが活躍する本シリーズは、
スーパー戦隊、仮面ライダーシリーズと並ぶ東映特撮ヒーロー作品のシリーズです。
「宇宙刑事ギャバン」からはじまり、「宇宙刑事シャリバン」、「宇宙刑事シャイダー」の宇宙刑事シリーズ、
「特警ウインスペクター」、「特救指令ソルブレイン」、「特捜エクシードラフト」のレスキューポリスシリーズ、
「重甲ビーファイター」、「ビーファイターカブト」のビーファイターシリーズなどのシリーズを内包しながら
各作品とも硬軟入り混ぜた作風で、日本はもちろん、世界でも根強い人気を保っています。

そんなメタルヒーローシリーズで1990年代の作品の主題歌や挿入歌を歌われている
宮内タカユキさん、石原慎一さん、樫原伸彦さんのお三方がライブを開催されました。
お三方は特撮ヒーローの楽曲だけのライブ「スーパーヒーロー魂」や派生ライブ「メタルヒーロー魂」などで
顔を合わせられていましたが、お三方だけでのライブというのは今回が初めて。

今回のライブは「メタルじゃないけどメタルだぜ!!」と題して開催。
初顔合わせのお三方がオリジナルを歌われたメタルヒーローシリーズ以外にもカバーも歌われるとの事。
加えてゲストとして特撮「特警ウィンスペクター」でファイヤー/香川竜馬を演じられた山下優さん、
特撮「特急指令ソルブレイン」でソルブレイバー/西尾大樹を演じられた中山幸一さん、
特撮「重甲ビーファイター」でブルービート/甲斐拓也を演じられた土屋大輔さん、
大輔さんの双子の弟で特撮「重甲ビーファイター」でブラックビート/シャドーを演じられた土屋圭輔さんがご出演。
更に今回のポスターがお三方がCGでKISS風のメタルバンド的なメイクをされている
インパクト抜群のビジュアルも相まってとても興味がありました。

会場は東京渋谷にあるライブハウスSHIBUYA TAKE OFF 7。
当日は椅子席でチケット整理番号順入場の自由席。開場すると観客が続々と入場していきました。
今回はカラオケライブなのでステージ上はバンドなどのセットは無く、広々とした印象でした。

当日の物販では終演後に出演者の皆様との記念写真撮影や、メタルヒーローや出演者の皆様関係のCD、
デザインが購入するまでお楽しみのシークレットTシャツなどが販売されており、
CDの購入者には宮内さん、石原さん、樫原さんの直筆サイン入り色紙がプレゼントされていました。

開演時間になるとそれまで流れていたBGMが大きくなっていき
会場の照明がゆっくりと暗くなり、いよいよ開演です。

01:おれが正義だ! ジャスピオン/宮内タカユキ
02:時空戦士スピルバン/樫原伸彦
03:タイムリミット/石原慎一
-MC-


ライブはお三方によるメタルヒーローシリーズ楽曲のカバーコーナーからスタート。
まずは宮内さんが特撮「巨獣特捜ジャスピオン」よりアイ高野さんが歌われたオープニングをカバー。
前奏で観客の唸るような歓声をの中宮内さんが登場され、軽やかに歌われていました。
続いて樫原さんが特撮「時空戦士スピルバン」より水木一郎さんが歌われたオープニングををカバー
樫原さんは水木さんが行われていた振り付けを踏襲され、頼もしく力強く歌われた後は石原さんのご登場。
同じく水木さんが歌われた特撮「超人機メタルダー」よりエンディングをスタイリッシュにカバー。
いきなりカバーコーナーからライブが始まると思っていなかっただけにとて意表をつかれたと共に、
三者三様でカバーされていく様子に観客も大盛り上がりで、合いの手や合唱満載での幕開けとなりました。

・宮内さん、樫原さんも合流されお三方でトーク。
・自称口下手の石原さんが進行をご担当。
・樫原さんは2022年のライブ「スーパーヒーロー魂2022」以来の歌手としてのライブ出演。
・まずはメタルヒーローシリーズの後半を担う三人が前半の楽曲への経緯を込めてカバーを中心に展開。
・2022年に声帯不全麻痺と肺がんの治療中にご逝去された水木さんへの思いを込めて歌われた樫原さんと石原さん。
石原さん「なかなか追悼ライブとかが実現出来ない中ですけど、今回はメタルですから。なし崩し的にね」
観客笑。
石原さん「主題歌ですけど、ちょっと違う角度ですからね、アニキのメタル曲って」
樫原さん「でも、今回は皆さんも一緒になって歌ってくれていたのでとても嬉しかったですね」

04:シャイダーブルー/宮内タカユキ
05:特捜ロボジャンパーソン/石原慎一
06:TRUE DREAM/宮内タカユキ
07:清く正しくカブタック/石原慎一
08:ビーロボはぼくらの仲間/樫原伸彦
-MC-


特撮「宇宙刑事シャイダー」より、青い照明の中、宮内さんがご自身で歌われた「シャイダーブルー」。
宮内さんのロングトーンがとても爽やか。ラストはフェードアウトではなく最後まで歌われていたのも印象的。
続いては特撮「特捜ロボジャンパーソン」より大矢晋さんが歌われたオープニングを石原さんがカバー。
序盤の低音は石原さんならでは色気と哀愁を感じてとても魅力的で、サビでは観客も一緒になって大合唱していました。
石原さんと入れ替わりで再び宮内さんが登場され、特撮「ブルースワット」より前田達也さんが歌われたオープニングをカバー。
宮内さんの一言一言を語りかけるように優しく歌われる序盤と、伸びやかな歌声が魅力のサビを観客はじっくり聞き入っていました。
続いて石原さんが登場され、特撮「ビーロボカブタック」より草尾毅さんが歌われたオープニングをカバー。
石原さんは言葉遊びや早口やセリフが楽しい本曲を、若干苦戦しながらも明るくはつらつと歌われていました。
そしてVシネマ「ビーロボカブタック クリスマス大決戦!!」より同じく草尾さんが歌われたエンディングを樫原さんがカバー。
本曲を作編曲をされた樫原さんご自身がカバーされるのも嬉しく。樫原さんも観客を大いに扇動され、楽しく歌われていました。

・宮内さんと石原さんが合流されお三方でトーク。
・この時、石原さんは赤いスパンコールの煌くジャケット姿でご登場。
樫原さん「石原さん、まぶしいっす」
観客笑。
石原さん「これ本当はビーロボの時から着替えようと思っていたんですけどね、段取り間違えてしまいました」
観客笑。

・石原さん「大矢君とは渋谷のeggmanでライブをやっと事があるんですよ。すごいイケメンなんだよね。
     その時はこれからもずっと一緒にやってくと思ってたんですけど、その後あまり歌わなくなっちゃって。
     だから今回はそんな思いも込めながらカバーさせてもらいました」
・樫原さん「『ビーロボ』は草尾さんに提供した曲ですけど、草尾さんにはこれまで50曲くらい作ってるんですよ」
観客拍手。
石原さん「ボクも草尾の曲を歌わせてもらいましたけど、あんな早口よく歌ってるなと思いました」
樫原さん「アレすごいですよね」
石原さん「元々、彼はブレスが長いって言うか、肺活量が多いんですよね」
     敵の攻撃の中でやられる声が次の次のシーンまで続いてる、なんて事普通にやってましたからね」
観客笑。
樫原さん「しかも歌も上手いですからね。ボクも『ビーロボ』初めて歌ったんですけどキーが高くて大変でした」
石原さん「草尾が平気な顔して歌ってるから大丈夫だと思って今回も『あぁ、歌います』って安請け合いしちゃって」
樫原さん「カバーってこういう所が面白いですよね」

09:ああ、スターピース/宮内タカユキ
10:哀愁ワンダフルバウ!/石原慎一
11:燃えろ!! ロボコン/樫原伸彦
-MC-


前半のラストブロックはそれぞれがお好きな歌のコーナー。
まずは宮内さんによる特撮「ビーロボカブタック」よりご自身も出演された36話「歌合戦だ!! 全員集合」劇中歌。
内山田洋とクール・ファイブに在籍経験のある宮内さんによるロマンチック歌いぶりとドスの効かせた後半も魅力。
続いては石原さんのご登場で、特撮「テツワン探偵ロボタック」より「哀愁ワンダフルバウ!」。
本曲がレコーディング当初からお好きだったという石原さんならではの都会的な大人の歌いぶりがとても素敵。
前半の締めくくりは樫原さんによる特撮「燃えろ!! ロボコン」挿入歌であり最終回「オイラ街の人気者!」のエンディング。
樫原さんは観客を盛り上げながら生き生きと歌われており、間奏になるとダンスもご披露されていました。
本作は厳密にはメタルヒーローシリーズに数えられていないだけに楽曲の披露は嬉しいサプライズでした。

・樫原さんが歌い終ると石原さんが合流され、休憩前に物販のご案内。
・物販のCD購入者特典であるサイン入り色紙が品切れになっていたそうですが補充が完了したとの事。
石原さん「思いの他お買い上げで嬉しい限りです。たぶん皆様お持ちになっているCDだと思って、気持ちがたるんでおりました」
観客笑。
石原さん「『どうせみんな持ってるよね』っていう気持ちはいけませんね。常に臨戦態勢でいないとね。
     もー負け犬根性じゃいけません。『ワンダフルバウ』に申し訳ない」
観客笑。

~休憩~
-MC-


石原さんと樫原さんが拍手で見送られると、ステージが暗くなると共に客席が明るくなって休憩時間へ。
休憩時間はトイレの列が思いの他長かったため、たっぷりと30分ほど設けられておりました。
トイレの列が解消すると、流れていたBGMが大きくなり、会場の照明がゆっくりと暗くなっていき、いよいよ後半です。

・まずは宮内さんが登場され、山下さん、中山さんを呼び込まれお三方でトーク。
・宮内さんが「やっぱり主役は違うなぁ」と感心され、恐縮される山下さんと中山さん。

・2021年に行われた宮内さんのオンラインライブ「あれから30年」で山下さんと中山さんが再会。
以降、お二人はオリジナル曲の発表、宮内さんのライブへのゲスト出演や
讀賣新聞記者の鈴木美潮さん主催のイベントや、ブラジルのイベントへの出演、
特撮「仮面ライダーガッチャード」へのゲスト出演などでご活躍されていますが、
再開当初は緊張も相まって宮内さんも含めてステージ上が静かになってしまう事が多かったそうです。

・中山さん「最初の頃は、三人で見つめ合って何も言わないカオスな状態になってましたからね。
     美潮さんにだいぶ鍛えられましたよ」
山下さん「うまくなったねー。たぶん中山がいなかったら大変な事になってたと思うよ」
観客笑。

・本ライブの一週間前に宮城県で行われたライブ「宮内タカユキ LIVE 2024 in 仙台」において
ゲスト出演された山下さん、中山さんが「ウインスペクター」「ソルブレイン」のナレーションを各自ご担当。
中山さん「その時にとても喜んでいただけたので今回もやらせていただければと思います」
観客拍手。
山下さん「歌うより緊張するよ」
観客笑。
中山さん「失敗すると宮内さんの歌に迷惑がかかっちゃうので」
宮内さん「上手くやってくれよ」
観客笑。

12:特警ウインスペクター/宮内タカユキ 山下優 中山幸一 ナレーション:山下優
-MC-


宮内さん、山下さん、中山さんのコーナーは特撮「特警ウインスペクター」よりオープニングから。
山下さんによるナレーションは最後の最後で歌い出しに間に合わなくなってしまったものの感激しました。
悔しそうな山下さんでしたが、宮内さんがメインに歌われる中、中山さんと共にコーラスや合いの手を担当されました。

・中山さん「失敗しましたね?」
観客笑。
中山さん「ダメですよ迷惑かけちゃ」
山下さん「勢いでごまかしたつもりだったんだけどなぁ」
観客笑。
中山さん「これで自分が失敗したらヤだなぁ」
山下さん「大丈夫。ナレーションは上手い。前に滑舌が良くないって話をしてたけど、上手くなったよ」
宮内さん「中山君がこんなに饒舌になるとは思わなかったよ。ライブで嬉し泣きしてるイメージが強いから」
観客笑。
中山さん「必死なんですよ! これでも!」 
宮内さん「ありがたいお言葉です」
観客笑。

13:特救指令ソルブレイン/宮内タカユキ 中山幸一 山下優 ナレーション:中山幸一
-MC-
14:君が幸せなら/山下優 中山幸一
-MC-
15:未来を守る騎士たち/宮内タカユキ
-MC-


続いては特撮「特救指令ソルブレイン」よりオープニング。中山さんはとても緊張されていたご様子でしたが、
一言一言をしっかり伝えられ、ナレーションが終わると観客から拍手が贈られていました。
中山さんと山下さん、そして観客のコーラスを一身に受けて歌い終えた宮内さんが一旦退場されると、
特撮「特警ウインスペクター」より山下さんが歌われた「君が幸せなら」を中山さんとお二人で。
山下さんは優しく柔らかく中山さんはどこかワイルドさを感じる歌いぶりが素敵でじっくりと聞き入っていました。
再び宮内さんが登場され、「役者さんってやっぱりいいなぁ」と感心されつつ、恐縮されるお二人を送り出され、
特撮「特捜エクシードラフト」より「未来を守る騎士たち」をきりりとした力強い歌声でご披露されました。

・再び山下さんと中山さんが合流され、宮内さんとトーク。
・中山さん「レスキューシリーズといえばもう一曲ありますが、ナレーションを今度は二人でやってみようと思います」
観客「おぉぉぉおおお」
宮内さん「嬉しいよね。二人がナレーションをやってくれればオレは歌わなくてもいいんじゃない?」
観客笑。
山下さん「ここで失敗したらヤバいぞぉ」
観客笑。

16:特捜エクシードラフト/宮内タカユキ 山下優 中山幸一 ナレーション:山下優 中山幸一
-MC-


続いては特撮「特捜エクシードラフト」よりオープニング。お二人によるナレーションはひと節毎に分けられ、
最後はお二人で担当されましたが、見事に揃っており、観客から拍手がおこりました。
ナレーションを受けて歌われる宮内さんにも力が入ったご様子で、お二人と共にがなりも交えて力強く歌われていました。

・宮内さん「歌い終るとホっとしちゃって進行を忘れちゃうんだよね。こういう時にショッカーがいてくれると嬉しいんだよ。
     ……今日はショッカーが見に来てくれてるんだよ。ショッカー?」
客席のショッカーO野さん「はーい!」 
宮内さん「なんかショッカーが見てるって新鮮だよ」
ショッカーさん「たまにはこういうのもいいんじゃなぁい?」
観客笑。
ここで宮内さんに呼びこまれてステージ上にショッカーさんがご登場。
ショッカーさん「山下さんと中山さんが歌が上手くてびっくりました。卑怯だよカッコよくて歌ウマいって!!」
観客笑。
ショッカーさん「でも宮兄も嬉しいですよね。頼もしい助さんと格さんがいてくれて」
宮内さん「ねぇー」 
観客笑。
ショッカーさん「よかったらうっかり八兵衛も一緒にいかがでしょうか?」
観客拍手。
宮内さん「ショッカーいてくれるだけで安心するなぁ」

・ショッカーさん「今日はある意味『プチ・メタルヒーロー魂』ですよね。……じゃあちょっとやってみますか?」
観客「おぉぉぉお」
ショッカーさん「みなさん、盛り上がってますかぁあー!!?」
観客「ぉぉぉぉおおおおおおおお」
ショッカーさん「魂は燃えているかあああ」
観客「ぉぉぉぉおおおおおおおおぉぉぉぉおおおおおお」
ショッカーさん「今日も最後まで盛り上がろうぜぇえええ」
観客「おおおおぉぉぉぉおおおおおおおおぉぉぉぉおおおおおお」
ショッカーさん「メェタルヒーローォオォオッ!!!?」
観客「スピリィいいィィィイイイッッ!!!」
ショッカーさん「これやりたかったねー」

・ショッカーさんが拍手で見送られ、再びお三方だけに。
宮内さん「いつもはレスキューのオープニングをメドレーで歌うんだけど、
     今日はエンディングをメドレーにしたんで、最後に三人で歌いたいと思います」

17:今日のおれからあしたの君へ (1C)
~愛に抱かれて (1C)
~ゴールは未来 (1.5C)/宮内タカユキ 山下優 中山幸一
-MC-


宮内さん、山下さん、中山さんのコーナーの締めくくりはレスキューポリスのエンディングメドレー。
まず特撮「特警ウインスペクター」よりエンディングでは合いの手の「レッド」では山下さんをピックアップ。
続く特撮「特救指令ソルブレイン」よりエンディングでは宮内さんが中山さんの肩を組まれて歌われる場面も。
最後の特撮「特捜エクシードラフト」よりエンディングでは観客もお三方と共に伸びやかに大合唱し、
とても爽やかかつ晴れ晴れとした雰囲気でコーナーを締めくくられていました。

・お三方を讃えながら石原さんが合流。
・石原さん「とても素敵な雰囲気で進行されて、中山君なんて前は『借りてきたモアイ像』みたいだったのに」
観客笑。
石原さん「最初に会った時は子猫のように端っこで動かないから、この方は喋らない方だと思ってましたよ」
観客笑。

・ここで石原さんに呼びこまれて土屋大輔さん、圭輔さんがご登場。
・土屋ご兄弟のお二人は自己紹介からはじまり、石原さんも交えて丁々発止のやり取りを展開。
「さっきまで大人の寡黙な世界観だったのにすみません」と石原さんがお話しされながら好対照のにぎやかさでした。
・圭輔さんは現在、特撮「超力戦隊オーレンジャー」オーレッド/星野吾郎役を宍戸マサルさん達と共に
「敏いとうとハッピー&ブルー」を継承したムード歌謡グループ「新☆(しんせい)ハッピー&ブルー」の一員としてご活躍。
所属レーベルの先輩である歌手の山本譲二さんのプロジェクト「山本譲二メタル化計画」の一環として制作された
ヘヴィーメタルのバンド風デザインの「山本譲二メタル風Tシャツ」を大輔さんと共に着用されてのご登場。

・宮内さん、山下さん、中山さんが拍手で見送られ、ここからは石原さんと土屋ご兄弟のコーナーへ。
・大輔さんは左頬と右肘に変身時の掛け声「重甲」の文字が書かれ、右腕にブルービートのタトゥーシール、
圭輔さんは右頬と左肘に変身時の掛け声「邪甲」の文字が書かれ、右腕にブルービートのタトゥーシールを張られていました。
大輔さん「なんかメタルを勘違いしてるみたいだよね」
圭輔さん「オレ『邪甲』って書いたのに変身ポーズするときに見えなくなっちゃってるっていうね」
大輔さん「それも考えてオレは見えるように『重甲』って書きました」
さりげなく変身アイテムのビーコマンダーを取り出してポーズをとられると、観客から拍手がおこっていました。

・「今回は大ちゃん、圭ちゃんにもがっつり歌ってもらいます」と石原さんがお話されてから
高取ヒデアキさんのYouTubeチャンネルで、石原さんと大輔さんが高取さん率いるブラスロックバンドZ旗の皆さんと共演されたお話、
日本や世界でのメタルヒーローの人気の考察や、石原さんと土屋兄弟お二人それぞれの出会いなどをトーク。
お話上手の石原さんと盛り上げ上手の土屋ご兄弟なので、終始にぎやかな雰囲気で展開されていました。

18:重甲ビーファイター/石原慎一 土屋大輔 土屋圭輔
-MC-


石原さんと土屋ご兄弟の出会いになった特撮「重甲ビーファイター」よりオープニングをお三方で。
一番は石原さん、二番は大輔さんがソロで歌われており、最後のサビの繰り返しでは観客に手拍子を扇動するなど終始大盛り上がりでした。

・当時と変わらない石原さんの声に感服する大輔さん。
大輔さん「あの時、石原さんって30代でしょ? あの時から色っぽい声。ずーっと色気がダダ流れですね」
観客笑。
・圭輔さん「今日は石原さんのお衣装が短パンだと思って期待していたんですよ」
観客笑。
2012年のライブ「スーパーヒーロー魂2012"夏の陣"」にて石原さんが短パン姿で「重甲ビーファイター」を歌唱。
出演者間でも観客間でも話題になり、以降、石原さん=短パンというイメージが加わりました。
石原さん「何気なく履いたのにまさかこんなに引きずるとは思いませんでしたよ」

19:黒き十字架BLACK BEET. (2C)
~今こそ勝利を/石原慎一 土屋大輔 土屋圭輔
-MC-
20:地球孝行/石原慎一 土屋大輔 土屋圭輔
-MC-


石原さんが「圭ちゃんがいるならブラックビートは外せない」と話され特撮「重甲ビーファイター」よりでブラックビートのテーマ。
一番は石原さん、二番は圭輔さんがソロでそれぞれのワイルドさで歌われると、そのまま「今こそ勝利を」へ。
ハードロック調の本曲を石原さんがアドリブも交えて歌われ、二番になると大輔さん、圭輔さんもソロで歌われ、
印象的な「WOW WO OH」ではお三方がマイクを客席へ向け、観客も一緒に大合唱。大輔さんは最前列の観客へ直にマイクを向けられる場面も。
来年の30周年への思いや近頃の異常気象に対する思いをお話され、最後は特撮「重甲ビーファイター」よりエンディング。
包容力たっぷりに石原さんが歌われる中、大輔さん、圭輔さんはその様子を穏やかな表情で見守られており、
とても穏やかな雰囲気の中、石原さん、大輔さん、圭輔さんのコーナー締めくくられていました。

・圭輔さん「お前、泣いてるんじゃないよー」
大輔さん「だって聞いていたら今までの事が走馬灯のように……ヨーイ、バカッって言われてたんだもぉん」
観客笑。
ここで樫原さんも合流されご一緒にトーク。
樫原さん「お話しているのにスミマセン。出番来ないかと思いましたよ」
観客笑。
・樫原さんと土屋ご兄弟のご縁。
大輔さんとはお仕事仲間、圭輔さんとは飲み仲間。

・アニメ「金色のガッシュベル」に登場する"イタリアの英雄"パルコ・フォルゴレの代表曲「チチをもげ!」。
樫原さんは本曲の作曲を担当されており、ご自身の代表作の一つとされています。
そんな「チチをもげ!」のお話がしたい土屋ご兄弟。
圭輔さん「すごいですよYouTubeで100万回再生とかしてるんですよ!」
大輔さん「『チチもげ』だ。『チチもげの父』だ」
樫原さんがチーフプロデューサーを務める音楽事務所officeGGWの公式YouTubeにおいて
「『チチをもげ!』の作曲家がセルフカバー!」と題してセルフカバー動画を公開。
フォルゴレ風のご衣裳の樫原さんが、事務所所属のタレントさん達と共に楽しく歌われている動画は公開と共に大いに話題になりました。
樫原さん「今日のライブで歌うかもしれないと思った方もいらっしゃったんですけど、勘弁してください」
観客笑。
樫原さん「でも、あのカツラを持ってこようかどうしようか迷ったんですけどね。今日のフライヤーにも使われましたし。
     僕以外のお二人があれだけ凄いメイクしてますけど、あれは実際じゃなくて加工なんですよね?」
石原さん「あれは加工ですね」
樫原さん「凄いですね最近は。でも俳優さん達はカッコいいままなんですよね。石原さん達がアレだけ体張ってくれてるのに」
観客笑。
石原さん「ボクはもう率先してやっていきますから」
観客笑。

・ここで石原さん、土屋ご兄弟が拍手で見送られ、樫原さんお一人に。
・変身アイテムのコマンドボイサーを樫原さんが取り出されると観客が大いに沸いていました。
樫原さん「超重甲!!!」

21:ビーファイターカブト/樫原伸彦
-MC-
22:永遠の虹を夢見て/樫原伸彦
-MC-


樫原さんの変身時の掛け声である「超重甲」をきっかけに特撮「ビーファイターカブト」よりオープニング。
歌詞になぞらえて「拳あげてくぞ!」と観客を扇動された樫原さんはとてもパワフルに歌われていました。
次の曲はライブ初披露とお話され、特撮「ビーファイターカブト」より、ご自身が作詞作曲された「永遠の虹を夢見て」。
樫原さんは優しく語りかける様に歌われながら、サビでは手を掲げ左右に振ると観客も一緒に同じ動きをしていました。
間奏では2年前に出演されたSHSでは声出しが出来なかったので、今回観客の声が聞けて泣きそうに嬉しいとお話されていました。

22.5:GET READY! NEO BEETMACHINE! (序盤だけ)

樫原さんと入れ替わりに石原さんが登場され、特撮「ビーファイターカブト」よりネオビートマシンのテーマが流れましたが、
歌い出しと共に石原さんからストップ。どうやら本来は敵のメルザード一族のテーマ「恐怖の軍団」を歌われる予定だったらしいです。

・樫原さんが再びご登場。
・樫原さん「ちなみにコレからも石原さんの歌が流れるんですよ」
石原さん「あ、そうなんだ! 全然知らなかった」
樫原さんがコマンドボイサーにマイクを向けると「GET READY! NEO BEETMACHINE!」が流れていました。
・石原さんは舞台袖のスタッフさんと「恐怖の軍団」のカラオケが流れるかを確認されていました。
樫原さん「これは話をつなぐのが難しいぞ~」
観客笑。
石原さん「どうやら曲が流れないみたいなんで、皆さん聞いた"てい"でお願いします。引き続き樫原さんお願いします」
観客の名残惜しい拍手を受けながら石原さんがご退場。
樫原さん「いやぁー難しいぞ~。まぁ石原さんの悪の歌があったという事で次は密かな人気のある挿入歌『Last Soldier』!」

23:Last Soldier/樫原伸彦
-MC-
24:大声で歌えば/樫原伸彦


続いては特撮「ビーファイターカブト」より「Last Soldier」。アクシデントを巻き返すように盛り上げる樫原さん。
そんな樫原さんのステージを受け、観客も一緒になって合いの手や拳をふりあげて会場を盛り上げていました。
樫原さんは終始「自分がこの立場でいいのか」と恐縮されながら「最後の曲です」と話され、観客の「えぇえー」を数回繰り返されると、
本編のラストは特撮「ビーファイターカブト」よりエンディングへ。エンディングが本編のラストというのも心憎く。
歌詞になぞらえて「大声で歌ってください」と話された樫原さんの伸びやかな歌声に合わせ、観客も大声で歌って締めくくられていました。

-アンコール-
-MC-


・樫原さんが退場されると拍手がアンコールを表す手拍子に変わっていき、しばらくすると宮内さん、石原さん、樫原さんがご登場。
・続いて、山下さん、中山さん、大輔さん、圭輔さんが合流されました。
・皆さんは今回のメインビジュアルがレイアウトされたTシャツ姿。シークレットTシャツはこちらのデザインでした。
・出演者の皆様おひとりづつコメント。皆様それぞれに今回のライブの感想をお話されていました。
・さらにショッカーさんも登場され、今後のご予定をアナウンスされていました。

25:宇宙刑事ギャバン/宮内タカユキ 石原慎一 樫原伸彦
           山下優 中山幸一 土屋大輔 土屋圭輔 ショッカーO野



「メタルじゃないけどメタルだぜ!!」のラストはシリーズ一作目特撮「宇宙刑事ギャバン」より串田アキラさんが歌われたオープニング。
宮内さん、石原さん、樫原さんを中心にみなさんそれぞれの歌声で観客も一緒になって大合唱で締めくくられ、
後奏ではショッカーさんによるギャバンの変身「蒸着」と名乗りのポーズが披露されました。

最後は石原さんがこの年の1月に急性すい炎を患われて以来、復帰を目指して療養中の串田アキラさんへエールを送られ、
拍手の中、出演者の皆さんが退場されると、スタッフさんが出演者の皆様との記念写真撮影に関する案内をされて
「メタルじゃないけどメタルだぜ!! -秋のメタリックLIVE祭り!-」は終演となりました。

メタルヒーローシリーズ後半を彩った宮内さん、石原さん、樫原さんによる、ありそうでなかった顔合わせの今回のライブ。
いきなりシリーズ前半の楽曲カバーコーナーで意表をつかれ「カブタック」「ロボタック」更にはボーナス的に「ロボコン」のご披露もあり、
後半には宮内さん石原さんは俳優陣の皆さんと共に数々の楽曲が披露され、樫原さんは初披露の楽曲もありと、
メタルヒーローシリーズの中からバラエティに富んだラインナップで展開し、終始にぎやかで和やかなライブでした。
世代的にも幼少期に夢中になって見ていた作品ばかりなので実に感慨深かったです。


飛び入りゲスト/ショッカーO野



補足


・チケットを先行購入した観客には特典として「輝く! 箔押しスペシャル記念ポストカード」が配布されました。

・今回の照明演出は曲ごとに作品の主人公のメインカラーを踏襲されていたように見られました。

・宮内さん「『TRUE DREAM』は前田達也さん、達っちゃんが歌ったさわやかな歌なんだけど、
     歌うのは人生で二度目くらいなんで緊張しています」
宮内さんは1994年に開催された日本コロムビアのイベント「COLUMBIA ANIME FEST.'94」にて「TRUE DREAM」をカバーされています。

・アイ高野さんや水木さんに思いを馳せる宮内さん。

・石原さん「『タイムリミット』は最初、投げ込み部分も自分でやろうと思って他んですけど、
     カラオケを聞いた時にアニキの声で投げ込みが入っていて『あぁ、アニキの声だ』って思ったんです。
     だから今回はアニキと一緒に歌っている様な気持ちで歌っていましたね」

・石原さん「メタルの頃って主題歌を歌うと挿入歌もほとんど自分一人で歌えたんですよ。宮兄なんかはそれが三作品連続でしたね。
     自分のフルアルバムみたいになるんですね。作家もほぼ一人で作ってるから音楽的統制が取れている印象がありますね
     あとは、『タイムリミット』のカラオケを聞いてるといいオケだなと思いますね。お金かかかってるんですよ」
観客笑。
石原さん「打ち込みになる前の生演奏ならではの、何人かの音の重なりが感じられて贅沢だなぁって思いますね」
樫原さん「自分は歌よりも作る方が多いんですけど、『ビーロボ』の頃は打ち込みになってました。
     予算が無くなってきたのかは分からないんですけど、ブラスとかは生でやりたかったんですけどね。
     そういった悔しさを込めて緻密に打ち込みでオケを作っていました」

・今回、正式には石ノ森ヒーローに分類される「燃えろ!! ロボコン」が歌われたお話。
石原さん「正式にはこのメタルシリーズではないらしいですけど」
樫原さん「どっちともとれないというかね。認めてる方とそうでない方がSNSで喧々諤々していましたね」

・宮内さん「『君が幸せなら』いいなぁ。オレが歌うのは違うんだよ。二人が歌うからいいんだよ」

・中山さんと土屋ご兄弟は今回が初顔合わせ。
中山さん「いやぁさすがですね。みとれてましたよ」
大輔さん「なんかお衣装が皮にジーパンでメッチャワルそうですね」
圭輔さん「横浜銀蝿の弟分みたい」
観客笑。

・圭輔さん「山本譲二さんからTシャツをいただいたのにどこで着ようと思ってたんですけど、今日はメタルなので」
大輔さん「先輩達こんなにカッコイイのにボクらは『GEORGE YAMAMOTO』ですからね」
圭輔さん「なんかすみませんね。宣伝してるみたいになっちゃって」
大輔さん「でもコレ、おいくらなんですか?」
圭輔さん「こちら、1枚、3,000円! ……『安ぅ~い』って言ってくれなきゃ!」
大輔さん「夢グループ(※)か!」
観客笑。
石原さん「うるさいでしょ? ごめんなぁい。時代が下るとこんなににぎやかになっちゃうんですよ」
観客笑。
※夢グループ。芸能事務所であり往年の邦楽歌手の皆様が集まるコンサートを全国展開主催。
 社長の石田重廣さんと所属歌手の保科有里さんの独特な世界感で繰り広げられる通販のTVCMで注目の企業。

・石原さん「宮兄たちはあんなに大人だったのに、作品によってこんなに違うもんだね。
     ボク達は金井君(※)が入ってもこんな感じだもんね」
大輔さん「金井さんが入ってもあんまり変わらないですね」
※ジースタッグ/片霧大作役の金井茂さん。

・大輔さん「石原さんは当時から全然変わらない……(客席を見て)皆さんはだいぶ変わってますけどね」
圭輔さん「お前が言うなよ!」
観客笑。
大輔さん「だってしょうがないじゃないか(お腹をさすりながら)」
石原さん「だいぶ立派になられてね」
大輔さん「『重甲』は重い甲羅と書きますからね」
観客笑。

・樫原さんが手にしたコマンドボイサーを見て「わー超重甲だー! かっこいー」と無邪気に話されながら退場されていた大輔さん。

・樫原さん「『永遠の虹を夢見て』は当時のプロデューサーさんから『青春ソングを作って欲しい』と言われて、
     自分なりに『ビーファイターカブト』の世界感を思って作ったんですけど、ほとんどの人は知らないはずなんです。
     なんでかっていうと第19話でイントロしか使われなかったからです」
観客笑。

・樫原さんは「大声で歌えば」2番「たとえ音痴でもいいさ」の部分ではわざと音痴風に歌われていました。

・ライブ中にステージ中央壁面の布に隠れてライブを鑑賞されていた大輔さん。

・宮内さん「レスキューを歌わせてもらえてよかったよ。香川竜馬たちは憧れだったもん。
     彼らを肌で感じながら歌うのと、知らないで歌うのだと全然違うんだよ。
     イベントで二人と一緒になるようになって改めて感じました」

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