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松本梨香ワンマンライブ 「ラフ&ピース」
24.8.3 横浜ランドマークホール

出演/松本梨香

ゲスト/高取ヒデアキ

演奏/Z旗(Ag&G.川瀬智 Ba.timiri toshi Dr.生田目勇司) Key.中村智美



声優としてアニメ「ポケットモンスター」シリーズの主人公サトシを代表格に、
これまで数多くのアニメ、特撮、吹替でご活躍されているほか、
俳優、タレントとしても様々な映像作品や舞台にご出演されている松本梨香さん。

歌手としてもアニメ「ポケットモンスター」シリーズや特撮「仮面ライダー龍騎」などの主題歌を歌われた他、
当時絶賛放送中のスーパー戦隊シリーズ、特撮「爆上戦隊ブンブンジャー」において
メインキャラクターのブンドリオ・ブンデラスの声を担当されているほか、エンディング「コツコツ-PON-PON」もご担当。
2022年には和楽器演奏者の方々と和ユニット「祭火 MATSURICA」の結成や劇団「ブルー・ビー」の旗揚げ、
さらに2024年4月には自身の半生を語った初のエッセイ本「ラフ&ピース」を発表され、
日本はもちろん海外のステージに立たれるなど、多方面で精力的に益々ご活躍中です。

そんな松本さんがエッセイ本と同じタイトルでワンマンライブ「ラフ&ピース」を開催。
ゲストにこれまでも一緒にライブをされた事もある高取ヒデアキさんを迎え、
演奏は高取さんが"Hard Boiled Brass Rock!"を掲げて旗揚げしたブラスロックバンドZ旗よりバンドセクションの皆さんと、
キーボードには堀江美都子さんと長くタッグを組まれている中村智美さんが参加されました。

会場は松本さんの地元である神奈川県横浜市にある横浜ランドマークホール。
横浜ランドマークタワー内にある会場で、広々としたロビーで各種物販が行われておりました。
ステージ上には演奏陣の皆さんの楽器が設置されており、ご本人やスタッフさんが調音が行われている他、
後方には机が置かれており、松本さん、高取さんそれぞれのステージドリンクが用意されていました。
ステージ背面にはスクリーンが張られ、時折テストなのかPCのデスクトップが映し出されていました。

観客が続々と入場し、開演時間を過ぎても入り口の扉が閉まらず、開演が少々遅れる様子。
開演時間が20分程過ぎた頃、ホール内の照明がゆっくりと暗くなり、いよいよ開演です。

00:ポケモンマスターへの道 (イントロ~2番)/SE
01:Alive A life/松本梨香
-MC-
02:ベストウィッシュ!/松本梨香
-MC-


オーバーチュアとしてゲーム「ポケットモンスター」タイトル画面のBGMに詞をつけ、松本さんが高尾直樹さんと歌われた
ラジオ「犬山犬子のポケモンアワー」のオープニングの編集版が流れる中、バンドの皆さんが登場されてセッティング。
続いて特撮「仮面ライダー龍騎」よりオープニングの前奏が流れる中、松本さんが登場されライブスタート。
松本さんがパワフルに歌われて観客を盛り上げる中、間奏ではtoshiさんが前方に登場されベースソロをご披露されました。
「ようこそ横浜へ!」と松本さんがご挨拶された後は、アニメ「ポケットモンスター ベストウイッシュ」より初代オープニング。
情感たっぷりに歌われる松本さんのステージを受け、観客の合いの手にも力が入っている様子でした。

・松本さん「今日は短い時間ですけど、地元横浜で一緒に笑顔のパスが出来ればいいと思います。よろしくお願いします!」
・観客の拍手を受け、両手を上下に動かして拍手をさらに大きくするように扇動される松本さん。
拍手の勢いが大きくなった所で、フジテレビ往年のバラエティ番組「森田一義アワー 笑っていいとも!!」の
タモリさんよろしく、リズムよく拍手を指揮する松本さん。それに観客が合わせ一体感を生んでいました。

・当時はフランスはパリで開催されている第33回オリンピック競技大会、(パリオリンピック)の真っただ中。
競技は日本との時差の関係で夕方から早朝までの間で開催されるため、連日寝不足気味の松本さん。
・ニュースでダイジェストもいいけれどやっぱりライブで見たい。

・松本さん「オリンピック選手が金メダルをとった後、ぽっかり穴が開いて現役を引退される方が多いみたいに
     声優をはじめた頃、主役をやったら辞めようと思ってたんですよ。
     で、初めて主役をやったのが『(絶対無敵)ライジンオー』っていう作品なんですけど、
     当時のプロデューサーさんから『もう一本やっても遅くないんじゃない?』って言ってもらったんです。
     その作品が『(伝説の勇者)ダ・ガーン』っていうんですけど……」
観客歓声。
松本さん「あ、知っててくれる? 嬉しい! その作品と出会ってなんと38年業界にいるんですよ。
     まぁそのあたりの詳しいお話は、今日物販でエッセイを持ってきたんで是非ゲットだぜしてほしいんですけど」
観客笑。

03:風の未来へ/松本梨香
-MC-
04:輝きは君の中に/松本梨香
-MC-


アニメ「伝説の勇者ダ・ガーン」オープニングを松本さんのカバーアルバム「まんまる~ありがとう」版アレンジで。
よりロック色が強くなったアレンジを晴れやかに歌われた後は「声優はキャラと二人三脚」というお話をされ、
同じくアルバム「まんまる~ありがとう」でカバーされているアニメ「NINKU-忍空-」よりオープニング。
民族調のアレンジも心地よく、松本さんの等身大の強さとどこかせつなさと感じるような歌いぶりが印象的でした。

・ギターの川瀬さんは下の名前が「サトシ」なので親近感が沸く。
松本さん「大ミュージシャンなのに梨香より全然先輩なのに『サトシ』って言っちゃう。そうだよ『サトミ』じゃん!」
突然キーボードの中村智美さんに話かける松本さん。
松本さん「『サト』までいっしょなんだから『サトシ』にしちゃえばいいのに!!」
観客笑。
・ここで次に歌われる「生きてこそ」のサビ部分の手話を松本さん自らレクチャー。
小さい子供さんにもわかるようにゆっくりと、とても丁寧に教えられていました。

05:生きてこそ/松本梨香
06:守るべきもの/松本梨香
-MC-


松本さんがカバーアルバム「まんまる」でカバーされているアニメ「甲虫王者ムシキング 森の民の伝説」のオープニング。
ご自身のステージでは必ずといっていいほど歌われている本曲、今回は中村さんのピアノのみのシンプルな演奏で、
松本さんの歌声をじっくり味わう事が出来ました。余韻もそのままに続いてはアルバム「まんまる~ありがとう」でカバーされている
映画「ポケットモンスター アドバンスジェネレーション ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ」よりエンディング。
「生きてこそ」とはまた違う、松本さんの柔らかくどこか大人な雰囲気が漂う歌声を堪能する事が出来ました。

・ここでゲストの高取さんを呼び込まれお二人でトーク。
・当日の高取さんのヘアメイクがボリュームたっぷりの盛りっぷり。
松本さん「どうなってんのそれ?」
高取さん「すっごいよね。さっきまでぺったんこだったんだけど、モリモリ立ち上がってきました」
松本さん「わざとなのね。ふざけてんのかと思った」
高取さん「ふざけてないよ!」
観客笑。
・松本さんは高取さんの事を「高トン」と呼ぶ。
松本さん「リズムよく♪タカトン!って感じで呼んでたら『人をブタみたいに呼ぶな』って言われちゃったんですけど、
     呼んでるうちに馴染んできましたね」

・ここで演奏陣の皆さんをお一人づつご紹介する段取りでしたが、
松本さんの発案でそれぞれにマックスモーニングルーティーンを聞きながら紹介をされていました。
・ギターの川瀬さんは近所の川を視察。
・ベースのtoshiさんのヒミツ。
・ドラムの生田目さんは愛犬のお散歩。
・キーボードの中村さんは強炭酸水をイッキのみ。
・高取さんもレモン入りの強炭酸水をイッキのみ。
・松本さんは起きてすぐに声が出るかを確認する。
松本さん「毎日ずっと不安なんですよ。こればっかりは職業病だね」

07:糸/松本梨香 高取ヒデアキ
-MC-


お二人のデュエットは中島みゆきさんが作り、歌われ、その後数多くの歌手にカバーされている「糸」。
2019年のお二人のライブ「松本梨香×高取ヒデアキ クリスマスLIVE 『Symbiosis』」でも歌われた本曲。
お二人は時折向かい合いながらそれぞれの個性を感じるやわらかで優しい歌いぶりを披露されていました。

・歌いながら街を歩く事がある松本さん。
松本さん「歌いながら車の窓に反射してる自分を見て髪型とか直してる時に窓が開く時があるんだけど、
     そういう時、歌うのをやめるか続けるかってあるよね。梨香は気にせず歌い続ける」
高取さん「それはすごいなぁ」
松本さん「だってそこで歌うのをやめたら恥ずかしいじゃん?」
・電車とホームの間に挟まっても何食わぬ顔で脱出してその場を乗り越える。
・仲間内でお店で食事をしていても松本さんの声でバレる。
・記憶力が良い松本さん。高取さんと出会った時の服装も覚えている。でも出会った年はうろ覚え。

08:動物戦隊ジュウオウジャー/高取ヒデアキ
-MC-
09:ハリケンジャー参上!/高取ヒデアキ
-MC-


退場される松本さんを見送ってゲストの高取さんのコーナー。まずは特撮「動物戦隊ジュウオウジャー」よりオープニング。
高取さんが強く優しく歌われ、間奏では川瀬さんがステージ前方に登場されtギターソロを披露されました。
数日前に行かれたブラジルでも行われた高取さんと観客とのロックなやり取りをされた後は、特撮「忍風戦隊ハリケンジャー」よりオープニング。
高取さんは途中でステージから降りて客席を移動し、最後には空席の上に立ちながら歌われ観客を盛り上げていました。

・シュシュっと退場しようとされた高取さんでしたが、衣装を変えられた松本さんに掴まれて再びステージへ。
・高取さんが楽曲を手がけている「プリキュア」シリーズに出たい松本さん。
高取さん「愛を叫ばないと。『プリキュアやりたーい』て。『ハイハイやりたーい!!』って」
松本さん「高トンはホントに『オレもやりたーい』っていってたら『ブンブンジャー』にも関わったんですよ」 
高取さん「やっぱりさ、手を挙げるって大事だよね」
松本さん「どんな感じの曲? ちょっと歌ってみて」

09.5:逆転アゲサゲ音頭 (さわりのみ)/高取ヒデアキ

松本さんに促され、高取さんが特撮「爆上戦隊ブンブンジャー」よりバクアゲ13「裏切りの調達」の劇中で
くじらさん演じるキャノンボーグが歌った挿入歌を少しだけご披露されました。

・「コツコツ-PON-PON」のエンディング裏話。
エンディング映像ではバクアゲ10から前奏でブンドリオ・ブンデラスの台詞が追加されているのですが、
この台詞を追加するというアイディアの発案は松本さん。
松本さん「植木等さんのイメージで歌ってくれって言われたんですよ。植木さんだったらイントロで何か言うだろうと思って。
     アフレコの時に『台詞入れたい』って話したら『梨香さん、大丈夫です』って言われたの。
     でも一応聞いてほしくて、アフレコ終わりにやらせてもらったんです。
     そしたら『いいですねー』ってなった。次の週からすぐに使われてました」
観客拍手。
高取さん「そうやって1回言ってみるって大事だね」
松本さん「諦めない心、大事です」

10:コツコツ-PON-PON (1C)/松本梨香
-MC-


高取さんが退場され、演奏陣の皆さんが楽器をかき鳴らしてから特撮「爆上戦隊ブンブンジャー」よりエンディング。
松本さんはイヤモニをつけ忘れていたご様子で序盤はかなり高音で歌われていらっしゃいましたが
途中からはエンディング中のダンスを交えつつ、パワフルかつご陽気に歌われていました。

・イヤモニをつけていなくて多いに焦った松本さん。
・「カワイイー」が「こわいいー」に聞こえる。
・吹き替えをやっていて気づく「愛してる」と「I LOVE YOU」の口の動きは同じ。
・いつかパラリンピックで国歌斉唱してみたい。

●じゃんけん大会

ここで再び高取さんも合流され、プレゼントをかけてのじゃんけん大会が開催。
この時のプレゼントは当時絶賛公開中だった夏の映画
「仮面ライダー THE SUMMER MOVIE 2024/仮面ライダーガッチャード&爆上戦隊ブンブンジャー」のポスターに
松本さんと高取さんのサインを入れたものだけでしたが、じゃんけんで勝ち残った観客が残り二人になった時に
準優勝の景品として高取さんがアメリカでメジャーリーグにピッチャーとバッターの二刀流で大活躍されていた
大谷翔平さんの試合を見に行った際に購入されたロサンゼルス・ドジャースのヘルメット形の器をサイン入りでプレゼント。
観客と松本さん、高取さんとでじゃんけん大会が開催され、大いに盛り上がりました。

・ここで松本さんは今回のライブグッズのハッピをまとわれ、観客と「ワッショイ」のコール&レスポンス。
男性女性子供大人など区分けしてコール&レスポンスされていましたが、特に子供とのコール&レスポンスになると
松本さんも高取さんも目じりを下げて「かわいいー」と嬉しそうな表情をされていました。

11:顔晴れワッショイ! (1.5C?)/松本梨香

高取さんが退場され、続いては松本さんのオリジナルリズム歌謡「顔晴れワッショイ!」でにぎやかに。
観客との「ワッショイ」のコール&レスポンスも楽し気。間奏になると松本さんが扇子をとり出し舞踊をご披露。
優雅に踊られる中、最終的に扇子を放られると素早く高取さんが登場されて見事にキャッチされ、歓声が起こっていました。

12:ポケモンメドレー
めざせポケモンマスター -20th Anniversary Ballad ver.- (さわりのみ)
~めざせポケモンマスター'98 (1C)
~ライバル! (TVサイズ)
~タイプ:ワイルド (TVサイズ)
~めざせポケモンマスター'98 (最後のサビから)/松本梨香


中村さんのキーボード演奏のみで松本さんがしっとりと歌われたのはアニメ「ポケットモンスター」の初代オープニングを、
劇場版第20作記念映画「劇場版ポケットモンスター キミにきめた!」のオープニング用にアレンジし直された「20th Anniversary」を
更にバラード調にアレンジした「20th Anniversary Ballad ver.」の最後のサビ手前部分からメドレースタート。。
そこから同じく「めざせポケモンマスター」を劇場版「ポケットモンスター ミュウツーの逆襲」オープニングの為に再録された「'98」へつながり
客席にマイクを向けつつ観客と共に大合唱した後は、そのままアニメアニメ「ポケットモンスター」二代目オープニング「ライバル」へ。
松本さんが情感たっぷりに歌わた後はアニメ「ポケットモンスター」五代目エンディング「タイプ:ワイルド」へ。
松本さん演じるサトシとピカチュウの旅を象徴する根強い人気を集める楽曲だけに、観客の合いの手もとても勢いがありました。
「タイプ:ワイルド」を歌い終えられると再び「'98」の最後のサビへとつながり、ライブ本編を力強く締めくくられました。

松本さん「今日は楽しい時間をありがとうございましたー!」

-アンコール-
-MC-


松本さん、演奏陣の皆さんが拍手の中退場されると、観客の拍手が手拍子に。
手拍子に観客の「アンコール」が加わり、しばらくすると、まずは松本さんがご登場。

・続けて演奏陣の皆さんや高取さんも合流されてアンコールへ。
・演奏陣の皆さんが登場される際は松本さんと高取さんの扇動で観客と一緒に名前を呼んでお一人づつ呼びこまれていました。
・松本さん「アンコールは久し振りに歌う曲なんですけど」
高取さん「オレ息子がいるんですけど、この曲大好きで。今回歌うって言ったら『この曲の為にライブ行きたい』っていってたんですよ」
松本さん「……まぁ結構キツイ曲なんだよね。『XY&Z』なんだけど」
観客「おぉぉおおおおおおおおおおぉおおぉおおお」
・たまたま日本テレビ系バラエティ「はじめてのおつかい」を見ていた松本さん。
タイトル通り子供が生まれて初めてのおつかいに向かう様子を見守る番組内容の中、
その時におつかいに向かう子供が「XY&Z」をくちずさんで自信を鼓舞している様子に涙が止まらなくなったそうです。
松本さん「裏番組で声優ランキングみたいな番組がやってたんだけど全然梨香なんてランクインしないわけ。
     それでちょっと落ち込んでチャンネルかえたら子供が『♪いっくうぜ~』って歌ってんの。もう嬉しくって」
・松本さん「じゃあ『XY&Z』! 『はじめてのおつかい』の感じでやろうか?」
高取さん「……えっどういうこと?」
観客笑。
松本さん「みんなも一緒に『XY&Z』、『いっくぅぜー』って歌ってね!」
高取さん「『いっくぅZェーッ!』ってやってもいいからね」
松本さん「それ、水木さん?」
水木一郎さんが「マジンガーZ」を歌われる際に行われていた「Z」ポーズをされる高取さん。
高取さん「そうですよ。いくーZですよ。Z旗ですからね。我々」
松本さん「……え? 水木さんをパクった?」
高取さん「違う違う!!」

13:XY&Z (1.5C)/松本梨香 高取ヒデアキ
-MC-


アンコール一曲目はアニメ「ポケットモンスター XY&Z」よりオープニングを高取さんとご一緒に。
疾走感あふれるハードなロックを松本さんが歌われる中、高取さんも合いの手やコーラスでご参加。
途中で歌う箇所を間違われる場面もありましたが、なかなか歌われる機会がないというだけに、観客も大盛り上がりでした。

・川瀬さんを残して高取さんと演奏陣の皆さんはご退場。
・この時、川瀬さんはエレキギターからアコースティックギターに持ち替えられていました。
・松本さん「みんなに楽しんでもらいたいと思って色々な事をやってきましたけど、最近はエッセイかな?
     話すって事は今までやってきたけど、書く事ってあんまりやってこなかったから難しくてね。
     どうやって伝わるかって考えて。読むときは一対一だから語るようにと思ったんですけど、
     出来上がった時にもっとこうすればよかったなあって事が後から思いつくんですよね。
     でもそんなときにスタッフさんが『これは梨香さんの事をもっと知りたい人が読む本だから、
     プロフィールと思って出してみればいいんじゃないですか?』って言ってくれて納得したんですね」

14:ひとりでいるより自由な場所/松本梨香

ライブのラストは松本さんのオリジナル曲の中から「ひとりでいるより自由な場所」。
川瀬さんのアコギのみのシンプルな演奏なので松本さんのかざらない歌声をしっかり堪能でき、
穏やかな歌いぶりが会場全体を包み込んでいるようで、しっとりと締めくくられていました。

観客の拍手の中、松本さんに呼びこまれて高取さんと演奏陣の皆さんが登場されてステージ前方に合流。
全員が一列に並び手をつながれると、松本さんのご挨拶の後万歳三唱が行われました。

松本さん「皆さん今日はありがとうございました! また会いましょう! 幸せ、ゲットだぜ!!」

観客から拍手が贈られる中、高取さん、演奏陣の皆さん、松本さんが順番に退場されていき
「松本梨香ワンマンライブ 『ラフ&ピース』」は終演となりました。

今回初めて松本さんのソロライブに伺ったのですが、ご自身で「動くパワースポット」と称されるだけにとてもエネルギッシュ。
曲数こそ14曲と少なめではありましたが、代表作であるアニメ「ポケットモンスター」シリーズの楽曲はもちろん、
ご自身が発表されたオリジナル楽曲や演じられた作品のセルフカバーもあり、とても彩り豊かでした。
ゲストの高取さんとやりとりは仲の良さを感じる和やかさで、歌の「糸」ではじっくり聞かせるギャップも魅力的。
何より「観客を楽しませたい」という心意気を随所に感じ、元気印の松本さんの歌とお話をたっぷり堪能できました。



補足

・ロビーには松本さんが応援役を務める横浜橋通商店街ののぼりが掲げられ、観客が写真撮影出来るようになっていました。

・観客の中には一般客の他にも各地の養護施設から大勢の子供達が招待されていました。

・演奏陣の皆さんは松本さんのオリジナルTシャツとはっぴ姿で登場されていました。

・後方スクリーンには楽曲に合わせてイメージ映像が流れていましたが、
「めざせポケモンマスター」を歌われている際には第1話の「ポケモンきみにきめた!」のダイジェスト映像が流れていました。

・パリオリンピック開会式の締めくくりにシャンソンの名曲「愛の讃歌」を歌われたセリーヌ・ディオンさんに感動された松本さん。
痛みを伴う筋肉の硬直や痙攣などの症状が出る難病「スティッフパーソン症候群」を抱えながら歌われる姿に涙されたそうです。

・松本さん「カバー曲をキーを変えないで歌うって結構大変なんですよ。
     でも自分の『めざせポケモンマスター』なんて毎回キーが上がってますからね。
     自分はアガらないようにしないといけないんですけど……」

・松本さん「『ダ・ガーン』の主役は星史君っていうんですけど、最終回のアフレコで泣きそうになったんですよ。
     でも泣いちゃダメだって思いながら演じたらそれが良かったみたいで、テストの段階でOKになったんですよね」

・アニメ「NINKU-忍空-」の主人公風助に元気づけられる。
松本さん「当時、いろんな事があって辛い時期で、電車のホームでベンチに座って泣きそうになってたんですよ。
     そんな時にふと顔を上げたら『NINKU-忍空-』が連載している『少年ジャンプ』の広告があって
     風助と相棒のペンギンのヒロユキが飛んでる絵が描いてあったんですね。
     その風助が『がんばるんだぞ』って励ましてくれた気がして。声は自分なのにね
     なのに声が聞こえてきて、そうだな頑張んなきゃって思えて。支えてくれましたね」

・パリオリンピックの柔道に感動して愛犬のまんると組み合い一本を勝ちとる。

・「生きてこそ」では観客も振り付けを行っていたほか、中村さん以外の演奏陣の皆さんも一緒に振り付けを行っていました。
 

・「生きてこそ」を歌い終え、「ピアノ最高だったよ」と中村さんとハイタッチをする松本さん。
 

・松本さんは生ビールが呑めなかったもののオレンジジュースをまぜて呑めるように。

・川瀬さんフルテンの「10万ボルト」。

・りかしゃかいと呼ばれた松本さんとタカトリヤキトリと呼ばれた高取さん。

・ヨーヨーもけん玉も得意な松本さん。

・生田目さん「横浜が生んだ怪物ですね!」

・高取さんはこの日の数日前にブラジルで開催されたイベント「ANIME FRIENDS」内のライブ「SUPER FRIENDS SPIRITS」にご出演。
高取さん「この間、ブラジルでもやってきたんだけど、ワタクシのライブではお決まりになってる事がございまして。
     ロックコンサートみたいにしたいから、オレが何か言ったら『イェーイ』で返してくれるかい?」
観客「イェェエエイ」
高取さん「おおーいい感じだよ。盛り上がってるかああああい!?」
観客「イェェエェェェエエエエエエエイ」
高取さん「松本梨香ちゃんは好きかああああい!?」
観客「イェェエェェェエエエエエぇぇえぇえええええイ」
高取さん「ホント―に好きかぁああい!?」
観客「イェェエェェェエエエエエエェェエエエエエエエエエエエイ」
高取さん「そうだよね。あ、所でぇ、どおっからきたんだぁああああい!?」
観客「家ェェエェェェエエェェエエエエエエエエエエエイ」
高取さん「家だよねー。ちょっと声が少なくなったけど。もう一回どおっからきたんだぁああああい!?」
観客「家ェェエェェェエエェェエエエエエエエエエエェエエエエエエエイ」
高取さん「ありがとーう! ちっさい子達がフライング気味に『イェーイ』って言ってくれてすっげえ救われたよ!!」

・高取さん「『ブンブンジャー』がオープニングが遠藤(正明)君でエンディングが梨香ちゃんじゃん? めちゃくちゃアガったよ。
     20年前同時期に戦隊とライダーで一緒にステージに立っていたからさ。ぜってぇ関わりたいと思ったんだよ」

・「ブンブンジャー」で松本さん演じるブンドリオ・ブンデラスはカレーをこよなく愛するキャラクター。
松本さん「今ね、人生で一番カレーを食べてるんですよ。でも演じるってそういうことなのかなって思うんですよね」

・「コツコツ-PON-PON」か「PON-PON-コツコツ」かわからなくなる。

・地方のホテルで宿泊されていた松本さん。隣の部屋がご家族連れだった様子で
隣の部屋から漏れ聞こえてきた子供が歌う「コツコツ-PON-PON」に感激されたとか。

・松本さん「『ラフ&ピース』って喜ぶとか楽しむっていう思いが込められているんで、
     みんなと出会えた喜びを歌とかお芝居とかで届けていければいいと思っています」

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