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宮内タカユキ LIVE 2024 "69"~Are you ready, ROCK!?
24.6.9 LiveCafe&Bar 赤坂Roman

出演/宮内タカユキ

演奏/S級バンド(G&Co.オザキショージ Key.上野朋洋 B&Co.ハピネス徳永 Dr.村上広樹) カラオケ



1984年のスーパー戦隊シリーズの特撮「超電子バイオマン」でアニメソングデビューされて以降、
仮面ライダーシリーズの特撮「仮面ライダーBLACK RX」、レスキューポリスシリーズ三部作など
これまで数多くのアニメ、特撮、ゲーム、漫画のイメージソングを歌われている宮内タカユキさん。
2011年末に小脳梗塞を発症。2012年に緊急入院されて以降、後遺症と向き合いながら
日本全国各地で精力的にライブ活動を行われています

この年の2月4日に69歳のお誕生日を迎えられた事にちなみ、6月9日に年齢とロック(69)の語呂合わせで
ご自身のルーツである「ロック」をコンセプトにしたライブ「"69"~Are you ready, ROCK!?」を開催されました。
バックバンドを務めるS級バンドの皆さんを従え、バンド演奏でご自身の音楽ルーツでもある60年代~70年代を中心とした洋楽、
宮内さんが歌われたアニメ特撮ソングの他、今回レコーディング以来初めて歌われる挿入歌もあるとの事で
どういった趣になるのか楽しみにしておりました。

会場は東京赤坂にあるLiveCafe&Bar 赤坂Roman。
アニメ「デジモンアドベンチャー」シリーズや特撮「獣拳戦隊ゲキレンジャー」などを歌われている他、
音楽制作を行う有限会社テンテンカンパニーの代表取締役でもある谷本貴義さんがオーナーをされているライブハウス。
同じ場所にあったライブハウス赤坂Salaから名称変更し、谷本さんがオーナーになって2023年に赤坂Romanとしてオープン以来、
これまでも多くのアニメソング関係の方々がライブを開催されています。

会場は椅子席で約50人ほどの観客が入れば満員になる規模の距離の近さの中、
ステージ狭しとバンドの皆さんの楽器が設置されていました。
当日はチケットが完売という事で、会場いっぱいの観客が開演を待っていました。

また、宮内さんが今回レコーディング以来初めて歌われるという挿入歌に関して
その曲を当てた観客にはプレゼントを贈呈するという企画を発案されており、
観客には曲名と氏名を記入する紙が配布。曲を書いた紙はスタッフさんが回収されていました。

開演時間になるとS級バンドの皆さんが客席の合間を縫ってそれぞれの位置へスタンバイされ
会場内の照明がゆっくりと暗くなっていき、いよいよ開演です。

01:Good golly miss molly/宮内タカユキ
02:Proud Mary/宮内タカユキ
-MC-


客席の後ろにある会場入口から宮内さんがゆっくりとご登場。客席の合間を縫ってステージへ向かわれ、
準備が整った所で歌われたのはバンドCreedence Clearwater Revival(CCR)の「Good golly miss molly」。
宮内さんはノリの良い楽曲をドスの効いた歌声を披露されながら観客に手拍子を促す場面も。
続いてもCCRの楽曲から多くの歌手がカバーしている「Proud Mary」。軽やかな演奏を受けながら
歌われている宮内さんは、時折嬉しそうに笑顔を見せられている場面も見られました。

・まずは宮内さんがご挨拶され楽曲紹介。
・宮内さん「今日はオレのロックに付き合ってくれてありがとう。CCRが好きでね。
     1960年代、70年代はいい曲が沢山あるんだよ」
・ここで続いて歌われる楽曲の紹介と思い出をお話されました。
・武器が欲しくて空手と柔道を習っていた高校生時代。
・ドラマ「柔道一直線」で黒木憲さんが歌われた挿入歌「男だったら」にシビれる。
宮内さん「柔道をする男の気持ちを歌った歌なんだけど……話し始めるとキリがないからこの辺にしとこう」
観客笑。

03:Stop The Music/宮内タカユキ
04:The House of the Rising Sun(朝日のあたる家)/宮内タカユキ
-MC-


続いては宮内さんが初めて洋楽を聞いて衝撃を受けたというバンドLenne&the Leekingsの「Stop The Music」。
宮内さんは悲し気でほろ苦さを感じる本曲を愛おしげにじっくりと歌われている印象でした。
そのまま披露されたのはこちらもどこか悲し気なバンドThe Animalsの「The House of the Rising Sun」。
宮内さんは序盤はとつとつと歌われ、サビでは張りのある伸びやかな歌声を披露されていました。

・宮内さん「60年代、70年代の洋楽って今聞いても新鮮で古く感じないんだよね。
     当時、テレビではGS(グループサウンズ)が大流行だったんだけど、
     洋楽を聞くようになって、あぁGSのルーツはこういう音楽なんだってシビれたね。
     そこから音楽を追求しはじめて、気づいたらこの年になってた。早いよなぁ」
観客笑。
宮内さん「69歳なんてあっという間だね……あっという間だよ徳ちゃん。笑い事じゃないよぉ」
横でお話を笑顔で聞かれていたハピネス徳永さんの方を向かれる宮内さん。
宮内さん「早くてさ。もうオヤジの年齢を越えちゃったね。どうしてくれるんだよ徳ちゃん」
観客笑。
徳永さん「これからも長生きしてロックしてください」
観客拍手。
宮内さん「上手くまとめてくれるよねぇ。徳ちゃんいいね」

05:Long Train Runnin'/宮内タカユキ
-MC-
06:A Whiter Shade of Pale (青い影)/宮内タカユキ
-MC-


宮内さんが15年ぶりに歌われると紹介され歌われたのはバンドDoobie Brothersの「Long Train Runnin'」。
ご自身がとてもお好きな楽曲という事で、情熱的でとても力強い歌いぶりをご披露されていました。
「ぎこちないけど歌えたね」と話された後はがらりと雰囲気が変わり、バンドProcol Harumの「A Whiter Shade of Pale (青い影)」。
せつなさを感じる曲調を宮内さん独特の伸びやかな歌声で聞く事が出来て嬉しく。照明が青系統というのも心憎く。

・宮内さん「洋楽はあと2曲。みんなにはオレのルーツを聞いてもらったんだけど、
     こういった曲を聞いて受けた影響が後にアニメソングや特撮ソングへとつながっていくんだという事や
     オレの好きな曲をみんなにも知ってほしくて選んで見ました」

07:Superstition (迷信)/宮内タカユキ
08:Paranoid/宮内タカユキ
-MC-


曲紹介があり続いて宮内さんが歌われたのはスティーヴィー・ワンダーさんの「Superstition (迷信)」から。
宮内さんはノリの良い曲調に身を揺らしながらアドリブも交えつつハードボイルトな歌声をご披露されました。
洋楽コーナーのラストはバンドBrack Sabbathの疾走感のあるハードロック「Paranoid」。
宮内さんは激しい楽曲をとても力強く歌われながらバンドの皆さんと笑顔を交わされる場面も。


~休憩~

ここで15分間の休憩。宮内さんから石原慎一さんが来場されている旨がアナウンスされました。
石原さんに誘導され宮内さんが拍手の中、退場されて休憩時間になったのですが、
S級バンドの皆さんの中には休憩時間中もご自身のブースでとどまられている方も。
休憩時間が終わり、バンドの皆さんがそれぞれの位置に着かれ、衣装を替えられた宮内さんがご登場。
会場内の照明がゆっくりと暗くなり後半スタート。

09:仮面ライダーBLACK RX/宮内タカユキ
10:誰かが君を愛してる/宮内タカユキ
-MC-


後半は宮内さんの代表曲の一つである特撮「仮面ライダーBLACK RX」よりオープニングから
宮内さんは眼光鋭く力強く歌われ、続いても同じく特撮「仮面ライダーBLACK RX」エンディングでは
観客の手拍子を受けながら、時折笑顔を見せながら優しい歌声を披露されていました。

・高取ヒデアキさんのYouTubeチャンネルで高取さん率いるバンドZ旗の皆さんと共に歌われた
「仮面ライダーBLACK RX」のコラボレーション動画の再生が48万回を突破したお話。
・宮内さん「ありがたいよね。最近『バイオマン』と『ウインスペクター』もコラボしたんだけど、
     あの動画を収録したのが、ここ赤坂Romanで撮影したんだよ」
観客拍手。
・宮内さん「今年『バイオマン』が40周年だけど、アニメの『ビデオ戦士レザリオン』も40周年なんだよ。
     オレにとっては初めてのロボットアニメで、初めて渡辺宙明先生の作品でしたね」

11:ビデオ戦士レザリオン/宮内タカユキ
12:光の世界/宮内タカユキ
-MC-


ここからは放送40周年を迎えたアニメ「ビデオ戦士レザリオン」の楽曲。まずはオープニングから。
青いレーザーの照明の中、宮内さんが凛々しくシャープに歌われた後は挿入歌の「光の世界」。
宮内さんのハードな歌いぶりが魅力の本曲はカラオケが無く、バンド形式のライブでしか聞けないのが特徴。

・宮内さん「改めて、自分で言うのも何だけど、いい歌だよなあって思うよ。
     次は、いよいよレコーディング以来初めて歌う歌です。まずは聞いてもらおうかな」

13:We're ready/宮内タカユキ
-MC-


オザキさんと徳永さんのコーラスからはじまったのは同じくアニメ「ビデオ戦士レザリオン」より「We're ready」。
独特のスキャットが緊張感漂う中、宮内さんのシリアスな歌いぶりが魅力の本曲を生で聞く事が出来実に嬉しかったです。

・ここで開演前に観客に募った楽曲当ての答え合わせ。
・「We're ready」を当てた観客は計三名という事でそれぞれにプレゼントが贈られました。

14:COOL RIDER/宮内タカユキ
-MC-
15:地獄の山脈 (魔雲天のテーマ)/宮内タカユキ セリフ:ハピネス徳永
-MC-


宮内さんの楽曲の中からロックな楽曲を選曲。まずはOVA「湘南爆走族 5 青ざめた暁」より「COOL RIDER」。
全編英語歌詞の重めなハードロックは、躍動感ある歌声と演奏もあいまってなんとも格好良く。
続いてはアニメ「キン肉マン」より、こちらもハードロックが魅力の"超人山脈"ザ・魔雲天のテーマ。
重厚感漂う序盤から曲の盛り上がるにつれて激しさを増す宮内さんならではの歌いぶりは実に痛快。
魔雲天の台詞は徳永さんがご担当。オリジナルの北川米彦さんの節回しを彷彿とさせる台詞運びでした。

・宮内さん「約40年前の曲だけど魔雲天の曲もなかなかロックしてるよね。
     当時はオレも割と余裕で歌っていたけど、今になるとやっぱりキツいわ。よく歌ったよ」
観客笑。 
宮内さん「徳ちゃん、年は取りたくないよ。台詞もありがとうね」
徳永さんをねぎらわれる宮内さん。
徳永さん「この曲、幼稚園の頃にカセットで聞いていたので今日とても光栄でした」
宮内さん「幼稚園で? カセットで? ……オレあの時いくつだったんだ」
     ありがとね。うれしいけど、ちょっと複雑だね。……幼稚園かぁ」
観客笑。
宮内さん「オレもそんな事、言ってみたかったなぁ」

16:星よ、にじむな!/宮内タカユキ
-MC-


「30周年の今年話題になってるよね」とお話され、30年ぶりの続編が発表予定の特撮「忍者戦隊カクレンジャー」より、
24話「あァ 一巻の終り」など本編のここぞという所で印象的に流れていた挿入歌「星よ、にじむな!」。
哀愁と使命感を感じる本曲を宮内さんは一言一言とても大切に歌われている様に感じました。

・宮内さん「『カクレンジャー』も30周年なんだね。あっという間だよ。
     ……オレが『バイオマン』を歌ったのが、幼稚園の頃だったからねぇ」
観客笑。
徳永さん「同級生だったかもしれませんね」
宮内さん「上手くまとめてくれるよねぇ。そんなわけねえだろ~」
観客笑。

17:銀河の王者 ギンガイオー/宮内タカユキ
18:烈車合体! トッキュウオー/宮内タカユキ
-MC-


続いてはスーパー戦隊シリーズで宮内さんが多く歌われているロボットソングを二曲連続で。
まずは特撮「星獣戦隊ギンガマン」より、星獣合体ギンガイオーのテーマを凛々しく歌われた後は
特撮「烈車戦隊トッキュウジャー」より、烈車合体トッキュウオーのテーマ。颯爽とした歌声を披露される中、
間奏の「乗車完了!」では宮内さんと観客が一緒に敬礼をする場面や、徳永さんが演奏されながら飛び跳ねられる場面も。

・60歳を迎えられた際は「宮内タカユキLIVE2015~感謝! 還暦! 60曲!~」と題し
60曲以上を歌われるライブに挑戦された宮内さん。
宮内さん「あの時、『70歳になったら70曲ライブやってください!』って言ってくれる人がいたんだけど…………」
観客笑。
宮内さん「……忘れてるわけじゃないけど……無理だよぉ」
観客笑。
宮内さん「でも、オレにとって最後の挑戦かもしれないなぁ。どちらにしてもオレの体調次第だね。
     …………言っちゃった」
観客笑。

19:特警ウインスペクター/宮内タカユキ ナレーション:観客の方
20:特救指令ソルブレイン/宮内タカユキ ナレーション:観客の方
-MC-
21:特捜エクシードラフト/宮内タカユキ ナレーション:観客の方


ラストブロックは特撮「特警ウインスペクター」、特撮「特救指令ソルブレイン」、特撮「特捜エクシードラフト」の、
メタルヒーローのレスキューポリスシリーズ三部作のオープニングを連続で。冒頭のナレーションは観客有志の方がご担当。
ステージとの距離が近い会場でよりロック色が強調されたバンド演奏ならではの臨場感たっぷりではありましたが、
楽曲の力強さとライブ終盤という事もあり、三曲連続で歌われる宮内さんは少々つらそうで
「エクシードラフト」を歌われる前に「やっぱりラストにこの三曲は疲れるね」とお話されていました。

-アンコール-
-MC-


・「エクシードラフト」が終わり、観客が拍手を贈る中、早々に「え? アンコール?」と話され観客の笑いを誘う宮内さん。
・そのままアンコールへ進めようとした所、バンドの皆さんのご紹介を忘れていたという事で
S級バンドの皆さんをバンマスのオザキさんがお一人づつご紹介。
・オザキさん「これからもS級バンドは宮内タカユキを支えていきたいと思いますのでよろしくおねがいします!!」

22:超電子バイオマン/宮内タカユキ
23:バイオミック•ソルジャー/宮内タカユキ
-MC-


アンコールは放送40周年で宮内さんのアニメ・特撮ソングのデビューである特撮「超電子バイオマン」オープニングとエンディングを続けて。
オープニングでは宮内さんのきりりとした凛々しくハードボイルドな歌いぶりを堪能。
好対照にエンディングでは明るく軽快な調子で、朗らかに歌われながら手拍子をする観客を眺めながら歌われていました。

・宮内さん「ありがとうね! また会いましょう! それまで元気でね!!」

観客から宮内さんとS級バンドの皆さんに拍手が贈られる中、会場の照明が明るくなり、
スタッフさんから終演後に宮内さんがポストカードを手渡ししてお見送りしてくださる旨がアナウンスされました。
退場される宮内さんを観客が拍手で見送り「宮内タカユキ LIVE 2024 "69"~Are you ready, ROCK!?」は終演となりました。 

6月9日に69歳という年齢とロック(69)の語呂合わせで「ロック」をコンセプトにした今回のライブは
60年代、70年代のロックな洋楽とご自身が歌われたロックな楽曲の二部構成で展開。
ご自身のルーツである洋楽を思い出を交えて聞く事が出来るというのは宮内さんの背景を知る事が出来たり、
レコーディング以来初めて歌われるという「We're ready」を聞く事が出来たのはとても貴重な経験でした。
赤坂Romanでの生バンド編成でのライブに赴いたのは今回が初めて。客席の距離が近い会場なだけに臨場感たっぷりで迫力満点でした。
宮内さんはご自身のオリジナル曲はもちろん、ルーツである洋楽を歌われている際の歌声のパワフルさに感服。
小脳梗塞の後遺症で麻痺が残り笑顔になりにくいとの事でしたが、洋楽を歌われる際には
時折、笑顔を見せつつ、楽しそうに歌われているのがとても印象的でした。


補足

・開場前には事前物販が行われ、今回のライブグッズであるマフラータオルや
宮内さんのオリジナルキャラ「宮内ロボ」のグッズが販売されており、定額以上購入者の特典として
終演後に宮内さんとのツーショットを撮影する権利が与えられていました。

・「Stop The Music」との出会いは高校一年生の時。
初めて聞いた時は衝撃的で、歌詞がどんな内容なのか知りたくてご自身で翻訳されたとか。

・宮内さん「オレだったら……音楽を止めてくれって言う前に……」
観客笑。

・坊主頭の宮内さんは武闘派。

・宮内さん「100歳になったら何してるかなぁ。オリジナル曲を作れていたらいいなぁ」 

・宮内さん「『青い影』は前から歌ってみたかったんだけど、脳梗塞になってから歌えるかわからなくて。
     後遺症で感情を込められないかもしれないと思ったんだけど、今回やっと歌ってみようと思えたんだよ。
     やっぱり69歳、ロックに生きるなら好きな曲を歌わないとと思ったんだ」

・休憩時間中、宮内さんを見送られた途端に「さ、皆様お飲み物のご注文を承っておりますよ!」と
スマートなジョークで観客を和ませられていた石原さん。

・魔雲天を摩天楼と言ってしまう宮内さん。

・徳永さんは当時「キン肉マン」のロゴが刺繍されたキャップをかぶられていました。

・終演後に配布されたポストカードには当日歌われた洋楽の曲名とアーティストが描かれており、
「みんなにオレのルーツを知って欲しい」という宮内さんの意向を表したものになっていました。

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