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石原慎一 Anniversaryライブ『この男 40周年につき』 夜の部
24.5.12 南青山MANDALA

出演/石原慎一

ゲストコーラス/山田洋子 風雅なおと 川島和子
演奏/ANNYA BAND(Ag&B.大滝秀則 Key.海老原慎二 E.近藤寿 Dr.高垣薫) カラオケ



石原慎一さん。
東京ディズニーランドにあるアトラクション「イッツ・ア・スモールワールド」の前に
かつてあったステージ「キッズ・オブ・ザ・キングダム」でデビュー後、ソロの歌手として活動を開始。
スタジオミュージシャンやコーラスとしても様々なレコーディングに参加されており、
これまでにレコーディングに参加された楽曲は10000曲を越えており、
サポートミュージシャンとして中森明菜さんや加山雄三さん、田原俊彦さんのライブでのコーラスもご担当。
また、俳優としても日本ナレーション研究所の一期生として卒業後、千葉繁さん主宰の劇団「バーストマン」に参加。
以降、喜劇、ミュージカル、ストレートプレイなど様々な舞台や映像作品に出演され、脚本、演出等も携われているほか、
ウォルト・ディズニー社の映画「トリストーリー4」などの劇場作品、テレビシリーズの日本語吹き替え版の音楽演出もご担当。
更に洗足学園音楽大学で講師をされていたり、動画サイトYouTubeの公式チャンネル「慎ちゃんねる」においては
「中高年のYouTuber」をコンセプトに動画を投稿されて精力的に生配信を行われる等、多岐にわたりご活躍されています。

80年代後半からアニメや特撮、漫画のイメージアルバムなどにもソングを歌われるようになり、
特撮「重甲ビーファイター」や特撮「救急戦隊ゴーゴーファイブ」を代表格に数多くの作品の楽曲を歌われています。
ライブでの歌声のパワフルさと颯爽としたパフォーマンスのしなやかさで観客を魅了されています。

そんな石原さんがデビュー40周年を迎えられたのを記念して開催されたライブが
今回の「石原慎一 Anniversaryライブ『この男 40周年につき』」です。
昼の部、夜の部と開催されたうち、今回は夜の部のレポートです。

会場は東京都の東京都港区にあるライブハウス南青山MANDALA。
落ち着いた雰囲気の店内はステージを「コ」の字型に囲むように客席が配置されていたのが印象的。
ステージ上にはグランドピアノやバンドの楽器、マイクスタンドが設置されていました。
物販ではアクリルスタンドや40周年記念冊子「石原慎一 芸能生活40周年記念-SWEET MEMORIES-」が販売されていました。
ほとんどの観客が入場し終え、開演時間から15分ほど経った頃、会場内の照明がゆっくりと暗くなっていき、いよいよ開演です。


01:仮面ライダーAGITO 24.7version/石原慎一
02:Burnin' your heart/石原慎一
03:MACHINE TORNADER/石原慎一
-MC-


観客の拍手を受けて石原さんがご登場。歌われたのは特撮「仮面ライダーアギト」より二代目オープニング。
静かな力強さを感じる歌声を披露された後は、同じく特撮「仮面ライダーアギト」よりバーニングフォームのテーマ。
激しい歌いぶりで魅せる石原さんのお衣装は金色。赤い照明と相まってさながらバーニングフォームの様でした。
更に間髪入れずに特撮「仮面ライダーアギト」よりアギトが搭乗するマシントルネイダーのテーマ。
駆け抜けるような疾走感の本曲をシャープに歌われる石原さんでしたが、途中歌に詰まってしまう一幕も。

・石原さんがご挨拶と今回のライブは前半の第一部はカラオケ、後半の第二部はバンドの二部構成というアナウンス。
・数え切れない程レコーディングに参加されているのでご自身でも楽曲を忘れてしまっている為、
40周年記念冊子に向けてX(旧twitter)上で有志への協力を募られていました。
・石原さん「40年間沢山歌ってきたなぁと思いながらライブの選曲をしていたら、昼と夜が全く違う曲になっちゃいました」
観客拍手。
石原さん「昼の部は割と二次元的な作品が多かったんですけど、夜の部は三次元のヒーローソングを多めにお届けします。
     第二部のバンドはほとんど同じなんですけど、ちょっとだけこだわりのポイントは替わってます」

・この日は石原さんの師匠である作詞家の片桐和子先生や女優の前田美波里さんもご来場予定でしたが、
お二人共体調不良の為、欠席されていました。
・石原さん「ボクとしてはちょっと気が楽になりました」
観客笑。
石原さん「というのは冗談ですけども、季節の変わり目ですからね、仕方ないですよ」

04:Dead or alive/石原慎一
-MC-
05:黒き十字架BLACK BEET/石原慎一
-MC-


引き続いて仮面ライダーシリーズから特撮「仮面ライダー555」より初代エンディング。
激しいステップを交えて歌われた後は、メタルヒーローシリーズを代表して、久し振りに歌われるという
特撮「重甲ビーファイター」よりブラックビートのテーマをどこか気高さを感じるワイルドな歌声を披露されました。

・石原さん「ここからはスーパー戦隊シリーズでボクが歌ったロボットソングを8曲メドレーで……」
どよめく観客と笑う観客。
石原さん「笑いすぎ。なんでそんな事したかって言うと、いつまでこれが出来るかなと思って。
     これが出来なくなったら……引退はしませんよ。このメドレーを歌わなくなるだけ」
観客笑。

06:ロボソングメドレー石原慎一バージョン
タックル! ターボラガー (1C)
~超巨大ロボ!! グランドライナー (1C)
~FASTEST & GREATEST (1C)
~流星合体!! ビクトリーマーズ (1.5C)
~炎神合体!エンジンオー (1C)
~伝説のホウオウソルジャー (1.5C)
~巨大宇宙戦艦バトルオリオンシップ (1C)
~READY GO! キシリュウオー (1.5C)/石原慎一


それまで着ていたジャケットを脱がれて歌われたのは、スーパー戦隊シリーズのロボットソングメドレー。
まずは石原さんの戦隊デビュー曲の特撮「高速戦隊ターボレンジャー」よりターボラガーのテーマ。
晴れやかな歌声を披露された後は、特撮「救急戦隊ゴーゴーファイブ」のロボットソングを三連続で。
連結合体グランドライナーのテーマでは緊迫感を感じる歌いぶりと「連結合体!」の台詞も痛快。
続くマックスシステムのテーマではダイナミックな曲調を伸びやかかつしなやかに歌われ
流星合体ビクトリーマーズのテーマではサビの石原さんのお声の荘厳さは迫力満点でした。
特撮「炎神戦隊ゴーオンジャー」より疾走感が魅力の炎神合体エンジンオーのテーマでは、
歌詞に合わせて指を回しながら歌われる石原さんが印象的。続く特撮「宇宙戦隊キュウレンジャー」の
ホウオウソルジャー及びギガントホウオーのテーマは頼もしさに満ちた石原さんの歌声が実にカッコ良く。
同じく特撮「宇宙戦隊キュウレンジャー」より高取ヒデアキさん、NoBさん、うちやえゆかさんと共に
Project.Rとして歌われた宇宙戦艦バトルオリオンシップのテーマをお一人で雄大に高らかにご披露。
メドレーのラストは特撮「騎士竜戦隊リュウソウジャー」より竜装合体キシリュウオーのテーマで
期待感あふれる曲調を颯爽と歌われ締めくくられました。どの曲もとても激しい楽曲で、
メドレーで連続で歌われている石原さんの底力のすさまじさを改めて実感いたしました。

・石原さん「ありがとうございます。まぁ軽いもんですよ」
観客拍手。
石原さん「うそうそ。必死だっちゅうの。でもスポーツしたみたいで気持ちがいいですね」

・ディズニー作品の吹替作品中心に多くの演出をされているヴォイスフィールド代表取締役の市之瀬洋一さんとのお話。
・石原さんはディズニーでは「ジャングル・ブック」ではアニメ版、実写映画版共にキング・ルーイの吹替をご担当。
アニメを吹き替えてから約20年後に実写版になる際にキング・ルーイのオーディションに声をかけてくれたのが市之瀬さん。
・石原さん「キング・ルーイもアニメではオランウータンであんなに可愛かったのに、
     実写版ではギガントピテクスになっちゃって。いつの間にこんな事になっちゃったの?」
観客笑。

07:誰にでも夢はある I've Got A Dream
~新くまのプーさん(メイン・タイトル・ソング)
~君のようになりたい I Wanna Be Like You/石原慎一
-MC-


続いてのメドレーは石原さんが関わったディズニー作品の中から割と近年の作品をピックアップ。
まずは映画「塔の上のラプンツェル」より、石原さんが吹替を担当されたビッグノーズの「誰にでも夢はある」。
コミカルに身振りを交えて歌われた後はテレビシリーズ版「新くまのプーさん」よりオープニング。
黄色い照明の中おおらかな抱擁感ある歌いぶりをご披露。最後は前途の映画「ジャングル・ブック」より、
劇中でキング・ルーイが歌う実写版の挿入歌をダイナミックかつ迫力たっぷりに歌われていました。

・作曲家の田中公平先生が作られた楽曲「I Just Wanna Be With You」のお話。
石原さん「まるで挑戦状の様な曲なんですよ。また先生は歌が上手いから『これくらい歌えるでしょ』的なね。
     最初はうーん難しいなあと思いましたけど、凄くチャレンジングな楽曲でね。
     この前、先生が作られた『ウィーアー!』(アニメ『ONE PEACE』初代オープニング)の
     コーラスアレンジをしたんですけど、イントロのコード進行から物凄い事になっているんです。
     ただの天才じゃあないなあと思いました」

08:I Just Wanna Be With You/石原慎一
-MC-


ラジオ関西「青春ラジメニア」と東海ラジオ「田中公平と吉田古奈美の大アニメ博覧会」の
合体企画CD「ラジオ英雄伝 青春ラジメニアVS大アニメ博覧会」より「I Just Wanna Be With You」。
石原さんの優しい歌声が会場全体を包み込んでいる様で、観客もうっとりと聞き入っている様でした。

09:愛しているよ/石原慎一
10:Seasons of Love/石原慎一


夜の部第一部のラストコーナーは石原さんの1枚目のオリジナルソロアルバム「Voice Consious」より「愛しているよ」。
ご自身で作詞作曲された本曲を暖かく包容力たっぷりに歌われた後はミュージカル「RENT」より「Seasons of Love」。
「RENT」の日本公演の初演と最初の再演ではコリンズ役で出演されている石原さんは本作への思い入れも強いご様子で、
生きる事や愛する事の大切さを歌った本曲を歌われているお姿は真に迫っており、とてもひきつけられました。

~休憩~

石原さんがここからは20分ほどの休憩というアナウンスをされて、拍手で見送られながら退場されて休憩へ。
そろそろ休憩時間が終わる頃合いになるとANNYA BANDの皆さんがそれぞれの楽器のブースへスタンバイ。
更に今回のゲストコーラスの山田洋子さんと、うちだゆうさんも各々マイクスタンドの前に立たれました。

11:JUDGEMENT/石原慎一
12:悩ましいほどジェラシー/石原慎一
-MC-


石原さんが登場されて客席を見渡してから、第二部は漫画「Compiler (コンパイラ)」イメージソングからスタート。
バンド演奏の厚みのあるコーラスでより絢爛さを増したアレンジの中、石原さんは客席のかなり近くで歌われ、
漫画「巴がゆく!」イメージソングでは曲の盛り上がりと共に石原さんの歌いぶりが情熱的になっていたのが素敵でした。

・夜の部には漫画「巴がゆく!」を描かれた漫画家の田村由美先生も来場されている予定との事で
石原さんは田村先生へ向けて感謝の言葉を述べられていました。

・第二部のバンドも昼の部と夜の部で異なる楽曲をご披露。
石原さん「これも漫画のイメージソングなんですけど、まずは聞いてもらいますかね」

13:Endless Desire/石原慎一
14:哀幻夜/石原慎一
-MC-


漫画「絶愛-1989-」の続編である漫画「BRONZE zetsuai since 1989」より二曲続けてご披露。
二曲とも石原さんが歌パートを担当された主人公南條晃司の名義で歌われたイメージソングで、
石原さん作詞曲の「Endless Desire」では囁くように歌い出された途端、観客からの歓声の大きさに作品人気を垣間見ました。
続く「哀幻夜」ではどこか退廃的ながらも劣情が込められた色っぽさを感じる石原さんの歌いぶりが印象深く。

・会場の南青山MANDALAは30周年。今回の様にご自身主催でステージに立ったのは初めてというものの、
これまで頻繁にステージに立たれたり、知人のライブを見に来たりされていたという石原さん。
・その中で特に印象深かったステージとして作家の栗本薫さんこと中島梓さんとのステージを上げられました。
作家しては栗本薫、作曲家や演出家では中島梓の名前を用いて様々な創作活動をされてましたが、2009年にご逝去されています。
石原さんは歌手で女優の花木佐千子さんと共に中島さんが作られた楽曲を南青山MANDALAで披露されていたとの事。

・石原さん「ピアノを彼女が弾いてボクが歌ってっていう、お芝居仕立てのライブというかね。
     彼女の好きだった大正浪漫を具現化したようなステージでした。
     南青山MANDALAでライブをやる以上は彼女の作品を歌わなくてはいけないと思いました」

15:紅椿/石原慎一
16:お休み/石原慎一
-MC-


中島梓さんがミュージカル用に書き下ろされた楽曲を元に書かれた短編集「黄昏の名探偵」の一編より「紅椿」。
ピアノのシンプルな演奏の中、石原さんのドラマチックな歌いぶりに楽曲の世界感にぐいぐいと引き込まれました。
続いては他のバンドメンバーも演奏に加わり、ミュージカル「いとしのリリー」より「お休み」。
石原さんは優しさを感じながらもどこか悲しげなロックバラードを情熱的に歌われました。

・石原さん「『いとしのリリー』小説版の帯に『石原慎一に捧ぐ』って書いてくれたんですよ。
     ……今、もし元気だったら面白い話ができたでしょうに。ちょっと早すぎますね。」

・石原さん「全然自分が歌った記憶がないんですよ。でも歌を聞くとどう聞いてもボクなんですよ」
観客笑。
石原さん「ちゃんと名前も『石原慎一』って書いてあるし。とってもいい曲なのになんで覚えてないんだろう。
     いい曲だったんで新しく譜面をおこしてコーラスも足してお二人にお願いしました」
・ここでゲストコーラスの山田さんとうちださんをご紹介。
・山田さんは劇団バーストマン、劇団後藤組などでも石原さんをお手伝い。石原さん曰く「困った時の山田洋子」だとか。
・うちださんは石原さんと風雅なおとさんがスタジオミュージシャンとしてデビュー当時からきら星の様な存在。

17:遥なる時を越えて -人狼草紙 Ending theme-/石原慎一
18:NON-STOP/石原慎一
-MC-


漫画「人狼草紙」よりエンディング。悲しげな序盤からサビでの一気に高らかになる石原さんの歌いぶりと
ゴージャスなコーラスが印象的でした。続いては漫画「SOLDIER BOY (ソルジャーボーイ)」より「NON-STOP」。
バンドによるアレンジも石原さんの歌いぶりも原曲と比べるとても躍動感が増していて迫力満点でした。

・ご自身のソロアルバムのお話。
石原さん「あの頃からもう30年も経っているんですね。いろんな作家さんと一緒に歌わせてもらうんですけど、
     色んな人から声に色気があるって言われるんです。『仮面ライダーAGITO』の時なんかでも
     レコーディングで言われたんですよ『石原さん、もうちょっと……日曜の朝なんで』」
観客笑。
石原さん「『ちょっと色っぽすぎるかなぁ』と言われたんで『お母さんたち喜ぶと思いますよ』って言いました。
     そしたら『ウチはそっちの路線じゃないんで』って言われちゃいましたね」
観客笑。


19:そのままの君に会わせてよ/石原慎一
20:BYE-BYE LOVE CRUISING/石原慎一
-MC-
21:風が教えてくれる/石原慎一
-MC-


ここからは石原さんのソロアルバムの楽曲群から二曲をご披露。
まずはアルバム「VIRTUAL LIVES」より、石原さんご自身が作詞作曲された「そのままの君に会わせてよ」。
リズミカルな石原さんの歌いぶりとコーラスが魅力的。間奏のお三方によるスキャットも素敵でした。
続いてはがらりと雰囲気が変わり、アルバム「POSITIVE GROOVER」より「BYE-BYE LOVE CRUISING」。
どこか牧歌的な本曲をバンドの皆さんと目配せをしながら歌われる石原さんはとても楽しそうでした。
曲が終わり、バンドの皆さんがそれぞれの楽器をかき鳴らす中、石原さんがバンドメンバーを紹介されました。
次の曲の解説をされて歌われたのは、ゲーム「スーパーマリオブラザーズ」シリーズBGMに歌詞をつけた
企画アルバム「SUPER MARIO BROS.SPECIAL」より、石原さんの心境と重なるような「風が教えてくれる」。
穏やかな曲調を石原さんは包容力たっぷりにのびやかに歌われ、観客はしみじみ聞き入っていた様子でした。

・当初の発表ではゲストコーラスは山田さん、風雅さん、川島さんが予定されていましたが、
諸般の事情で、山田さんとうちださんのお二人に変更されていました。
・石原さん「今日、風雅は『う~ん、なんか体調がいまいち~。2ステージもできないと思いまぁ~す』って
     丁重にお断りされちゃったんですよ」
観客笑。

22:強殖装甲ガイバー/石原慎一
-MC-
23:重甲ビーファイター/石原慎一
24:救急戦隊ゴーゴーファイブ/石原慎一
-MC-


ラストスパートは石原さんのアニメ特撮の代表曲から。まずはOVA「強殖装甲ガイバー」オープニング。
石原さんのミステリアスで野性味を感じる歌声と、ロック色が強調されつつピアノが特徴的なアレンジが魅力。
次は山田さんが風雅さんと共に原曲でコーラスをされている特撮「重甲ビーファイター」よりオープニング。
石原さんがパワフルに歌われる中、最後のサビではより観客の手拍子を促すバンドアレンジになっていました。
続く特撮「救急戦隊ゴーゴーファイブ」オープニングは疾走感抜群の曲調と石原さんの頼もしい歌声が魅力。
石原さんの扇動で観客も合いの手やコーラスで参加し、ライブのクライマックスにぴったりな一幕。

・この年の3月に開催された高山成孝さんとの合同ライブ「石高山ヶ原音楽祭」の第二弾をやりたい。
・更にショッカーO野さんとも一緒に面白い事をやろうと計画中だとか。
・石原さん「最後はこの曲でお別れしたいと思います。この曲はオーディションだったんですよ。
     でも絶対決まらないと思っていたんですよ。人生ってのは何が起こるかわかりませんが、
     ボクは本当にラッキーだったと思います」

25:仮面ライダーAGITO/石原慎一

石原さんが話される途中からピアノ演奏が始まり、ラストは特撮「仮面ライダーアギト」オープニング。
ピアノが随所に登場するアレンジになった事で、石原さんの歌声はより神秘的な印象になりました。

・曲が終わると再び「仮面ライダーAGITO」のサビ部分が繰り返し演奏される中、石原さんがご挨拶と投げキッスをされてご退場。
・「仮面ライダーAGITO」を演奏し終えるとANNYA BANDの皆さんとコーラスの皆さんも観客からの拍手を受けながらご退場。

・会場の照明が明るくなると観客の拍手がアンコールを表す手拍子へと変わっていきました。
・観客の手拍子が5分近く続いていた所に、石原さんがご登場。
石原さん「すっかり裸になって着替えようとしてしまっていました。ゆとりのゆの字も無いもんで」
観客笑。
石原さん「おかでさまでこれまで歌ってくる事が出来て、40周年のライブを終えられました。
     途中で声が続かなくなるかなと思ったら、続きましたね」
観客拍手。
石原さん「水木さんが1000曲ライブをやった時に
     『慎ちゃんさ、300曲くらいで辛くなるけど、その後どんどん声が出るよ』って話されてね。
     『ホントかな』って思ってましたけど、あながち嘘じゃないかもしれません。でも『1000曲ライブ』はやりません!!」
観客笑。
※水木一郎さんは1999年にライブ「24時間1000曲ライブ」を行われ、見事に完走されていました。
・石原さん「ご来場いただいたみなさん、スタッフの皆さん、どうもありがとうございました! 気をつけてお帰り下さい」

拍手の中、石原さんが見送られ「石原慎一 Anniversaryライブ『この男 40周年につき』」夜の部は終演となりました。

石原さんの40周年ライブ夜の部、第一部は石原さんの多岐にわたるキャリアの中から、
特撮作品を中心に歌われ、特に怒涛の勢いで披露された戦隊ロボロングのメドレーには圧巻でした。
さらにディズニー作品やオリジナル曲、ミュージカル曲など昼の部とは別の石原さんの一面が取り上げられ、
第二部では特撮関係の代表的な楽曲の他、漫画のイメージソングの他、
石原さんのソロでのオリジナル曲や会場である南青山MANDALAでの思い出深い中島梓さんの楽曲もご披露。
昼の部に引き続き、石原さんの歌手としての表現力の幅広さと奥深さを存分に味わいつつ、
ウイットに飛んだジョークを交えつつ、硬軟織り交ぜた楽曲を昼夜二公演のライブをパワフルに乗り切られるお姿に脱帽でした。
石原さんデビュー40周年おめでとうございます。


補足

・会場外には前田美波里さんや山本耕史さんほか、縁の方々から贈られた多くの祝花が飾られていました。

・入場時の受付や会場内でのスタッフとして川島和子さんやうちやえゆかさんもご協力されていました。

・40周年記念冊子「石原慎一 芸能生活40周年記念-SWEET MEMORIES-」には石原さんのコメントやリストの他、
石原さんのお師匠さんである片桐和子さんや前田美波里さん、漫画家の尾崎南先生や田村由美先生、
堀江美都子さん、影山さん、宮内タカユキさん、MoJoさん、ショッカーO野さん、
原田篤さん、土屋圭輔さんと土屋大輔さんなどなど、数多くの方からのコメントが寄せられていました。

・各席にはそれぞれの座席番号が書かれたカードが置かれていたのですが、
その裏には石原さんのお写真とライブ当日の日付とサインと一言コメントが印刷されていました。

・40年前に東京ディズニーランドでデビューされた石原さん。今でも映画「ダンボ」を見ると泣けてくるとか。

・石原さん「『555』ではレーベルが変わった事もあってISSAくんとかm.c.A・Tさんとかと会う事が出来て、
     ボクの音楽のすそ野を広げる事が出来ましたね」

・数日前まで舞台「オリジナルミュージカルZoo!」にライオン役でご出演、
前年は舞台「ヌーのコインロッカーは使用禁止」では犬のボッチ役でご出演されていた石原さん。
石原さん「ここ最近ゴールデンウィークは動物ばかり演じてますね」

・東京ディズニーランドでの思い出。
石原さん「屋外のステージやパレードに出ていたから夏になると汗が止まらないんですよ。
     帽子をかぶっていても整髪料とかホコリと汗が合わさって目に入っちゃって。それが痛くてね。
     一生懸命笑顔でいようと思うんですけど、口が笑っていても目が痛そうな顔になっちゃう」
観客笑。
石原さん「でも人間って凄いですね。一週間で慣れるんです。目に入っても平気なんです。ぜひお試しください」
観客笑。

・ロボットメドレーではありましたが「伝説のホウオウソルジャー」はホウオウソルジャーを歌った一番が披露され、
ギガントホウオーを歌った二番は歌われませんでしたが、さすがにそれはご愛敬。

・アニメ版で「君のようになりたい I Wanna Be Like You」の訳詞を担当されたのは片桐和子先生。

・石原さん「『絶愛』はボクが世に出るきっかけという、一つの時代を作った作品なので
     40周年の今回、歌いたいと思って選ばせていただきました」

・演歌のレコーディングに行くと三人分位歌う事になる石原さん。
石原さん「この八分音符の為に呼ばれたのかなって思うほどです」

・石原さん「あとは早くクッシーとNoBさんが復帰してくれて、一緒に歌える日が来ることを願ってやみません。
     夏の『スーパーヒーロー魂』は難しいかもですが、秋にはまた魂の三兄弟の揃い踏みが見たいですね」
当時、クッシーこと串田アキラさんは1月末に急性すい炎を患われた為に療養中、
NoBさんは脳腫瘍が見つかり治療、リハビリをされながらステージに立たれていました。

・石原さん「40周年の冊子のコメントを寄せてくれた皆さんやバンドのみなさん、スタッフ、
     そして今日集まってくれたみんなの気持ちに心から感謝します。
     みんなから元気をもらい、ボクからも元気を届けられていたら嬉しいです」

・終演後は出口にて石原さんがお見送りして下さる中、
贈られた祝花を川島さんが小分けにして下さり、観客に配布されていました。

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