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ZETKI納会2022
22.12.27 LIVE THEATER ORPHEUS

出演/Z旗(高取ヒデアキ 川瀬智 籠島裕昌 高取伸和 timiri toshi 阿久澤一哉 尾崎泰輔 町田長右衛門 Kenito 生田目勇司)

演奏/Z旗(Vo.高取ヒデアキ G&Ag.川瀬智 Key.籠島裕昌 G&Ag&Co.高取伸和 Ba&Vo&Co.timiri toshi 
     Tr.阿久澤一哉 Tb.尾崎泰輔 Sax&Fl&Co.町田長右衛門 Tr.Kenito Dr.生田目勇司) EDr.松葉侑 



歌手として特撮「忍風戦隊ハリケンジャー」を代表格にスーパー戦隊シリーズをはじめ
様々なアニメ、特撮、ゲームなど数多くの楽曲を歌われている高取ヒデアキさん。
作家としてもスーパー戦隊シリーズやアニメ「プリキュア」シリーズ、「THE IDOLM@STER」シリーズ、
特撮出演俳優さんが多く在籍する歌謡グループ・純烈などへの楽曲提供をされている高取さんが
2003年より率いている"Hard Boiled Brass Rock!"を掲げるバンドがZ旗(ZETKI)です。

ボーカルと主に作詞作曲を手がける高取さんを筆頭に、現在の演奏陣は9人編成。
ロックバンドにブラスセクションが加わったブラスロックサウンドを主とした演奏形態で、
ライブハウスを中心に活動されながら多くのオリジナルアルバムを発表されいたり、
アニメ、特撮で高取さんが手がけている楽曲の演奏者としても関わられています。
ブラスセクションの面々は株式会社バースデーソングさん主催のライブ「スーパーロボット魂」等の
魂ライブシリーズや「ANIME JAPAN FES」に演奏陣としてレギュラーメンバーとして加わられています。

また2020年以降、世界規模で蔓延し続けている新型コロナウイルスの影響で
ライブなどの音楽活動が停滞した頃に高取さんが立ちあげたYouTubeチャンネルでは、
アニメ、特撮ソングはもちろん、様々な楽曲のカバーをブラスロックアレンジで公開。
日本はもちろん、海外の視聴者も獲得し、国内外で評判になっています。
そんなZ旗の皆さんが毎年行われている年末ライブ「ZETKI納会」が久し振りに開催されました。

会場はこの年の3月の高取さんのバースデーライブ「高取ヒデアキ55anniversary Live~55チャイだ! ゴーゴゴー!~」、
旗揚げ日である5月27日に2023年の旗揚げ20年目を目前にした「ZETKI 19th 旗揚記念日 LIVE」、
2022年三度目のワンマンライブにひきつづきライブハウスLIVE THEATER ORPHEUS。
この年のZ旗の皆さんのライブにおけるメイン会場としての他、YouTubeの収録でも使用されています。

今回は最前列確約、当日リハーサル見学付のプレミアムチケットが販売され即日完売。
ライブ当日には一般チケットも完売し、当日券が若干数発売するという盛況ぶりでした。
感染予防対策として観客の収容キャパシティを制限、入場時には検温と手の消毒が行われ、
入場チケットはデジタルチケットが採用、指定席に着座しての鑑賞となりました。

会場内には開演を待つ多くの観客が寄せておりステージには黒い幕がかかっていました。
ステージ上の様子が見えなくなっていましたが、長机でステージを多少延長して
演者用のモニタースピーカー設置されていました。
開演時間を少し過ぎた頃客席のBGMの音量が大きくなっていき、
それに比例して照明がゆっくりと暗くなりいよいよ開演です。

00:Lygon Street Meltdown/SE

Melbourne Ska Orchestraの「Lygon Street Meltdown」が流れる中幕が開き、まずは演奏陣の皆さんがご登場。
ホーン隊の皆さんが曲に合わせて試演奏をされるなどそれぞれのポジションで準備をされると
Nobuさんが「みんな納会へようこそーぅ」と観客に投げ掛けると最後に高取さんがご登場されました。

01:罪なきもののノクターン/Z旗
02:†新宿スキャット†/Z旗
-MC-


高取さんの「盛り上がっていこうぜ!」の一言からアルバム「青盤」より「罪なきもののノクターン」。
黒い革のコートを翻して歌う高取さんと、黒系のスーツで統一された演奏陣の皆さんが
ライブをシックに始められ、そのままアルバム「†新宿スキャット†」より表題曲「†新宿スキャット†」。
間奏での高取さんのスキャットとホーン隊の皆さんの少々ひずませた演奏が印象的。

・ここでNobuさんのギターの弦が切れてしまうハプニング。
toshiさん「Nobuくぅん、リハーサルは終わったよー」
Nobuさん「えぇ~ほんとー? しかも五弦が切れたんだよぉ」
観客笑。
高取さん「これ、次々と弦が切れて行くんじゃないか?」
Kenitoさん「次、何弦切ろうか?」
観客笑。
・高取さんの公式YouTubeの登録者数がもうすぐ一万人。
高取さん「いよいよ"男"になる時が近づいてきましたよ。(※男→MAN→万の意)」
観客拍手。
高取さん「まさか自分もこんなにYouTubeやるとは思いませんでしたからね。
     出来れば今年あと一本、アップできればと思ってます」
Nobuさん「え、今年ってあと数日だよ」
toshiさん「この後すぐ撮るから」
・Nobuさんがギターの弦を張り終えると、生田目さんが突然次の曲のカウントを取り出し焦る皆さん。
Nobuさん「うわーびっくりしたーなぁにもー」
高取さん「よぉーし、こぉなったらぁー、かーんぜーんはーんざーい!!」

03:完全犯罪/Z旗
04:Night fly/Z旗
05:珠玉の夜/Z旗
-MC-


アルバム「†新宿スキャット†」より三曲連続でご披露。まず高取さんのタイトルコールから「完全犯罪」。
1968年12月におきた「三億円事件」を題材にした本曲ではブラス隊の皆さんがステージ前方へご登場。
颯爽と演奏をしつつフォーメーションを変えながら疾走感のあるステージを披露され「Night fly」へ。
物憂げな演奏でアダルトな雰囲気の本曲を高取さんが艶っぽく歌われた後は「珠玉の夜」。
期待感あふれる前奏で高取さんが写真動画撮影OK、各種SNSへのアップOKという事をお話され撮影タイム。
随所の手を左右に振る振り付けでは高尾さんが「カメラごと行きましょう」と投げかけ一体感が生まれていました。

・ここまでのコーナーはアルバム「†新宿スキャット†」通称「赤盤」曲をやってみようのコーナー。
・続いてはYouTubeで公開してきたカバー楽曲を何曲か選抜してのカバーコーナー。
・これまで公開してきたカバー曲は100曲以上。
高取さん「その中でもまずは最初に川瀬君とカバーした曲を。しょっぱなから難しい曲です」

06:Pretender (1C)/Z旗
-MC-
07:Pretender (1C)/Z旗
-MC-


映画「コンフィデンスマンJP ロマンス編」主題歌であり、Official髭男dismのヒット曲「Pretender」。
川瀬さんとNobuさんはアコースティックギターに持ち替え、演奏はアコギ、ドラム、キーボードのみ。
ここからホーン隊の演奏は休みで高取さんを見守り、toshiさんはベースは演奏せず、追いかけ部分の歌をご担当。
高取さんのやわらかな歌声にうっとりしていましたが、どうやら想定より早く歌い出してしまったらしく、
「悔しいからもう一回」という高取さん声を受け、「じゃあタイムマシンに乗ったこととして」とNobuさん。
改めて再度「Pretender」。高取さんは想定通りに歌われましたが、toshiさんによる追いかけ部分になると
優しく歌われていた先程と打って変わり、非常に荒々しい歌声を披露され観客の笑いを誘っていました。

・toshiさん「別にDISってないからね」
Nobuさん「あれそこでその声?って思ったー」
高取さん「台無しだよーって思ったけど面白かったから良かった。思い残す事ございません」
観客笑。
・高取さん「でもさっき間違えた時は冷や汗かいたー『やべっ川瀬君に怒られる!!』って」
Nobuさん「怒らないから。ウチの師匠はそんな事で怒らない。そのままついていくだけ」 
川瀬さんは笑顔でうなづかれていました。

08:英雄 (1C)/Z旗
-MC-
09:Wake up Decker! (1C)/Z旗
-MC-


ウルトラマンシリーズより特撮「ウルトラマンネクサス」よりdoaの皆さんによる初代オープニング。
川瀬さんとNobuさんによるアコギと高取さんの激しい歌いぶりがとても格好良かったです。
続いては当時絶賛放送中の特撮「ウルトラマンデッカー」よりSCREEN modeのお二人によるオープニング。
疾走感満天の本曲は籠島さんのキーボードの原曲再現具合の凄さに感嘆しました。
高取さんは歌われる前にちゃんと歌えるか不安だったそうですが、見事に歌われておりました。

・続いては最近公開した動画で一番再生回数が多いという特撮「仮面ライダーギーツ」オープニング。
・toshiさん「これめっちゃくちゃ難しいんだよ」
高取さん「たぶん今日やる曲の中で一番難しいかもしれない。間違えるかもしれません」
Nobuさん「じゃあもう一回やればいいんだ。タイムマシンを使って」
観客笑。
高取さん「平然ともう一回ホントにやるかもしれない。でもこれは歌詞の解読が凄く難しくて。
     オンエアを聞いて耳コピしたんだけどかなり外れてました。すみません」
     でも今日は間違えた歌詞のまんまで歌います」
観客笑。
Nobuさん「確か本当は『Shut it down』だったんですよ」 
高取さん「それがオレたちは『Shall we dance?』」
観客笑。
高取さん「ホント、作詞の藤林聖子さんに聞けばよかった。申し訳ない」 

10:Trust・Last (1C)/Z旗
-MC-


当時絶賛放送中の特撮「仮面ライダーギーツ」より、倖田來未さんと湘南乃風の皆さんによるオープニング。
高取さんが倖田さん、湘南乃風さん両方のパートを担当され、toshiさんがサポートされていました。
ここからはホーン隊の皆さんも演奏に復帰され、ミステリアスな曲調をゴージャスに彩っていました。

・高取さん「もう『Shall we dance?』にしか聞こえないでしょ?」
観客笑。
高取さん「来年の『超英雄祭』にお二組出られるのかなぁ? 出る? このまえ発表された?
     じゃあ当日謝りに行かないとなぁ」
※「超英雄祭 KAMEN RIDER×SUPER SENTAI LIVE & SHOW」。仮面ライダーとスーパー戦隊の一大イベント。
毎年両シリーズの最新作のキャストやアーティストが登場してトークと歌とアクションショーが展開されます。

11:アンチヒーロー (1C)/Z旗
12:Heroes Go! (1C)/Z旗
-MC-


「オレ達もヒーローソングを歌ってるんで!」と披露されたのはアルバム「旗盤」より「アンチヒーロー」と
地域活性化を目指すローカルヒーロー達をサポートする株式会社ヒーローベースからの
依頼を受けて作られたというヒーロー達への応援歌「Heroes Go!」を二曲連続でご披露。
「アンチヒーロー」のキレ味の鋭い疾走感と「Heroes Go!」のきらめく勇ましさは好対照の魅力。
途中で高取さんがコートを翻した風圧で後ろの阿久澤さんの譜面が全部床に落ちてしまうハプニングも。

・高取さん「うわー譜面ばっさーって落ちてる」
Kenitoさん「タカタンだよ犯人は。キレっキレに落ちたよ」
高取さん「オレ?」
Nobuさん「たまにオレにも当たるんだよね」
toshiさん「あっくんの床が大変な事になってるからね」
高取さん「ごめんごめん。ホント、気をつけるわ」

13:ハリケンジャー参上! (1C)/Z旗
-MC-
14:Fight! for the earth!! (1C)/Z旗
-MC-
15:Boost Up! ビートバスター (1C)/Z旗
-MC-


ここからはスーパー戦隊シリーズより、周年作品をピックアップした「戦隊周年お祝いメドレー」。
まずは2022年に放送20周年を迎えた特撮「忍風戦隊ハリケンジャー」よりオープニング。
高取さんの代表曲である本曲を皆さんの抜群のチーム枠でご披露。「三つの」でのKenitoさんの跳躍力が凄い。
続いては2023年に放送20周年を控える特撮「爆竜戦隊アバレンジャー」よりアバレブラック/アスカのテーマ。
根強い人気の本曲は高取さんの振り絞るような歌声が魅力的で、久々に聞く事が出来て嬉しく。
続いては2022年に放送10周年を迎えた特撮「特命戦隊ゴーバスターズ」より、ビートバスター/陣マサトのテーマ。
演奏しようとした所、籠島さんが少々トラブルがあったようでタイムマシンに乗って仕切り直し。
情熱的な高取さんの歌声と躍動感あふれる演奏陣の皆さんのお姿は抜群に格好良かったです。

・アニメ「ギヴン」やアニメ「バクテン!!」のオープニングを手がけられているセンチミリメンタルさんの
ブラジルでのライブにサポートメンバーとして参加され帰国したばかりの生田目さん。
・日本からカタール経由でブラジルへ。
高取さん「前にオレがブラジルに行った時はアメリカ経由だったから逆方向だったんだね。
     そしたら生ちゃんから俳優の植村喜八郎さんとの2ショットが送られててビックリしたよ」
生田目さん「たまたまブラジルのイベントに出られていたんですって」
※植村喜八郎さん:特撮「超新星フラッシュマン」のグリーンフラッシュ/ダイ役など。
声優さんとしてもアニメ「ONE PIEC」のチャカ役などをご担当。ショッカーO野さんとは高校の同級生。
高取さん「いつかZ旗でも行きたいよね」
toshiさん「行きたーい。みんなもブラジルでライブやったら来てくれるよね?」 
観客笑。
高取さん「もちろんでしょう。そんなブラジルと言えばサンバといえば『キョウリュウジャー』。
     来年10周年です。オープニングを歌ってるカマショー(鎌田省吾さん)と何かしたいねって話してるんだよね」
toshiさん「え、あのチンチクリンと会ってからもう10年?」
高取さん「チンチクリンっていうな!! ……確かにあった頃はチンチクリンだったけど」
観客笑。
高取さん「でも今は凄い成長を遂げてね大人っぽくなってるよ」
toshiさん「実家のウナギ屋さんのウナギが美味しくてね」 
高取さん「美味しい。ウナギが冷めててもあんなに美味しいなんて初めてだった。ガブガブいけちゃう」

16:みんな集まれ! キョウリュウジャー (1C)/Z旗
-MC-
17:いま、風の中で (1C)/Z旗
-MC-
18:動物戦隊ジュウオウジャー (1C)/Z旗
-MC-


続いては2023年に放送10周年を迎える特撮「獣電戦隊キョウリュウジャー」よりエンディング。
思い切りダンスをしたい観客はメンバーの皆さんからのご好意で客席後方のスペースで踊れるという事で
観客の数名がダンススペースで踊る中、ステージ上でも楽しそうに歌と演奏がされていました。
ダンスをした観客をねぎらいつつ、続いては特撮「忍風戦隊ハリケンジャー」よりエンディング。
高取さんが作詞作曲され影山ヒロノブさんが歌われた本曲をリクエストを受けてセルフカバー。
サビの手を左右に降る所ではホーン隊の皆さんも演奏しながらご一緒に。長右衛門さんはフルートを掲げられていました。
スーパー戦隊周年お祝いメドレーのラストは2023年にZ旗が結成20周年を迎えるとう事で、
高取さんが手がけ、Z旗の皆さんが演奏で参加された特撮「動物戦隊ジュウオウジャー」よりオープニング。
生田目さんのカウントの後、再び籠島さんの方でトラブルが起こってしまい何度か仕切り直し。
Z旗の皆さんの演奏の躍動感と高取さんの瑞々しい歌声でお祝いメドレーが締めくくられました。

19:Bluepoint (insturumental)/Z旗
-MC-


ここで「ちょっとサングラスを拭いてきます」と言って高取さんが退場され
アルバム「青盤」より演奏陣の皆さんによるインストゥメンタル曲「Bluepoint (insturumental)」。
川瀬さんのギターを中心にした小気味よい演奏をじっくりと堪能することが出来ました。

20:ケセラセラ/Z旗
21:薔薇とダイヤ/Z旗
22:ブリキの兵士/Z旗
23:C.C.Rider/Z旗


高取さんが合流され、「ケセラセラで行きましょう!」の一言からアルバム「青盤」より「ケセラセラ」。
軽快な曲調に乗せて歌詞の「背中に銃口」では高取さんの背中に長右衛門さんがサックスをつきつけたり、
歌詞の「ただ神に祈る」では"神"の愛称を持つ尾崎さんを高取さんが指さされる場面もありました。
続くアルバム「Z旗+」より「薔薇とダイヤ」がライブで演奏される際は曲に合わせて
Z旗の皆さんと観客がタイミングよく座るのですが、初めての観客はその事を知らないので、
座った瞬間に初めての観客がわかるという画期的なシステムが導入されており、
観客は発声をしない条件でその場に黙って起立して観賞することで画期的なシステムを楽しむ事が出来、
更に高取さんやtoshiさんの質問に該当する人は座らずにその場で立つというアンケートも行われました。
がらりと雰囲気が変わり、緊張感あふれるギター演奏の中、アルバム「Z旗+」より「ブリキの兵士」。
パッションあふれる歌いぶりと演奏が魅力的で、特に長右衛門さんの演奏がとても情熱的でした。
ラストはアルバム「クラブシャレード」より、高取さんの痛快な歌い出しからはじまる「C.C.Rider」。
軽快でノリの良い本曲の間奏では、演奏陣の皆さんのメンバー紹介と共にソロパートがそれぞれ展開。
toshiさんの番にはご自身が愛してやまない「太腿」を観客と連呼するのが通例になっているのですが、
ご時世柄観客との連呼は叶わなず、toshiさんお一人でやろうとし出した途端に
高取さん、Nobuさん、長右衛門さんなどが「太腿」コールを行ってtoshiさんの連呼を奪っていました。

-アンコール-
-MC-


・Z旗の皆さんが拍手で見送られると、拍手はそのままアンコールに。
・しばらくしてZ旗の皆さんが再登場され、再度それぞれの持ち場で準備されていました。
・toshiさん「まさか『太腿』を取られるとは思わなかったなぁ~」

・水木一郎さんのお話。
・水木さんは2021年に声帯不全麻痺の治療中に見つかった肺がんの闘病をされながら活動されていましたが、
12月6日に逝去された事がこの日から数日前の12月12日に公表されたばかりでした。

・水木さんとZ旗の皆さんとは2016年に埼玉県川越市で開催された
ライブ「ウェスタ川越夏まつり! アニソン ヒーローズ THE LEGEND」や
2019年に岩手県大船渡市で開催されたアニメソングフェス「気仙空想文化祭」などで共演。

・高取さんは水木さんの最後のステージとなったライブ「水木一郎・堀江美都子 ふたりのアニソン#19」にご出演。
サポートゲストとして水木さんの代表曲アニメ「マジンガーZ」のオープニングを歌われました。

・高取さん「偉大な方が亡くなられて、自分でもこんなにショックなんだと自分でも驚いています。
     皆さんもそうですし、みんなから愛されてやまない方でしたから。
     まずはZ旗の曲の中からあの方へ、そして多くの方へ、この曲を聞いてください」

24:寒空/Z旗
25:SAFARI/Z旗
26:日々誕生/Z旗
-MC-


アンコール一曲目はアルバム「†新宿スキャット†」より「寒空」。
大切な人を失った喪失感を描いた楽曲を穏やかな演奏でせつなく歌われていました。
ドラムがテンポよく演奏される中、がらりと雰囲気を変えてアルバム「旗盤」より「SAFARI」。
躍動感ある小気味よい演奏と高取さんの色っぽい大人な歌いぶりに観客の多くが身を任せた後は
高取さんの「生まれ変わるために!! 日々誕生」の一言からアルバム「Z旗(ZETKI)」より「日々誕生」。
サビでのバンド陣の激しくも繊細な演奏とホーン隊の皆さんの揃いのパフォーマンス、
ラストの高取さんの振り絞るような渾身の歌声は迫力満点でした。

・高取さん「ここで終わりといきたい所ですが、最後にあんなに凄い曲を歌わせてもらいましたので
     水木一郎アニキの曲をはばかりながら歌わせてもらいたいと思います」
観客拍手。
・サポートミュージシャンとして松葉侑さんが電子ドラムを持ってご登場。
松葉さんはドラム&パーカッショ二ストでありながら、スタッフとしてZ旗の諸々の作業をされつつ、
高取さんのYouTubeチャンネルではディレクターや動画編集もされていらっしゃいます。
・高取さん「この曲にはティンパニーが欠かせないんだぜ!」
・ここで観客から水木さんがテレビ等に出演される際のトレードマークだった
赤いマフラー「アニキマフラー」が高取さんに手渡され、Kenitoさんが高取さんにつけていました。

・高取さん「『ふたりのアニソン』で歌わせてもらった『マジンガーZ』は本当に難しかったです。
     現地リハーサルではアニキや堀江美都子さんが見守る中で歌うという。とても光栄でした。
     オレも楽屋でのアニキを見ていて戦いながらステージに立つ姿にやられました。
     生涯現役という生き様を見せてくれたその姿は本当に忘れられないです。
     だからオレ達で、みんなで、歌い継いでいくしかないと思いました」
観客拍手。
高取さん「この曲は本当に難しくて声が低くて潜っちゃうかもしれないけど魂こめて歌います。
     リアタイ組だぜ!! 『マジンガーZ』!!!」 

27:マジンガーZ/Z旗
-MC-


水木さんへの追悼の思いを込めて代表曲中の代表曲であるアニメ「マジンガーZ」よりオープニング。
ホーン隊の皆さんを中心にした勇ましい演奏に松葉さんのティンパニーの重低音が合わさりさらに勇壮に。
低くて難しいと話されていた高取さんでしたが、しっかりとした歌いぶりを披露されていました。

・高取さん「まだまだ歌い込みが足りないけどこれからも精進して歌い継いでいければと思います」
・ここで水木さんがとても気に入られ、ソロライブやレコーディングに参加されていた
ホーン隊の皆さんを代表して阿久澤さんが水木さんとの思い出をお話になりました。
・「マジンガーZ」を演奏されている時点で目を潤ませていた阿久澤さん。
・宮城県石巻市の石ノ森萬画館でしか見る事が出来ない映画「シージェッター海斗 特別編」の
水木さんが歌う劇中歌「たたかえ!! シージェッター海斗」や「まほろばの群青」のレコーディング時に
とても緊張されていた阿久澤さんの緊張をほぐすように優しくアドバイスをされていたそうです。

・高取さん「アニキが亡くなってショックでしたし、報道を見ていて改めてその凄さにうちのめされました。
     もうオレずっと東映の公式YouTubeで公開されてる『マジンガーZ』見てるんだよ。
     めっちゃ面白いし、アニキの歌声もめちゃくちゃカッコよくてさ。
     で、この曲がずっと頭の中に流れててさ。ちょっと演奏が入る前にアカペラで歌わせて」

28:Zのテーマ (1C)/高取ヒデアキ
29:Zのテーマ/Z旗


高取さんがアカペラで歌われたのはアニメ「マジンガーZ」より名挿入歌「Zのテーマ」。
水木さんを意識されてゆっくりと歌われ、余韻もそこそこにドラムがリズムを刻みだし、
ブラス隊の皆さんがステージ前に登場され演奏付きで改めて「Zのテーマ」を歌われました。
Z旗の皆さんの水木さんへの思いが込められた一幕に目頭が熱くならずにはいられませんでした。

高取さん「アニキ―ありがとーーーう! アニキも不滅だゼェエエエエエエ!!!」

退場BGM:Samuzora (Epilogue)

観客から拍手が贈られる中、BGMとしてアルバム「青盤」より「Samuzora(Epilogue)」が流れる中、
メンバー全員がステージ前方にご登場され全員が整列されラインナップ。
水木さんと特に共演する機会が多かったホーン隊の皆さんは阿久澤さんは目を赤くされ、
Kenitoさんが沢山の涙を流し、尾崎さん、長右衛門さんはとても淋しそうでした。

高取さん「今年一年もありがとうございました! 来年もよろしく!!」

観客の拍手の中、Z旗の皆さんはお辞儀をして順番に退場されるとステージ上が明るくなり、
チェキチケット購入者へ向けて開催されるチェキ会の準備が進められていき、
「ZETKI納会2022」は終演となりました。

今回はアルバム「†新宿スキャット†」特集、YouTubeでのカバー曲、スーパー戦隊周年作品と
Z旗の皆さんのこれまでの活動を振り返りつつ、これからに繋がるような凝縮された内容でした。
そしてライブのラストでの長年水木さんとのステージを共にされてきたホーン隊を有し、
バンド自体でも共にイベントを作り上げられたZ旗の皆さんならではの追悼には

水木さんに対してとても強い思いを持たれている事が感じることができ、

いち水木さんファンとしてとても嬉しく目頭が熱くならずにはいられませんでした。

Z旗の皆さんは2022年はYouTubeでのカバーやコラボレーション動画をアップされながら
LIVE THEATER ORPHEUSを中心に季節ごとにライブを行うなど、精力的に活動されてきました。
結成20周年目の節目となる2023年も既にライブが予定されているとの事ですので、
これからのますますのご活躍をとても楽しみにしております。


補足

・ライブの数日前に行われた高取さんお一人の生配信によると今回の曲目は
ライブの数日前にYouTubeで行われたメンバーによる「ZETKIオンライン生配信」において
YouTubeコメント欄にてライブで演奏して欲しい楽曲のリクエストを募った際に
ライブ一本分の曲目を提案したファンの意見を大幅に取り入れたそうです。

・前回のライブに引き続き観客有志から他の観客へ向けて
「ZETKI推し」というステッカーが張られたマスクが配布されていました。

・toshiさんは最初に登場時されてしばらくサングラスを着用されていました。

・前途のメンバーによるオンライン生配信の雑談において
「グッズで色をいくつも変えられるペンライトがあってはどうか」という話題になり、
それぞれのメンバーカラーをその場で話し合ったものの、ご自身の意外はほとんど忘れている皆さん。

・高取さんがつけられていたイヤモニ(イヤーモニター)の接触が悪いらしく
会場のORPHEUSのスタッフさん通称スガえもんさんが現れあっという間に直してくれました。

・何でもあるORPHEUS。座布団もあればトランペット用のマイクのアームもある。

・「英雄」のカバー動画は高取さん、川瀬さん、生田目さんのお三方だけで収録。
本来ならtoshiさんがベースとコーラスを担当される予定だったそうです。
toshiさん「あの時ね、何かにかかっちゃったんだよね」
高取さん「そうそう。だから急遽生ちゃんの家にって三人で収録したんだよ」
生田目さん「アンタが犯人だったのかー!!」
観客笑。

・「Fight! for the earth!!」はリクエストが多い人気曲。
高取さん「この前も鈴木美潮さんのイベントで歌ったり、大阪では毎回歌っている印象があるね。
     アバレブラック役の阿部薫さんもtwitterで繋がって
     『この曲に元気づけられました』って言ってくれてるんだよ」
Nobuさん「サビの部分がカッコイイよね。ドラマチックだもん」
高取さん「泣きが入っててね。なんでこのキー設定にしたんだろォ」
観客笑。
高取さん「もうこうなったら限界まで歌うしかないよね」 

・カラオケで一回だけ「Boost Up! ビートバスター」を歌ったというtoshiさん。全く歌えなかったそうです。

・高取さん「オレの時はもう串田アキラ組長と一緒だったからVIP扱いで最高でした。
     飛行機は宮兄(宮内タカユキさん)の隣だったんだけどオレが一方的にずっと喋ってました」
観客笑。
高取さん「もう40時間あるから。宮兄にずっと話を聞いてもらってました」

・「みんな集まれ! キョウリュウジャー」のダンス振り付けはパパイヤ鈴木さん。籠島さんのご紹介だとか。

・toshiさん「一家に一台、川瀬師匠」

・「C.C.Rider」のメンバー紹介時、長右衛門さんは通路を通り客席後方に登場されソロを吹かれていました。

・高取さんは「寒空」を歌われた後に指で水木さんのマフラーを描いているように見られました。

・高取さん「『寒空』の歌詞に君に似た人を見かけるというのがあるけど、アニキに似た人ってなかなかいませんよね」

・「ふたりのアニソン#19」の事前リハーサルでは水木さんは参加されず堀江さんの指導のもと歌唱。
高取さん「その時の音源をアニキが聞いてくださって。普通にLINEをくれるんですよ。
     『リハの音源聞いたよ。最高!!』ってお言葉をくれたんで……。
     アニキの思い出は山ほどあるし、皆さんの方がオレよりつきあい長い人もいるもんね」

・「マジンガーZ」の前奏でステージ前方に登場されたブラス隊。Kenitoさんが一瞬胸を抑え目をつぶられていました。

・阿久澤さん「これからアニソンを知っていく世代は、水木さんの事も知っていくと思うんですね、
      その時に『オレ、一緒に演ったことあるんだよ』って自慢したいと思います」

・高取さん「赤いマフラーが似合う男になって帰ってきます」

・高取さん「Z旗らしい事ができて、カバーや周年メドレーも出来ました。本当にありがとうございました」

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