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水木一郎・堀江美都子 ふたりのアニソン#19
22.11.27 よみうり大手町ホール

出演/水木一郎 堀江美都子

演奏/ふたアニバンド(Key&Co.貴日ワタリ B.村上聖 Dr.岩田"GUNTA"康彦 G.松尾洋一)



堀江美都子さんと水木一郎さんによるジョイントライブ「ふたりのアニソン」。

アニメソングを歌う歌手として黎明期から現在に至るまで数多くの楽曲を歌われ、
その功績と長年業界を牽引し続けている姿勢から、それぞれ"女王""帝王"と呼ばれるお二人が
2003年から続けられている本ライブは「ふたアニ」の愛称で親しまれています。

お二人の代表曲はもちろん、他のライブでは滅多に歌われない曲や、
お互いの楽曲を交換されたり、お二人以外のアニメソングのカバーも歌われる事があり、
50年来の仲であるお二人ならではの飾らないお話と共にゆったりと楽しむ事が出来ます。

毎年秋に東京公演、5月に大阪公演を定期的に開催されていましたが、
2020年より新型コロナウイルスの蔓延を受け、2020年は無観客ライブとして配信されました。

明けて2021年1月に感染対策を徹底して有観客と配信による東京公演が開催されたのですが、
この年に水木さんが声帯不全麻痺を発症。その影響かこの年は大阪公演は開催されませんでした。
更に翌2022年、水木さんは声帯不全麻痺の治療中に肺がんが見つかり、闘病しながら歌手活動中。

水木さんは本来の歌声を取り戻すのにはまだまだ時間が必要とされていました。
また治療中に脚の筋力が弱っていた中で怪我をされて以来、脚もリハビリ中という事で
この年の秋ごろから車いすに乗られてステージに登場されていました。

影山ヒロノブさんのinstagramにおける今回のライブの数日前に長野県小諸市で開催された
水木さん、堀江さんとのジョイントライブ「アニソンBIG3 スーパーライブ2022」の投稿によると
目下、抗がん剤による治療の真っただ中だそうです。
元々闘病中という事で体調に波がある中で、さらに体への負担がとても多い抗がん剤治療中なので
これまで以上に思う様に歌う事が出来ないという事で遠藤正明さんが助っ人として出演されていました。

今回はそういった状況下で開催された「#19」のレポートです。

会場は東京大手町にある讀賣新聞本社内にあるよみうり大手町ホール。
当時は政府より新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言は発令されておらず、
ワクチン接種者の増加等に伴い、感染者数は一定数を保っておりました。
アニメソング関係のライブやイベントも徐々に開催頻度を増してきておりましたが
バースデーソングさんは油断せずにコロナ禍でのライブ同様に感染対策を行っての開催でした。
我々が確認できただけでも以下対応がされておりました。

●入場までの流れ
・讀賣新聞の本社内から会場までの待合場所が封鎖され、仕切りと動線が作られており、
そこに数人のスタッフさんが配置され、途中で留まらずに会場へ誘導。
・何かあった時の為にチケットの半券に自身の名前と連絡先を記入。
・入場口には半券に記入してこなかった観客用のブースが設けられていました。

●入場後の会場内の様子
・スタッフさんによる検温が行われ、チケットの半券を自分でもいで入場。
・Tシャツ等のライブグッズや出演者のCD等のグッズ販売はロビーからエレベータで上がった
後方座席入り口付近のフロアで行われていました。
・トイレには強力な殺菌力のハンドソープが設置されていました。

上記以外にも出演者の楽屋やバックヤードでも様々な所で対応がなされていると思われ、
開催にあたってはバースデーソングさんの公式サイト上で各種注意要綱が掲載された他、
東京都、大阪府からの要請に基づき「イベント開催時のチェックリスト」を作成して公表していました。
2020年以来、ライブ開催に際して徹底してきた感染対策が少しずつ緩和されてはいるものの
宣言下ではないとはいえ、油断せずにライブを実現させようという思いの程が随所に伺えました。

今回も動画配信プラットフォーム「CN Live Streaming」を使用して
会場に足を運ぶことができない国内外のファンへ向けてストリーミング配信され、
ライブ終了後、期間限定でアーカイブ配信も行われました。

入場すると会場内には多くの観客がほぼ満員の状態で開演を待っていました。
ステージ上には幕が降りていて中の様子がわからないようになっていました。
開演の5分前になるとブザーが鳴り、開演にあたっての諸注意がアナウンス。
そして開演時間を少し過ぎた頃、客席の照明がゆっくりと暗くなっていき、観客の拍手の中、いよいよ開演です。

-MC-

・水木さんと堀江さんのオリジナルデュエット「Dear Friend」のカラオケが流れる中、
讀賣新聞の記者であり、特撮ヒーロー好きが高じてご自身でイベントを主催されている
鈴木美潮さんが幕の間からご登場。
・美潮さんより今回の「ふたアニ」は水木さんが闘病中の為、特別編成で展開していくとの事。
・美潮さんが司会進行を担当され、更に水木さんのサポートとしてゲストが登場される旨がアナウンス。
・美潮さん「水木さん、堀江さんを慕う歌手の皆様がスタンバイしています。
     誰が出てくるかは見ての、聞いてのお楽しみですが、

     普段とは一味違う『ふたりのアニソン』をお楽しみいただけたらと思います」

・改めてのべ37回の公演にわたる「ふたりのアニソン」の歴史をふりかえる。
・初演となった2003年の世相を振り返りつつ、これまでの様々なコーナーをおさらい。
・美潮さん「『ふたりのアニソン』の特徴はお二人で曲目を決められているという事です。
     今回もお二人が話し合って決めた曲目で上演していきます。
     それでは幕を開けましょうか。大きな拍手でお二人をお迎えください!!
     19回目の『ふたりのアニソン』!! はじまりまーす!」
観客拍手。
・美潮さんの言葉を合図に幕が開くと、ステージ上には車いすに座る水木さんと白い一人掛けソファに座られる堀江さんのお姿が。
既にバンドの皆さんも椅子に座ってスタンバイ。通常公演では水木さんのお弟子さんであり
ザ☆カインズのリーダー貴日ワタリさんがキーボード演奏とコーラスを共に担当されていますが、
今回はカインズのメンバーである常見弘士さん、斉藤淳一さんもご一緒にコーラスをご担当。

・堀江さん「みなさーんこんばんはー!」
水木さん「みんなに会えて、嬉しいゼーッ!!」 
観客拍手。
・水木さんは前途の様に抗がん剤による治療中の為、お声がだいぶかすれており、言葉もすぐには出ないご様子で、
車いすの後ろにはスタッフさんがスタンバイされ諸々のケアをされていました。

・オープニングはお二人が出会った時のお話。
・美潮さん「1970年、堀江さんが12歳の頃に歌われた『12歳の神話』のレッスンの際に
     お手本を水木さんが歌われたのがきっかけだったとか」
水木さん「可愛かったの」 
堀江さん「それはもうちょっと大きい声で言って!」
観客笑。
水木さん「ゴメンね。今は声があまりでないんすよね。だめだなぁ~」
・「12歳の神話」を作曲されたのが水木さんの師匠である和田香苗先生。
当時はレコーディング前に作曲家の元でレッスンを受けるのが通例になっており、
その為、和田先生のお弟子さんだった水木さんがお手本を歌われたそうです。

01:12歳の神話/堀江美都子
-MC-


美潮さんが退場され、水木さんとの出会いの曲である写真集「12歳の神話」の同名のイメージソング。
堀江さんがやわらかなお声を披露される中、水木さんはその傍らで笑顔を見せながら
時折、堀江さんと一緒に口ずさまれていました。

・水木さんと堀江さんお二人でトーク。
・水木さん「ミッチの歌を聞いて当時を思い出して泣けてきたね。作曲が僕の師匠だからね」
・続いては水木さんが堀江さんと出会う前に歌われたいた歌。
堀江さん「今日はね、ここでサポートゲストの方に来てもらっています。
     水木さんがね『この曲は若い頃に歌ったから若い人にお願いしよう』って。……若いのかなぁ?」
観客笑。
水木さん「若いよ。オレたちから見ると」
堀江さん「そうだね……若いかなぁ? あ、今舞台袖でズッコケた」
観客笑。
堀江さん「それでは登場して頂きましょう。谷本貴ヒロさ、すみません。谷本貴義さーん『君にささげる僕の歌』」

02:君にささげる僕の歌/谷本貴義
-MC-


谷本さんが登場され、お二人に見守られながら歌われたのは水木さんのデビュー曲「君にささげる僕の歌」。
落ち着いた低音とサビ部分のしゃくり気味の谷本さんの歌い方は当時の水木さんを彷彿とさせる甘さでした。
水木さんも谷本さんを見ながら優しく微笑まれ、時折歌を口ずさまれていました。

・水木さん「素直でいい歌だったよ」
・美潮さんが合流され。改めて谷本さんをご紹介。
・堀江さん「ごめんなさい。タニーの下の名前間違えてしまいました。いつもタニーって言っちゃうから。
     あたし男の人の名前ってフルネームであんまり呼んだことないんですよ」
谷本さん「まだボク若いですからね」
観客笑。
・谷本さんの当日のお衣装はスーツ姿。
堀江さん「なんか結婚式みたいね」 
美潮さん「結婚式だったんですか?」
谷本さん「ちがいますよ!!」
観客笑。
・ライブ後に水木さんと堀江さんから歌の採点が送られてくると戦々恐々の谷本さん。
・ファッションの採点と勘違いされていたものの、前髪もチェックする心持の堀江さん。

・谷本さんと水木さんの出会いは2006年ごろのコンサート。
・リハーサルで突然水木さんから「この曲も歌ってくれる?」と聞いた事ない曲をリクエストされた思い出。
・美潮さん「結構なムチャ振りだったんですね」
水木さん「すぐ覚えてたよ」
美潮さん「なるほど。すぐ覚えられるからムチャ振りもできたんですね」 
・その後、水木さんの後押しもあり、スーパー戦隊シリーズ特撮「獣拳戦隊ゲキレンジャー」のオープニングを担当。
水木さんがエンディング「道-タオ-」を歌われ、一緒のステージに立たれる事が増え、公私ともに親交が。

・水木さん、なべやかんさん、谷本さんでご飯を食べに行った時のお話。
谷本さん「『水木さんに足を向けて寝られないねー』って話をしていたら、水木さんが不機嫌な顔をされてるんです。
     どうしたのかなって思ったら『今、その足がオレの足を踏んでるんだよー!!』」
観客笑。
谷本さん「ボク、食事中によく机の脚で足つぼマッサージをしてるんで、その時もやってたんですよ。 
     今日はやけに気持ちいいなーって思ったら、それが机の脚じゃなくて水木さんの足だったんです」
観客笑。
・別の日の食事会のお話。水木さんをお見送りする為、お二人でタクシーを待っていた時のお話。
谷本さん「タクシーが来て水木さんを見送ろうと思ったら『お前、オレ動けねえんだよ!!』って。
     下を見たら、またボクの足が水木さんの足を踏んでたんです」
美潮さん「水木さん、気をつけてくださいね今日も踏まれるかもしれませんよ」 
観客笑。

・「12歳の神話」以来、水木さんと堀江さんが再会したのは1971年。
当時、アニメソングを専門的に歌う歌手は、女性は堀江さんをはじめ何人かいたものの、男性はなかなか見つからず。
そんな中で、ディレクターさんが「12歳の神話」で堀江さんのお手本を歌われていた水木さんを覚えており、
「水木君がいたじゃないか」と水木さんに連絡をした所、その時たまたま水木さんが在宅だったので話が進み、
アニメ「原始少年リュウ」のオープニングを水木さん、エンディングを堀江さんが歌われる事に。

・堀江さん「水木さんは歌謡曲を歌ってきたからパンチある歌い方がわからなくてレコーディングに苦戦してね。
     いつも言われるんです。『オレは二時間も三時間もかかったのにミッチはすぐ歌えて先に帰っちゃった』って」
美潮さん「それだけ悔しかったんですね」 
水木さん「そう。ホントに」
堀江さん「確かにあたしは2、3回くらい歌ったらOKでしたけど、記憶では帰ってはいないんですよねー」

・「原始少年リュウ」のレコードが発売された1971年11月25日の新聞記事を調べた美潮さん。
美潮さん「秋の火災予防運動が中野消防署で行われていて、看板が立てられているんですけど、
     何故か、ゲスラとガメラが火を吹いていて、それをウルトラマンが消火している絵が描かれています」
観客笑。
美潮さん「しかも記事によると円谷プロがちゃんとOKを出していたそうです」

03:原始少年リュウが行く/谷本貴義 水木一郎
-MC-
04:ランのうた/堀江美都子
-MC-


美潮さんが退場され、歌われたのはアニメ「原始少年リュウ」オープニングとエンディング。
「原始少年リュウが行く」では谷本さんがカインズの皆さんと共にしっかりとした歌声を披露され、
水木さんは冒頭部分を少しだけ谷本さんと共に歌われていました。
拍手の中、水木さんと谷本さんが退場され、堀江さんお一人で歌われた「ランのうた」は、
歌詞がどこか堀江さんと重なるように感じ、しみじみと聞き入りました。

・美潮さんが合流。堀江さんは座られてお二人でトーク。
・1970年代前半のアニメソングを取り巻く環境のお話。
・アニメの本数が劇的に増える一方、まだアニメソングを歌う歌手は今ほど多くは無かったので
多くの作品の歌を歌う機会に恵まれる。堀江さんの持ち歌の殆どはこの時代に歌われた物。
・一方で世間におけるアニメソングやアニメソングを歌う歌手への認知度は低いまま。
堀江さん「新しいジャンルを目指していましたけど、なかなか難しかったですね。
     だからあたしとか水木さん、ささきいさおさんはできるだけお茶の間に知ってもらおうと
     テレビとかイベントに出ていっていましたね」
・当時の全国でいろいろなイベントへ出演された際の思い出。
・遊園地、動物園、デパートの屋上、お祭り、だいたいが屋外の小さいステージ。
・堀江さん「どんな所でもあたしたちを知ってもらいたいという思いと
     ステージの前にいる子供達のキラキラとした表情を見て、精一杯歌を届けようという思いでしたね」
美潮さん「拡声器で歌ったというのもこの頃ですか?」
堀江さん「そうですね。拡声器とかバスガイドさんのマイクとかね。無い方が届くんですよね。
     でもその時代、そういう風になったのは、あたし達だけじゃないんですよね。
     まだまだイベントというものをどうやってやっていけばいいか手さぐりだったんですよね」

05:魔法のマコちゃん (1C)
~あしたへアタック (1C)
~ペペロの冒険 (1C)
~あかるいサザエさん (1C)/堀江美都子
-MC-


美潮さんが退場され、ここで堀江さんが1970年代に歌われた楽曲をメドレーで。
まずはアニメ「魔法のマコちゃん」よりオープニングを台詞も軽やかにみずみずしく歌われ、
続くアニメ「あしたへアタック!」よりオープニングではシリアスな凛とした歌声をご披露。
アニメ「アンデス少年 ペペロの冒険」のオープニングの序盤、スキャットに重なる「ペペロー」は
前奏部分にご自身でご担当。ひろがりのある雄大な歌いぶりで魅せられた後は、
観客に手拍子を促しながらアニメ「まんが名作劇場 サザエさん」初代及び5代目のオープニング。
サビ部分はカインズの皆さんと共にはつらつと歌われていました。

・美潮さんが合流されてお二人でトーク。
・堀江さん「主題歌は時間的な規制がありますから、1番にパワフルで言いたい事が全部詰まってるんですね」
・当時のアニメソングはだいたい3分前後。最近の歌は6分以上の長い曲が多い。
美潮さん「やはりレコーディング技術の向上などが影響にあるのでしょうか?」
堀江さん「なんでしょうかね。やりたい事が多いんでしょうかね?」
美潮さん「長くなったり音符が詰め込まれている曲は歌手としてはやりづらかったりするんでしょうか?」
堀江さん「テンポが短かったりすると感心するんですよね。1970年代当時は休符と言うのがあって、
     そこに余韻とか感情表現を入れるんです。今は今で勉強しなくてはいけないんですけどね。
     でも、小さい頃から言われてきた『感心される歌手じゃなく感動される歌手になりなさい』って言葉を
     今になって思い出して、ああそれがあたしの場所なのかなぁとも思いますね」
観客拍手。

・美潮さん「さぁ、堀江さんの70年代の後は水木さんの70年代の代表曲をお願いしたいのですが、
     水木さんはちょっとお休みされているのでサポートゲストの方に登場して頂きます」
堀江さん「それじゃああたしはここで見守っていましょうかね。じゃあアニキの代表曲を歌って頂きます。
     サポートゲストの方、高取ヒデアキさんです!!」

06:マジンガーZ/高取ヒデアキ
-MC-


「歌わせていただきますゼーット!」と高取さんが登場されアニメ「マジンガーZ」オープニング。
独特の軽やかなステップを交えながら高取さんならではの高揚感ある歌声を披露されていました。

・美潮さんが合流され、あらためて高取さんをご紹介。
・高取さん「『マジンガーZ』はリアルタイムで見ていた世代ですからね。
     もう緊張でめっちゃ今、のどがカラッカラですよ」
美潮さん「歌う人によって変わりますね。かなりやんちゃな兜甲児君が見えましたよ」
堀江さん「ちょっと弾み気味な感じのね」

・水木さんと堀江さんの初デュエット曲は仮面ライダーシリーズ特撮「仮面ライダーストロンガー」。
堀江さん「もっと前から沢山歌ってる印象なんですけどねー」
美潮さん「ここから沢山歌ってますね。なにせこの作品だけで5曲歌われてますから」
高取さん「すげー」
堀江さん「この作品はストロンガーと女性のタックルがいましたからデュエットが多かったんですね」
美潮さん「そうですね。この年、1975年は国際婦人年ですから女性の社会進出が影響にあるんでしょうね。
     同じ年の『秘密戦隊ゴレンジャー』でもモモレンジャーが登場していますから」
堀江さん「さすが讀賣新聞! 美潮さんと一緒になるといつもためになる事を教えてくれるんですよね」
美潮さん「堀江さんに時事ネタも入れてきてと指導して頂きましたので」
観客拍手。

・美潮さん「この後、堀江さんと水木さんは多くの曲をデュエットする事になるんですけれど、
     初デュエット時にはそういった予感などはあったのでしょうか」
堀江さん「それはね、あまりにも自然だったので、このままずっと一緒に歌うだろうという感じはしましたね」 
美潮さん「今日はそんなデュエットをそこで緊張している"巨匠"高取ヒデアキさんと歌われるという」
観客拍手。
高取さん「なんか今日はハードルがどんどんあがってますけど」
観客笑。
堀江さん「今日の高取さんは、なんかヨーロッパあたりのコワい人みたいな……」
高取さん「マフィアって事っすか? ンアッハッハッハ」 
堀江さん「いえいえいえ。素敵ですよ……結婚式ですか?」
観客笑。
美潮さん「皆さん緊張してるのは分かるんですけど、なんでみんな恰好が結婚式みたいなんでしょう」
観客笑。

07:きょうもたたかうストロンガー (2C)/堀江美都子 高取ヒデアキ
-MC-


特撮「仮面ライダーストロンガー」二代目エンディングを堀江さんと高取さんでデュエット。
高取さんは堀江さんのパート部分も一緒に歌われ、1番終わりにはストロンガーの変身ポーズもご披露。
どこか子門真人さんと堀江さんが歌われた初代エンディング版の様な印象も受けました。

曲が終わるとここから約15分間の休憩である旨がアナウンスされ、ステージの幕が降りて行きました。

~休憩~

そろそろ後半が始まるという頃合いになるとアナウンスが流れ、観客はそれぞれ着席。
休憩時間の15分から10分ほど過ぎた頃になると客席の照明がゆっくりと暗くなり後半スタートです。

08:キャンディ キャンディ/堀江美都子
-MC-


幕が開くと共に前奏がはじまったのはアニメ「キャンディ・キャンディ」オープニング。
観客の手拍子が揃う中、堀江さんの華やかな歌声で穏やかに後半がスタートしました。

・美潮さんが登場されて堀江さんとトーク。
・1970年代中盤からの第二次アニメブームを振り返る。
・美潮さん「イベントの客層も変わったんじゃないですか?」
堀江さん「それまで子供やファミリーばかりだったので『大人が来た!』って感じでしたね」
・当時大阪の阪急デパートの屋上でステージを行う事になった堀江さん。
当日会場に行ってみるとステージの周りに高校生や大人が沢山いたので
デパートのスタッフさんに「今日、誰が来るんですか」と聞いてみた所、
「堀江美都子って人らしいですよ」と言われてとても驚いたそうです。
・美潮さん「その時は実際にステージに立ってみた時の印象というのは」
堀江さん「もう出た途端にカメラのシャッターが、パシャパシャパシャパシャって」
・アニメソングを巡る環境は「コアな人が聞く音楽」。
・当時の堀江さん。大学受験に挑むものの不合格。
堀江さん「やっぱりね、大学ってね、勉強したい人が行く所だというのがわかったんです。
     そこでアニメソングを歌う歌手、音楽をやっていく道を進む決心がつきましたね。
     実は当時、いろいろな芸能事務所からお声をかけてもらったんですけど
     最初に言われた『あなたは一生歌を歌っていくんですよ』っていう言葉を思い出したり、
     アニソンの歌詞とかメロディとかが好きだったんですよね」 
美潮さん「それはホントに堀江さんを落としてくれた大学にありがとうと伝えたいです」 
観客笑。

09:花の子ルンルン/堀江美都子
-MC-


アニメブームの中で歌われた曲から堀江さんが歌われたのはアニメ「花の子ルンルン」オープニング。
はつらつな堀江さんの歌声はとても心地よく、会場全体で癒されている様な印象でした。

・堀江さん「続いてはアニキの歌に行きたいんですけど、素敵な方が来てくださいました。
     この曲はね、アニキがどうしてもこの方に歌って欲しかったそうです。
     それではご紹介しましょう。串田アキラさんです」

10:ルパン三世愛のテーマ/串田アキラ 堀江美都子
-MC-


前奏が聞こえると共に起きた観客の唸る声を受け、串田さんが登場され、アニメ「ルパン三世(新)」二代目エンディング。
串田さんはとても緊張されていた様子でしたが、水木さんとはまた違った魅力的な哀愁を感じる
ソウルフルな唄声がとても素敵でした。堀江さんは「ルパン」というコーラス部分を担当されていました。

・美潮さんが合流され、改めて串田さんをご紹介。
・串田さん「ドキドキよ。ばっちり緊張」
・串田さん「この曲は水木さんが歌うだろうから、おれは唄わないと思ってたんですよ。
     もし唄うとしてもテンポが速い別の曲だと思ってたから『えぇ! この曲!?』無理無理無理ってなりました」
・ここで拍手の中、水木さんがご登場。
・堀江さん「アニキ、アニキのゲストへの曲のリクエストの仕方、上手い!」
水木さん「この曲はクッシーしかいないと思ったんだよね。あとミッチの『ルッパーン』が無かったら駄目だしね」
観客拍手。
水木さんに寄り添う堀江さん。
堀江さん「(峰不二子風に)ルッパぁ~ン」
観客拍手。
水木さん「クッシーはね、最後にルッパぁ~ンやってくれないんだよ」
堀江さん「クッシーにやってほしいの? ルッパぁ~ンて?」
串田さん「おれやったことないなぁ」
観客笑。
水木さんに寄り添う串田さん。
串田さん「ルッパぁ~ン」
水木さん「ちがぁうよ!」
観客笑。

・美潮さん「続いての曲も水木さんがどうしても串田さんに唄ってほしかった曲なんですよね」
水木さん「レコーディングした時から好きな曲だし、クッシーに歌ってほしくてハモリを練習したんですよ」

11:勇者の剣を手に/串田アキラ 水木一郎
-MC-


水木さんから串田さんへのリクエストはアニメ「ムーの白鯨」挿入歌。曲紹介で目頭が熱くなりました。
元々隠れた名曲として支持されていた本曲ですが、現在の水木さんに通じる歌詞でもあり、
それを串田さんが誠実に歌われている様子に胸にこみあげてくるものがありました。水木さんは時折コーラスをご担当。
曲のラストで水木さんと串田さんが笑顔で顔を合わせる様子がとても印象的でした。

・堀江さん「アニキね、さっきからねゲストの方々にとってもいい笑顔をするんです。
     …………あたしには見せた事が無い笑顔なんです」
美潮さん「ちょっとすねてますね」
観客笑。
堀江さんに笑顔を見せる水木さん。
堀江さん「その顔はよく見るんですよ。他の人の時はね、ふぃーんっていう笑顔なんです」
観客笑。

・ここで拍手の中、水木さんと堀江さんが見送られ、入れ替わりでスタッフさんが椅子を三脚セッティング。
・美潮さんに呼びこまれて堀江さんが再びご登場。
堀江さん「いけないいけないあたしは残るんだった。アニキにくっついていっちゃったよ」
観客笑。
・そして高取さん、谷本さんが呼びこまれ、それぞれ椅子に座られてトークコーナーへ。

・それぞれが世界で感じた日本のアニメソングの力。
・堀江さんはフィリピンで国民的人気を誇るアニメ「超電磁マシーン ボルテスV」。
・堀江さん「不思議な感覚ですよね。子供が大きく成長して帰ってきたというか」
美潮さん「なんでもフィリピンで『ボルテス』を歌うと『ワンモア、ワンモア』と言われ続けるとか」
堀江さん「あたしちゃんと『キャンディ』とかも準備していったんですけど、
     一回『ボルテス』を歌うとアンコールが凄くて他の曲を歌わせてくれないんですよ」
観客笑。
・串田さんと縁が深いブラジル。
・串田さん「空港に降りたら凄い人だかりでサッカーの選手が来たのかなって思ったんですけど、
     みんな口々に『ダイレオーン!』って言ってて、『おれじゃん!』ってなりましたね」
※ブラジルで大人気のメタルヒーローシリーズ特撮「巨獣特装ジャスピオン」の挿入歌「超惑星戦斗母艦ダイレオン」。
・仕事中の入国管理員にずっと「ジライヤ?」と聞かれ、最終的に空港中で歌い出す。
※串田さんが主題歌を歌われたメタルヒーローシリーズ特撮「世界忍者戦ジライヤ」もブラジルで大人気。
・高取さんが見たブラジルでの串田さん人気。
・高取さん「どこいってもVIP扱いで、ボクはそこにこっそりついていくだけで凄く良くしてくれました」
観客笑。
・高取さん「『ジライヤ』の後に流れで『ハリケンジャー』を歌わせてもらったんですけど、
     もう忍者ならなんでも受け入れてくれるみたいな感じがしましたね」
観客笑。
・この年の10月末にサウジアラビアで開催された「サウジアニメエキスポ2022」に出演された谷本さん。
・谷本さん「2019年に水木さんとささきいさおさんが出演されたイベントだったんですけど
     会場にいる何千人の人が日本語で歌ってくれたんですよ」
美潮さん「ちなみに民族衣装は着られましたか?」
谷本さん「着たかったんですけど、ボクに合うサイズが無いっていわれました」 
観客笑。
・水木さんは土地土地の民族衣装がなぜか似合う。
堀江さん「なんでなんでしょうね。全部現地の人みたいなんですよ」
美潮さん「凄い適応力があるといいますか。才能ですよね」

12:アストロガンガー (2C)/高取ヒデアキ
-MC-


続いてのブロックは世界で人気の曲。堀江さん、串田さん、谷本さん、美潮さんが退場され、
再三「役者不足ではありますが」と言われながら高取さんが歌われたのは、アニメ「アストロガンガー」オープニング。
高取さんはカインズの皆さんと共にしっかりとした歌声を披露されていました。

・高取さんと入れ替わりに堀江さんがご登場。
・堀江さん「次の曲はフィリピンでは何十年経っても朝の8:15に放送されています。
     吹き替えとかは変わってますけど、歌だけは変わっていないそうです」

13:ボルテスVの歌/堀江美都子
-MC-
14:女神の子守歌-Lullaby-/堀江美都子
-MC-


世界で人気の曲として堀江さんが歌われたのは、アニメ「超電磁マシーン ボルテスV」オープニング。
弾むような勇ましい曲調の中、颯爽とした堀江さんの歌声は実に格好良く。
ライブではホットパンツ姿で歌われる事が多いですが、今回はドレス姿で本曲を歌われたのも新鮮でした。
「次の曲をブラジルで歌ったら現地の女性ファンが号泣した」というお話をされて歌われたのは
アニメ「聖闘士星矢」より挿入歌「女神(アテナ)の子守歌」。ミラーボールが星空を作りだす中、
穏やかでひろがりのある堀江さんの歌声が会場全体を包み込む様子をじっくりと味わいました。
どこか堀江さんの水木さんへの思いを歌っているようにも感じました。

・美潮さんが合流されお二人でトーク。
・よみうり大手町ホールと「ふたりのアニソン」の歴史。
・2014年にホールが出来た際にこけら落とし公演として「ふたりのアニソン 歌のあゆみ」が開催。
・以来、2015年の「#13」から現在に至るまでよみうり大手町ホールで開催されています。
・台湾公演や無観客ライブのオンライン配信を経て今回へと続いています。
・美潮さん「このライブ自体がアニメソングだなあと思います」
堀江さん「人間だから元気な時もつらい時もあると思うんですけど、
     そんな時にどうやって生きていくか、歌っていくかが重要になります。
     そこで支えてくださる人たちがいてくれるっていうのはとても嬉しい事ですね」
・ここで美潮さんがバンド、コーラスの皆さんをご紹介。
・こういった形でバンドとコーラスの皆さん紹介するのは
意外にも初めてという事で、美潮さんは緊張されているご様子でした。

15:斗え忍者キャプター (2C)/堀江美都子 谷本貴義
-MC-


ラストスパートという事で谷本さんが呼びこまれて歌われたのは、特撮「忍者キャプター」オープニング
堀江さんが見守る中歌われていた谷本さん、ライブで水木さんが行われていた振り付けを取り入れられ、
序盤の「トー」や最後の「忍者」では堀江さんと息を合わせてポーズをとられていました。

・美潮さんが登場され、串田さんと高取さんを呼びこまれゲストの皆さんが一言づつコメント。
・さらに水木さんも登場され、今回の出演者の皆さんが一堂に会しました。
・水木さん「みんなありがとうございました。高取君が歌ってくれた『アストロガンガー』。難しかったでしょ?」
高取さん「めっちゃ難しかったです」
水木さん「今日オレが歌えたら、みんな『わーやっぱりアニキ上手い!』って思ったはずだと思うよ」
観客拍手。
水木さん「ストレートに歌うって難しいんだよね」
堀江さん「昔の歌ってシンプルだからねー。その辺は我々は鍛えられましたよ」
水木さん「オレも今ちょっと声が出ないけど、生涯現役ですから。もうちょっとお待ちくださいね」
観客拍手。
水木さん「スタッフの皆も支えてくれてますからね。ありがたいね」
堀江さん「そうだね。ゲストの皆さんもスタッフさんも感謝を忘れずにやっていこうね」
堀江さんが話されている途中、傍らの串田さんに微笑む水木さん。
堀江さん「その笑顔、あたしにもちょうだいよ!!」
観客笑。
水木さん「忘れてました」
堀江さん「忘れてたのかよ!! まぁそういう役回りですよね」
観客笑。

16:バビル2世/水木一郎 堀江美都子 串田アキラ 高取ヒデアキ 谷本貴義 鈴木美潮
-MC-


「ふたりのアニソン#19」のラストは出演者全員によるアニメ「バビル2世」よりオープニング。
水木さんを中心に出演者の皆さんがそれぞれの歌声を披露されていく中、
3つのしもべ達の部分では高取さんがロプロス、ポセイドン、ロデムをジェスチャーで表現されていました。

堀江さん「いっしょにやる? 愛してるっ」
水木さん&堀江さん「ゼェエーッ!!!」

曲が終るとバンドの皆さんがそのまま続けて「Dear Friend」サビ部分の演奏をされる中、
出演者の皆さんがステージの右、左、最後に中央とそれぞれでお辞儀。
水木さんはスタッフさんが車いすを各方向に向けられ、その都度観客か拍手が送られました。
最後に水木さんと堀江さんがもう一回観客に「愛してる、ゼェエーッ!」とご挨拶される中、幕が下り、
スタッフさんが登場され規制退場のアナウンスが行われ
「水木一郎・堀江美都子 ふたりのアニソン #19」は終演となりました。

「#19」の今回は美潮さん、サポートゲストの皆様、カインズの皆様が出演されたことで
堀江さんを中心にこれまでとは一味違った趣向で展開されました。

闘病中である水木さんの現状を考慮してか、なるべく負担が無いように歌われる楽曲数を減らし、
水木さんと堀江さんから見たアニメソング業界のあゆみのトークをメインに構成で、
サポートゲストの皆様も本来は水木さんと一緒に歌われる予定だったように感じました。

水木さんの応援にサポートゲストの皆様が駆けつけ、バンドもコーラスを含めた出演者の皆さん
そして裏側で支えるスタッフさんが一丸となってステージを進行していく様子は
さながら「みんなのアニソン」といった趣でした。

水木さんは闘病中で体調に波があるような状況に加え、
抗がん剤治療中による激しい副作用がある中では、歌はもちろんステージに出るどころではないはずなのに
堀江さんやサポートゲストの皆さんが歌われている様子を
とても穏やかで嬉しそうな笑顔でご覧になっていたのが印象的でした。

そして水木さんを支えながらも明るく穏やかなトークに終始されながら、
お歌ではいつも以上にキレのある歌声を披露され、
全編を通してライブを引っ張る堀江さんのお姿に"女王"の威風を感じました。

司会/鈴木美潮

サポートゲスト/谷本貴義 高取ヒデアキ 串田アキラ (登場順)

コーラス/ザ☆カインズ(貴日ワタリ 常見弘士 斉藤淳一)



補足


・出会った当時の堀江さんから見た水木さんは「かっこいいおにいちゃん」。
堀江さん「それまで、当時の水木さんくらいの年齢の男性ってみた事無かったんですよ。
     ほら、まわりおじちゃんばっかりだったから」
観客笑。
堀江さん「だからかっこいいおにいちゃんがあんまぁ~い声で歌ってくれたのを覚えいますねー」
嬉しそうな表情を見せる水木さん。
美潮さん「まさかこんなに長い付き合いになるとは……」
堀江さん「おもいませんでしたねー。今ではもう本当のおにいちゃんみたいですよー」

・谷本さん「今日は『ふたアニ』に出させていただけるという事でルンルンで来たんですよ。
     まさか水木さんと堀江さんにガン聞きされるシチュエーションで歌うとは思いませんでした。
     歌い終った今でも足が震えてますよ」
観客笑。

・谷本さんが歌われた「君にささげる僕の歌」のお話。
美潮さん「甘い歌声で素敵でしたね」
堀江さん「出会った当時の水木さんの甘さを感じられてよかったですよ」
谷本さん「実はリハーサルで堀江さんからレッスンが入ったんですよ。
     『谷本君、もっと甘く歌って。アニキはもっと甘いから』って」 
美潮さん「そうだったんだ。リハーサルの時なんで同じ曲が何回も演奏されるんだろうって楽屋で思ってましたよ」
観客笑。

・ちなみに水木さんと谷本さんの出会いとなった2006年のコンサートというのは
おそらく八王子で開催された「JASRAC夏休み音楽会2006 ~みんな大好き! アニメ音楽~」。

・当時我々は何故か行かなかったのですが、おぼろげな記憶では行かれた方々のお話によると
谷本さんが「覚えて」と言われた曲というのはおそらく水木さんが影山さんと歌われた
「スーパーロボット大戦」15周年記念ソング「Heart of steel」ではないかと思われます。


・「原始少年リュウが行く」を歌われる直前、谷本さんに「甘くね」と声をかけられる水木さん。

・おそらく当日の水木さんの体調を鑑みつつ
サポートゲストの方々は水木さんと一緒に歌われるパターンとゲストさんお一人で歌われるパターンと
それぞれのパターンが想定されていたのでは、と思いました。

・美潮さんによると讀賣新聞でアニメソングという単語が登場したのは1982年の投書から。
一般記事の中に出てくるのは1990年アニメ「ちびまる子ちゃん」主題歌「おどるポンポコリン」の記事から。
堀江さん「え~ほんとですかー!?」
美潮さん「ダメですねー」 

・公称27歳の美潮さんは1970年代の「魔法のマコちゃん」を知っている

・堀江さん「マコちゃんは中学生で横浜に住んでるんですけど、ちょうど当時のあたしも同じなんです。
     髪型も似てたから『なんだ、じゃあ堀江でいいじゃないか』って歌う事になったんです」
観客笑。
堀江さん「あと作曲の渡辺岳夫先生が『ハクション大魔王』の『アクビ娘』を歌った子がイイと。
     『マコちゃん』は語尾がしゃくれる場所があるので、同じ様に歌える人がいいってなったんですってね」

・高取さんが歌われた「マジンガーZ」のお話。
高取さん「リハーサルで堀江さんが『「くろがねの城」の「く」は喰い気味で歌ってるけど、
     テレビ版は喰い気味じゃなくてしっかり頭で歌ってるから』って指導してくださいました」
堀江さん「アニキの歌い方はね、その時その時で旬があって、今はね、喰わないの」
高取さん「今、YouTubeで『マジンガーZ』が見られるんで確認の為に見たんですけど、頭で歌ってました」
観客拍手。
高取さん「そのまま『マジンガーZ』見てたらもうどんどん緊張しちゃって。当時も思い出しましたし」

・「仮面ライダーストロンガー」のレコードが発売された1975年4月25日の新聞記事を調べた美潮さん。
「銭湯の組合が男性の長髪が増えたという事で、男性からも洗髪料を取るべきだという意見書を提出」
という記事が出たものの、長髪の線引きがあいまいでその後その意見が通ったかどうかは分からず。
・美潮さん「タカさんは間違いなく洗髪料をとられますね」
高取さん「あっそおうなんすか!?」
美潮さん「しかも整髪料色々付けてるでしょうから追加でとられるんじゃないですか?」   
観客笑。
 
・美潮さん「アニメブーム前後の1976年の記事を調べましたが、ぶら下がり健康機が大ブーム」
堀江さん「色気ねーなー」
観客笑。

・水木さん「クッシーにはこの曲の他にも宙明先生の曲とか、別の曲も歌って欲しかったんだよね。
     今タイトルが思い出せないんだけど、♪苦しい時も 悲しい時もっていう曲とかね」
※特撮「冒険ロックバット」より小森昭宏先生作曲のエンディング「鉄のプリンス・ブレイザー」。

・ブラジルでは顔バレしている串田さん。
高取さん「だからどこに行っても人気者でしたよ」
串田さん「おかげで日本に帰って来てホっとしたよね」

・水木さんから「アストロガンガー」を歌う際に声をかけられたという高取さん。
高取さん「水木さんから『中東でちゅうとうはんぱに人気がったんだよ』と言って頂きました」
観客笑。

・水木さんと堀江さんからスタイルがいい事を褒められる谷本さん。
堀江さん「こんなちゃんとした格好の所みたことないもんね」
谷本さん「えぇ~」
水木さん「やっと本当の歌手になったね」 
谷本さん「よかったぁ~。ちなみに皆さんこのあと水木さんと堀江さんから採点が届くそうですよ」
観客笑。

・堀江さん「アニメソングは生まれて60年くらいしか経っていないのですが、
     そのパワーと、誠実に音楽をつくってきたから世界中で認められているのかなと思うし、
     一つのジャンルとして受け入れられた事は、最初から歌っている身にとってはとても嬉しいです。
     今回はこんなに多くの仲間たち、お客様が来てくれて盛り上げてくれる。
     そんなそんな信頼感がアニソンそのものだなと思います」

・ライブ終了後は期間限定でアーカイブが配信されており、約1週間楽しむ事が出来ました。
休憩時間はこれまでの「ふたりのアニソン」のスライドショーが流れていました。
本編中の曲のカットやトークの編集などはされていなかったように思いました。

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