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JAM Project LIVE TOUR 2022 THE JUDGEMENT 東京・立川公演
22.10.8 立川ステージガーデン

出演/JAM Project(影山ヒロノブ 遠藤正明 きただにひろし 奥井雅美 福山芳樹)

演奏/B.山本直哉 G. Dr.青山英樹 Key.西村奈央 カラオケ



アニメソングらしいアニメソングを作り歌う目的で結成され、
ゲーム「スーパーロボット大戦」シリーズ、特撮「牙狼」シリーズ、アニメ「ワンパンマン」シリーズなど
これまで多くのアニメ、特撮、ゲームの歌を作り、歌われてきたJAM Projectの皆さん。
2022年現在は影山ヒロノブさん、遠藤正明さん、きただにひろしさん、奥井雅美さん、福山芳樹さんの5名に
Additional Vocal/海外特派員としてヒカルド・クルーズさんが不定期で参加されてご活躍中です。

2022年は通算14枚目のベストアルバム「JAM Project BEST COLLECTION XIV Max the Max」と
JAM Projectにとって初の試みとなったコンセプトEP「THE JUDGEMENT」が発表。
二枚のアルバムを基盤にしたライブツアー「JAM Project LIVE TOUR 2022 THE JUDGEMEN」が開催されました。
今回はツアー初日、東京都立川でのライブレポートです。

ベストアルバム「JAM Project BEST COLLECTION XIV Max the Max」は今回のサブタイトルにもなっている
プロレス団体「新日本プロレス」主催のヘビー級選手によるシングルリーグ戦「G1 CLIMAX」シリーズの
2021年開催「G1 CLIMAX 32」テーマ曲「Max the Max」が収録されている他、
前回のベストアルバム「A-ROCK ~JAM Project BEST COLLECTION XIII~」以降に発表された
アニメ、特撮、ゲームなどの楽曲の代表的な曲や未CD化の楽曲が収録されています。

一方のコンセプトEP「THE JUDGEMENT」はひとつの物語仕立てで楽曲が展開されるミニアルバム。
ひとつのコンセプトで作成されたアルバムとしては架空のアニメソングを想定して作成された
最初のオリジナルアルバム「JAM FIRST PROCESS」がありますが、コンセプトEPは今回が初めての試み。
今回のサウンドプロデューサーは、かつてJAM Projectのライブでキーボードを担当され、
アニメ「プリキュア」シリーズや特撮「牙狼」シリーズの音楽も担当されている寺田志保さん。
前途の様にアルバム一枚、全曲でひとつの物語、ひとつの作品を想定しているとの事で
全体の世界感は二枚目のオリジナルアルバム「MAXIMIZER ~Decade of Evolution~」収録の「火の鳥」や
三枚目のオリジナルアルバム「THUMB RISE AGAIN」収録の「Groundbreakers」などにどこか近い印象。

JAM Projectが手がける楽曲といえば、激しく転調してライブに映えるものを想像しますが、
今回「THE JUDGEMENT」収録の楽曲はそれらとは趣が事なり、盛り上がるよりもじっくり聞いて楽しむような楽曲が多く、
JAM Projectの楽曲は、激しいだけではないという一種の新機軸ともいえるアルバムになっています。

そんな「THE JUDGEMENT」はライブタイトルにもなっており、「Max the Max」と共に
今回のツアーの柱になって展開される事が想定されライブではと考えられ、
あのミニアルバムの世界感をどのように披露されるのかとても興味がございました。
さらに今回は初の試みとしてVIP席という座席クラスが用意されており、
各会場前方での席が確約され、終演後にVIPチケット限定のアフターミニイベントが行われるとの事で
こちらも興味がございました。

会場は前途の東京の中央線立川駅を最寄りとした複合施設GREEN SPRINGS内にある立川ステージガーデン。
2020年以降、世界規模で蔓延し続けている新型コロナウイルスの影響で、
感染予防の対策としてマスク着用の義務付けと、入場口での検温と手の消毒が行われていました。

施設も会場も2020年にオープンしたばかりでとても新しさを感じる会場でした。
入場すると1階アリーナ席を囲むように二階席、三階席が設けられており、既に多くの観客でいっぱいに。
1階席は満席、三階席は使用されておらず、ステージ左右の二階席は前方数列が使用されていました。

ステージ後方壁面には全面に大きなスクリーンが張られており、今回のライブロゴが映し出されていました。
スクリーンの前にはバンドブースがあり、ドラムとキーボードは一段高いステージ上に設置されていました。

開演までの時間は洋楽がBGMとして流れており、時折スタッフさんによる諸注意がアナウンスが行われました。
今回は着座での鑑賞などには言及されておらず、スタンディングでの鑑賞が可能でした。
そろそろ開演という時間になると改めてスタッフさんから再び諸注意のアナウンスに加え、
間もなく開演である旨が告げられるとBGMの音量が徐々に大きくなってくると共に拍手がおこり、
会場内の照明がゆっくりと暗くなっていき、いよいよ開演です。

01:Inception/JAM Project

コンセプトEP「THE JUDGEMENT」より一曲目の「Inception」。
荘厳なハーモニーの音声が流れる中、まずはバンドメンバーの皆さんがご登場。
しばらくするとJAM Projectの皆さんがゆっくりと登場され、流されているハーモニーの音声に加わりました。

02:THE JUDGEMENT/JAM Project
03:Karma~the dark side of human nature~/JAM Project
04:3 seconds to midnight/JAM Project
05:MOTHER/JAM Project
06:Atonement~償い、そして希望へ~/JAM Project
07:EDEN/JAM Project
-MC-


ここからは「THE JUDGEMENT」収録曲を休憩無しのノンストップで披露。
久々なケルト調の表題曲「THE JUDGEMENT」は悲壮感が滲み出る皆さんの歌声が緊張感を誘い、
続く「Karma」はがらりと雰囲気が変わって攻撃的な歌詞の内容と中盤の言葉の連呼が特徴的。
重々しい「3 seconds to midnight」は破滅的な歌詞を皆さんがダイナミックに歌われ、
「MOTHER」は独特の宇宙的な雰囲気の中展開され、最後の「Hello Hello」が印象深く。
「Atonement」は冒頭が皆さんのアカペラの為、バンドメンバーの皆さんが一旦ご退場。
静かな空間に皆さんの歌声だけが響きました。アカペラ部が終わった後の演奏はカラオケでした。
再びバンドの皆さんが合流された後、「THE JUDGEMENT」コーナーの最後の曲「EDEN」へ。
序盤に遠藤さんを中心に観客に手拍子、後半の「LaLaLa」は手を左右に振るように促していました。
全編を通して基本的に拳を上げたり盛り上がる内容ではないので、観客もスタンディングではあるものの、
リズムに合わせてペンライトを振るなどしながらじっと聞き入っていました。

・ここからは後方のスクリーンは上がり、その後ろには複数の照明セットが設けられていました。
・まずは個々でJAM Projectのメンバーの皆さんが順番にご挨拶。
・「THE JUDGEMENT」コーナーはノンストップでの披露はツアー初日という事も相まり、
JAM Projectの皆さんはそれぞれに緊張感を覚えながら歌われていたそうです。
・福山さん「後ろに映像流れてましたけど、まだ見れてないんですよ。さぞカッコよかったでしょう」
観客拍手。
福山さん「歌ってても『あー今おれたちじゃなくて後ろ観てるなー』ってのが良くわかりました」
観客笑。
福山さん「なのでここからは『おれを見て』のコーナーがはじまります」
観客拍手。
・影山さん「JAM Projectは常に新しい事にチャレンジしていこうと思っていますので、
     今回はあえて冒頭に『THE JUDGEMENT』をぶっ続けて、No煽り、No笑い、スーパーシリアスにやってみました」
観客拍手。
・影山さん「コロナ禍の中で出会いがありました! 新日本プロレス! 去年に続き今年もテーマを作らせてもらいました」
観客拍手。
影山さん「やっぱり格闘技とオレ達のロックは昔から絶対合うと思ってたのでメッチャ頑張りました!!
      まずはこの2曲を連続で! 天国のォ、猪木さんに届けェエエエええええ!!」
※ライブの一週間前に新日本プロレスを立ちあげ、プロレスラー以外にも政治家、タレントとして活動され
難病全身性トランスサイレチンアミロイドーシスの闘病中だったアントニオ猪木さんがご逝去されました。

08:Max the Max/JAM Project
09:Over the Max~魂の継承~/JAM Project
-MC-


影山さんの"燃える闘魂"アントニオ猪木さんへの言葉と共に始まったのは「G1 CLIMAX 31」大会テーマ「Max the Max」。
ハードロック基調の曲調と好戦的な歌詞はJAM Projectさん自家薬籠中の物で、まさにストロングスタイルな一曲。
続く「G1 CLIMAX 32」テーマ「Over the Max」もイズムを組みながらも疾走感抜群でサビでは合いの手も満載。
2曲ともとてもライブ映えのする楽曲で、JAM Projectの皆さんもとても楽しそうに歌われていました。

・遠藤さんときただにさんでトーク。
・この年の8月に東京・日本武道館にて開催された「G1 CLIMAX 32」決勝大会では
JAM Projectの皆さんもリングに上がり「Over the Max~魂の継承~」を披露されましたが、
当時遠藤さんは新型コロナウイルスへの二回目の感染が確認され4人でのステージとなりました。
・遠藤さん「だにぃ君はオレのパートうたってくれたんだよね。ごめんね」
きただにさん「いや、それはにーさんが歌ってくれました」
影山さん「オレが歌いました。サビ終わりの遠ちゃんのソロ、オレが歌ったんだから。めっちゃ高かったんだから」
観客拍手。
遠藤さん「ありがとうございます。オレも今日リベンジ出来て嬉しいです。だにぃ君は何もしてくれなかったけど」
観客笑。
きただにさん「いや、代わりのパート歌ったわ!」
福山さん「全員でパート歌ったよ。ずっと高かったよ!」
・遠藤さん「次は今回のツアーの為に作ったオレ達が歌ってきた曲をメドレーです」
きただにさん「懐かしめのも入ってますよー」
遠藤さん「ではだにぃ君タイトルをどうぞ」
きただにさん「OK! 『懐かしの名曲メドレぇええええ』!!」

10:懐かしの名曲メドレー
AREA Z~Song for J-Riders~ (1C)
~THUMB RISE AGAIN (1.5C)
~SEVENTH EXPLOSION -STRONG ver.-(1.5C)
~Breakthrough (1.5C)
~Portal/JAM Project
-MC-


これまでJAM Projectの皆さんが発表された様々な楽曲をメドレーにした「懐かしの名曲メドレー」。
まずは四枚目のオリジナルアルバム「AREA Z」より表題曲「AREA Z~Song for J-Riders~」から。
ご自身の自転車チェーンの音を取り入れたイントロでは「オレの自転車のチェーンの音を聞け!」と影山さん。
「AREA Z」が終わると今回のバンドメンバーの皆さんをJAM Projectの皆さんがおひとりづつご紹介。
そのまま三枚目のオリジナルバム「THUMB RISE AGAIN」より表題曲「THUMB RISE AGAIN」。
歌詞に合わせて親指を上げるサムズアップ振り付けは遠藤さんを中心に観客も方々で行っていました。
続いては七枚目のベストアルバム「SEVENTH EXPLOSION ~JAM Project BEST COLLECTION VII~」より
表題曲「SEVENTH EXPLOSION」を、結成15周年を機にこれまでの楽曲を再アレンジ、再レコーディングした
アルバム「JAM Project 15th Anniversary STRONG BEST ALBUM MOTTO! MOTTO!! -2015-」収録の版で。
重々しい雰囲気が変わりアニメ「ノブナガ・ザ・フール」より二代目オープニングへ。
JAM Projectの皆さんのしなやかな歌声が入り乱れる様子は、ライブでは実際に目の当たりに出来るので興味深く。
メドレーのラストはゲーム「スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS」よりエンディングをフルサイズで。
観客もこれまでの激しい楽曲群からクールダウンしてJAM Projectの皆さんの歌声にじっくりと聞き入っていました。

・奥井さんを中心にトーク。
・ライブの数日前に放送開始されたアニメ「マブラヴ オルタネイティヴ」のお話。
JAM Projectの皆さんは「マブラヴ」シリーズに栗林みな実さんと共にオープニングをご担当。
・奥井さんは「マブラヴ オルタネイティヴ」を推しに推している。特に御剣冥夜推し。
・奥井さん「ちょっと前にアニメの第一期が放送されて、JAMに主題歌依頼が来るか!? 思たら来なくて。
     『ん~?』って思ったら二期で関われると聞いて奥井さん一人で大興奮してました。
     なので、気持ちを込めて書いたし、栗林みな実ちゃんとの一緒に歌えることになりました」
・今回のツアーの中で11月2日と3日に開催される東京・渋谷公演には栗林さんのご出演が決定。
きただにさん「まぁじっすかぁ」
影山さん「緊張する、人見知りやから」
奥井さん「みな実ちゃんも人見知りやで。すみっこにずっとおるし」
観客笑。

11:暁を撃て/JAM Project
-MC-


ライブ当時のJAM Projectの皆さんの最新曲となるアニメ「マブラヴ オルタネイティヴ」第二期オープニングを初披露。
青紫基調の照明の中、スピード感ある楽曲を奥井さんを中心にシリアスな歌声を披露されていました。

・影山さんと福山さんを中心にトーク。
・年長さんコンビは作りものではなく、その時思った事をトークする。会話の中に「アレ」が多くなる。
・福山さん「でもおれと影さんの間には長~い隔たりがあるからね。こう、60の川が流れてる」
膝から崩れ落ちる影山さん。
影山さん「ウソウソ。でもさっきので、膝ちょっと痛くなった」 
観客笑。
・今回のツアーでは「#JAMジャッジメント キャンペーン」と題したキャンペーンが展開。
ライブ中の撮影可能パート限定でスマートフォンや携帯電話でみで写真撮影が可能。録音録画は禁止。
twitterとInstagramにライブ中に撮影した写真やグッズの活用写真、コーディネート写真などを
「#JAMジャッジメント」をつけて投稿すると公演毎にスペシャルプレゼントが当たるというものでした。
・奥井さん「なんかこっから写真撮ってええんでしょ?」
影山さん「そうです! ここから本編ラストまで、撮りほーだい!! なんかキャンペーンやってるんすよね」
・奥井さんにはひとつひとつ許可を取るように。影山さんは美肌アプリでの撮影を希望。
・影山さん「こっからは止めないよ。もうこうきてこうきて、っどーーん!みたいな構成です。
     ツアー一本一本真剣にやります。新日魂です!! まずはスパロボ30周年の曲!! 曲は福ちゃんから!」
きただにさん「言えるかなぁ」
奥井さん「カッコよくね」
福山さん「(ステージ床に張られた曲順表を見ながら)……コンチェルトォ? スーパーロボットウォーーーズ!!」 

12:Concerto of SRW/JAM Project
13:Bloodlines ~運命の血統~/JAM Project
14:Shining Storm ~烈火の如く~/JAM Project
15:Drei Kreuz ~鋼のサバイバー~/JAM Project
16:THE HERO!! ~怒れる拳に火をつけろ~/JAM Project


最終ブロックはゲーム「スーパーロボット大戦」シリーズ30周年記念ソング「Concerto of SRW」から。
シリーズ各作品にまつわる言葉だけで構成された歌詞をダイナミックな曲調でまとめた本曲は、
長年シリーズに携われてきたJAM Projectさんならでは。是非とも聞きたい曲だったので嬉しく。
緊張感ある前奏が高揚感を誘う前奏からはじまったのは、アニメ「ゲッターロボアーク」よりオープニング。
赤と緑を基調とした照明も心憎く、JAM Projectの皆さんそれぞれのシリアスな歌声を堪能した後は、
再び「スパロボ」シリーズからゲーム「スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ」よりオープニングと
ゲーム「スーパーロボット大戦30」オープニングという激しい楽曲を怒涛の勢いで力強く披露されていき、
最終ブロックのラストは遠藤さんの投げ込みも痛快なアニメ「ワンパンマン」第一シリーズオープニングへ。
JAM Projectの皆さんによるパワフルでへヴィな一撃は、ライブだと一層迫力があり本編のラストにピッタリでした。

~アンコール~
-MC-


拍手の中、JAM Projectの皆さん、バンドメンバーの皆さんが退場されると
例年なら観客からアンコールを表す「MOTTO MOTTO」コールが盛大に湧きおこるのですが、
今回はご時世柄、発声が出来ないというご時勢がら手拍子に変わっていました。
ここで「MOTTO MOTTO」コールの代わりに今回のライブグッズの中にある、
押すとJAM Projectの皆さんの「MOTTO MOTTO」という音声が流れる
ボイスラバーストラップ「motto motto コール」を方々で観客が押していたものの、
音声は拍手にかき消されてしまっていました。

・ステージ後方に再びスクリーンが降ろされ、しばらくすると影山さんときただにさんがご登場。
続けて遠藤さん、奥井さん、福山さんも登場され、バンドメンバーの皆さんもスタンバイ。
・それぞれに今回のライブグッズのTシャツを着用され、タオルを身に着けられている方もいました。
・影山さん「そいじゃあ、アンコール一曲目は、懐かしいヤツを!!」

17:Viva My Life/JAM Project
-MC-


アンコールは三枚目のオリジナルバム「THUMB RISE AGAIN」より「Viva My Life」。
JAM Projectの皆さんならではのポジティブさの中にしみじみとさせられる味わい深い応援歌で
歌詞中の「乾杯」では遠藤さんやきただにさんがジョッキを掲げる様に拳をあげ観客と乾杯していました。
スクリーンには青空と世界中の人々の写真が映し出され、曲の終わりには綺麗な夕陽へと変わりました。

・ここで最後にJAM Projectのメンバーの皆さんが順番にご挨拶。
・影山さん「今回も新しい事に挑戦しましたけど、人生は結果ではなくプロセスだと思っています。
     自分達が信じる事、やりたい事をやっていき、それが成功しようが失敗しようがそん時はそん時です。
     そういう精神でJAMは行ける所までやっいてきます。是非、JAMの末路を……。
     末路ってのはネガティブな言葉やね、……えーオレ達のォ、……ゴールを見守っていてください」
観客拍手。
影山さん「オレ達はみんなに盛り上げてもらえないとやっていけない商売なので、
     これからも応援してもらえるようにオレ達もバンドもスタッフも力を合わせてやっていきます!
     まずは、今日みんなにもらったパワーを糧にこれからのツアーをまわってきます!」

18:レスキューファイアー -STRONG ver.-/JAM Project
19:SKILL-2015-/JAM Project


ドラムがテンポよくリズムを刻む中、影山さんの「これまた懐かしい曲」という一言からはじまったのは。
特撮「トミカヒーロー レスキューファイアー」より、オープニングの再アレンジ再録音版。
ジェットコースターの様にスピード感のある縦横無尽な展開を、ライブならではの臨場感で味わいながら
後半の「魂揺さぶる使命感解き放て」の箇所では遠藤さんが「解き放て立川ぁ!」とご当地名をちょい足し。
「JAM Project LIVE TOUR 2022 THE JUDGEMENT」ツアー初日の東京・立川公演の最後の曲は
JAM Projectの代表曲の一つであるゲーム「第2次スーパーロボット大戦α」オープニングの再アレンジ再録版。
観客はJAM Projectの皆さんの熱の入ったステージを間近で味わいながら、ご時世柄声は出せないものの、
随所でジャンプを行うなどしてライブのラストならではの大盛り上がり。
曲が終わり、バンドの皆さんが激しく音をかき鳴らす中、福山さんによるジャンプで締めくくられました。

バンドメンバーの皆さんもステージ前方に登場され、ご時世柄手をつなぐことはできないので
それぞれが適正に距離を取りつつ、奥井さんの合図で出演者全員で万歳三唱が行われました。

・影山さん「今回のライブツアーも全公演今日と同じように力を合わせて120%で全力投球します!!
     まだコロナが残ってますけど、みんなそれぞれの場所で、今日を思い出してガンバロー!!」

観客から拍手が贈られる中、バンドメンバーの皆さんに次いでJAM Projectの皆さんもご退場。
終演後にはファン有志による三本締めが行われているのですが、ご時世柄有志も声を出しづらく。
なんとなく三本締めが行わていた所で、ステージ上の照明がガイドの様に三本締めのテンポで点滅し
観客はその照明の点滅に合わせて三本締めを行っていました。
三本締めが終わるとスタッフさんによる規制退場やアンケート協力などのアナウンスがあり、
アナウンスが終わるとスタッフさん達へ向けて観客から拍手が贈られました。

その後、スタッフさんによる規制退場の誘導が行われ順じ退場していきましたが、
VIP席の観客はアフターミニイベントがある為、その場で待機が支持されていました。


●VIP席限定アフターミニイベント

規制退場が終了して暫くするとJAM Projectの皆さんが再度登場されてミニイベント開始。
まずはJAM Projectの皆さんによるトークがあり、その後クジ引きで出し物の内容を決めました。
引いたクジに書かれていたのは"歌唱"。
更にクジを引いて何を歌うかを決めるという段取りでした。
トークの内容や誰がどうやってクジを引いたか等、イベントの詳しい内容は
当日参加した観客だけのお楽しみという事でご了承くださいますと幸いです。

20:限界バトル/JAM Project
-MC-


クジで選ばれ歌われたのはアニメ「遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX」より初代エンディング。
こちらもどういったステージだったかは当日参加者だけのお楽しみという事で割愛いたします。

VIP席限定アフターミニイベントが終了し、スタッフさんの支持による規制退場が行われ
「JAM Project LIVE TOUR 2022 THE JUDGEMENT」ツアー初日の東京・立川公演は終演となりました。


序盤はコンセプトEP「THE JUDGEMENT」をトークを挟まずノンストップで披露された事で
コンセプトEPの世界感を崩す事無く、物語を見ている様なドラマチックな雰囲気で展開され、
スクリーンに上映された映像と共に作品の世界感をじっくりと堪能しました。
それ以降は14枚目のベストアルバム「Max the Max」収録曲を中心に披露しつつ、
今回のツアー中にリリースされる新曲もリリースに先んじて聞く事が出来ました。
また近年のライブでは定番になりつつあるメドレーはアニメソングではなく
アルバム収録のオリジナル曲を折りまぜたもので、ワンマンライブならではの選曲に感じました。

ベストアルバム「Max the Max」は表題曲「Max the Max」でのJAM Projectならではのパワフルな楽曲を発表しつつ、
コンセプトEP「THE JUDGEMENT」でこれまでにない楽曲を多く発表された事で楽曲の幅が更に広まり、
今後発表されてゆくであろうご自身たちが手がけるアニメソングへのフィードバックが期待されます。

とはいえ近年、JAM Projectの皆さんが手がける新作アニメソングは年に二、三曲と
アニメソングを作り歌うために結成されたユニットとしては少々さびしいのが現状です。
今回のライブグッズにあるパンフレットやライブ中での影山さんのご発言や
パンフレットでの井上俊次さんがJAM Projectがアニメソングよりも
オリジナル曲を中心に活動する方向へと転換する事も視野に入れているような発言から察しますに
これまでと同じ規模でJAM Projectの皆さんが活動できるかは今回のツアーが大きな分岐点の様子。

 

もしもJAM Projectがアニメソングからオリジナルソングを中心に活動する方向に転向するとしたら

それはもう「JAM Project」が存在する意味を持たないのですが、どうなっていくにしろ

JAM Projectの今後を判定する意味も含んでの今回の「THE JUDGEMENT」なのではと思いました。


補足

・「THE JUDGEMENT」コーナーでは皆さんはそれぞれの立ち位置から動かず、
お水も飲まれずにその場で全曲を披露されていました。

・「THE JUDGEMENT」コーナーは後方のスクリーンには楽曲をイメージした映像が流れており、
表題曲「THE JUDGEMENT」では二人の女性がそれぞれの場所で月を見上げるものであったり、
「Karma」などは退廃的な光景、「3 seconds to midnight」では時計、
「MOTHER」は冒頭と最後の歌詞がリリックビデオ風に、「Atonement」は地球や水の映像が
「EDEN」では荒廃した世界に朝焼けとも夕焼けともとれる光景が映し出されました。

・「EDEN」ラストのJAM Projectさんの皆さんの荘厳な歌い締めを一人早めに歌い追えてしまい、
曲が終わり照明が暗くなると共に、やってしまったという様な表情で照れる影山さん。

・きただにさん「『THE JUDGEMENT』コーナーは初めて歌うって事もありまして、
       もう緊張しちゃってなるべく客席の皆さんを見ないようにしてましたからね」
観客笑。
きただにさん「前回の日比谷野音でのライブ(※)は雨と風が緊張感を消しくてくれました。
       今日は皆さんのマスクの下の笑顔や拍手が緊張感を消してくれました」
※今回のライブから半月ほど前の9月18日に台風が上陸する中、野外で開催された
「HIGHWAY STAR PARTY 2022 DAY2~JAM Project STRONG LIVE feat.SRW OG~」。

・福山さん「おれたちも緊張したけど、みんなも緊張したでしょ? あんまり予習できてないだろうし」
観客笑。
※当日は9月28日に「THE JUDGEMENT」の発売から1週間半しか経っていない中での開催でした。

・会場の立川には京王線が通っていると信じきっていた影山さん。

・キーボードの西村奈央さんはライブ当日がお誕生日。おめでとうございます。

・今回のツアーでは渋谷公演に栗林さんがご出演されるなど、随所にサプライズが設けられているそうです。

・「Viva My Life」のお話。
影山さん「この曲めっちゃ好きで。今回久々に歌うから歌詞改めて見たんすけど、てにをはがメチャクチャなんすよ」
観客笑。
影山さん「でもね、覚えてるのは、この曲を作る時に自分の中に突き動かされるようなファンへの思いがあって、
     みんなに伝えたくてイッキに書いたんすよ。後でレコーディングの時も直そうとも思わなかったんです。
     それを今思い出してたら、グッときちゃった」

・後半になってやっと人見知りが消え、むしろ帰りたくなくなってきた奥井さん。

・「SKILL」のラストでロングトーンを魅せる遠藤さんとその後ろで見守るきただにさん。

・影山さん「もうみんなに感謝しかなーい!!」

・「JAM Project STRONG LIVE feat.SRW OG」の時と同じく終演のアナウンスまではマイクを通したものでしたが、
整理退場に関してはマイクではなくスタッフさんが地声とメガホンを用いて指示されていました。

・カードゲームは二作品。エジプト系であってエジプト系でないシリーズの方。

・今まで「限界バトル」をオープニングだと思っていたメンバーの皆さんが何人か。
20年近く前の作品なので、単純にエンディングという事をお忘れになっていただけと思いたいものの、
もしそうでないとしたらアニメソングの為に結成されたユニットとしてはあまり良い印象は受けないと思いました。

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