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スーパーアニソン魂2022 ~THE LEGEND~
22.8.14 Zepp Haneda

出演/水木一郎 堀江美都子 影山ヒロノブ NoB 高橋洋樹

特別出演/ささきいさお

初参加/森本英世(新田洋)

司会/ショッカーO野

コーラス/平山佳代子(アップルパイ) ザ☆カインズ(貴日ワタリ 常見弘士 斉藤淳一)
演奏/Super Rescue BAND(G&Ag.鍋嶋圭一 Ba.吉岡満則 Dr&Ag.岩田"GUNTA"康彦 Key.松原ひろし)
   Z旗horns(Tr.阿久澤一哉 Tb.島田直道 Sax&Fl.町田長右衛門 Tr.Kenito)



史上最強のライブ宣言ダ!!

1998年より開催されている「ANIME JAPAN FES」。
毎年夏にアニメ、特撮、ゲーム、声優などのライブイベントを複数のライブハウスで同時開催し、
フェス形式で楽しめる数日間としてはじまり、現在はコンセプト別の歌のライブに特化し
東京で三日間三公演、大阪で一日一公演開催している通称"AJF"が今夏も開催されました。

2020年は新型コロナウイルスの影響により全公演開催中止となりましたが、
翌年の2021年は例年の三日間三公演から二日間二公演に縮小して東京公演のみが開催。
続く2022年の「ANIME JAPAN FES 2022」は東京公演に先んじて7月末に大阪公演が復活。
満を持して8月の中頃に東京公演が二日間二公演開催されました。

二日目であり東京公演および「ANIME JAPAN FES 2022」最終公演は
水木一郎さんと堀江美都子さんが座長を務められる「スーパーアニソン魂」。通称SAS。
ロボットアニメを主にした「スーパーロボット魂」、特撮ヒーローを主にした「スーパーヒーロー魂」の
両ライブが定着した2001年に「ANIME JAPAN FES」大阪公演「AJF2001"大阪 夏の陣"」が開催。
それまでライブ毎にロボットソングや特撮ソングという一定の縛りが設けられていましたが、
本公演では出演者の皆さんのロボットと特撮以外のアニメソングも多くご披露。
当時は出演者の皆さんのソロライブ以外ではロボットや特撮ソング以外のアニメソングを
生演奏で聞く事が出来る機会が少なかったため、大いに盛り上がったそうです。
その盛り上がりを受けて翌年の2002年の「ANIME JAPAN FES」開催されたのが
「スーパーアニソン魂"夏の陣" 史上最強のライブ宣言ダ!!」です。
ロボットや特撮はもちろん、アニメソング全般という懐の深さで様々な楽曲が披露されており、
以降、毎年夏の「ANIME JAPAN FES」東京公演の最終日に開催されているほか、
「ANIME JAPAN FES」の冬公演が開催される際も実質的に「スーパーアニソン魂」扱いになっています。
そんな「スーパーアニソン魂」がこの年20周年を迎えました。おめでとうございます。

今回の出演者は水木さん、堀江さんを筆頭に影山ヒロノブさん、NoBさん、高橋洋樹さんといった
少年マンガのアニメソングを数多く歌われている方々や、
特別出演としてささきいさおさんが顔を揃える中、初参加として森本英世さんがご登場。
森本さんといえばムード歌謡グループ・いとうとハッピー&ブルーのリードボーカルを務められているほか、
新田洋名義でアニメ「タイガーマスク」の主題歌を、泉谷広名義で「空飛ぶゆうれい船」歌われています。

また、水木さんは前年の2021年は声帯不全麻痺の治療の為、出演されなかったので久し振りのご出演。
ライブの数週間前の7月に声帯不全麻痺の治療中に肺がんが見つかり闘病中である事を公表されていました。

当時は未だに新型コロナウイルスの波が収まらず、感染者数の増加が第七波を迎えていました。
その影響下で多くのライブイベントや舞台公演などが中止や延期されていくる中、
今回のライブを主催されている株式会社バースデーソングさんは
2020年夏より政府および東京都のガイドラインを規範に、感染拡大防止策を徹底して開催。
来場者にも公式サイト上で「ANIME JAPAN FES 2022 当日会場へご来場のお客様へのお願い」として
様々な対策を行っている事がアナウンスされ、来場者へ感染対策の協力を促していました。
更に会場に足を運ぶことができない国内外のファンへ向けて
今回も動画配信プラットフォーム「CN Live Streaming」を使用してのストリーミング配信され、
ライブ終了後の8月15日から8月21日までの期間限定でアーカイブ配信も行われました。

会場はこれまで東京の渋谷にあるO-EASTを筆頭にShibuya O-GroupのライブハウスやShibuya-AX、
お台場にあるZepp Tokyoと場所を移動しこの年春に開催されたライブ「スーパーロボット魂2022」から
新天地、羽田空港の近くの羽田イノベーションシティにあるライブハウスZepp Hanedaへ。

前日は台風8号が日本に接近中に伴う荒天の為、観客の入場口がグッズ2階に変更されていたのが
この日は天候回復に伴って通常の入場口である1階に戻っていました。

ライブ開催にあたってはロードマップを規範として感染対策が行われ、
我々が確認できただけでも以下対応がされておりました。

●入場までの流れ
・何かあった時の為にチケットの半券に自身の名前と連絡先を記入。
・入場口には半券に記入してこなかった観客用のブースが設けられていました。
・コロナ禍のライブでは使用禁止になっていたコインロッカーが使用可能になっていました。
・整列時、待機時には適正な距離を保つことが出来る様に地面に一定間隔で目印が設けられていました。

●入場後の会場内の様子
・入場時はスタッフさんによる検温が行われ、チケットの半券をもいでもらいドリンクコインを交換。
・ドリンク代は接触を避けるためSuica、PASUMO等の交通系ICでの会計が導入。
・Tシャツ等のライブグッズや出演者のCD等のグッズは、会場外の物販ブースに飛沫防止のシート等を設置して販売していました。
・出演者へのプレゼントや手紙などを入れるボックスなども設けられず、受付もされていませんでした。
・各種手続きから入場までの動線は複数ではなく一方向のみになってました。
・今回の客層の男女比は男性が多い為か、2か所ある女性用個室トイレの一つが男声用トイレになっていました。
・トイレの洗面台や出入口にアルコール消毒スプレーが設置され、観客が気軽に使用可能。
・トイレ前には待機列用に適正な距離を保つことが出来るように床に一定間隔で目印が設けられていました。
・座席はひと席開けるなどの措置は取られず、コロナ禍前と同じものになっていました。

上記以外にも出演者の楽屋やバックヤードでも様々な所で対応がなされていると思われ、
2020年以来、ライブ開催に際して徹底してきた感染対策が少しずつ緩和されてはいるものの
宣言下ではないとはいえ、油断せずにライブを実現させようという思いの程が随所に伺えました。

ステージ後方に設けられたコーラスとブラスのブースには一人一人の間にアクリル板が設置されていたほか、
コーラスのそれぞれのマイクには飛沫防止用に透明な円形のガードが付属しておりました。
コーラスブースの前には演奏陣のブースがそれぞれ設置。
壁面中央には今回のライブロゴ「AJF2022 ANIME JAPAN FES」の幕が掲げられており、
幕の左右には公使の様な模様のパネルが数枚設置されていました。
ステージのすぐ前には撮影用のカメラが使用するレーンが床に設置されており、カメラが移動するため、
観客は最前列でもステージとはかなり距離が保たれているようになっていました。

-MC-

開演時間になると司会進行のショッカーO野さんがご登場。
・ショッカーさんの「スーパーヒーロー」を受け、観客が「スピリッツ」と返すお馴染みの掛け合いですが、
この状況下なのでショッカーさんがお一人で両方をコールされ、観客は「スピリッツ」に合わせて手を挙げる特別版に。
・前日に上陸していた台風は無事過ぎ去り、当日は夏らしい陽気。
ショッカーさん「やっぱりオレは晴れ男だゼェーットって言ってた方がいましたが」
観客笑。
ショッカーさん「むしろ今日は心配してたんですよ。超雨男がいるんで」
観客笑。
・大阪公演と前日のSHSに続き、今回も1階席は立ち上がっての鑑賞が可能に。
ショッカーさん「でも、大阪も昨日もなんですが、みなさん、大人なんですね。
       『後ろの方が見えないだろうから』って誰も立たない。
        でも、見えづらい一番後ろの方とか端っこの方とか、ノリで立っていただいても構いませんからね。
        ……これだけ言ったら立てないか」
観客笑。
ショッカーさん「でもみなさん、仲間ですから、『見えないよ~』とかいう事無く、
        全員が、みんなで盛り上がれるライブにしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します」
観客拍手。
・出演予定だったアップルパイの杉山小絵子さんが体調不良の為、今回はお休みに。
・50年間数多くのアニメ、特撮の歌と音楽を手がけてこられ
この年の6月23日に96歳でご逝去された作曲家・渡辺宙明先生のお話。
・前日のSHSは1/3が渡辺宙明先生の作品。
ショッカーさん「今回も渡辺宙明先生の曲からいきたいと思います!」
観客拍手。
ショッカーさん「しかもこのお二人にお願いしたいと思います。どうぞみなさん期待してください!!」
観客拍手。
ショッカーさん「行きますよっ! スゥーパーアーアニソンッ! スピリィイィイッツ!! はじまります!!」
観客拍手。

00:SE
01:たたかえ! ガ・キーン (2C)/水木一郎 堀江美都子
-MC-


おそらく渡辺宙明先生の作と思われる楽曲がオーバーチュアとして流れ、それに合わせた観客の手拍子の中、
ゆっくりと水木さんと堀江さんが登場されて歌われたのは、アニメ「マグネロボ ガ・キーン」よりオープニング。
前年に声帯不全麻痺、この年の7月に肺がんに罹患され闘病中である事を公表された水木さんは、
所々が本調子ではないご様子でしたが、堀江さんの凛々しい歌声に支えられ、共にしっかりと歌われていました。

・ショッカーさんが登場されてお二人をご紹介。
水木さん「今日はミッチにお世話になって……」
堀江さん「今日だけじゃないよー」
観客笑。
ショッカーさん「もうチームと言うよりファミリーですからね」
堀江さん「そうです。当たり前の事です」 
・水木さん「50年歌ってきて初めての事なので、皆さんには失礼なんですが、
     心を込めて歌わせていただきますので、よろしくお願いします。」
・堀江さん「今日の出演者の皆さんはすごいですねー。もう私なんか若い方で」
ショッカーさん「小娘って感じですか」
堀江さん「そうそう。じゃあ小娘は後で歌います」
観客の拍手の中、堀江さんご退場。

02:マジンガーZ/水木一郎
-MC-
03:キャンディ キャンディ/堀江美都子
04:たたかえ! キャシャーン/ささきいさお
-MC-


ソロコーナーは水木さんからこの年で放送50周年を迎えるアニメ「マジンガーZ」よりオープニング。
水木さんは渡辺宙明先生への思いも込め着実に歌い終えられると、再び登場された堀江さんがご登場。
当時水木さんは治療中に脚の筋力が弱っていた中でお怪我されたとの事で歩行がゆっくり。
退場される際も堀江さんが腕を組み手を引かれてご退場されていました。
その堀江さんが歌われたのは、アニメ「キャンディ キャンディ」よりオープニング。
ご自身の代名詞であるこの曲を、観客や配信の視聴者へ向けて手拍子を促されながら可憐に歌われました。
堀江さんが退場されると、すぐにいさおさんのナレーションからアニメ「新造人間キャシャーン」よりオープニング。
いさおさんはこの年で傘寿を迎えられたとは思えないほどのたくましい歌声とロングトーンを響かせられました。

・いさおさんを見送られながらショッカーさんがご登場。舞台袖でロングトーンに挑戦するも、やはりいさおさんには敵わず。
・ここからはある作品の大特集へ。
ショッカーさん「トップはやはりこの方に飾っていただこうと思います!
影山ヒロノブさんで『聖闘士神話~ソルジャー・ドリーム~』!!」

05:聖闘士神話~ソルジャー・ドリーム~/影山ヒロノブ
06:夢旅人-BLUE DREAM-/影山ヒロノブ
-MC-


ショッカーさんの紹介を受けてイントロとともに勢いよくステージへ駆け出して来られた影山さん。
アニメ「聖闘士星矢」二代目オープニングをステージを動き回りながらパワフルに歌われると、
そのまま同じくアニメ「聖闘士星矢」より二代目エンディングへ。打って変わった泣きの入った歌声に観客はしみじみ聞き入っていました。

・今日の出演者は足を向けて寝られない先輩ばかり。
影山さん「その中でも一番近い先輩、堀江美都子さんです!」
観客の拍手の中、堀江さんがご登場。
堀江さん「近場の先輩です」
観客笑。
・今回の「聖闘士星矢」特集に向け、ご自身がポラリスのヒルダ役で出演されている「アスガルド編」を見返された堀江さん。
堀江さん「……かっこよかった」
影山さん「そこぉ!?」
観客笑。
影山さん「ヒルダをここで演るとかは? 言っただけ?」
堀江さん「言っただけ。みなさんは作品で見てください」
堀江さん「なんやねん!」
観客笑。
・影山さんがアニメソングの世界に入って最初にお世話になって最初にデュエットしたのが堀江さん。
影山さん「その時デュエットしたの2曲は、一方は僕メインでもう一方は堀江さんメインなんですけど、
     今日は堀江さんメインの方をお送りします」

07:キャンドルの心-STAY,AWAY-/堀江美都子 影山ヒロノブ
-MC-
08:女神の子守歌-LULLABY-/堀江美都子
-MC-


アニメ「聖闘士星矢」より、影山さんが「堀江さんしか歌えない」と評される「STAY, AWAY ~キャンドルの心~」。
豊かな堀江さんの歌声とハスキーな影山さんの歌声が、とつとつと、しっとりと合わさって独特の雰囲気に。
影山さんが退場されると、堀江さんが「私は『アスガルド編』で悪役のヒルダを演じましたが、次に歌うのは女神(アテナ)の曲です」と紹介され、
マイクをスタンドにセットされて第30話「燃えあがれ! 愛のコスモ」で使用された挿入歌を披露。
客席が深みのあるドラマチックな堀江さんの歌声に包まれていきました。

・堀江さん「『聖闘士星矢』のアルバムに最初に参加させていただいた時に初めてデュエットした方をお呼びしたいと思います。
     今年デビュー40周年を迎えられましたNoBさんです」
拍手の中、NoBさんがご登場。
NoBさん「こんばんは……こんな登場する事って滅多に無いんですよ。だいたいいつもイントロが鳴ってガーって飛び出てくるんで」
堀江さん「ホント?」
NoBさん「しかもトークからってまず無くてぇ」
堀江さん「そうですよね。こんなゆっくりトークから始まるなんてね」
NoBさん「やっぱりスタートはイントロで飛び出していかないとエンジンがかからない感じですよね」
堀江さん「大丈夫。そんなにエンジンかけなくても大丈夫な曲からだから」
NoBさん「ですよねー」
・堀江さんが「聖闘士星矢」のアルバムに参加する事になった時のお話。
堀江さん「ドキドキしてね。『ロックの人達だ、カッコいいどうしよう』って」
NoBさん「『コワいコワい』って言ってたじゃないですか」
観客笑。
堀江さん「あれはね、その時はロックの人達ってコワいって思ってたの」
NoBさん「ですよね」
堀江さん「でもね、あの時NoBさんがね、凄く親しみを込めた話をしてくれたの」
NoBさん「そうでしたか?」
堀江さん「ウチの主人の事だったと思う」
NoBさん「あ! ファンだったんですよ」
※堀江さんの旦那様はフォークグループシグナルのメンバーでありギタリストでもあった、あさみあきおさん。
堀江さん「それで、『もしかしたらロックの人って、良い人なのかもしれない』って」
NoBさん「人によりますけどね」

09:希望の翼-FRIENDS IN THE SKY-/堀江美都子 NoB
-MC-


アニメ「聖闘士星矢」の最初のアルバム「聖闘士星矢」より、堀江さんとNoBさんのデュエットで「希望の翼 -FRIENDS IN THE SKY-」。
お二人の歌声がやわらかく重なり合う様子は、ゆっくりと会場中に染み渡っていくようでした。

・退場される堀江さんと入れ替わりにスタッフの方がNoBさんのステージでの必須アイテムであるマイクスタンドをセッティング。
NoBさん「やっぱりこれがないとね調子が……」
と、スタンドにマイクをセットされたNoBさん。
NoBさんがお馴染みマイクスタンドを振り回すパフォーマンスをしようとすると、
上手くセットされていなかったのか、スタンドがステージ向かって左側に飛んで行ってしまうハプニングが。
NoBさん「出ないんだなぁって言おうと思ったら……」
改めてマイクをスタンドにセット。
NoBさんが「その辺、気を付けてね」と客席を指さスト観客から笑いが起こり、
再びマイクスタンドを無事に振り回すと、観客から拍手が起こりました。

10:ペガサス幻想-PEGASUS FANTASY-/NoB
-MC-


NoBさんが「乱暴なペースに戻したいと思います」と言われて歌われたのは、
アニメ「聖闘士星矢」より初代オープニング。NoBさんは無事にマイクスタンドを振り回しつつ、
「聖闘士星矢」の箇所では客席にマイクを向けられ「心の中で歌って!」と呼びかけて盛り上げられていました。

・この年の5月にフランスに赴かれ、2年半ぶりに海外で歌われたNoBさん。
NoBさん「こういう事が少しずつ積み重なっていって、
     気が付けば前みたいにもどっていけばいいなぁと思っています。
    そんな祈りを込めて次の曲を歌いたいと思います」

11:Never-聖闘士星矢のテーマ/NoB
-MC-


15年ぶりに制作された「聖闘士星矢」の劇場映画「聖闘士星矢 天界編序奏~OVERTURE~」の主題歌。
NoBさんのお話を受けてから聞くと、歌詞のメッセージが今の世界の状況への思いのようにまた別の意味を帯びて聞こえて、胸に響きました。

・これまで17ヵ国37都市を周り、パスポートがとても分厚くなっていたものの、
世界の状況で期限が切れて薄くなってしまったNoBさん。
NoBさん「こないだそのパスポートに一発目のハンコ押してきたから、
     また分厚くしていくのを目指して頑張るのが、今の身近な夢です。
     もちろん日本でも歌うけど、日本ではいつでも歌えるから、時間かけてじっくりいきましょう!」

12:永遠ブルー-Blue Forever-/NoB
-MC-


アニメ「聖闘士星矢」コーナーのラストは初代エンディング。
NoBさん曰く「世界中どこへ行ってもこの曲を最後にみんなで歌って手を振って終わる曲」との事。
ラストの個所ではNoBさんの「歌詞はいらない! メロディーだけ!」の声を受け、
観客が大きく手を振って「聖闘士星矢」コーナーを締めくくられました。

・ショッカーさんがNoBさんを見送られながらご登場。
ショッカーさん「とってもセクシーでございます。S・O・N・Y、SEXY……あ、SONYか」
観客笑。
ショッカーさん「そんな事はどうでもいい……あぁっとっ!!」
ショッカーさんが観客を和ませている間にステージ上にはいさおさん、堀江さん、水木さんがご登場。
いさおさん「水木がね、どうしても3人で歌いたいって」
水木さん「夢だったんですよ」
・AJFのステージでいさおさん、堀江さん、水木さんのお三方だけで歌われるのは今回が初めて。
水木さん「大先輩のいさおさんとは新鮮なんですよ。影山君は後輩でずっと一緒にやってるから。ねぇミッチ?」
堀江さん「そうなんですよ。飽きた?」
観客笑。
水木さん「誰? 影ちゃん?」
いさおさん「飽きるもなにもミッチしかいないだろう」
観客笑。
水木さん「女性はね、ミッチしかいないんだよ。誰を選ぶかってなってもミッチしかいない」
堀江さん「しかいないしかいないしかいない、って……まぁいいですけど」
・ショッカーさん「でもお三方ともお変わりなく、まさにずっと"青春"されている感じですけど」
いさおさん「歌うならね、やっぱり"青春"の歌だよね!」
堀江さん「……いさおさん、こえでっかい」
観客笑。
ショッカーさん「観客の皆さんは手拍子とかで"フィーバー"しちゃいます?」
観客拍手。
堀江さん「じゃあお兄さん二人とフィーバーしちゃおうかなっ」

13:青春フィーバー(コンバット・マーチ)/ささきいさお 水木一郎 堀江美都子

いさおさん、水木さん、堀江さんが、大杉さん、かおりくみこさん、こおろぎ'73の皆さんと一緒に
コロムビア・オールスターズとして歌われたアニメ「ドカベン」三代目オープニング。
逞しいいさおさんの迫力と凛々しい水木さん、可憐な堀江さんの彩り豊かな歌声は、前半の締めにピッタリでした。
以前、いさおさんと水木さんのお二人で歌われた事はありましたが、お三方版は初めて。
前々から切望していた曲だったので、今回の披露はとても嬉しかったです。

・退場されるお三方を"LEGEND 3"と紹介されながらショッカーさんが登場され、
換気の為、ここで一旦休憩のアナウンスがされました。

~休憩~
-MC-


15分の休憩時間中はロビーや廊下へつながる扉が開けられて換気が行われていました。
時間になるとショッカーさんが「タイガーマスク」のTシャツを着てご登場。
前日に発表になった今後のバースデーソング主催のイベントの諸々をアナウンスされました。

・ショッカーさん「さぁ、後半戦ですが、トップを飾っていただくのはもちろんこの方、水木一郎アニキでございます!
        力が正義なのではない、正義が力だ! 『タイガーマスク二世』!!」

14:タイガーマスク二世/水木一郎
-MC-


後半はアニメ「タイガーマスク二世」よりオープニングからスタート。
派手さは無いながらもいぶし銀な魅力のある本曲を、水木さんは着実に丁寧に歌われていました。

・水木さんを見送られながらショッカーさんがご登場。
ショッカーさん「続いての方は……さぁ、遂にこの日が来ました!」
ご自身が着られていた「タイガーマスク」のTシャツを指さすショッカーさん。
ショッカーさん「このTシャツ、だいぶ前にアップルパイの杉山小絵子ちゃんにもらったんです。さえちゃん、見てる~?」
・ショッカーさん「満を持して初代の登場でございます! 森本英世さん、初・見・参! 『行け! タイガーマスク』!!」

15:行け! タイガーマスク/森本英世
-MC-


イントロで「虎だ!虎だ!お前は虎になるのだ。タァッ!!」というショッカーさんのセリフを受け、森本さんが初登場。
アニメ「タイガーマスク」よりオープニングを白いスーツの上に羽織ったしまのマントをひるがえし、誠実で艶のある歌声を披露されました。

・森本さんが一旦退場され、ショッカーさんがご登場。
・当時スクールメイツに所属されていた森本さんが「タイガーマスク」の主題歌を歌うオーディションを受けられたお話。
ショッカーさん「次の曲を哀愁をもった歌声で歌われた事が決め手となったというお話を伺ったことがあります。『みなしごのバラード』」

16:みなしごのバラード/森本英世
-MC-


しまのマントを白いコートに替えられた森本さんが再び登場され歌われたのは、アニメ「タイガーマスク」よりエンディング。
ギターのナベさんのだけでなくドラムのガンタさんもアコギを担当されていました。
物悲しく憂いがある中にも厳かな品格を感じる歌声で、アニソン屈指の名バラードを歌われました。

・ショッカーさん「森本英世さんでーす!! ようこそお越しくださいました!」
森本さん「ありがとうございます。森本英世です。よろしくおねがい致ししまーす。
     今日は一睡もできずに来ました……まぁ、ちょっとは眠ったんですけれど」
観客笑。
・ショッカーさん「登場された時のマントに本気を見ました」
森本さん「マネージャーがですね、夜なべして縫ったんでございます」
・ショッカーさんが生まれて初めて懸賞に当選したのが、
タイガーマスクフーセンガムであたりが出ると貰えたタイガーマント(ビニール製)。
・ショッカーさん「嬉しくて首のところをホックで止めて、家中を走り回っていたらそこがプチンて切れて、一時間で壊れました」
観客笑。
・森本さん「『みなしごのバラード』では伊達直人がトレンチコートを着て歩いていますよね?
     なので今日は白いトレンチコートを着てきました。これもマネージャーが夜なべして……」
ショッカーさん「ええぇえええ!?」
森本さん「一針一針」
観客笑。
・「タイガーマスク」を歌われた当時の芸名は"新田洋"。
その後、敏いとうとハッピー&ブルーに加入されムード歌謡で多数のヒット曲を出されました。
ショッカーさん「実は"新田洋"のお名前になる以前にアニメソングを歌われているんですよね?」
森本さん「はい。『空飛ぶゆうれい船』という作品で、本名の泉谷廣という名前で『隼人のテーマ』を歌っています」
ショッカーさん「という事は、いつかそれも聞きたいですよね?」
観客拍手。
・拍手の中で森本さんがご退場。
ショッカーさん「もうかなりおなか一杯ですが、まだまだ続きます!」
観客拍手。
ショッカーさん「ここからはまたある番組のコーナーに行きたいと思います。
        大体こういう"あるコーナー"とかいう時は真っ先にこの方に来ていただきたいと思います。
        影山ヒロノブさんで『CHA-LA HEAD-CHA-LA』!!」

17:CHA-LA HEAD-CHA-LA/影山ヒロノブ
-MC-


この年に映画も公開された「DRAGON BALL」シリーズのコーナーはアニメ「DRAGON BALL Z」より初代オープニングから。
影山さんは追っかけ部分はコーラスブースを振り向いたり、観客に手拍子を促したり、元気いっぱいにポジティブに歌われました。

・歌われた直後なので肩で息をする影山さん。
影山さん「息なんか切れてないよぉ~? 全然切れてない!」
観客笑。
・影山さん「前半は『聖闘士星矢』、後半は『DRAGON BALL』特集をやってもらって、どっちも80年代なんですけどね。
     ぇえ~まぁ、今も現役で僕がこうやって歌っていられるのは、この二つの作品があったからだっていうのは間違いないです」
観客拍手。
・続いてもう一曲「DRAGON BALL」の曲を。
影山さん「普通やったら『WE GOTTA POWER』とか『僕達は天使だった』とかってトコじゃないっすかァ?
やっぱりもォちょっとヒネりが欲しいっていうか、もうちょっとレアなヤツを歌いたいなって事で、
次の曲はこの曲を歌います! 『ドラゴンパワー∞』!!」

18:ドラゴンパワー∞/影山ヒロノブ
-MC-


映画「DRAGON BALL Z 超戦士撃破 勝つのはオレだ!」よりエンディング。まさか今回この曲が聞けるとは。
力強くキャッチーで合いの手も多くライブにぴったりで、影山さんはシャウトを交えたり力いっぱい歌われていました。

・影山さんを見送られながら、「DRAGON BALL Z」Tシャツに「ドラゴンボールZ」の半袖シャツを着たショッカーさんがご登場。
・ショッカーさんが着られているTシャツはアメリカ、半袖シャツは韓国のものだとか。
ショッカーさん「『DRAGON BALL』は世界中にファンがいて、今も映画が作られたり、世代を超えた名作です。
        さぁここで元祖の、まだ悟空が小さくて『おんめぇ強ぇなぁ』とか言っていたあの頃です」
観客笑。
ショッカーさん「あの頃のマコさん(野沢雅子さん)の感じを思い出してください。
この方も海外を飛び回っております! 久しぶりに高橋洋樹さんの登場です! 『摩訶不思議アドベンチャー!』!!」

19:魔訶不思議アドベンチャー!/高橋洋樹
-MC-


アニメ「DRAGON BALL」より、世界も世代も席巻するすべてのはじまりである初代オープニング。
AJFではお久しぶりの高橋さんですが、パワフルでのびやかに高揚感のある歌声で大いに盛り上げられました。

・「みなさんお久しぶりでーす」と高橋さんがご挨拶。
・高橋さん「今日は"THE LEGEND"という事で、私は春のセンバツでいうところの21世紀枠で呼んでいただきまして……」
観客笑。
高橋さん「しかし21世紀枠といいましても、どんな強敵相手でも全力で立ち向かう、そういう気持ちで歌わせていただきます!!」

20:ドラゴンボール伝説/高橋洋樹
-MC-


アニメ「DRAGON BALL」の挿入歌であり映画「DRAGON BALL 摩訶不思議大冒険!!」エンディング。
前曲「魔訶不思議アドベンチャー!」とは一味違って緊張感のある本曲を、高橋さんは全力でシリアスに歌われていました。

・高橋さんと入れ替わりでショッカーさんがご登場。
ショッカーさん「『DRAGON BALL』はもはや国民的アニメとなりましたが、国民的アニメといえばこちらが元祖であります。
        なんと週に2回放送され、こちらの方は22年というロングラン。
        しかも作曲が我らが渡辺宙明先生で、歌われるのはアニソン界の永遠のヒロイン、永遠のマドンナ、
        我らが堀江美都子さんの登場でございます。『火曜日のサザエさんメドレー』!!」

21:火曜日のサザエさんメドレー
サザエさんのうた (1.5C)
~あかるいサザエさん (2C)/堀江美都子
-MC-


1975年から1997年まで関東圏では火曜日に再放送されていた「まんが名作劇場 サザエさん」より、
初代及び5代目のオープニングとエンディングをメドレーで。
ほがらかな堀江さんの歌声とコーラスの皆さんのハーモーニーが心地いいオープニングと、
堀江さんの明度の高いはつらつとして歌声が素敵なエンディングのそれぞれの魅力を堪能できました。

・ロボットものなどを多く作られた渡辺宙明先生は、この「サザエさん」のような曲がお好きだったとの事。
堀江さん「ずっと歌い続けようと思って、今日は歌わせていただきました」
・堀江さんのデビュー50周年記念に作られた、アニメ映画の歌をカバーしたアルバム「One Voice」のお話。
沢山のアルバムを作られた堀江さんですが、この「One Voice」は3本の指に入るほど力を込めて作られたお気に入りとの事。
堀江さん「作ってすぐにコロナ禍になってしまったので、なかなか皆さんに聞いていただく機会がなかったんですが、
     最近ようやく聞いてもらえるようになったので、今日はその中から一曲歌っていいですか?」
観客拍手。
堀江さん「今日はずっとおとなしめな曲が続いたので、ここら編でハジけたいと思います!」

22:THE GALAXY EXPRESS 999/堀江美都子
23:行け行け飛雄馬/ささきいさお
-MC-


堀江さんのデビュー50周年を記念して発表されたカバーアルバム「One Voice」から、映画「銀河鉄道999」より、
ゴダイゴのみなさんが手掛けられたエンディングのカバー。力強く凛々しい堀江さんの歌声がとても晴れやかで素敵でした。
堀江さんと入れ替わりで「THE GALAXY EXPRESS 999」とは好対照な重々しいイントロとともに登場されたいさおさんが歌われるのは、
アニメ「新・巨人の星」のオープニング。いさおさんは腕を振りながら堂々とした貫録で歌われました。

・いさおさん「初めにこの曲が流行ったのは、今日のアニメの中で一番古いんじゃないでしょうか。
      僕もまだ子供の頃ですよね? そんな事ないねもうちょっと大きかった。サバ読んじゃいけないね。ンフフフ」
観客笑。
・往年の巨人軍の人気と今の巨人軍とのお話。
・いさおさん「舞台袖で色んな人を見ていると、自分が出て行って拍手が無かったらどうしようとか、
ステージに上がって60年くらい経ちますけど、いまだにドキドキしますね。
      それくらいステージに上がるっていうのは怖いもので、
      ロカビリー歌ってた頃はジャズ喫茶なんか行くとステージ上の方が客席より多いっていう事も多くて、
      寂しく歌ってた思い出があります。そこいくといいですね、アニメの世界は。
      何を歌っても応援していただけるから、つい僕らもその気になって喜んでしまうんです。
      拍手は誰のためにしてるんだ、誰のためだっていいじゃないか、そういう歌がありました」

24:真赤なスカーフ/ささきいさお
-MC-
25:銀河鉄道999/ささきいさお
-MC-


アニメ「宇宙戦艦ヤマト」よりエンディング。長右衛門さんのフルートの音色がいさおさんの響く歌声を際立たせていました。
いさおさんは「ミッチと違ってTVの方」と前置きされ、松本零士先生に思いを馳せつつ、メーテルの顔を思い浮かべながら
アニメ「銀河鉄道999」よりオープニングを披露。いさおさんは軽やかにステージを動かれながら悠然と歌われました。

・いさおさんを見送られながらショッカーさんがご登場。
ショッカーさん「あと20年はやってもらいますから。こうしてみなさんといつまでも楽しい事が一緒にできるって素晴らしいですよね」
観客拍手。
・ここからはライブもラストスパート。
ショッカーさん「でもまだまだ、戦隊の言葉を借りるなら"全力全開"でいきますので、最後まで思い切り盛り上がってくださいね!」
観客拍手。

26:ニュームーンに恋して/堀江美都子
27:鬼神童子ZENKI/影山ヒロノブ
-MC-
28:テッカマンの歌 (2C)/水木一郎
-MC-


ラストスパートは堀江さんが登場され、アニメ「美少女戦士セーラームーンCrystal デス・バスターズ編」二代目オープニングから。
歌詞の詰まった難曲ですが、堀江さんは華麗にまっすぐに歌いこなされ、女王の風格を感じました。
続いては和風の重音なイントロの中、ゆっくりと登場された影山さんのシャウト一発からアニメ「鬼神童子ZENKI」より初代オープング。
それまでの明るくポジティブな雰囲気から一変し、ハードにへヴィに歌われる影山さんは抜群にカッコ良かったです。
曲が終わってバンドの皆さんが各楽器をかき鳴らす、いわゆるかき回しの最中に水木さんが登場されて曲をシメられました。
影山さんは水木さんをステージセンターまでエスコートすると「アニキ頑張って。頑張って」と言葉を残して退場されました。
その影山さんに「今日はずっと頑張ってるから。みんなに負けないように」と言葉を投げかけられて水木さんが歌われたのは、
アニメ「宇宙の騎士テッカマン」よりオープニング。水木さんは時折声が掠れながらも、しっかりと歌い切られていました。

・ここで堀江さんと影山さんを呼び込むも、目を離した間に後ろに回り込んでいた影山さんに気づかない水木さん。
水木さん「あれ、影ちゃんは? ……あ、いた」
影山さん「えぇえっ!」

29:バビル2世/水木一郎 堀江美都子 影山ヒロノブ
-MC-


アニメ「バビル二世」よりオープニングを、今回は水木さん、堀江さん、影山さんの"アニソンBIG 3"なお三方でで。
ロプロスを影山さん、ポセイドンを堀江さん、ロデムを水木さんがご担当されるスペシャルなバージョンでした。

・ショッカーさんがご登場され、ここでバンドとホーンズ、コーラスの皆さんをご紹介。
・水木さんは脚の負担を鑑みてスタッフさんが運ばれてきた一旦ご着席されていたのですが、
演奏陣やコーラスの皆さんの名前が紹介されるたびにガヤを入れていらっしゃいました。
・ロマンスグレーが素敵な常見さんが紹介されると「ジイちゃんっ!」と影山さん。
・今回出演の皆さんを呼び込んで適正な距離をとりつつ、横一列に並ばれひとことずつご挨拶。
・森本さんは再びしまのマントをひるがえしてご登場。
・挨拶を噛んでしまった高橋さん。
高橋さん「なんか緊張してますね」
ショッカーさん「だって今日の最年少だから」
影山さん「なんだとぅっ」
観客笑。
・森本さん「フルバンドのみなさんとコーラスつきで歌えるのは大変幸せでございました」
・影山さん「楽屋がNoBちゃんと高橋くんと一緒だったんですけど」
ショッカーさん「若手部屋ね」
影山さん「ハイ、若手部屋です。高橋くんが『影山さん、衣装カブってますね』って言うんすよ」
高橋さん「ハッハッハ」
影山さん「で、俺が『いやぁ、歌舞伎町とイタリアぐらい違くね?』って言ったら、
     『そんな事ないですよ、二人でダブル……H』?で、ヒロノブでーす」
高橋さん「ヒロキでーす。ダブルHでーす」
影山さん「『ってやったら最高』って、そんなワケないだろう!」
観客笑。
高橋さん「スイマセン! 失礼しました!」
影山さん「でも、最高でした!!」
観客拍手。


・堀江さん「私はテレビっ子の最初の世代だったんですね。自分で歌いながらアニメをずっと見ていました。
今日、森本さんの『タイガーマスク』を聞きながら一緒に歌っている自分がいて、なんかとても幸せな気分でした。
     たしか1969年、私の『紅三四郎』と同じ年なんです。そういったご縁も感じました」
・水木さん「しゃべる事はね、元気だから大丈夫なんです。今日はみんなに会える事、そして歌える事が楽しみでした。
僕は歌う事が楽しみなので歌えればいいんです。それとミッチや影ちゃん、今日はお世話になりました。
     それから僕の楽屋はいさおさんと森本さんと一緒なんですけど、意外と静かな楽屋で……」
観客笑。
水木さん「ね?」
森本さん「ね。ホントにッシーンとしておりました」
観客笑。
水木さん「僕だけうるさく発声練習しておりました」
森本さん「……そうですね」
観客笑。
水木さん「森本さんとはテレビなんかではご一緒した事ありますけど、
     同じ楽屋は初めてだったので何を話したらいいかわからなくて」
森本さん「なんかお饅頭かなにか食べてましたね?」
観客笑。
水木さん「はいはい。大好きなんです、お饅頭。
     まだ三つくらい残ってますけど、美味しいんだこれが。まぁそれはいいとして」
森本さん「でも僕にはくれなかったね?」
観客笑。
水木さん「あれ、訊けばよかった? みんなが取る所に置いてあったから」
森本さん「冗談冗談」
水木さん「……冗談だと思ってますよ」
観客笑。
・ショッカーさん「最後はいさお御大!! お願い致します」
いさおさん「……そのお饅頭は僕の女房(※声優の上田みゆきさん)が買ってきたものでございます」
観客笑。
森本さん「そうでしたか!」
水木さん「そうだ! そうだよね!」
ショッカーさん「オチがつきました!!」
いさおさん「水木にだけは食べさせない方がいいよって言ったんだけど」
水木さん「オレの目の前にあったよ? 四つも」
いさおさん「それはマネージャー達の分だよ」
観客笑。
いさおさん「それをボクはねハラハラドキドキしながら見てたんだよ。それで楽屋が静かだった」
観客拍手。

・大阪公演、先日のSHSに引き続き、2019年ごろに行われていた最後の一曲の間のみ観客の写真撮影OKが今回復活。
・その際の注意事項として「本格的な望遠カメラでの撮影NG」「静止画のみで動画はNG」であること、
SNSアカウントを持っている観客は「#AJF2022」で投稿してほしい等がアナウンスされました。
・若手なので着ているTシャツのロゴを見せて働く高橋さん。

・ショッカーさん「それではみなさんご一緒に宇宙を旅しましょう! 『宇宙戦艦ヤマト』っ!!」
いさおさん「発進!! ゴォゥ!!」

30:宇宙戦艦ヤマト/ささきいさお 水木一郎 堀江美都子 影山ヒロノブ NoB 高橋洋樹 森本英世

「スーパーアニソン魂2022」を締めくくるのはアニメ「宇宙戦艦ヤマト」よりオープニング。
普通の挙手の敬礼をする高橋さんにショッカーさんが胸に握った拳をあてるヤマト式敬礼を教えられていたり、
影山さんがいさおさんのソロパート以外ずっと歌詞を見ずに歌われていたり、錚々たる皆さんのそろい踏みは壮観でした。
最後はいさおさんがステージの左右と中心へ向け三段パンチで締められました。

・観客が拍手を贈る中、ショッカーさんに紹介されながら出演者のみなさんが順番に退場され
その後ろでバンド、ホーン隊、コーラスの皆さんも順番に退場されていきました。
・最後に残った水木さんは客席に向けて「愛してる、ゼェェエット!」とキメられると、
一旦退場されてから戻ってきた影山さんと、ステージ上で待たれていた堀江さんに伴われ、
「倒れそうだった……」と呟かれながら退場されました。
・そしてショッカーさんお一人に。慣例として終演後の出待ちの禁止がアナウンスされました。
・飲み会はおさけください。
・ショッカーさん「是非また会いましょうね!」
観客拍手。
ショッカーさん「絶対ですよっ!?」
観客拍手。
ショッカーさん「それでは約束のォ、スーパーアニソン、スピリィイイッツッ!! 今度は『戦隊』で!!」
観客拍手。

観客の拍手の中、ショッカーさんが退場され、その後スタッフさんによるアナウンスにそって規制退場が行われ、
「ANIME JAPAN FES 2022」東京公演二日目「スーパーアニソン魂2022」は終演となりました。

20周年を迎えた今回の「スーパーアニソン魂」はアニメ史に燦然と輝き、世間的知名度も高い作品が多く、
改めて今回のライブタイトルである「LEGEND」の名が相応しい作品の歌が目白押しとなりました。
干支が"寅"だからか、初参加の森本さんによる「タイガーマスク」及び水木さんの「タイガーマスク二世」を主軸に、
「聖闘士星矢」と「DRAGON BALL」という世界的に人気な2作品の特集は、配信による世界のファンを意識したものでしょうか。
今のこの時代に大ベテランのみなさんの健在ぶりと定番の強さをしっかりと推し出すライブができる、
アニソンライブを催して四半世紀を超える老舗であるバースデーソングならでは底力を感じました。


補足

・今回のライブロゴは「AJF2022 ANIME JAPAN FES」の両脇に今年の干支であるトラがあしらわれていました。

・ショッカーさん「"青春"と"フィーバー"、あの頃はそういう事が普通に言えたんです。戦隊だってフィーバーしてたんですから」
観客笑。

・ショッカーさん「いつものムード歌謡のお客さんとは違う感じだと思いますが」
森本さん「ムード歌謡のお客さんよりずっと若いです」
観客笑。

・「ドラゴンパワー∞」が歌われたのは「ドラゴンボールZ 超戦士撃破!!勝つのはオレだ」の作中で
「行け! タイガーマスク」のイントロが使われているからでしょうか。

・ショッカーさんの孫悟空を演じる野沢雅子さんの声マネがとても似ていてびっくり。

・いさおさん「みなさんの拍手がやみつきになると60年やめられないですから。これから後何年やってこうかなと。
      自分では80が限界だと思ってましたが、この感じならあと1,2年はできるかなぁと……」
観客拍手。

・いさおさんと森本さんは楽屋で懐かしいお話や今回の心構えなどをお話しされていたとか。
森本さん「本当に勉強になりました。ありがとうございました」
いさおさん「いやいや、ボクは森本さんの後にどうやって出ていくかって事ばかり考えてました」
      やっぱりね、ココのみなさんは新しい方に凄くやさしいんですよ。
初めて来たって方は特にみなさん、盛大な拍手を送ってくれるんです」
観客拍手。
いさおさん「なにもそれが誰でもいいっていう訳じゃなくて、
やっぱりその時にいい歌を歌ってくださる方が来てくださるっていうのがみなさん嬉しいんですよ」

・水木さん「今日は皆さんに謝んなきゃいけないと思います。次に会う時はもう少し回復してると思いますが、
     こればかりはわからないので。努力はしていきますので。ありがとうございました」

・ちなみに今回の「スーパーアニソン魂2022」はライブ終了後から
数日後に期間限定でアーカイブ配信として楽しむ事が出来ました。
ライブは前半後半に分かれておりましたが、基本的にノーカット収録。
更に 開演前や休憩時間に「スーパー戦隊"魂"2022」などの今後のライブ告知や
休憩時間や終演後に出演者の皆さんお一人お一人のコメントがありましたが、
今回は出演者の皆さんや映像配信のスタッフさん達の名前の記載はありませんでした。

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