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MoJo Take 13 #1

22.4.9 ライブハウス LANTERN

 

出演/MoJo

 

演奏/カラオケ Ag.MoJo Ba.八木徹

1973年、"とみたいちろう"としてアルバム「TAKE1」でデビュー。

その後フリーのシンガーソングライター"富田伊知郎"としてCMソング等を手がけだし、

同じ時期に"MoJo"としてアニメソングや特撮ソングなどを歌われはじめられ、

現在に至るまで多様に活動を続けられているMoJoさんのソロライブ「Take」シリーズ。

 

デビューアルバムの名前を冠したこのライブは、

アニメ、特撮、イメージソングをメインに、ご自身のオリジナルソングや、

このライブでしか聞く事が出来ないカバー曲など、いつに様々な曲が披露されるライブです。

 

2020年より世界規模で蔓延しはじめた新型コロナウイルスの感染防止のため、

同年に開催予定だった前回の「Take12」は延期となっていましたが、2021年暮れに感染対策をして開催。

スーパー戦隊シリーズ特撮「機界戦隊ゼンカイジャー」より界賊合体スーパーツーカイオーのテーマである

新曲「二刀流! スーパーツーカイオー」をひっさげ、実に二年ぶりのMoJoさんのソロライブは、大盛り上がりでした。

 

それから5ヶ月。年を跨いで開催されたのが今回の「MoJo Take 13」です。

今回も感染予防対策として観客数を上限30名までとし、4月9日の「#1」と23日「#2」との二日に分かれての開催となりました。

今回はその一日目、「#1」のレポートです。

 

会場はMoJoとして表舞台での活動を再開されてからソロライブを開催し続け、

ファンに親しまれている東京の渋谷、井の頭線神泉駅近くのライブハウス LANTERN。

新型コロナウイルスに関する宣言や措置などは発布されておらず、

LANTERNさんはランチタイム、ディナータイム共に通常営業となり、諸々のイベントも開催されていました。

 

本ライブの観覧の申し込み先であるMoJoさんのサイトには、

来場する観客へ向けた感染予防への協力が呼び掛けられていました。

受付時に手指の消毒と検温が行われ、MoJoさんやスタッフ、LANTERNの皆さんはマスクを着用されていました。

 

前述の様に観客数を限定しているため、前回の「#12」同様にテーブルは通常時よりも余裕のある配置になっていました。

 

MoJoさんはカウンターに向かってLANTERNの皆さんと談笑されていましたが、

開演時間になると「やろう! 時間です」とマイクを持たれてステージスペースへ。

 

・MoJoさんからご挨拶。

・「一生懸命歌いますので、今日もよろしくお願いします!」と、マスクを外されるMoJoさん。

 

01:エスパー・ファイティング2 (1.5C)

~ロック・ザ・ズーパーマン~時の旅人~

~コロネル・バレンシュタイン/MoJo

-MC-

 

漫画「超人ロック」のイメージアルバム「超人ロック ~コズミック・ゲーム」の楽曲のメドレーからスタート。

アルバムでMoJoさんが歌われているだけでなく、"富田伊知郎"として作曲されているこの3曲。

三者三様の個性があるものの、どの曲も裏声を交えたハードな曲ながら、

MoJoさんはライブの最初だという事を感じさせない歌声で曲の個性を歌い分けられていました。

 

・MoJoさん「みんな一緒に歌えないんだよね? その分、頑張って歌うからね」

・始まったばかりなのにマイクのコードがぐるぐるに。

・"魂の三兄弟"の串田アキラさんと宮内タカユキさんと連絡をとられたMoJoさん。みんな元気。

 

02:ミッドナイトホテル/MoJo

03:漂流する街/MoJo

-MC-

 

続いてもイメージソング。漫画「南京路に花吹雪」のイメージアルバムから。

「ミッドナイトホテル」を明るく軽快に、しょっぱいものと闘いながら「漂流する街」を退廃的に歌われ、

ここでも全く異なる雰囲気の曲の個性をそれぞれ表現されました。

03.5:音浴湯 CMソング(さわりだけ)/富田伊知郎

-MC-

03.7:カクテルショー歌(さわりだけ)/富田伊知郎

-MC-

 

このライブの一カ月程前に俳優の宝田明さんがご逝去された話題から、

以前に宝田さんが出演された入浴剤「音浴湯」のCMソングを作られた時のお話。

絶対に歌ってもらえないと思ったものの、宝田さんは一生懸命歌われ、さらに"先生"と呼ばれて恐縮されたとか。

さらに小林旭さんが「アサヒカクテルパートナー」のCMで歌われたご自身のヒット曲「自動車ショー歌」の

替え歌「カクパーショー歌」をアレンジを手がけられた際のエピソードと共に少し披露されました。

 

・MoJoさん「すごい人ってすごいですよ。相手を立てて威張んないですからね」

 

04:Last SongはLove Song/MoJo

 

第一部の前半ラストの曲は、漫画「南京路に花吹雪」のイメージアルバムより「Last SongはLove Song」。

MoJoさんはおだやかながらもせつなさのにじみ出るような歌声でしっとりと歌われていました。

 

~休憩~ 

-MC-

 

ここで扉を開けて換気のために休憩。ほどよい頃合いになると、MoJoさんが再びステージへ。

 

・MoJoさん「ここからはお馴染みのコーナーへ」

 

05:バトルフィーバーJ/MoJo

06:勇者が行く/MoJo

07:大戦隊ゴーグルV/MoJo

-MC-

08:燃える男ゴーグルレッド/MoJo

-MC-

 

第一部後半はスーパー戦隊シリーズより特撮「バトルフィーバーJ」からオープニングとエンディング、

そしてこの年で放送から40周年を迎えた特撮「大戦隊ゴーグルV」よりオープニング、

さらに挿入歌のゴーグルレッドのテーマを曲間をほとんど開けず、曲名紹介を挟む程度で立て続けに披露。

ライブでは比較的お馴染みの曲とはいえ、次々に歌い続けられるMoJoさんのタフさに驚きました。

 

・アルバム「合体魂 ~昭和・平成・令和 スーパー戦隊シリーズ ロボットソング大全~」の話。

 MoJoさん「すごい分厚くて、歴史があるんだなぁって感じましたね。

         主題歌を歌った作品ではロボソングも歌わせてもらいましたけど、ロボソングって元気出ますよね。

当時はレコーディングするだけでよく理解してなくて、今思えばなんてヤツだったんでしょうね」

・そんなMoJoさんの転機となったのが1999年に行われたライブ「スーパーヒーロー魂'99 ツアー 東京公演」。

 MoJoさん「あの時みんなの前で歌って、"MoJo"が覚醒したというか、目が覚めましたね。

         そして"魂の三兄弟"で石巻に行った時、歌ってきた歌で皆さんが喜んでくれるならって気持ちが固まりました」

 

09:出撃! ゴーグルロボ/MoJo

10:ゴーゴーダイナロボ/MoJo

11:科学戦隊ダイナマン/MoJo

特撮「大戦隊ゴーグルV」より"空前のシステム合体"ゴーグルロボのテーマ。

カラオケにコーラスが入っていないのが少し寂しいですが、その分、MoJoさんの歌声を純粋に堪能できました。

続いて特撮「科学戦隊ダイナマン」より、"システムドッキング"ダイナロボのテーマでは、

圧巻のたくましいロングトーンを披露され、おなじみのコーナーは「ダイナマン」のオープニングで派手に締めくくられました。

 

~休憩~ 

-MC-

 

前半が終わり後半の準備と換気のために長めの休憩。

MoJoさんはアコースティックギターを携え、予行演習とばかりにアルバム「TAKE 1」と「STEP TO MY WAY」から

数曲のさわりを披露されていました。

 

・MoJoさん「予定に無い曲を前座で演らせてもらいます」

 

12:どうにかなるさ/とみたいちろう

-MC-

12.5:あの素晴らしい愛をもう一度 (一節)/とみたいちろう

-MC-

13:ハッピーバースデー/とみたいちろう

-MC-

13.5:What a Wonderful World (この素晴らしき世界) (一節)/とみたいちろう

-MC-

 

「亡くなられた方の歌の中には大好きな歌がたくさんある」ということで、まずはかまやつひろしさんの「どうにかなるさ」。

ゆっくりと気ままな感じで歌われると、お好きだという加藤和彦さんと北山修さんが連名で発表した

「あの素晴らしい愛をもう一度」を一節披露されていました。

 

そして今回のライブ当日がお誕生日だというの観客の方へ向けて「ハッピーバースデー」。

他の観客からも拍手が贈られ、"サッチモ"ルイ・アームストロングさん風に「ハッピーバースデー」をもう一度。

さらに興が乗ったご様子で「What a Wonderful World (この素晴らしき世界)」を一節披露されました。

 

14:Shadow Boxer/とみたいちろう

-MC-

15:河向こうの日々/とみたいちろう

-MC-

16:Bitter sweet memory/とみたいちろう

-MC-

 

高校時代からのご友人の"龍"ことシンガーソングライターの佐藤龍一さんとのユニット、

SUPER SOUL DINAMAN BROTHERS(S.S.D.B)でのオリジナル曲をカラオケ+アコギで、

続いてエレックレコードに入る前の心境を歌った「河向こうの日々」もカラオケとアコギでそれぞれご披露。

2曲とも青春期のゆらぎがみずみずしく、"MoJo"とは一味違った"とみたいちろう"の世界観を感じる事ができました。

そしてオルゴールの音から始まった「Bitter sweet memory」。こちらもカラオケとアコギでご披露。

MoJoさんが曲の前に「オヤジの恋? の歌」と話されていた事もあってか、甘いメロディーに大人のほろ苦さを感じました。

 

・ここでMoJoさんの組んでいたバンド"とみたいちろうと Big Beat"のベーシストで、

 ライブではカラオケの音出しなどのスタッフ業務をお手伝いされている八木徹さんとセッション。

・八木さんのベースはもちろん、この曲もカラオケを使うので、八木さんがセッティングされている間にMoJoさんが音出し。

 MoJoさん「よろしいでしょうか?」

 八木さん「ちょっと待って」

 MoJoさん「いきます!」

 観客笑。

17:ライバル/富田伊知郎 八木徹

-MC-

 

"富田伊知郎"として歌われた'79サッポロ「びん生」のCMソング「風よロマンに進路を向けて」のカップリング曲。

MoJoさんは真剣な表情でベースを弾かれる八木さんを見ながら楽しそうに歌われているのが印象的でした。

 

・八木さんが拍手で送られアコギコーナーはここまで。

・MoJoさん「ちょと"とみたくん"に時間をいただきましたが、こういう時でないとわがままできないもので。

ありがとうございました。さぁ、"MoJo"です」

 

18:光速電神アルベガス/MoJo

19:戦いに赴く前に/MoJo

-MC-

 

"MoJo"に戻り、2023年に40周年を迎えるアニメ「光速電神アルベガス」よりオープニングで景気よく盛り上がると、

MoJoさんも大好きだという挿入歌「戦いに赴く前に」で渋く第二部前半ラストをシメられました。

~休憩~ 

-MC-

 

ここで喚起のために最後の休憩。

MoJoさんはLANTERNのスタッフと談笑されたりしてラストスパートへ向けて英気を養っていました。

 

・MoJoさん「ラストのラストZoneです。懐かしいなぁ、昔は『MoJo Zone』ってソロライブやってたんですよ」

 

20:星雲仮面マシンマン 2015ver./MoJo

21:電光アクションマシンマン/MoJo

-MC-

 

特撮「星雲仮面マシンマン」オープニングをアルバム「星雲仮面マシンマン SONG & MUSIC COLLECTION」で

再レコーディングされた際にニューミックスされたカラオケで。そしてバトルシーンで頻繁に流れた挿入歌「電光アクションマシンマン」へ。

アドリブを交えながら激しく歌われていましたが、2番に入ったところで歌いだされず、

少ししてから歌詞を棒読みされると無事に歌に戻られました。

 

・MoJoさん「ごめんね。言い訳させて! さっき(LANTERNのオーナー)小川(武志)さんがでっかいイカ釣ったっていうのを思い出してたら、

       2番歌ったつもりになっちゃってて。申し訳ない!」

 観客笑。

 

・前年に讀賣新聞記者の鈴木美潮さんが主宰されている

 歌とトークのイベント「340 presents『特歌祭オンライン3』」に出演されたときのお話。

 MoJoさん「『♪まぁってろよ』の慎ちゃん(石原慎一さん)と、サイキックラバーと一緒だったんだけど、

       YOFFYはいい男だよねぇ。ああ見えて凄い真面目なんですよ。

オレの曲のコーラスとかちゃんと練習して完璧に仕上げてくるの」

・そのYOFFYさんは「星雲仮面マシンマン」の"すっくと立った"という歌詞を、

 "スック"と"タッタ"という二人の人物がいると思っていたのだとか。

 MoJoさん「歌うたびにYOFFYがよぎってくるんだよ。『"スック"と"タッタ"っていうのがいたんじゃないんですか?』って」

 観客笑。

 MoJoさん「その事を思い出しちゃって……いや言い訳だね。あとで一曲プラスするよ」

 

22:Maybe/MoJo

-MC-

23:彷徨人/MoJo

-MC-

 

ここでバラードを続けて。まずはアニメ「未来警察ウラシマン」より挿入歌「Maybe」。

MoJoさんのソロライブでは観客のコーラスが定番だったものの、今回は発声できないので少し寂しかったですが、

MoJoさんは耳に手をかざしてうなずかれていました。

そして漫画「南京路に花吹雪」イメージアルバムより「彷徨人」では希うような物悲しい歌声で歌われました。

 

・MoJoさん「それではロボソング行きたいと思います!」

24:究極サムライハオー降臨!/MoJo

-MC-

25:二刀流! スーパーツーカイオー/MoJo

-MC-

 

特撮「侍戦隊シンケンジャー」から挿入歌、侍合体モウギュウダイオーと全侍合体サムライハオーのテーマと、

特撮「機界戦隊ゼンカイジャー」よりスーパーツーカイオーのテーマという、

近年のMoJoさんの戦隊ロボソングから"サムライ"がらみの2曲を披露。

「サムライハオー」では重厚で迫力満点の、「スーパーツーカイオー」では軽やかながら威風漂う歌声を堪能できました。

しかし「スーパーツーカイオー」の最後の最後で歌詞を間違えてしまうアクシデントも。

 

・MoJoさん「ライブですねぇ。自信持って歌ってたらハズすんですね。一応、次で最後の曲です……もう罪を二つ犯しているので」

 観客笑。

 

26:夢をかなえてダイナマン/MoJo

-MC-

 

本編ラストは特撮「科学戦隊ダイナマン」よりエンディング。発声できない観客の手拍子や

要所要所のキメどころでの拍手を受け、MoJoさんはしっかりとしたたくましい歌声を響かせられました。

 

-アンコール-

-MC-

 

曲が終わって拍手の中、終演の挨拶をされようとしていたMoJoさんでしたが、

「罪を犯した者は償わなければいけません。好きな曲を言ってください」と自らアンコールへ。

27:希望のサイレンビルダー/MoJo

-MC-

28:炎神合体エンジンオーG6/MoJo

-MC-

 

今回、MoJoさんのソロライブに初めて来場された方からのリクエストでアンコール一曲目は

特撮「轟轟戦隊ボウケンジャー」より緊急轟轟合体サイレンビルダーのテーマ。

緊張感ある曲を確かな厚みのある歌声で歌われました。そしてアンコール二曲目、今回のライブを締めくくるのは

更なる「G」のリクエストで、特撮「炎神戦隊ゴーオンジャー」より炎神合体エンジンオーG6のテーマ。

ライブでの定番である観客の合いの手とコーラスが無いさびしさを払拭するかのように、

MoJoさんはファルセットやアドリブをちりばめられ、力いっぱいのパフォーマンスで魅せられました。

 

・MoJoさん「心からありがとうございます。いじめてくれて嬉しいよ! 間違えなきゃよかったなぁ~。

 楽しい楽しい時間でした! みなさんも体に気を付けて! おしまいです!!」

 

拍手の中、MoJoさんがご挨拶をされ、「MoJo Take 13 #1」は終演となりました。

 

メドレーに意表を突かれた「超人ロック」と「南京路に花吹雪」のイメージソングコーナーが最初のブロックというのが新鮮で、

エレックレコード時代の曲たちとは一味違った"とみたいちろう"の世界はライブでしか聞くことができない曲ばかりでとても魅力的。

ライブではおなじみの曲が固まったセクションでは曲間をあまり空けず、かなりテンポ良く進行されていた印象でした。

それでいてMoJoさんの歌声は終始ブレず、それだけ身体に入って馴染んでいる事が伺え、日々の鍛錬を感じました。

宝田明さんや小林旭さんといった大物のみなさんとのエピソードを伺えたのも大変興味深かったです。

 

補足

 

・今日帰ったら植えた球根の花が咲いてるかもしれなくてワクワクするMoJoさん。

 

・球根になりたい。

 

・宝田明さんに「先生。チンチンてこれでいいですか?」と問われる。

 

・「カクパーショー歌」のデモテープを聞いた小林旭さんに「俺より俺みたいだ」と言われて嬉しかったMoJoさん。

 

・「燃える男ゴーグルレッド」はしみじみと歌い上げる。

 

・ライブのオープニングが「超人ロック」だった秘密。

 

・MoJoさん「歌手とかって歳関係ないしね。若くても俺よりロングトーン出来ない人もいるし、俺より出来る遠藤(正明)ってのもいるし。

その中で楽しく歌えてるのが元気の要因だと思うし、みなさんのおかげだと思います。ほんとにありがとう」

 

・MoJoさん「最近、いつか日の目を見たらいいなと思って自宅のちっさいスタジオでデモとか作ってるんですよ。

やっぱやりたい事はやっておいたほうがいいよね」

 

・先日奥歯を抜いたMoJoさん「奥歯抜くと声が変わるっていうけど、全然変わらなかったよ。通気性がよくなったけど」

 

・「Shadow Boxer」や「Bitter sweet memory」のカラオケは、

 このライブの2週間ほど前に「佐藤龍一& The Dragon」のライブにゲスト出演される際に作られたカラオケでしょうか?

 

・MoJoさん「『#2』では絶対間違えないように譜面ガン見して歌おう」

 観客笑。

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