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高取ヒデアキ55anniversary Live~55チャイだ! ゴーゴゴー!~

22.3.4 LIVE THEATER ORPHEUS

 

出演/高取ヒデアキ

Z旗(高取ヒデアキ 川瀬智 籠島裕昌 高取伸和 timiri toshi 阿久澤一哉 尾崎泰輔 町田長右衛門 Kenito 生田目勇司)

 

演奏/Z旗(Vo.高取ヒデアキ G&AG.川瀬智 Key.籠島裕昌 G&Co.高取伸和 Ba&Co.timiri toshi 

   Tr.阿久澤一哉 Tb.尾崎泰輔 Sax&Fl&Co.町田長右衛門 Tr.Kenito Dr.生田目勇司) 

 

 

高取ヒデアキさん。

ロックバンドWEATHER SIDEのヴォーカルとしてデビューされ、

解散後に実弟でギタリストのNobuさんとのユニット・COA(Collaboration Of Arts)でアニメソングに携わって以降、

COAとしての他にもアニメ「ぐるぐるタウンはなまるくん」の歌のコーナーを担当されたはなまる楽団や、

アニメ「電脳冒険記ウェブダイバー」の楽曲を担当されたR.A.M.(Rundum・Access・Module)に参加を経て

アニメ「しあわせソウのオコジョさん」のエンディングで"高取ヒデアキ"として初めてソロ名義でアニメソングを歌唱。

以降、特撮「忍風戦隊ハリケンジャー」を代表格に様々なアニメ、特撮、ゲームなどの楽曲を歌われております。

 

歌手として以外にも作詞作曲を多く手掛けられており、アニメ「プリキュア」シリーズや「THE IDOLM@STER」シリーズ、

特撮出身俳優さんが多く在籍する歌謡グループ純烈などのアーティストにも楽曲を提供されております。

特にスーパー戦隊シリーズでは「ハリケンジャー」以降、歌手や楽曲提供など毎年何かしらの形で参加されており、

歌手としてもクリエイターとしても、現在のアニメソング界において才覚を発揮されています。

 

アニメソング関係以外では「ハリケンジャー」終了の2003年以降からバンド活動として

"Hard Boiled Brass Rock!"を掲げるバンド、Z旗(ZETKI)を結成し、ボーカルのTAKAとして活動を開始。

高取さんと共に立ち上げたToshiさん、女房役の籠島裕昌さんや実弟のNobuさん等、個性的なメンバーぞろいの

10人編成ならではの厚みと躍動感ある迫力のブラスロックサウンドを中心にした楽曲を発表し、

ストリートライブを経て、各種イベントへの参加やライブハウスを中心に不定期にワンマンライブを開催されたり、

高取さんのYouTubeチャンネルにおいて様々な楽曲のカバーをブラスロックアレンジで公開されています。

またスーパー戦隊シリーズやアニメ「キン肉マンII世 ULTIMATE MUSCLE2」、アニメ「砂ぼうず」など

Z旗としてもアニメソングにも多く関わられており、ライブシリーズ「ANIME JAPAN FES」に高取さんと共に出演された際、

ブラス隊の演奏が水木一郎さんの目に留まった事をきっかけに、 Z旗のブラス隊の皆さんは水木さんのソロライブや

高取さんが参加されていない魂ライブや「ANIME JAPAN FES」にレギュラーとして演奏陣に加わられ、

現在では高取さんと共に魂ライブシリーズになくてはなら無い方々になっています。

 

そんな高取さんが3月4日に55歳のお誕生日を迎えられました。おめでとうございます。

 

今回はお誕生日当日開催されたバースデーライブのレポートです。

 

バースデーライブとしては2017年に開催された「高取ヒデアキ "半世紀"Birthday Live」以来であり、

高取さんご自身としてもZ旗としても2年2ヶ月ぶりの久々のワンマンの有観客ライブでした。

 

2020年以降、世界規模で蔓延し続けている新型コロナウイルスの影響は

2022年の3月初旬時点でもなお強く、新型コロナウイルスの感染者数は一旦はだいぶ収まってきていたものの、

感染力が強い変異株・オミクロン株の拡大により、感染者数の増加はいぜんとして高止まりの状況。

ライブが開催される東京都ほか各都道府県ではまん延防止等重点措置の発令延長が発布中でした。

 

会場は東京都江戸川区の小岩駅が最寄りのライブハウスLIVE THEATER ORPHEUS。

音楽レーベルORPHEUS RECORDSグループが運営しているこのライブハウスは、

キャパシティがスタンディングで約250人程度で、客席とステージとの距離が近く、

いわゆるライブハウスらしいライブハウス。

今回は感染予防対策として観客の収容キャパシティを制限、入場時には検温と手の消毒が行われ、

入場チケットはデジタルチケットが採用、指定席に着座しての鑑賞となりました。

 

Z旗の楽曲がBGMとして流れている会場内に入場すると、チケットは完売していた他、

距離を保った形で立ち見での当日券も販売されていた為、多くの観客が開演を待っている状況でした。

 

ステージ上にはそれぞれのセクションのブースが所狭しと準備されており、

更にステージを長机で多少延長して演者用のスピーカー設置されていました。

客席の照明がゆっくりと暗くなりBGMの音量が大きくなりいきいよいよ開演です。

 

00:OVERTURE

 

ラグジュアリーな雰囲気を感じる音楽がオーバーチュアとして流れる中、演奏陣の皆さんがご登場。

それぞれのブースで準備をされる中、ホーン隊の皆さんはブースではなくステージ前方に待機され、

流れている音楽に合わせてそれぞれの楽器を演奏をされていました。

 

01:動物戦隊ジュウオウジャー/高取ヒデアキ

-MC-

 

「OVERTURE」が終わり特撮「動物戦隊ジュウオウジャー」オープニングの前奏で高取さんがご登場。

ところが高取さんのマイクのスイッチが入っておらず、最初の雄叫びの途中でスイッチをオンに。

その後は無事に歌われ、2番の「野生開放」の部分は「ザワールド」と「バード」と替歌を披露され、

間奏の雄叫び部分は披露される前に「もとい」と前置きされてリベンジ的に力強く披露されていました。

 

・高取さん「……マイクのスイッチ入れ忘れちゃった」

 観客笑。

 Nobさん「どおりで変だと思ったー。スイッチだったのねー」

 高取さん「いやぁ。魂こめて思い切りやろうと思って『ァアー…?』アレって。

もう完璧にオレの問題です。ァッハハハハハ」

 toshiさん「マイクのスイッチ入れるのも2年2ヶ月ぶりだもんね」

 高取さん「そうそう。こんな作業があるなんて忘れてたよォ。ァッハハハハハ」

 観客笑。

 

・ここでKENITOさんのトランペット用のワイヤレスマイクの調子が悪いという事で一旦ストップ。

 高取さん「スイッチを入れてないんじゃない?」

 観客笑。

 客席に向けて電源スイッチが入っている事を見せるKENITOさん。

 KENITOさん「みんなが証人だ!」

・電源は入っているものの、音響への信号などが届い出いない様子で思考錯誤。

 生田目さんと籠島さんがコミカルな音楽を即興で演奏するなどされていましたが、

 音響スタッフさんが登場され、本格的に調整を行う事に。

 

・高取さん「じゃあ『ジュウオウジャー』もう一回やっとこうか、アーアーだけ」

 

1.5:動物戦隊ジュウオウジャー (冒頭のみ)/高取ヒデアキ

 

雄叫びリベンジという事で演奏可能なメンバーだけで「ジュウオウジャー」冒頭をもう一回。

前奏から高取さんの雄叫びを経て一言目の「はるか」で終わると観客から拍手がおこりました。

 

・Nobuさん「やったぞー。55歳は違うぞー。誕生日の男はやっぱり違うねー」

・男所帯の高取家はひな祭りとあまり縁がない。

 高取さん「ウチもジュニア(息子さん)だし、今、二人暮らしだからあまり縁がないんですよ。

これが女の子だったら違ってたなぁ。温和な曲ばっかり作ってそう。癒し系の歌とか」

 Nobuさん「そうかもねー」

 高取さん「ジュニアももう思春期ですよ」

 Nobuさん「オレにしか話てない事もあるんだよ。『お父さんには内緒だよ』って言われるもん

こう見えてもオレ、おじさんなんだよぉ」

 

・ライブの1週間前に開催された仮面ライダー生誕50周年×スーパー戦隊シリーズ45作品記念

 50×45 感謝祭 Anniversary LIVE & SHOW DAY1 -SUPER SENTAI-」のお話。

・高取さんは山形ユキオさんが歌われた特撮「百獣戦隊ガオレンジャー」オープニングをカバー。

・高取さん「イントロが短いから緊張したよね。リハーサルは力抜けてるし.Rの仲間たちも見てるから

思いっきり『ガァウォオオオ』ってやったら拍手が起きるくらい良くできたんですよ。

そしたら『もう一回お願いします』だって『えぇええ!』」

 観客笑。

・ライブ当日に山形さんからお誕生日お祝いのお電話。

 toshiさん「山形さんって普段もアノ声なの?」

 高取さん「めちゃめちゃイケメンな声。『あ、高取君? お誕生日おめでとう。それだけ』って。

だからその時に、『この前歌わせてもらいましたって』ご報告しました。

『あ、そうなんだーよかったー』ってイケメンな声で言ってくれました」

・ここでKNITOさんのマイクトラブルが無事復旧しライブ再開。

 

02:ハリケンジャー参上!

-MC-

 

ここからはこの年で放送開始から20周年の特撮「忍風戦隊ハリケンジャー」特集。まずはオープニングから。

原曲を尊重しつつブラスアレンジされたZ旗サウンドは躍動感がより際立ちます。

高取さんの代表曲なだけに観客の手拍子や合いの手の拳の勢いも強く感じられました。

 

・高取さん「次の曲もウチのバンドでやるのは久しぶり『風よ、水よ、大地よ、』!!」

 

03:風よ、水よ、大地よ、/高取ヒデアキ

04:Hi-Dee-Hoo! シュリケンジャー/高取ヒデアキ

-MC-

 

20周年記念「ハリケンジャー」特集続いてはアクション曲「風よ、水よ、大地よ、」。

ハイスピードかつ激しさあふれるロックは久々にライブで体感すると迫力満点。

ラストのハイトーンの後、後奏で更に高音のシャウトを披露された高取さんのお姿は圧巻。

続いては"緑の光弾"ニンジャ・オブ・ニンジャ天空忍者シュリケンジャーのテーマ。

「風よ、水よ、大地よ、」からがらりと雰囲気が変わってウェスタン調の楽曲であり、

高取さんのしなやかかつ颯爽とした歌声はどこか飄々とした印象で好対照の魅力でした。

 

・高取さん「次の曲は『ハリケンジャー』特集でどうしても歌いたかったという一曲。

この曲が決まったからオープニングを歌わせてもらえました。

みんなもあのエンディングの映像を思い浮かべながら聞いてください

影山ヒロノブさんに歌っていただいた『いま、風の中で』」

 

05:いま、風の中で/高取ヒデアキ

-MC-

 

「ハリケンジャー」特集ラストは高取さんが作詞作曲を手がけ、影山さんが歌われたエンディング。

前向きな歌詞とどこかせつなげな曲調は、放送から20周年を迎えた「ハリケンジャー」と

お誕生日を迎えた高取さんに重ねて聞いていると感慨深いものがあり、

サビ部分ではライブで影山さんが行う手を左右に降るパフォーマンスを高取さんも踏襲され、

演奏陣の皆さんも観客も一緒に行っている光景も合わさり、一層グッとくるものがありました。

 

・ここで高取さんがいったん退場され演奏陣の皆さんだけに。

・toshiさん「みんなはコロナ禍のライブってよく行ってる? 行ってる人―」

 客席の方々で挙手。

 Nobuさん「結構行ってるんだ。じゃあ慣れたもんだね。拍手ぱちぱちぱちーってね。

じゃあ『フットモモー』って言ってもぱちぱちーだよね」

 コロナ前のライブではtoshiさんが観客と「フトモモ」コールで一体感を作り上げていました。

 toshiさん「言えってこと? まあみんな待って待って『心のフトモモ』は一旦閉まっておこう」

 Nobuさん「『心のフトモモ』ってみんな持ってるのね」

 toshiさん「そう。みんな持ってる」

 観客笑。

 

06:Bottom fish→/Z旗

 

ここからはZ旗のオリジナル曲。まずはアルバム「クラブシャレード」より「Bottom fish→」。

toshiさんが少しの間だけ観客にその場で飛沫を飛ばさない様に気をつけて立つ事を提案。

しかしながらスタッフさんからNGが出てしまい、観客は着座での鑑賞となりました。

インストゥメンタルならではの演奏陣の皆さんの絢爛さとハードボイルドさが魅力の本曲は

toshiさんの「55チャイだ! ゴーゴゴー!」の掛け声をきっかけに煌びやかになっていき、

川瀬さんや阿久澤さんのソロやNobuさんの「55チャイ」の合いの手などを含んで展開していきました。

 

07:Club Orpheus/Z旗

08:Night fly/Z旗

 

アルバム「クラブシャレード」より「Club Charade」の前奏が繰り返される中、高取さんがご登場。

ライブ開催にあたり親身にしてくれた会場のLIVE THEATER ORPHEUSへの感謝を込めて

今回はタイトルと歌詞の部分を「Club Charade」から「Club Orpheus」へと変えてご披露されました。

ゴージャスでどこか危険な香りのするな演奏と大人の雰囲気漂う高取さんの歌声を味わった後は

アルバム「†新宿スキャット†」より「Night fly」。気だるげでアダルトなムードが印象的な本曲を

高取さんが裏声を交えて色気たっぷりに披露され、Z旗の世界にたっぷりと漬かりました。

 

09:ハッピーバースデー/Z旗

-MC-

 

「Night fly」が終わるとそのまま演奏が続き、高取さんにサプライズで「ハッピーバースデー」。

少し照れているご様子の高取さんを演奏陣の皆さんの演奏と観客の手拍子で高取さんをお祝いしました。

 

・「聞いてないよ。ここなの!?」と驚く高取さんのドラム&パーカッショ二スト、Z旗のサポートメンバーであり、

 高取さんのYouTubeチャンネルではディレクターや動画編集もされている松葉侑さんがケーキをもってご登場。

・ケーキには数字の「5」型ロウソクが2本刺さり、高取さんの似顔絵が描かれていました。

 

・ここで高取さんの「みんな拡散して」という提案を受け、観客撮影OKタイムが設けられました。

・toshiさん「すげえ、オレ、ライブで沈黙の中、チャッター音だけ聞こえるって初めてー」

・高取さん「めっちゃ笑顔じゃん。眼鏡もグラサンもしてないバージョンのオレ、リアルだなぁ」

・消防法の兼ね合いもありロウソクに火をつけられないという事を受けた籠島さんからの提案で

 観客がペンライトや携帯、スマホの照明をつけて火が付いたロウソクに見立て、

 高取さんの合図で一気に消灯してロウソクが吹き消された様子を再現しました。

・高取さん「ありがとうございまーす。めっちゃキレイだった」

 toshiさん「みんなからは分からないけど、こっちから見るとめちゃめちゃキレイだったよ」

 

・高取さん「5年前に『"半世紀"Birthday Live』をやった時は関係者の方や仲間が沢山来てくれたけど、

こんな状況だからちょっとね。ウチのメンバーもToshi以外は今のところ無事だけど」

 toshiさんはこの年の頭に新型コロナウィルスに罹患されましたが無事回復されました。

 高取さん「でも無事に治ったし、みなさんもこうして来てくれましたからね。

 今日久し振りにみんなが来てくれて凄くよかったし、嬉しいです!!」

10:銀幕池袋/Z旗

-MC-

 

続いてもZ旗の楽曲群の中からアルバム「青盤」より軽快でオシャレな印象の「銀幕池袋」。

都会的なサウンドが素敵で、要所要所でホーンの皆さんがテンポに合わせて

リズミカルに左右に楽器を振るのも楽しく、観て聴いて華やかなステージでした。

 

・池袋西口公園で頻繁にライブを行っていた頃の思い出。

 高取さん「時間になってもtoshiが来なくて、ライブ中に遅刻して来たりね」

 観客笑。

 toshiさん「籠島くんにキーボードでベースを全部弾くっていう鬼の所業をさせてしまうという……」

 観客笑。

 高取さん「『(四六時夢中)シンケンジャー』を歌うっていう時に公園をtoshiがベース担いで走ってくるのが見えて……」

 toshiさん「『ごめーん籠島くーん』って」

 観客笑。

 

・今回の会場「LIVE THEATER ORPHEUS」でのYouTube動画撮影の話。

・肩の可動域を思い知らされる「SHOCK!/サカナクション【cover by ZETKI】」。

・「REAL×EYEZ」/J×Takanori Nishikawa【cover by ZETKI】01をバンドで演ってみた!(小芝居付き)」は屋上で撮影。

 阿久澤さんから借りたトランペットを落とさないように跳ぶ。

・toshiさんは会場周辺のいいお店が知りたい。

 

・次の曲はライブ冒頭の「忍風戦隊ハリケンジャー」の楽曲達と共に高取さんの人生を変えた曲。

 高取さん「この曲もコンペのお話を頂いた時、絶対作りたいと思った曲です。

一人旅をしながら作った曲なんですけど、その気持ちものせながら歌いたいと思います」

11:銀河の煌/Z旗

-MC-

 

高取さんが手がけ、ささきいさおさんが歌われたアニメ「銀河鉄道物語」よりエンディングをセルフカバー。

メロウなサウンドに高取さんのなめらかな歌声が心地よく、客席はうっとりとした雰囲気に包まれていました。

 

・「銀河の煌」を作るにあたり、九州へご自身のルーツを訪ねる一人旅をした高取さん。

 福岡県の博多湾を見ながらレンタカーの中で曲を作られたとか。

・アニメ「銀河鉄道物語」のコンペ用に二曲作成。両方とも思い入れがあったものの、採用されたのは「銀河の煌」の方。

 ところが最近ご友人から渡されたデモテープ(MD)を聞いてみた所、採用されなかった方が入っていてビックリ。

・ここでNobuさんと生田目さんは一旦ご退場。

 Nobuさん「この曲はコンパクトな演奏で聞いてほしいから、一旦退場しますね」 

 高取さん「え、そうなの? ……絶対トイレだぜ」

 観客笑。

 Nobuさん「ちがうちがーう!」

 

12:無題/Z旗

-MC-

 

アニメ「銀河鉄道物語」のエンディング候補曲を初公開。序盤の歌詞に「無限軌道」という単語が入っているのが素晴らしく、

演奏は川瀬さんのアコギとホーンを主軸にしたシンプルなものでそれが却って骨太な印象を際立たせていました。

どこか「真赤なスカーフ」を想起させるような、「銀河の煌」とはまた違った素敵なバラードでした。

 

・高取さん「ありがとうございました……良くね? 」

 観客拍手。

・Nobuさんと生田目さんが帰ってきてセッティング。

 Nobuさん「いいきょくだったよねー」

 高取さん「ウソだろ、聞いてなかっただろぉ?」 

 観客笑。

・高取さん「この曲、良い曲でプロデューサーとかも何年か前に会った時に『今も聞いてるよ』って言ってくれました」

 toshiさん「TAKAのオリジナルにしちゃえばいいじゃん」

 Nobuさん「うしろにささきさんが見えたよ」

 高取さん「やっぱりささきさんが歌う前提で作ったからね。キーもかなり低いし。

でもね、作る時にした一人旅が寂しくて、二度としたくない!という思いが乗った曲だと思います」

・高取さん「続いては……こうなったら色々掘り起こしてやろうと思いまして……最古の曲。デビュー曲です」

 観客拍手。

 高取さん「当時は若かったし突っ張ってた思い出があるからずっと封印してたけど

25周年ライブでやったらいい感じでね。YouTubeでも歌った動画をアップしちゃうという」

 

13:風を抱いて/Z旗

-MC-

 

高取さんがボーカルを務めたバンドWEATHE SIDEのデビューシングル「風を抱いて」。

ブラスが際立つさわやかな演奏と高取さんの晴れやかな歌声が実に清々しくみずみずしかったです。

 

・最古の曲のあとは最新曲である特撮「機界戦隊ゼンカイジャー」より「界賊オペレイション! ツーカイオー」を披露。

・本曲をレコーディングのオリジナルメンバーで有観客ライブで披露するの初めて。

・「界賊オペレイション! ツーカイオー」はタイトルが難しい。間違えると作詞のマイクスギヤマさんに怒られる。

・作成当初は「オペレ"ー"ション」だったものの、レコーディング時に「オペレ"イ"ション」に。

 今回演奏の皆さんはレコーディングに使用した譜面を使っているので、未だ表記は「オペレ"ー"ション」のまま。

・高取さん「レコーディングと同じメンバーで同じ譜面だから間違えが許されないっていう。

……あ、やばぁい、そんなこと言ってたらオレが間違えそう」

 観客笑。

14:界賊オペレイション! ツーカイオー/Z旗

-MC-

Z旗の皆さんの最新曲界賊合体ツーカイオー/ツーカイオーリッキー/ツーカイオーカッタナーのテーマ。

リッキーのモチーフである特撮「超力戦隊オーレンジャー」のオープニング「オーレ! オーレンジャー」や 

カッタナーのモチーフである特撮「侍戦隊シンケンジャー」のエンディング「四六時夢中シンケンジャー」の

意匠が随所にちりばめられ、激しく疾走感ある曲は高取さんの歌いぶりも演奏員の皆様もとても迫力があり、

合いの手も多く、間奏でZ旗の皆さんが手がけられた「四六時夢中シンケンジャー」の間奏よろしく

「わっしょい」のやりとりも入れ込まれ、大盛り上がりの痛快な一幕でした。

 

・息も切れ切れで口々に「キツい」「ツラい」「誰のせいだ」と言いながら編曲の籠島さんに目をやるZ旗のみなさん。

・「界賊オペレイション! ツーカイオー」が流れた「機界戦隊ゼンカイジャー」の「第43カイ! 風見鶏の頭は風の真向かい!」。

 敵・ムカイカゼワルドの断末魔が「ハリケンジャー参上!」を思わせる「風になれー」だった事がネット上でも話題に。

 Nobuさん「あれすごい嬉しかったよね」

 高取さん「嬉しくてTwitterで『風になーれー』てつぶやいちゃったよ」

 

15:SAFARI/Z旗

-MC-

16:日々誕生/Z旗

 

前奏で「こんな状況にならなかったらアフリカに行ってドローン飛ばしてMV作りたかったんだ!」と心情を乗せ

続いて演奏されたのはアルバム「旗盤」より「SAFARI」。サファリということでドラムの生田目さんが馬のマスクをかぶって演奏。

魅惑的なサウンドにアフリカに焦がれる想いを込めた歌声が溶け込んで神秘的でした。

本編ラストはアルバム「Z旗」より、生まれ変わるために「日々誕生」。Z旗の曲の中でもサビが一際激しく、

皆さん髪を振り乱して演奏がアグレッシブで、その分、ラストの一瞬静かになってからのキメ所が実にカッコよかったです。

 

-アンコール-

-MC-

 

・高取さんとZ旗の皆さんが拍手で見送られると、拍手はそのままアンコールに。

・しばらくしてtoshiさんとNobuさんが登場され準備をされながら物販の業務連絡。

 CDやアパレルなどの他、2ショットチェキチケットなどの物販説明をしている間に演奏の皆さんもご登場。

・toshiさんに呼び込まれた高取さん。お話しようとした所、またしてもマイクの電源をオフにして登場。

 高取さん「まーたやってしまいました」

 観客笑。

・楽屋に様々な落書きがしてある所謂"ライブハウスの楽屋"は久しぶり。

・高取さんに縁のある方や海外の著名アーティスト達の名前がカタカナでかかれている。

 

17:Sweet Song/Z旗

18:薔薇とダイヤ/Z旗

-MC-

 

アンコールの一曲目はZ旗のオリジナル楽曲からアルバム「旗盤」より「Sweet Song」。

「日々誕生」と共通のテーマを持ちながら、激し「日々誕生」と好対照にやさしくやわらかいのが魅力。

続いては演奏陣の皆さんによる不穏なイントロからアルバム「Z旗+」より「薔薇とダイヤ」。

本曲がライブで演奏される際は曲に合わせてZ旗の皆さんと観客がタイミングよく座るのですが、

初めての観客はその事を知らないので、座った瞬間に初めての観客がわかるという画期的なシステム。

今回のライブは原則指定席に着座での観賞でしたが、この曲だけは発声せずその場に黙って起立して観賞。

退廃的なサウンドに観客の足腰が試されるこの空間を久しぶりに味わうことができました。

 

・高取さん「今日はみんなありがとう! 最後の曲は動画とか写真OKなんで、もし良かったらどんどん拡散してください!

この曲は全員ソロがあるんで適当な事はできないぞ!」

 観客笑。

 

19:C.C.Rider/Z旗

-MC-

 

「高取ヒデアキ55anniversary Live~55チャイだ! ゴーゴゴー!~」ラストはアルバム「クラブシャレード」より「C.C.Rider」。

ノリの良い軽快さが魅力な本曲では間奏には演奏陣の皆さんのソロパートが設けられており、

それぞれがそれぞれの個性で魅了され、観客はステージを撮影しながらも思い思いに楽しんでいました。

高取さんは最後のサビ前の「テッペンはすぐそこさ!」を「還暦はすぐそこさ!」と替えながら、終始楽しそうに歌われていました。

 

退場BGM:Samuzora (Epilogue)

 

BGMとしてアルバム「青盤」よりインストゥメンタル曲の「Samuzora(Epilogue)」が厳かに流れる中、

高取さんを中心にZ旗のメンバーがステージ前方に一列に並んでご挨拶。

 

高取さん「なんか最後に並ぶのも久しぶりです。今日はみなさんありがとうございました。

久しぶりの曲も歌えて、無事にライブができました。次のライブもお楽しみにー!!」

 

ラインナップし「あとで消毒します。みんなも気を付けてねー」と高取さん。

観客による拍手の中、高取さんと演奏陣の皆さんが皆さんが退場されるとステージ上が明るくなり、

高取さんとの2ショットチェキチケット購入者へ向けて開催されるチェキ会の準備が進められていき

「高取ヒデアキ55anniversary Live~55チャイだ! ゴーゴゴー!~」は終演となりました。

 

高取さんにとって55歳となる節目のライブで、二年二ヶ月ぶりのZ旗の皆さんフルメンバーでのライブは

最古の曲ことデビュー曲、最新の曲、ターニングポイントとなった曲、セルフカバー曲、未発表曲と

高取さんにとっての特別な楽曲とZ旗のオリジナル曲を織り交ぜて展開されていきました。

 

序盤のマイクのトラブルも和やかに受け入れ、穏やかに楽しんで進行していく様子は

"Hard Boiled Brass Rock!"な楽曲群とは好対照の魅力で、高取さんとZ旗の皆さんのお人柄が感じられました。

なにより、高取さんはじめZ旗の皆さんは久し振りのライブという事もあってか、

実に楽しそうにのびのびとステージを楽しまれている様に感じられ、とても素敵でした。

 

当方、Z旗フルメンバーによるステージ久し振りで、かつステージと客席との距離の近さもあいまって

Z旗サウンドの強さと10人がそれぞれのスタイルでステージを所狭しと動き、魅せる光景は圧巻でした。

高取さんご自身が「定期的にYouTubeへの動画投稿をされている影響で声の幅が広くなった」とお話されている様に

元々伸びやかだった歌声がでこれまで以上に伸びやかに、タフになられている様にも感じました。

55歳を迎えても歌声を鍛えあげて行く高取さんの今後のご活躍が楽しみです。

高取さん、お誕生日おめでとうございます。

 

 

 

補足

 

・演奏陣の皆さんはコーラスと担当されるToshiさん、Nobuさん、籠島さん、生田目さん以外は

 Z旗オリジナルのマスクを着用され、ホーン隊の皆さんはご自身の演奏時のみ外されていました。

 

・高取さん「2年2ヶ月ぶりとなるとToshiがパソコン開きながらライブやってるんだよね。

いろいろ変わったね。オレ達も毎週のように動画アップしてるだけあるね」

 観客拍手。

 高取さん「チャンネル登録まだの方。是非ポチっとお願いします! 減ってるとすげえヘコむんすよ!」

 観客笑。

 

・2022年はスーパー戦隊シリーズ特撮「忍風戦隊ハリケンジャー」20周年。

 高取さん「やっぱりお祝いしないとね。今日は普段歌わない歌も久々にやります」

 長右衛門さん「えっ!?」

 高取さん「お前は知ってるでしょ?」

 長右衛門さん「知らないっ!」

 高取さん「知ってるって?」

 観客笑。

 

・高取さんが生まれる前は3月3日が近いという事で女子を待望していたとか。

 高取さん「オヤジなんかも女の子がよかったみたいだったけど、しっかり付いてましたね」

 観客笑。

 Nobuさん「オレの時なんかも女の子が良かったみたいだね」

 高取さん「Nobuなんかは兄弟でも末っ子だったからかわいがられてたよね」

 

・高取さん「『ハリケンジャー』もレコーディング当時は歌ってて結構つらい曲だったんですよ。

それが今、動画投稿で毎週ハードルもキーも高い曲やってるから平気になりましたね。

喉も開きますからね。どんだけ今まで練習してなかったんだろう。ンッハハハハハ」

 

・高取さんが退場されている際のToshiさんとNobuさんの会話。

 toshiさん「しかし、あのうたのおにいさんの声は凄いよね」

 Nobuさん「どんどんキーがあがってきてるよねー」

 toshiさん「どこまでいくんだろうね」

 Nobuさん「みんなも今度出て来たら拍手してあげてね。ぱちぱちぱちぱちーって」

 

・「Club Orpheus」を歌う前にマイクのスイッチチェックをオンにする高取さん。

 高取さん「スイッチ慣れねぇー。歌い出す前でよかったー。ナッハッハッハ」

 

・高取さん「ケーキ以外のサプライズはないよね? 山形さんでてくるとか」

 観客笑。

 Nobuさん「もうないと思うけど、それは期待したいよね」

 toshiさん「松葉、山形さんに電話して!」 

 観客笑。

 

・今回は演奏には参加されなかったものの、スタッフさんとして松葉さんが方々で大活躍。

 

・ケーキを持った高取さんを囲む演奏陣の中、撮影係になる籠島さん。

 

・「銀幕池袋」では観客の一人だけに向けたり、股からのぞいたりと

 とても自由な姿勢でトランペットを吹かれていたKENTOさん。

 

・「銀河の煌」を書いた事でささきいさおさんがフランクに話しかけてもらえるようになり、

 いさおさんがライブで高取さんをMCのネタにもして頂けてありがたい限り。

 

・Nobuさん「ささきさんは子供の頃から見ていた憧れの人だもんねー」

 

・ご友人のデモテープがMDで再生できるマシンが無くて困る高取さん。

 

・「SAFARI」で生田目さんがかぶられていた馬のマスクを指さしながら

 「シマウマじゃないのかよ! いつかホンモノのシマウマを見てやる!」と高取さん。

 

・今回のライブポスターの既視感の正体。

 籠島さん「(鈴木)美潮さんの『激流』みたいだよね」

 観客笑。

 Nobuさん「確かに! 色かなぁ?」

 toshiさん「こんなこと言うとTAKA泣いちゃうか」

 観客笑。

※讀賣新聞の記者で特撮関係のイベントを主催されている鈴木美潮さんが

リリースされたCD「激流」のジャケットと今回のライブポスターと背景が両方とも赤系。

ちなみに「激流」を作曲されたのは高取さんで演奏はZ旗の皆さんでした。

 

・「Sweet Song」の歌詞にある「神」でZ旗の中で"神"と称されている尾崎さんを指さす高取さん。

 

・「C.C.Rider」のソロでベースを弾かずに「フットモモ! フットモモ!」と連呼されるtoshiさん。

 例年でしたら観客とフトモモコールをするのですが、今回はその場で足を踏み鳴らすよう提案。

 toshiさんは観客の足踏みが思った以上の迫力で驚かれている様子でした。

 

・高取さん「『ゼンカイジャー』面白かったな~。MoJoさんにも曲を作れたし(二刀流! スーパーツーカイオー)、

           かなりリアタイ(リアルタイム視聴)できたし。次の『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』も楽しみだよね。

     『感謝祭』でMORISAKI WIN君にも会えたし。やっぱり彼はすごく花があるよね。曲もカッコいいし。

     ……どうか今年も戦隊に係らしてください!」

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