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MoJo Take 12 #2
21.12.18 ライブハウス LANTERN

出演/MoJo

演奏/カラオケ Ag&harp.MoJo Ba.八木徹



フォークソングをはじめとしたご自身のオリジナルソングは"とみたいちろう"、
CMソング等のスタジオワークや作詞作曲などの作家としては本名の"富田伊知郎"、
アニメや特撮、漫画、ゲームの歌等などを歌われる際は"MoJo"として
それぞれのジャンルでいくつもの名前で活動されているMoJoさん。

ご自身のソロライブ「Take」シリーズは、前身のソロライブ「☆MoJo Zone」シリーズから、
アニメソングはもちろん、CMソングやオリジナルソングも披露されるほか、
未発表のオリジナルソングやアニメ、特撮、洋楽、邦楽問わず様々なカバー曲等も披露されています。

1年の中で3、4回程開催されておりましたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、
2020年3月開催予定だった「MoJo Take 12」が中止になって以降、開催は見送られておりました。
それから1年半以上経った2021年12月、日本での感染状況が小康状態となり、ワクチン接種も広まり、
多くのイベントやライブも感染対策をしたうえで開催されている中で、
「Take」シリーズも「MoJo 2019 Last Take Live」以来、二年ぶりに開催となりました。

今回は感染対策として収容人数を従来の60人から半分の30人以下とする代わりに
12月11日に「#1」、一週間後の18日に「#2」と二回に分けての開催となりました。

観客は"一方の参加を申し込んだらもう片方には申し込めない"などの制限は設けられておらず、
両日共参加を申し込む事が可能でしたが、一人ならまだしも鉄鋼と鋼鉄の二人が
両日申し込んでいいものやらと迷った結果、「#1」に鉄鋼、「#2」に鋼鉄に分けて行ってまいりました。
今回は「#2」のレポートです。

会場は東京都の渋谷にある井の頭線神泉駅のすぐ近くにあるライブハウス LANTERN。
日本のThe Beatlesファンが多く通う場所としても知られている老舗のライブハウスです。
15年間MoJoさんのソロライブを開催してきたホームグラウンドであるLANTERNさんも、
2020年以降は新型コロナウイルス感染拡大の状況で発布された緊急事態宣言を受け、
長い間ライブハウスとしての営業はできず、レストランとしてランチタイム営業を続けるものの、
営業時間短縮要請から夜の営業や酒類の提供もできない状況ではありましたが、
緊急事態宣言が明けた10月頃から徐々に夜およびライブハウスとしての営業を再開されていました。

MoJoさんのWEBサイトにはライブに来場するにあたり感染予防への協力が呼び掛けられており、
当日はスタッフやLANTERNの皆さんもマスクを常時着用してそれぞれの作業をされており、
観客も会場に入場する前には受付時に手指の消毒と検温が行われました。

入場するとThe Beatlesのグッズが方々に飾られている会場内には
開催が12月という事もあり、方々にクリスマスの装飾がされていました。
今回は前途の様に客数を通常のライブの半分強に限定している関係で、
テーブルの配置はこれまでのライブと同じながら、テーブル毎に配置されている椅子の数は少なくなっていました。

観客が入場していく中、MoJoさんは既にステージでスタンバイ。
椅子に座りアコースティックギターを携え、調整も兼ねてか
泉谷しげるさんの「春夏秋冬」などを気ままに爪弾かれていました。

観客の入場も終了し、そろそろ開演という頃合いになると
MoJoさんがジャケットを羽織られてまずはご挨拶。

・「Take 12 #2」は「ていく じゅうに しゃーぷ つー」と読む。
・MoJoさん「暮れの忙しい時に、人数を限定して開催という事でちょっと申し訳なかったんですけど、
     今日は一緒に楽しみましょうね」
観客拍手。

01:二刀流! スーパーツーカイオー/MoJo
-MC-


「MoJo Take 12 #2」の一曲目はMoJoさんの最新曲からスタート。
当時絶賛放送中の特撮「機界戦隊ゼンカイジャー」より界賊合体スーパーツーカイオーのテーマ。
会場がステージと客席との距離が近い事もあるのですが、MoJoさんの歌声の迫力に圧倒。
第一声からガツンとくる歌いぶりで、特にキメ所で体を反ってロングトーンを披露される様子は壮観でした。

・当時メジャーリーグでピッチャーとバッターの"二刀流"と称されて大活躍されていた
ロサンゼルス・エンゼルス所属の大谷翔平選手にひっかけて「時代は二刀流ですね」とMoJoさん。
・「二刀流! スーパーツーカイオー」が収録されている「ミニアルバム 機界戦隊ゼンカイジャー 3」は
MoJoさんの大好きな遠藤タダシアキラ(正明)さんと真っ黒けっけ(山形ユキオ)さんと一緒で嬉しい。

・「二刀流! スーパーツーカイオー」は作詞がマイクスギヤマさん、作曲が高取ヒデアキさん、
演奏が高取さん率いる"Hard Boiled Brass Rock!"を掲げるバンドZ旗(ZETKI)の皆さん。

・この年の10月に熊本県で開催された宮内タカユキさんのライブ「宮内タカユキ 命の叫び2021」にて
MoJoさんはゲストとして出演され、同じくゲストの高取さんと久々にご共演。
・高取さんにスタッフとして同行されていたドラム&パーカッショ二ストであり、Z旗のサポートメンバーであり、
高取さんのYouTubeチャンネルではディレクターや動画編集もされている松葉侑さんが面白い。
・馬刺し打ち合わせでマスクを取った松葉さんが想像を絶するヒゲを生やされていてびっくり。
・その後も何度もマスクを外してMoJoさんを笑わせてくる松葉さん。

02:光速電神アルベガス/MoJo
03:戦いに赴く前に/MoJo
-MC-


最新曲の後はアニメ「光速電神アルベガス」よりオープニングと挿入歌「戦いに赴く前に」。
「アルベガス」ではステージせましと動きまわり、観客を見渡しながらパワフルに歌われ、
続く「戦いに赴く前に」はMoJoさんが「大好きな歌」と紹介されからシリアスに歌われていました。

・MoJoさん「次の曲は以前、リクエストされたんですけど、その時、歌う事が出来なくて。
     申し訳なかったので、今回改めて歌わせてもらいたいと思います」

04:Aoi-Tategami (青いたて髪)/MoJo
-MC-


漫画「リングにかけろ」イメージアルバムより「Aoi-Tategami (青いたて髪)」。
2019年の「MoJo 2019 Last Take Live」にて設けられた観客からのリクエストコーナーにて
何度か挑戦するも途中から歌詞がわからなくなってしまいギブアップされた本曲でしたが、
今回はムードたっぷりに伸びやかな歌声で完璧に歌われておりました。

・MoJoさん「今日は選曲がちょっと濃いめの流れになってますね。
     『#2』しか来ていない方でも楽しんでもらえるようにしてますからね」

05:ミッドナイトホテル/MoJo
-MC-


続いては漫画「南京路に花吹雪」のイメージアルバムより「ミッドナイトホテル」。
MoJoさんは軽快ながらどこか色気を感じる歌いぶりで、節々でアドリブを交えられたり、
観客に手拍子を促して歌われながら、マイクコードの絡まりに苦戦されたりする場面も。

・MoJoさん「『南京路に花吹雪』はいつも歌っているような戦隊ソングとはまた違って
     とてもMoJoらしいというか、とみたくんらしいって言った方がいいのかな?
     そんな曲が多く、なかなか楽しい曲がいっぱいあります」
・絡まったコードをLANTERNの店長であり、ステージ上の諸々を手配されたり、
観客のドリンクやフードのオーダーなども担当されている竹内光男さんに直してもらう。

06:彷徨人/MoJo
-MC-
07:漂流する街/MoJo
-MC-


続いても漫画「南京路に花吹雪」のイメージアルバムから「彷徨人」と「漂流する街」。
「ミッドナイトホテル」と好対照に静かに浪々とした歌声でとつとつと歌われた後、
「バクハツする曲もいいけどこういう曲もたまにはいいよね」とお話され「漂流する街」へ。
退廃的で悲観的な内容の歌詞を身振り手振りを交えて世界感たっぷりに歌われていました。

~休憩~
-MC-


ここでこまめな換気をすべく休憩時間へ。休憩中は会場の出入り口の扉は終始空いていました。
10分ほど経過し、ほどよく換気が終わるとMoJoさんがお話をはじめられライブ再開。

・ライブの曲順を決める時のお話。リハーサルをしていくうちに変わっていく。
・暗譜のお話。
・MoJoさん「全部頭に入っているんですよ。リハーサルで一人で歌う時は完璧なんです。
     でもやっぱりあーた。ライブって変わりますね。みなさんの顔を見たりすると
     注意がそっちに行っちゃって不意に歌詞がとんたりしちゃうんですね」

・ライブ「スーパーヒーロー魂」「スーパー戦隊"魂"」の他、熊本での「宮内タカユキ 命の叫び2021」
新曲「スーパーツーカイオー」、ラジオ出演など"MoJo"としての活動も色々あった2021年。
MoJoさん「オレも、そろそろいい年になるけど、まだまだ元気だから何か挑戦したいですね。
     思っているだけだから、それが何かはまだちょっと内緒なんだけどね」 

08:星雲仮面マシンマン 2015ver./MoJo
09:電光アクションマシンマン/MoJo
-MC-


続いては特撮「星雲仮面マシンマン」のオープニングを2015年に発表されたアルバム
「星雲仮面マシンマン SONG & MUSIC COLLECTION」収録の前奏のキラキラが特徴的な新緑バージョンで。 
冒頭で「マシンマン」主演のマシンマン/高瀬健を演じられ2020年12月に急逝された佐久田修さんを偲び、
ヒロイックな歌声で強く優しく歌われた後は、そのまま流れるように挿入歌「電光アクションマシンマン」。
ライブでは「電光(電光)」「アクション(アクション)」部分で観客との掛け合いがお馴染みでしたが、
今回はご時勢柄観客は声を出す事が出来ない分、MoJoさんがパワフルに動きまわり歌われていました。
その為、譜面台にマイクのコードがひっかかってしまい、譜面台が倒れそうになったり、
竹内さんにマイクのコードを直してもらう指示として、MoJoさんが床を指さしたのですが、
スタッフさんがそれを音量を下げる指示だと勘違いされ、一瞬曲がフェードアウトしそうになったりと
ちょっとしたライブならではのアクシデントが起こったのも印象的でした。

・MoJoさん「動き回るといろいろな事がありますね」
・喉を軽く消毒する。
・MoJoさん「やっぱりMoJoといえば、戦隊ソングですよね。『待っていたんだダイナマン』!!!」

10:待っていたんだダイナマン/MoJo
-MC-
11:俺のハートは夢じかけ/MoJo
-MC-


スーパー戦隊シリーズコーナーは特撮「科学戦隊ダイナマン」より「待っていたんだダイナマン」から。
随所のドスの聞いた伸びやかな歌声が実に痛快。「ダイナマン挿入歌は"夢"がいっぱい」というお話から
同じく「ダイナマン」より、歌詞に夢という言葉が散りばめられているつながりで「俺のハートは夢じかけ」へ。
本曲は「ジャンプ、ダッシュ、ファイトゴー」の部分でライブならではの振り付けがあるのですが、
今回は久し振りにMoJoさんと観客との一体感ぶりを体感する事が出来ました。

・待っていたんだこのライブ。俺のハートはMoJoじかけ。
・これまでMoJoさんが歌われてきた平成スーパー戦隊シリーズの楽曲は
とてもハードな曲が多い為、「酸欠ソング」と称されています。
MoJoさん「『#1』では『EYES OF JUSTICE』『希望のサイレンビルダー』『炎神合体エンジンオーG6』を歌ったけど、
     今日は『#1』では歌っていない曲。もうみんなわかってるかな? 『究極サムライハオー降臨!』」

12:究極サムライハオー降臨!/MoJo
-MC-
13:データスハイパー 天使と共に/MoJo


特撮「侍戦隊シンケンジャー」より、侍合体モウギュウダイオーと全侍合体サムライハオーのテーマ。
MoJoさんは重厚感たっぷりに歌われ、間奏ではエアギターも披露されていました。
続いては特撮「天装戦隊 ゴセイジャー」より"御使い"データス&データスハイパーのテーマ。
「大好きな宙明先生」と本曲を作曲された渡辺宙明先生への思いをお話され、
ステージ上を動き回りながらもとても力強く、楽しそうに歌われていた印象でした。

~休憩~
-MC-


ここで再び休憩時間へ。 休憩時間中のMoJoさんは次のコーナーの為に譜面台を用意されたり、
衣装を替え、アコギを調整されるなどの準備をされていました。 

・しばらくすると休憩時間が終了し、まずは椅子に座って弾き語りによるアコギコーナー。
・健康に良いパンを送ってくれる串田さんに腹筋や腕立ての回数を訊かれる。
・11月に行われたライブ「スーパー戦隊"魂" 2021」一日目の楽屋は串田さん、宮内さんと一緒。
当日に宮内さんが体調不良で出演を見合わせられたので楽屋は二人だけに。広く感じる。
・MoJoさん「魂の三兄弟でさ、一番お喋りなのは誰だと思います? 魂1号? 魂3号?
     魂2号なんですよ。オレ、ボキャブラリーが多いからなぁ~」
観客笑。

・MoJoさんが年末にLANTERNで開催されるライブでは恒例となっている
クリスマススタンダードナンバーをLANTERNのスタッフの皆さんと歌う事に。

14:white christmas/MoJo 竹内光男
-MC-
15:Silent night/MoJo 小川武志
-MC-


まずは竹内さんをコーラスに招いて歌われたのは「white christmas」。
冒頭はMoJoさんがしっとりと歌われ、後半から竹内さんがコーラスに参加。
穏やかなハーモニーを味わった後はLANTERNのオーナーである小川武志さんのご登場。
MoJoさんが「"サイモンとガーファンクル"ならぬ"サーモンとガルファンクル"」と観客の笑いを誘い
お二人のデュエットで「Silent night」。清らかな歌声にうっとりと聞き入っておりました。
歌の終わりには小川さんが「Mary Christmas」とささやかれていました。

・LANTERNのスタッフさん達はそれぞれ楽器もたしなまれバンド活動をされており、
竹内さんはボール・マッカートニーさん、小川さんはジョン・レノンさんのパートを担当。
・気ままに「Yesterday」や「I Call Your Name」を弾き語るうちにThe Beatlesの曲がやりたくなるMoJoさん。

・ここからはとみたいちろうさんとしてのオリジナルソングコーナー。
・2007年に結成されたご友人のミュージシャン佐藤龍一さんとのユニット
SUPER SOUL DINAMAN BROTHERS(S.S.D.B)のお話。
MoJoさん「ちょっと自然消滅っぽくなっちゃったんだけど、龍はソロでがんばってるよ。
     やっぱりアイツは凄いよなぁ。来年ぐらいにまた一緒にやりたいなぁ」

16:Bitter sweet memory/とみたいちろう
-MC-


SUPER SOUL DINAMAN BROTHERSの楽曲からMoJoさんが作られた「Bitter sweet memory」。
MoJoさんはタイトル通り、ほろ苦くも甘い思い出をギター一本でせつなげに歌われ、
後奏で披露された口笛も物悲しさをより一層惹きたてていた様に感じました。

・続いてはMoJoさんがかつて結成されていたバンド"とみたいちろうと Big Beat"以来のお付き合いで、 
毎回ソロライブではカラオケの音出し等の音響やその他諸々もスタッフとして担当されている
ベーシストの"シロヤギさん"こと八木徹さんを招きいれお二人のセッションコーナー。
・ヤギさんが準備中に「Bitter sweet memory」コード進行のこだわりを解説。
 
17:Shadow Boxer/とみたいちろう 八木徹
-MC-
18:ライバル/富田伊知郎 八木徹
-MC-


MoJoさんのハーモニカとギターにヤギさんのベースのセッションはオリジナル曲「Shadow Boxer」。
「Bitter sweet memory」と同じく過ぎた日々を思い返す内容の歌ですが、
「Shadow Boxer」はどこか哀愁を感じ、MoJoさんの歌も演奏もどこかドライな印象がしました
続いては富田伊知郎名義の楽曲からレコードにもなっているオリジナルソング「ライバル」。
MoJoさんのアコギ、ヤギさんのベースにカラオケも合わさり厚みのある演奏の中、
お二人共とても楽しそうにセッションされており、MoJoさんの巻き舌も絶好調でした。

・拍手の中、ヤギさんが見送られMoJoさんお一人になり、アコギコーナーは終了。
・裕福そうな顔をしているヤギさんとの出会いは静岡県の駿府会館(現・静岡市体育館)。
・ヤギさんはロッド・スチュワートさんが在籍したバンドFaces(フェイセズ)のカバーバンドに在籍。
・MoJoさん「オレのどこがよかったの?」

・「ライバル」の解説。作詞は荒木とよひさ先生、作曲が富田伊知郎先生。
・MoJoさん「この曲はレコードのB面だったんですけど、A面はビールのCMソングだったんですよ。
     今日はあの天下の大野雄二先生作曲の久しぶりにA面の方を歌いたいと思います」

19:風よロマンに針路を向けて/富田伊知郎
-MC-


サッポロビール「びん生」のCMソング「風よロマンに針路を向けて」。久々に聞く事が出来ました。
穏やかな旅路を感じさせる本曲は、後半になるとMoJoさんと観客が大合唱する事が多いのですが、
今回はご時勢柄お預け。その分MoJoさんの伸びやかで雄大な歌声をしっかり堪能できました。

・小林亜星先生、伊藤アキラ先生などCMソングでMoJoさんとご一緒した方々の訃報が続いた2021年。

20:俺とおまえと大五郎
~パッ! とさいでりあ
~お~い北海道 (I'm A 北海道 MAN)
~セガサターン、シロ!
~情熱の人/富田伊知郎
-MC-


CMソングつながりでMoJoさんの代表的なCMソングのさわりを集めてメドレーでご披露。
焼酎「大五郎」のCMソングでは「歌詞が伊藤アキラ先生ですね」、
新興産業の外壁材「さいでりあ」のCMソングでは「大好きな亜星さんの曲だね」、
サッポロビール「北海道」のCMソングでは「かまやつ(ひろし)さんの曲ですね」など
鬼籍に入られた皆様の事をお一人つづ口にされながら歌われていき、
ゲーム機「セガ サターン」のCMに登場した藤岡弘、さん演じる「せがた三四郎」のテーマでは
空手の構えを交えつつ熱気たっぷりに歌われ、メドレーの最後は久々に聞けて嬉しかった
総合ディスカウントストア「驚安の殿堂 ドン・キホーテ」CMソングで締めくくられました。

・2021年はMoJoさんにとって恩師であるCM音楽の巨匠・桜井順先生も亡くなられました。
・MoJoさん「こんなに悲しいことはなかったですよ。泣いちゃいました。
     オレを拾ってくれてCMに使ってくれて。本当の意味で恩師でした」
・日比谷野外音楽堂で開催されたフェスにてとみたいちろうとBig Beatの解散ステージがあり、
ナショナルのステレオマックのCMソングを歌う歌手を探していた桜井先生のスタッフさんが
そのライブを見に来ていたご縁で桜井先生のもとへ。先生作の数多くのCMソングを歌うように。

21:ぼくのバレンタインデー/とみたいちろう
-MC-


桜井先生への追悼でNHK「みんなのうた」より先生が手がけた「ぼくのバレンタインデー」。
MoJoさんご自身が自作されたピアノ演奏のみのシンプルなカラオケは、少しせつなげながら
コミカルで柔軟な歌声を堪能。後奏ではヨーデルも披露され、改めて歌い方の奥深さを体感しました。

・続いては、マイナス・ワンのコーナー。
・串田さん、宮内さんとの魂の三兄弟で歌われた楽曲をMoJoさん歌唱部分のみがカラオケになっている
「マイナス・ワン」のカラオケで歌われるという意味でマイナス・ワンコーナーとの事です。

22:正義の兵リベリオン/MoJo
-MC-
23:伝説/MoJo
-MC-


特撮「宇宙戦隊キュウレンジャー」より"魂の三兄弟"10年ぶりの新曲となった解放組織リベリオンのテーマ。
MoJoさんご自身も「あまり歌っていなかった」とお話されており、久しぶりに聞けて嬉しうございました。
続いてはMoJoさんが「奇跡の曲」と称したVシネマ「轟轟戦隊ボウケンジャーVSスーパー戦隊」よりエンディング。
観客との合唱状態になる本曲ですが、今回はMoJoさんを応援するように力強い手拍子で一体感を作っておりました。
MoJoさんは「リベリオン」「伝説」とも串田さん、宮内さんパートでは身振りパフォーマンスをものまねしつつ
「伝説」ではご自身のパート以外でもお二人の歌声に合わせて歌われていました。

・MoJoさん「やっぱり『伝説』は凄いですよ。宙明先生は凄い。神曲ですね。
     ライブだとこの曲で締めくくられる事も多いけど、その為に作られた曲みたいだよね。
     宙明先生の楽曲を歌わせてもらえてよかった。ホントに長生きしてほしいですよ」
・ここで一曲を歌い忘れてマイナス・ワンコーナーに入っていた事に気づくMoJoさん。
・MoJoさん「実は桜井先生のお話をしていたら忘れちゃったんですけど、NHKつながりでもう一曲ありました。
     三浦徳子さんが作詞でワタクシが作曲とアレンジ、ワンワンという人が歌いました。
     きょうはワンワンじゃなくてモジョモジョが歌わせてもらいます」

24:旅がらすワン太郎/MoJo
-MC-


NHK-Eテレ「いないいないばぁっ!」より、MoJoさんが作曲されたワンワン扮する旅人ワン太郎のテーマ。
のんびりとコミカルな本曲をMoJoさんは終始笑顔で、とても楽しそうに歌われていました。

・MoJoさん「これまでは結構、濃い流れでやってきましたけど、ここからラストまでは
     オーソドックスな感じでスーパー戦隊シリーズを三曲連続で歌わせてもらいます!」

25:バトルフィーバーJ/MoJo
-MC-
26:大戦隊ゴーグルV/MoJo
-MC-
27:科学戦隊ダイナマン/MoJo


ラストはスーパー戦隊シリーズよりMoJoさんが歌われたオープニングを立て続けにご披露。
サビ部分の振り付けも楽しい特撮「バトルフィーバーJ」オープニングでは「ミスアメリカ」の箇所では
MoJoさんが客席の女性を指さすと女性がポーズを取るやりとりが1番、2番、ラストで行われました。
続く特撮「大戦隊ゴーグルV」オープニング。例年は随所に「ゴーグルV ゴーゴー」というコーラスを観客が入れ
「オルタネートバージョン」版になるのですが今回はMoJoさんご自身で「ゴーグルV ゴーゴー」と歌われていました。
流れるようにMoJoさんの「ラストソングはこの曲だ!」という一声から特撮「科学戦隊ダイナマン」オープニング。
間奏ではMoJoさんが今回のライブが開催出来た事への感謝の思いを挨拶に交えてお話されていました。

-アンコール-

・拍手の中、MoJoさんがご挨拶されましたが、拍手がアンコールを促す手拍子へと変わりアンコールへ。
・MoJoさん「わかりました。もうとっとと歌っちゃいましょう。何がいいですか?」
観客「…………」
MoJoさん「そうですか!? おわりにしましょう!」
観客「えーえええー」
MoJoさん「じゃあやっぱり『二刀流』かな? まだ湯気が立ってる曲だからね」

28:二刀流! スーパーツーカイオー/MoJo

アンコールは特撮「機界戦隊ゼンカイジャー」より界賊合体スーパーツーカイオーのテーマをもう一回。
勇ましく小気味の良い曲調をダイナミックに歌われるMoJoさんの歌声とパフォーマンスは
とてもライブ終盤で25曲以上を歌われたと思えないほどにパワフル。改めてタフさに感嘆いたしました。

-アンコール2-

・再び拍手の中、MoJoさんがご挨拶され、LANTERNのスタッフさん、ヤギさんを順番に紹介されましたが、
また拍手がアンコールを促す手拍子へと変わりMoJoさんは嫌がるそぶりを見せながらダブルアンコールへ。
・MoJoさん「MoJoのヤツを苦しませようとしてるワケでしょ? 何が良い? 『G6』?」

29:炎神合体エンジンオーG6/MoJo

「MoJo Take 12 #2」の締めくくりは特撮「炎神戦隊ゴーオンジャー」より炎神合体エンジンオーG6のテーマ。
観客による合いの手満載の曲ですがご時世柄発声が出来ないのでMoJoさん「心で歌ってね」とお話され、
疾走感抜群の本曲を、怒涛の歌声とハイトーンのシャウトを交え駆け抜けられると観客か万雷の拍手が贈られました。

・拍手が続く中、各テーブルを周って観客の一人一人を見ながら感謝を伝えられ、
最後にMoJoさんからご挨拶。

・MoJoさん「ありがとう。やっぱりコレだね。これやんないとダメだよねぇ~。
      おしまい!! 今日は寒いから気をつけて帰ってね!! おしまーい!!」

再びMoJoさんへ拍手が贈られ「MoJo Take 12 #2」は終演となりました。
2年ぶりとなったMoJoさんのソロライブ。この間「スーパーヒーロー魂」や「スーパー戦隊"魂"」などで
スーパー戦隊シリーズや特撮ソングは聞く事が出来ましたが、アニメやイメージソングは久し振り。

「#2」では代表曲はもちろんの事、MoJoさんご自身も「濃い流れ」とお話されていた通り、
漫画のイメージソング、戦隊挿入歌、オリジナルソング、CMソング、NHK-Eテレなどに加えて
12月のライブでは恒例になっている小川さんと竹内さんとのデュエットもあり、
MoJoさんのキャリアをより深堀りした内容で、久し振りに歌われる曲も多く聞く事が出来ました。

久し振りにMoJoさんのホームグラウンドのLANTERNさんでライブが開催された事が感慨深く。
ステージと客席が地続きで近いLANTERNならではのMoJoさんの躍動感あるステージングと歌声を
2年ぶりに味わい、その迫力の物凄さを改めて体感してLANTERNの臨場感を再認識しました。


ゲスト/小川武志 竹内光男


補足


・一曲目が終わり早くもジャケットを脱ぐMoJoさん。

・今回のライブを開催するべきかどうか悩んだMoJoさん。
MoJoさん「こんな状況ですから、皆さんが来てくださらないと思ってたんですよ。
     オレは"MoJo菌"(※)っていう悪い菌をもっているからね」
※MoJoさんと宮内さんはお互いをMoJo菌、宮菌とあだ名で呼び合っており、
 それぞれのライブに通うファンにも周知されていました。
MoJoさん「でもこんなに皆さんに来て頂いて、やってよかったです。みんなありがとうございます」

・讀賣新聞記者の鈴木美潮さん主催によるイベント「Z旗祭」でもらったタオルを今でも愛用しているMoJoさん。

・首にタオルを巻いて寝ると喉に良い。

・ライブの一週間前。「#1」が開催されたその日に放送されたNHK-FM「アニソン・アカデミー」のお話。
この日はMoJoさんも多く楽曲を歌われたジャズピアニストで作曲家の大野雄二先生がゲスト。
・MoJoさん「アーカイブで聞いてみたんですけど、オレが歌った曲もかかってましたね。
     あの頃の自分の歌声ってちょっとかわいいから照れますね。
     でも久くお会いしてないから大野先生の声もなんか変わっていましたね。
     大人の声っていうか、渋くなりましたね。会いたいなぁ……」

・MoJoさんが串田さん、宮内さんとご一緒に
文化放送「東映公認 鈴村健一・神谷浩史の仮面ラジレンジャー」に二週連続で出演された時のお話。

・MoJoさん「鈴村さん達の感想が良くてね。オレが『スーパーツーカイオー』歌った後に
     『ミュージカルみたいですね』って言ってくれて。バッチリの誉め言葉ですよ」

・宮内さんが歌われた「バイオロボの歌」の迫力に唸るMoJoさん。

・会場をボクシングのリングに見立て、ラウンド3分毎に各テーブルで休むタイプのライブを提案。
テーブルによっては甘やかしてくれたり、気合を入れてくれたりしたい。

・ベーシストの吉岡満則さんはめちゃテク。

・当時カーリーヘアだったMoJoさん。ミッシェル・ポルナレフさんに似ていた事から
桜井先生にポルナレフと呼ばれる。

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