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Friends of Disney Concert 2021 昼公演
21.4.24 東京国際フォーラム・ホールA

演奏/Friends of Disney Band カラオケ 

コーラス/Friends of Disney Singers (長谷川開 松本文望 斉藤早春 キム・ゴンヒョン)

ゲストアーティスト(50音順)/相葉裕樹 小此木麻里 昆夏美 坂元健児 城南海 武内駿輔
              中川翔子 パパイヤ鈴木 平野綾
              山寺宏一

ナビゲーター/パパイヤ鈴木 中川翔子



2015年より毎年春に開催されているコンサート「Friends of Disney Concert」。
"オール・フレンズ・オブ・ディズニー"を合言葉に世界のウォルト・ディズニー社がこれまで発表した
アニメ作品や映画、実写ドラマ、ミュージカル、テーマパークなどにまつわる歌と音楽を
多彩なゲストを交え、出演者と観客の垣根を越えて楽しむコンサートです。

フレンズ・オブ・ディズニー・コンサート・バンド&シンガーズの皆さんが屋台骨となり、
ディズニー作品で日本語吹替版で声や歌唱を担当された声優さんや歌手の方、ミュージカルで演じられた俳優さん、
ディズニー作品の楽曲をカバーされているアーティストさん等をゲストに迎えて開催されています。
毎年昼の部、夜の部と開催されており、今回は昼の部のレポートです。

2020年の公演が世界規模で蔓延し続けている新型コロナウイルスの影響で翌2021年に延期。
それに伴い本来出演予定だった木下晴香さん、濱田めぐみさんがスケジュールの都合で出演かなわず、
新しく映画「塔の上のラプンツェル」のラプンツェル歌唱パートを担当された小此木麻里さん、
実写版「ムーラン」の「リフレクション」を歌唱された城南海さんをゲストに迎えて開催されました。

会場は東京国際フォーラムのホールA。
昨年のチケットをそのまま使用できる為、入場時には昨年のチケット購入していた観客と
今年改めてチケットを購入した観客とで別れて入場するようになっていました。
入場前には検温と消毒の他にもQRコードを用いて来場登録が必須という対策がなされていました。

ステージには弦楽器や管楽器のブースが見られる豪華なバンド編成。
バンドのブースの向かって左側にはシンガーズの皆さん用の譜面台やマイクスタンドが用意されていました。
ステージの後方上部には大型ビジョンが設置され、コンサートのメインビジュアルが映し出されており、
不定期で感染予防の注意喚起とディズニー関係のさまざまCMが上映されていました。


開演時間になるとステージに演奏を担当されるフレンズ・オブ・ディズニー・コンサート・バンドの皆さんと
歌とコーラスを担当されるフレンズ・オブ・ディズニー・コンサート・シンガーズの皆さんがご登場。

前回からシンガーズのメンバーはアニメや特撮ソングも歌われている高尾直樹さんや、渕上祥人さん、
大嶋吾郎さん、鈴木佐江子さん、斎藤妙子さん、浅井麻里さんなどディズニーの楽曲に多く参加されている方々から
ゴスペルグループTHE SOULMATICSの一員で、ディズニー関連のイベントに出演経験もある、
長谷川開さんに加え、同グループの松本文望さん、斉藤早春さん、キム・ゴンヒョンさんといった顔ぶれでした。

バンド、シンガーズの皆さんの準備をされて行く中、
今回のナビゲーターのパパイヤ鈴木さんと中川翔子さんが開演前アナウンス。
柔らかい言葉選びで感染対策のお願いをしつつ、共に楽しみましょうという内容のメッセージの後、
開演の合図である煌びやかな鐘の音が鳴りながらゆっくりと場内が暗くなっていき、指揮者の方がご登場。
指揮者の方の合図で全員で一礼されると観客から拍手が贈られ、いよいよ「Friends of Disney Concert 2021」昼公演の開演です。


●The First Section 第1部

00:Overture/Friends of Disney Band & Singers
-MC-


弦楽器の穏やかで煌びやかな音色がと共に大型ビジョンにディズニー作品の様々な場面が映し出され、
次第に軽快な音楽に変わると、観客の拍手の中、パパイヤさんと中川さんがご登場。

・お二人に呼びこまれゲストシンガーの皆さんがお一人づつ順番にご登場。
ここで出演者の皆さんの何人かにコメントをいただく事に。 
・山寺宏一さんのご挨拶でドナルド・ダックが登場され観客大盛り上がり。

・ゲストシンガーの皆さんを見送り、パパイヤさんと中川さんだけに。
中川さん「まずはこの歌でディズニーの魔法にかかってもらいましょう」

01:コンパス・オブ・ユア・ハート/坂元健児
02:時は永遠に/昆夏美
03:ユール・ビー・イン・マイ・ハート/相葉裕樹
04:リフレクション/城南海
-MC-


一曲目は坂元健児さんによる東京ディズニーシーにあるアトラクション「シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ」より
メインテーマ「コンパス・オブ・ユア・ハート」。コンサートのオープニングにぴったりの壮大で曲調と
坂元さんの期待感に満ち満ちた歌声は素晴らしく、今回是非とも聞きたかった一曲なだけに最初から目頭が熱くなりました。
続いては昆夏美さんのご登場で、ご自身がベルの吹き替えを担当された実写映画「美女と野獣」より「時は永遠に」。
昆さんがベルを思わせるエレガントな黄色のドレスで奥行きのある歌声で会場を包み込まれた後は、相葉裕樹さんのご登場。
映画「ターザン」より「ユール・ビー・イン・マイ・ハート」をカバー。凛々しく甘さも感じる歌声に終始うっとりでした。
続いてオリエンタルな赤を基調としたご衣裳でご登場された城南海さんは、実写版「ムーラン」より「リフレクション」を
芯の強さを感じる凛とした歌声で披露されていました。

・城さんと入れ替わりにパパイヤさんと中川さんがご登場。
・新型コロナウイルスの影響でなかなか人に会う事が出来ない状況下に寄り添うようなディズニーソングの特集。

05:歌の力/小此木麻里 山寺宏一
06:おとなになったら/武内駿輔
07:恋してるなんて言えない/平野綾
08:フレンド・ライク・ミー (僕は大親友)/山寺宏一
-MC-


まずは小此木麻里さんがご登場で東京ディズニーシーのアトラクション「マーメイドラグーンシアター」で上演されている
「キング・トリトンのコンサート」より「歌の力」。トロピカルな曲調で、小此木さんが弾むようにアリエルのパート歌われる中、
途中からショーでセバスチャンを担当された山寺さんが合流し、小此木さんと共に台詞や観客に手拍子を扇動されました。
映画「アナと雪の女王2」より二代目オラフを担当されている武内駿輔さんがご登場され「おとなになったら」。
大型ビジョンの映像と共に豊かな表情と身振り手振りで普段の低音とは好対照のコミカルな歌声を披露されていました。
続いては平野綾さんが登場され、映画「ヘラクレス」よりメガラ/メグが歌った「恋してるなんて言えない」をカバー。
ミュージカルでも活躍されている方だけに大人っぽさあふれる堂々としたパフォーマンスを披露されていました。
このコーナーのラストは山寺さん。映画「アラジン」よりご自身が担当されたジーニーが歌う「フレンド・ライク・ミー」。
ステージを動き回りながら多彩な声色を駆使して歌われる山寺さんは圧倒的で、曲が終わると万雷の拍手が贈られていました。

・山寺さんを見送りながらパパイヤさんがご登場。
・この間、スタッフさんがステージ向かって右側に椅子を設置。
「Friends of Disney Concert」では恒例になっているディズニー作品を朗読と歌で第一部の締めくくり。

09:[朗読]『アナと雪の女王』スペシャルコーナー/朗読・中川翔子
~生まれてはじめて/平野綾 昆夏美
~とびら開けて/平野綾 相葉裕樹
~あこがれの夏/武内駿輔
~Let It Go ~ありのままで~/小此木麻里


今回の朗読は映画「アナと雪の女王」の世界を、中川さんによる朗読とゲストの皆さんの歌でお届け。
中川さんが語り、アナ、エルザ、オラフなど様々な役柄を読み分けられる様子に感嘆。
「生まれてはじめて」はアナを平野さんが豊かに、エルザを昆さんが凛として歌われ、
「とびら開けて」ではハンス王子を相葉さんが担当され、作中のロボットダンスを平野さんと共にご披露。
「あこがれの夏」は武内さんが先代のピエール瀧さんと聞き聴きまごう程に見事に踏襲されて歌われました。
中川さんの朗読が物語の終わりまで進んだ後、小此木さんが登場され歌われたのはエルザ版の「Let It Go」。
ドラマチックな展開を豊かな歌声で披露され、第1部を圧巻の迫力で締めくくられていました。

小此木さん「それでは第2部でおあいしましょう。ありがとうございました。」


~休憩~

小此木さんが拍手で見送られると客席の照明が明るくなり、ここで15分間の休憩へ。
大型ビジョンにはコンサートのメインビジュアルや各種CMが流れており、 
そろそろ休憩時間が終わるという頃になるとバンド、シンガーズの皆さんが登場されてご準備。
準備が整った頃に煌びやかな鐘の音が鳴り、徐々に照明が暗くなって穏やかな空気で第二部へ。


●The Second Section 第2部
-MC-


怪しげな音楽の中、ナビゲータのお二人がご登場。
パパイヤさんの「続いてはこちらのコーナーです」という言葉を受けて大型ビジョンに映し出されたのは
映画「アラジン」のジャファー、映画「ノートルダムの鐘」のクロード・フロロー、
映画「リトル・マーメイド」のアースラ、映画「美女と野獣」のガストンという魅力的な強面達。

●『ディズニーヴィランズ』メドレー
10:アバヨ、王子様/相葉裕樹
~罪の炎/坂元健児
~哀れな人々/城南海
~強いぞ、ガストン/武内駿輔 パパイヤ鈴木


ディズニー作品の悪役・敵役・ライバル達、所謂「ディズニーヴィランズ」達のコーナー。
まずは相場さんがゆっくりと登場され、映画「アラジン」よりジャファーの「アバヨ、王子様」。
ラストの高笑いはミュージカルで鍛えあげられた相場さんならではの空気感。
シンガーズの皆さんによる荘厳な歌声の中、坂元さんによる映画「ノートルダムの鐘」より「罪の炎」。
クロード・フロローの迷いが徐々に狂気をはらんでいく様子を坂元さんが歌われる様子は圧倒的説得力。
映画「リトル・マーメイド」よりアースラの「哀れな人々」は城さんがご披露。
アースラを思わせる衣装でハスキーで妖艶な歌声でダイナミックに歌われていました。
ラストは映画「美女と野獣」よりル・フウ達がガストンを讃える「強いぞ、ガストン」。
登場時にガストンを武内さん、ル・フウをパパイヤさんという配役の見事さに息をのむだけでなく、
ル・フウのコミカルで太鼓持ちぶなパパイヤさんと魅惑の低音をいかんなく発揮される武内さん
ミュージカルさながらのパフォーマンスも相まってコーナーの締めくくりらしい素晴らしさでした。

・パパイヤさん「続いては『ディズニー』名曲メドレーです!」

●『ディズニー』名曲メドレー
11:トプシー・ターヴィー/坂元健児 パパイヤ鈴木 山寺宏一
~自由への扉/小此木麻里 中川翔子


名曲メドレーは異国情緒あふれる軽快な前奏から坂元さん、パパイヤさん、山寺さんによる
映画「ノートルダムの鐘」より人形遣いクロパンの扇動で歌われる祭歌から楽し気。
クロパン役はお三方がそれぞれ担当され、とても賑やかかつどこか不気味にスタートされました。
がらりと雰囲気が変わり小此木さんと中川さんによる映画「塔の上のラプンツェル」より「自由への扉」。
ラプンツェルの歌唱と声優をそれぞれ担当されたお二人が揃い踏みで歌わる光景にグッとくるものがありました。

~ホール・ニュー・ワールド (新しい世界)/相葉裕樹 平野綾
~愛を感じて/坂元健児 城南海
~美女と野獣/武内駿輔 昆夏美


映画「アラジン」から「ホール・ニュー・ワールド」は本曲をアルバム「ディズニー 声のドリームデュエット」で
カバーされた平野さんが相葉さんと、劇団四季版「ライオン・キング」の「愛を感じて」を城さんと初代シンバの坂元さん
実写映画「美女と野獣」より「美女と野獣」をベルを担当された昆さんと武内さんがそれぞれ歌唱。
ここでディズニーが長編アニメーション映画部門における創造的な再起を経験した時代、
いわゆる「ディズニー・ルネサンス」を代表する作品ともいえる三作のロマンチックなメインテーマ群を
それぞれに縁のある方ともうお一方という今回ならではの組み合わせで披露される大盤振る舞いに感嘆しました。

~ずっとかわらないもの/平野綾 昆夏美 相葉裕樹 武内駿輔
~アンダー・ザ・シー/山寺宏一 坂元健児 相葉裕樹 武内駿輔
~ゼロ・トゥ・ヒーロー/平野綾 昆夏美 城南海 小此木麻里
~みんなスター!/相葉裕樹 小此木麻里 昆夏美 坂元健児 城南海 武内駿輔
        中川翔子 パパイヤ鈴木 平野綾
        山寺宏一


映画「アナと雪の女王2」よりきらきらとした世界感が魅力の「ずっとかわらないもの」を
アナを平野さん、エルザを昆さん、相葉さんがクリストフ、武内さんがオラフを担当。
さらに曲中のクリストフが声色を変えてスヴェンとして歌う場面に関しては武内さんがスヴェンをご担当。
映画「リトル・マーメイド」の「アンダー・ザ・シー」を男性出演者の皆様が賑やかに。
セバスチャンを担当した事のある山寺さんを中心にそれぞれの個性を豊かに歌われる中、
武内さん山寺さんのニュアンスを踏襲された歌唱法を披露。この二曲で八面六臂の活躍ぶりでした。
続いては女性出演者のみなさんに寄る映画「ヘラクレス」より英雄賛歌「ゼロ・トゥ・ヒーロー」。
最初にドスの効いたパワフルな歌声を披露された平野さんはこれまでに無い印象の歌唱で圧巻。
小気味の良い曲調を四者四様のグルーヴ感で歌われた後は、今回のゲスト全員がステージ登場。
ラストソングとして恒例になっている映画「ハイスクール・ミュージカル」より「みんなスター!」。
ノリのいい楽曲と夢を応援する歌詞をゲストの皆さんがとても楽しそうに歌われる光景は
昨今のご時世に暮らす観客へのエールの様にも感じました。

~アンコール~ 
-MC-


・ゲストの皆さんが退場され、見送る拍手が手拍子に変わっていきアンコールへ。
・しばらくするとゲストの皆さんが再びご登場。ここからは進行を山寺さんにバトンタッチ。
・ここで演奏とコーラスを担当されたバンド、シンガーズの皆さんをご紹介。
・更にオープニングでお話されなかったゲストの皆さんから一言づつコメントをいただく事に。
・山寺さん「あ、急に仕切り出してごめんなさい。年上なもんで」
観客笑。

20:小さな世界/相葉裕樹 小此木麻里 昆夏美 坂元健児 城南海 武内駿輔
       中川翔子 パパイヤ鈴木 平野綾
       山寺宏一



「Friends of Disney Concert 2021」のラストも東京ディズニーランドのアトラクション「イッツ・ア・スモールワールド」のテーマ。
ラストにゲストの皆様が観客と一緒に大合唱になるのがコンサートの恒例になってはいるものの、
今回はご時世で観客は歌えないので観客は山寺さんの呼び掛けて手拍子や拍手、笑顔で楽曲に参加していました。


BGM:小さな世界

「小さな世界」のインストゥルメンタルが演奏され、それに合わせて観客が手拍子をする中、
ゲストの皆さんがステージ前方に集合され、万歳三唱が行われました。
演奏はゲストの皆さんが退場された後も続き、演奏が終了するとバンドとシンガーズの皆さんにも拍手が贈られました。 
しばらくすると客席が明るくなると共にステージ上が暗くなり、規制退場のアナウンスが流れ出し、
「Friends of Disney Concert 2021」昼公演は終演となりました。


2020年の公演延期を経てやっと開催された今回の「Friends of Disney Concert」。
アニメ作品はもちろん、アトラクションや舞台、実写版と多岐にわたる楽曲を堪能しました。
人気の「アナと雪の女王」の朗読やディズニールネッサンスのメインテーマのデュエットの贅沢さに
これまで設けられなかったヴィランズ特集など、なかなかにこだわりを感じる内容で
今回もディズニーが持つ独特の魔法のような高揚感そのままの素敵なコンサートでした。


補足

・コンサート中、楽曲によっては大型モニターに作品のダイジェスト映像が流れていました。

・昆さんの黄色いドレスや城さんのオリエンタルな赤いご衣裳など
女性出演者みなさんはそれぞれ作品に縁を感じるご衣裳で、目にも楽しうございました。

・アースラのダイナマイト・バディに憧れ、ジャファーを小顔男子と評する中川さん。

・今回は珍しくピクサー系列の楽曲が無し。

・東京ディズニーシーのアトラクションの曲が披露されたのは、
この年2021年が開演20周年だからでしょうか。

・アンコールでは山寺さんがナビゲーターのお二人を改めてご紹介。
中川さん「今日は人生で最高の日だわっ!」
山寺さん「パパイヤさんもお願いします」
パパイヤさん「最高だったわっ!」
山寺さん「わっ、かわいいっ」 

・延期から1年越しの開催という事で感慨深かった坂元さん。一曲目から泣きそうだったとか。

・「小さな世界」が終わりゲストの皆さんが退場されて行く中、ドナルド・ダック再び。

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