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水木一郎・堀江美都子 ふたりのアニソン♯18
21.1.30 よみうり大手町ホール


出演/水木一郎 堀江美都子

演奏/ふたアニバンド(Key&Co.貴日ワタリ B.村上聖 Dr&Per.岩田"GUNTA"康彦 G.松尾洋一)

 

 

アニメソングを歌う歌手として黎明期から現在に至るまでに数多くの楽曲を歌われ、
その功績と長年業界を牽引し続けている姿勢から"アニメソング界の女王"と呼ばれる堀江美都子さんと
"アニメソング界の帝王"と呼ばれる水木一郎さんによるジョイントライブ「ふたりのアニソン」。

2003年の初演から毎年東京公演は秋、大阪公演は5月に開催されている通称「ふたアニ」は、
お二人の代表曲はもちろん、滅多に歌われない曲や、お互いの楽曲の交換、お二人以外のアニメソングのカバー等
ここでしか聞く事ができない楽曲をじっくりと楽しむ事が出来つつ、
50年来の戦友であるお二人ならではの飾らないトークを楽しむ事が出来る素敵なコンサートです。

前途の様に毎年東京公演は秋、大阪公演は5月に開催されていましたが、
2020年は年初頭より、世界規模で新型コロナウイルス症状が長く猛威をふるっている状況。
その為、2020年は5月に予定されていた「水木一郎・堀江美都子 ふたりのアニソン#17 大阪公演」は
一度10月に開催が延期されたものの、感染拡大は治まらず開催中止。「ふたりのアニソン#18」東京公演も同じく中止が発表。
代わりに無観客によるライブ配信「水木一郎・堀江美都子 ふたりのアニソン オンラインライブ 2020」が配信されました。
明けて2021年の1月に仕切りなおす形で本公演「ふたりのアニソン♯18」の開催が発表されました。

水木さんはこの年の1月初頭に開催されたライブ「水木一郎 バースデーライブ2021 ~雄叫び封印~」以来となるステージ。
堀江さんは2020年の8月の「スーパーロボット魂2020"春の陣" 2DAYS 二日目」振替公演に出演予定でしたが、
当日、熱中症の疑いがあり大事をとって最後にご挨拶のみのご出演でしたので、
ステージで歌を披露されるのは2020年2月に開催されたご自身のデビュー50周年記念コンサート
「堀江美都子 デビュー50周年記念特別公演 ~ワンガールコンサート'20~」以来となりました。

開催にあたってこれまでライブ・コンサートは会場キャパシティの50%以下での開催が求められていましたが、
2020年9月より「(観客による)大声での歓声・声援当がないことを前提としうる」公演に関しては
感染対策を十分に行う事で、収容人数の制限が緩和される事となりました。
今回は会場キャパシティの50%以下という制限を行わず、通常動員で開催される事が公示され、
政府および東京都のガイドラインを規範に、感染予防対策を徹底しながら開催。

ところがそんな中、感染者数が減らずに増加が続いている事を受け、政府は1月7日に
東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県の首都圏一都三県に対し非常事態宣言を再発令。
それに伴い1月12日~2月7日の間のイベントに関しては
「人数上限5000人、かつ、収容率50%以下の制限」「20 時以降の営業時間短縮の協力要請」といった措置が行われていました。
その後の政府からの発表、および業界団体からの関係省庁への確認により、
緊急事態宣言の発令前に既にチケットが販売されていた公演については、
上記の制限措置は適用されないことが確認されていました。

非常事態宣言を受け、本公演を取り仕切るバースデーソング音楽出版さんは予定通りの開催を発表。
更に感染対策を徹底するため、発売中だったチケットと当日券の発売を取りやめ、終演予定を20時頃に設定、
座席の中央ブロック前方三列を使用せず、出演者に近い座席の観客にフェイスシールドを配布する等、
感染予防を更に徹底する事が予め発表されていました。
更に来場できなかったファンへ向けて動画配信プラットフォーム「J-stream」を使用し、
公演の様子をインターネットのストリーミングとアーカイブ配信がアナウンスされていました。

会場は東京大手町にある讀賣新聞本社内にあるよみうり大手町ホール。
我々が確認できただけでも以下の対応がされておりました。

●入場までの流れ
・讀賣新聞の本社内から会場までの待合場所が封鎖され、仕切りと同線が作られており、
そこに数人のスタッフさんが配置され、途中で留まらずに会場へ誘導。
・観客は事前にバースデーソングのウェブサイト内にある問診票を印刷。
記載されてる来場にあたっての注意事項を読み、氏名、連絡先、健康状態、チケット番号の記入が義務付け。
・会場前の待機場所には問診票を事前に印刷、記入できなかった観客用のブースが設けられていました。
・会場内外に限らずコインロッカーは使用禁止、クロークでの荷物や上着の預かりも行われませんでした。
・整列時、待機時には適正な距離を保つことが出来る様に地面に一定間隔で目印が設けられていました。

●入場後の会場内の様子
・入場時はまず靴の裏を除菌マットを用いて消毒、続いて検温が行われます。
・消毒の際は消毒液が入ったポンプ容器を押すのは観客ではなく専用のスタッフさんが対応してくれました。
・その後問診票を提出し、スタッフさんが内容を確認。
・更にスタッフさんにチケットを確認してもらい、半券は観客が自分でもいで専用の箱に入れて
最後に両手を消毒してはじめて入場することが出来るという徹底ぶりでした。
・Tシャツ等のライブグッズや出演者のCD等のグッズ販売は行われませんでした。
・出演者へのプレゼントや手紙などを入れるボックスなども設けられず、受付もされていませんでした。
・クローク、ロビーカフェ、喫煙所は閉まっており、利用する事が出来ませんでした。
・トイレには強力な殺菌力のハンドソープが設置。

●開演まで
・会場の方々には配信用に設置されているカメラが見受けられました。
・開演約5分前になるとブザーが鳴り、その後諸注意のアナウンスが流れておりました。

上記以外にも出演者の楽屋やバックヤードでも様々な所で対応がなされていると思われ、
今回の様な状況の中でもライブを実現させようという思いが随所に伺えました。
ただ、この状況下で開催されてきたこれまでのバースデーソングさん主催のライブの中でも
観客同士の会話が特に多かったのが気がかりでした。

開演の5分前になるとブザーが鳴り、諸注意がアナウンス。
開演時間になると客席の照明がゆっくりと暗くなっていき、観客の拍手の中、いよいよ開演です。

01:Now and Forever/水木一郎 堀江美都子
02:WELCOME SUPER GOLFWORLD/水木一郎 堀江美都子
-MC-


拍手の中、幕が上がると普段のライブよりドレスアップされた水木さんと堀江さんのお姿が。
オープニングは2008年に開催された水木さんの40周年記念ライブ「水木一郎 SUPER LIVE 60」で初披露され、 
その年の「ふたりのアニソン ♯6」から歌われ続けている「ふたりのアニソン」オリジナル曲「Now and Forever」。 
お二人の歌声で穏やかに幕が開いた後は、そのまま映画「プロゴルファー猿 スーパーGOLFワールドへの挑戦!!」よりオープニング。
はつらつと楽しく歌われ、ラストには水木さんが演奏が終わってもロングトーンを続けられる場面も。

・水木さん「あ、終わってた。終わっちゃったよ」
・ステージ上には椅子が二脚設置。それぞれの傍らにあるテーブルにはボトル入りの飲み物が2つずつ置いてありました。
・幕が開いて観客の顔を見た時に思わず涙腺にきたという水木さん。
・水木さん「配信をご覧の方って、何か書けるの?」
堀江さん「コメントを書いていただけるみたいですよ。みなさんどうか偏らないでお願いします」
観客笑。
・お互い1200曲以上のレパートリーがあって更に新曲も増えるから終わらない。
・アニメソングデビュー50周年の水木さん。アニメソングデビューのきっかけは堀江さん。
・作曲家和田香苗先生の楽曲を堀江さんが歌われる際にお手本として和田先生のお弟子さんだった水木さんが歌唱。
その様子をディレクターさんが見ていて「原始少年リュウ」へ推薦されたそうです。
水木さん「その時のディレクターさんがミッチにも『水木君どうだろう?』って話してたんだよね」
堀江さん「12歳の子にそんな事聞かれてもねえ……でも『そういうおにいちゃんいましたね』って言ったら
     もうその場で水木さんに電話してましたもんね」
水木さん「オレ、たまたまその時、家にいたからよかったよ」

03:マジンガーZ/水木一郎
04:キャンディ キャンディ/堀江美都子
05:キャプテンハーロック/水木一郎
06:ひみつのアッコちゃん/堀江美都子
-MC-


名刺代わりにお二人の代表曲を連続で。まずは水木さんの代表曲アニメ「マジンガーZ」よりオープニング。
飛沫拡散防止の為、最後の「Z」を控えめに雄叫ばれた後は、堀江さんによるアニメ「キャンディ・キャンディ」オープニング。
堀江さんがはつらつとした歌声を披露される中、横で水木さんも時折口ずさんだり手拍子をされたり。
がらりと雰囲気が変わり、水木さんが歌われたのはアニメ「宇宙海賊キャプテンハーロック」よりオープニング。
堀江さんが見守られる中、哀愁たっぷりに歌われた水木さん。歌い終られた際に照明が真っ赤になったのが印象的。
コーナーラストは堀江さんによる1988年版のアニメ「ひみつのアッコちゃん」よりオープニング。
堀江さんご自身が主人公"アッコ"加賀美あつ子を演じられたという事でラストには「ラミパス~」の呪文もご披露されました。

・ここからはお二人が様々な楽曲で対決するバトルコーナー。
・いつもはソファに座ってゆったりと展開されて行きますが、今回は適正距離を保ちつつ、それぞれが椅子に座って展開。
・椅子の前には台が付いていて足を置けるように。
・ボトルの中身は堀江さんが水木さんに贈られたハチミツ入りの飲み物。
・水木さん「この前やったバースデーライブの時は乾燥していて、ちょっと喉がやられちゃったんだよね。
     念のため耳鼻咽喉科の先生にも見てもらったけど何も問題が無かったんですよ。
     オレ、前から『今の若い連中はすぐ水飲むけど、ダメだよ』って言ってたの」
堀江さん「昔は根性論でしたからねー。お客様の前で歌ってる前で水なんて飲むもんじゃないって言われてましたね」
水木さん「でもね、それは間違いだね。乾燥しちゃうからどんどん飲んだ方がイイよ」
観客笑。
堀江さん「物理的にね。皆様の前で良い歌をお届けする為にはちょっと飲ませてもらった方がいいですよね」
水木さん「もう若い連中にも言わない。いいよ! どんどん飲んで!」

・水木さん「最初のバトルはね、レア曲バトル。堀江さん、これは私、勝ちましたよ」
堀江さん「歌う前から決まってるんですか?」
観客笑。
堀江さん「いつもは歌う順番をじゃんけんで決めて、歌い終ったら皆さんの拍手で勝敗をきめるんですけど、
     それで勝敗が決まったことは一度もないですもんね。なんかその場のノリですね。楽しくやってます」
観客笑。

07:みんなともだち/水木一郎
-MC-
08:銀ちゃんのラブレター/堀江美都子
-MC-


「レア曲バトル」は期せずしてE-TV「おかあさんといっしょ」等でも歌い継がれているこどものうたバトルに。
「みんなともだち」では歌詞に合わせてジェスチャーを交えてうたのおにいさんぶりを発揮される水木さん。
「銀ちゃんのラブレター」ではボサノヴァ調のアレンジでちょっと大人で郷愁を誘う雰囲気で歌われる堀江さんと
同じこどものうたながらもお二人の好対照なアプローチを堪能することが出来ました。

・水木さん「いい歌ですね。銀ちゃんに会いたくなった。堀江さん、さっき勝利宣言したんですけど、負けました」
・続いては前半最後のコーナー「持ち歌取り替えっこバトル」。
・堀江さん「あたしはね……禁断のマジンガーシリーズに足を踏み入れてみようかと思いまして。
     でもこれ歌ったらアニキ怒っちゃうかなー」
水木さん「……あげたくねえなあ」
堀江さん「くれなくてもいいから歌わせて。『マジンガーZ』シリーズはもらえないよー」
水木さん「それはいいですよ」

09:Zのテーマ/堀江美都子
-MC-
10:ぼくらきょうだいてんとう虫/水木一郎


続いては「持ち歌取り替えっこバトル」。堀江さんが選ばれたのはアニメ「マジンガーZ」より挿入歌。
名曲と名高い本曲を堀江さんの凛とした歌声で聞く事が出来たのはとても嬉しかったです。2番が迫真でした。
「自分の持ち歌には少ないジャンル」と水木さんが話されて歌われたのは、アニメ「てんとう虫の歌」よりオープニング。
水木さんの父性を感じる柔らかく包容力豊かな歌声は他の曲ではあまりみられない歌いぶりだったので新鮮でした。

~休憩~

曲が終わると堀江さんの「ここから休憩です!」の声と共に幕が降り、10分間の休憩時間へ。
この間も観客同士の会話が多かったのが気がかりでした。
5分ほど経過した所でブザーが鳴り、間もなく再開する旨がアナウンス。
しばらくすると客席の照明がゆっくりと暗くなり後半戦スタートです。  

11:CROSS FIGHT!/水木一郎 堀江美都子
-MC-


ブォオン……という効果音の中、幕が開き、第二部はOVA「破邪大星ダンガイオー」よりオープニングから。
近年は最初以外は専ら観客が担当している「CROSS FIGHT!」の雄叫びは全編水木さんがご担当。

・「CROSS FIGHT!」は何回歌っても飽きない。
・ここからは「お祝いソングコーナー」。
・2018年のライブ「水木一郎 デビュー50周年記念 特別公演 ~原点オンパレードだゼーット!~」で
多くのアニメソング歌手の方々が集まって記念曲「ハピネス」をプレゼントされた時のお話。
・水木さん「みんなどこに隠れてたんだよォ」
堀江さん「大変でしたよー。水木さんの気配がしたらみんなで『隠れろー! 息止めろー!』って」
・2020年の「堀江美都子 デビュー50周年記念特別公演 ~ワンガールコンサート'20~」で
多くのアニメソング歌手の方々が集まって記念曲「カナリア」をプレゼントされた時のお話。
・堀江さん「あたしね、アニキの時に曲をプレゼントしたから自分の時はないだろうって思ってたの。
     だからね忘れてたのよ。そしたらライブ中に客席の通路にいっぱい人が入ってきてさ、
     『こんなに後から来た人がいるんだ』って思ってたら、みんな知ってる顔で驚いたの」 
観客笑。

12:ハピネス/水木一郎 堀江美都子
-MC-
13:カナリア/堀江美都子 水木一郎
-MC-


デビュー50周年を迎えたお二人がプレゼントされた楽曲を披露される「お祝いソングコーナー」。
まずは水木さんの「ハピネス」を堀江さんもソロパートがある「ふたアニ」バージョンでご披露。
ラストでは「これまで50年。あと50年歌い続けるゼーット」と言われた後「そんなわけねえか」と言われたり。
続いては堀江さんの「カナリア」。スポットライトで照らされる中、はかなげに歌う堀江さんのお姿が印象的。
二番以降になると水木さんもデュエットやコーラスを担当。後奏部分でもハミングを担当されていました。 

・ここで水木さんが退場され、ここからは堀江さんのソロコーナー。
・2020年はデビュー50周年記念にカバーアルバム「One Voice」、ベストアルバム「One Girl BEST」を発表し
日本全国様々な場所で歌われる事が予定されていた堀江さんでしたが、ご時世により残念ながらかなわず。
堀江さん「でも、良い歌は諦めずに歌い続けていけば、きっと誰かが聞いていてくれると思っています」

14:ひまわりの約束/堀江美都子
-MC-
15:星間飛行/堀江美都子
-MC-
16:銀河鉄道999/堀江美都子
-MC-


堀江さんのソロコーナーは2020年に発表されたアニメ映画の主題歌カバーアルバム「One Voice」から。
まずは映画「STAND BY ME ドラえもん」より「ひまわりの約束」をあふれる包容力で歌われ、
続く劇場版「マクロスF 恋離飛翼 ~サヨナラノツバサ~」より「星間飛行」では大人っぽくも可愛らしく、
コーナーラストの劇場版「銀河鉄道999<The Galaxy Express 999>」より「銀河鉄道999」では
弾けるようなはつらつとした歌声と三曲それぞれの堀江さんの魅力を堪能する事ができました。

17:オーブの祈り (ICHIRO MIZUKI SOLO VERSION) (1C)
~GO AHEAD~すすめ! ウルトラマンゼロ~ (水木一郎ver.) (1C)/水木一郎
-MC-
18:北の狼南の虎/水木一郎
-MC-
19:ロボミのテーマ (1.5C)
~愛・鋼戦士 (1.5C)/水木一郎
-MC-


続いては水木さんのコーナーは特撮「ウルトラマンオーブ」と特撮「ウルトラマンゼロ THE CHRONICLE」より
ボイジャーのお二人と共に歌われたオープニングを、アルバム収録の水木さんのソロバージョンのメドレーでご披露。
熱気を感じるステージの後は2020年末に逝去された作詞作曲家の中村泰士さんについての思い出をお話され、
中村さんが手がけられた楽曲群からアニメ「野球狂の詩」より、エピソード「北の狼 南の虎」編のオープニング。 
ひときわ渋く、ひときわ物悲しく歌われる水木さんのお姿にぐいぐいと惹きこまれていく心持でした。
ラストはソーシャルゲーム「GRANBLUE FANTASY」のイベント「ロボミ」と「ロボミ外伝」に登場するキャラクター・ロボミのテーマ。 
「ロボミ」は2017年の「ふたアニ#15」で披露済、「愛・鋼戦士」は2020年末に発表され、ライブの翌週にCD発売が控える新曲で
どちらも水木さんの重厚感ある歌声が壮大な楽曲と合わさって実に勇ましい歌でした。

・水木さんを見送られりながら堀江さんが登場され、ここからは「名曲コーナー」。
・堀江さん「今回は自分の気持ちもあってちょっとほっこりした曲を多く選んだかもしれません。
     どんなに世界が変わってもヒカリは見えるよって言う歌詞が、わたしは好きです」

20:キミのヒカリ/堀江美都子
21:ムーへ飛べ/水木一郎
-MC-


「名曲コーナー」は堀江さんによる映画「ドラえもん のび太と奇跡の島 ~アニマル アドベンチャー~」の挿入歌から。
透明感あふれる堀江さんの歌声にただただうっとりと聞き入った後は、水木さんによるアニメ「ムーの白鯨」オープニング。
水木さんに寄り添うような歌声にじっくり聞き入り、とても心が洗われるような心地がするコーナーでした。

・堀江さんが合流され、ここで今回の演奏陣を水木さんがお一人ずつご紹介。
・ちょっとしたご挨拶があり、そのままラストの曲へ。

22:Dear Friend/水木一郎 堀江美都子

ラストはアルバム「Dear Friend」より、お二人を象徴するようなオリジナル曲「Dear Friend」。 
前奏で水木さんが「今日はありがとう! また会おうね!」、堀江さんが「がんばろうね!」と観客へ投げかけ。
サビの繰り返しの前で「今日はみなさんの声を聞く事が出来ませんが、心の中で一緒に歌ってくださいね」と堀江さん。
何度もライブで聞く機会に恵まれている楽曲ではございますが、当時のご時世の中で聞くと
改めてこの曲に元気づけられ勇気づけられてる感じがして、思わずグッとくるものがありました。

曲が終るとバンドの皆さんがそのまま「Dear Friend」サビ部分の演奏を繰り返し続けられる中、
お二人揃ってステージの右、左、最後に中央とそれぞれでお辞儀をされ、その都度観客か拍手が送られました。
ここで「例年ならラストは仲良く腕を組んでご退場するので、水木さんは堀江さんと手をつなごうとするも、
ご時世もあるので適正距離を保つようにジェスチャーをされる堀江さん」というちょっとしたお芝居が。
お二人が退場される際には水木さんが観客に「愛してる、ゼェエエエエエット!」とご挨拶。
観客の拍手でお二人が見送られた後も演奏は続き、演奏の終わりに合わせて幕が下り、 
バンドの皆さんに拍手が贈られる中、「水木一郎・堀江美都子 ふたりのアニソン♯18」は終演となりました。 

2019年の開催以来、2年ぶりの開催となった「ふたりのアニソン」。お二人だけのステージというのも久し振り。
ご時世もあり例年よりも曲数も少なめで、お二人の和やかなトークも少なめという短い時間ながら、
アニメ、特撮、ゲーム、こどものうた、カバー、新曲とバラエティ豊かな楽曲が披露されました。
何より「ふたアニ」独特の穏やかな空気はそのままで、お二人ならではの楽しい雰囲気に癒され浄化された心地で
改めてアニメソングの魅力、ライブの魅力、ふたりのアニソンの魅力を再確認することができました。

 


補足

・椅子は水木さんは黒、堀江さんは白。

・「ふたりのアニソン」の由来。
水木さん「ふたりで何かやりたいねって話してた時に当時NHKで『ふたりのビッグショー』っていう番組がやってたんですよ」
堀江さん「最初は『呼ばれたいねー』って言ってたんですけど全然呼ばれなくてね。じゃあ作っちゃおうと」
水木さん「そうですでも『ふたビク』って変だよねってなってじゃあふたりならアニソン。『ふたアニ』だと」

・「ふたりのアニソン」では曲対決の一部はカラオケに変わる事があるのですが、今回は全編生演奏でした。

・水木さん「『みんなともだち』は初めてライブで歌うと思いますけど、今の時期にぴったりなんですよ。
     みんな友達になかなか会えないけど、こういう歌でともだちの良さを確認できるでしょ」 

・途中までお弁当のお米が残っていた水木さん。

・「Zのテーマ」の「Z」の雄叫び部分は1番は様子を見ながら抑え目に、2番は勢いよく雄叫ばれていた堀江さん。

・次は「おれはグレートマジンガー」を攻めたい堀江さん。

・水木さん「『カナリア』はね、浮かんだんですよ。アナタはアニメソングの女王だし、スポットライトに受けて歌う人生だし。
     なんかそんな歌を作りたいなって思ってたら『カナリア』っていう名前が浮かんだんです」

・「ひまわりの約束」では背面のスクリーンに照明によって作られた黄色と緑のラインが映されヒマワリを想起させました。

・「星間飛行」の照明ではミラーボールがピンク色に照らされる中、ラストに"超時空シンデレラ"ランカ・リーを思わせる緑色になっていました。

・堀江さん「『One Voice』は知らないうちにこれから旅立っていく人の背中を押せる様な曲を選んでいたのかもしれません」

・水木さん「ウルトラマンの2曲はボイジャーの二人と一緒に歌ってるけど、この一年会えてないんですよ。
     TAKERU君はね、今九州に住んでるからね。前は『山に行くぞ!』って言ったらすぐ来てくれたんですけど」 

・水木さんが10代の頃に大阪のなんば一番というジャズ喫茶で当時"美川鯛二"という名前で歌手活動されていた中村さんと出会う。
水木さん「それから何十年も経って『野球狂の詩』で再会した時にレコーディング指導もして頂きましたね。
     『ハーロック』の平尾昌晃先生もそうですけど、僕がずっと声が続く限り歌い続けて行きたい曲ですね」

 

・堀江さん「あたしもね、この状況になって、自分でもとても元気を無くしていた事に気が付いたんです。
     歌もあんまり歌う機会が無くて。そんな時に水木さんやささきいさおさん、ほかのメンバーたちが
     テレビや配信で一生懸命歌ってるのを見て『自分ももっと歌っていたい』とすごく勇気をもらいました。
     だから皆さんも知らないうちに心を痛めていたり、体が病んでいたりしているかもしれないんですけど、
     絶対に良くなりますからね。みんなでがんばっていきましょうね」

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