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スーパーロボット魂2020"春の陣" 2DAYS 二日目 振替公演
20.8.16 Zepp Tokyo

出演/水木一郎 堀江美都子 MIQ たいらいさお 山形ユキオ
   三浦秀美 さとうゆか 桑田靖子

初参加/鴨下泰子

司会/ショッカーO野

コーラス/アップルパイ(平山佳代子 杉山小絵子) ザ☆カインズ(貴日ワタリ 常見弘士 斉藤淳一)

演奏/SUPER ROBOT SPECIAL BND(G.松尾洋一 B.村上聖 Dr.岩田"GUNTA"康彦 Key.松原ひろし)



ロボットを題材としたアニメやゲーム等の作品を歌われた歌手の方々が
一堂に会してロボットソングだけを歌われるライブ「スーパーロボット魂」。通称SRS。
1997年の初演以来、20年以上にわたり開催されている老舗アニメソングライブです。

毎年4月29日の前後に東京公演が二日間、5月5日に大阪公演が開催されており、
この年も4月25日と26日に東京公演、5月5日に大阪公演が予定されていました。

東京での公演は2013年以降二日間にわたって開催されており、
二日目の今回は水木一郎さんを座長にアニメ「マジンガーZ」を代表格にした
所謂「スーパー系」と呼ばれる作品の楽曲を中心に幅広い楽曲を聞く事が出来ます。

今回は初演の「ROBONATION SUPER LIVE'97 summer」以来の皆勤賞だった影山ヒロノブさんが
ご自身がチェアマンを務められているJAM Projectの20周年記念ライブツアーの為、初の欠席。
なんとも残念ではありましたが、鴨下泰子さんが初めて出演されるという事で
他の出演者の顔ぶれもサンライズが手がけた勇者シリーズを歌われた方が多くご出演。
これまでとはまた一味違った内容になるのではないかと楽しみにしておりました。

ところが当時は世界規模で新型コロナウイルスが猛威を振るっており、
日本政府は感染拡大を防ぐために4月上旬に非常事態宣言を発令。
それに伴いライブ、イベント、舞台などなど、人が密集する催しが軒並み中止になり
「スーパーロボット魂」をはじめとした株式会社バースデーソング音楽出版主催の催しは
4月の時点で以下の通りの中止、延期が発表されました。

・「スーパーロボット魂2020"春の陣"」は8月の本来「ANIME JAPAN FES 2020」開催予定だった日程に延期。
・それに伴い、毎年夏に開催されていたライブフェス「ANIME JAPAN FES 2020」は開催中止。
・「水木一郎・堀江美都子 ふたりのアニソン#17 大阪公演」は10月に延期。

ところが8月が近づいても新型コロナウイルスの感染はなかなか治まらず、
東京都よりイベント開催のガイドラインや、他府県への移動を自粛するようにとの要請もあり、
日々変化する状況を鑑み、更に以下の様に中止、延期、出演者の変更が随時発表されて行きました。

・8月5日の時点で23日に開催予定だった「スーパーロボット魂2020"春の陣" 大阪公演 振替公演」は中止。
・「スーパーロボット魂2020"春の陣" 2DAYS 一日目 振替公演」に出演予定だった
 川添智久さんは早い段階で出演者から名前が削除されていたものの、表立ったアナウンスは特になし。
・7月31日の時点で米倉千尋さんは所属事務所である株式会社ハイウェイスターの
 「8月末までの間に開催される動員を伴うライブ・イベントへ当社所属アーティストの出演を見送る」
 という方針により出演を辞退。
・ライブの二日前の13日には森口博子さんも所属事務所ノーリーズンの意向で出演を辞退。

・東京公演二日間に関しては東京都による新型コロナウイルス感染症を乗り越えるための
 ロードマップを規範とし、動員を会場キャパシティの50%以内とし、感染予防を徹底して予定通り開催。
・会場キャパシティの50%以内とする為、座席数減少、配置変更に伴い、チケットの座席番号も変更になるため、
 バースデーソングからの優先チケットを購入していた観客に対しては当日14:00より会場の窓口で新しい座席のチケットへ交換。
・プレイガイドからチケットを購入した観客は一旦チケットがキャンセルされ返金。再抽選が行われました。
・更にチケットぴあによるライブ配信サービスPIA LIVE STREAMによるライブ動画配信が決定。
 1997年に「ROBONATION SUPER LIVE'97 summer」でもインターネットを用いた配信が行われたらしいのですが、 
 それが確かならば、初演以来、実に23年ぶりにライブ配信が実現。
 しかも24時間限定でアーカイブとして見る事が出来る為、来場者もライブ後に楽しむ事が出来ました。

・今回はライブ配信が行われていた為、普段のレポートとは若干趣を変え、実際に会場に足を運んで見てきた事を中心にした
 レポートになっております。予めご理解ご了承いただけましたら幸いです。


会場は「スーパーロボット魂」をはじめとした魂系ライブを多く開催している東京お台場にあるZepp Tokyo。
ライブ開催にあたってはロードマップを規範として行われ、我々が確認できただけでも以下対応がされておりました。

●入場までの流れ
・新しい座席へのチケットの交換窓口は通常時の会場入口となっている場所に設けられており、
 窓口のスタッフさんとの間が飛沫防止の為に透明なシートが張られ、
 チケットの受け渡しも手渡しでは無く、受け皿にチケットを置いて行われておりました。
・観客は事前にバースデーソングのウェブサイト内にある問診票を印刷。
 記載されてる来場にあたっての注意事項を読み、氏名、連絡先、健康状態、新しいチケット番号の記入が義務付け。
・会場前の待機場所には問診票を事前に印刷、記入できなかった観客用のブースが設けられていました。
・会場内外に限らずコインロッカーは使用禁止、荷物の預かりも行われませんでした。
・整列時、待機時には適正な距離を保つことが出来る様に地面に一定間隔で目印が設けられていました。
・前途の様に通常時に入場していた出入り口はチケットの交換窓口になっている為、
 会場への入口は喫煙所付近の扉を開ける形で設けられていました。

●入場後の会場内の様子
・入場時はまず靴の裏を除菌マットを用いて消毒、続いて検温が行われ、問診票を提出しスタッフさんが内容を確認。
 その後スタッフさんにチケットを確認してもらい、半券は観客が自分でもいで専用の箱に入れ、
 最後に両手を消毒してもらってはじめて入場することが出来るという徹底ぶりでした。
・今回は1ドリンク制は設けられず、ドリンクが必要な観客はそれぞれが購入するというシステムに変更。
・Tシャツ等のライブグッズや出演者のCD等のグッズ販売は行われませんでした。
・出演者へのプレゼントや手紙などを入れるボックスなども設けられず、受付もされていませんでした。
・開演までの間はロビーと会場内の扉は常に開いており、換気を徹底している為か空調も風を感じる程度の強さ。
・ロビーやトイレ、二階席への階段付近にはアルコール消毒スプレーが設置され、観客が気軽に使用可能。
・トイレ前には待機列用に適正な距離を保つことが出来る用に床に一定間隔で目印が設けられていました。
・客席は通常のパイプ椅子の並びを左右前後に一席ずつ間隔を開けて使用。使用できない座席にはその旨の張り紙。
 席の間隔は前の列の観客と重ならない様にずれて開けられており、感染予防と見やすさを考慮したものに。

●開演まで
・例年のライブでは開演までのBGMは洋楽ロックでしたが、観客の高揚感を抑える為か今回は穏やかなクラシックに変更。
・開演数分前にはアナウンスが行われ、当時の状況下での延期を余儀なくされた事への謝辞と来場への感謝と共に、
 感染予防の為、マスク着用の徹底、歓声や大声は控え、拍手での応援にする事、水分補給時の会話や
 立ち上がっての鑑賞を控え、終始着座での鑑賞、終演後は密集を避ける為に規制退場をする旨がお願いされていました。
・上記のアナウンスが客席に流れると、観客は一切の私語を止めて聞き入り、静まりかえっていました。
・観客の入り具合に関して。バースデーソングからチケットを購入した観客の中でも
 他県在住等、今回来場出来なかった観客分の座席は空席となっている為、客席前方は空きが目立つものの、
 プレイガイドで再抽選ののちに購入した観客が座っているであろう後方の座席は埋まっている状況でした。
・開演までの間はBGMが流れているものの、観客同士の会話は少なく、例年と比べてとても静かな印象でした。

上記以外にも出演者の楽屋などバックヤードでも様々な所で対応がなされていると思われ、
今回の様な状況の中でもライブを実現させようという思いの程が随所に伺えました。

ステージは後方に設けられたコーラスブースも一人一人の間にアクリル板が設置されているほか、
それぞれのマイクには飛沫防止用に透明な円形のガードが付属しておりました。
コーラスブースの前には演奏陣のブースがそれぞれ設置。
ホーン隊にはお一人づつアクリル板で前と左右を囲われたブースが設置されていました。
壁面中央には今回のライブロゴ「SRS2020」が掲げられており、
前日との違いとしてはステージ背面の向かって右側に月が浮かび上がっていました。
ステージのすぐ前には撮影用のカメラが使用するレーンが床に設置されておりカメラが移動するため、
観客は最前列でもステージとかなり距離が保たれているようになっていました。

-MC-

開演時間になると司会進行のショッカーO野さんがご登場。

・前日同様にショッカーさんも飛沫防止の為フェイスガードを着用されて進行される事に。
・当初の予定より4ヶ月延期しての開催となった今回を「良き日」と言いたい。
・バンド、コーラス、ホーン隊の皆さんも登場され、準備をされる中、ショッカーさんが改めて諸注意をアナウンス。
・フェイスガードが慣れないショッカーさん。何回かマイクをぶつけてしまったとか。
・歓声や歌う事、大笑いは出来ない分、拍手や身振り手振りは存分に。
 隣の観客と距離がある分、少し大きめに動いてもOK。
・ショッカーさんの「スーパーロボット」を受け、観客が「スピリッツ」と返すお馴染みの掛け合い、
 今回はショッカーさんがお一人で両方をコールされ、観客は「スピリッツ」に合わせて手を挙げる特別版に。

・このライブの前後は記録的な酷暑が続いており、関東も連日35度を超えるのが日常的になっている程。
 新型コロナウイルスの感染と共に熱中症への警戒も怠るわけにはいかない日々が続いていました。

・ここでショッカーさんから、堀江美都子さんがリハーサル中に軽度の熱中症が疑われた為、
 大事をとって現在病院に行かれ、診察を受けられている旨がアナウンスされました。
・ショッカーさん「本人は全然大丈夫で元気とおっしゃっていたのですが、何分ご時世ですし、
        何かあってはいけないので、スタッフの方からお願いして病院に行ってもらっております。
        今いるメンバーで今できる最良の形でステージを作っていきたいと思います」
・ショッカーさんと観客との「スーパーロボットスピリッツ」の掛け合い特別版が行われ、いよいよ開演です。


01:鋼の魂/水木一郎 MIQ
-MC-


水木さんとMIQさんが登場され、オープニングはゲーム「スーパーロボットスピリッツ」のCMソング。 
原曲は水木さんと影山さんお二人で歌われ、その後ライブで堀江さん、MIQさんも共に歌われるようになった本曲。
今回は水木さんはご自身、MIQさんが影山さんパートを担当されるというなかなか貴重なデュエットでご披露。

・水木さんとMIQさんとでトーク。
・歌いたかった水木さん。登場時に少し涙腺にくるものがあったとか。
・水木さん「ホントはゴールデンウィーク開催ですから『春の陣』ですからね。このクソ暑いのに『春の陣』ですよ」

02:今がその時だ/水木一郎
03:GET IT!/MIQ
04:復活のイデオン/たいらいさお
-MC-


オープニングブロックは水木さんによるOVA「真(チェンジ!!)ゲッターロボ -地球最後の日-」初代オープニングから。
「チェンジゲッター」の雄叫びと共にいぶし銀の歌われた後は、MIQさんによる映画「ザブングル グラフィティ」のエンディング。
パワフルな歌声と後半のアドリブに圧倒された後は、たいらいさおさんのご登場で、アニメ「伝説巨神イデオン」よりオープニング。
歌詞を噛みしめるように歌われるたいらさん。軽やかな振り付けを一緒になってまねる観客も多く見られました。

・たいらさんを見送れれてショッカーさんがご登場。
・ショッカーさん「『伝説巨神イデオン』は今年40周年なんですね。続いては1990年に誕生したシリーズ。
        今年で30周年を迎えた『勇者シリーズ』大特集です!!」

05:Gatherway/三浦秀美
-MC-
06:これからのあなたへ/三浦秀美
-MC-


三浦秀美さんが登場され、勇者シリーズ第一作であるアニメ「勇者エクスカイザー」よりオープニング。
三浦さんは本ライブへのご出演頻度が運転免許更新のタイミングと同じと話されて会場を和ませられ、
ご自身からのメッセージという紹介をされてエンディングへ。
本曲の様な穏やかな楽曲を腰を据えて聞く事が出来たのは今回のライブスタイルの良い点だと感じました。

・三浦さんと入れ替わりでショッカーさんがご登場。
・ここで今回がライブ初参加となる鴨下泰子を呼びこまれお二人でトーク。
・鴨下さんのデモテープをサンライズの方が気に入って「太陽の勇者ファイバード」へ参加する事になったとか。

07:太陽の翼/鴨下泰子
-MC-


勇者シリーズコーナー、続いては二作目アニメ「太陽の勇者ファイバード」よりオープニング。
鴨下さんは緊張と当日喉の調子が優れなかった事が重なってか、少々辛そうな面持ちながらもシャープな歌声はご健在。
観客も歌に合わせて手を振って応援していた事もあってか、鴨下さんの緊張も徐々に解けていったご様子でした。

08:風の未来へ/さとうゆか
-MC-
09:ハレルヤ・パパイヤ/さとうゆか
-MC-


ショッカーさんが登場され、続いて登場されるさとうゆかさんを紹介をされご退場。
勇者シリーズ三作目のアニメ「伝説の勇者ダ・ガーン」より、ゆかさんが"佐藤有香"名義で歌われたオープニング。
サビの手を左右に振る所からはじまる振り付けは観客はもちろん、Z旗ホーン隊の皆さんもご一緒に。
ご時世を小さい頃に持っていた気持ちで乗り越えていこうとお話された後は、同じく「ダ・ガーン」よりエンディング。
ゆかさんのお話からのノリの良い楽曲とポジティブなメッセージが込められた歌詞は響くものがございました。

・ゆかさんを見送りながらショッカーさんが登場され、桑田靖子さんを呼びこまれてトーク。
・デビュー当時の桑田さんのキャッチフレーズ「これは、16歳の戒厳令だ。」の話。
 桑田さんによると作詞家の売野雅勇先生によるものだとか。

10:HEART TO HEART/桑田靖子
11:笑顔は君の忘れ物/さとうゆか
12:獅子の女王-ハイパー・モード-/MIQ
-MC-


勇者シリーズ五作目アニメ「勇者警察ジェイデッカー」より桑田さんが"彩子(さいこ)"名義で歌われたオープニング。
ハスキーな歌声でパワフルに歌われながら、間奏ではZ旗ホーン隊やギターの松尾さんをご紹介されていました。
続いて再びゆかさんが登場され、同じく「ジェイデッカー」より"佐藤有香"名義で歌われたエンディング。
ゆかさんが軽快に歌われ、カインズとアップルの皆さんが合いの手やコーラスで楽し気に彩られました、
勇者シリーズのラストはMIQさんによるシリーズ最終作OVA「勇者王ガオガイガーFINAL」より二代目エンディング。
ベールの様なお衣装のMIQさんが歌われる様子はとてもスケール感があり、圧巻のコーナー締めくくりでした。

MIQさんを見送ってショッカーさんが登場され勇者シリーズコーナーを振り返り。
ここで会場内の換気を行う為、ここで15分間の休憩が設けられ、休憩にあたっての諸注意もアナウンス。
この日も休憩時間中もクラシックがBGMとして流れており、観客同士の会話も少なめ。
ロビーへつながる扉も全部開けられていた他、入場口となる扉も開けられており、徹底した換気が行われていました。

~休憩~
-MC-


・ほどなくライブが再開する旨のアナウンスがされ、しばらくするとショッカーさんがご登場され後半へ。
・ショッカーさん「この間にしっかり換気をしました。まさにコスモクリーナーDでキレイにしたような空気です。
        これでどんなに濃厚な方をお呼びしても大丈夫です」
 観客拍手。

13:夢の狩人/山形ユキオ
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14:I LOVE YOU 愛してる/ 山形ユキオ
-MC-


ショッカーさんの紹介を受けて山形ユキオさんが登場され、アニメ「魔境伝説アクロバンチ」のオープニング。
山形さんは迫力の歌声で純白の着物の単衣を翻し、硬軟自在に歌われた後、「次の曲は初めて歌うよ」とお話され、
初披露となるOVA「冥王計画ゼオライマー」より二代目エンディング。優しく表現力たっぷりに歌われました。
間奏では左右に手を振り「一つになろう」と投げかけ、観客と舞台袖にいたショッカーさんも一緒に手を振っていました。

・山形さんを見送りながらショッカーさんがご登場。
・ショッカーさん「続いては1980年の作品ですから、こちらも今年で40周年になるんですね。
        たいらいさおさんのご登場で『無敵ロボ トライダーG7』!!」

15:トライダーG7のテーマ/たいらいさお
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16:最強ロボ ダイオージャ/たいらいさお
-MC-

頼もしい前奏と共にたいらさんが登場され、アニメ「無敵ロボ トライダーG7」よりオープニングを披露。
歌詞に合わせて仕草を交え、表情豊かに歌われた後、「一緒に歌えない分、その耳で聞き、その眼でしかと見よ!」と
キメ台詞を織り交ぜ、アニメ「最強ロボ ダイオージャ」のオープニング。投げ込みはカインズの斉藤さんがご担当。
たいらさんは歌われつつ、合いの手等の所では何度も胸を「心で」とジェスチャーをされていたのが印象的でした。

17:父をもとめて/水木一郎
-MC-
18:コン・バトラーVのテーマ/水木一郎
-MC-
19:鋼鉄ジーグのうた/水木一郎
-MC-


たいらさんを見送りながらショッカーさんがご登場。今回の様に静かに聞くライブではバラードも一層魅力的という事で、
続いて水木さんのソロコーナーはアニメ「超電磁マシーン ボルテスV」より穏やかなエンディングからスタート。
「振り付けが出来る曲なので一緒にやってみてください」とお話され、アニメ「超電磁ロボ コン・バトラーV」よりオープニング。
そしてアニメ「鋼鉄ジーグ」よりオープニングと、合いの手やコーラスで観客との一体感が醍醐味の魅力の曲が続きますが、
今回はそれが出来ない分、水木さんの歌声や演奏、コーラスワークをたっぷりと味わう事が出来ました。

・水木さんを紹介されながらショッカーさんがご登場。
・ショッカーさん「どんどんいきましょう。続いては『J9シリーズ』!!」
 観客拍手。
 ショッカーさん「たいらいさおさんのご登場。『銀河旋風ブライガー』!!」

20:銀河旋風ブライガー/たいらいさお
21:銀河烈風バクシンガー/山形ユキオ
22:TIME TO COME/MIQ
-MC-
23:マジンカイザーのテーマ/水木一郎


流れるような口上も軽快にたいらさんが登場されてJ9シリーズ一作目アニメ「銀河旋風ブライガー」よりオープニング。
たいらさんの颯爽とした歌声と振り付けを堪能すると、「ユキオちゃんよろしく」というたいらさんの言葉を受け、山形さんがご登場。
語りから勢いよくJ9シリーズ二作目アニメ「銀河烈風バクシンガー」オープニング。和服の袴を取り入れたキラキラのご衣裳で仁義を切って
情熱的に歌われると、すぐにMIQさんが登場され、ノンストップでゲーム「第4次スーパーロボット大戦」より「TIME TO COME」。
当時の状況下でのライブ開催への思いと重なるように感じる歌詞をMIQさんが力強く歌われると、ショッカーさんがご登場。
MIQさんのカッコよさに感嘆しつつ、水木さんをご紹介され、歌われたのはOVA「マジンカイザー」より挿入歌。
魔神の力を御するように真に迫る歌声で魅せる水木さんの迫力に圧倒されました。

24:熱風! 疾風! サイバスター/水木一郎 MIQ
-MC-
25:時を越えて/水木一郎 MIQ
-MC-


余韻もそのままにMIQさんを呼び込み、ゲーム「魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL」より風の魔装機神・サイバスターのテーマを
アルバム「スーパーロボット大戦 ボーカルコレクション ROBONATION'1」で水木さんと影山さんがカバーされたアレンジ版。
この曲もライブで堀江さん、MIQさんも共に歌われるようになったのですが、今回は水木さんとMIQさんによるデュエット。
パート分けは水木さんと影山さん版では二番は逆になるのですが、今回は一番から三番まで共通の分け方になっていました。
歌い終えるとお二人だけのデュエットは新鮮というお話をされ、続いてゲーム「スーパーロボット大戦」シリーズを象徴する「時を越えて」。
例年のライブでは歌詞の「肩を寄せ合い」で実際に肩を寄せ合うのですが、今回は適正な距離を保って寄せあう仕草のみ。
オリジナルは水木さん、MIQさん、影山さんが歌われ、ライブで堀江さんも一緒に歌われるようになったのですが、
今回のパート分けは水木さんはご自身のパートを歌われ、MIQさんが影山さんパートも歌われる歌い分けでした。

・ショッカーさんが登場され、改めて水木さんとMIQさんをご紹介。
・楽屋ではずっとフェイスガードをされていたという水木さん。
・ここでバンド、Z旗ホーン隊、コーラスの皆さんをショッカーさんがお一人ずつご紹介。
 お一人お一人紹介されて行くたびに水木さんとMIQさんはそれに合いの手を入れられていました。

・そしてここでショッカーさんに呼びこまれて堀江さんがご登場。
 堀江さんもステージ上の皆さんも涙を浮かべられているご様子。
・水木さん「泣くぞ泣くぞと思ったらホントに泣きましたね」
 ショッカーさん「その中学生みたいな言い方やめてくださいよ」
・水木さんによると堀江さんは他の出演者より早めに会場入りされたのですが、
 その時の気温が当日の最高気温だったとの事。更にショッカーさんから補足でご本人は歌う気満々だったものの
 やはりこの状況下なので大事をとって病院に行き、血液検査等をしてもらって問題なしと診断されたとの事です。
・水木さん「本人は歌うつもりだったんですけど、倒れられると困っちゃうのでね。でもトークはしようねと」
 堀江さん「半年ぶりに皆さんの前で歌える機会でしたのに申し訳ありませんでした。
     三人で歌う予定の曲をアニキとMIQさんが歌っているのを見ていて、なんか情けなくて……」
 MIQさん「いやいやいや。なにをいうのよぉ~」
 水木さん「今ミッチがあれを歌っちゃったら倒れちゃうよ。男性のキーだから」
 MIQさん「そうそう、アタシも歌いながらキー変えたもん」

・ここで堀江さん、MIQさん、水木さんから一言ずつご挨拶がありました。
 水木さん「はいそれでは失礼しまーす」
 ショッカーさん「ちょっと待った。帰っちゃダメ。まだコレ歌ってないでしょ?」
 そうお話されたショッカーさんのTシャツに描かれていたのは「マジンガーZ」
 水木さん「あ、まだコレ歌ってねーじゃん」
 ショッカーさん「そうですコレを歌わないと閉まりません。コレ(Zのポーズ)もね」
 水木さん「そうそう。一緒にゼットとは言えないけど」
 ショッカーさん「そうですね。皆さんは心の中で、ご唱和ください!!」

26:マジンガーZ/水木一郎

堀江さんとMIQさんとショッカーさんが退場され、ラストはアニメ「マジンガーZ」よりオープニングを水木さんお一人で。
通常の「スーパーロボット魂」では出演者、演奏陣、コーラス、観客一体になっての大団円ですが、
水木さんがお一人で歌って締めくくられるのはとても新鮮な印象でした。

・再びショッカーさんが登場され、改めて水木さんをご紹介。
・水木さんが「話したかった事は沢山あるけど、一言。愛してる、ゼェエエエット!!」と雄叫ばれ、
 観客の拍手で見送られ、ショッカーさんお一人に。
・来場者へ向けてアーカイブ配信のアナウンスと前日のライブ配信が好評だった事をお話。
・更に新型コロナウイルスの潜伏期間の目安である2週間後、何事も無く「スーパーロボット魂」が大成功したと
 大いに笑えるように、ライブ終演後の出演者出待ちの禁止、カラオケや飲み会へ行く事を我慢をお願い。
・最後にショッカーさんと観客との「スーパーロボットスピリッツ」の掛け合い特別版が行われ、
 観客の拍手の中、ショッカーさんが退場されて行きました。

ショッカーさんと入れ替わりにスタッフさんがご登場。規制退場のアナウンスが行われ、
客席後方の観客から一定時間を置いて順番に退場していき、
「スーパーロボット魂2020"春の陣" 2DAYS 二日目 振替公演」は終演となりました。


二日目は前半は勇者シリーズの30周年を主軸に、後半はレギュラー出演陣の代表曲目白押し。
例年より短い公演時間と曲数ながら、程よい濃密さを感じる内容に感じられました。

この二日間実、際に会場に足を運んだ身としては感染対策がしっかりとされている中だけあり、
観客の歓声や合いの手、コーラス、大合唱から作られる一体感が無いのはやはりさびしいもの。
しかし元来、魂ライブは拍手や手拍子がメインの鑑賞スタイルなので、そちらに注力出来ました。
また、換気が行き届いた会場内は例年より広くスペースがとられており、座席にゆったりと座って
歌声や演奏、コーラスなどをじっくりと聞く事が出来たというのはある種快適でした。

前日の一日目に引き続き、新型コロナウイルス感染対策をしっかり行って開催されましたが、
当日に堀江美都子さんが軽い熱中症につき、歌唱を見送るという予期せぬ事態が起こり、
新型コロナウイルスの感染だけではなく熱中症も予防しなくてはと肝に銘じるばかりでした。

今回は最初の発表時から東京公演は影山さんという創立メンバー4人のうち1人を欠くという、
これまでに無い座組での開催というだけでも個人的にはなかなかに衝撃的でした。
加えて新型コロナウイルス感染拡大を受けての公演延期や出演を辞退される方が続出。
更に堀江さんが熱中症につき歌唱を見送るという、これまでに無い程にアクシデントが多く
長く続けているとこういう事もあるのかと身をもって感じました。

1997年から「スーパーロボット魂」が続いている中で、ライブ中に水木さんやショッカーさんの口から
「進化」という言葉がキーワードとして出てくる事が多いのですが、
今回の様な状況下でのライブ開催やライブ配信が進化の一端になればと思うばかりです。

個人的には「スーパーロボット魂」に通い始めて20年目という節目でした。
東京公演は毎年足を運んでおり、自分たちにとっては少し特別なライブだったりするのですが、
勇者シリーズなど小さい頃に聞いた歌、J9シリーズなどアニメソングに傾倒した頃に聞いた歌、
「ダイオージャ」などライブで知った歌等、思い出の歌ばかりを聞く事が出来たのは実に感慨深かったです。
時節がら何回も聞いて慣れ親しんできたいくつもの歌の歌詞に改めてぐっときっぱなしでした。


補足

・ちなみに「スーパーロボット魂2020"春の陣" 大阪公演 振替公演」にご出演予定だったのは
 水木さん、堀江さん、MIQさん、影山さん、鮎川麻弥さん、森口博子さん、たいらさん、遠藤正明さん。

・石原慎一さんの動画サイトYou Tube「慎ちゃんねる」で8月の毎日配信「A Midsummer Night's Talk」の
 火曜日New Jack 拓郎さんとの配信「NewJack & 慎一 の SuperTuesday」によると
 映像関係プロデューサーとしても活躍されている拓郎さんが、今回のライブ配信のプロデューサーをご担当。
 拓郎さんによるとライブ配信としてとにかく良いものを作ろうとされていたとの事。

・配信の音響に関しては福山芳樹さんや高橋洋樹さんが所属している音楽事務所である
 ライフタイム/MOJOSTの代表取締役社長でギタリストの寒河江康隆さんがご担当。
 更に当日のカメラ撮影は多くのテレビ番組を担当している池田屋がご担当。予算以上の機材や技術を導入されていたとか。
 画質音質とも拓郎さんの知る限り最高のスタッフを集められたそうです。
 バースデーソングが20年以上のライブ実績で作ってきたご縁が繋がって実現したライブ配信は
 拓郎さん達の思いが伝わってか視聴者から非常に高評価だったようです。

・ショッカーさん「ルールさえ守れば怖くはないんです。『ま、いっか』が一番危険なんです」

・バンドの皆さんは終始マスク着用で演奏。ガンタさんは透明なフェイスガードをされていました。

・例年は立って演奏されているギターとベースは椅子に座られての演奏になっていました。

・Z旗ホーン隊の皆さんはご自身が演奏されない時はマスクやフェイスガードを着用され
 楽曲に合わせて飛び跳ねたり振り付けをしたりと盛り上げ役を担当されていました。

・上演中もロビーへつながる扉の一部が開けられており、常に換気がされている状態でした。

・ライブでは「鋼の魂」の最後のサビ部分では火薬が爆発する演出がされるのですが、今回は無し。

・ショッカーさんの108人いる妹の中のお一人が三浦さんと高校の同級生というご縁でご出演へつながったとか。

・鴨下さん「『ファイバード』は博士(天野博士)が世界の平和を願って出来たロボットです。
     世界が平和になる様に、自分の心がいつも平和である様にという思いを込めて歌いたいと思います」

・勇者シリーズ四作目アニメ「勇者特急マイトガイン」は当時テレビ埼玉にて絶賛再放送中。
 ショッカーさん「テレビ埼玉は私的"神局"でございます。見られる方は是非映像付きで歌をお楽しみください」

・ショッカーさんが電車を降りた際にその電車に乗ろうとされている桑田さんとばったり。
 ショッカーさん「そのまま電車が言っちゃってお互い『あー』って」
 桑田さん「その時もソーシャルディスタンスでしたね」

・山形さん「会いたかった。会いたかった。(頭を叩いて) あ、痛かった」

・たいらさん「アニメソングを歌って40年。その前にうたのおにいさんもありましたけど、
      40年前の歌も今こうして素晴らしいバンド、コーラスと共に歌えるのはとても嬉しいです」

・NHK Eテレ「おかあさんといっしょ」の二代目うたのおにいさんを務められた水木さん。
 この度、姉妹番組の「おとうさんといっしょ」にもご出演されるご予定との事で二番組制覇となりました。

・2021年にはアニメソングデビュー50周年を迎える水木さん。
 水木さん「生まれた子供も50歳ですからね。……オレも年をとるわけですよ。
     それでもいつまでたってもアニキと呼んでもらえるんですからね。名付けてもらって感謝ですよ」

・本来デュエットの「バクシンガー」では貴日さんがサポート的に参加されていました。


・水木さん「『サイバスター』はオリジナルはMIQだからね。いつのまにかオレと影山のデュエットになってるけど」
 MIQさん「あるある。そういうのあるよね。アタシも他の人の歌を自分の物みたいに歌っちゃってるもん」

・ショッカーさん「『今はつらいね』じゃなくて、20年以上やってますから、たまにはこんなライブもイイよね。
        きっといつか『あの時大変だったね』と話せる日が来ると僕は思っています」

・水木さん「アニソンファンの方って本当に礼儀正しいと思う。今日も歌いたい気持ちを抑えて我慢してくれてるもんね」

・今回の「スーパーロボット魂2020 "春の陣"」二日間を24時間限定でアーカイブ配信。
 一日目は権利の関係上、MIQさんがトーク中に歌われた「よろしく哀愁」と
 「Z・刻をこえて」「星空のBelieve」がカットされていましたが、
 二日目は特にカットされていた箇所はありませんでした。

・出演者の皆さんのお姿はもちろん、演奏陣やコーラスの皆さんもしっかりとピックアップされており、
 ライブではなかなか見られないガンタさんや松原さんの手もとが見る事が出来たりと、アングルにも拘りを感じました。


 

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