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スーパーロボット魂2020"春の陣" 2DAYS 一日目 振替公演
20.8.15 Zepp Tokyo

出演/MIQ 鮎川麻弥 笠原弘子 新井正人 ひろえ純 諸岡ケンジ(RD) 長友仍世(infix)

司会/ショッカーO野

コーラス/アップルパイ(平山佳代子 杉山小絵子) ザ☆カインズ(貴日ワタリ 常見弘士 斉藤淳一)

演奏/SUPER ROBOT SPECIAL BND(G.松尾洋一 B.村上聖 Dr.岩田"GUNTA"康彦 Key.松原ひろし)



ロボットを題材としたアニメやゲーム等の作品を歌われた歌手の方々が
一堂に会してロボットソングだけを歌われるライブ「スーパーロボット魂」。通称SRS。
1997年の初演以来、20年以上にわたり開催されている老舗アニメソングライブです。

東京での公演は2013年以降、二日間にわたって開催されており、
一日目の今回は初演以来皆勤賞のMIQさんを座長にアニメ「機動戦士ガンダム」シリーズ等、
所謂「リアル系」と呼ばれる作品の楽曲を中心に聞く事が出来ます。
今回もお馴染みの出演者の方々が顔を揃える中、諸岡ケンジさんが2004年以来のご出演。

毎年4月29日の前後に東京公演が二日間、5月5日に大阪公演が開催されており、
この年も4月25日と26日に東京公演、5月5日に大阪公演が予定されていました。

ところが当時は世界規模で新型コロナウイルスが猛威を振るっており、
日本政府は感染拡大を防ぐために4月上旬に非常事態宣言を発令。
それに伴いライブ、イベント、舞台などなど、人が密集する催しが軒並み中止になり
「スーパーロボット魂」をはじめとした株式会社バースデーソング音楽出版主催の催しは
4月の時点で以下の通りの中止、延期が発表されました。

・「スーパーロボット魂2020"春の陣"」は8月の本来「ANIME JAPAN FES 2020」開催予定だった日程に延期。
・それに伴い、毎年夏に開催されていたライブフェス「ANIME JAPAN FES 2020」は開催中止。
・「水木一郎・堀江美都子 ふたりのアニソン#17 大阪公演」は10月に延期。

ところが8月が近づいても新型コロナウイルスの感染はなかなか治まらず、
東京都よりイベント開催のガイドラインや、他府県への移動を自粛するようにとの要請もあり、
日々変化する状況を鑑み、更に以下の様に中止、延期、出演者の変更が随時発表されて行きました。

・8月5日の時点で23日に開催予定だった「スーパーロボット魂2020"春の陣" 大阪公演 振替公演」は中止。
・「スーパーロボット魂2020"春の陣" 2DAYS 一日目 振替公演」に出演予定だった
 川添智久さんは早い段階で出演者から名前が削除されていたものの、表立ったアナウンスは特になし。
・7月31日の時点で米倉千尋さんは所属事務所である株式会社ハイウェイスターの
 「8月末までの間に開催される動員を伴うライブ・イベントへ当社所属アーティストの出演を見送る」
 という方針により出演を辞退。
・ライブの二日前の13日には森口博子さんも所属事務所ノーリーズンの意向で出演を辞退。

・東京公演二日間に関しては東京都による新型コロナウイルス感染症を乗り越えるための
 ロードマップを規範とし、動員を会場キャパシティの50%以内とし、感染予防を徹底して予定通り開催。
・会場キャパシティの50%以内とする為、座席数減少、配置変更に伴い、チケットの座席番号も変更になるため、
 バースデーソングからの優先チケットを購入していた観客に対しては当日15:00より会場の窓口で新しい座席のチケットへ交換。
・プレイガイドからチケットを購入した観客は一旦チケットがキャンセルされ返金。再抽選が行われました。
・更にチケットぴあによるライブ配信サービスPIA LIVE STREAMによるライブ動画配信が決定。
 1997年に「ROBONATION SUPER LIVE'97 summer」でもインターネットを用いた配信が行われたらしいのですが、 
 それが確かならば、初演以来、実に23年ぶりにライブ配信が実現。
 しかも24時間限定でアーカイブとして見る事が出来る為、来場者もライブ後に楽しむ事が出来ました。

・今回はライブ配信が行われていた為、普段のレポートとは若干趣を変え、実際に会場に足を運んで見てきた事を中心にした
 レポートになっております。予めご理解ご了承いただけましたら幸いです。


会場は「スーパーロボット魂」をはじめとした魂系ライブを多く開催している東京お台場にあるZepp Tokyo。
ライブ開催にあたってはロードマップを規範として感染対策が行われ、我々が確認できただけでも以下対応がされておりました。

●入場までの流れ
・新しい座席へのチケットの交換窓口は通常時の会場入口となっている場所に設けられており、
 窓口のスタッフさんとの間が飛沫防止の為に透明なシートが張られ、
 チケットの受け渡しも手渡しでは無く、受け皿にチケットを置いて行われておりました。
・観客は事前にバースデーソングのウェブサイト内にある問診票を印刷。
 記載されてる来場にあたっての注意事項を読み、氏名、連絡先、健康状態、新しいチケット番号の記入が義務付け。
・会場前の待機場所には問診票を事前に印刷、記入できなかった観客用のブースが設けられていました。
・会場内外に限らずコインロッカーは使用禁止、荷物の預かりも行われませんでした。
・整列時、待機時には適正な距離を保つことが出来る様に地面に一定間隔で目印が設けられていました。
・前途の様に通常時に入場していた出入り口はチケットの交換窓口になっている為、
 会場への入口は喫煙所付近の扉を開ける形で設けられていました。

●入場後の会場内の様子
・入場時はまず靴の裏を除菌マットを用いて消毒、続いて検温が行われ、問診票を提出しスタッフさんが内容を確認。
 その後スタッフさんにチケットを確認してもらい、半券は観客が自分でもいで専用の箱に入れ、
 最後に両手を消毒してもらってはじめて入場することが出来るという徹底ぶりでした。
・今回は1ドリンク制は設けられず、ドリンクが必要な観客はそれぞれが購入するというシステムに変更。
・Tシャツ等のライブグッズや出演者のCD等のグッズ販売は行われませんでした。
・出演者へのプレゼントや手紙などを入れるボックスなども設けられず、受付もされていませんでした。
・開演までの間はロビーと会場内の扉は常に開いており、換気を徹底している為か空調も風を感じる程度の強さ。
・ロビーやトイレ、二階席への階段付近にはアルコール消毒スプレーが設置され、観客が気軽に使用可能。
・トイレ前には待機列用に適正な距離を保つことが出来る用に床に一定間隔で目印が設けられていました。
・客席は通常のパイプ椅子の並びを左右前後に一席ずつ間隔を開けて使用。使用できない座席にはその旨の張り紙。
 席の間隔は前の列の観客と重ならない様にずれて開けられており、感染予防と見やすさを考慮したものに。

●開演まで
・例年のライブでは開演までのBGMは洋楽ロックでしたが、観客の高揚感を抑える為か今回は穏やかなクラシックに変更。
・開演数分前にはアナウンスが行われ、当時の状況下での延期を余儀なくされた事への謝辞と来場への感謝と共に、
 感染予防の為、マスク着用の徹底、歓声や大声は控え、拍手での応援にする事、水分補給時の会話や
 立ち上がっての鑑賞を控え、終始着座での鑑賞、終演後は密集を避ける為に規制退場をする旨がお願いされていました。
・上記のアナウンスが客席に流れると、観客は一切の私語を止めて聞き入り、静まりかえっていました。
・観客の入り具合に関して。バースデーソングからチケットを購入した観客の中でも
 他県在住等、今回来場出来なかった観客分の座席は空席となっている為、客席前方は空きが目立つものの、
 プレイガイドで再抽選ののちに購入した観客が座っているであろう後方の座席は埋まっている状況でした。
・開演までの間はBGMが流れているものの、観客同士の会話は少なく、例年と比べてとても静かな印象でした。

上記以外にも出演者の楽屋などバックヤードでも様々な所で対応がなされていると思われ、
今回の様な状況の中でもライブを実現させようという思いの程が随所に伺えました。

ステージは後方に設けられたコーラスブースも一人一人の間にアクリル板が設置されているほか、
それぞれのマイクには飛沫防止用に透明な円形のガードが付属しておりました。
コーラスブースの前には演奏陣のブースがそれぞれ設置。
壁面中央には今回のライブロゴ「SRS2020」が掲げられていました。
ステージのすぐ前には撮影用のカメラが使用するレーンが床に設置されており、カメラが移動するため、
観客は最前列でもステージとかなり距離が保たれているようになっていました。

-MC-

開演時間になると照明が少し暗くなり、それに合わせてどこからともなく観客が拍手。
拍手が手拍子になっていく中、司会進行のショッカーO野さんがご登場。

・ショッカーさんも飛沫防止の為にフェイスガードを着用されて進行される事に。
・バンド、コーラスの皆さんも登場されて準備をされる中、ショッカーさんが改めて諸注意をアナウンス。
・歓声や歌う事、大笑いが出来ない分、拍手や身振り手振りは存分に。
・ショッカーさんの「スーパーロボット」を受け、観客が「スピリッツ」と返すお馴染みの掛け合い、
 今回はショッカーさんがお一人で両方をコールされ、観客は「スピリッツ」に合わせて手を挙げる特別版に。
・ここでショッカーさんに呼びこまれてMIQさんが登場され、観客と配信視聴者にご挨拶。

01:エルガイム-Time for L.GAIM-/MIQ
-MC-
02:スターライト・シャワー/MIQ
-MC-


ショッカーさんが退場され、アニメ「重戦機エルガイム」より初代オープニングからライブスタート。
今回「HEAVY METAL」という合いの手は観客もコーラスの皆さんも行わなかったのでとても新鮮。
MIQさんは郷ひろみさんの「よろしく哀愁」のサビを歌われつつ今の思いを話され、同じく「エルガイム」よりエンディング。
「スターライト・シャワー」の様な静かなバラードを落ち着いて聞く事が出来たのは有難かったです。

・MIQさんを見送る形でショッカーさんがご登場。
・ショッカーさん「キング三姉妹の長女の次は次女に登場していただきましょう!
        鮎川麻弥さんの登場で『機甲戦記ドラグナー』より『夢色チェイサー』」
※「キング三姉妹」 当時キングレコードに所属されていたMIQさん、鮎川さん、森口さんの事。
「スーパーロボット魂」一日目を支えるお三方を指してショッカーさんが命名されました。

03:夢色チェイサー/鮎川麻弥
-MC-
04:イリュージョンをさがして/鮎川麻弥


ショッカーさんと入れ替わりで鮎川さんが登場され、アニメ「機甲戦記ドラグナー」より初代オープニング。 
鮎川さんはロングトーンとシャウト織り交ぜて歌われた後、「夢色チェイサーの」歌詞を引用して思いをお話され、
続いて「ドラグナー」よりエンディングを穏やかにしっとりと披露されました。

05:未来派Lovers/笠原弘子
-MC-
06:勇気を翼にして/笠原弘子
-MC-


軽快な前奏の中、笠原弘子さんが登場され、OVA「PATLABOR MOBILE POLICE」よりオープニングをご披露。
笠原さんは「心を込めて歌います。心で身振りで楽しんで下さい」とお話され、映画「機動警察パトレイバー the Movie」より、
イメージソングである「勇気を翼にして」を軽やかなステップを交えて歌われていました。

・笠原さんを見送りつつ「……可憐だ」とつぶやかれながらショッカーさんがご登場され、
 ここからは「スーパーロボット魂」一日目の屋台骨であるアニメ「機動戦士ガンダム」シリーズの特集へ

07:MEN OF DESTINY/MIQ
-MC-
08:Evergreen/MIQ
-MC-


まずはMIQさんが登場され、OVA「機動戦士ガンダム0083」二代目オープニングを迫力の歌声でご披露。
トークでは全国を巡回していた展覧会「富野由悠季の世界」の島根県立石見美術館編で行われたトークショーで
久し振りに富野監督とお会いしたというお話をされた後、「0083」エンディングを情感たっぷりに歌われました。

・MIQさんと入れ替わりにショッカーさんがご登場。
・ショッカーさんが初めてアニメ関係のイベントの司会をされた際のゲストのお一人がMIQさん。
・MIQさんは見ての通りの姐御肌。何回一緒に呑みに行ったか。

09:WINNERS FOREVER~勝利者よ~/長友仍世(infix)
-MC-
10:Don't Stop! Carry On!/諸岡ケンジ(RD)
-MC-


続いてはアニメ「機動戦士Vガンダム」よりinfixのボーカル長友仍世さんが登場され、初代エンディングを披露。
観客を見渡しつつ楽しそうに歌われた後は、ショッカーさんも合流され、諸岡ケンジさんを呼びこんで一緒にトーク。
それぞれが不思議なつながりでご縁を感じるというお話をされ、続いて諸岡さんによる「Vガンダム」二代目オープニング。
拍手を扇動しながらハスキーな歌声でポジティブに歌われた本曲の歌詞は、このご時世にも通じる様に思えました。

諸岡さんを見送ってショッカーさんがご登場。
ここで会場内の喚起を行う為、ここで15分間の休憩が設けられ、休憩にあたっての諸注意もアナウンス。
休憩時間中もクラシックがBGMとして流れていましたが、観客同士の会話も少なくとても静かでした。
ロビーへつながる扉も全部開けられていた他、入場口となる扉も開けられており徹底した換気が行われていました。

~休憩~
-MC-


・ほどなくライブが再開する旨のアナウンスがあり、しばらくするとショッカーさんがご登場。
・後半も引き続き「機動戦士ガンダム」シリーズ特集。
・ショッカーさんの「機動戦士ガンダム」の思い出。
・ショッカーさん「当時は『Z(ゼータ)』の続編が『ZZ(ダブルゼータ)』と聞いて『なめてんのか』と思いました。
        そして主題歌のタイトルを聞いてもっと『なめてんのか』って思ったものですが、
        やっぱり最初に『なんだこれは!?』って思ったものってずっと残るものなんですね」

11:アニメじゃない-夢を忘れた古い地球人よ-/新井正人
-MC-
12:時代が泣いている/新井正人


ショッカーさんに呼びこまれ新井正人さんが登城され、後半はアニメ「機動戦士ガンダムZZ」より初代オープニングから。
例年は観客が「アニメじゃない」という合いの手を行うのですが、今回はそれが出来ないため、
ザ・カインズの常見さんによるロボットボイス風の合いの手をしっかりと聞きとる事が出来ました。
新井さんがこのご時世やライブへの思いをお話され、続いては同じく「ガンダムZZ」よりエンディング。
平時は観客がサビを大合唱するのですが今回はおあずけして新井さんの歌声に拍手をしながら身を揺らしていました。

13:サイレント・ヴォイス/ひろえ純
-MC-
14:一千万年銀河/ひろえ純
-MC-


続いてもアニメ「機動戦士ガンダムZZ」より、ひろえ純さんがご登場されて二代目オープニング。
ひろえさんはクールにシリアスに歌われた後、観客やスタッフへ感謝の言葉を話され「ガンダムZZ」より二代目エンディング。
全「ガンダム」シリーズに通じる様な歌詞を力強く歌われる様子を、観客はじっくりと見入り聞き入っていました。

・ひろえさんを見送る形でショッカーさんがご登場。
・「ガンダムZZ」当時のひろえさんとの思い出。

15:Z・刻をこえて/鮎川麻弥
-MC-
16:星空のBelieve/鮎川麻弥
-MC-


「機動戦士ガンダム」シリーズ特集のラストは鮎川さんによるアニメ「機動戦士Zガンダム」コーナー。
初代オープニングではライブでは恒例になっている鮎川さんと観客との「ゼータ」のコール&レスポンスでは無く、
アドリブとスキャットをご披露。歌詞への思いやライブのお知らせをお話された後は「Z」よりエンディング。
本曲もライブ当時の状況下で聞くと改めて心に響く歌詞が多く、軽快な曲ながらしみじみとくるものがありました。

・鮎川さんを見送ってショッカーさんがご登場。
・鮎川さんの美魔女ぶりに感心されつつ、観客に初めて、二回目、三回目、四回目以上の来場をアンケート。
 ショッカーさん「コロナなんかメじゃありません。皆さん違ったビョーキです」
・ライブ配信を視聴者からの声が多く届きだしており、凄い反響だとか。
 ショッカーさん「ライブに行きたくても遠かったり、雰囲気がよくわからなかったりされる方も楽しめますからね。
        こういった良いものは前向きに取り入れて行きたいですね。それが"進化"だと思います」

17:コンディション・グリーン~緊急発進~/笠原弘子
18:風のノー・リプライ/鮎川麻弥
19:みえるだろうバイストン・ウェル/MIQ
-MC-


ここからはラストブロック。晴れやかな前奏と共にTV版アニメ「機動警察パトレイバー」より二代目オープニング。
曲のタイトルよろしくステージ上の照明が緑に彩られる中、笠原さんがしなやかに歌われた後は、
鮎川さんによるアニメ「エルガイム」二代目オープニング。手拍子やサビでの振り付けの一体感は例年以上に感じられました。
続いてはMIQさんによるアニメ「聖戦士ダンバイン」よりエンディング。楽曲の穏やかな世界をゆったりと堪能。

・ショッカーさんが合流されMIQさんとトーク。
・ここでMIQさんとショッカーさんがバンド、コーラスの皆さんをお一人ずつご紹介されていきました。 

20:ダンバインとぶ/MIQ
-MC-


ショッカーさんが退場され、今回のラストはアニメ「聖戦士ダンバイン」よりオープニング。
例年でしたら出演者がステージ上に勢ぞろいして全員で歌いますが、
今回は密集を避ける目的か、MIQさんおひとりでの披露。
MIQさんは「心でオーラと叫んでオーラパワーを全開にして」と観客に投げかけてパワフルに歌われ、
最後の「おれは戦士」という歌詞を「みんな戦士」に変えて歌われていました。

・ショッカーさんが合流されるとMIQさんがショッカーさんを労われ、観客も拍手を送っていました。
・MIQさんに続いてバンド、コーラスの皆さんも拍手で見送られステージ上はショッカーさんお一人に。

当日のライブ配信が気になる来場者へ向けてアーカイブ配信のアナウンスをされた後、
新型コロナウイルスの潜伏期間の目安である2週間後、何事も無く大いに笑えるように、
ライブ終演後の出演者出待ちの禁止、カラオケや飲み会などを今はじっと我慢することで
今後へとつなげていこうという旨をお話され、ショッカーさんと観客との「スーパーロボットスピリッツ」の
掛け合い特別版が行われ、拍手でショッカーさんが退場されて行きました。

ショッカーさんと入れ替わりにスタッフさんが登場され、規制退場のアナウンス。
客席後方の観客から一定時間を置いて順番に退場していき、
「スーパーロボット魂2020"春の陣" 2DAYS 一日目 振替公演」は終演となりました。


今回は新型コロナウイルス感染対策と出演者の出演辞退が重なった事とが相まってか、
総じて例年よりも短い時間で、曲数も10曲以上少ない内容となりましたが、
その中で出演者の方々の代表曲が惜しみなく歌われ、「勇気を翼にして」等、珍しい曲もご披露。
曲間のトークでも出演辞退された方々の分まで盛り上げていこうという思いも感じられました。

そして諸岡さんの「Don't Stop! Carry On!」が久し振りに聞く事が出来た事は嬉しいと共に、
不思議なもので「Don't Stop! Carry On!(止まらない! 続けていく!)」という曲のタイトルが
今回のライブ開催へのバースデーソングの思いと重なっているかの様にも勝手に感じました。

今回の様な新型コロナウイルスの感染が治まらない状況下でライブに参加するのは初めて。
どういったものになるのだろうと思っていましたが、感染予防が徹底して行われており、
守るべき事をしっかり守ってライブを成功させようとする気概を見た思いでした。

何よりアニメソングをライブスタイルで楽しむパイオニアともいえるバースデーソングが
23年の歴史を重ねる「スーパーロボット魂」という大看板ライブを通して
今のご時世を"通過点"とし、ショッカーさんいう所の「たまにはこんなライブもいかがですか?」と
対策をしっかりしつつ着実に進まれようとされる様子に、なんとも頼もしく、なんとも心強く感じました。



補足

・石原慎一さんの動画サイトYou Tube「慎ちゃんねる」で8月の毎日配信「A Midsummer Night's Talk」の
 火曜日New Jack 拓郎さんとの配信「NewJack & 慎一 の SuperTuesday」によると、
 映像関係プロデューサーとしても活躍されている拓郎さんが、今回のライブ配信のプロデューサーをご担当。
 拓郎さんによるとライブ配信としてとにかく良いものを作ろうとされていたとの事。

・配信の音響に関しては福山芳樹さんや高橋洋樹さんが所属されている音楽事務所である
 ライフタイム/MOJOSTの代表取締役社長でギタリストの寒河江康隆さんがご担当。
 更に当日のカメラ撮影は多くのテレビ番組を担当している池田屋がご担当。予算以上の機材や技術を導入されていたとか。
 画質音質とも拓郎さんの知る限り最高のスタッフを集められたそうです。
 バースデーソングが20年以上のライブ実績で作ってきたご縁が繋がって実現したライブ配信は
 拓郎さん達の思いが伝わってか、視聴者から非常に高評価だったようです。

・バンドの皆さんは終始マスク着用で演奏。ガンタさんは透明なフェイスガードをされていました。

・例年は立って演奏されているギターとベースは椅子に座られての演奏になっていました。

・上演中もロビーへつながる扉の一部を開けており常に換気がされている状態でした。

・MIQさん、鮎川さん、新井さんは今回出演を辞退された方々についてお話。
 鮎川さんはライブ直前に森口さんから連絡をもらった事をお話されていました。

・MIQさん「久し振りにお会いした富野監督はまったく変わらず。あの感じで。変わらずユニークな方でした」

・"MIO"としてデビューされてから2000年に"MIQ"に改名するまでが19年。そして今年はMIQとして19年目。

・リハーサルでショッカーさんに抱き着きかけて「密です」と止められたという仍世さん。

・仍世さんと諸岡さんは九州出身つながり。仍世さんのバンドメンバーが諸岡さんと同窓生つながり。

・ショッカーさんと諸岡さんは同い年つながり。仍世さんとは仮面ライダー好きつながり。
 仍世さん「ショッカーにいさん、今日、Tシャツ仮面ライダーじゃないんですね」
 ショッカーさん「今日はロボットだからだろぉ? そっちだって今日は仮面ライダー歌わねえじゃん!」
※infixは映画「仮面ライダーZO」の主題歌、挿入歌を担当されています。

・ファーストガンダム世代のショッカーさん。お友達から評判を聞いてもよくわからなかったものの
 実際に作品にふれてみた時に「これはみんなが熱中するワケだ」と思われたとか。

・当日はカメラが全部で7台稼働との事で、様々な画角からの撮影されていました。

・ショッカーさん「前向きに考えましょう。1997年からやっている『スーパーロボット魂』ですから
        長い歴史の中で『たまにはこんなライブもいいんじゃないの』と
        振り返ってみて『そういえばあの時はこんな事もあったね』と思えればと。
        そういった意味で皆さんには歴史の証言者となって頂ければと思います」

・ちなみに今回の「スーパーロボット魂2020 "春の陣"」はライブ終了後の
 19日から24時間限定で配信されていたアーカイブでは
 権利関係の都合上「Z・刻をこえて」「星空のBelieve」の二曲と
 MIQさんがトーク中に歌われた「よろしく哀愁」がカットされていました。



 

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