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340スズキ♪ presents 「歌祭65 ~福山芳樹の巻~」
20.2.20 Naked Loft

出演/福山芳樹

司会/鈴木美潮

演奏/Ag.福山芳樹 カラオケ



読売新聞の記者であり、メディア局編集委員もつとめられている鈴木美潮さん。
特撮ヒーロー好きが高じて疑似政党「日本特撮党」の党首を自称され、
特撮作品の様々な関係者の方々を招いてその方の生い立ちを中心としたお話や
様々な楽曲を歌ってもらうトークと歌のライブイベント「祭」シリーズを開催されております。

「祭」シリーズは俳優さんやスーツアクターさん、作品やシリーズ等多岐にわたりますが、
その中でも歌手や作曲家等、音楽に携わる方々を招いて「歌祭」シリーズです。

主に特撮やアニメを歌われている歌手の方々を中心に、生い立ちや趣向など、他では聞けないお話や
持ち歌以外の楽曲カバー等が歌われ、出演者が次の回の出演者を紹介する、
交友数珠つなぎのリレー形式で開催されています。

65回目となる今回はアニメ「DRAGON BALL」の初代オープニングを歌われている高橋洋樹さんからのご紹介で、
高橋さんと同じ事務所「MOJOST」に所属されている福山芳樹さんがご登場。「福山祭」です。
福山さんが美潮さん主催のイベントに参加されるのは「懐歌祭4」以来、実に9年ぶり。

福山さんはバンドHUMMING BIRDとしての活動中にアニメ「マクロス7」の劇中バンドである
FIRE BOMBERのボーカル部分を担当してアニメソングデビュー。
以降、アニメ「OVERMANキングゲイナー」やアニメ「武装錬金」等のオープニングを歌われている他、
2003年よりアニメソングを作り、歌うユニットJAM Projectに加入されて活動されています。
アニメソング以外でもシンガーソングライターとして精力的に新曲を発表され、ライブも頻繁に行われています。
独特の高音は激しい曲とバラードの両方で魅せ、ギターやキーボードによる弾き語りも行われ、
快活なお人柄とダイナミックなパフォーマンスで多くのファンがいらっしゃいます。

「歌祭」は歌の祭りですが、基本的にトークライブですので、詳しい内容は省略します。
来場された方だけのお楽しみという事でご了承いただけましたら幸いです。


会場は居酒屋形式のライブハウスNaked Loft。
特撮作品のオープニングのテレビサイズなどが開演までのBGMとして流れており、
ステージ上にはテーブルと椅子が設置されているのですが、
今回の椅子はこれまでの椅子よりも座面が高い位置のものになっていました。
テーブルの横にはマイクスタンドにタブレットを付けられる装置が付いたものが設置。
ステージのすぐ近くには関係者用の席、通称「ヒーロー席」が設けられていました。

また、当時は世界規模で新型コロナウイルス症状が猛威を振るっており、
感染予防の為、入場時にアルコール消毒が義務付けられておりました。
更に開演までの間や休憩時間には入り口の扉を開け一定時間換気が行われていました。

当日は福山さんにちなんだメニューとしてスペシャルカクテル
「真赤なボンバー(ノンアルコールは塩トマトサワー/アルコールは塩トマトサイダー)」
「熱気サイダー(ノンアルコールはザクロ酢サワー/アルコールはザクロ酢サイダー)」が
それぞれ販売されていました。

開演の少し前になるとステージの壁面にスクリーンが張られ、
Naked Loftのスタッフさんからお店の説明があり、今後のスケジュール告知映像が流されました。
開演までの間に高橋さんや同じ「MOJOST」に所属されている幡野智宏さんや吉田達彦さんがご来場。
映像を流し終えてしばらくしすると、スタッフさんに呼びこまれ、司会の美潮さんがご登場。

・今回が2020年初の祭シリーズ。ここからほぼ毎週開催。
・新型コロナウイルス感染予防の為、演者と観客のハイタッチや握手は当面中止。
 さらに観客の座席同士は通常時よりも間を置いて設置される旨がアナウンス。
・美潮さん「もしここで感染者が出てしまったら当面Naked Loftで全てのイベントが出来なくなりますので、
     どうぞ皆様のご協力をお願いいたします」

・美潮さんに呼びこまれ、拍手の中アコースティックギターを携えて福山さんがご登場。
・観客との近さに驚く福山さん。
・そして「ヒーロー席」にいらっしゃる高橋さんに驚き、更に吉田さん、幡野さんも見つける福山さん。
 福山さん「うわっ! なんでいんの? まじかよ!!? 高橋君、ケガしてから人前に出るの初じゃん」
 高橋さんはこの年の1月に世界各国を巡るアニメ「DRAGON BALL」のフルオーケストラフィルムコンサート
 「DRAGON BALL SYMPHONIC ADVENTURE」のスペイン、マドリッドでのコンサート中、ステージから転落して骨折。
 現地の病院で入院された後、帰国して再度入院。当時は退院された直後でした。
・福山さん「本人の前で歌うのやだよー。帰ってよー」
 高橋さん「この歌聞いたら帰りますよ」

01:魔訶不思議アドベンチャー! (1C)/福山芳樹
-MC-


若干緊張されながら高橋さんからのバトンという事で、アニメ「DRAGON BALL」よりオープニングをカラオケで。
シャープでパワフルな歌声を披露されつつ、後半では高橋さんの振り付けを踏襲して披露されていました。

・高橋さん「素晴らしい! なんかロボット出て来そうですね!」
・高橋さん曰く「つかもうぜ」の「ぜ」の置き方がポイント。
・まずはスペシャルカクテルでカンパイ。福山さんは呑めないのでノンアルコール。
・今回の椅子が高いのは福山さんの要望。
 福山さん「話す用と歌う用でマイク二つだったんすけど、せわしないしギターを持ってると落ち着くんで」
 美潮さん「楽器弾く人はそうですよね。サイキックラバーのJOEもそう言ってましたよ」
 福山さん「あと出てる腹が隠れますし。オレもそうだけどJOEも近頃とみに、とみにね」
 観客笑。

・幼少期の話。お母さんが弾いていたのを見て三歳からピアノをたしなむ。
・幼稚園の頃、HUMMING BIRDを組む事になる古屋敏之さんを意識してピアノを習うようになる。
・ライバル古谷さんの話。
 福山さん「いつも真逆の存在でしたね。ギターもピアノもヤツの方がウマいんすよね」
・好きだったアニメや特撮の主題歌を耳でコピーして幼稚園のピアノで弾き合う。コードの違いを指摘する。
・美潮さん「ではその好きだった作品の中から一曲。『ウルトラセブンの歌』を」
 福山さん「『ウルトラセブン』はね、一番好きなんですけど、一人で歌ってみたら以外につまんなくて」
 観客笑。
 福山さん「変更して『帰ってきたウルトラマン』でいいっすか?
     あ、じゃあ『ウルトラセブン』の最初だけ皆さんやってもらってイイっすか?」

02:ウルトラセブンの歌 (冒頭のみ)
~帰ってきたウルトラマン (1C)/福山芳樹
-MC-


アコギ一本でウルトラマンシリーズから、福山さんが大好きだという特撮「ウルトラセブン」よりオープニングの冒頭のみ。
客席を四つに分け、福山さんの合図で冒頭の輪唱部分を再現。最高音パートは「ヒーロー席」のプロの皆さんがご担当。
なかなかの出来栄えに驚く福山さんがそのまま歌われたのは、特撮「帰ってきたウルトラマン」よりオープニング。
アコギを奏で、はつらつと歌われ、後奏はスキャットで再現。最後に「オイル怪獣タッコング登場」と添えられていました。

・福山さん「みんなすげえなー。よく細かい所までしってるね」
 美潮さん「ここの観客はその辺はプロですから」

・幼少期に「ウルトラセブン」と別のテレビ局で「ウルトラマン」も同時に見ていた記憶がある。
・お友達に「ウルトラセブン」を布教する幼稚園児。
・白黒テレビで見たいた「ウルトラセブン」を親が歯医者のお友達の家のカラーテレビで見た衝撃。
・ここで当時の福山さんが描かれていた「ウルトラセブン」の絵をスライドショーで見てみる。
・どんどんと画力が上がっていく。
・紫色のウルトラホーク1号。灰色のエレキング。
・1970年に開催された「日本万国博覧会」の絵を見ながら万博の魅力を語る福山さん。
・同年代の福山さんと美潮さん。あの頃夢見た未来が来ていない。

03:タイガーマスク (1C)
~みなしごのバラード (1C)/福山芳樹
-MC-


当時夢中になって見ていた作品の中からアニメ「タイガーマスク」よりオープニング。
アコギを軽快に小気味よく演奏されながら凛々しい歌声を披露されていた福山さんでしたが、
興が乗ったご様子で、そのまま同じく「タイガーマスク」エンディングを歌いだして観客と合唱。
嘆きの入った震えるような声で歌われつつ、TVサイズの風音まで交えられていたのに感嘆しました。

・福山さん「なんでみんな知ってるの? 60年代の木曜日の曲だよ!?」
・見られるテレビ番組の上限が決まっている中、親に「タイガーマスク」を懇願して見せてもらう。

04:ムーミンのテーマ/ねえ! ムーミン (TVサイズ)/福山芳樹
-MC-


当時お好きだった作品から、続いてはアニメ「ムーミン」よりオープニングをTVサイズで。
トロピカルな印象がするアレンジでアコギを弾かれてやわらかに歌われる福山さん。
TVサイズのたっぷりある後奏をとても楽しそうにハミングをされていました。

・「ムーミンのテーマ/ねえ! ムーミン」の後奏の余韻が好き。
・当時のTVサイズは後奏が長かったり、語りだけだったり、提供が入っていたりと多彩。
・アニメ「サスケ」のオープニングを少しだけ爪弾いて歌われる福山さん。

・中学生になり、全然好きではないサッカー部に入部。
・骨折に次ぐ骨折でなかなか部活が出来ない間にサッカー部が廃部に。
・骨折を期に暗い生活になり、いじめられたりする中でThe Beatlesに出会う。
・お友達にThe Beatlesを布教する中学生。
・高校生になると柔道部へ。
・美潮さん「なぜ急に柔道部へ? 音楽系の部活には入らなかったんですか?」
 福山さん「ギターがすげーウマい友達が柔道部に入ったんですよ」
 美潮さん「その理屈がよくわからないですね」
 福山さん「あと音楽系の部活が無かったんすよ。あと部活体験でやった柔道の技をかけるのが楽しかったんで」
・顧問の先生に「髪の毛を切ってくれ」と言われ続け、泣き落とされ一度だけスポーツ刈りに。
・部室にギターがある柔道部。

05:柔 (1C)/福山芳樹
-MC-


ここで柔道に関係のある曲の中から、美空ひばりさんの数ある代表曲の中でも柔道を歌った「柔」。
福山さんのアコギでフォーク、カントリー風のアレンジでほのぼのとした歌いぶりになり、
歌い終るとそのままとある楽曲へと自然とつながり、観客も拍手喝采。来場者のみのお楽しみでした。

・高校卒業の進路は漠然。福山さん曰く「生ぬるい時代だった」との事。
・大学進学後にバンドを作ろうと思っていた所、一浪して予備校生になり、そこでバンド活動に明け暮れる。
・福山さん「あの時が一番曲を作りましたね。今も一年に一枚くらいアルバム作ってますけど、
          あの時のストックが一曲は入ってますね」
・予備校生時代の思い出。
・楽器屋&練習スタジオ&ライブハウスという、すごいイケない建物に入り浸る。
・将来は上手(かみて)のギタリストになりたい。

・福山さんが愛してやまないバンドQUEENのお話。
・中学生の頃に初めて見たライブはQUEEN。
・お友達へQUEENの布教に明け暮れる。
・だいたいの楽曲はラジオでエアチェックしていた中、ラジオで「愛にすべてを」を聞き、レコードを買う事に。
 福山さん「レコード屋で『愛にすべてを』を探して取り出したら、タイツでひらひらなんすよ」
 観客笑。
 福山さん「びっくりしちゃってこれはオレが買っちゃいけないヤツだって思って」
 美潮さん「そういう時代でしたもんね」
 福山さん「それで別の買ったんですよ。
     でも後にそのタイツでひらひらの虜になるんですよねぇー」
・初めてライブでQUEENを見に行き、てっきりタイツでひらひらが出てくると思ったらマッチョでヒゲだった。

・当時は多くのバンドで活動。Wikipediaに書かれているバンドを一言づつ解説。
・曲は作れるけど歌詞が作れなくて悩む。ボーカル志望ではない。なので常にボーカル募集中。
 福山さん「当時は歌詞が書けてカリスマ性があるヤツがボーカルになるべきだと思ってたんですよ」
・もっぱら洋楽を聞いていたので邦楽の流行りがわからない。
・フォークソング畑のお友達や不良にギターやベースのテクニックを教えつつThe BeatlesやQUEENを布教する。

・ピアノからギターに変わったのは小学生の頃。マカロニ・ウエスタンに憧れて。
・福山さんが語るマカロニ・ウエスタンの魅力。
・お友達にマカロニ・ウエスタンを布教する小学生。

06:Titoli さすらいの口笛 (途中まで)
~Per Qualche Dollaro In Piu 夕陽のガンマン/福山芳樹


前半の締めはマカロニ・ウエスタンの映画音楽を福山さんのアコギと口笛のみでご披露。
マカロニ・ウエスタンの代表的作品である映画「荒野の用心棒」メインテーマを演奏されていましたが、
口笛の調子がいまいちという事で、少し音域が高い映画「夕陽のガンマン」メインテーマへチェンジ。
颯爽としたアコギと朗々とした口笛で会場内はさながらマカロニ・ウエスタンの世界に早変わり。
福山さんがこういった楽曲を披露される事や、演奏だけ行われる事も珍しく、「歌祭」だからこその一幕だと感じました。

~休憩~
-MC-


・ここで福山さんと美潮さんが退場され、約15分間の休憩。
・休憩時間が終わると美潮さんが登場され、福山さんが呼びこまれて後半がスタート。

08:シークレット カクレンジャー (1C) (1C)/福山芳樹
-MC-


後半はスーパー戦隊シリーズから、福山さんがお好きな特撮「忍者戦隊カクレンジャー」よりオープニング。
福山さんの歌声はとても軽やかで、アコギ一本で本曲を披露されるというのも一興でございました。

・後半もスペシャルカクテルでカンパイ。
・「忍者戦隊カクレンジャー」との出会いは2001年。お子様が特撮「百獣戦隊ガオレンジャー」を見ており、
 歴代の戦隊を見てみようとレンタルビデオ店に入った所、特撮「鳥人戦隊ジェットマン」以降の作品がずらり。
 その中で、福山夫妻が忍者が大好きなので「忍者戦隊カクレンジャー」を借りた所、大変面白かったとか。
・「忍者戦隊カクレンジャー」の魅力を語る福山さん。荒唐無稽さが痛快。
・作中で見た事ある所をロケ地めぐり。
 福山さん「結構見た事ある所が多いんですよ。『あ、忍法鶴姫バーガーはあそこだ!』とか。
     よくボクもジャケット写真を撮影する所とかも出ていたりしますしね。
     実際に行ってみて子供とたたかいごっことかして遊んでました」

・大学に入ったものの、バンドとバイトに明け暮れて実家を追い出される。
・様々なバイト遍歴がある中、楽しかったのは遺跡の発掘作業。
・福山さん「住宅街のど真ん中でも出るんですよね。土器とか。よくぶっ壊しましたね」
 観客笑。
・大学卒業後、奥様である作詞家の福山恭子さんと結婚するにあたり、
 定職につくべく、古屋さんが務めていた地図製作会社で正社員として勤務。
・楽しかった地図製作会社。
・福山さん「今はあまりないけど住宅地図とか作ってましたからね」
 美潮さん「あったあった。よくあれ持って被害者宅とか行った」
・大変だった苦情係。一日中菓子折りを持って巡る。
・その当時組んでいた古屋さん達とのバンド名が地図製作会社だけにMAPS。その後のHUMMING BIRDに。

・常にボーカルを募集していた中、奥様の提案で福山さんと古屋さんのツインボーカルに。
・カセットテープに録音された楽曲だけで審査するオーディション「AXIA MUSIC AUDITION」に応募。
 バンドは福山さん達だけ、しかも歌は英語詞だった中、見事に準優勝。デビューへのきっかけを作る。
・美潮さん「ちなみに、その時の優勝は誰だったんですか?」
 福山さん「今、話題の槇原敬之さんですねー」
※槇原敬之さんはこの日の丁度一週間前に覚醒剤取締法違反などの疑いで逮捕されていました。

09:どんなときも。 (1C)/福山芳樹
-MC-


奇しくも時の人となった槇原敬之さんの代表曲である「どんなときも。」をアコギ一本でご披露。
包み込むようなやわらかい福山さんの歌声は、楽曲の雰囲気とぴったりでしみじみと聞き入りました。

・福山さん「普通でしたよ。歌もうまくて背も高くてね。ボクらの歌を凄く誉めてくれたんですよ。
     『この曲が優勝すると思う』って言ってくれたりしてね」
・デビューした頃はバブル崩壊後。大きい会場でのイベントがガラガラ。影響をモロに受ける。
・所属事務所が夜逃げ。お給料も立て替えたお金も返ってこない。

・一から出直すべく横須賀近辺のライブを仕切っている方と知り合い、ライブ活動。
 週に一回のペースでデパートの屋上などをはじめ、様々なステージで歌う。
・新しい事務所はアニメにも明るく、当時のビクターから来たのがアニメ「マクロス7」のボーカルのお話。
・福山さん「当時はつっぱらかってましたからね。『気に入ったらやります』なんて答えたんですよ。
     強がってたんですけど、話を聞くだけ聞こうと思って聞いたら『未来のロックバンドだ』と。
     『主人公は歌しか興味ない。丸メガネ』って聞いて、ジョン・レノンじゃん! って思ったんすよ。
     『それだったらオレやりたいなぁ』って思ってやらせてもらったんですよ」
・放送当時は初代「超時空要塞マクロス」のファンに不評だったという「マクロス7」。
 福山さん「ファンの人の中にはバルキリーに口が付いている時点でアウトっていう人もいたらしいね」
・当時のオウム真理教を巡る世相と期せずしてシンクロしていた「マクロス7」。

・HUMMING BIRD解散後、バンド活動を模索する中、JAM Projectのメンバーとして加入したお話。
・当時のJAM Projectは現在の様に専らLantis系列での楽曲リリースではなくビクターでも
 アニメ「The Soultaker ~魂狩~」やオリジナルアルバム「JAM FIRST PROCESS」を発表。
 その縁で福山さんにお誘いが来たそうです。
・JAM Projectのメンバーの第一印象は「おっかない人達」。
 福山さん「写真だといつもみんなコワい顔してるんすよ。実際はあんなにズッコケてるのに」
 観客笑。
 福山さん「目力が凄くてさ、怖いの。特にコワかったのはきただにひろし!!」
 観客笑。
 美潮さん「最初、刺されると思ったんでしょ」
 福山さん「そう。殺し屋の眼をしてたもん。でも実際は誰よりも柔らかいヤツですね」
・バンド活動を主とする福山さん。ボーカルグループとしての戸惑い。
 福山さん「ボーカルってフロントマンでしょ。ボク以外の5人はみんなその意識をしっかり持ってたんですよね」
・楽器を持っていないから間奏で何をして良いのかわからない。

・ステージ上で奥井雅美さんの顔を殴り、遠藤正明さんの頭を金属の棒で突き、
 影山ヒロノブさんの顎をマイクスタンドで撃ち、松本梨香さんにジャンピング二―を決め、在籍時からのメンバー全員を倒す。
 福山さん「きただにひろし以外全員を殴り倒しましたね」
 観客笑。
・20008年のライブツアー「JAM Project JAPAN FLIGHT 2008 No Border」東京公演で鎖骨を複雑骨折。
・福山夫妻が浜辺で骨を見つけた話。

10:骨まで愛して (1C)/福山芳樹
-MC-


骨がらみの話題が続いたという事で、美潮さんからのリクエストで城卓矢さんの代表曲「骨まで愛して」。
福山さんはブルース調のアレンジでアコギを弾いてじっくりと歌われ、原曲とは好対照の魅力でした。

11:騎士竜戦隊リュウソウジャー (TVサイズ)/福山芳樹
-MC-


続いてスーパー戦隊シリーズから、当時放送中の特撮「騎士竜戦隊リュウソウジャー」オープニングをカラオケで。
幡野さんが見守る中なので福山さんは「歌ってる本人がいるから今日一番やりづらい」と言われていましたが、
第一声から物凄い似合いぶりで、さながら先代のリュウソウジャー版といった趣がするスマートさでした。

・幡野さん「最高でーす!!」
 福山さん「もうね、あの関係者席が直視できないんすよ!!」
 観客笑。

プレゼント抽選会

ここで入場時に配られた番号札を用い、福山さん自らがクジを引かれていくという形式のプレゼント抽選会。
今回は直前に決められたという事で、福山さんが直前まで使われていた私物のバッグや、ご著書「Yoshiki Fukuyama Shout」、
愛用されていたピックなどがプレゼントされていました。

お友達紹介

・ここで次回の「歌祭」へバトンをつなぐべく、福山さんがその場で生電話をする事に。
 「ヒーロー席」で何やら動きが。
・福山さん「あのさ、美潮さんって知ってる?」
 電話の声「あ、ハイ、なんとなく」
 観客笑。
 福山さん「今さ、その人にイベントに出てるんだけど、高橋君の前で本人の歌を歌うっていう地獄を味わってるんだよ」
 電話の声「えー見たかったですー」
 観客笑。
 福山さん「だからさ、オレの地獄を吉田君に味わってもらいたいんだ。いいかな?」
 吉田さん「いいともー!」
 観客拍手。
・次回は福山さんと同じ事務所のMOJOSTに所属されている吉田達彦さんがにご登場。

12:REMEMBER 16/福山芳樹
-MC-
13:真赤な誓い/福山芳樹
-MC-
14:ANGEL VOICE (Acoustic Ver.)/福山芳樹


ラストブロックは福山さんご自身がオリジナルで歌われた楽曲をご披露されるのですが、
アコギを携え、その場で観客からリクエストを募って曲を決定されるという、これまでにないフレキシブルな試み。
まずはアニメ「マクロス7」より「REMEMBER 16」。のどかな晴れやかさの中にどこか感傷的な趣の楽曲は、
アコギ一本の演奏と福山さんの扇動で観客の「REMEMBER 16」の合いの手も相まって一層魅力的でした。
がらりと雰囲気が変わって続いては、アニメ「武装錬金」より、疾走感がたまらないオープニング。
印象的なコーラスを観客が大合唱する中、福山さんは熱のこもった演奏と歌声を披露されました。
ラストはOVA「マクロス ダイナマイト 7 OVA MACROSS DYNAMITE SEVEN」より「ANGEL VOICE」。
ハミングを交えて時に透き通るような歌声で柔らかく、時に振り絞るような歌声で力強く、
歌声もアコギの演奏も強弱織り交ぜられている福山さん。終始笑顔だったのも印象的でした。
間奏はファルセットからシャウトに変わる「FUKUYAMA FIRE !!!~A Tribute To Nekki Basara~」版で。
後半の「Wow Wow Wow」の観客との大合唱は臨場感抜群でライブの醍醐味をたっぷり味わえました。

福山さん「今日はありがとうございました。高橋くん、幡野くん、すみませんでした。
     是非、次回の吉田君もお楽しみに。なんかMOJOSTの癒着みたいな流れになってますけど」
観客笑。
福山さん「じゃあ、また、会いましょう! ごきげんよう!」

拍手の中、美潮さんが福山さんをご紹介され、福山さんが退場されていき、
「340スズキ♪ presents 『歌祭65 ~福山芳樹の巻~』」は終演となりました。

飾らないお人柄とボーカリストというよりもミュージシャン気質なおおらかさがとても魅力的な福山さん。
ソロはもちろん、JAM Projectの一員としても様々なライブに出演されている福山さんですが、
ご自身の生い立ちを語られるという機会もなかなかない為、とても貴重なお話が伺えました。
披露された楽曲も思い出の作品から普段まず歌われない演歌、歌謡曲、映画のBGMと幅広く、
ほぼご自身のアコギでの弾き語りという事や、柔軟に楽曲を変更されていったのも
これまでの「歌祭」とは一味違う印象でした。



観覧ゲスト/高橋洋樹 幡野智宏 吉田達彦


補足


・福山さん「えっとどんな歌だっけ? ♪まっかふっしぎっ ドラゴンボールっだっけ」
 高橋さん「それタイトル! タイトル歌ってどうすんすか!」
 観客笑。

・福山さん「飲み会とかだと呑まないんですけど、呑まなくてもポンコツだからほとんど覚えて無いんすよね」

・美潮さんの家電の諸々を一手に引き受けているJOEさん。

・福山さん「HDMIって何? HEN(変)な? D(ダメ)な? 自分?」

・福山さんはiPadを見ながら弾き語り。足元のスイッチを踏むとページが変わるスグレモノ。

・iPadに表示されているのはおそらくコード譜と歌詞だけで、
 福山さんはその場の即興でアレンジして演奏されていたご様子。

・福山さん「柔道に関係がある曲ってこの曲とはね」
 美潮さん「普通は『柔道一直線』でしょ? そこがウチは違うんですよ」
 福山さん「それこそ堀江さんの♪紅ぃー三四郎~てもよかったのにね」

・実は演歌が苦手な福山さん。覚えにくい。

・マカロニ・ウエスタン映画をテープに丸々録音して台詞を覚えるも、
 小学生には言葉が難しいかったので間違えて覚えている。

・「超獣戦隊ライブマン」の卓二と麻理の墓がある場所は福山さんにとってお気に入りの場所。

・当時、槇原さんを槇ちゃんと呼ばれていた福山さん

・福山さん「オレはやってないからね!!」

・HUMMING BIRD時代に当時の流行を踏まえた楽曲を歌ってみないかという話がきたものの、
 「自分達はこう言う曲がやりたくなくてバンドをやっているんだよね」とお断りされたとか。

・アニメ「超時空要塞マクロス」はレンタルビデオ店でアルバイトをしていた頃、
 同じお店でバイトしていた奥様から「マクロスは出筋だからね」と言われて存じ上げていたそうです。

・JAM Projectのライブツアー「JAM Project JAPAN TOUR 2017~2018 "TOKYO DIVE"」海外公演で
 ツアーが一月程空いた間に体重が増えて衣装が入らなくなり、電飾付きの衣装を壊してしまう。

・ライブに衣装を忘れて一番体形がかけ離れているきただにさんが日本武道館で着る用の衣装を奪う。

・リハーサルの帰りにきただにさんの車に福山さんの車が追突してしまう。

・鎖骨を複雑骨折して以来、登山靴を愛用。
 美潮さん「こんな靴はいてたら水木一郎さんからアニソン登山部のお誘いが来そうですね」
 福山さん「水木さん、この前ウチの近くの山に来てたんですよ。びっくりですよ!!」 
 美潮さん「じゃあそのうちお声がかかるかも知れませんね」
 福山さん「それどころか、ボクも散歩で行く事もあるんでバッタリ会うかもしれないんですよ」

・福山さん「『マクロス7』って主人公が一切武器を持たないで『オレの歌を聞け!』って歌うんですよ。
     ボクらミュージシャンとしては、戦わないで自分の音楽だけで戦争に立ち向かうって夢の夢なんです。
     それこそ60年代よりも前から先輩達が挑戦して、何度も挫折して、今も挫折し続けている事なんですよね。
     作品では多少面白可笑しく描かれてますけど、ミュージシャンとしては100%正解の結末ですよ
     最終回、敵も味方も関係無く一緒に歌って、死なないで解散ってボク達が目指す所なんですよね」 

 

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