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水木一郎・堀江美都子 ふたりのアニソン#5

07.10.8 ヤクルトホール

 

出演/水木一郎 堀江美都子

 

演奏/Key&Co.貴日ワタリ B.村上聖 Dr.岩田"GUNTA"康彦 G.松尾洋一

 

 

越えてきた昨日がくれた友よ。

 

毎年"体育の日"に行われている水木一郎さんと堀江美都子さんのジョイントライブ「ふたりのアニソン」。略して「ふたアニ」。

アニメソング界の"帝王"と"女王"と呼ばれるお二人が、デュエットやそれぞれの代表曲はもちろん

楽しいトークや、普段めったに歌われない曲も披露されるのが魅力のライブも今年で五回目。今回もソールドアウト。

 

毎年「ふたアニ」の日には雨模様が続き今年も雨が予想されましたが、幸いにも会場に向かう時は曇天でした。

 

会場も「#1」からずっとかわらず、新橋ヤクルトホール。

ここは座席なのでじっくりと落ち着いて歌を聴く事が出来ます。

 

開演時間を少し過ぎた頃、会場の照明が落ち、観客の拍手をともなっていよいよ開演です。

 

01:君が創る詩(1.5C)/水木一郎 堀江美都子

02:スーパーヒーロー作戦!/水木一郎 堀江美都子

-MC-

 

「ふたアニ」を象徴する一曲「君が創る詩」のイントロが流れる中、緞帳が上がりフォーマルお姿のお二人が。

「君が創る詩」は毎回オープニングで歌われる名バラード。お二人の歌声を存分に堪能できます。

続く「スーパーヒーロー作戦!」は同名のゲームの主題歌。お二人のデュエットの中でもかなり好きな曲で

前回の「#4」のレポートで是非聞きたいと書いていたので、序盤から感激。

 

水木さん「今日はなにがなんでも八時には終わらせなくちゃならないんです」

堀江さん「そうなんですか」

水木さん「スタッフにそういわれてまして。なのでトークは少なめにしたいと思います」

会場笑。

 

水木さん「今回は#5ということでこれまでの"ふたアニ"を凝縮したような内容になっています」

 

水木さん「今日も雨の中いらっしゃってくれて」

堀江さん「なんか毎年"ふたアニ"は雨ですね。

     今日も朝ここに来る時に凄い雨で『もうやんなっちゃう』って思いながら来ましたよ」

水木さん「皆さんが来るときに小雨だったらそれでいいですよね」

堀江さん「でもなんで毎年雨なんでしょぅ? もしかしたらお客さんの中に…ものすごい」

水木さん「雨男が?」

 

水木さん「今日は…何の日だっけ?」

堀江さん「毎年、体育の日に"ふたアニ"やってるでしょ」

水木さん「…体育の日って十日じゃないの?」

堀江さん「いやぁねぇ、体育の日が変わったのなんて明治の昔ですよぉ」

水木さん「十日にすれば晴れたのに」

 

などなど、序盤でもお二人のトークは絶好調でとても楽しいです。

続いてはそれぞれの代表曲を。

 

水木さん「これは前回あなたにあげたやつですけど」

堀江さん「はい、もらいましたね」

水木さん「今だけちょっと返してもらうということで」

 

03:バビル二世/水木一郎

-MC-

 

まずは水木さんから。歌うはおなじみ「バビル二世」。観客の手もそろうこと。

「ふたアニ」はコーラスが無いので水木さんの歌声が鮮明に聞け、新鮮な感じがしました。おおアルバム版。

 

最後に何かを堀江さんにパスするようなアクションをする水木さん。

 

堀江さん「何です? 今の」

水木さん「へんきゃぁーっく!!って感じでお返ししようかと」

 

堀江さん「わたしコーラスやろうと思ったんだけどね。二番からだと入れないものね」

水木さん「やってもよかったのに…あ、そうだ! このライブはコーラスがいないので、皆さんがコーラスをしてください」

堀江さん「今皆さんは"ゆりかご会"でしたけど、あるときは"チャープス"、"こおろぎ'73"になったり」

水木さん「次はコーラスあるんですか?」

堀江さん「ありますよ~」

 

堀江さん「テクマクマヤコン、テクマクマヤコン、シッポナになぁれぇ~」

 

04:ひみつのアッコちゃん/堀江美都子 水木一郎 

-MC-

 

前日の「ファミリーコンサート」に続いて二日間で二回聴く事が出来るのも嬉しいです。

二番の「それは秘密~」からのサビでは水木さんも一緒に歌う場面も。これも「ふたアニ」ならでは。

 

水木さん「次の曲はボクのリクエストです。#1で歌ったんですが、大好きな曲で」

堀江さん「水木さんこの曲好きですよね」

水木さん「えぇ好きですね」

 

05:猛と舞のうた/水木一郎 堀江美都子

-MC-

 

「マグネマン・イン・トゥ・ワン!!」の掛け声やSEも見事に再現。「マグネロボ ガ・キーン」のED。

派手さはないながら、戦いへ向かう使命感を体の底からしぼりだすように歌い上げる良曲。

なかなか聴く事が出来ない曲なのでかみ締めるように聞いていました。

 

堀江さん「水木さん、なんか歌ってるとだんだん後ろへ下がっちゃってますよ」

水木さん「…オぉレは女性を前にして、何かあったらバッと守るんだよ」

堀江さん「それだったら前にいた方が…」

水木さん「いやぁ、他のひとはどうかわかんないけどオレはバッとこう…」

堀江さん「あぁたしは古い人間だから三歩前にいてくれないと落ち着かないんですっ」

 

堀江さんには逆らえない水木さん。前へ。

 

水木さん「ミッチと初めて一緒に歌った曲ってなにか憶えてますか?」

堀江さん「……?」

水木さん「演芸とかアニソンとか色々調べたんですけど、俺の調べでは『ストロンガー』なんですよ」

堀江さん「なんか何十年も一緒にいるから、それすら新しく思えちゃう」

 

水木さん「最初に会ったのはミッチが十二歳で…」

堀江さん「十一歳です」

水木さん「そうそう、五年生。オレの師匠の和田先生にミッチが『12歳の神話』を録音する時によばれて

    『いまからこのおにいちゃんがうたうからね~』ってさ」

 

06:きょうもたたかうストロンガー(2C)/水木一郎 堀江美都子

-MC-

 

ストロンガーとタックルのよろしく、抜群のコンビネーションのお二人。

お二人の最初のデュエットがこの曲だったとは意外でした。

水木さんは時々"電ショック"や"ストロンガーの変身ポーズ"も披露。

 

水木さん「前に出たけど、ここ横からの照明が直にあたっちゃうんだよ、来てみなさい」

堀江さん「あ、ホントだ。でもあったかい感じですよ」

 

"はじめて"つながりということで"はじめてのアニソンコーナー"

 

堀江さん「わたしは紅三四郎ですね」

水木さん「で、オレは石ノ森章太郎先生の原始少年リュウ。これはEDがミッチでね。

     一緒にレコーディングしたんだよね。ミッチが先に歌ったんだけど20分くらいで終わっちゃって」

堀江さん「三、四回歌っただけでしたからね」

水木さん「凄いよなぁ、美空ひばりさんみたいだもんなぁ。オレなんか二時間かかったもん」

会場大笑。

堀江さん「そうでしたね」

水木さん「もう、どう歌っていいのかわからなくてさ」

堀江さん「わたしお願いがあるんですけど…」

水木さん「なんでしょう?」

堀江さん「…後で言います」

 

ここで水木さんは一旦退場。

 

堀江さん「何十年たってもデビュー曲を歌うことが出来るのはとても幸せなことです。

     最初何もわからずオーディションに合格して、レコーディングして。

     それまで寝転んでヒジついて足をバタつかせながら漫画とかを読んでいたのが

     これが流れたとたん正座して『わたしの声がTVから聞こえる!』と見入ってしまいました」

 

07:紅三四郎/堀江美都子

-MC-

 

様々な曲を歌いこなしてきて、今の堀江さんの歌声で聞く三四郎はとても味わい深いです。

観客の合いの手がバッチリ合うのも流石。思えばオリジナル版をライブで聴くのは…初めて…だったと思います。

 

衣装チェンジして水木さん登場。

堀江さん「ちょっと当時よりコブシがきいちゃってました」

水木さん「いやぁよかったですよ」

堀江さん「あら、水木さんチョイワルですね」

水木さん「コレ何枚も着てるように見えるけどなんちゃってなんだよ」

 

当日の水木さんは赤のレザージャケットの下に黒のジャケットとチェックのシャツ。

 

水木さん「オレはチョイワル目指してるから。高田純次さんを目標に」

堀江さん「そこかい。でもやっぱり水木さんは"赤"が似合いますね」

 

水木さん「……『っぁ赤かっよッ!!』」

 

この日の前日に日本テレビで放送された「ロコもん!」に水木さん出演。

司会のさまぁ~ず三村マサカズさんに突っ込まれたのが「っぁ赤かっよッ!!」でした。

 

堀江さん「お願いがあるんですけど、次の曲は当時と同じように歌ってもらえます?」

水木さん「…………っはい。わかりました」

 

ここで堀江さん一旦退場。

 

08:原始少年リュウが行く/水木一郎

 

聞いていて水木さんがかなり原曲を意識している様子がうかがえました。かなり真剣なお顔。

「いぃまぁどっこにぃ~」の部分は特に原曲に近く、なおかつ、今の水木さんの味も堪能できました。

 

-MC-

 

堀江さん「あの頃の水木さんの歌声ってちょっと影があるような、かすれている様な感じで

     少しセンチな部分があって迷いながら歌ってる感じが素敵だったんですよ」

水木さん「じゃぁ今は違うのかい?」

堀江さん「………」

会場笑。

 

ここでスタッフさんによってソファーとテーブルが運び込まれます。

 

水木さん「このジャケットキツいんだよなぁ」

堀江さん「ちょっとキツイくらいが格好いいですよ」

水木さん「それに熱い。席が近いとオレが汗かいてるのわかると思うんだけど」

堀江さん「水木さんくらいになるとみんなそうですよ」

水木さん「オレよく扇子で扇ぐんだけど、このまえライブの打ち上げでも扇いでたのね。

     そしたら、誰だっけ…あぁ、谷本! 彼がさ『ここで扇いでる人って水木さんと同じくらいの人ですよねっ!』って」

会場大笑。

水木さん「『僕はぜんぜん暑くないですよ』だってぇ」

堀江さん「まぁ」

 

レザージャケットを脱いでソファーにかける水木さん。

 

このコーナーは、ソファーに座ってトークをしながら、リクエストやレアソングバトル、

相手を笑わせる選曲、持ち歌交換などなどを繰り広げる「ふたアニ」恒例のコーナーです。

もちろん今回もキーボード貴石さんによる大人なピアノ伴奏付です。

 

早速水を自分のグラスに注ぐ水木さん。

堀江さん「座るなりいきなり水かいっ」

自分のグラスに注ぎ終わり水のビンのフタをしめようとする水木さん。

堀江さん「わたしのには!?」

水木さんタジタジ。

 

水木さん「まずは、お互いのリクエストコーナー。僕はね『魔女っ子チックル』を。これは…エンディングですよね?」

堀江さん「いえ、オープニングです」

水木さん「え、そうなの?」

堀江さん「エンディングは♪チックルチーコのチックルチーコのチックルチーコのチャチャチャ

     ってやつで、多分水木さん歌えません。」

水木さんタジタジ。

水木さん「この曲の振り付けが可愛いんだよね」

堀江さん「振り付けをしてくださった土居先生(土居甫さん・ピンクレディーの振り付けで有名。07年9月逝去)が

     個性的な方で、『ここに柿の木があるとしよう。この柿は人のなんだけどちょっと実を取っちゃおう』って振りをつけるんですよ」

水木さん「…それは柿じゃなきゃぁいけないんですか?」

堀江さん「ダメなんですよぉ。最後のキメも『女の子がコンパクトでお化粧をして出来上がり』っていう振りなんです」

 

堀江さん「わたしは、『燃えろアーサー 白馬の王子』から『おれはアーサー』をリクエストします。

     ただ『アーサー!!』って合いの手がやりたいだけなんですけどね」

水木さん「コレはね、最近"王子"って流行ってるけど、レコーディングの時は『ボクは王子なんだ』って気持ちで歌ってたんだよ」

堀江さん「じゃぁわたしもエンディングで♪その名はアーサーって歌ってるから、わたしも王子なんですかね?」

水木さん「そぉうかぁ。でもコレはOP・EDコーナーにも使えるね」

 

ちなみに堀江さんが歌った「花のなかの花」は「円卓の騎士物語燃えろアーサー」のEDでOPはささきいさおさんの「希望よそれは」。

水木さんの「おれはアーサー」の「燃えろアーサー 白馬の王子」は「円卓の騎士~」の続編にあたります。

作品としては別ながらもこういったシリーズしばりでのOP・ED特集というのも面白いかも。

 

09:魔女っ子チックル/堀江美都子

-MC-

 

軽快な旋律にのって踊る堀江さん。会場のそこかしこで振り付けが。…とおもったら水木さんも! かなり真剣な顔で。

堀江さん当初は二番で終わるはずだったようですが、会場のリクエストで最後の"お化粧"の振りもというサービス。

 

水木さん「じゃぁ次は『アーサー』を」

堀江さん「あの♪でっかくでっかく生きようっていう所が好きなんですよ」

水木さん「一番はぶっとくですからね」

堀江さん「あ、ぶっとく」

 

歌う前に指笛チェックする水木さん。

 

水木さん「よしっ」

 

10:おれはアーサー/水木一郎 堀江美都子

-MC-

 

久しぶりに聞くことが出来ました。はつらつで楽しさもありながら力強いメッセージがこもっています。

この曲でも会場の合いの手が楽しめるのは「ふたアニ」ならでは。来年のバースデーライブでも是非。

 

水木さん「次はリハーサルをしてないレアソングコーナー。いつも堀江美都子を笑わせるために一年間考えてるけど、

     今回はちょっとカッコイイのを選んじゃったなぁ…『弾けろ! マックスショット』」

観客「おおおおおおおおおおおおおお」

堀江さん「皆さん知ってるみたいですね」

水木さん「今『おおお』って言った人はね。これは『おはスタ』でミズキングとして歌ってるんだよ」

堀江さん「わたしのもレアですよぉ。『ムスティ』という作品の『ホネはどこだ』」

観客「はははははははは」

水木さん「しってんじゃん!」

堀江さん「うそぉ~しってるのぉ?」

 

11:弾けろ! マックスショット(2C)/水木一郎

-MC-

 

「おはスタ」内アニメ「爆球連発!!スーパービーダマン」のED。大好きな曲で生で聞ける機会はないと思っていましたが、ついに聞けました!!!

この興奮をどう伝えればいいのか!! 水木さんサビのメロディーに苦戦していたようですが、生で聞けただけで大興奮。

 

堀江さん「カッコイイ曲ですね」

水木さん「けっこう難しいなぁ」

堀江さん「次はムスティに出てくるいぬくんの歌ですけど、わたし後ろ見ないと歌えないんですよ、なりきっちゃうから顔見せられない」

 

と後ろを向いてかがむ堀江さん。

 

水木さん「スタッフさん鏡あるぅ?」

堀江さん「やめてぇ~」

 

12:ホネはどこだ(2C)/堀江美都子

-MC-

 

"野原しんのすけ"参上。堀江さんのモノマネ十八番に水木さん含め会場大爆笑。

堀江さんのあの歌唱法は他ではまず聴く事が出来ないうえにおもしろいってばないです。

 

 水木さん「貴石、そこからまる見えだったろ」

貴石さん「いえ」

堀江さん「見てみぬ振りしてくれましたよ」

 

途中、ソファーカバーがずれ落ちてしまい、なおす水木さん。

 

水木さん「ずれ落ちちゃって…まぁ」

堀江さん「これ後ろでとめられませんかね」

 

すさかずスタッフさん登場。てきぱきとガムテープで固定。お仕事速いこと。

 

堀江さん「冗談で言ったのにほんとに直してくれましたよぉ」

水木さん「ねぇ」

堀江さん「水木さんがジャケット置いてるから重くなっちゃってるんですよ」

 

水木さん「いやぁでもすげぇなぁ、負けたなぁ」

堀江さん「歌ってるところ見たんですかぁ?」

 

水木さん「次の曲は多分知らないと思って選んだんだけど、後でアナタの事務所に聞いたら『たぶん知ってますよ』っていわれたんですよ」

堀江さん「……」

水木さん「『ツッパリ虫とごめんなさい』って曲だったんだけど」

堀江さん「あー知ってるかな? わたしは『バースデイの唄』という曲を」

水木さん「それのカップリングじゃねえかよ!!」

堀江さん声なく笑。

水木さん「なぁ~っんでぇ。アナタ自分の曲だけでカップリングは見ないんですかぁ!」

 

13:ツッパリ虫とごめんなさい/水木一郎

-MC-

 

水木さんが「つらい時に歌ってほしい」という"ぼく"と"ツッパリ虫"の葛藤を描いたこの曲。中盤の心の叫びで納得。

いわゆる学芸ソング(?)ですが、流石"うたのおにいさん"。のびのび歌ってらっしゃいました。

 

堀江さん「今日お誕生日の人…は流石にいらっしゃいませんね。では今月お誕生日の人ー」

水木さん「結構いますね」

堀江さん「では、今月お誕生日の方もそうでない方にも」

 

14:バースデイの唄/堀江美都子

-MC-

 

「ツッパリ虫とごめんなさい」のA面に収録されているそうです。こういう曲が聞けるのも「ふたアニ」ならでは。

堀江さんの優しい歌声が十二分に堪能できました。そしてうしろで口ずさむ水木さん。

 

続いては今回も楽しみな「持ち歌取替えっこコーナー」。

 

堀江さん「わたしはねぇ、有名所で『コン・バトラーVのテーマ』を」

観客「おおおおおお」

水木さん「じゃぁオレはアナタが大事にしている『あしたがすき』を」

観客「おおおおおお」

 

堀江さん「振り付け一緒にやってくれます?」

水木さん「よろこんで」

 

15:コン・バトラーVのテーマ(2C)/堀江美都子 振り付け/水木一郎

-MC-

 

#3で水木さんが「ボルテス」を歌われたので、今回で無事"超電磁コンプリート"。

見事に堀江さん色に染まって、よりさわやかなイメージに。さすが「ボルテス」を歌っているだけあります。

堀江さん力強く、とても楽しそうに歌っていました。原曲とは違った良さがあります。

横では水木さんがバッチリ振り付け&コーラス。

 

水木さん「すごいなぁ、キーは原曲のままですよ」

観客拍手。

堀江さん「でもやっぱり高いですねぇ」

 

水木さん「『あしたがすき』はコーラスは…?」

堀江さん「ありますね♪キャンディ~って。でも男の方がやるとアレかも」

水木さん「じゃぁ、オレが♪キャンディ~って歌うとキャンディになっちゃうか。じゃぁなげかける様に歌おう」

堀江さん「もとからなげかけるように歌ってますよ」

 

16:あしたがすき/水木一郎

-MC-

 

「キャンディ キャンディ」よりED。違和感はあまりなく、持ち歌のようでした。

堀江さんもそうですが、あっという間に"その人の世界観"になります。

二番の最後は「キャンディ」を「ミッチ」に変えて歌うという粋な水木さん。それに「あんだぃ?」と応える堀江さん。

女性の歌でも見事に水木さんのバラードになってしまうのが素晴らしいです。聞き入りました。

 

次は大きいライブではめったに歌わない曲コーナー。

 

水木さん「オレは『野球狂の詩』から『栄光の彼方へ』」

観客「おお~」

堀江さん「わたしその曲好きですよ。♪街のぉ~っていう所」

水木さん「三年前に母親を亡くしまして、それ以来歌えなかったんですけど、今回は歌ってみようかなと」

堀江さん「わたしは『聖闘士星矢』の『女神(アテナ)の子守歌-Lullaby-』を。

     番組ではヒルダを演じてたんですけどなぜかアテナの歌。ヒルダ演じる前に歌ったんですね」

 

17:栄光の彼方へ/水木一郎

-MC-

 

哀愁がただよいつつ、静かな根性を感じさせる「栄光の彼方へ」。歌いだす前に若干泣きそうな顔になる水木さん。

お母様を亡くされた水木さんがなぜこの曲を歌うことが出来なかったのか。答えは二番のサビ。泣けてきます。

 

水木さん「『野球狂の詩』には『かあさんの灯』とか♪あばよぉ、暗い部屋の…ていういい曲がいっぱいあってね。」

 

18:女神の子守歌-Lullaby-/堀江美都子

-MC-

 

凛々しく、包容力ある歌声がヤクルトーホールに響きます。堀江さんはまさに女神のよう。

堀江さんの「聖闘士星矢」の曲はいい曲が多いので、今年のSAS X'masにも是非出演していただきたく。

 

水木さん「いい曲ですねぇ、みんなもそうだと思うけど、今頭で♪星よ星たちよって回ってるんだよなぁ」

 

水木さん「新曲コーナーなんですけど、今年もお互い新曲いっぱい歌わせてもらって。今日は時間の都合で歌えない曲もあるんですけど。

     次は京都の太秦が百周年を記念してオリジナルの特撮を作ったんですね。

     その作品には戦隊シリーズに出演した俳優さんたちが出演してるんだけど、オレが最初歌って…」

堀江さん「わたしが続編の主題歌を歌わせてもらいました」

水木さん「その続編には私が出演してます。お江戸の人気歌手"水木昇龍斉"として。髷姿がまた似合うんだよ」

堀江さん「もうマツケンさんもビックリなキラキラでね」

水木さん「ええ、マツケンさんにも勝てるんじゃないかって。ちょろっと前髪だしたりしてね」

堀江さん「江戸なのに真っ赤なラメ入った襟巻き、着物ですもんね」

水木さん「前に主題歌を歌った人が次は出演するという話ですが」

堀江さん「………お断りします」

 

19:超忍者隊イナズマ!!SPARK(1.5C)/堀江美都子

-MC-

 

今回の「ふたアニ」で「聞けるのでは?」と思っていたコンボの一つ「イナズマ」コンボ。

堀江さんの透明感があり凛とした歌声は前作「超忍者隊イナズマ!」とはまた違った良さがあります。

 

水木さん「じゃぁ、同じ『イナズマ』から、『超忍者隊イナズマ!~お江戸MIX~』」

 

20:超忍者隊イナズマ!~お江戸MIX~(2C)/水木昇龍斉

 

水木昇龍斉様のご登場! よりノリが良くなった「お江戸MIX」とは!

昇龍斉様の振り付けも軽やかにガッツ! ナイス! キュート!。次は「ネイガー」コンボを是非。

 

-MC-

 

水木さん「このコーナー最後は…はっぴらき…?」

堀江さん「祝(ハピ☆ラキ)ビックリマンですね」

水木さん「ビックリマンもここまできましたか」

堀江さん「ねぇ」

 

水木さん「作品の中で『マグネロボ ガ・キーン』のパロディで…」

堀江さん「マトバロボ ラ☆キーン」

観客笑。

堀江さん「なんか聞くだけだと夫婦喧嘩みたいな内容ですよね」

水木さん「オレ前からわからなかったんだけど"マトバロボ"の"マトバ"って何?」

 

"マトバ"とは主人公のゲンキ君がくらすお守りの世界「まとば」のこと。作品の舞台です。

 

堀江さん「サビに入るのが難しいんですよね」

水木さん「そのまま歌ってると置いてかれちゃいますから」

 

21:愛のマトバロボ ラ・キーン/水木一郎 堀江美都子

-MC-

 

久しぶりのデュエットは数分のパロディーのためだけに作られたという豪華さ。

セリフの掛け合いはおもしろく、お二人息の合ったコンビネーションはまさにカンペッキー!

サビ前の水木さんのリズムの取り方がなんとなくコミカルに見えてしまいました。

 

ソファー、机が撤収さて、バンドの皆さんも戻り、ここからは後半戦。

新曲コーナーの続きという事で、まずは水木さんから。

 

水木さん「アニメソングを歌い続けてきて、今も子供達に自分の歌を聴いてもらえるのは

     とても嬉しいことです。人は鍛えればそれだけ強くなれる、そう歌った曲です。

     『ゲキレンジャー』より『道』と書いて『タオ』」

 

22:道-タオ-/水木一郎

 

極みの向こうへ。原曲よりしなやかでさらに力強くなった歌い方は水木さんの底力を感じさせます。

カラオケからバンドに変わった一曲目だからでしょうか、とても新鮮な気持ちになりました。

 

水木さんと入れ替わりに堀江さんが登場。

 

-MC-

 

堀江さん「聞いた所によると、水木さんは戦隊シリーズはそんなに歌ってないんですってね。

     なんかずっと歌っているイメージがあったんですが。」

 

堀江さん「いつになっても新曲と出会う時のときめきやドキドキは変わりません。

     ずっと歌ってきて、歌いたい歌に出会えました。アニメは4月から9月まで放送されてました。

     『風の少女 エミリー』からオープニング『風の少女』」

 

23:風の少女/堀江美都子

 

堀江さんが歌ってきたヒロイン達のテーマの集大成とも言えるこの曲。

前日も聞けましたがやはり何度聞いても素敵な曲。そのメッセージと歌声には男ながらも元気付けられます。

 

-MC-

 

水木さん「ここで二人の代表曲を聞いていただきたいと思います」

堀江さん「これかい?」

おなじみ"あの"ポーズ。

水木さん「そう、これ」

 

24:マジンガーZ/水木一郎

-MC-

25:キャンディ キャンディ/堀江美都子

 

水木さんの代表曲中の代表曲。水木さんのソロ版で聞けるのも約半年ぶり。GUNTAさんのドラムがビンビン響きます。

説明不要の盛り上がり。水木さん途中から花道を通ってみんなで「ゼェエエエエッ!!」

「キャンディ キャンディ」も堀江さんの代表曲中の代表曲。そろう手拍子の綺麗なこと。水木さんも手拍子。

改めて「マジンガー」と「キャンディ」が連続できけるこの時間の贅沢さを実感しました。

 

-MC-

 

水木さん「次のコーナーはそれぞれの『こころのうた』を歌いたいと思います。

     オレは"一度で負けちゃいけない"、"くじけずにがんばるんだ"と励まされる『ムーの白鯨』から『ムーへ飛べ』を」

堀江さん「わたしは…『こころのうた』と言われたんで、『心のうた』を」

 

ここで堀江さんが一旦退場され、「こころのうた」コーナーへ。

 

26:ムーへ飛べ/水木一郎

 

水木さんの歌の中でかなり人気の「ムーへ飛べ」。一言一言語りかけるように歌う姿が印象的。

何度も書きますが、この曲に何回勇気づけられたことか。

 

27:心のうた/堀江美都子

 

「さすらいの太陽」より。詩がまさに堀江さんを歌っているかのような名曲。

堀江さんの優しく、希望に満ちた歌声はじっくり聞き入らずにはいられません。

 

-MC-

 

堀江さん「原曲のアレンジで『心のうた』を聞いていただきました。

     わたしは今年、セキが止まらなくなってしまう時期がありまして、息を吸うとセキが出てしまうものですから、

     ノドで歌わなくてはいけなくなって、歌い終わると背中が痛くなってしまってたんです。

     だから大阪の"ふたアニ"はホントにつらくて…ですから今、よくなって歌えることはとても嬉しいんです。

     次に歌うのはわたしのひとつの転機になった曲です」

 

28:グローイング・アップ/堀江美都子

 

「私のあしながおじさん」よりOP。大好きな曲が立て続けに聞けてとても幸運です。

少し切なさもありつつ、希望にあふれる世界を歌う堀江さんの歌声は心に染み渡るようです。

 

29:キャプテンハーロック/水木一郎

 

あの波音から"理想郷"の船出。こうも好きな曲が続くと、どうかなってしまうんじゃないかというくらい。

「グローイング・アップ」とは打って変り、使命感と哀愁たっぷりに歌う水木さんはまさに無限軌道の浪漫の伝道者です。

 

-MC-

 

「ハーロック」から水木さんは黒の衣装でしたが、再び登場された堀江さんもそろいの黒。

 

水木さん「いよいよ最後の曲になってしまいました」

堀江さん「最後のタイトル言えます?」

水木さん「……おねがいします」

堀江さん「一緒に言おうっていったのに。

     最後は『破邪大星ダンガイオー』から」

水木さん「CROOOOOOOSS FIIIIIIGHT!!!」

 

30:CROSS FIGHT!/水木一郎 堀江美都子

 

瞬く光の弾劾凰!! 水木さんがマイクを向けるとすかさず「CROSS FIGHT!!!」とお客さん。

生で聞くとその迫力は原曲以上。やっぱりこのお二人は凄い!!

 

-EC-

 

バンドの皆さんが拍手で見送られても、その拍手鳴り止むわけはなく、アンコール。

 

-MC-

 

拍手の中、お二人が登場され、今回のお礼。

 

水木さん「アンコール一曲目は、…これはパロディじゃないですね」

堀江さん「はい。最初が危ないですけど」

水木さん「イ・イ・イ・イだから四回言えばいいんですよ。最初にセリフは…?」

堀江さん「ありませんね」

 

31:たたかえ!ガ・キーン(2C)/水木一郎 堀江美都子

 

OPとED、そしてパロディーまでも一緒のライブで聴く事が出来るなんてなかなかないだけに貴重です。

お二人の息の合い具合と観客による合いの手はセットで「ふたアニ」。素晴らしいです。

 

-MC-

 

ここでバンドのメンバー紹介。

いつもは元気に紹介しますが「ふたアニ」では大人な感じで紹介。

 

水木さん「まずはキーボード、貴日、ワタリさんです」

観客拍手。

堀江さん「いつもいいツッコミしてくれますね」

 

水木さん「続いてベース。村上、聖さんです」

観客拍手。

水木さん「この前、十何年か前に横浜で村上さんと一緒にやった時のビデオを見たんですが、スリムでしたよねぇ」

堀江さん「お互いね」

 

水木さん「ドラムス、最近は学校の校長先生ですよ………………」

GUNTAさんの名前をド忘れ。

水木さん「……思い出した。岩田康彦さんです」

観客大笑&拍手。

どうやら愛称である"GUNTA"しか思い浮かばなかったご様子。

水木さん「岩田さんはなんで"GUNTA"なんですか」

GUNTAさん「"岩田"だからです」

水木さん「あ、そうだったの? 意外と単純」

堀江さん「いまさら知ったんですかぁ」

 

水木さん「たまによく渋谷でお会いします。ギター、松尾洋一さんです」

観客拍手。

水木さん「事務所が渋谷なのでよく会うんですよね」

松尾さんニコニコ。

水木さん「今回もいい曲を作ってくれて、今回歌おうと思ったんですけど、堀江が詞を変えるって言い出しまして」

堀江さん「そうなんです、書いてて、『…これは水木さんに贈ろう』と思いついたんですよ。

     ですから、もうしばらくお待ちくださいね」

 

堀江さん「凄いですよバンドのみんなも、もう先生ですものね」

水木さん「そうですよ、いい感じにお肉もついてきて…」

堀江さん「まぁたお肉の話? あたし良いほうに『みんな先生になって凄いね』って話しようと思ったのに…」

水木さんタジタジ。

 

水木さん「最後は"みんなにめぐり合えって良かった"という気持ちをこめて」

 

32:Dear Friend/水木一郎 堀江美都子

 

最後はお馴染み「Dear Friend」。お二人はじめバンドの皆さんもとても楽しそう。

「君がいるかぎり歌い続ける」、「時をこえるヒーロー」とはまさにお二人のこと。僕たちの勲章です。

最後の「Brother and Friend」は堀江さんの扇動で観客の皆さんと一緒に。

 

曲が終わると再び「Dear Friend」のサビの伴奏が繰り返され、お二人は上手、下手、中央お辞儀をして退場。

その後も、幕が下がるまでバンドの皆さんがサビを演奏し続け、バンドの皆さんにも惜しみない拍手が贈られます。

 

閉演BGM:Dear Friend(Ending Version)/BGM

 

しっとりとした「Ending Version」が流れる中、帰路につく観客の皆さん。

これにて「ふたりのアニソン#5」は大盛況の元終了しました。

 

早いもので今回で五回を数えた「ふたりのアニソン」。

お二人のまったりとしたトークが楽しめ、普段聴けない歌も聴け、毎回大満足です。

特に今回は「弾けろ! マックスショット」を聴く事が出来たことを皮切りに

後半の「こころのうた」コーナーでは大好きな曲を立て続けに聞け感激。

毎回、趣向が凝らされているだけに来年も楽しみです。

 

 

 

補足

 

・お二人のトークはまったりと面白く。今回は詳しく書いていません。会場で是非。

 

・会場に到着した時にロビーでショッカーO野さんをちらりと拝見。

 

・今回もフォーマルな衣装ではおそろいのお花を水木さんは胸に、堀江さんは髪飾りに。

 

・水木さん「バラエティー出すぞぉおおお!!」

 堀江さん「それだけはやめてぇ~」

 

・水木さん二着目の衣装のズボンのベルトがゆるいらしく四苦八苦。

 

・堀江さん「王道で攻めますよ。『ロボコン』はもうわたしのモノにしましたよ」

 

・水木さん終始タジタジ。

 

・堀江さんは以前からハワイのフラダンスに造詣が深く、ご自身も色々な発表会に参加してらっしゃるそうですが

 この夏、本場ハワイの大会において、古典ともいえる部門で団体でなんと三位になられたとか!

 

 堀江さん「内気なものであんまり感情を出さないんですけど、こればっかりはガッツポーズで喜べるんですよ」

 

 と、とても嬉しかったご様子。おめでとうございます。

 

・他にも

 

 体型の話~イエローバードの営業~ビリーさんと影山さんと堀江さんと水木さん~老眼とゲームの話

 ~水木さんが山野さと子さんと回った講談社の全国ツアー~全国焼酎→アイスクリームの旅~歌うことに適した体型

 

 などなど。とても書きつくせないお二人ならではのトークが展開。

 お二人の話はとても興味深く、面白くいくら聞いても飽きません。

 

・貴石さん「きっと、…どこかに」

 

・最後にお二人でお辞儀をした後、腕を広げて堀江さんに歩み寄る水木さん。途端に袖に逃げてしまう堀江さん。

 そしてバツが悪そうに照れ笑いをしながらはける水木さん。#5はそんなお二人らしい楽しい終わり方でした。

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