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水木一郎・堀江美都子 ふたりのアニソン♯17
19.10.20 よみうり大手町ホール

出演/水木一郎 堀江美都子

演奏/ふたアニバンド(Key&Co.貴日ワタリ B.村上聖 Dr.岩田"GUNTA"康彦 G.松尾洋一)
   カラオケ



この年にデビュー50周年を迎えられた堀江美都子さんと
同じくこの年にデビュー50周年を突破された水木一郎さんによるジョイントライブ「ふたりのアニソン」。

毎年東京公演は秋、大阪公演は5月に開催されている通称「ふたアニ」。
アニメソングを中心に活躍する歌手のパイオニアとして長年業界を牽引されているお二人ならではの
阿吽の呼吸によるデュエットや飾らないトークはもちろん、お互いの楽曲を交換して歌われたり、
それぞれ1000曲以上の持ち歌の中から滅多に歌わない曲を歌われたりと様々な楽曲を
終始和やかに堪能することができます。

会場は初演からしばらくは東京の新橋にあるヤクルトホールで開催されてきましたが、
2014年から東京大手町にある読売新聞本社内にあるよみうり大手町ホールに移動。今年で5年目。

格調の高さと大人の落ち着いた雰囲気を感じるホールに入場すると、舞台には緞帳が下りていました。
開演の少し前に諸注意を促すアナウンスが流されて、開演時間になるとゆっくりと照明が暗くなっていき、
「水木一郎・堀江美都子 ふたりのアニソン♯17」いよいよ開演です。

01:Now and Forever/水木一郎 堀江美都子
-MC-


オープニングは「ふたりのアニソン ♯6」から歌われ続けている「ふたりのアニソン」オリジナル曲である
「Now and Forever」。前奏と共に幕が上がると、水木さんと椅子に腰掛けられた堀江さんがお出迎え。
お二人の豊かな歌声で穏やかに幕が開くのも「ふたりのアニソン」ならでは。

・ステージ上のバンドブースの前方にはソファと水のボトルとグラスが置かれたテーブルが既にセッティング済み。
・水木さん「『ふたアニ』は歌う曲は決まっていても台本が無くてフリートーク。どこへたどり着くかわかりません」
 堀江さん「一番コワいのはあたしですよ」
 観客笑。
・この日の一週間前に二日間開催予定だった「堀江美都子 プライベートライブ2019」。
 関東地方を中心に日本列島に猛烈な爪痕を残した台風19号の影響で一日目が延期に。
 水木さん「台風が来る前にミッチが『アニキお願い、台風をどこかへやっちゃって』って。
     だからオレは台風に『ちょっとどっかに行け』って言ったんですよ。
     そしたらライブ当日には台風はなんとか過ぎ去ったんですけど、交通網がやられててね」
 堀江さん「アニキも一生懸命努力してくれたんですけどねぇ」
 観客笑。
 水木さん「そんなだからミッチが落ち込んでいるだろうと思って、今日はオレに任せて」
 観客笑。
 水木さん「今日の構成もオレがやったからさ。ライブもひっぱってくから」 
 堀江さん「アニキ、さっき『オレに任せて』って言った時の皆さんの反応見たでしょ?」
 観客笑。
 水木さん「皆さんご存知ないんですかーぁ? 僕は構成とかウマいんですよーぉ」
 観客笑。
 水木さん「だから今日はオレに任せて。なんてったってミッチは今年50周年ですからね」
 観客拍手。
 水木さん「早いものでね、最初に会ったのはオレの師匠の和田香苗先生に呼ばれて……」
 堀江さん「アニキ、後で話そうか。最初のトークは短くって段取りだったじゃない?」
 観客笑。

02:ハピネス/水木一郎 堀江美都子
-MC-


続いては堀江さんが遠藤正明さんと共に作詞、影山ヒロノブさんが作曲を手がけられ、
2018年のライブ「水木一郎 デビュー50周年記念 特別公演 ~原点オンパレードだゼーット!~」で
多くのアニメソング歌手の方が集まり歌唱された水木さんのデビュー50周年記念曲「ハピネス」。
その後、水木さんが「ハピネス」に関係した歌手の方と共演される毎に様々な組み合わせで歌われていますが、
今回は堀江さんとのデュエットという事で、歌唱パートもより細かく分けられていたように思いました。
間奏部分のスキャットで水木さんが「ふたアニ」を混ぜられていたのも印象的でした。

・水木さん「そうそう、今回からソファが新しくなったんですよ」
 堀江さん「三代目なんですよ。でもそれも後で話そうか」
 観客笑。
 水木さん「あのねー。後で話そうって言ってて忘れちゃうんですよー」
 堀江さん「大丈夫。あたしが覚えてるから」

03:キャンディ キャンディ/堀江美都子
04:マジンガーZ/水木一郎
05:恋は突然/堀江美都子 水木一郎
06:がんばれロボコン/水木一郎 堀江美都子
-MC-


ここで名刺代わりにお二人の代表曲を。まずは堀江さんのアニメ「キャンディ・キャンディ」よりオープニング。
堀江さんはきらめく歌声で観客を魅了されながら、間奏で三番のサビ部分を合唱するように観客に促していました。
水木さんはアニメ「マジンガーZ」よりオープニングを颯爽とした歌声でご披露。観客も一緒になって
歌ったり、合いの手を入れたりしており、ラストの「Z」では堀江さんも一緒にポーズをとられていました。
お二人ともそれぞれが歌われている際はステージに残って見守られていました。
続いて堀江さんが歌われたのはご自身が主役を演じられたアニメ「愛してナイト」オープニング。
堀江さんの歌声はとても柔らかで素敵。コーラスは水木さん、貴日さんと観客が柔らかくご担当。
対する水木さんは特撮「がんばれ!! ロボコン」より初代オープニング。序盤で「ロボコン」とは意外でした。
ロボコンを思わせる真っ赤な照明の中、コミカルさとど根性な歌声で歌われる水木さん。
序盤の「行ってみようかー!」や全編のコーラスは堀江さんが担当されていました。

・続いての曲は「50年を振り返っての曲」という事でここで改めてお二人の出会いのお話。
・和田先生が作曲された「12歳の神話」を堀江さんが歌う際にお手本を披露する人として水木さんが呼ばれたのが出会い。
・水木さんご自身のお師匠である和田香苗先生のモノマネをご披露。
・堀江さん「水木さんはね、当時にはなかなかいない感じのあまーい男前でねぇ。
      "スウィーティ―トシオ"(※水木さんの本名は早川俊夫)って感じだったねー」
 観客拍手。
 堀江さん「お歌もとっても上手くてねー勉強になりましたよー」
・水木さん「その時に来ていたコロムビアの人が『原始少年リュウ』の歌を歌う人を探してる時に
     ミッチの顔を見て『あ、水木君がいたね』って思い出したそうなんですよ」
 堀江さん「なんであたしの顔を見て思い出したんだろうね」 
 観客笑。
 水木さん「あの時、ミッチのお手本をしていなかったら今のボクは居ませんからね。
     だからミッチには足を向けて眠れないんですよ」
 堀江さん「そ、そうかい?」

07:紅三四郎/堀江美都子 水木一郎
08:ぼくらのバロム1/水木一郎
-MC-


「50年を振り返る曲」まずは堀江さんのアニメソングデビュー曲、アニメ「紅三四郎」二代目オープニング。
本曲も照明が紅に彩られる中、堀江さんが朗々とした歌声で歌われ、水木さん、貴日さん、観客がコーラスをご担当。
間奏で堀江さんから「もっと元気に」という指示を受けると、観客の声は勢いを増していた様に感じました。
堀江さんが衣装替えの為、一旦退場されると、続いて水木さんによる特撮「超人バロム・1」オープニング。
水木さんの「雄叫び」の代表格とも言える曲だけに、水木さんと観客が一緒になって「ブロロロロー」。
また、テレビでのオープニング冒頭にあるマッハロッドのエンジン音付きだったのも嬉しうございました。

・衣装を変えられた堀江さんが合流され、ここからはソファに座ってゆったりと進行。
・水木さん「そうそう、今回からソファが新しくなったんですよ」
 堀江さん「三代目なんですよ。あたし達よりソファが先にダメになっていく……」
 観客笑。
・水木さん「さすがよみうり大手町ホールさんですね。オレが汗かき始めたら涼しくしてくれましたよ」
 堀江さん「お客様ファーストだと思いますよ」
 観客笑。
 堀江さん「アニキは暑がりなんですよ。同じ楽屋にいたらね。凍え死んじゃう。
     今日もアニキの楽屋寒くて。スタッフさんに止められましたよ。『堀江さん、寒すぎます!』って」
 水木さん「あのね、年取ってくると暑いんだか寒いんだかわかんなくなっちゃう」
 観客笑。
 堀江さん「あたしとか森口博子ちゃんは寒がりだから一緒の楽屋がいいの。
     でもね、MIQさんとちっひー(米倉千尋さん)は暑がりだから別の楽屋の方がいいの」
 水木さん「MIQはわかるけどちっひーもかい?」
 堀江さん「結構暑がりなんだよね」
 水木さん「MIQとか梨香(松本梨香さん)とかはわかるけどよー」
 堀江さん「やっぱりパワフルだからなのかなぁ」

・ここからは一つのお題に対してお二人それぞれが楽曲を披露されるコーナー。
 まずは世界でも人気な作品を歌う「ワールドバトル」。
・フィリピンで40年間放送され続けているアニメ「超電磁マシーン ボルテスV」。
 堀江さん「40年間歌は変わらないんだけど、声優さんは結構代わってるの」
・この年の11月にささきいさおさんと一緒にサウジアラビアへ行く予定の水木さん。
 水木さん「一緒に行く予定のみんなは男ばっかりなんですよ。
     やっぱりまだ女性がステージで歌うっていう文化が確立しきっていないみたいでね」
・歌う順番はじゃんけんで決定するのですが、勝っても負けても基本的に堀江さんが先。

09:ボルテスVの歌/堀江美都子 水木一郎
-MC-
10:アストロガンガー/水木一郎 堀江美都子
-MC-


「ワールドバトル」。まずは堀江さんはフィリピンで国民的人気のアニメ「超電磁マシーン ボルテスV」オープニングから。
堀江さんの張りのある歌声はもちろん、凛とした立ち姿からのダンスもライブならではの見所。
水木さんが「ボルテス」のコーラスを担当された後に歌われたのは、中東で人気というアニメ「アストロガンガー」よりオープニング。
どこか朗らかさを感じる水木さんの瑞々しい歌に合わせ、堀江さんがコーラスとして参加されていました。

・中川翔子さんとあべあきらさんのNHK-FM「アニソンアカデミー」で小林亜星先生がゲスト出演された回を聞かれていた水木さん。
 水木さん「亜星先生によると、もうメロディって出尽くしちゃったらしくて新しいのは生まれないそうですよ」
 堀江さん「新しい感じがしてもよーく聞いてみるとね。メロディとかだいたい80年代あたりで出尽くしてるよね」

・続いてはお互いの持ち歌を交換して歌う「持ち歌取り替えっこバトル」。
・堀江さん「あたしはね『野球狂の詩』の『北の狼 南の虎』じゃない方。
     アニキのこの曲はね、音域が広いから、ちょっと女性は歌うのは大変だと思いますよ」
・一応、勝った方がその歌を貰うという事なのですが、今回は歌う前から絶対に渡さないと堀江さん。
・堀江さん「あげないよー。でもアニキ絶対こういう曲ウマいもんね」

11:栄光の彼方へ/堀江美都子
-MC-
12:心のうた/水木一郎
-MC-


毎回恒例になっている「持ち歌取り替えっこバトル」。堀江さんはアニメ「野球狂の詩」二代目エンディング。
初代オープニングを歌われている堀江さんが本曲を歌われるというのは非常に興味深く、
オリジナルの水木さんとはまた違った哀愁を感じるせつない歌いぶりはなんとも魅力的でした。
水木さんは堀江さんがとても大切にされており、ファンの人気も高いアニメ「さすらいの太陽」のエンディング。
包容力たっぷりに歌われるご様子は水木さんの真骨頂を感じる安定感で、オリジナルの堀江さんとはまた違った趣でした。

・ここでBGMを演奏される貴日さんを残してバンドの皆さんがご退場。
・続いては他ではまず聞けない楽曲が歌われる「超レアバトル」。
・水木さん「オレはね、『おかあさんといっしょ』の曲を歌ってみようと思う」
 堀江さん「今回はあたしはね、違反です。超レアじゃないの。最近あまり歌ってない曲を選んじゃった」
 水木さん「じゃあもうオレの勝ちじゃん」
 堀江さん「最近さ、ブタさんとか犬さんとかそういうのばっかりでちょっと卑怯かなと」
 水木さん「ミッチの方がレアな曲が多いんですよ」

13:タンゴむりすんな!/堀江美都子
-MC-
14:おばけ屋敷のロックンロール/水木一郎
-MC-


「超レアバトル」の先行もやはり堀江さん。ドラマ「あばれはっちゃく」初代から四代目のオープニング。
堀江さんのコミカルな歌声はなんともキュート。後半には不意に振り向き水木さんがびっくりされていたり。
衣装替えの為に退場される堀江さんを見送られ、水木さんが歌われたのはEテレ(NHK教育)「おかあさんといっしょ」より
「おばけ屋敷のロックンロール」。歌詞に合わせて歌い分けをされるだけでなく、身振り手振りを交えて表現されるお姿に
うたのおにいさんだった頃の片鱗を伺う事が出来ました。今回まさかこの曲が聞けるとは思いませんでした。

・水木さん「この曲はドラキュラの格好をして歌ったんですよ。この曲でマントさばきとか覚えましたね。
     でも今は『おかあさんといっしょ』を卒業すると他のテレビやCMにひっぱりだこでしょ? 羨ましいねえ。
     オレももうちょと遅くにうたのおにいさんやれば良かったなぁ。でもそれじゃぁ、おじさんだもんね」
 観客笑。
・堀江さんの衣装替えが終わっていないらしく、若干不安気な水木さん。
 この間にスタッフさんによってテーブルやソファが片付けられて行きました。
・水木さん「もう少しかかりますかー? それでは堀江美都子さんどうぞー!」
 観客拍手。
 水木さん「……アレ? ちょっと待っててくださいね」
 舞台袖に確認に向かわれた水木さん。
 水木さん「お待たせしました。ここからは堀江美都子さんのステージです」

15:きめろ! スマッシュ/堀江美都子
-MC-
16:プールに賭けた青春/堀江美都子
-MC-


水木さんと入れ替わりに堀江さんが登場され、ソロコーナーはスポ根もののドラマ主題歌づくし。
ドラマ「コートにかける青春」の主題歌では全体的にどこか朗らかさを感じる伸びやかな堀江さんの歌声を堪能。
水泳が苦手だったというお話をされ、ドラマ「金メダルへのターン!」の主題歌をどこか影のある歌声で歌われていた中、
サビ部分の「金メダルへの」という歌詞に合わせて照明が金メダルを思わせる黄色になっていたのも印象的でした。

・堀江さん「昔の歌を歌う時、例えば10歳の時は10歳に……ま戻れるって事はないんですけどね」
 観客笑。 
 堀江さん「気持ちね。その時の気持ちに戻るんです。そうすると声も当時のような声が出るんですね。
     皆さんもお聞きになりながら、その時の、その曲に出会った頃の気持ちに戻れるんじゃないかと思います。
     今となっては、先に進んでいくだけじゃなくて、昔の自分と一緒に歩んでいくのが大事だと思います。
     以前は昔の事なんかどうでもよくて、前だけ見ていたんですけど、今は若い頃の自分を確認しながら
     若い頃の自分を引き連れながら進んでいくのが大事かなって思っています。
     そしてそんな昔の頃の歌を今でも歌う機会があるっていうのは、とてもありがたいと思っています」

17:美しきチャレンジャー/堀江美都子
18:オーブの祈り (ICHIRO MIZUKI SOLO VERSION) (1C)
~GO AHEAD~すすめ! ウルトラマンゼロ~ (水木一郎ver.) (1.5C)/水木一郎
-MC-


堀江さんのソロコーナーラストは進藤恵美さんが歌われたドラマ「美しきチャレンジャー」主題歌のコロムビアバージョン。
曲が盛り上がるにつれて堀江さんが歌声の緩急がどんどん増していく様子はとてもドラマチックでした。
堀江さんと入れ替わりに水木さんが登場され、特撮「ウルトラマンオーブ」と特撮「ウルトラマンゼロ THE CHRONICLE」より
ボイジャーのお二人と共に歌われたオープニングを、アルバム収録の水木さんのソロバージョンのメドレーでご披露。
両曲とも激しい曲と渋みの効いた水木さんの歌声が魅力ですが、ライブで体感すると一層その迫力に圧倒されます。

・水木さん「テレビの『ウルトラマン』の歌を二曲歌えたおかげでまーた子供のファンが増えちゃって。
     子供にまーた『将来はアニキと結婚したい』なんて言われちゃいましてね」
 観客笑。
 水木さん「やっぱりいくつになってもいいもんですねぇ。
     でも言いたかないけど、その子のおじいちゃんよりも年上なんだよね……」
 観客笑。
・当時放送中のテレビ朝日系教養バラエティ番組「超人女子戦士 ガリベンガーV」のお話。
・水木さん「最初、超人"女子"戦士って聞いて、オレが歌っていいのかと思ったんですけど、面白いんですよ。
     宇宙とか海とか山とか、いろんな事を大学の先生にお話を聞いたりする教育番組なんですよ。
     VTuber(バーチャルYouTuber)の子達が出てるんですけど、凄い人気なんですよ。
     深夜に放送してるんですけど、是非子供達にも見て欲しいですね」

19:超人女子戦士 ガリベンガーV
~ハダシの砂浜/水木一郎
-MC-
20:キャプテンハーロック/水木一郎
-MC-


テレビ朝日系教養バラエティ番組「超人女子戦士 ガリベンガーV」オープニングとエンディングをメドレーで。
「超人女子戦士 ガリベンガーV」は往年のヒーローソングを踏襲した曲で水木さんの快活な歌声が心地よく、
VTuber電脳少女シロさんとのデュエット「ハダシの砂浜」では物憂げな歌声がロマンチックでアダルトな魅力でした。
水木さんのソロコーナーのラストはアニメ「宇宙海賊キャプテンハーロック」よりオープニング。
壮大な曲調の中、男の哀愁を凛々しく歌われる水木さんの様子を観客はじっくりと見入り聞き入っておりました。

・ここで衣装を変えられた堀江さんが合流されお二人でトーク。
・2020年の2月に開催される「堀江美都子 デビュー50周年記念特別公演~ワンガールコンサート'20~」のお話。
・この日にチケットぴあにてチケットが一般発売開始したものの即完売。
・堀江さんが芸能界へ進むきっかけを作られたおば様もチケットを買えなかったとか。
・続いては「名曲コーナー」。水木さんが退場され堀江さんお一人に。

21:キミのひかり/堀江美都子
22:ムーへ飛べ/水木一郎
-MC-
23:戦え! 七人ライダー/水木一郎 堀江美都子
-MC-


「名曲コーナー」は堀江さんの映画「ドラえもん のび太と奇跡の島 ~アニマル アドベンチャー~」の挿入歌から。
水木さんも特にお好きという本曲は、堀江さんの柔らかで優しい歌声に文字通り包み込まれる心地になり、
続いての水木さんのアニメ「ムーの白鯨」オープニングでも水木さんの穏やかな歌声に観客は身をゆだねていました。
堀江さんを呼びこんでがらりと雰囲気が変わり、特撮「仮面ライダーストロンガー」より栄光の七人ライダーのテーマ。
お二人はそれぞれのライダーを思わせる身振りを交え、七人ライダーを高らかに讃え歌われました。

・「戦え! 七人ライダー」は前奏と共に堀江さんを呼びこむか、呼びこんでから曲をはじめるかは水木さん次第。
 水木さん「まぁ、今日は構成はボクですから。あーせい、こーせい(構成)言えるんですよ」
 堀江さん「あーまたー」
 水木さん「いけないけない、ささきいさおさんみたいになっちゃう」
 観客笑。
 水木さん「じゃあここからはミッチにお任せします」
 堀江さん「えー? ここまで来たんだから最後までやってくださいよー」
 観客笑。

24:CROSS FIGHT!/水木一郎 堀江美都子

本編のラストとして歌われたのはOVA「破邪大星ダンガイオー」よりオープニング。
お二人のデュエット代表格ともいえる本曲は、独特の高揚感あるお二人の歌声がたまらないものがあり、
冒頭の「CROSS FIGHT!」を水木さんが担当された後は観客が「CROSS FIGHT!」を全編担当するので
ライブならではのステージと客席との一体感を楽しむ事が出来ました。

-アンコール-
-MC-


堀江さんと水木さん、バンドの皆さんが退場され、ステージ上が暗くなると
ほどなく拍手がアンコールを表す手拍子に変わり、しばらくしてステージが明るくって水木さんと堀江さんがご登場。

・バンドの皆さんも登場され、それぞれがスタンバイ。
・水木さん「今日は最初からオレが構成だよって言ってましたけどね。失敗しました」
 堀江さん「なんです?」
 水木さん「今回は『ふたアニ』の17回目でしょう? 『大鉄人ワンセブン』歌えばよかった……」
 観客「あーーーーーーぁ」
 水木さん「バンドの皆さんも今からは無理だもんねぇ」
 堀江さん「そりゃあ準備もあるでしょうからね。大阪ではやりましょうよ」
 観客「えーーー」
 水木さん「じゃあアカペラでやりましょうかね」

24.5:オー!! 大鉄人ワンセブン (サビのみ・アカペラ)/水木一郎

「ふたりのアニソン#17」という事で特撮「大鉄人17」よりオープニングのサビをアカペラ即興ご披露。
観客もリズムよく手拍子をする中、水木さんの歌声のみで聞く事が出来たのは貴重でした。

・水木さん「『ふたアニ』もどんどん変わっていくから、今みたいにアカペラで歌うってどう? その場でリクエスト受けつけて」
 堀江さん「それは何かと問題が生じる可能性がございますので。朝までなってしまうので」
 観客笑。
 水木さん「それでは今後、構成はミッチにお任せするという事でよろしいですか?」
 堀江さん「結局戻ってくんのかーい」
 観客笑。
 水木さん「思ったの。ミッチに任せた方が素晴らしいライブになるんじゃないかって」
 堀江さん「そんな事ないですよ。今日もナビゲート素晴らしかったですよ」

25:和倉のあいの物語/水木一郎 堀江美都子
-MC-


アンコールはアニメ「りゅうおうのおしごと!」より、ヒロイン雛鶴あいの両親、雛鶴隆、亜希奈夫婦役で
お二人が共演され、初めてキャラクター同士でのデュエット曲となったイメージソング。
演歌調の本曲はコブシを効かせた歌声で情感たっぷりに歌われるのが聞き所ですが、
間奏の台詞部分では原曲の役柄の台詞に加え、今回オリジナルの台詞が加えられていました。

・「和倉のあいの物語」の途中で歌謡ショウの様にバンド紹介をしようと提案した水木さんでしたが、
 堀江さんに「そういう感じのはね。まだ我々には早いです」と却下されてしまいました。
・スーパー銭湯を巡りステージに立たれている歌謡グループ、純烈の皆さんにお会いした水木さん。
 あと10年くらいしたらバンドを率いてスーパー銭湯を巡るのもいいかなと思ったり。
・水木さん「温泉まわって歌も歌えて良い事だらけじゃない? 一生食っていけるなって。
     お客さんの男性はオレと一緒に温泉入って、女性はミッチと一緒に入ってよぉ」
・ここでバンドの皆さんをご紹介。
・水木さん「ほとんどメンバーがBROADWAYなんだけど、貴日が入ってるから今日は"ふたアニバンド"という事で」
・開演から今まで名前を名乗っていなかったことを思い出し、最後の最後に自己紹介をされるお二人。

26:Dear Friend/水木一郎 堀江美都子

「ふたりのアニソン」のラストは、アルバム「Dear Friend」よりお二人のオリジナル曲「Dear Friend」。 
冒頭で曲に合わせ「おめでとう50周年! なんて若いんだ!」と水木さん、対して「ありがとう! 嬉しいZ!!」と堀江さん。
50年間に及ぶ芸能活動のほとんどを共に過ごされてきたお二人が手がけられた歌詞をとても明るく歌われるお二人のお姿に、
さらにライブが終わる名残惜しさも相まって、なんともいえない素敵さでしみじみと感じ入りながら聞いておりました。

曲が終るとガンタさんの合図でバンドの皆さんが再び「Dear Friend」サビ部分の演奏を繰り返し続けられる中、 
お二人は揃ってステージ向かって右、左、最後に中央とそれぞれでお辞儀。その度に観客から拍手が贈られました。 
ラストは水木さんが堀江さんの手を取られて、そのまま手をつないで退場され、お二人が見送られた後も演奏は続き、
バンドの皆さんに拍手が贈られる中、演奏の終わりに合わせて幕が降り、 
「水木一郎・堀江美都子 ふたりのアニソン♯17」は終演となりました。 

アニメソングを中心に活躍する歌手のパイオニアとして長年業界を牽引されているお二人だけに、
様々な楽曲はもちろん、気の置けない間柄ならではのトークが楽しむ事が出来る「ふたアニ」も17回目。
今回はじっくりと聞くタイプの楽曲が多かった印象で、終始穏やかな心境でステージを堪能。
「ふたりのアニソン」は毎回心が洗われる心地になるのですが、より一層浄化された心地になりました。
また堀江さんを気遣って率先してナビゲートをされる水木さんを、堀江さんがさりげなく支えられていたのも印象的でした。


補足

・「ロボコン」の後奏では軽快なステップを踏む事が多い水木さん。
 今回はライブ序盤という事で息が上がらないように控えめにステップを踏まれていました。

・水木さんのご衣裳のシルバーのジャケット&ベストを褒める堀江さん。
 水木さん「いつもは黒系が多いんだけどミッチがオレンジのドレスを着るって言うからさ、
     黒だとちょっと重いかなと思ってシルバーにしたんですよ」
 堀江さん「いいとおもいますよー。似合ってるー」
 水木さん「ミッチ、今日はリハから誉めてくれるんですよ」
 堀江さん「あたし本当のことしか言わないから」
 水木さん「なんか自信がつきますよ。だってミッチに褒められるなんてぇ。
     誉めてくれたのは20年前の1000曲ライブの時。『こんなにキレイな汗をかいて』って」
 堀江さん「それしか覚えて無いんかーい」
 観客笑。
 堀江さん「でもアニキはいっつも誉めてくれますよね。『おっ、今日もカワイイねっ』って」
 水木さん「オレはほら。イタリアーノだから」
 観客笑。
 水木さん「いいですかぁ、男性のみなさん。女性は誉めましょうね。
     今の自分がいるのだって女性のおかげですからね」

・堀江さん「アニキと初めて会った時はね、ハーフみたいだなーって思ってたんですよ。
     でも違うのね。ただの世田谷のおにいちゃんだったの」
 水木さん「そう。世田谷のおにいちゃんだったの」 

・沖縄と宮内タカユキさんとプールサイドと風と石をポケットに。

・洗足学園音楽大学で講師をされている堀江さん。
 水木さん「すごいですよ。何てったって教授ですからねー」
 堀江さん「今、アニキは『きょうじゅ(今日中)に』って言おうとしたでしょ」
 観客笑。
 水木さん「言おうとしたけどバレてると思ったからやめました。(ささき)いさおさんならすぐ言ってたと思うけど」
 堀江さん「絶対言ってたねー。あたしがツッコむ間もなく言ってたと思う」
 観客笑。

・最近の歌はBPM(テンポの単位)が高かったり、別メロ(最後のサビ前などに設けられる独自の旋律)があって大変。

・なぜ5分以上の楽曲が多くなったのか。

・水木さん「『心のうた』はね、17年続いている『ふたアニ』でも歌えないと思ってたんですよ。
      難しい歌は他にもあるけど、この曲はちゃんと歌わないと。通じないじゃん? 歌詞が」

・堀江さんのお母様はボウリングの実業団の選手。その影響で堀江さんもボウリングがお得意だったとか。

・堀江さん「『美しきチャレンジャー』は辛かったー。筒美京平先生きびしかったー。低い声がでなくってねー。
     だから今はその当時へのリベンジの気持ちも込めて歌っています」

・水木さん「最近知ったんだけどなんでガンちゃんは岩田"GUNTA"っていうのかと思ったら岩田だからガンタなのね」
 堀江さん「いまさら?」

・息子さんが今をときめく有名人なのは内緒の話。

・堀江さん「こうして50年間歌い続けてこられたのはとてもラッキーなことです。
     まずラッキーだったのは、12歳という子供の頃にデビュー出来た事ですね。
     そして当時から応援してくださる方々も子供だったという事。一緒に大人になる事が出来ましたからね。
     何より歌ってきたのがアニメソングだった事。時が経っても普遍的なメッセージが込められていますからね」

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