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第28回調布観光フェスティバル
「高寺成紀の怪獣ラジオ(昼)」プレゼンツ 坂井紀雄・青空ライブ
19.8.4 調布駅前広場 青空ステージ

出演/坂井紀雄

司会/高寺成紀 仁瓶あすか
演奏/カラオケ



東京都調布市は出版社および映画会社であるKADOKAWAが有する「角川大映スタジオ」があり、
多摩地区最大級のシネマコンプレックス「イオンシネマ シアタス調布」がある事などから
「映画のまち調布」をスローガンに掲げ積極的に町興しをしております。

そんな調布市が毎年夏に開催しているお祭り「調布観光フェスティバル」。
調布の物産展や出店、市民団体によるパフォーマンスが行われているお祭りで、
「角川大映スタジオ」のプロデューサーであり、調布のコミュニティFMである調布FMで放送中の
ラジオ番組「髙寺成紀の怪獣ラジオ」(通称「怪ラジ」)のパーソナリティを務められている
高寺成紀さんのプロデュースで2016年から毎年、歌手の方を招いての青空ライブが開催されています。
これまで出演された方は2016年の宮内タカユキさん、2017年のmickey-Tさん、2018年の朝川ひろこさんと
高寺さんがかつてプロデューサーを務められた1990年代後半のスーパー戦隊シリーズや特撮「仮面ライダークウガ」や
特撮「美少女仮面ポワトリン」などの不思議コメディシリーズ等に縁のある歌手の方が出演されています。

今回のご出演は坂井紀雄さん。特撮「仮面ライダーBLACK」のエンディングや特撮「電光超人グリッドマン」等の他、
高寺さん関係の作品では「仮面ライダークウガ」や1990年代後半のスーパー戦隊シリーズで挿入歌を歌われています。

現在はソロのボーカリストやベーシスト、バンドBack to The Roots(BTR)を率いてのライブ活動等の他
作編曲、プロデューサー等の他、洗足学園音楽大学でのロック&ポップスコースの講師も務められてもいます。

この日から一週間後にライブ「スーパーヒーロー魂2019"夏の陣"」へのご出演を控えられていますが、
こちらの「第28回調布観光フェスティバル」では高寺さんのプロデュースという事で
より坂井さんのレパートリーを掘り下げた曲も聞けるのではととても楽しみにしておりました。

会場は調布駅前広場に設けられたトラックステージを用いた特設ステージ。
周辺には調布の団体や企業が模擬店を出店しており、なかかなの賑わいになっていました。

ステージ上部には「第28回調布観光フェスティバル」のタイトルが掲げられた看板が設置されており、
ステージの前にはイベントのタイムテーブルや今回の坂井さんのライブポスターが飾られていました。
観客はスタンディングで観覧する事が出来るほか、
後方にはテントが設けられ、その下にはテーブルと椅子が数組設置されていました。

-MC-

・開演時間になるとパーソナリティの高寺さんとアナウンサーの仁瓶あすかさんがご登場。
・当日まで連日35度越を越える猛暑が続いており、この日も快晴で陽ざしが非常に強く、
 文字通り炎天下の中でのライブになる為、熱中症に気をつける様に注意喚起が行われました。
・昨年は仁瓶さんもあまりの暑さに倒れかけたとか。
・今回で4回目を数える「青空ライブ」。これまで雨に降られる事も無く毎回晴れ。
・高寺さんと仁瓶さんが退場され、いよいよライブスタートです。

01:夢のヒーロー
-MC-


拍手の中、坂井さんがステージに登場され、一曲目は特撮「電光超人グリッドマン」よりオープニング。
坂井さん独特のハスキーで力強い歌声に合わせ、観客が合いの手を入れて盛り上がる様子はライブのスタートにぴったりでした。

・高寺さんと仁瓶さんが合流されてトーク。
・高寺さんが初めて携わった特撮が「仮面ライダーBLACK」。
 高寺さん「私が知らないうちに坂井さんが歌われるのが決まったので当時、坂井さんとお会いした事がなくて。
     何年かして『激走戦隊カーレンジャー』を手がけた時に当時のコロムビアのプロデューサーが
     なぜか1作品に30曲の挿入歌を作るというムチャな事をやりだしたんですよ」
 坂井さん「バブリーですねー」
 高寺さん「色々な曲を作らなくてはならなくて。そこで『今回は坂井さんとしっかり仕事がしたい』って思ったんですよ。
     でも、お会いしたのはそれ以来だったんですよね」
 坂井さん「そうなんですよ。会いたかったんですよ」
 高寺さん「僕もですよ。まさか生きてるうちに『夢のヒーロー』を生で聞けるとは思いませんでしたもの」
 坂井さん「オレも歌うとは思ってませんでした」
 観客笑。

・「激走戦隊カーレンジャー」の挿入歌「ペガサスサンダーGO! GO! GO!」のお話。
 高寺さん「あの曲は僕がちょうど盲腸で入院してる時にデモテープを聞いてGOを出したんですよ。
     それで退院して歌を入れるって言う時に坂井さんと初めてお会いしたんですよね」
 坂井さん「じゃあ、もうちょっとで退院だったんですね……あんまりウケなかったね」
 仁瓶さん「あっ!」
 高寺さん「盲腸ともうちょっとをかけたんですね。皆さん、坂井さんはこういう方だとご存知ですか?」
 坂井さん「こういう感じですよ。この後もこの感じで行きまーす」
 観客笑。
 高寺さん「『ペガサスサンダーGO! GO! GO!』の話をこんなにしていますけど、次は違う曲です。
     『カーレンジャー』の中でももうちょっとマイナーな『Shoot! カーレンジャー』」 

02:Shoot! カーレンジャー
-MC-


スーパー戦隊シリーズより特撮「激走戦隊カーレンジャー」より、様々な武器を歌った「Shoot! カーレンジャー」。
序盤でちょっとしたマシントラブルがあったため、いったんカラオケをストップし、スタッフさんがご登場。
坂井さんが「ちょっとホッピーでも呑んでて」と話され、高寺さんが「そうなんです調布はホッピーが名物なんですよ。
だからこのお詫びは後程、ホッピーで償わせてください」と観客を和ませている間にトラブルも収まり無事再開。
ストレートなヒロイックさが魅力の本曲を、坂井さんは疾走感たっぷりに歌われていました。

・高寺さんと仁瓶さんが合流されてトーク。
・当時のスーパー戦隊シリーズの挿入歌が出来るまでを高寺さんが解説。
・子供番組は歌詞が先行して作られ、その歌詞に合わせて曲が作られる事が多かったとか。
・高寺さん「歌詞が出来て作曲家の先生にお願いする時にどなたが歌うのかを決めるんです。
     そしてその歌手の方の歌声のキーも一緒に確認するんです」
 坂井さん「ッキー! (『仮面ライダー』における秘密結社ショッカーの戦闘員風に)」 
 高寺さん「ッキー! (『仮面ライダー』における秘密結社ショッカーの戦闘員風に)」 
・坂井さんによると、高寺さんが携わった頃から、事前に歌詞やデモテープが送られるようになったとか。
 それまではスタジオに入ってその場で譜面や資料を渡され、少し練習してすぐレコーディング
 という流れが多かったそうです。

・実際にスーパー戦隊シリーズの挿入歌を歌うようになって感じた印象。
 坂井さん「それまで自分が歌ってきたアニメとか特撮って"合体"とか銃の名前とかがあんまりなくて。
     だから楽しんで歌わせてもらってましたね。ちょうど息子も生まれた時期でしたしね。
     『これは玩具ももらえるだろう』と思ってましたね」
 観客笑。
 高寺さん「僕はあまり覚えて無かったんですけど、ホントに坂井さんに玩具をプレゼントしてたみたいですね」
 坂井さん「そうなんですよ。すっごくでっかいのをいただきましたね。もう人気出た―パパの人気がー」
 観客笑。

03:Long Long ago,20th Century
-MC-


続いてはがらりと雰囲気が変わり、仮面ライダーシリーズより特撮「仮面ライダーBLACK」よりエンディング。
坂井さんの哀愁を感じる落ち着いた低音はライブでも一層魅力的で、観客はじっくりと聞き入っていました。

・高寺さんと仁瓶さんが合流されてトーク。
・「映画のまち調布応援キャラクター」であり「怪ラジ」のマスコットである
 シネマコンシェルジュ怪獣のガチョラもご登場。
・ガチョラ独特のだみ声をマネする坂井さん。
・今回はスーパー戦隊シリーズの特撮「電磁戦隊メガレンジャー」の楽曲を歌わない事に不満のガチョラ。
・ガチョラ「なんでぇー『Mighty!メガレンジャー』でしょ?『Digdug! デジタンク』でしょ? 
     あと『銀河を守れ! メガボイジャー』も歌ってるじゃーぁん。何で歌わないのーぉ?」
 坂井さん「今日はちょっと仕込みがないんだよ。ごめんごめん」
 高寺さん「なんでガチョラはそんなに『メガレンジャー』に執着するの?」
 ガチョラ「よぉし……『みんなっ、いくわよっ! インストール! メガレンジャー』」 
 観客「おぉぉおおおぉお」
 高寺さん「今の声なに? なんかメガイエロー/城ヶ崎千里風みたいな、たなかえりさんみたいな声で」
 観客笑。
 高寺さん「どうしたのガチョラ、急に黙っちゃって」
 ガチョラ「……いいからっ」 
 仁瓶さん「そうですよ。今日の主役は坂井さんですからっ」
 坂井さん「みんな、なんとなくわかってるかな?」
 高寺さん「すみませーん内輪ネタにお付き合いいただいて」

04:機刃をむけ!/& ガチョラ
-MC-


再びスーパー戦隊シリーズより、特撮「星獣戦隊ギンガマン」より自在剣・機刃のテーマソングをガチョラと共に。
"機刃の激輪"さながらの坂井さんのハードな歌声は、当時の雰囲気そのままに更に磨き上げられているように感じ、
坂井さんの横にいいたガチョラもさまざなポーズを決めながら一緒に盛り上がっていました。

・高寺さん、仁瓶さんが合流され、ここでフォトセッションの時間が設けられました。
・ひとしきり楽しんだ様子のガチョラが見送られ、このステージの後に行われるガチョラのグリーティングや
 坂井さんのこれからのご予定などがご案内されました。

・ここで坂井さんへの質問コーナー。
・仁瓶さんからの質問「坂井さんの金髪はどこの美容室で?」
・高寺さんからの質問「坂井さんがtwitterでアップされているお弁当の写真が気になる」
 コンビニ弁当に飽き、学食にも飽き、自分で作られることにしたとか。
・twitterで募った質問「今回のオファーを受けたきっかけは?」
 高寺さんからの強烈なオファーを受けたから。
・もしかしたら坂井さんは来年のこのステージにも来てくれるかも。
・高寺さん「いよいよ次がラストの曲です。結構賑やかな曲ですよ」
 坂井さん「賑やかっていうかねぇ。キッツイんだよ~」
 高寺さん「お別れの曲は『仮面ライダークウガ』より『Rising your』……『Rising your』……それです!」
 観客笑。

05:Rising your power to Gold
-MC-


ラストは仮面ライダーシリーズより特撮「仮面ライダークウガ」より"金の力"ライジングフォームのテーマ。
スピーディーな序盤からジェットコースター級に転調が続いていくのが印象的な本曲ですが、
坂井さんが転調をものともせず歌われる様子は、"ビリビリの力"さながらにシビれるパワフルさでした。

高寺さんと仁瓶さんが登場され、退場される坂井さんを拍手でお見送り。改めて坂井さんの今後のご予定と、
今回の模様が8月末放送の「高寺成紀の怪獣ラジオ」でダイジェスト放送される旨がアナウンスされ、
「『高寺成紀の怪獣ラジオ(昼)』プレゼンツ 坂井紀雄・青空ライブ」は終演となりました。

坂井さんはどこか飄々とされていてダジャレを交えて茶目っ気たっぷりに高寺さんとトークをされながら、
歌になるとがらりと雰囲気が変わり、あの独特の圧倒的な歌声を響かせるというギャップも素敵でした。
毎回、「怪獣ラジオ」プレゼンツならではの人選、選曲に舌を巻くばかりなのですが、
これまであまりアニメ、特撮系のライブに出演されてこなかった坂井さんがご出演というだけでも凄いのに、
今後も生で聞く事が出来る機会はそうはないであろう楽曲が選曲されたのもとても嬉しうございました。


ゲスト/ガチョラ


補足


・今回のライブの模様は写真撮影はOKで動画の撮影はNGという事でした。

・昨年放送された「電光超人グリッドマン」を原作としたアニメ版「SSSS.GRIDMAN」のお話。
 坂井さん「噂は聞いていたんですよ。だからオレにも何かお声がかかるかなぁと思ったら何もこなかったね」
 観客笑。

・お金にまつわるお話もふんだんに。

・高寺さん「バンド時代はおっかけも多くてよく黄色い声があがっていたと伺っていますが」
 坂井さん「いろんな声があがってましたよ。黄色い声も黒い声も何でも」
 観客笑。
 高寺さん「ちなみに今日のお客さんの声はいかがな印象ですか?」
 坂井さん「なんかね。優しい声ですね。嬉しいですよ。だからみなさん暑さには気をつけてくださいね」

・高寺さん「『ペガサスサンダーGO! GO! GO!』ってとあるバンドの曲にちょっと似てるんですよね」
 坂井さん「あぁ、ジープ・パープル(ディープ・パープル/Deep Purple)ね。ちょっと発音悪いかな」 
 観客笑。
 坂井さん「あの当時は曲が多かったからアレンジャーの先生も色々と楽しんで作られてたみたいですね」
 高寺さん「遊び心をふんだんに散りばめてたんですね」
 坂井さん「そうですね。ピンク・フロイド(Pink Floyd)っぽい曲とかも結構ありましたもんね」

・武器の名称を散りばめた「Shoot! カーレンジャー」。
 高寺さんが最初に歌詞を見た時は様々な武器の名前がメロディに乗るかどうか心配だったとか。
 高寺さん「それを見事に出来ちゃうんだから作曲家の人って凄いですよね。
     そしてそれを歌えちゃう坂井さんもノリノリで歌ってくださいましたよね」
 坂井さん「頑張って発注通りに歌いました」
 観客笑。

・坂井さん「譜面を読めるって言うけど、"ド"がわかれば相対的にわかるんですよ。
     だから、"ド"さえわかれば、皆さんもすぐにスタジオミュージシャンが出来ますよ」

・坂井さんの息子さんは北海道で国家公務員としてご活躍中。

・高寺さんによる「仮面ライダーBLACK」のプロデューサー吉川進さんのお話。
 久し振りにテレビに「仮面ライダー」が登場するという事で、話題性も加味して
 オープニング、エンディングを宇崎竜童さん、阿木燿子さんのタッグで作る事を決定。
 吉川さんは特に「Long Long ago,20th Century」がお気に入りだったらしく、
 よく東映の廊下で口笛で「Long Long ago,20th Century」を奏でながら歩いていらしたとか。
 高寺さん「しかもビブラートまで聞かせながら」
 坂井さん「いますよね。口笛が上手い人って」

・ガチョラ「オレにとって、ギリギリの賭けだった! (『帰ってきたウルトラマン』の主人公・郷秀樹風に)」

・坂井さん「ダンシング赴任。単身ウィズミーとも言うよね」

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