2025.04.01
「千晶と騒がNight」「ボイジャーソングライブ」追加
フライングドッグ 10周年記念LIVE -犬フェス!-
19.2.2 東京・武蔵野の森 総合スポーツプラザ メインアリーナ
出演/AKINO with bless4(AKASHI KANASA AKINO AIKI) 新居昭乃
ALI PROJECT(宝野アリカ 片倉三起也) 石川智晶 梶浦由記/FictionJunction YUUKA
菅野よう子 坂本真綾 中島愛 ナノ May'n
ワルキューレ(美雲ΔJUNNA フレイアΔ鈴木みのり カナメΔ安野希世乃 レイナΔ東山奈央 マキナΔ西田望見)
演奏/Front Band Members(G.是永巧一 B.高橋"Jr."知治 Key.荒幡亮平 Dr.佐藤強一 Man.大平佳男)
G.北川勝利 Pa&Man.毛利泰士 G.松江潤 Dr.佐野康夫 Key.扇谷研人 B.千ヶ崎学
key.梶浦由紀 Pi.新居昭乃 key.片倉三起也
レコード会社ビクターエンタテインメント系列のアニメ関連事業専門会社「フライングドッグ (flying DOG)」。
ビクターのアニメ専門部門はそれまでもありましたが、2007年のビクターの事業・部門の再編に伴い、
かつて1970年代にビクターの邦楽ロックを主としたレーベル「FLYING DOG」を継承する形で新レーベル「flying DOG」として発足。
2009年にビクター内のグループ再編によりアニメ関連事業専門会社として「株式会社フライングドッグ (flying DOG)」が設立されました。
フライングドッグが手がけた作品は「超時空要塞マクロス」シリーズを筆頭にした河森正治さんが手がける一連の作品が代表格に
「機動戦士ガンダムSEED」シリーズや「コードギアス」シリーズなどの人気シリーズを音楽面からバックアップしている他、
アニメソングを手がけるレコード会社、レーベルの中でも音楽へのこだわりの強さを感じる作品を手がける事が多い印象。
そのフライングドッグが設立10周年を迎えた2019年に開催されたのが今回の「フライングドッグ 10周年記念LIVE -犬フェス!-」です。
菅野よう子さんや梶浦由紀さんなどクリエイター陣、bless4の皆さんやMay'nさんなどの歌手陣、
坂本真綾さんや中島愛さんなどの声優陣と現在のフライングドックで活躍されている方々はもちろん、
新居昭乃さんや石川智晶さんなど、フライングドックという名称になる以前からビクターで活躍されていた方々も多くご出演。
更に日本全国をはじめ、アジア各国の映画館でのライブ・ビューイングも行われました。
ところが当節はインフルエンザが全国的に蔓延しており、出演予定だった菅野よう子さんもインフルエンザを発症。
ライブへの出演が出来なくなった事が当日発表されました。
会場は東京は調布にある武蔵野の森 総合スポーツプラザのメインアリーナ。
客席はアリーナ席を囲むように二階席、三階席が設けられており、入場すると既に多くの観客が開演を待っている状況でした。
定期的に場内アナウンスが行われ、今回は二部構成で一部と二部の間に
休憩時間を兼ねたDJタイムが設けられている旨がアナウンスされていました。
ステージは中央壁面は赤いカーテンが広がり、「10th FLYING DOG」という10周年のロゴのオブジェが飾られ、
そのすぐ下にメインステージより後方に独立した高いステージがあり、中心からメインステージへと階段が設けられていました。
バンドブースはメインステージと独立したステージを挟むように二つバンドブースが各楽器入り混じって配置。
ステージの左右とメインステージの下部にはスクリーンとモニターがそれぞれ設置されており、
開演までの間はビクター、フライングドッグが手がけたアニメのオープニング映像がランダムで上映されており、
人気の高い作品の映像が流れると観客から歓声がおこっていました。
アニメ「LAST EXILE ~銀翼のファム~」の映像が流れ終ると、オープニングの「Buddy」がTVサイズで終了することなく、
そのままボリュームが大きくなって行くのと同時に客席の照明がゆっくりと暗くなっていき、観客の期待の声が大きくなる中、
いよいよ「フライングドッグ 10周年記念LIVE -犬フェス!-」開演です。
00:ガンバスター (M20)/Overture
OVA「トップをねらえ! Gun Buster」よりガンバスターのテーマがオーバーチュアで高らかに流れる中、
山寺宏一さんのナレーションでステージ左右のスクリーンに今回のライブを煽る映像が流れ、出演アーティストを紹介。
それぞれに対して観客から拍手が贈られており、映像が流れ終ると後方ステージにスポットライトが当たりました。
●Opening Presenter/田中公平
後方ステージにいらっしゃたのは作曲家の田中公平さん。
「ガンバスターじゃありませんよ」と笑いを誘う中、左右のスクリーンに「Opening Presenter 田中公平」の文字が上映されていました。
・公平先生「間違えると後でtwitterとかでツッコまれるのがイヤだからちゃんと資料を見て話しますね」
観客笑。
・ご自身が音楽を手がけられたアニメ「夢の星のボタンノーズ」がフライングドッグの代表取締役である佐々木史朗さんとの出会い。
・公平先生「彼はまだアシスタントディレクターで、4日で70曲以上の曲を仕上げろと言うムチャな事を言ってきました」
観客「えぇぇえええぇ」
公平先生「まぁ、仕上げたんですけどね。……今日はちょいちょい自慢を入れて行きます」
・OVA「天外魔境 自来也おぼろ変」で後に「サクラ大戦」シリーズを共に手がける事になる広井王子さんと出会う。
ひきあわせたのは佐々木さん。
・公平先生初披露のエピソード。「サクラ大戦」の「檄!帝国華撃団」「花咲く乙女」等のディレクションは佐々木さんがご担当。
・アニメ「地球防衛企業ダイガード」のお話。
公平先生「音楽は川井憲次さんとの共作です。あとエンディングを編曲しているのが今日、インフルで来てない人です」
観客笑。
公平先生「この三人が一作で共演したのは後にも先にもこれだけです。
なんでこうなったのかっていうのは、単純に佐々木さんのという、ただのわがままです」
・アニメ「OVERMANキングゲイナー」で監督の富野由悠季さんとひきあわせたのも佐々木さん。
・公平先生「この様に、田中公平の歴史は佐々木さん無くてはありえません。」
・ここで「ちょっと一曲やっていい?」と話された公平先生。後方ステージからピアノブースへと移動され、ご準備されていました。
・公平先生「みんな、準備はいいかぁあああああああああ?」
観客「おぉぉぉおおおおおおぉおおおおおおお」
01:勇者王誕生!/遠藤正明 田中公平
アニメ「勇者王ガオガイガー」よりオープニングを公平先生が歌い出した途端、後方ステージに登場されたのは遠藤正明さん。
最初から思わぬサプライズに観客も驚きの声が上がる中、一番は遠藤さんがメインで歌われながらメインステージへ移動。
二番では公平先生もピアノを弾きながらソロで歌われ、遠藤さんはその様子を笑顔で見守っていました。
「ガガガ ガガガ ガオガイガー」では久し振りに遠藤さんが観客へマイクを向ける場面も見られました。
・公平先生と遠藤さんが一緒に退場されるとスクリーンに今回の出演者の写真が並んで映し出されたり、「10」の文字が作られたりしながら
「Next Artist……」という文字が映し出され、「May’n」という文字と共にMay’nさんの写真が映し出されました。
この後も出演者が変わる毎に同様の演出で次の出演者が発表されました。
02:Chase the world/May’n
03:射手座☆午後九時Don’t be late/シェリル・ノーム starring May'n
-MC-
ダンサーの方4人を連れて"部長"の愛称で知られるMay'nさんが登場され、歌われたのはアニメ「アクセルワールド」よりオープニング。
小気味のいい曲調に乗せたしなやかで張りのあるMay'nさんの歌声に観客も大盛り上がりで、曲が終わっても歓声が続いており、
そのまま間髪入れずに披露されたのは、ご自身が"銀河の妖精"シェリル・ノームの歌唱パートを担当されたアニメ「マクロスF」より劇中歌。
May'nさんの歌声も曲調も抜群の疾走感。「みんな天井まで届けるよー!!」と扇動されて一万人規模の「持ってけー」「飛んでけー」は壮観でした。
・May'nさん「次の曲に出会ったおかげで沢山の仲間と出会い、沢山の場所で歌う事が出来ました。
それもフライングドッグのスタッフさんが、菅野よう子さんが私を見つけて、May'nが生まれました。
今まで沢山の大切な曲に出会いました。今日歌いたい曲も沢山ありました。でもこの曲は何回歌っても大切な、特別な曲です。
この思いが皆さんに、そして菅野よう子さんに届きますように。これからも音楽の旅を続けていきます。
聞いてください。『ダイアモンド クレバス』」
04:ダイアモンド クレバス/シェリル・ノーム starring May'n
May'nさんが静かに歌いだされたのは、アニメ「マクロスF」よりMay'nさんの名前を一躍世間に知らしめた初代エンディング。
繊細で悲し気な序盤からどんどんと情熱的になっていくMay'nさんの歌声は、ライブで聞くと一層迫力を感じ、圧倒される心地でした。
05:SAVIOR OF SONG/ナノ
-MC-
May'nさんが退場され、「Next Artist……」としてスクリーンに映し出されたのはナノさん。
アニメ「蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-」よりオープニング。激しいロックサウンドの中、
小柄ながらもダイナミックなパフォーマンスと独特の色気を感じる歌声で観客を盛り上げられていました。
・ナノさん「犬フェス!! flying DOG 10th Annivers……Anniversary! 噛んでないよ」
観客笑。
ナノさん「緊張しますね。フライングドッグの10周年イベントに出演できるなんて嬉しくて、朝からずっと泣きそうでした。
今日はナノの歌を初めて聞く方もいらっしゃると思いますけど、どうかナノの歌が皆さんの心に届きますように。
そしてフライングドッグがもっともっと盛り上がっていきますように」
06:No pain, No game/ナノ
続いてナノさんが歌われたのは、アニメ「BTOOOM!」よりオープニング。スピーディーな楽曲を歌われるナノさん独特のシャープな歌声は、
生で体感するとジェットコースターの様な臨場感。間奏で観客を盛り上げている場面も含め、観客も爆発さながらの盛り上がりぶりでした。
・ナノさんに続いてスクリーンに映し出されたのは、梶浦由紀さんの写真と「梶浦由記/FictionJunction YUUKA」の文字。
ステージ上が明るくなり、後方ステージには梶浦さんやファンから"ラスボス"と称される笠原由里さん、
メインステージには梶浦さんのソロプロジェクト・FictionJunctionからYURIKOこと貝田由里子さん、KAORIこと織田かおりさん、
更にステージ向かって右側にヴァイオリンを演奏される城元絢花さん、そしてキーボードを演奏される梶浦さんのお姿が。
07:salva nos/FictionJunction(梶浦由記 YURIKO KAORI) 笠原由里
-MC-
披露されたのはアニメ「NOIR ノワール」より「salva nos」を、オリジナルのメインボーカルであるYURIKOさんと、
梶浦さんのソロアルバム「FICTION」収録のセルフカバー版でメインボーカルを務められた笠原さんにKAORIさんが加わった豪華版。
シンフォニックな曲調が独特の小気味よさと不可侵さをかもし出す中、笠原さんが存在感のある荘厳な歌声を披露され
YURIKOさんがKARORIさんと共に披露された厚みのあるコーラスも相まって心地よいトリップ感でした。
・梶浦さんに紹介されて笠原さんがご退場。
・梶浦さん「レーベルのスタッフと私達アーティストとの『同じ所を目指しているけど、違う所で戦っている』という感じの関係です。
なので同じ所を目指しているけど、ちょっと違った見方をしている、お互いの視野がずれている。だからこそいいと思います。
今日は会場に来ている皆さんも、ライブビューイングをご覧になっている皆さんもめいっぱい楽しんで下さいね」
08:暁の車/FictionJunction YUUKA(梶浦由記 南里侑香) 貝田由里子
09:nowhere/FictionJunction YUUKA(梶浦由記 南里侑香) 貝田由里子 織田かおり
梶浦さんが静かにピアノを演奏する中、YUUKAこと南里侑香さんが登場されて歌われたのは、
アニメ「機動戦士ガンダムSEED」より挿入歌「暁の車」。YUUKAさんの繊細ではかなげな歌声に会場全体が物音を立てずに聞き入っており、
作品楽曲共に根強い人気の程を体感しました。一転してリズム良く音楽が続く中「一緒に歌って手拍子してくださーい」という
YUUKAさんの一声からはじまったはアニメ「MADLAX」より挿入歌。しなやかなYUUKAさんの歌声と、
貝田さんと織田さんの多国籍なコーラスの繰り返しに身を任せ、ライブならではの臨場感を味わっていました。
・拍手の中、梶浦さんがYUUKAさん、貝田さん、織田さんをご紹介。
・最後にYUUKAさんが梶浦さんを紹介され、観客から拍手が贈られる中、皆さんは一緒に退場されて行きました。
●2nd Presenter/河森正治
ステージ上が暗くなり、左右のスクリーンに「2nd Presenter 河森正治」の文字が映し出され、
観客が大いにどよめく中、ステージ向かって右側に河森さんが登場されました。
・フライングドッグは10周年。河森さんはプロ生活40周年。
・河森さん「初代の『超時空要塞マクロス』の頃は80年代アイドル全盛期でした。最初に作るきっかけになったのは、
『こんなにアイドルがいるのに、アニメにはアイドルがヒロインの作品が作られないのだろう』という疑問からでした。
そして『マクロス』を作っていくうちにわかりました。歌シーンを作るだけで普通のシーンの10倍かかります。
歌に口パクを合わせるのは想像以上に大変でした。作られないわけですね」
観客笑。
河森さん「若いというのは恐ろしいもので『それじゃあ歌と戦闘シーンを合わせれば口パクを作らないで済む』と思いました。
そしたら戦闘シーンと歌を合わせるのは倍以上に大変でした」
観客笑。
・アニメ「マクロス7」では「歌っているだけで戦わないパイロット」というオーダーをしても許してくれた。
・OVA「MACROSS PLUS」で菅野よう子さんを紹介される。
河森さん「ホントにデカルチャーな方でしたね」
観客笑。
河森さん「今日もホントはいらっしゃる予定だったんですけどね……でも皆さん、貴重な経験をしましたね。
菅野さんも人間だったという事がわかったんですから」
観客笑。
・坂本真綾さん、AKINOさん、May'nさん、中島愛さん、ワルキューレの皆さん等、
河森さんが手がけた作品の歌姫たちを思い出を交えてご紹介。
・河森さん「もう一人、大切な歌姫がいます。AIバーチャルアイドルの影の存在である彼女の歌声を聞けっ!」
10:VOICES/新居昭乃
-MC-
河森さんの紹介を受けてステージ中央にスポットライトが当たり、ピアノと共に新居昭乃のお姿が。
新居さんがゆっくりと歌いだされたのはOVA「MACROSS PLUS」よりご自身がミュン・ファン・ローンの歌唱パートを担当された主題歌。
ご自身のピアノ演奏のみで静かに歌われている新居さんの歌声に、会場全体で聞き入っているのが伺えました。
・新居さん「私はフライングドッグがまだビクター制作四部と呼ばれていた頃からのお付き合いですけど、
ずっと支えてくれたフライングドッグのスタッフさんやファンの皆さんのお力が大きいです。ありがとうございます」
11:キミヘムカウヒカリ/新居昭乃
続いてバンドによる演奏で新居さんが歌われたのは、アニメ「ZEGAPAIN-ゼーガペイン-」よりオープニング。
せつなさを感じる曲調を新居さん独特の繊細でたゆたう様ななめらかさで歌われている様子はとても感傷的でした。
・新居さんが退場され、スクリーンに映し出されたのはALI PROJECTの文字とボーカルの宝野アリカ様のお写真。
格式の高さを感じる音楽が流れる中、スタッフさんによって次のステージの準備が進められていきました。
12:亡國覚醒カタルシス/ALI PROJECT
-MC-
音楽が流れ終るとミステリアスなイントロと共に登場されたALI PROJECTのお二人の一曲目はアニメ「.hack//Roots」よりエンディング。
軍服風なご衣裳のアリカ様がダンサーの四人を従え、その後ろで片倉三起也さんがキーボードを演奏されるフォーメーション。
アリカ様の風格を感じるミステリアスな歌声が観客を御している様で、ALI PROJECTの楽曲の独特な世界感を感じる事が出来ました。
・ここでアリカ様とダンサーの皆さんはそれまで着ていたコートを脱がれており、下はサラシ姿でした。
・アリカ様「フライングドッグ……飛ぶ犬。飛ぶ犬はやがて獅子となり、虎になるでしょう。
次の曲は『勇侠青春謳』」
13:勇侠青春謳/ALI PROJECT
続いてALI PROJECTのお二人が披露された楽曲は、アニメ「コードギアス 反逆のルルーシュ」より初代エンディング。
ゴシック的なイメージの曲調の中、妖艶さを感じる歌声を披露されるアリカ様でしたが、間奏で真白な拵えの日本刀を片手に
ダンサーの皆さんと絡み合いながらステージを移動され、途中から鞘を外し、抜き身を肩に乗せながら歌われていました。
・ALI PROJECTのお二人とダンサーの皆さんが退場され、スタッフさんによって次のステージの準備が進められていき、
次のステージの準備が整うと、スクリーンに映し出された文字と写真は"まめぐ"の愛称で知られる中島愛さん。
・中島さん「みんなっ、抱きしめてッ! 銀河のっ、果てまでぇ!!」
14:星間飛行/ランカ・リー=中島愛
-MC-
アニメ「マクロスF」より、中島さんご自身が演じられた"超時空シンデレラ"ランカ・リーの台詞から、劇中歌「星間飛行」。
後方ステージで振り付けを交えながらコケティッシュな歌声を披露され、サビ前の印象的な「キラッ!」の部分になると
中島さんの扇動で観客も中島さんと一緒になって振り付きで「キラッ!」が行われ、なんともデカルチャな一体感でした。
・中島さん「フライングドッグというレーベルの思いが詰まったはじめてのフェスです。
フライングドッグの思いが、皆さんと、ライブ・ビューイングを見ている世界中の方々に伝われば嬉しいです」
観客拍手。
中島さん「次の曲は、一昨年に発表した曲です。せっかく今日は"土曜日"開催ですのでこの曲を歌いたいと思います」
15:サタデー・ナイト・クエスチョン/中島愛
続いて中島さんが歌われたのは土曜日開催だけに、サタデー・ナイトなアニメ「ネト充のススメ」よりオープニング。
アンニュイな中島さんの歌声はどこか大人びた印象で、「星間飛行」でのキュートな雰囲気とはまた違った魅力でした。
16:ライオン/シェリル・ノーム starring May'n/ランカ・リー=中島愛
中島さんが退場され、ステージ上はしばらく暗いままでしたが、アニメ「マクロスF」より二代目オープニングの前奏が流れ、
後方ステージにMay'nさんと中島さんが登場されると、それまでに無かった程の勢いを感じる観客の大歓声。
May'nさんと中島さんの競り合うようなデュエットである本曲は、2000年代を代表するアニメソングの一つ。
今回は数年ぶりにお二人で歌わるとの事で、お互いを見合いながら笑顔で歌われているのが印象的でした。
観客も終始大盛り上がりだった中、歌い終るとお二人は抱き合って肩を組んだまま退場されて行きました。
●DJ TIME/kz (livetune)
ここで一部が終了し、休憩時間を兼ねてのDJタイム。場を預かるのは音楽ユニットlivetuneのkzさん。
スクリーンにはDJプレイの様子の脇に30分のカウンターが映し出されており、残り時間がわかる様になっていたのがとても助かりました。
観客は音楽に身を任せたり、合いの手を入れたり、座って光景を眺めて休憩したり、トイレに立ったりと思い思いに過ごしていました。
流れていた楽曲はビクター/フライングドッグの楽曲群の中から、女性が歌唱したアニメソングを1番ずつ数珠つなぎで。
一曲目の「Catch You Catch Me」から観客も大いに盛り上がり、以降は2000年代から現在までの楽曲を中心に構成されており、
2019年の最新曲だった「気ままな天使たち」や「コノユビトマレ」等も織り交ぜられていき、それまでノリのイイ楽曲が続いている中、
一転してゆったりとした「Blue Snow」がフルサイズで流れ終わると時間ぴったりの30分が経過し、
kzさんに観客から拍手が贈られていました、
・kzさんが「引き続き犬フェス楽しんで下さーい!!」と話されて退場されると、ステージと客席が暗くなり、
スクリーンに再び今回の出演者の写真が並び、様々に入り乱れて映し出されていく中、
映し出された文字は、「FIRE BOMBER(チエ・カジウラ 福山芳樹)」。
・チエさん「フライングドッグ10周年おめでとうございます! ここからも楽しんでねぇ!!」
観客「おぉおおおおおおおおおおおおおおぉおおおぉおおお」
福山さん「オォレの歌を聞けぇぇえええええええええええええええぇえ!!」
観客「おぉおおおおおおおおおおおおおおぉおおおぉおぉおおおおお」
17:PLANET DANCE [Duet Version]/FIRE BOMBER(チエ・カジウラ 福山芳樹)
-MC-
シークレットゲストであるチエさん、福山さんらFIRE BOMBERのお二人が歌われたのは、アニメ「マクロス7」より劇中歌。
主人公の熱気バサラを福山さん、ヒロインのミレーヌ・ジーナスをチエさんがそれぞれ歌唱パートを担当された本作は、
ビクター/フライングドッグの中でも根強い人気作なので、今回出演者にお二人の名前が無く残念だっただけに、嬉しいサプライズ。
歌われた当日は土曜日だっただけに、「さあ始まるぜ SATURDAY NIGHT」の歌詞からはじまる本曲が歌われたのは
心憎いものでございました。熱気バサラが愛用していたギターのレプリカをかき鳴らしながらシャウトを交え歌う福山さんと、
しなやかな優雅なチエさんの歌声に観客も大盛り上がりで、実に歌エネルギーに満ち満ちた第二部の幕開けとなりました。
・チエさん「今日、2月2日は我らがミレーヌちゃんのお誕生日です!!」
観客拍手。
チエさん「ハッピーバースデーを私に!」
福山さん&観客「♪ハーッピバースデートゥーユー」
チエさん「ありがとーう!」
福山さん「打ち合わせしてないことをやってます」
観客笑。
・チエさんと福山さんが拍手で見送られ、次のステージの準備が行われる中、
スクリーンに映し出された文字と写真はbless4の皆さん。
18:海色/AKINO with bless4
-MC-
後方ステージに大きな水色のフラッグを携えたAKASHIさん、KANASAさん、AIKIさんと共に並び立つAKINOさんが歌いだされたのは、
アニメ「艦隊これくしょん -艦これ-」よりオープニング。AKASHIさん、KANASAさん、AIKIさんのダイナミックなフラッグダンスと
ハイトーンハイスピードながらもせつなさを感じるAKINOさんの歌声に、観客は大いに盛り上がっていました。
・bless4の皆さんが順番にご挨拶。
・AKASHIさん「flying DOGといえば、犬ですね。ボクは戌年生まれ何ですけど、この中で戌年生まれのひとー!?」
戌年生まれの観客「はーーーい!」
AKASHIさん「……違うでしょ? 戌年生まれなんだからお返事は『ワン!』でしょ?」
観客笑。
AKASHIさん「もう一回。せぇーのっ!!」
戌年生まれの観客「はーい!」
AKASHIさん「さっきよりちょっと声小さかったですね」
観客笑。
AIKIさん「お兄ちゃん、ちょっと滑ったね」
AKASHIさん「いつも滑りますね。すいません」
・AKINOさん「flying DOGで初めて私が歌ったのが14歳の時でした。すごく懐かしいですね。
あの頃も今も菅野よう子さん、flying DOGの皆さん、ファンの皆さんからの愛を感じています」
観客拍手。
AKINOさん「flying DOGが10周年ですが、これからも、一億と二千年経っても♪末~永~く~続いていって欲しいと思います!!」
観客拍手。
AKINOさん「次の曲は皆さんの今日一番の『愛してる』を聞かせてください!! 『創聖のアクエリオン』」
19:創聖のアクエリオン/AKINO with bless4
続いてbless4の皆さんが歌われたのは、アニメ「創聖のアクエリオン」より、2000年代を代表するアニメソングの一つであるオープニング。
AKINOさん持ち前のハイトーンにKANASAさんがハーモニーを重ね、
AKASHIさんとAIKIさんがキレ味の鋭いダンスが加わりとても鮮やかなステージ。
曲の随所に盛り込まれた「あいしてる」をAKINOさんの扇動で観客と共に大合唱する光景に、この曲が持つ力を改めて感じる事が出来ました。
・bless4の皆さんが拍手で見送られ、次のステージの準備が行われる中、スクリーンに映し出された文字と写真は石川智晶さん。
20:不完全燃焼/石川智晶
-MC-
スパニッシュなイントロと共に後方ステージに石川さんが登場されて歌われたのは、アニメ「神様ドォルズ」よりオープニング。
芯に迫る力強さを感じる石川さんの歌声は緊張感があり、サビの繰り返しを颯爽と歌われているお姿は実に格好良かったです。
・石川さん「次の曲は当時ニコニコ動画で沢山『歌ってみた』っていう動画がアップされていたのを思い出します。
今日は、言うなれば『石川智晶が犬フェスで歌ってみた』という感じでしょうかね」
21:アンインストール/石川智晶
続いて石川さんが歌われたのは、印象的なコーラスの繰り返しからはじまるアニメ「ぼくらの」よりオープニング。
やるせなさ、もどかしさ、むなしさしさが入り混った空虚さの中にほのかな怒りも感じる石川さんの歌声に、
終始じっくりと聞き入りました。特に後奏に合わせてアドリブをされる様子には惹きこまれるものがありました。
・ステージ上が暗くなり、静かな音楽が流れる中、石川さんが退場されるとスタッフさんが次の準備へ。
すぐに準備が整い、まだ暗いステージ上に石川さんと梶浦さんの影が確認されると観客か大いにどよめいていました。
22:あんなに一緒だったのに/See-Saw
イントロが聞こえるとこの日一番の大歓声。2006年に活動を休止した石川さんと梶浦さんによるユニットSee-Sawが
久し振りのステージで披露されたのは、アニメ「機動戦士ガンダムSEED」より、代表曲の一つである初代エンディング。
作品、楽曲とも当時圧倒的人気を誇り、今もファンから根強い指示を集めているだけに、
観客は静かに聞き入っていながらも終始興奮している様子。中には思いがあふれて涙を見せている人もちらほら。
・ここで梶浦さんがFront Band Membersの皆さんと城元絢花さん、石川さんをご紹介。
・更に石川さんが梶浦さんを紹介され、お二人は一緒に退場されていきました。
・ステージ上が暗くなると、左右のスクリーンに「3rd Presenter 山寺宏一」の文字が映し出されました。
●3nd Presenter/山寺宏一
観客が大いにどよめく中、ステージ向かって左側に山寺さんが登場されてご挨拶。
・山寺さん「みなさん長丁場ですから、いったん座りましょうか?」
・今回のオープニングナレーションも山寺さんがご担当。
・山寺さん「なんでボクがここに立っているのかと思う方もいると思います。
これまで演奏されてきた数々の楽曲の作品。ほんとど私は出ておりません」
観客笑。
山寺さん「みなさんも心配だと思います。『前のプレゼンターお二人は大御所だけど大丈夫?』 とか、
『やまちゃん、去年、私生活で色々あったから好感度とか大丈夫?』とか」
観客笑。
山寺さん「皆さん笑いすぎです!」
※山寺さんは2018年に「機動戦士ガンダムSEED」のラクス・クラインを演じられた声優の田中理恵さんとの離婚を発表されました。
なので「機動戦士ガンダムSEED」の「あんなに一緒だったのに」から山寺さんがご登場され、
私生活の色々に対して自虐的にお話されていたのには大変感じ入るものがございました。
・山寺さん「最初にこのお話を頂いた時、ボク以外にもフライングドッグ縁の声優がいるんじゃないかとスタッフさんに言ったんです。
そしたらスタッフさんはこれみよがしにボクが出演したフライングドッグ関係の作品のリストを見せてくれました」
観客笑。
山寺さん「少し紹介しますね」
・ここからご自身のデビュー作であるOVA「メガゾーン23」を皮切りにフライングドッグ関係の作品で山寺さんが演じられた作品を
その役柄の台詞やちょっとした裏話を交えてご紹介。台詞をあまり覚えていない役柄は役柄で自己紹介するシステム。
・クラマ「鳥じゃねえよっ!!」
・スパイク「肉の入ってない青椒肉絲ってぇのは青椒肉絲って言わねえんじゃぁないのか?」
・声優として以外でもビクター時代にCD「山寺宏一のGAP SYSTEM」シリーズを発表。
山寺さん「たいしたセールスもなかったのに7枚もリリースしてくれました!」
・山寺さん「本当はトークだけでいいって言われてたんですけど、今日はライブですので一曲歌わせてもらいたいと思います」
観客「おぉおぉおおおおおおおおおお」
山寺さん「今日出演されるはずだった菅野よう子さんがいなければ『カウボーイビバップ』の成功はなかったかもしれません。
そんな菅野よう子さんが、もしかしたらピアノで弾き語りされるかもしれなかったオープニングテーマ『Tank!』をアカペラで」
観客「ぉおおぉおおおお!!」
山寺さん「今日はフライングドッグらしく、犬で歌いたいと思います!!」
観客「おぉぉぉぉっぉおぉおお!?」
22.5:さすらいのカウボーイ<カウボーイビバップのテーマ> 犬と歌うカラオケ (少しだけ・アカペラ)/山寺"アイン"宏一
山寺さんが主役スパイク・スピーゲルを演じられたアニメ「カウボーイビバップ」よりオープニングテーマ「Tank!」を
CD-BOX「COWBOY BEBOP CD BOX Original Sound Track Limited Edition」おまけディスクに収録の「Tank!」アレンジ版であり
山寺さんがデータ犬・アインで歌った「さすらいのカウボーイ<カウボーイビバップのテーマ> 犬と歌うカラオケ」さながらに
犬としてアカペラでご披露。少しだけでしたが"七色の声を持つ男"と称される妙技の生披露に観客は大盛り上がりでした。
・山寺さん「ありがとうフライングドッグ!! お大事に菅野よう子!! そしてジェットありがとぉおおおう!!」
「カウボーイビバップ」を手がけたフライングドック、音楽を作られた菅野よう子さん、
そして作中で山寺さん演じるスパイクの相棒ジェット・ブラックを演じ、
2018年に逝去された石塚運昇さんへの言葉に思わずグッときました。
・山寺さん「さぁ続いては3年前に惜しまれつつ解散してしまったあのユニットが一日限り、一曲限りの再結成です!」
23:ブルー・フィールド/Trident (渕上舞 沼倉愛美 山村響)
山寺さんの紹介からサプライズで登場されたのは、アニメ「蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-」より、2006年に解散された
イオナ役の渕上舞さん、タカオ役の沼倉愛美さん、ハルナ役の山村響さんによるユニットTridentが歌われた初代エンディング。
イントロが聞こえ、後方ステージに渕上さん、沼倉さん、山村さんが登場され「私達、Tridentです!」とご挨拶。
ステージ上が真っ青な照明で彩られる中、清々しい歌声を披露される様子に、観客も大興奮でした。
・Tridentの皆さんが拍手で見送られ、スクリーンに映し出された文字と写真はワルキューレの皆さん。
24:いけないボーダーライン/ワルキューレ
25:一度だけの恋なら/ワルキューレ
-MC-
アニメ「マクロスΔ」より作中で美雲・ギンヌメールの歌唱パートを務めるJUNNAさん、フレイア・ヴィオン役の鈴木みのりさん、
カナメ・バッカニア役の安野希世乃さん、レイナ・プラウラー役の東山奈央さん、マキナ・中島役の西田望見さんによる
戦術音楽ユニット・ワルキューレの皆さんによるステージは、情熱的な劇中歌「いけないボーダーライン」からスタート。
JUNNAさん、鈴木さん、安野さんがメインで歌われ、東山さんと西田さんはコーラスやダンスをメインにご担当。
そのままノンストップで五人全員が入り乱れてアニメ「マクロスΔ」より初代オープニングへ。
フライングドッグの中でも当世を背負うユニットである皆さんだけに、歌もパフォーマンスもとてもパワフル。
観客の盛り上がりは想像以上に凄まじいもので、さすがは"超時空ヴィーナス"と感服していました。
・ここでワルキューレの皆さんがフライングドッグ10周年をお祝いされ、順番にご挨拶。
・デビュー前からフライングドッグがただただただただお好きだった鈴木さん。
・フライングドッグのオフィスのアットホームさが嬉しい。自分の事務所よりも緊張しない。
・JUNNAさん、鈴木さん、安野さん、東山さんはワルキューレとして以外にソロとしてもフライングドッグで楽曲を発表。
・安野さん「なんか、ここからこっちの4人とは、こう壁があるよね」
観客笑。
西田さん「ところがですね、この度、私、安野希世乃。フライングドッグさんよりソロデビューが決定しましたー!!」
観客「おめでとーおおおおおおおお!」
・安野さん「フライングドッグさんも、我々ワルキューレもまだまだ、とまりません!!」
26:ワルキューレがとまらない/ワルキューレ
ワルキューレの皆さんのラストの曲はアニメ「マクロスΔ」より劇中歌「ワルキューレがとまらない」。
最初から合いの手が入ったり激しい手拍子が入ったりと観客が大いに盛り上がる中、疾走感たっぷりの楽曲を
それぞれの魅力を感じる歌声で歌われながら、東山さんと西田さんが犬的にじゃれあったり、銃を打つマネをしたり。
終盤の「ワルキューレがとまらない」の繰り返しはちょっとしたトリップ感を感じる熱狂ぶりでした。
・ワルキューレの皆さんが拍手で見送られ、スクリーンに「Last Artist」の文字の後、
映し出されたのは今回のトリを務められる坂本真綾さん。
27:逆光/坂本真綾
28:Be mine!/坂本真綾
-MC-
後方ステージに坂本さんが登場されて歌われたのは、スマートフォン向けゲーム「Fate/Grand Order」より「逆光」。
張り詰めた序盤からサビで晴れやかになる本曲を、坂本さん独特のシャープな歌声と凛としたたずまいで歌われ、
そのままノンストップで歌われたのは、アニメ「世界征服~謀略のズヴィズダー~」よりオープニング。
後方ステージからメインステージに移動されながら、あまねく世界に届かんばかりに光さながらに
ポジティブに歌われる坂本さんのとてもシルキーで清涼感がある歌声で、場内は爽やかな盛り上がりぶりでした。
・ここで北川勝利氏さん率いるバンドの皆さんを坂本さんがお一人ずつご紹介されました。
・坂本さん「フライングドッグの前、ビクター時代に私はデビューしたんですけれど、当時は高校生でした。
当時、何者でもない私が『天空のエスカフローネ』というアニメのオープニングを歌う事になり、
その時の担当ディレクターが佐々木史朗さんでした。そんな佐々木さん他、スタッフの皆さんが私を守り育ててくれました。
それから20年経った今、少しずつですが、恩返しが出来ているのかなと思っています」
観客拍手。
坂本さん「でも、一言言わせて。菅野よう子!」
観客笑。
坂本さん「どう思います? 『インフルエンザしょうがないよね』って思いますけど、内心は『えぇええええええ』でしょ?」
観客笑。
坂本さん「みんなも見たかっただろうにさぁ。私は何にも関係無いんですけど……ごめんなさいねぇ」
観客拍手。
・坂本さん「菅野さんってライブだと来ているお客さんに歌わせたがる人なんですよ。
だから最後の曲もみんなで一緒に歌うパートを作ったんで、みんなの声を聞かせてください。本人いませんけど」
観客笑。
坂本さん「お空の菅野よう子さんにとどけましょう!」
観客笑。
29:プラチナ/坂本真綾
「フライングドッグ 10周年記念LIVE -犬フェス!-」のラストはアニメ「カードキャプターさくら」より三代目オープニング。
歌い出しから観客から感嘆の声が。心揺さぶられる本曲は、
ライブで体感すると坂本さんの柔らかい歌声が一層きらきらとしているように感じられました。
二番が終わり、間奏になると「みつけたいなあ かなえたいなあ」のメロディーで坂本さんと観客とでコール&レスポンスが交えられました。
坂本さん「みつけたいなあー」
観客「みつけたいなあー」
坂本さん「かなえたいなあー」
観客「かなえたいなあー」
坂本さん「みつけたいなあー」
観客「みつけたいなあー」
坂本さん「かなえたいなあー」
観客「かなえたいなあー」
坂本さん「今日はとてもー」
観客「今日はとてもー」
坂本さん「たのしかったなあー」
観客「たのしかったなあー」
坂本さん「菅野よーう子ー」
観客「菅野よーう子ー」
坂本さん「ふざけるーなよー」
観客「ふざけるーなよー」
坂本さん「菅野よーう子ー」
観客「菅野よーう子ー」
坂本さん「おだいじーにねー」
観客「おだいじーにねー」
坂本さん「今日はとてもー」
観客「今日はとてもー」
坂本さん「たのしかったなあー」
観客「たのしかったなあー」
坂本さん「またあおうねー」
観客「またあおうねー」
坂本さん「約束ーだよー」
観客「約束ーだよー」
坂本さん「みつけたいなあー」
観客「みつけたいなあー」
坂本さん「かなえたいなあー」
観客「かなえたいなあー」
驚くくらいに菅野さんへ言及されたコール&レスポンス。犬フェス全体、そして菅野さんへのエールにも感じられ、
ライブが終わる名残惜しさもありつつ、坂本さんと約一万人規模の大合唱にはグッときっぱなしでした。
●特報
・映画「サイダーのように言葉が湧き上がる」予告映像
・アニメ「キャロル&チューズデイ」予告映像
・映画「LAIDBACKERS-レイドバッカーズ-」予告映像
・「Precious Piece」映像
・「犬フェス2」 2019秋開催&出演者発表
坂本さんが拍手の中で見送られ、バンドの皆さんもご退場。すると左右のスクリーンに特報が映し出されました。
内容は新作映画「サイダーのように言葉が湧き上がる」やアニメ「キャロル&チューズデイ」の初出し映像、
新作映画「LAIDBACKERS-レイドバッカーズ-」の予告映像ではバーチャルYouTuberキズナアイさんが登場され、
ご自身が担当される主題歌「Precious Piece」を映画の映像と共に少しだけ披露。
最後に「『犬フェス』はまだ終わらない!」という山寺さんのナレーションが流れ、
今回のフェス第二弾「犬フェス2」が2019年の秋に開催する旨、更に「犬フェス2」の出演者が発表されました。
特報が流れ終ると、客席の照明が明るくなり、閉演と規制退場のアナウンスがされ、
「フライングドッグ 10周年記念LIVE -犬フェス!-」は終演となりました。
会社設立10周年を記念して初開催となったフライングドッグ所属の方々による「犬フェス!」。
2000年代を中心にフライングドッグの10年間に加え、ビクター時代の楽曲も多く披露され、
その楽曲の多彩さをたっぷりと味わう事が出来ました。
アニメソングを手がけるレコード会社、レーベルの中でも音楽へのこだわりの強さを感じる印象通り、
出演者の皆さんのそれぞれのステージも落ち着いついた印象でスタイリッシュさを感じました。
観客の雰囲気もアニソンフェスによく見られるアイドルライブ的なものというよりも一般シンガーのライブ的な印象を受けました。
他の大型フェスでよく行われる出演者同士のここでしか見られないセッションや、ビクター/フライングドッグの楽曲のカバー、
最後に出演者全員が揃って曲を歌われるといったスペシャルな演目は今回はありませんでした。
ですがその分、公平先生をはじめとした方々がシークレットで続々と出演されるサプライズや
May'nさんと中島さんによる数年越しの「ライオン」の歌唱、Tridentの皆さんの一夜限りの再結成、
梶浦さんと石川さんがSee-Sawとして久し振りにステージに立たれる等、特別な要素が沢山盛り込まれていましたし、
何より、ビクター/フライングドッグのアーティストが一堂に会するという事自体がスペシャルな事。
もしかしたらスペシャルな演目は、今回出演が叶わなかった菅野よう子さんのステージで用意されていたのかもしれません。
ステージのセットをはじめとした全体的な雰囲気も、あまりがっつかずにシンプルで落ち着いたもので、
それぞれの出演者の方々の音楽をしっかり聞いてもらう事に特化した印象を受けました。
また開演前に映像が流れたり、DJタイムで休憩時間を設けたり、合間合間の場面転換もスムーズに行われており、
観客に退屈さやストレスを感じさせないしくみが設けられていたのが随所に見てとれた事も印象的でした。
初めて行われる催しというのは何が飛び出すのかわからないという高揚感があり、
個人的に出演者の方々がこれまであまりステージを拝見した事がない方々ばかりでしたので、とても嬉しうございました。
フライングドッグ10周年おめでとうございます。
プレゼンター/田中公平 河森正治 山寺宏一
シークレットゲスト/遠藤正明 笠原由里 貝田由里子 織田かおり
FIRE BOMBER(チエ・カジウラ 福山芳樹) Trident(渕上舞 沼倉愛美 山村響)
映像ゲスト/キズナアイ
ダンス/TARO MITSU MIZUKI 汚鈴-Dirty Bell- ほか
演奏/pi.田中公平 Vi.城元絢花 G.福山芳樹 Tam.チエ・カジウラ
補足
・公平先生「現在フライングドッグの代表取締役である佐々木史朗さん。パンフレットの後ろの方に乗ってる気の良さそうなおじさんです」
・公平先生「『勇者王誕生!』は当時『ガが多すぎて読めない!!』って言われましたね」
・トーク中、涙を浮かべている様子のMay'nさん
・梶浦さん「今日は、犬フェスご来場ありがとうございます。日付的には2/2(にゃん・にゃん)ですけれど」
観客笑。
・河森さん「『MACROSS PLUS』でAIが作りだすバーチャルアイドルという設定を考えた時、
当時のスタッフから『コンピューターが歌う歌に観客が盛り上がるってイカれれてる』と言われましたが
……今、そんなイカれた時代が来てますね」
観客笑。
・新居さん「河森さんのお話の後に今日はじめて人間である事がわかった菅野よう子さんの曲を歌う事が出来てとても光栄です」
観客笑。
・一昨年、25周年を迎えたALI PROJECTのお二人。
アリカ様「これもひとえにフライングドッグの皆さんのお力あってこそ。
お互いALI PROJECT30周年、フライングドッグ15周年を目指して邁進していきたいと思います」
・中島さん「犬フェスのお水はとってもおいしーでーす! ……違う方のお水を飲んでしまいました」
観客笑。
・チエさんは福山さんを「アニソン界のモジャモジャプリンス」とご紹介。
・AKASHIさん「ボクは"お兄ちゃん"って呼んでもらっているので、皆さんも"お兄ちゃん"って呼んで下さい。せーのっ!」
観客「おにぃいいいちゃぁああああああああああん」
・石川さん「先程、後ろのステージから階段を降りてくる時、緊張しました」
観客笑。
石川さん「もうこれで犬フェスの仕事八割は終わりました」
・山寺さん「フライングドッグ無くしては今のボクはいません。ありがとうフライングドッグ! おめでとう10周年!!
これからも素晴らしい音楽を作り続けてください! そしてちょいちょい僕を使ってください!!」
観客笑。
山寺さん「下の世代の追い上げが凄いんです! 過去の人にはなりたくないんです! ネットに『やまちゃんオワタ』とか書かれたくないんです!」
観客笑。
山寺さん「住宅ローンがいっぱい残ってるんです!! ……余計な事を言ってしまいました」
・「さすらいのカウボーイ<カウボーイビバップのテーマ> 犬と歌うカラオケ」は
本来なら「Tank!」と表記すればいいのですが、そこはそれ。
・ワルキューレが言えてない。
・トーク前に水飲もうとする坂本さん。沢山のペットボトルが置いてあり少々迷われているご様子でした。
坂本さん「人の水飲んじゃったかも……」
観客笑。
・坂本さん「菅野よう子さん、なかなか人前に出ない方なのにね。ホントなら最後の曲を一緒にやる予定だったんですよ」
観客「ぇぇええぇえええぇええええ」
坂本さん「なんかゴメンね。私関係無いけどみんなの代わりに今から私が怒るから。
……ホントどうかしてるよ! マスクもしないでうろうろしてたって言うしさー!!」