2025.04.01
「千晶と騒がNight」「ボイジャーソングライブ」追加
祝☆歌手活動40周年記念 宮内タカユキLIVE ~ぶっちぎるぜ!~
19.1.27 青山 月見ル君想フ
出演/宮内タカユキ
ゲスト/串田アキラ MoJo
ゲストMC/鈴木美潮
演奏/東京スラムバンド (G&Co.Shoji Ozaki Dr.Kazuyoshi Takagi B&Co.BARI Key.Tomohiro Ueno) カラオケ
宮内タカユキさん。
1988年にロックバンドWHYのボーカリストとしてデビュー後、特撮「超電子バイオマン」の主題歌を歌われた事をきっかけに、
「仮面ライダーBLACK RX」「特警ウィンスペクター」「特急指令ソルブレイン」「特捜エクシードラフト」のレスキューポリスシリーズなど、
80年代から現在に至るまでアニメ・特撮の楽曲をはじめとして、ゲームや漫画のイメージソングなど、数多くのアニソンを歌われています。
ライブ「スーパーヒーロー魂」や「スーパー戦隊"魂"」シリーズでは開始当初より中心的人物として出演されているほか、
ソロでのライブ活動も精力的に行われおり、ファンからは「宮兄(みやにい)」の愛称で親しまれています。
独特の張りのある高音で、時に都会的、時に野生的にと様々な楽曲を歌われており、
特にライブでは激しい楽曲を歌われる時のパワフルさと、バラードを歌われる時の柔らかさのパフォーマンスが圧倒的迫力でしたが、
2011年末に小脳梗塞を発症され、2012年に緊急入院。その後遺症でそれまでのように歌う事が難しくなってしまいましたが、
その後もリハビリを重ねられながら、日本全国各地での様々な形のステージに立たれております。
宮内さんの歌手活動40周年を記念して開催されたのが今回の「祝☆歌手活動40周年記念 宮内タカユキLIVE ~ぶっちぎるぜ!~」。
特撮関係の方を招いてイベントを開催されている読売新聞記者の鈴木美潮さんを司会に、
宮内さんと共に「魂の三兄弟」と称される串田アキラさん、MoJoさんのお二人をゲストに迎え、
更に宮内さんのご友人である東京スラムバンドの皆さんによる生演奏でのライブとして開催。
本来は2018年9月30日に開催予定でしたが、関東地方に台風24号が上陸した事を受けて順延となっており、
年が明けて2019年の1月27日に約4ヶ月越しの開催となりました。
会場は東京は青山にあるライブハウス月見ル君想フ。
入場時にライブのクリアファイルと宮内さんのイラストが描かれた円形うちわがお土産として配布。
ライブグッズやCD等を販売している物販コーナーにはスタッフさんに交じって
特撮「超電子バイオマン」でピンクファイブ/桂木ひかる役を演じた牧野美千子さんがいらっしゃってびっくり。
地下一階にある会場に入り更に階下にメインのステージと客席があり、どこか異国情緒を感じる内装でした。
ステージ上にはバンドブースやマイクスタンド、ステージ中央床にはモニターが設けられており、
奥の壁面には円形のスクリーンが常設されており、会場名の「月見ル君想フ」の名前の通り、満月が映し出されていました。
開演時間を少し過ぎた頃、東京スラムバンドの皆さんが登場され拍手の中、それぞれの位置へ。
それぞれの準備が整った所で「祝☆歌手活動40周年記念 宮内タカユキLIVE ~ぶっちぎるぜ!~」いよいよ開演です。
01:Good Golly Miss Molly/宮内タカユキ
02:仮面ライダーBLACK RX/宮内タカユキ
-MC-
ドラムのKazuyoshiさんが軽快にリズムを刻み、ベースのBARIさんが「お待たせしました!!」と観客を盛り上げられる中、
宮内さんがご登場。一曲目に歌われたのはLittle Richardの楽曲「Good Golly Miss Molly」を
宮内さんのライブでも披露されていたという、CCRことCreedence Clearwater Revivalがカバーしたバージョン。
ファンキーながらどこか大人っぽさを感じる宮内さんの歌いぶりに、ご自身のボーカリストとしての源流を垣間見る事が出来ました。
続いては仮面ライダーシリーズより、宮内さんの代表曲のひとつである特撮「仮面ライダーBLACK RX」オープニング。
曲調が原曲より少し遅めなアレンジに感じられ、それが曲をよりヘヴィーな印象にしていて新鮮でした。
曲の締めには番組の次回予告の決め台詞でもあり、今回のライブをはじめとした宮内さんのライブタイトルに多く採用されている
「ぶっちぎるぜ!」を宮内さんと観客一緒に決められていました。
・ここでゲスト司会の鈴木美潮さんが合流され宮内さんとトーク。
・宮内さん「よく40年歌ってこれたと思います。しあわせな40年でしたね」
・美潮さん「台風での順延を乗り越えてやっとの開催となりましたが、実は数日前、今日は雪という予報もあったんですよ。
以前も宮内さんのライブが雪に見舞われた事があったので、楽屋では宮内さんを『雪男』って呼ばれてました」
観客笑。
・東京スラムバンドの皆さんは宮内さんと年齢が近い。
・美潮さん「未確認なんですけど、今日もしかしたら私が最年少かもしれません」
03:超電子バイオマン/宮内タカユキ
04:バイオミック・ソルジャー/宮内タカユキ
-MC-
宮内さんのアニメ・特撮ソングのデビュー作であるスーパー戦隊シリーズ特撮「超電子バイオマン」よりオープニング。
緊張感のある歌詞と曲調を宮内さんが一言一言をしっかり歌われた後は、同じく「バイオマン」よりエンディング。
観客が軽快に手拍子をする中、宮内さんは体を左右に揺らしながら優しくはつらつと歌われていました。
・宮内さん「『バイオマン』をはじめとして色々なオープニング、エンディング、挿入歌を歌ってきたけど
特撮がほとんどでアニメには縁がないと思ってたんだよ。だから『銀牙 流れ星 銀』を歌えたのは嬉しかったね」
05:流れ星 銀/宮内タカユキ
-MC-
06:勝利の詩/宮内タカユキ
07:TOMORROW/宮内タカユキ
-MC-
ここからはアニメ「銀牙 流れ星 銀」楽曲群より、まずはオープニング。
きりりとした印象の宮内さんの歌声ももちろん、久し振りにバンド演奏で聞く事が出来たのも嬉しく。
続いて宮内さんが最終回「銀よ! 新たなる男の旅立ちへ!!」に流れたのが印象的だったという、挿入歌「勝利の詩」。
文字通り勝利の喜びや達成感を、宮内さんが高らかに歌われた本曲が聞く事が出来るのもソロライブならでは。
「銀牙 流れ星 銀」コーナーのラストはエンディング。それまでと打って変わって穏やかな曲調になり、
静かに優しく歌われる宮内さん。ステージ壁面に満月が映し出されていたのがとても素敵でした。
・美潮さんが合流され宮内さんトーク。
・ここで壁面のスクリーンに映されていた月が消えて円形のスクリーンのみになっていました。
・「勝利の詩」はバンド演奏での披露はおそらく初めてだとか。
・美潮さん「宮内さんはアニメ、特撮の歌を歌われる際、例えばRXだったらRXになりきって歌われるんですか?
それともRXを応援するぞっという感じで歌われるんですか?」
宮内さん「うーん、両方かな。でもやっぱりRXになりきっている方が強いかなぁ?」
・美潮さん「激しい曲とバラードの時とでは歌い方がかなり違う印象を受けるのですが」
宮内さん「そうだね。やっぱり曲が違うし、曲が違うと気持ちも変わってくるからね。
気持ちが変わると自然と声も変わってくるからね」
08:GULDEEN~Time to Fight/宮内タカユキ
-MC-
美潮さんを見送られ、続いて小説「未来放浪ガルディーン」のイメージアルバムより「GULDEEN~Time to Fight」。
宮内さんの伸びやかな歌声が魅力的で、特に今回は一番中盤のサビ前のロングトーンが圧巻でした、
・宮内さん「今回はバンドだからカラオケが無くて歌えなかった曲も歌えます。
次はそんな曲です。……曲紹介はしませんよ」
観客笑。
09:光の世界/宮内タカユキ
10:ビデオ戦士レザリオン/宮内タカユキ
-MC-
鋭いギターからはじまったのはアニメ「ビデオ戦士レザリオン」より挿入歌「光の世界」。
小気味いい曲調とシリアスな宮内さんの歌声を味わった後は、そのまま同じく「レザリオン」よりオープニングへ。
宮内さんのロボットソングの代表格ともいえる本曲は、近未来的なきりりとした宮内さんの歌声が魅力的。
・BARIさん「みやにーぃ、みやにーぃ、ジジイだから腰痛くなってきたーぁ」
観客笑。
宮内さん「痛くなってきた? 同い年でしょ?」
BARIさん「もう休みたーい。……これ去年大阪でもやったネタなんだけどね」
観客笑。
・ここで東京スラムバンドの皆さんは一旦退場。入れ替わりに美潮さんがご登場。
・この時の美潮さんは特撮「手裏剣戦隊ニンニンジャー」の"揺らめく霞"モモニンジャー/百地霞の胴着姿。
・「ご隠居! 大丈夫ですか?」と宮内さんに白い髭を着け、紫のちゃんちゃんこを着させる美潮さん。
宮内さんが故郷である茨城県を代表する有名人「水戸黄門」こと徳川光圀に早変わり。
・宮内さん「バンドがいなくなっちゃったよ」
美潮さん「本当だ! 全然気が付かなかった! バンドが無ければライブが続けられませんよー!
……そうだ! ここで今日のゲストの串さん、もじさんをお呼びして一緒に考えてもらいましょう!」
・ここで今日のゲスト"串さん"串田アキラさん、"もじさん"MoJoさんがご登場。
・串田さん「串さんです」
MoJoさん「もじさんです……(宮内さんを見たMoJoさん)。おぉまえ、なぁんてカッコしてんだぉ。ハハハ」
観客笑。
・美潮さん「串さん、もじさん、バンドがいなくなっちゃいました。どうしましょう」
串田さん「よぉし、じゃあ、みんなで筋トレしようか?」
MoJoさん「えぇ? いきなり出てきて筋トレ?」
・ここで串田さんによる「みんなで筋肉体操」スタート。スクワットをゆっくりやってみよう。
・筋トレをサボって指導する側になろうとするもじさん。
・美潮さん「おかしいでしょ?」
観客笑。
美潮さん「筋トレとか聞いてないですよ。汗かいちゃいましたよ。じゃあお約束のアレいきますよ」
・ここでダンボールで出来た簡易風呂桶が登場し疑似的に入浴シーンを再現する美潮さん。
・MoJoさん「おぉ~、オレも入ろうかな?」
串田さん「おぬしも好きよのぉ~」
観客笑。
宮内さん「串さん、もじさん、もういいでしょう?」
観客笑。
・美潮さん「せっかくだからお三方が揃われたので一曲歌って頂けますか?」
観客「おぉぉおお」
串田さん「三人で歌う歌って言ったらこの曲しかないよね」
11:ああ人生に涙あり (1C)/宮内タカユキ 串田アキラ MoJo
-MC-
肩透かし。一連の一幕の締めくくりとして歌われたのは時代劇「水戸黄門」よりオープニング。
美潮さん主催によるお三方のイベント340 Presents 「三兄弟祭」でもお三方で歌われた本曲は、
広く知られた楽曲だけにお三方に合わせて観客も一緒になって歌っていました。
・美潮さんが合流され、お三方とトーク。
・宮内さんが「超電子バイオマン」を歌う際のオーディション曲が
串田さんの「宇宙刑事シャリバン」とMoJoさんの「科学戦隊ダイナマン」。
・コワかったディレクターの思い出
・MoJoさん「戦隊を歌ってる人であの人を知ってるのは影ちゃん(影山ヒロノブさん)までなんだってね」
・宮内さん「オーディションで、♪ダイナメェンって歌ったら『ダイナマン』って歌いなさいって言われたよ。
『子供が聞くんだからちゃんと歌いなさい』って」
美潮さん「本当は複数形だから"マン"じゃなくて"メン"が正解なんですけどね」
・串田さん「おれ『サンバルカンってなんですか?』って聞いたら『ゴレンジャーから二人減ったやつ』って言われてさ。
おれ、その頃もう大人だし、ライブばっかりやってたから『ゴレンジャー』すらわかってなくてさぁ」
MoJoさん「オレもその頃にはCMとかばっかりやってたから作品の事をよくわからなかったなぁ」
串田さん「よくわからないまま歌ったからさ、大人の抑揚で歌っちゃったんだよね。
それからどういうヒーローかって知っていくんだけど、当時はもうちょっと説明してほしかったね」
MoJoさん「言われたの"メン"くらいでしょ? 優等生だったんだよ」
宮内さん「そんな事ないと思いうよ」
MoJoさん「クッシーとかオレは結構クセあるからさ。直さないと。まぁ、クセっていったらあれだけど」
串田さん「いやぁ、おれ達のはクセだよ」
観客笑。
12:科学戦隊ダイナマン/MoJo
-MC-
ゲストコーナーはMoJoさんから。スーパー戦隊シリーズより特撮「科学戦隊ダイナマン」よりオープニング。
MoJoさんはトークを受けて「ダイナ"マン"」を「ダイナ"メン"」と変えて歌われ観客を和ませながら、
ステージせましと動き回りながらパワフルに歌われていました。最後も「ダイナ"メン"」で締めくくられたり。
・MoJoさん「今日は"盟友"と言っていいタカユキくんの40周年。嬉しいよね。"メン"も出来たし」
観客笑。
13:星雲仮面マシンマン 2015ver./MoJo
14:キン肉マンGo Fight!/串田アキラ
-MC-
続いて特撮「星雲仮面マシンマン」オープニングのアルバム「星雲仮面マシンマン SONG & MUSIC COLLECTION」収録の新録版。
前奏で「マシンマンもマシン"メン"だね、……あ、でも一人だからマシン"マン"でいいのか」と話されながら
歌いながら振り付けやマイクパフォーマンスを交えてステージ上を勢いよく動き回られていたMoJoさんでしたが、
勢い良過ぎてステージ前方のモニターにマイクのコードをひっかけて倒してしまうというアクシデントもありました。
MoJoさんに「次はクッシーだっ!」と呼びこまれて串田さんがご登場され、アニメ「キン肉マン」よりオープニング。
頼もしくて楽しい楽曲を、串田さんならではのパワフルでコミカルな迫力の歌声で観客を盛り上げていました。
・串田さん「タカユキも40周年かぁ、おれも年取るわけだよなぁ……」
観客笑。
串田さん「おれもいつまで歌えるかわからないけど、負けないようにしないとね」
・串田さん「このライブハウスは月が映るんだよね? ……月って言ったら宇宙だよね?」
観客「おぉぉおおお」
串田さん「宇宙って言ったら、この曲だよね? よろしくぅ!!」
15:宇宙刑事ギャバン/串田アキラ
-MC-
続いて歌われたのはメタルヒーローシリーズよりアニメ「宇宙刑事ギャバン」よりオープニング。
お話を受けてスクリーンに再び月が映し出されてステージに彩りを添える中、力強い歌声を披露されていた串田さんでしたが、
曲の締めくくりで宇宙刑事ギャバンの変身「蒸着」ポーズを披露された際にキーボードの譜面台に手があたってしまい、
譜面台が倒れてしまうという、MoJoさんに引き続いてのアクシデントがおこっていました。
・宮内さん、MoJoさん、美潮さんも合流されトーク。
・モニターと、譜面台を倒して反省する二人のハカイダー。
・モニターと、美潮さんと奥井雅美さんと「影山ヒロノブ・遠藤正明・きただにひろしの『ゆかいな仲間たち2015』」。
・モニターと、MoJoさんと水木一郎さんと「アニソンパワー 2008 in NAKANO」。
・美潮さん「せっかくお三方が揃っているのに『水戸黄門』を歌ってる場合ではないんですよ。台本書いたの私ですけど」
観客笑。
美潮さん「お三方が歌っているならあの歌があるじゃないですか!」
16:伝説/串田アキラ MoJo 宮内タカユキ
-MC-
お三方揃い踏みで歌われたのは特撮Vシネマ「轟轟戦隊ボウケンジャーvsスーパー戦隊」のエンディング。
宮内さんを挟むようにステージ向かって左側にMoJoさん、右側に串田さんというポジションで歌われており、
串田さんとMoJoさんは先頃のアクシデントを受けて時折直立のまま歌われるシーンも見られました。
・美潮さんが合流され、串田さんをMoJoさんをお見送り。
・美潮さん「さぁ、ここから後半です。皆さん準備はよろしいですかー?」
観客「おぉおおおおおおぉおお」
宮内さん「後半は戦隊が続いてここから聞かせ所ばっかりだからね」
17:ゴセイナイトは許さない/宮内タカユキ
-MC-
後半は宮内さんが挿入歌を数多く歌われたスーパー戦隊シリーズの楽曲からスタート。
まずは特撮「天装戦隊ゴセイジャー」より"地球を浄める宿命の騎士"ゴセイナイトのターン。
きりりとした宮内さんの歌声と、原曲より一層重めなバンドアレンジがとても魅力的でした。
・イベント「星獣戦隊ギンガマン 20周年記念イベント はだしの心で感謝祭」へのゲスト出演が決まった宮内さん。
・宮内さん「オレは挿入歌しか歌っていないんだけど、なにせ主題歌を歌っている方が来られないからねえ……」
観客笑。
宮内さん「でも声をかけてもらえて嬉しいよ」
18:銀河の王者 ギンガイオー/宮内タカユキ
19:1000年戦士/宮内タカユキ
-MC-
2019年に放送終了20周年を迎えた特撮「星獣戦隊ギンガマン」より、星獣合体ギンガイオーのテーマ。
宮内さんがダイナミックな歌声を披露される中、曲中の「ギンガイオー」のコーラスは観客が担当していました。
続いては特撮「未来戦隊タイムレンジャー」より、近未来的なロックサウンドが印象深い「1000年戦士」。
疾走感あふれる本曲をしなやかに歌われる宮内さん。「タイムレンジャー」でのドスの効いた節回しは圧巻でした。
・チャイナドレスにお召し替えて美潮さんがご登場。
・美潮さん「今日は女性が私一人で、戦隊で言うとピンクなので、七変化とはいかないまでもちょっと衣装を変えてみました」
・2012年小脳梗塞で入院し退院直後に行われたバースデーライブの思い出。
・美潮さんが印象的だったステージ袖で祈るような眼で宮内さんを見つめていたご家族達。
・美潮さん「あれから7年、あの時から比べてどんどんと元気に歌われていますからね。奇跡は目の前で起きているんですよ」
宮内さん「色んな歌を歌ってきたけど、自分が歌ってきた歌に励まされたんだよね。
だからこれで歌うのをやめちゃったら、今まで自分が歌ってきた事、話してきた事がウソになると思ったんだよね」
20:星よ、にじむな!/宮内タカユキ
21:月のナイフ/宮内タカユキ
-MC-
壁面のスクリーンに再び月が映し出され、特撮「忍者戦隊カクレンジャー」より「星よ、にじむな!」。
闘病のお話を伺ってから聞くと宮内さんが静かに歌われる歌詞の一語一句に感じ入るものがありました。
雰囲気変わって初代タイガーマスク=佐山聡さんのテーマを集めたアルバム「咆哮~LEGEND OF THE TIGER~」より「月のナイフ」。
宮内さんの大人な雰囲気のロックな歌い方が心地良い本曲は、カラオケがない為、バンド演奏の今回ならではの披露。
間奏ではギターのShojiさんがステージ前方に登場されてソロを披露されました。
・宮内さん「今回のライブの会場を探していた時、このライブハウスを見つけて、ここは後ろに月が映るでしょ?
だから歌う曲に月や星、宇宙をテーマにした曲を選ぼうって思ったんだよね」
22:Astronauts-宇宙飛行士のバラード/宮内タカユキ
23:海賊たち~宇宙海賊のテーマ~/宮内タカユキ
-MC-
宇宙をテーマにした楽曲の中から、漫画「宇宙英雄物語」イメージアルバムから「Astronauts-宇宙飛行士のバラード」。
バラードを歌われる宮内さんもとても素敵で、本曲では宇宙への憧れを豊かな広がりを感じる歌声で伸びやかに歌われていました。
続いては特撮「海賊戦隊ゴーカイジャー」よりロックバラード「海賊たち~宇宙海賊のテーマ~」。
曲が盛り上がるにつれ歌声が一層情熱的になる宮内さん。同じロマンを感じるバラードでも「Astronauts」とはまた違った魅力でした。
ここから壁面のスクリーンに満月ではなく地球が映し出されていたのもとても素敵でした。
・美潮さんが登場され、ここでBARIさんが東京スラムバンドの皆さんをお一人づつご紹介。
・70年代から活躍されているベテランなので、40年前のギャグを交える東京スラムバンド皆さん。
・今後はカラオケが無い曲も積極的にバンドで演奏していきたい。
24:烈車合体! トッキュウオー/宮内タカユキ
-MC-
美潮さんを見送って歌われたのは、特撮「烈車戦隊トッキュウジャー」より、烈車合体トッキュウオーのテーマ。
宮内さんにとっては小脳梗塞から復帰後初の戦隊挿入歌である本曲は、トッキュウオーへの期待感を颯爽とした頼もしさで歌われており、
ライブで体感すると数多くの戦隊挿入歌を歌われてきた宮内さんならではの迫力を味わう事が出来ました。
・宮内さん「はじまると早いね。あっという間だよ。最後三曲はみんなと一緒に歌いたいと思います」
25:特警ウインスペクター/宮内タカユキ
26:特救指令ソルブレイン/宮内タカユキ
27:特捜エクシードラフト/宮内タカユキ
本編のラストはメタルヒーローシリーズで宮内さんが歌われたレスキューポリスシリーズ三部作
「特警ウインスペクター」「特救指令ソルブレイン」「特捜エクシードラフト」のオープニングを連続で。
どの曲も不世出の歌詞と近未来的なロックに宮内さんの強さと優しさが合わさった歌声がたまらく魅力的。
当方、小さい頃に見ていた作品なだけに、楽曲への思い入れもひとしおでございまして、
三曲を連続で歌われる宮内さんの力強さを目の当たりにしつつ、じっくりと噛みしめながら聞いていました。
-アンコール-
観客から拍手が贈られ、そのままステージ上に宮内さんがいらっしゃるままアンコールが起こりました。
少しして宮内さんとBARIさんが軽めの打ち合わせをされ、そのままアンコールの演奏が始まろうとした所、
宮内さんが話しだしてしまい、演奏が一旦ストップされました。
・宮内さん「いいタイミングで話しだしちゃったねぇ」
観客笑。
28:誰かが君を愛してる/宮内タカユキ
-MC-
アンコールは特撮「仮面ライダーBLACK RX」よりエンディングからスタート。
優しく語りかける様な宮内さんの歌声はどこか哀愁もあり、ライブではそれが一層如実に感じました。
サビの部分では観客も一緒になって大合唱になり、印象深いものがございました。
・美潮さんが合流され、今後の宮内さんの活動をアナウンスされ、駆け足で次の曲へ。
29:仮面ライダーBLACK RX/宮内タカユキ 串田アキラ MoJo 鈴木美潮
「祝☆歌手活動40周年記念 宮内タカユキLIVE ~ぶっちぎるぜ!~」を締めくくるのは特撮「仮面ライダーBLACK RX」よりオープニング。
イントロが演奏され出すと、仮面ライダーRXの武器であるリボルケインの大人向け玩具
「TAMASHII Lab 仮面ライダーBLACK RX リボルケイン」を持って串田さんが登場されると、観客から歓声が上がり、
続いてMoJoさんも登場され、宮内さんを暖かな目線で見守りながらサビ部分ではコーラスで参加。
凛とした歌声を披露されている宮内さんに合わせて観客も歌い、ライブの締めくくりにぴったりの賑やかな一幕となりました。
東京スラムバンドの皆さんもステージ前方に合流され、今回の出演者全員でラインナップが行われました。
宮内さん「ありがとう! また会おうぜぇ!!」
観客から拍手が贈られる中、出演者の皆さんが退場されていき、
「祝☆歌手活動40周年記念 宮内タカユキLIVE ~ぶっちぎるぜ!~」は終演となりました。
台風による順延からようやくの開催となった今回のライブ。
特撮関係の楽曲を中心に、アニメ、イメージソングと披露されて行く中、
バンド演奏ならではの、カラオケでのライブではなかなか聞く事が出来ない楽曲も聞く事が出来たり、
今回のライブ会場の特徴を活かした月や宇宙に関連する楽曲が披露されたりと、非常に趣の感じる内容でした。
「スーパーヒーロー魂」等でステージ拝見する機会はあったものの、
個人的に宮内さんのソロライブは久しぶりなので、宮内さんの歌をたっぷり味わう事が出来て感慨もひとしお。
小脳梗塞の後遺症は残ってはいるご様子ながら、発症直後の頃とは比べ物になら無い程にお元気になられており、
ステージに立って歌い続けられる宮内さんのお姿に勇気づけられる心地でした。
宮内さん歌手活動40周年おめでとうございます。
補足
・美潮さん「今日のバンドはホントの生音なんですよ。いわゆる半オケを使ってないんです」
・MoJoさん「ぇえ~みなのども~……"ども"ってのは業界用語だからね。ひかえおろぉう!!
ここにおわすお方をどなたと心得る? 恐れ多くも歌手活動40周年を迎えられた水戸タカユキさまにあらせられるぞ!」
ここで「水戸黄門」の印籠よろしくBOX-CD「歌手人生40周年記念 宮内タカユキ『ぶっちぎりBOX』」を掲げる予定でしたが、
そのまま進行してしまったMoJoさん。
MoJoさん「あ、コレを出すんだった。大変失礼いたしました」
観客笑。
・串田さんと宮内さんはアニメソングや特撮ソングを歌われる以前に
かつて赤坂にあったディスコ・ポテトクラブでお互い入れ替わりでステージをされており、面識がおありだったとか。
・宮内さん「当時、クッシー兄貴はコワいって噂だったんだよ」
串田さん「自分ではそんな事無いんだけどね。やっぱりソウルとか歌ってる人ってコワい印象があったみたい。
おれ、当時はアフロヘア―でさ、あの時ソウルとか歌ってる人って歩き方が独特だったからそう思われたのかな」
MoJoさん「あぁ、ソウルの人達って独特だったね。ずっとリズムをとってる感じで」
そして当時の歩き方を再現される串田さん。
・MoJoさん「タカユキがいないとオレ、ソロでライブやってなかったと思うんだよね。
親密になったのは2005年に三人で行った石巻かな(※宮城県石巻市・石ノ森萬画館で行われたイベント)。
あの時、最初にオレがオファーもらってたんだけど、そういうイベントをやった事がなくてさ。
心細くてどうしようかなと思って、タカユキとクッシーに声かけたら二つ返事でOKくれて。
その後、二人のライブに呼んでもらったりして、自分でもライブやってみようって思ったんだよ」
・串田さん「おれも声に特徴がある方だと思うけどさ、タカユキも特徴的だよね。
もうおれの声はガサガサだけど、タカユキはキレイなハイトーン。うらやましいよ。そのキレイな声を大事にして欲しいね」
・MoJoさん「ちょっといいネタ入ったなぁ。今度もどっかで歌う時『ダイナ"メン"』って歌おうかな?」
・美潮さん「今日で40周年という区切りですけれど、宮内さんの今年の目標はありますか?」
宮内さん「やっぱり、新曲、歌いたいよね」
観客拍手。
・入場時のクリアファイルとうちわと合わせ、終演後は特製ポストカードが配布されてお土産が沢山。
更に宮内さんが出口で観客の一人一人と握手や言葉を交わしてお見送りされていました。