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Act Against AIDS 2018 
「アニソン AAA Vol.7」 in Zepp Tokyo 
18.12.1 Zepp Tokyo

 

出演/JAM Project(影山ヒロノブ 遠藤正明 きただにひろし 奥井雅美 福山芳樹) 
   fhana(佐藤純一 yuxuki waga kevin mitsunaga towana) TRUE ORESAMA(ぽん 小島英也) 
   NOW ON AIR(飯野美紗子 片平美那 神戸光歩 岩淵桃音 鈴木陽斗実 田中有紀)

 

開演挨拶/竹山茂人

 

演奏/B.山本直哉 G.TAKEO Dr.青山英樹 Key.西村奈央 
   fhana(Key&Gt&Co.佐藤純一 Gt.yuxuki waga Sam&Glo.kevin mitsunaga) 
   ORESAMA(Gt.小島英也 DJ.モニ子 Ba.三浦光義) 
       カラオケ

 


エイズ(後天性免疫不全症候群)に関してより多くの人に関心を持ってもらい、 
偏見を無くして正しい知識を広めることを目的に、大手芸能事務所の株式会社アミューズを中心に 
1993年よりアーティスト、音楽業界、エンターテインメント業界が行っている啓発活動「Act Against AIDS」。通称AAA。

当初はサザンオールスターズのチェアマン・桑田佳祐さんを筆頭に、アーティストによるコンサートが開催されていましたが、 
現在は俳優やタレントも交えたバラエティショーや、各種講演会、フリーマーケット、学校での講演会等、多岐に渡っており、 
2020年7月に長く続いてきた活動に一旦区切りをつける事が発表されています。 

アニメソング業界でも2012年より影山ヒロノブさんを中心に、音楽レーベルLantisのアーティストを主軸にして 
「アニソン AAA」として開催されており、今回で7回目を数えました。

 

前々回の「Vol.5」では毎年夏に開催されている 
アニメソングフェスの殿堂「ANIME JAPAN FES」東京公演で催されていた、出演者が様々なコスプレをした 
オールナイトのアコースティックライブ「影山ヒロノブ・遠藤正明・きただにひろしのゆかいな仲間たち」をマイナーチェンジし、 
「アニソン AAA Vol.5 影山ヒロノブ・遠藤正明・きただにひろしのゆかいな仲間たち」として開催。 
前回の「Vol.6」は影山さん、遠藤さん、きただにさん、奥井雅美さん、福山芳樹さんによる

ボーカルユニットJAM Projectの皆さんをホスト役に 「アニソン AAA Vol.6 JAM Projectとゆかいな仲間たち」として開催されました。

 

出演者の皆さんのここでしか見られないコスプレ姿や、アコースティック特有の和やかな雰囲気は 
AJFの「ゆかいな仲間たち」そのままで、前々回にはO.N.Dの皆さんによるエイズに関するちょっとした寸劇もあり 
「AAA」のコンセプトに沿った様な印象でした。ただ、一方で影山さんやJAMの皆さんが楽器を一切演奏しなくなったり、 
「影山ヒロノブ・遠藤正明・きただにひろしの~」と銘打っているのに個人での歌唱が無かったり、 
ホストとゲストの皆さんのトークでは、所々で進行が滞る等のムラを感じる箇所も見てとれたり、 
ライブならではのアーティストの枠を越えたセッションが無かったりと、

それまでAJFで行われていた公演に比べると残念ながら見劣りする箇所が多く 
特に前回「Vol.6」では肝心のエイズに関する啓発は非常に少なく、

「アニソン AAA」としても「ゆかいな仲間たち」としても 更にパワーダウンした、という印象と寂しさがありました。

 

今回は「特別企画!!」と銘打ち、JAM Projectの皆さんが所属しているレコード会社である 
株式会社バンダイナムコアーツ、レーベル名「Lantis/ランティス」の設立20周年に伴い、五年ごとに開催されている 
所属アーティスト総出演のフェス「ランティス祭り」の開催が2019年6月に控えているという事もあり、

前回同様JAM Projectの皆さんをホスト役に ランティス所属の若手アーティストを迎えてのライブとして開催。 
オフィシャルサイトの説明文を読むに、エイズの啓発活動である「AAA」の一環と言うよりは「プレ・ランティス祭り」といった印象。 
どういった感じになるのかと思っておりました。

 

会場は東京のお台場にある大型ライブハウスZepp Tokyo。 
会場内ロビーにはアニソン AAAオフィシャルグッズやCDなどの物販ブースの他、

エイズの啓発パネルや過去の「アニソン AAA」の模様を納めた写真パネルや、募金箱、

さらに影山さんからのメッセージボードが展示されていました。

観客は椅子席で、ステージ後方壁面には「Act Against AIDS」の旗が掲げられており、 

その下には今回のハウスバンドを担当されるJAM Projectの皆さんの座付バンドのブースや

fhanaやORESAMAの皆さんの楽器ブースが設置されていました。


●開演挨拶/竹山茂人

 

開演時間になると「アニソン AAA」のプロデューサーである株式会社バンダイナムコアーツの竹山さんがご登場。 
この時、竹山さんは名字のみでの自己紹介だったのですが、おそらく竹山茂人さんではないかと思われます。 
「AAA」の趣旨説明や今回の「アニソン AAA」のコンセプトを説明され、更に「ランティス祭り」の告知も行われて退場されました。

しばらくすると会場内の照明がゆっくりと暗くなっていき、いよいよ開演です。

 

00:Overture/SE 
01:Hello!My World!!/fhana 
02:コメットルシファー~The Seed and the Sower~/fhana 
-MC-

 

清涼感のある音楽がオーバーチュアとして流れる中、fhana演奏陣の皆さんがご登場。 
ハウスバンドからベースの山本直哉さんとドラムの青山英樹さんもサポートとして加わって準備をされていました。 
演奏陣の皆さんの準備が整うと、ボーカルのtowanaさんも合流。一曲目はアニメ「ナイツ&マジック」よりオープニング。 
towanaさんの透明感のある歌声と軽快な曲調で盛り上がると、続いてはアニメ「コメットルシファー」よりオープニング。 
ドラマチックで疾走感抜群な展開の曲を、towanaさんがシルキーな歌声で縦横無尽に歌われ、爽やかなライブの幕開けとなりました。

 

・towanaさんがfhanaとして全体挨拶をされると、トークを佐藤純一さんにバトンタッチ。 
・発売が間近に迫った5周年記念のベストアルバム「STORIES」のお話。

 

03:青空のラプソディ/fhana

 

fhanaの皆さんのラストの曲は、アニメ「小林さんちのメイドラゴン」よりハッピーな雰囲気が魅力的なオープニング。 
towanaさんのやわらかいハイトーンが高揚感を誘う中、合いの手やサビ部分でのダンスは観客も一緒になって行っており、 
最後のサビ部分ではkevinさんもステージ前方に登場され、とても楽しそうに踊られていたのが印象的でした。

 

転換BGM:奇跡の地球 (カラオケ)

 

fhanaの皆さんが退場されると、客席がうっすらと明るくなり、ステージ上はスタッフさんが次の準備へ。 
スタッフさんによって楽器やアンプ等々が入れ替えられ、ステージ後方にはDJブースも準備されておりましたが、 
この場面転換が思ったより長く、ちょっとした休憩時間といったような印象を受けました。

 

04:Shadow and Truth (1C) 
~カラクリ (1C)/モニ子 
05:ワンダードライブ/ORESAMA 
06:Trip Trip Trip/ORESAMA 
-MC-

 

続いてはORESAMAの皆さんのご登場。まずはサポートをされているDJのモニ子さんのDJプレイから。 
グルーヴを感じる楽曲がしばらく流れた後、ORESAMAのボーカルのぽんさんがPON名義で参加されたユニットである 
ONE III NOTESが担当したアニメ「ACCA13区監察課」のオープニングが流されると、観客から歓声がおこり、ORESAMAの皆さんの 
ファーストアルバム「ORESAMA」よりオリジナル曲「カラクリ」へとつながる中、他メンバーの皆さんがご登場。 
サポートとしてモニ子さんの他にベースの三浦光義さんが参加されており、皆さんの準備が整うとボーカルのぽんさんがご登場。 
ORESAMAの皆さんのステージはアニメ「アリスと蔵六」よりオープニングからスタート。ぽんさんのしなやかさと曲調のポップさで 
観客を盛り上げると、そのまま流れるように2017年にリメイクされたアニメ「魔法陣グルグル」より初代オープニングへ。 
きらきらとしたぽんさんの歌声とキャッチーなサウンドが相まり、なんともマジカルな一幕でございました。

 

・ぽんさんがORESAMAを代表してトーク。 
・翌年2月のワンマンライブ「ワンダーランドへようこそ~in STUDIO COAST~」のご案内。

 

07:ホトハシル/ORESAMA 
08:流星ダンスフロア/ORESAMA

 

続いてはアニメ「ムヒョとロージーの魔法律相談事務所」よりエンディング。どこかアンニュイな雰囲気の曲に、 
観客も身を任せて楽しんでいる様子でしたが、ラストの2017年版のアニメ「魔法陣グルグル」より二代目オープニングになると 
ぽんさんのコケティッシュながらも力強い歌声に合わせて会場全体が踊る様な空気に。間奏ではぽんさんが演奏陣を紹介される場面も。

転換BGM:奇跡の地球 (カラオケ)

 

ORESAMAの皆さんが観客と遊ばれた後、再び客席がうっすらと明るくなり、ステージ上はスタッフさんが次の準備へ。 
この場面転換も先程までではないにしろ、思ったより長めで、またもやちょっとした休憩時間といった感じ。 
楽器やアンプ、DJブースがスタッフさんによって片付けられていくと、ステージ上が広々とした様に感じました。

 

09:この声が届きますように/NOW ON AIR 
-MC-

 

NOW ON AIRの皆さんの一曲目はデビュー曲であり劇場用アニメ「きみの声をとどけたい」よりイメージソング。 
清々しい曲調の中、しなやかで芯の強さを感じる歌声を披露されながらフォーメーションを交えたダンスを披露されました。

 

・ここでリーダーの飯野美紗子さんをメインにメンバーの皆さんがお一人づつお名前とメンバーカラー等を自己紹介。 
・飯野さん「私達は声優として活動しながらNOW ON AIRとしても活動しているユニットです。私達を今日初めて見たよって方ー?」 
 客席の方々から手が挙がります。 
 飯野さん「おーっ結構いらっしゃいますねー」 
 神戸さん「だと思ったーぁ」 
 観客笑。

 

10:restart my resolution/NOW ON AIR 
11:キボウノカケラ/NOW ON AIR 
-MC- 
12:わたし的Progress/NOW ON AIR

 

NOW ON AIRの皆さんの二曲目はオリジナル曲「restart my resolution」。激しめの曲調の中、躍動感ある歌とダンスを披露され 
観客に向かって手拍子や拳を上げる様に扇動する場面も。続いては劇場用アニメ「きみの声をとどけたい」よりエンディング。 
一転してはつらつとした曲調でポジティブなメッセージを歌われており、6人でのハーモニーはとても綺麗で厚みを感じました。 
愛嬌あるしたたかなイベント告知で観客を和ませつつ、ラストはこの日の4日後に発売のオリジナル曲「わたし的Progress」。 
弾むような軽快な曲調も印象的でしたが、メンバーの皆さんそれぞれが歌詞がはっきりと聞こえる歌声だったのも印象的でした。

 

転換BGM:奇跡の地球 (カラオケ)

 

13:UNISONIA/TRUE 
14:飛竜の騎士/TRUE 
-MC-

 

NOW ON AIRの皆さんが退場されるとハウスバンドの皆さんが準備をされ、続いてはTRUEさんのご登場。 
まずはTRUEさんとしてのアニソンデビュー曲であるアニメ「バディ・コンプレックス」のオープニングからスタート。 
はちきれんばかりの歌声と激しいパフォーマンスで観客を盛り上げ、ラストの反り返るような姿勢でのローングトーンは圧巻。 
観客の熱気もそのままに、続いてはアニメ「最弱無敗の神装機竜」より、ジェットコースターの様な勢いを感じるオープニング。 
ハイトーンでも声が細くならない颯爽とした力強い歌声は、ライブで体感するとその迫力は更に強く感じられました。

 

・16年の「Act Against AIDS 2016

『アニソン AAA Vol.5 ~影山ヒロノブ・遠藤正明・きただにひろしのゆかいな仲間たち~』 in Zepp Tokyo」 
 以来の「アニソン AAA」ご出演のTRUEさん。 
・TRUEさん「あの時はアニメ『少女革命ウテナ』天上ウテナのコスプレをしました」 
 観客「かわいーい」 
 TRUEさん「今の『かわいい』もう一回言ってもらってイイですか?」  
 観客「かわいーいーい」 
 TRUEさん「ありがとうございます。すみません。言われ慣れてないもので欲してしまいました。 
     いつもは『強い』とかしか言われないもので……」 
 観客笑。 
・TRUEさん「続いては、バラードを二曲連続で歌わせてもらいます。ちょっと皆さん座っていただいてよろしいでしょうか」 
 着座する観客。 
 TRUEさん「ありがとうございます。バラード二曲の後、もう一回、立っていただきます。すみません。なんか感情を揺さぶらせて……」 
 観客笑。

 

15:Sincerely/TRUE 
16:フロム/TRUE 
-MC- 
17:Another colony/TRUE

 

西村奈央さんのキーボード演奏の中、ゆっくりと歌いだされたのはアニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」よりオープニング。 
序盤のはかなさとせつなさで溢れる歌声から、ダイナミックに展開される曲と共に歌声が広がる様子がとても劇的でした。 
続いてはアニメ「終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?」よりエンディング。 
柔らかい曲調とTRUEさんの情感のこもった明るい歌声が作品のせつなさを逆に際立たせていて、しみじみと聞き入りました。 
2019年にご自身がデビュー5周年を迎える事を受けてのライブ告知等をお話され、再度観客を立たせたTRUEさんの最後の曲は、 
当時放映中のアニメ「転生したらスライムだった件」より、軽快なロックサウンドが心地よいエンディング。 
TRUEさんは芯の通った歌声は凛とした格好よさで、観客を扇動しながら間奏では「みんな大好きだよー!」と叫ばれる場面もありました。

 

転換BGM:奇跡の地球 (カラオケ)

 

18:Spinning Out of Control/SE 
19:神ノ牙 ~The Fang of Apocalypse~/JAM Project 
20:鋼のWarriors/JAM Project 
-MC-

 

TRUEさんが拍手で見送られると観客席が明るくなったと思うとほどなくして会場が暗くなり、トリのJAM Projectの皆さんのステージへ。 
アルバム「TOKYO DIVE」よりアルバムのオープニングであるインストがオーバーチュアとして流れる中、皆さんがご登場。 
JAM Projectの皆さんのステージは特撮映画「劇場版 牙狼〈GARO〉神ノ牙-KAMINOKIBA-」のオープニングからスタート。 
ミステリアスで重厚な曲調の中、皆さんの重々しい歌声が続き、遠藤さんの「牙狼」のロングトーンへとつながっていきました。 
その余韻もそのままに、ゲーム「スーパーロボット大戦X」オープニングでは

きただにさんに先導され随所の「X Cross!!」等の合い手が迫力満点。

 

・影山さんをメインにメンバーの皆さんがお一人づつご挨拶。 
・JAMおじさんとJAMおねえさん。 
・自己紹介でつまづきかけるきただにさん。 
・当時は口ひげをはやされていた福山さん。 
 福山さん「ひげおじさんです」 
・影山さん「毎年12月1日にこのイベントをやるんすけど、オレがデビューしたバンド、LAZYのリーダー(樋口宗孝さん)が 
     肝細胞がんで亡くなったのが10年前の11月30日だったんで、それと合わせてオレにとって記憶されている日なんすよ。 
     エイズも肝細胞がんも多くの人が立ち向かってきた病気です。エイズは今、沢山の薬が開発されつつあります」 
・バンドQueenとボーカルの故フレディ・マーキュリーを描いた映画「ボヘミアン・ラプソディ」が当時話題沸騰。 
 JAM Projectのメンバー皆さん全員ご覧になり、全員号泣されたとか。 
・影山さん「福ちゃんが愛してやまないフレディ・マーキュリーもエイズによって亡くなりました。 
     もし今の医学があれば、フレディもひょっとしたら命を落とす事がなかったかもといわれるくらい、医学は進歩してます。 
     今日はアニソンのライブですけど、盛り上がってる中で、どっかでそういう事を思いながら聞いてくれれば嬉しいです!」

 

21:The Brave/JAM Project 
22:THE EXCEEDER/JAM Project 
23:レスキューファイアー/JAM Project 
24:THE HERO!!~怒れる拳に火をつけろ~/JAM Project 
-MC-

 

続いて歌われたのはドラマ「勇者ヨシヒコと導かれし七人」よりアダルトな雰囲気漂うオープニング。 
スピーディーでしなやかな曲調はもちろん、間奏でのスキャットのハーモニーはライブで体感するとCDとはまた違った魅力。 
曲が終わるとノンストップで始まったのは、ゲーム「スーパーロボット大戦V」よりオープニング。へヴィでハードなサウンドを基調に 
メンバーそれぞれの魅力あふれる歌声が入り混じりる本曲は、JAM Projectの皆さんの「らしさ」を感じられ、

間奏の「FIRE!」のシャウトリレーは圧巻。 曲が終わるとそのまま青山英樹さんのドラムが軽快にリズムを刻まれ、

ゲーム「トミカヒーロー レスキューファイアー」より初代オープニングへ。 
救命の使命感とがむしゃらさを感じる独特な疾走感で歌われる本曲は、根強い支持を集めており、今回も観客も大いに盛り上がりました。 
「OK!! ラストソォング!」という影山さんの言葉から、遠藤さんのロングトーンの一撃も痛快なアニメ「ワンパンマン」よりオープニング。 
作品、楽曲ともに国内外での人気が高く、へヴィでラウドなロックサウンドを基調とする

現在のJAM Projectの皆さんの路線を決定づけたとも言え、ライブでも看板曲になっているだけに

ステージ上も観客席もパワフルな一体感を感じる盛り上がりぶりでした。

 

・影山さん「ソロで25曲やった後に歌う『THE HERO!!』も、今6曲目に歌う『THE HERO!!』も同じくらいキツいっす」 
 福山さん「どっちにしろ『THE HERO!!』がキツイんだよ」 
 観客笑。 
・影山さんに呼びこまれ、これまで出演された皆さんがステージにご登場。皆さん今回の「アニソン AAA」ライブTシャツ姿。 
・この時、fhanaのボーカルであるtowanaさん、ORESAMAのサポートメンバーのモニ子さん、三浦光義さんは登場されませんでした。 
・ここで今回出演の皆さんから一組一言つづコメント。 
・影山さん「ORESAMAって凄い名前だよね。今日ORESAMAの皆がオレサマ達の楽屋に挨拶に来てくれたんやけど、 
     『ORESAMAです! よろしくお願いします!!』って。なんやろ、この人たちは礼儀正しいんだか偉いんだか……」  
 観客笑。 
 ぽんさん「あっ。すみません」 
 影山さん「まぁ、少なくともきただに君よりかは偉いんで」 
 きただにさん「えぇえぇえええええええええ」 
 観客笑。 
 影山さん「きただに君よりかは背が高いし。ちゃんと謝っとけよぉ」 
 きただにさん「ホント、背が低くてスミマセン」 
 観客笑。 
・JAM Projectの皆さんはお一人づつご挨拶。影山さんがORESAMAの皆さんの影響か「〇〇様」とご紹介されていました。 
・「AAA」の活動が2020年をもって一旦終了するというお話。 
 影山さん「さっきも言ったんすけど、桑田さんや岸谷さんが『AAA』を初めて25年になります。 
     この25年の間にエイズの知識や医学も進化して、早期発見なら治る可能性も出てきました。 
     それを受けて桑田さん達の本体と同じく、本体の援護射撃として参加したオレたちも同じ様にストップします」 
・ここでハウスバンドの皆さんをJAM Projectの皆さんがそれぞれお一人づつご紹介。観客から拍手が贈られました。

 

25:奇跡の地球/JAM Project(影山ヒロノブ 遠藤正明 きただにひろし 奥井雅美 福山芳樹) 
       fhana(佐藤純一 yuxuki waga kevin mitsunaga)  
       TRUE ORESAMA(ぽん 小島英也) 
       NOW ON AIR(飯野美紗子 片平美那 神戸光歩 岩淵桃音 鈴木陽斗実 田中有紀) 
-MC-

 

「アニソン AAA Vol.7」のラストを飾るのは、1995年に「Act Against AIDS」患者救済募金活動の一環として 
桑田さんとMr.Childrenの皆さんが手がけられたキャンペーンソング「奇跡の地球」を今回の出演者でカバー。 
ボーカルの皆さんはそれぞれに歌うパートが設けられており、ソロでの歌唱はもちろん、遠藤さんとTRUEさんなど 
今回ならではの組み合わせでアーティストの枠を越えたデュエットも設けられていました。 
NOW ON AIRの皆さんは全員が歌われ、ボーカルのtowanaさんが不在のfhanaからはkevinさんがマイクを握られ、 
全体で合唱する前の最後の組み合わせでは、影山さんと肩を組んで満面の笑みで歌われていました。

 

閉演BGM:奇跡の地球 (カラオケ)

 

・影山さんの呼びかけでバンドの皆さんもステージ前方に合流されました。 
・全員がステージ前方に集合した所で、影山さんの音頭で万歳三唱が行われました。 
・ご自分のマイクをポケットに入れたところ、影山さんと奥井さんにマイクをポケットに収納されるきただにさん。

 

影山さん「ちょっと早いけど、みんなよいお年を!!」

 

退場する出演者の皆さんに観客から拍手が贈られ、出演者のみなさんが退場されると 
「Act Against AIDS 2018 『アニソン AAA Vol.7』 in Zepp Tokyo」は終演となりました。

 

七回目の今回はこれまで二年続いてきた「ゆかいな仲間たち」形式から一変してバンド演奏によるライブ形式で展開。 
若手ながらアニメソング界で独自の存在感を見せるfhanaの皆さん、TRUEさん、ORESAMAの皆さんが個性あふれるステージを披露され、 
デビューしたてのNOW ON AIRの皆さんは瑞々しい歌声で彩られる中、

貫禄を感じるJAM Projectの皆さんが大いに盛り上げて締められました。 
出演者全組がランティスのレーベルメイトという縛りに「プレ・ランティス祭り」という印象ながらも、

バラエティに富んだ内容となりました。 個人的には見ていた、見ている作品の楽曲を沢山聞く事が出来たのも嬉しうございましたし、 
前回、ほどんど言及されなくて閉口したエイズに関しての啓発も、影山さんがしっかりと言及されていたのも嬉しうございました。

 

ただ、特に前半ですが、出演者毎に場面転換に時間がかかっていた為、場内の熱気の上下が激しく、ライブ全体の流れが滞っていた印象。 
場面転換で間が空くのはちょっとした音楽フェスではままある事だとは思うのですが、

ライブに注力されている百戦錬磨のランティスらしからぬ構成。 

もしかしたら、場面転換の合間にホスト役であるJAM Projectの皆さんの誰がしかが登場されて、

若手アーティストの交流も兼ねて他の出演者の皆さんの近況や、配布された「AAA」のパンフレットや展示パネルを用いて

エイズに関するトークを行う等の工夫がされれば観客の集中が途切れ途切れにならずに、

ライブの肝心要である楽しみながらエイズを学ぶ事も出来、ライブ全体の流れも滞らなかったのかもしれません。

 

また、せっかくのレーベルメイトの複数アーティストが一堂に会するステージなので、

ホスト役のJAM Projectの皆さんと若手の皆さんが今回しか見られないセッション等で共演されるような場面が

最後以外は無かった事もあり、単純に各々のミニライブが続いた印象で全体的に「アニソン AAA」ならではの要素というのは

残念ながらあまり感じられず、少々オリジナリティに欠けたのは出演者の皆さんのステージはどの方々もとても素敵で

演目も旬のものづくしであっただけにあっただけに、少々残念に感じました。

 

「AAA」の活動自体が2020年7月の活動終了に伴い「アニソン AAA」としても来年2019年のライブが最後になる見通しなので、 
「ランティス祭り」を経た最後の「アニソン AAA」がどういった内容になっていくのか注目していきたいと思います。


 

補足

 

・本家「AAA」には花澤香菜さんや神田沙也加さん、更にウルトラマンティガさんなどアニメや特撮にご縁のある方々がご出演。 
 どちらかというと本家「AAA」より「アニソン AAA」に出演して欲しうございました。

 

・fhanaの佐藤さんは「Hello!My World!!」ではキーボード、「コメットルシファー」ではギターを演奏されていました。

 

・fhanaからはkevinさんは終始笑顔で楽しそう。ダンスもとても楽しそう。

 

・ORESAMAのステージではDJのモニ子さんがぽんさんと揃いの振り付けをされたり、 
 クラップなどを観客に促して盛り上げられていました。

 

・演奏中、ギターのケーブルをさばくわけでもないのに 
 舞台袖から出て来ちゃって観客に丸見えのスタッフさんがいらっしゃる。

 

・イベントの趣旨にもよると思うのですが、アニメソングをコンセプトにし、アニメソングを冠したライブで 
 アニメとは関係のない、ご自身のアーティストとしてのオリジナルソングを歌われるという事には 
 発売を目前にして観客に広く知ってもらいたいという狙いや思いがあると思います。 
 諸々のご事情があるとは思いますが、逆に若干のマイナスなイメージになっていやしないかと少々複雑な心境でした。

 

・TRUEさん「何かを伝える事に私の歌が役に立てば嬉しいです」

 

・奥井さん「今日は楽しんで勉強して帰りましょうね」

 

・影山さん「早く次の曲に行かないと。ウチのフレディ (福山さん)が歌いたがってるからね」 
 福山さん「歌詞、忘れちゃうからね」 
 奥井さん「そこなん?」 
 影山さん「えーっ! そっちぃ!?」

 

・出演者の皆さんが4曲以上披露される中、オープニングを務められたfhanaの皆さんは3曲と少なめ。 
 更にアンコールでtowanaさんがいらっしゃらなかったので、体調不良か何かだったのでしょうか。

 

・遠藤さん「一年に一度くらいはエイズについて考える日があってもいいんじゃないかと思います。無関心が一番いけないと思うので」

 

・影山さん「だにぃ~は全然、『〇〇様』が似合わんなぁ」 
 きただにさん「もう50っすよ。50。早く『〇〇様』が似合うようになりたいっすよ」

 

・影山さん「今回のメンバーの中で一番『〇〇様』が似合う、奥井様。"アニソン界のゴッド姉ちゃん"っすからね」 
 観客笑。 
 奥井さん「にいさんそういっていつも私の悪評を流すんですよォ」 
 影山さん「最近、奥井ちゃんはきただに君を呼ぶ時、『あぁたねぇ』って言いますからね」 
 奥井さん「それでにいさんが『デヴィ夫人や』とか言うんですよォ。ホントは怖くないですからねェ」 

 

・観客から沸き起こる「福山様」コール。 
 福山さん「……声をそろえなさいよ。せぇえええのっ」 
 観客「ふくやまさまぁあああー」 
 福山さん「EEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEHOOOOOOOOOOOOOOOO!! (※フレディ・マーキュリーの観客とのコール&レスポンス)」 
 観客「EEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEHOOOOOOOOOOOOOOOO!!」 
 奥井さん「それやりたかったんだぁ」

 

・同日に日本武道館で開催された本家「AAA」や前後三日間開催された桑田さんの「ひとり紅白」と比べるのもおかしな話ですが、
 前回までの「ゆかいな仲間たち」としてのスタイルと比べても、ライブとしては手間も暇もお金もかかっておらず、
 ホストであるはずのJAMのみなさんも、出演者のトリを務めただけでホストととしての役割が特に無かったのも寂しく、
 「特別企画!!」と銘打ったものの、ただアーティストを集めて、ミニライブを繋げただけで、スペシャル感は薄い印象でした。
 少々うがった見方になってしまうのですが、出演者の皆さんも披露された楽曲も決して悪いものではないのですが、
 「AAA」の一環としてのライブというよりかは時期的にどうしても「AAA」ネームバリューに乗って
 Lantisを、「ランティス祭り」をアピールしたいという方が前面に出ていたライブの様に感じてしまいました。

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