2025.04.01
「千晶と騒がNight」「ボイジャーソングライブ」追加
続・デビュー50周年記念 「水木一郎アコースティックライブ2018」
18.9.9 よみうり大手町ホール
出演/水木一郎 supported by ボイジャー(TAKERU 瀬下千晶)
コーラス/ボイジャー(TAKERU 瀬下千晶)
演奏/小西貴雄アコースティックバンド(Key&Pi.小西貴雄 Ag.鈴木俊太郎 Ba.田中秀和 Par.滝川岳 Ag.朝井泰生)
Harp.TAKERU
1968年にレコードデビューされ、2018年にデビュー50周年を迎えられたアニメソング界の"アニキ"こと水木一郎さん。
1971年から活動の場を歌謡曲からアニメソングに移されて以降、アニメ、特撮、イメージアルバム、ゲーム等々、
現在に至るまで様々な楽曲を歌い続けています。90年代後半からはアニメソングライブムーブメントの中心人物として活動され、
1999年のライブ「水木一郎 24時間1000曲ライブ」や、2001年にはJAM Projectの旗揚げに参加、
国内外でのライブ活動やドラマやバラエティ番組への出演など精力的に活動されています。
デビュー50周年を記念記念して2018年の夏のライブフェス「ANIME JAPAN FES 2018 "夏の陣"」東京公演の初日に
「水木一郎 デビュー50周年記念 特別公演 ~原点オンパレードだゼーット!~」を開催。
ご自身のルーツを中心に初めて歌ったアニメソングなど、水木さんの「はじめて」をコンセプトに、様々な楽曲を披露されました。
さらにアニメソング関係の歌手30名以上が水木さんにサプライズで登場し、
水木さんへのプレゼントとして堀江美都子さんと遠藤正明さんが作詞し、
影山ヒロノブさんが作曲された「ハピネス」を30名以上で披露され、 文字通りのハピネスにあふれた暖かで素敵なライブとなりました。
その「原点オンパレードだゼーット!」から約一か月後、特撮「ウルトラマン」シリーズをはじめ円谷プロ作品の歌を担当されている
ボーカルユニット、ボイジャーのお二人をサポートに迎え、ボイジャーの音楽面を支える小西貴雄さん率いるバンドを従えて
「デビュー50周年記念特別公演」の続編とも言えるアコースティックライブ「水木一郎アコースティックライブ2018」が開催されました。
会場は読売新聞東京本社社屋にあるよみうり大手町ホール。
舞台には幕が下りており、開演時間になると、客席の照明がゆっくりと暗くなっていき、観客の拍手の中、
ピアノの静かな音色が客席に響き、いよいよ開演です。
01:ゾフィーのバラード/水木一郎
-MC-
幕が上がり、小西さんがお一人でピアノを奏でられていると水木さんがご登場。中央に置かれた椅子に座られて歌いだされたのは
特撮「ウルトラマンA」よりウルトラ兄弟達の長兄であるゾフィーのイメージソングとして作られた「ゾフィーのバラード」。
ピアノだけのシンプルな演奏もあって、静かな中にある頼もしさがより強く感じられました。
・ステージに向かって左奥からピアノ、パーカッション、ベース、
手前左側にアコギ、マイクスタンドと譜面台を3対挟んでアコギという並びで楽器がセッティング
・水木さん「ついこの間50周年ライブをやったばっかりなのにいいのかと、
みなさんのお懐は大丈夫なのかと心配しておりました。あんまり使わせたくないもので……」
観客笑。
・初めてかもしれないアコースティックライブは今回だけのアレンジでお届け。
・ここで水木さんが今回「supported by」となっているボイジャーのTAKERUさんと瀬下千晶さんのお二人を呼び込まれてご紹介。
TAKERUさん「よろしくおねがいします」
千晶さん「よろしくおねがいします!」
水木さん「プレッシャーかけるわけじゃないけど、今日は二人のコーラスにも注目してもらいたいです」
TAKERUさん「プレッシャーです!」
観客笑。
・このホールの椅子はいい椅子。
・水木さん「今回のアレンジはどの外国の歌手にも負けないと思いますよ」
TAKERUさん「どなたがアレンジされたんですかあ?」
水木さん「小西貴雄って奴が……」
被っていた帽子を脱ぎ平身低頭する小西さんに観客から拍手が。
・今回のライブは歌う前に曲タイトルをあまり言わずに進行。
02:GO AHEAD ~すすめ! ウルトラマンゼロ~/水木一郎 with ボイジャー
03:キャプテンハーロック/水木一郎 ボイジャー
-MC-
今回の出演者が全員揃っての一曲目は、特撮「ウルトラマンゼロ THE CHRONICLE」よりオープニング。
イントロの印象的な旋律は水木さんが口笛、千晶さんがコーラス、TAKERUさんがブルースハープを吹かれていました。
お三方が一緒に歌われる楽曲としてはお馴染みの曲ではありますが、普段とは違ったアンニュイな印象を感じる一面を感じました。
続いては水木さんが歌われてきた数多くのアニメソングのレパートリーから、アニメ「宇宙海賊キャプテンハーロック」のオープニング。
元の曲は壮大なオーケストラですが、今回は強弱の効いたタンゴ調にアレンジされ、
ボイジャーのお二人のコーラスも加わり、とても新鮮に感じました。
・水木さん「小西さんはオレのレコーディングをディレクションしてくれた時に『夢のようだ』って言ってくれたんですよ。
そんなたいした男じゃないのに……」
TAKERUさん「いやいや」
水木さん「だから出会えた良かったです」
04:STRANGERS IN THE NIGHT ~夜のストレンジャー~/水木一郎 ボイジャー
05:オーブの祈り/水木一郎 with ボイジャー
-MC-
映画「ダイヤモンド作戦」の主題歌でフランク・シナトラが歌った「STRANGERS IN THE NIGHT ~夜のストレンジャー~」。
水木さんはゆったりとした余裕を感じさせる大人な歌いぶりを見せられました。
続いてはお三方の出会いとなった特撮「ウルトラマンオーブ」のオープニングであり、
映画「劇場版 ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!」でも挿入歌として流れた曲を、
ボイジャーのアコースティックライブで披露されてきたボサノヴァアレンジで。
イントロでは千晶さんが口笛を吹かれたり。オリジナル版では力強い歌い方ですが、
少しアンニュイでたおやかな歌い方をされており、とても大人っぽい雰囲気でした。
・このボイジャーのお二人のアコースティックライブで聞いて以来このアレンジがお気に入りの水木さん。
水木さん「ウルトラマンのかっこいいだけじゃない、哀愁を感じたんですよ」
・水木さん「今回アコースティックライブをやることになった時、このバンドじゃなきゃヤだって言ったんですよ。
まぁバンドのみんなはイヤかもしれないけど」
TAKERUさん「なにをおっしゃいますか!」
千晶さん「心から楽しみにしておりました」
水木さん「今度は逆にボイジャーがライブやって、オレがゲストだな」
TAKERUさん「みなさん聞きましたか!? すぐにTwitterとかでつぶやいてください。
じゃないと水木さんやっぱヤダとか言うかもしれないんで」
観客笑。
06:枯葉 (Autumn Leaves)/水木一郎 ボイジャー
07:いそしぎのテーマ (THE SHADOW OF YOUR SMILE)/水木一郎 ボイジャー
-MC-
フランスのシャンソンのスタンダードが、アメリカで英語に訳されジャズのスタンダードとなった曲の、
映画「枯葉」の主題歌になった英語詞バージョン。 悲し気な水木さんの歌声やボイジャーのお二人のコーラスはもちろん、
中盤のジャズアレンジの演奏が心地良かったです。
続いて映画「いそしぎ」の主題歌「いそしぎのテーマ (THE SHADOW OF YOUR SMILE)」をベースの効いた都会的なAOR調にアレンジで。
イントロからボイジャーのお二人のコーラスが素敵で、ウルトラマンの歌を歌われる時とはまた違った側面を感じることができました。
・水木さん「9月だし、もう秋だろうと思って『枯葉』を選んだらさ、天気が全然秋じゃねえじゃん」
観客笑。
TAKERUさん「残暑が厳しいですからね」
・アニソンを歌う前にご自身が作曲され、レコーディングした曲が多数発見された水木さん。
TAKERUさん「それはもしかして"歌謡界のプリンス"だった時の曲ですか?」
水木さん「そうです」
観客笑。
水木さん「今はプリンスではないですが……」
千晶さん「そんな事ないですよ。プリンス感ありますよ」
TAKERUさん「帝王とプリンスの部分を併せ持っていらっしゃる」
・作曲家のプリンス、コンポーザーのプリンスを目指そうと思った水木さん。
・歌謡曲時代にレコーディングはしたものの、発売されていなかった曲が保管されていた水木さん。
水木さん「やっぱりオレはプリンスだったんですね」
TAKERUさん「もう自分で言っちゃうんですね」
観客笑。
08:真夏の朝/水木一郎 ボイジャー
-MC-
ここからは20代前半の頃に水木さんが作曲された曲のコーナー。まずは「真夏の朝」。ピアノ演奏がオシャレなアレンジで、
ボイジャーのお二人のコーラスもメロウな雰囲気。間奏では口笛も披露された水木さんの歌いぶりはアニソンとはまた違った印象。
・楽屋トークをマネージャーさんに止められているけどしちゃう水木さん。
・料理上手な小西さん。
千晶さん「包丁とかもこだわってらっしゃいますよね」
水木さん「お皿もね。岳ちゃん料理する?」
滝川さん「しません! できません!」
観客笑。
・鈴木さんも料理上手。田中さんは肉じゃがなら。
水木さん「TAKERUはカレーだもんね」
TAKERUさん「カレーしか作れませんが、カレーなら誰にも負けません」
水木さん「千晶ちゃんは?」
千晶さん「聞いてください! 私のだし巻き卵は料亭並みです」
観客「おぉぉお」
・いつか水木さんのイベントで小西さんや鈴木さんの手料理が味わえるコーナーを作ってほしいTAKERUさん。
・水木さん「次の曲はNHKの『みんなのうた』に持っていきたい曲で、気に入ったらボイジャーにあげます」
TAKERUさん「えっ!? ……下さい!」
千晶さん「早い早い」
水木さん「50年前に作った曲ですけどね、子供たちに受けますよ。朝井さんも『これはいいっ!』って言ってましたから」
朝井さん「めっちゃいい曲ですよ!」
09:くすぐったいの/水木一郎 ボイジャー
-MC-
演歌調のアレンジのあそびうたの様でいてお色気も漂う「くすぐったいの」。
一番は水木さん、二番はTAKERUさんが歌われ、最後はお二人でくすぐりあうように。
キャッチーな「くすぐったいの」のフレーズとそれに続く千晶さんの「んっん~」の合いの手が耳に残り、
なんとも言葉にできない楽しさでした。
・水木さん「いい歌でしょ? あげるよ」
TAKERUさん「じゃあウルトラマンのステージで歌っていいですか?」
観客笑。
水木さん「合わねえよ! まぁ子供たちは喜ぶかもしれないけど」
千晶さん「くすぐりあったりして」
TAKERUさん「あとはお父さんお母さんが許してくれるかですけど」
観客笑。
・いちろうおにいさんと子供に戻るボイジャーのお二人。
・次の曲は、今回発見されて聞いてみた時に「この曲はボイジャーだろう」と水木さんが思われたという「古い友達のように」。
水木さん「曲はあげるから、二人とも作詞するでしょ? だから歌詞を二人で書いたらどうだって事で」
TAKERUさん「ありがとうございます」
10:古い友達のように/ボイジャー
-MC-
朝井さんのギターのみの演奏で、まずは50年近く前に水木さんが曲を作られたというオリジナル版の歌詞の「古い友達のように」。
メインの千晶さんの歌声と寄り添うTAKERUさんのハーモニーが、明るいながらも少し寂し気な印象を受けました。
お二人が歌われている間、水木さんはお二人の歌声に耳を傾けられていました。
・水木さんがご退場。
・TAKERUさん「supported by ボイジャーという事で、水木さんの様々な楽曲にコーラスとして参加させていただけるだけではなく、
水木さんが作られた曲をいただけるなんで」
千晶さん「めちゃくちゃ光栄ですよ」
TAKERUさん「さらにボイジャーらしく詞を書き直していいよと言っていただいて。すごく悩みました」
そんな折、ヒントとなったのは、水木さんの「歌手は山と違って頂上がない」という言葉。
TAKERUさん「歌手という先の見えない中で、なにが助けになるかと考えたら、僕らボイジャーにとってはお互いでもありますし、
なにより今日演奏していただいてるみなさんや、水木さんをはじめとした先輩方との絆だと思います。
それをボイジャーらしく等身大の詞にしました。タイトルは」
TAKERUさん&千晶さん「『いつか、僕らが。』」
11:いつか、僕らが。/ボイジャー
-MC-
「古い友達のように」と同じメロディながらより明るく、よりポジティブなアレンジになった「いつかぼくらが」。
こちらはTAKERUさんがメインで歌われて千晶さんがコーラスに。お話しされていたように、お二人の視点で見た先輩達への思いや、
支えあう仲間への思いを歌った、お二人らしい、ボイジャーのテーマソングといった感じの、とても素敵な歌詞でした。
・拍手をしながら水木さんが登場され、ボイジャーのお二人と合流。
・水木さん「舞台袖で聞いていたけど新しい歌詞もいいねー。これやっぱりあげるのやめるわ」
千晶さん「えーー!!」
TAKERUさん「ダメです!」
観客笑。
水木さん「すげぇいい歌になったじゃん。だからあげないよ」
TAKERUさん「クーリングオフは無しでお願いします」
水木さん「ウソだよ。まだ結構曲が出てきたからね。演歌とかポップスとかね」
千晶さん「いつか聞きたいですね」
・日本作曲家協会会員の水木さん。自称「日本一作曲をしない作曲家」。
・作曲しても自分で届け出をしない。気づいたらスタッフさんが届けてくれている。
・「ぜっと」と「ゼーット」と「ぜーっと」の話。
・「ヒーローマフラー」と「アニキマフラー」の話。
12:THE DAYS OF WINE AND ROSES ~酒とバラの日々~/水木一郎 ボイジャー
13:She (忘れじの面影)/水木一郎 ボイジャー
-MC-
映画「酒とバラの日々」の主題歌でスタンダードジャズの一曲として親しまれている「THE DAYS OF WINE AND ROSES」。
水木さんが以前よりライブでカバーされている曲で、その際はゆったりとした穏やかなアレンジで歌われていましたが、
今回は観客も手拍子で参加できる軽快で小気味の良いアレンジになっていました。間奏の田中さんのベースソロも魅力でした。
続いては1974年にシャルル・アズナヴールが発表し、
様々なアーティストがカバーしている「Tous les visages de l’amour (忘れじの面影)」を
1999年に映画「ノッティングヒルの恋人」の主題歌としてエルヴィス・コステロがカバーした「She (忘れじの面影)」版で。
静かな曲調だけに水木さんの雄大な歌いぶりをたっぷりと堪能することが出来ました。
・映画「酒とバラの日々」のお話。
水木さん「曲は凄くステキなんだけどこれが悲しいお話でねぇ。男女二人のお話で、主人公がアルコール中毒、アル中なんですよ」
千晶さん「主人公って事は男性の方がアル中?」
水木さん「これがねぇ、女性もアル中なの」
TAKERUさん「アル中の女性って事は……」
千晶さん「おっ、するってぇとアル中の女性ってのはあたしの事かい?」
観客笑。
TAKERUさん「千晶ちゃんはねビールが大好きなんですよ」
・「忘れじの面影」のお話。
水木さん「元はシャルル・アズナヴールって人が歌ってるから今回もそっちでアレンジをお願いしようと思ったんだけど
なんかね途中凄く急いでるように歌うんだよね。これは歌えねえなって思ってエルヴィス・コステロ版でお願いしたんだよ」
TAKERUさん「へー。オリジナル版も聞いてみたいですね」
水木さん「ググれば結構すぐに出てくるよ。『早く終わりたいなあ』って思って早口で歌ってる様に感じるんだよね」
・水木さん「さぁ次はアニソンいきましょう。この大手町ホールが入っているのは読売新聞本社。読売といえば野球は?」
TAKERUさん&千晶さん「ジャイアンツですね」
水木さん「そうです!」
TAKERUさん「大丈夫ですか? もう次に歌う歌ほとんどバラしちゃってると思うんですけど……」
観客笑。
・2018年現在、福岡ソフトバンクホークスの監督である工藤公康さんが、
読売ジャイアンツに在籍されていた頃に試合を観戦された水木さん。
その際に工藤さんがマウンドに上がる時、球場内で「侍ジャイアンツ」が流れている様子にとても感動したそうです。
水木さん「もう感動しちゃってさぁ」
千晶さん「工藤選手がバッターボックスに立たれる時に流れていたんですか?」
水木さん「ばーか。工藤選手はピッチャーなのっ!」
観客笑。
千晶さん「あーみなさんごめんなさーい」
TAKERUさん「しかも工藤さんって、今、僕が住んでる福岡を拠点とする福岡ソフトバンクホークスの監督だからね!」
観客笑。
水木さん「TAKERU、もし今度工藤監督に会ったらこの歌を歌ってごらん。きっと喜んでくれるから」
TAKERUさん「わかりました。千晶ちゃんの失言もしっかり伝えておきます」
観客笑。
・リードギターの朝井泰生さんは東京ヤクルトスワローズファン。
水木さん「なんかオレのマネージャーが言ってたけど、朝井さんはいつでも神宮球場の席を取ってもらえるんでしょ?」
朝井さん「昔アルバイトしてた時に、今の偉い人に可愛がってもらっていたんで……」
水木さん「可愛がってもらってたって、それ女の人?」
TAKERUさん「水木さん、もう早く次に行けってプロンプターから指示が出てます」
観客笑。
14:侍ジャイアンツ/水木一郎 ボイジャー
-MC-
アニメ「侍ジャイアンツ」より、水木さんが"松本茂之"名義で歌われたオープニング。
原曲の痛快なイントロが小西さんのピアノ演奏によってがらりと替わり、
どこかミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」の一曲でありスタンダードジャズとしても知られる
「My Favorite Things (私のお気に入り)」を思わせる、 落ち着いたゴージャスなアレンジになり、
水木さんの歌いぶりも曲調に合わせて大人っぽくなっている印象でした。
途中、千晶さんとTAKERUさんがソロでアドリブを披露される場面があり、それぞれが読売巨人軍を応援しつつ、
水木さんの50周年を讃えられていました。
・NHK BSドラマ「真夜中のスーパーカー」のお話。
・演出家の方に偶然出会って出演が決まる。
・水木さん「台詞もオウム返しでOKって言われたんで覚える必要がなかったんだよ」
TAKERUさん「そんな事ってあるんですね」
15:ルパン三世愛のテーマ/水木一郎 ボイジャー
16:2000GT愛のテーマ
~真夜中のスーパーカー (short ver.)/水木一郎 ボイジャー
-MC-
アニメ「ルパン三世(新)」より二代目エンディング。元来がアコースティックに映える本曲は、よりアンニュイなアレンジになっており、
ミラーボールが会場を彩る中、水木さんの色気漂う歌いぶりとボイジャーのお二人の静かなコーラスに酔いしれました。
続いてはNHK BSドラマ「真夜中のスーパーカー」より、挿入歌「2000GT愛のテーマ」とMEGUMIさん、
深沢敦さんと歌われたイメージソングをメドレーで。 ゆったりとした「愛のテーマ」まではミラーボールが回っていましたが、
グルーヴィーな曲調の「真夜中のスーパーカー」になると照明も一転。 ノリノリの演奏の中、椅子から立たれて歌われ
後半には激しいアドリブやフェイクをされる水木さんが印象的でした。
・水木さん「だいたいこういう時はステージ上に時計があるんですけど、今日はないんですよ。
……という事はずっとやってていいのかな?」
観客拍手。
・来年の事を話そうとしてプロンプターに止められる。
・この日の一ヶ月前に行われたライブ「水木一郎 デビュー50周年記念 特別公演 ~原点オンパレードだゼーット!~」は4時間オーバー。
・水木さんのデビュー50周年お祝いソング「ハピネス」をアニソン関係の歌手総勢30名以上が登場され、歌われた時の話。
水木さん「よく嬉しくて涙が出るって言うけど、ああいう時って涙って出ないもんだね」
TAKERUさん「嬉しすぎてという事ですか?」
水木さん「もうびっくりしすぎちゃって。もう眼に入ってくる仲間たち一人一人にびっくりしちゃって。
これだけの人数ギャラどうしようって」
観客笑。
TAKERUさん「あの時そんな事を考えてたんですか?」
水木さん「ライブ終わってからだよ」
観客笑。
・「ハピネス」はこの年の秋に発売される水木さんのデビュー50周年記念アルバム「Just My Life」に収録。
水木さん「アルバムタイトルは『ハピネス』歌詞からとりました。『ハピネス』もついこの前、レコーディングも終わりました」
千晶さん「早く聞きたいです」
水木さん「この後歌うけど、お客様の前でオレが歌うのは初めてです」
観客拍手。
水木さん「でもさ、オレの詞なんだよね。歌詞が『オレ』とか『ゼット』とかだし。
誰かが讃えて歌ってくれるんじゃなくて、自分で歌っていいのかなあって」
TAKERUさん「だって一人称が『オレ』ですもの。水木さんが歌わないと」
17:ハピネス/水木一郎 ボイジャー
本編のラストはライブ「水木一郎 デビュー50周年記念 特別公演 ~原点オンパレードだゼーット!~」で
水木さんに贈られた50周年記念曲「ハピネス」。 当日は水木さんではなくアニメソング関係の歌手の方達が歌われていたので、
水木さんがステージで歌われるのは今回が初めてでした。
水木さんご自身を感じる歌詞と、明るく前向きな曲調はとても素敵で、のびのびと歌われる水木さんが印象的でした。
間奏では水木さんがバンドの皆さんをご紹介。それぞれにソロパートが設けられ、その後ボイジャーのお二人を紹介されていました。
-アンコール-
-MC-
・拍手の中、水木さんが退場され、次いでバンドの皆さん、ボイジャーのお二人が退場されると拍手がアンコールを表す手拍子に。
・しばらくすると水木さんがお一人でご登場。
・水木さん「ボイジャー! 一緒に出てくるんでしょー?
なにサボってんの? 今日は"supported by ボイジャー"なんだからサボォってんじゃないよ」
観客笑。
・ボイジャーのお二人も合流され、続いてバンドの皆さんもご登場。小西さんは帽子を脱がれていました。
・水木さん「今日は終わったらまたお酒飲むの?」
千晶さん「今日ですか? えーっと…………………………………」
TAKERUさん「飲むな。これは。『酒とバラの日々』だな」
観客笑。
・水木さん「ボイジャーは今日頑張ってくれたから、アンコールはボイジャーの曲をやろう。オレは少し入るから」
千晶さん「そんな本末転倒な!」
TAKERUさん「いいんですか?」
・「本末転倒」を身体で表現する千晶さん。
18:みんな大好きなウルトラマン/ボイジャー 水木一郎
-MC-
アンコール一曲目はウルトラマンの一大イベントとして毎年夏に開催されている「ウルトラマンフェスティバル」の20周年記念ソング。
千晶さんがメインに歌われ、TAKERUさんが全編にわたりサポート。途中に水木さんが要所要所に歌われるというパート分け。
間奏のお三方によるアドリブ合戦はライブならではの一幕。
ラストは水木さんの「シュワッチ」の掛け声でお三方がスペシウム光線のポーズで締めくくられました。
・お肌がピチピチな水木さん。眉間のしわの数も二十歳の頃のまま。
・千晶さん「今日はいつもより増してお肌に張りがある……ってなんか女子同士のトークになってますけど、っぷりぃっとしてますよね」
水木さん「それは太ってるってこと?」
千晶さん「ちがいます!! ちがいます!!」
観客笑。
・水木さん「今回は最初に曲紹介をしないで歌い終った後に言ってます。さぁ次の歌はなんでしょうね? この歌です!」
19:バビル2世/水木一郎 ボイジャー
-MC-
椅子から立たれた田中さん、滝川さんが勇ましいリズムを奏でる中、
小西さんのピアニカと朝井さん、鈴木さんのギターがしなやかに演奏され、
さながらロシア民謡を思わせるような、軽快で独特な曲調のアレンジで披露されたのは、アニメ「バビル二世」よりオープニング。
前奏や間奏では水木さんとボイジャーのお三方がコサックダンス風の踊りや、
手をつないでラインダンス風の踊りを踊られる場面もありました。
・スタッフや周囲の人、ファンにも注意される水木さん。
・水木さん「でも注意されなくなったらダメだよね。スタッフもそうだし、
堀江とか後輩にも『アニキちょっとしゃべりすぎ』とか言われてるうちはいいよね」
TAKERUさん「やっぱりそれだけアニキが周りの方々から愛されているって事ですよね」
水木さん「TAKERUもね、みんなから愛されるお爺ちゃんになりなね。いつまでもジュノン・ボーイではいられないから※」
観客笑。
※TAKERUさんは「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」特別賞を受賞され芸能界デビューされました。
・座って歌うのが新鮮な水木さん。
水木さん「お客さんもここは椅子がいいからゆったり聞けたと思います。
先月の50周年ライブの時は普通のパイプ椅子だから長時間は痛かったでしょ?
でもそんな中でライブにいらしてくれた渡辺宙明先生が93歳なのにずっと座って笑顔で聞いていてくださってねぇ」
・プロンプターから急かされないので、名残惜しいからもっと喋りたい水木さん。
・水木さん「今回はオレも譜面台があるから見て歌っていいし、バンドの皆さんも
……あ、朝井さん、譜面見てない時ありましたね。なんか自分に酔って」
観客笑。
TAKERUさん「朝井さん、アニキにはバレてましたよ」
水木さんの言葉を受けてご自身に酔いしれてギターを弾かれる朝井さん。
水木さん「いいよね。さぁ、自分にうっとりする朝井さんからはじまる曲がいよいよ最後の曲です」
20:マジンガーZ/水木一郎 ボイジャー
ラストは朝井さんの自他共にうっとりする程に情熱的なギター演奏からはじまったアニメ「マジンガーZ」よりオープニング。
途中から水木さんとボイジャーのお二人は椅子を立たれ、水木さんがメインで歌われる中、
ボイジャーのお二人はスキャットや合いの手で参加。 最後は水木さん、ボイジャーのお二人はもちろん、
バンドの皆さん全員そろっての「Z」ポーズで締めくくられました。
・曲が終わり、バンドの皆さんもそれぞれのブースからステージ前方に登場されると、観客から拍手が贈られました。
・水木さん「小西さん、これ一回で終わりとかやめましょうね。せっかくのアレンジがもったいないから」
小西さん「またやりましょうね」
観客拍手。
・バンドの皆さんが退場され、水木さんとボイジャーのお二人だけに。
・水木さん「皆さん今日は遅くまでありがとうございました。水木一郎と」
TAKERUさん&千晶さん「ボイジャーでした!」
水木さん「愛してる……ゼェエエエエエエエエエエエエッ!!!」
水木さんのひと声をきっかけに幕が下りる中、観客から拍手が贈られ、
続・デビュー50周年記念 「水木一郎アコースティックライブ2018」は終演となりました。
水木さんの味わい深い歌いぶりを腰を据えてじっくりと聞けるのはもちろん、リラックスしたトークもアコースティックならでは。
待望の「ハピネス」初披露やボイジャーのお二人の視点だからこその「いつか、僕らが。」もとても素敵でした。
これまで水木さんがライブでアニメ・特撮ソング以外のスタンダードナンバーを歌われる機会は何度かありましたが、
水木さんが椅子に座る形式でアコースティックバンドでのライブ、
小西さんによる慣れ親しんだアニメ・特撮ソングとスタンダードナンバーの斬新なアレンジ、
ボイジャーのお二人がサポートという形でコーラスをメインにご出演という、これまでに無い新鮮さを感じ、大変興味深かったです。
改めまして水木さんデビュー50周年おめでとうございます。
補足
・当日の会場に向かうロビーにはJAM Projectの皆さん、高取ヒデアキさんとZETKIの皆さん、うちやえゆかさん、
ボイジャーのお二人の所属事務所マッシュアップエンターテイメント、水木さんのファンクラブ「SONG」等から祝花が飾られていました。
・今回の座組は前年に開催されたライブ「ボイジャー アコースティック ウルトラ ライブ 2017」に水木さんがゲスト出演された際に、
ボイジャーのお二人のステージや小西さんのアレンジ、バンドの皆さんの演奏に感銘を受けた事がきっかけだとか。
・水木さん「これだけボイジャーを可愛がってるんだから、君達が成長していってオレを追い抜いていつか自分のライブにオレを読んで
オレが2、3曲くらい歌うっていうっていう事をしてよね」
TAKERUさん「じゃああと10曲くらい水木さんの曲をください。それが一番の近道だと思うんで」
観客笑。
・小西さんの靴下がカラフルでおシャレ。
・「真夜中のスーパーカー」後半は"ソウル界の帝王"ジェームス・ブラウンの
ライブパフォーマンス「マント・ショウ (Cape Act)※」のオマージュ。
※ジェームス・ブラウンが熱の入ったパフォーマンスをする中、その激しさのあまりステージ上で倒れ込んでしまい、
よろける中、スタッフがマントをかけると復活して再びパワフルなパフォーマンスを披露されるというもの。
・水木さん「小西さんと朝井さんは中西圭三さんと一緒にやってるから、『水木一郎の演奏なんか嫌だよ』とか思ってなかった?」
小西さん&朝井さん「なにいってるんですかー!!」
観客笑。
TAKERUさん「早いっ」
・水木さんが声をかける度、椅子から起立して水木さんの方を向く朝井さん。
・水木さんからのごちそうのお誘いにはいつでも財布を持たず、夢と希望をもって駆けつけるという朝井さん。
・水木さん「ボイジャーの二人も後輩が出来たらちゃんとご馳走するんだよ」
TAKERUさん「はい!」
水木さん「でも二人だからって割り勘とかにしちゃだめだよ」
千晶さん「……便利ですね! ユニットって!!」
観客笑。
・バンド紹介時、滝本さんに「子門真人じゃありません」と水木さん。
・水木さん「ボイジャーにオレの曲をあげるって言ってもアレだろ?
ホントはオレの作った曲じゃなくて『マジンガーZ』とかが欲しいでしょ?」
観客笑。
TAKERUさん「さすがに『マジンガーZ』はいただけませんよ!」
千晶さん「今、TAKERU君、欲しそうな顔してましたよ。あの、あわよくば感」
TAKERUさん「え、ちょっとまってください。……く、くれるんですか?」
観客笑。
・水木さん「やっぱりメインになる人の人柄が良いと素敵な人が集まるよね」
TAKERUさん「水木さん、それ、人から言われるやつです!」
観客笑。