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水木一郎 デビュー50周年記念 特別公演 ~原点オンパレードだゼーット!~ 
18.8.10 Zepp Tokyo

 

出演/水木一郎

 

ゲスト/西尾和子 堀江美都子 影山ヒロノブ ボイジャー(TAKERU 瀬下千晶)

 

司会/ショッカーO野

 

コーラス/アップルパイ(平山佳代子 杉山小絵子) ザ☆カインズ(貴日ワタリ 常見弘士 斉藤淳一) 
演奏/Super Rescue BAND(G.鍋嶋圭一 Ba.吉岡満則 Dr.岩田"GUNTA"康彦 Key.松原ひろし) 
   Z旗horns(Tr.Akuzawa Tr.KENTO Sax&Fl.Chouemon Tb.Ozaki)

 


ANIME JAPAN FES。 
1998年夏より数日間にわたってアニメソングのライブをフェス形式で毎年開催している通称"AJF"。 
アニメ、特撮、ゲーム等のソングライブを中心に、声優さんによるチャリティーオークション、 
アニメ関係者によるオールナイトのトークライブ等、様々な催しものが開催されてきました。 
その後定番となるフェス形式でのアニメソングライブの草分け的存在であり、 
アニメソングフェスが新興しては消えていく中、90年代から2010年代の現在まで開催され続けています。

 2000年代中盤以降、東京公演での複数日複数公演を中心に、大阪、名古屋などでは一日一公演で開催。 
初演の1998年から2002年までは東京公演は渋谷を中心に三日間複数の会場で開催されていましたが、 
2003年から現在まではお台場に場所を移し、三日間三公演を一つの会場で開催しています。

 

この年、2018年に「ANIME JAPAN FES」が開催20周年を迎えました。おめでとうございます。 
開催20周年の「ANIME JAPAN FES」東京公演一日目の演目はデビュー50周年を迎えた"アニソン界の帝王"水木一郎さんの特別公演です。

 

水木さんは1968年にレコードデビュー後、1971年からアニメソングを歌われ、 
アニメ、特撮、イメージアルバム、ゲーム等で様々な楽曲を歌われ、ご自身の持ち歌は全部を合わせたら1500曲を越えるそうです。 
90年代後半からはアニメソングライブムーブメントの先陣に立たれ、「ANIME JAPAN FES」でも中心人物として活動中。 
1999年のライブ「水木一郎 24時間1000曲ライブ」や、2001年にはJAM Projectの旗揚げに参加、 
国内外でのライブ活動やドラマやバラエティ番組への出演など精力的に活動されているアニメソング界の"アニキ"です。

 

そんな水木さんがデビュー50周年を記念して開催されたのが今回の特別講演。 
タイトルに「原点オンパレードだゼーット!」とあるだけに、水木さんの様々な原点を掘り下げる内容の様子。 
さらに共にアニメソング界を牽引してきた堀江美都子さん、共にアニメソング界を盛り上げてきた弟分の影山ヒロノブさん、 
特撮「ウルトラマン」シリーズの楽曲を多く歌われ、近年水木さんが可愛がっているボイジャーのTAKERUさん、瀬下千晶さんのお二人、 
そして水木さんが初めてデュエットをしたお相手である西尾和子さんもゲストとしてご出演という事で、とても楽しみにしていました。

 

会場はお台場にあるZepp Tokyo。 
ロビーにはそうそうたる歌手の方々からはもちろん、

名だたるアニメ制作会社や様々な企業から贈られたお祝いの花が通路狭しと飾られており、 
AJFのグッズやCDの物販や50周年記念グッズの販売も行われていてとても賑わっていました。、

ホール内に入るとステージの奥の壁には今回のAJFのロゴをあしらった

「AJF2018 ANIME JAPAN FES tokyo ×OSAKA」と書かれた旗が掲げられていました。 
その下、ステージ上は一番奥、向かって左側にコーラスブース、右側にホーン隊のブースがあり、 
一段下がって左からベース、ドラム、キーボード、ギターと、それぞれの楽器がセッティングされていました。

 


-開演前挨拶-


開演時間になると、ブラックスーツに白ネクタイのフォーマルな衣装を着られたショッカーO野さんがゆっくりとご登場。

 

・ショッカーさん「このたびは水木一郎 デビュー50周年記念 特別公演にご来場頂きましてありがとうございます」 
・今回の公演は水木さんの色々な"原点"や"初めて"を中心とした内容。 
・折り目正しく水木さんとの30年以上のお付き合いを振り返られるショッカーさん。 
・ショッカーさん「堅苦しい挨拶はこの位にしまして、今日はライブですので皆さん、盛り上がってくれますかぁッ!?」 
 観客「おぉおぉぉお!!」 
 ショッカーさん「それでは『水木一郎 デビュー50周年記念 特別公演 ~原点オンパレードだ』……」 
 ショッカーさん&観客「ゼェェエェェェエーッ!!」 
 ショッカーさん「開演です!!」

 

00:愛の詩 Quando l'amore diventa poesia/Super Rescue BAND 
01:君にささげる僕の歌/水木一郎 
02:原始少年リュウが行く/水木一郎 
-MC-

 

ショッカーさんのご挨拶の間にセッティングされていたバンドメンバーのみなさんが奏でられたのは、 
マッシモ・ラニエリが歌い、日本で一番売れたカンツォーネのレコード「愛の詩 Quando l'amore diventa poesia」のインストゥルメンタル。 
哀愁を誘う曲が終わると奏でられたイントロと共に水木さんがご登場。

水木さんのデビュー曲でる「君にささげる僕の歌」を情感を込めて歌われました。 

曲が終わると観客からの声援の中、聞こえてきたイントロは、アニソンデビュー曲であるアニメ「原始少年リュウ」のオープニング。 
お弟子さんであるアップルパイとザ☆カインズのみなさんのコーラスを従え、レコードを彷彿とさせる歌いぶりをみせられました。

 

・「愛の詩 Quando l'amore diventa poesia」を一節ご披露。

 オープニングに選曲したのは「君にささげる僕の歌」がカンツォーネ歌謡と呼ばれた事から。 
・"歌謡界のプリンス"としてデビュー。 
・水木さん「長くなってしまうのでトークは省きます」 
 観客「えぇぇー」 
 水木さん「またの機会に冗談かましますので」

 

03:嵐よ叫べ (2C)/水木一郎 
04:ぼくらのバロム1 (2C)/水木一郎 
-MC-

 

水木さんが初めて特撮作品主題歌を担当された「変身忍者嵐」のオープニング。 
水木さんは劇中の秘剣・影うつしのアクションを交えられながらまっすぐに歌われました。 
続いて"雄叫び"の原点のひとつである特撮「超人バロム1」のオープニングでは、観客と共に緩急の効いた"雄叫び"を披露されました。

 

・初めて演技をしたのは、デビューした年に時代劇「日本剣客伝」に小姓役。その時のセリフもご披露。 
・水木さん「その後チョイ役で色々出させてもらいました。今歌った『バロム1』では海野という新聞記者役で、レギュラーだったんですよ。 
     でもやっぱり演技が下手だったんでしょうね。ドルゲに洞窟でヤられて2話目でいなくなりました」 
 観客笑。 
・次はロボットアニメの初めてである「アストロガンガー」。 
 水木さん「中東の方で人気らしくて、現地の楽団とコーラスグループが歌っているのをYouTubeで見たんですけど……オレを呼べよぉ」 
 観客拍手。 
 水木さん「まだ中東には行った事が無いんで。呼ばれてはいますけど」

 

05:アストロガンガー (2C)/水木一郎 
-MC-

 

水木さんが初めて主題歌を担当されたロボットアニメ「アストロガンガー」のオープニング。 
素朴な印象の序盤から、曲が進むにつれて徐々に際立っていく勇ましさがたまりませんでした。

 

・水木さん「この後にスーパーロボット、『マジンガーZ』に出会うわけです。 
     これが無ければ『スーパーロボット魂』もみなさんの前で歌ってる事もなかったかもしれません。 
     この曲で渡辺宙明先生と出会えました。先生は今も90歳を超えてもお元気でいらっしゃるのがとても励みになりますね」

 

06:マジンガーZ 
~Zのテーマ (1C) 
~ぼくらのマジンガーZ (1.5C)/水木一郎 
-MC-

 

ゲーム「スーパーロボット大戦」やライブ「スーパーロボット魂」、ひいてはANIME JAPAN FESの原点であり、 
今日の水木さんの活躍の原点となったアニメ「マジンガーZ」から、主題歌EPと同じ3曲をメドレーで。 
「マジンガーZ」の勇ましさ、「Zのテーマ」の渋さ、「ぼくらのマジンガーZ」のはつらつさと、三曲三様の個性を体感できました。

 

・水木さんの師匠である和田香苗先生のお話。 
 水木さん「和田先生は厳しくて、詞の表現がしっかりできないと歌手としては駄目だという先生でした。 
          アニソンは詞の内容を子供たちに伝えなければいけないので、先生の元で学んだのはとても良かったんだと思います」

07:われらの旅立ち (1C) 
~わが友わが命 (1C) 
~キャプテンハーロック(2C)/水木一郎 
-MC-

 

初めてアルバムが日本コロムビアでゴールデンLP賞を受賞したアニメ「宇宙海賊キャプテンハーロック」より3曲をメドレーで。 
いきなりエンディングの「われらの旅立ち」、そして最終回で使われた挿入歌「わが友わが命」を挟み、 
オープニング「キャプテンハーロック」という構成に意表を突かれ、それぞれの詞を巧みに歌い分けられる水木さんの表現力を痛感しました。

 

・保富康午先生に聞いた「命を捨てて おれは生きる」の意味と、オーケストラとのレコーディング。 
・「エロイカより愛をこめて」のヒットは誰のおかげか。 
・水木さん「デビューしてから売れないのに何枚もレコードを出させてもらって、アニソンを歌うようになってからずっと歌わせてもらって。 
     これはひとえにオレの人間性のおかげですね」 
 観客喝采。 
 水木さん「なんでも人間性ですから。一人じゃなにもできませんよ。ライブだってアニソンを歌うのだって一人じゃできませんから」

 

08:ロマンティック・アゲイン/水木一郎 
-MC-

 

水木さん初のコミックイメージソングであり、

ゴールデンディスク賞とゴールデンLPテープ賞を受賞した「エロイカより愛をこめて」よりイメージソング。 
Chouemonさんのサックスが心地いいAOR感がおしゃれで、他に類を見ない水木さんのオトナな歌声を堪能できました。

 

・退場される水木さんと入れ替わりにショッカーさんがご登場。 
・ショッカーさん「"アニソン"っていうのは"アニメソング"っていう意味もありますが、僕らにとっては"アニキソング"でもあるんですね。 
        そんな"アニキソング"には色々なジャンルがあります。ここからはまさに"原点"でありますアニソンデビュー以前、 
        "アニソン界のキング"が"歌謡界のプリンス"だった時代のメドレーをお届けいたします」

 

09:素敵な夜 (1C) 
~星に祈りをこめて (1C) 
~誰もいない海 (1C)/水木一郎 
-MC-

 

歌手・水木一郎の原点であるアニソン以前の時代の曲をめぐるコーナー。まずはデビュー曲「君にささげる僕の歌」のB面である「素敵な夜」。 
A面に比べると歌謡曲の小気味良さが心地よく、続く「星に祈りをこめて」も同様でさらにキャッチーでアニソンに無い趣を感じられました。 
そしてそのA面である「誰もいない海」はロマンチックな歌詞で、水木さんの歌い方もどこかメルヘンチックでした。

 

・歌い終えられた水木さんにショッカーさんも合流。 
・「誰もいない海」で初めて裏声を使った水木さん。同曲では日本テレビ系バラエティ番組「11PM」にもご出演。 
 その時の映像が5分番組の芸能ニュースにも使われる。 
 それをたまたま見たディレクターさんのが「原始少年リュウ」の主題歌に水木さんを抜擢。 
 水木さん「なにがあるかわからないですね。これは人間性じゃなくて運ですからね?」 
 観客笑。 
・続いては水木さんが初めてデュエットされた歌。 
 水木さん「堀江美都子よりも前ですからね」 
 ショッカーさん「今日はその方にお越し頂いております。西尾和子さんでーす!」 
 拍手の中、花束を抱えられて西尾さんがご登場。 
 西尾さん「水木さんおめでとうございます。今日が来るのが楽しみでした。お祝いのお花です」 
 花束を受け取る水木さん。 
・日本コロムビアの歌手が集まる会で定期的に会われていたものの、現在の歌声は聞いていないままオファー。 
 水木さん「そうしたら4ヶ月間も練習してくださって」 
 西尾さん「ちょうどお墓参りから帰る途中でメールでオファーを受けまして。今朝まで練習してました」 
 水木さん「失礼なんですけど50年も前の歌ですから不安になったんですけど、

     リハーサルで聞いてびっくりしました。変わってないかったんですよ」 
・和田香苗先生の元で学んだ同門のお二人。当時は和田先生の車を磨いたりお買い物をしたりされていたとか。

 

10:おやすみなさい恋人/水木一郎 西尾和子 
-MC-

 

デビューの翌年に発売された水木さんにとっての初めてのデュエット曲「おやすみなさい恋人」。 
若者の恋の歌ながらもメロウなこの曲。西尾さんのお声は当時の印象そのままに、より艶を増されていて素敵でした。

 

・お二人と同門には冠二郎さんも。 
 水木さん「性格が和田先生にそっくりです。年はごまかしてましたけど」 
 観客笑。 
 水木さん「冠くんって呼んでたのにいつの間にか冠さんになってました」 
 観客笑。 
・還暦の時に年齢を公表するのをやめようと思ったものの、マネージャーさんに「堂々としてこそ水木一郎です」と言われる。 
 水木さん「それから10年経ちました。年齢は言いませんよ? "コ"がつくヤツですけど言いませんよ?」 
・普段は本名の"えっちゃん" "としちゃん"と呼び合うお二人。 
 西尾さん「お互い十代でしたね」 
 水木さん「だから次に歌う歌は歌えたんです。セリフがあるんですけど、今はとてもできそうにないんですけど……」 
 西尾さん「照れずにがんばります」

 

11:愛の世界/水木一郎 西尾和子 
-MC-

 

前曲「おやすみなさい恋人」の翌年に発表されたお二人の2曲目のデュエット。印象的なスキャットがムーディーで、 
歌詞に合わせたうすむらさきの照明が雰囲気を際立たせ、瑞々しいセリフをお二人が披露されると観客から黄色い歓声が上がっていました。

 

・当時のお二人のデュエット曲が最近発見されるも、レコーディングした事を全く覚えていないお二人。 
・西尾さんが退場され、水木さんお一人に。 
・16歳の頃からジャズ喫茶で歌っていた事もあり、50周年はホール等ではなく、今回のようなライブハウスでやりたかった水木さん。 
 水木さん「当時ザ・ドリフターズのみなさんの付き人をやっていて、その時にオーディションがあるから出てみろって勧められたので、 
     『ラ・セーヌアワー』というジャズ喫茶「ラ・セーヌ」がやっていたラジオ番組のオーディションを受けたんです。 
     ……オレ、ドリフターズ入りたかったのに……」 
 観客笑。 
 水木さん「でもそこでグランプリを取ったんです。そこでデビューかっていうと、そうはいかないんですね。

     当時はまだ性格良くなかったから」 
 観客笑。

 

12:Marshmallow~僕のマシュマロちゃん~/水木一郎 
-MC-

 

オーディションで初めてグランプリを取り、初めて水木さんの歌声が電波に乗った歌。

当時は外国の曲をカバーするのが主流であったらしく、 この曲はジョニー・シンバルのカバー。

楽しげなコーラスがクセになり、水木さんもとても楽しそうに歌われていました。

 

・次は初めてレコーディングしたものの、デビューにはならなかった歌。

 

13:シェナンドー/水木一郎 
-MC-

 

早川昭名義で水木さんが初めてレコーディングされたテレビ西部劇「シェナンドー」の日本版主題歌として作られた曲。 
ホーンの映えるゆったりとした牧歌的な曲調が心地よく、会場はのどかな雰囲気に包まれました。

 

・ショッカーさんがご登場。 
 ショッカーさん「次の曲が第一部のトリとなります」 
・第一部を締めくくるのは"幻のデビュー曲"。 
 水木さん「メルヘンタッチな『君にささげる僕の歌』とは違って、

     その『くちづけ』っていう曲は女の子たちがキャー! っていうような曲なんですよ」 
 ショッカーさん「失神してしまうような感じですね」 
 水木さん「いやそこまでかわかんないけど」 
 観客笑。 
 ショッカーさん「あの時代ならそうじゃないですか」 
 水木さん「ああ、当時ならそうかもね。紙テープ飛んできたりして」 
・レコーディングはしたものの、デビュー曲に「君にささげる僕の歌」を選んだため行方がわからなくなっていた「くちづけ」。 
 作曲の和田先生のご自宅には譜面はあったものの歌詞が無く、方々探しても音源が見つからなかったとか。 
 水木さん「そんな時にマネージャーがコロムビアにある山のようなテープの中から

    『くちづけ』って書いてあるものを見つけてきて、聞いてみたらそれだったんですよ」 
・その「くちづけ」や前述の西尾さんとのデュエット曲など、未発表音源を収めたCDが50周年記念として発売予定。

 

14:くちづけ/水木一郎

 

第一部のラストを飾るのはデビュー曲になるかもしれなかった、まさに幻のデビュー曲「くちづけ」。 
「君にささげる僕の歌」とは好対照の情熱的な歌で、水木さんは情感のこもった歌いぶりをみせられました。

50年前のオリジナル版を聞いてみたい期待が高まりました。

 

~休憩~

 

水木さんとバンドのみなさんが退場されると、水木さんのお声で15分の休憩を告げるアナウンスが。 
そろそろ15分経とうという頃になると、再び水木さんのお声で間もなく第二部開始を告げるアナウンスが。 
ほどなくして照明が暗くなり、ステージにバンドとコーラスの皆さんが登場されて位置につかれると第二部スタートです。

 

15:2000GT愛のテーマ 
~真夜中のスーパーカー/水木一郎 
-MC-

 

静かなピアノの音色が響く中、水木さんがご登場。

歌われたのは、初めてNHK BSドラマで主題歌を担当された「真夜中のスーパーカー」の挿入歌「2000GT愛のテーマ」。 
スキャットだけの「愛のテーマ」をしっとりと歌われると、「真夜中のスーパーカー」へ。エンディングで使われたゆったりとした前半が、 
ラストの高音を挟んでPR動画「真夜中のスーパーカーVR」で使われた後半になるとファンキーになり、

ドラマチックな第二部の幕開けとなりました。

 

・水木さん「……高い声を出したので頭の血管がキレました」 
 観客笑。 
・「真夜中のスーパーカー」には水木さんもキャデラックの化身・アニキ役としてそのままご出演。その経緯もめぐりあわせ。

 

16:しっぽのちぎれたメダカ/水木一郎 
-MC-

 

初めてNHKでレギュラー出演した番組「おかあさんといっしょ」より、

やなせたかし先生の詩の素晴らしさに自ら歌いたいと持ち込まれた「しっぽのちぎれたメダカ」。 
詩の世界を抑え気味にせつなく歌う水木さんの歌声にフルートが合わさり、より一層哀愁を誘われました。

 

・水木さん「本当に良い歌にめぐりあってきました。今日歌えなかった曲もたくさんありますし、新しく皆さんの前で歌える曲もあります。 
     続けてきてよかったと思いますし、続けていければと思います」 
・肩こりも腰痛も無く、いたって健康の水木さん。 
 水木さん「今日いらっしゃっている方の中にはお医者さんもいらしゃると思いますが、オレを研究していただきたい」 
 観客笑。

 

17:バビル2世/水木一郎 
-MC-

 

最初で最後の風邪をひいてレコーディングに臨み、作曲の菊池俊輔先生に怒られ、

気づいたらコーラスが入っていたアニメ「バビル2世」のオープニング。 
水木さんのアニメソングの中でも五指に入る代表曲であるだけに、観客の合いの手が見事に揃っていました。

 

・ショッカーさんがご登場。 
 ショッカーさん「コーラスが入った事でより三つのしもべを従えてる感じになりますよね」 
 水木さん「そうだね」 
 ショッカーさん「それにここで菊地先生に出会えたから次のシリーズにつながるワケですよ」 
 水木さん「! 上手い事いうねぇ~」 
・次の"初めて"は"ヒーローショーのおにいさんの初めて"。 
 ショッカーさん「なんといってもアニキは後楽園ゆうえんちのヒーローショーの初代おにいさんですから」 
 水木さん「当時は『原始少年リュウ』しかアニソン歌ってなかったから、藤岡(弘、)さんとか子門(真人)さんが歌った 
     『レッツゴー!! ライダーキック』を憶えて、『リュウ』と一緒に歌ってましたね」 
・ヒーローショーのおにいさんを再現。観客におねしょした人がちらほら。 
・水木さん「初めてだったからたいそうのおにいさんの輪島(直幸)くんとかと一緒に考えたんだけど、今もみんな使ってるよね」 
 ショッカーさん「使わせていただいております。『ハァイどーもー!!』ってやらせてもらっています」

 

18:セタップ! 仮面ライダーX (1C) 
~仮面ライダーストロンガーのうた (1C) 
~燃えろ! 仮面ライダー (1C) 
~はるかなる愛にかけて (1.5C) 
~永遠のために君のために (1.5C)/水木一郎 
-MC-

 

水木さんがヒーローショーの歌と司会のおにいさんの原点を作り上げた特撮「仮面ライダー」シリーズの楽曲をメドレーで。 
ヒロイックな迫力の「仮面ライダーX」オープニング、質実なパワフルさが光る「仮面ライダーストロンガー」オープニング、 
ダイナミックなインパクトの「仮面ライダー(新)」オープニングから、シリアスで使命感に満ちた初代エンディング、 
そしてそれらを集約したような「仮面ライダーBLACK RX」の挿入歌と、

これぞ水木さんのヒーローソングの真骨頂のようなメドレーでした。

 

・水木さんが一旦退場され、入れ替わりでショッカーさんがご登場。 
・ショッカーさん「日本を代表するヒーロー『仮面ライダー』ですが、アニキは他にも色々なヒーローの歌を歌われています。 
        そのなかでも『ライダー』と並ぶ二大巨頭である巨大なヒーローの歌をお届けしたいと思います。 
        そのためにはまずこの方々をお呼びしたいと思います。ボイジャーのお二人!!」 
 拍手の中、TAKERUさんと千晶さんが挨拶をしながら登場されて自己紹介。 
・TAKERUさん「あとでアニキにも言いますが、先にファンのみなさんに50周年おめでとうございます!!」 
 千晶さん「おめでとうございまーす!!」 
 ショッカーさん「みんなの50周年ですもんね」 
・TAKERUさん「今日のゲストの方々、西尾さん、堀江さん、影山さんときてボイジャーってありえなくないですか?」 
 千晶さん「恐れ多いですよ」 
 ショッカーさん「いやいや、そんな事ないですよ。ボイジャーのためにネクタイ変えてきました」 
 ショッカーさんのネクタイがウルトラ仕様に。 
 千晶さん「あ! 本当だ! ショッカーさんいつも変身されますよね」 
 ショッカーさん「改造人間なんで」 
 観客笑。 
・「ウルトラマンオープ」での出会い以来、水木さんに可愛がってもらっているボイジャーのお二人。 
 TAKERUさん「一緒に山に登らせてもらったり」 
 千晶さん「その後おにく食べさせてもらったり」 
 TAKERUさん「おかげでちょっと肥えてしまったんですけども……」 
 千晶さん「見ないでっ!」 
 観客笑。 
・水木さんのグルメ情報は凄い。

 

19:オーブの祈り/水木一郎 with ボイジャー 
-MC-

 

イントロと共に水木さんが登場され、お三方で披露されたのは、

水木さんが初めてテレビの「ウルトラマン」の主題歌を歌われた特撮「ウルトラマンオープ」オープニング。 
率先して観客を盛り上げるTAKERUさんと千晶さんと、どっしりと構える水木さんという、

お三方それぞれの個性が奏でるシンフォニーは高らかでした。

 

・翌月に行われる「続・デビュー50周年記念「水木一郎アコースティックライブ2018」」のお話。 
 TAKERUさん「今回はゲストで呼んでいただいたんですけど、なんとその日はsupported by ボイジャーなんですよ。 
      言っていいですか? プレッシャーです」 
 観客笑。 
・言っていいかまだ分からない情報を言ってしまう水木さん。   

 

20:GO AHEAD ~すすめ! ウルトラマンゼロ~/水木一郎 with ボイジャー 
-MC-

 

水木さんとボイジャーのお二人が再びタッグを組んだ特撮「ウルトラマンゼロ THE CHRONICLE」のオープニング。

イントロで原曲「すすめ! ウルトラマンゼロ」の口笛を吹かれる水木さん。 
歌はもちろん、フォーメーションや「ゼロ」のポーズも見事に揃い、お三方のチームワークの強さを感じました。

 

・ボイジャーのお二人が颯爽とご退場。 
・回遊魚なので止まっちゃいけない水木さん。

 

21:コン・バトラーVのテーマ/水木一郎 
-MC-

 

アニメ「超電磁ロボ コン・バトラーV」より、テレビアニメ主題歌レコード大賞のロボット部門を受賞したオープニング。 
こちらではVサインや各武器など歌詞に合わせた振り付けで観客とのチームワークを感じる一幕でした。

 

・水木さん「次の初めてはゲームです。この男とのデュエットでしたっ!!」

 

22:熱風! 疾風! サイバスター/水木一郎 影山ヒロノブ 
-MC-

 

イントロで呼び込まれた影山さんと共に歌われるのは、水木さんが初めて歌われたゲームの曲。 
「スーパーロボット大戦」より、MIQさんが歌われた「熱風! 疾風! サイバスター」のカヴァー。

「スーパーロボット魂」や「アニソンBIG3」の定番曲ですが、 近年はお二人だけでライブで歌われる事がまず無いため、

とても新鮮に感じました。

 

・影山さん「アニキおめでとー!」 
・影山さんが水木さんと会ったのはアニソンを歌い始めた1985年くらい。 
 影山さん「だから33年の付き合いですね」 
 水木さん「そうか……ちょっと計算しないとわからないけど……」 
 影山さん「えぇぇぇ! 簡単な計算なのに!」 
 水木さん「さっきも言ったけど頭の血管キレてるから計算もできねぇ」 
 観客笑。 
・水木さん「影ちゃんといると楽屋にいるみたいで素に戻っちゃうんだよ」 
 影山さん「今日も話が長いっスよね。トーク7割で歌3割でしょ」 
 観客笑。 
 水木さん「逆だよ! 今日は歌が多いんだよ!」 
・お二人が共に立ち上げたJAM Projectはこの年で結成18年。 
 水木さん「色々頑張ってるよね。今日もJAMさんにお花を贈っていただきまして……」 
 影山さん「贈ってきてないヤツがいたら言ってください」 
 水木さん「……遠藤(正明)かな……」 
 影山さん「あの野郎ぉー!!」 
 観客笑。 
 水木さん「ウソウソ」 
 影山さん「でも奥井(雅美)ちゃんはちゃんとしてるんで贈ってきてると思いますけど、ちょっとヤバいのはきただに……」   
 水木さん「アイツ贈ってきてねえ!」 
 観客笑。 
 水木さん「オレと入れ代わりにJAMに入ったクセになんも感謝が無い」 
 影山さん「イジメときます」 
 観客笑。 
 影山さん「ウソウソ、イジメダメ」 
 水木さん「そうそう。イジメダメ。まぁみんないいヤツだからノープログラムだよ」 
 影山さん「プログラムって!」 
 観客笑。 
 影山さん「それマジで言ってるんですか? ネタですか?」 
 水木さん「ネタだよっ!!」 
 観客笑。


23:STORM/JAM Project featuring 水木一郎 影山ヒロノブ 
-MC- 
24:北の狼南の虎/水木一郎 
-MC-

 

水木さんがJAM Projectの一員として初めてレコーディングされたOVA「真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ」オープニング。 
バンドスタイルにブラスとコーラスが加わった生演奏は迫力満点。水木さんと影山さんは終始笑顔でとても楽しそうに歌われていました。 
影山さんを見送られてから歌われたのは、アニメ「野球狂の詩」のエピソード「北の狼 南の虎」編より、 
雑誌「アニメージュ」が主催しているアニメグランプリの第一回でアニメソング部門を受賞したオープニング。 
前曲とガラッと変わった水木さんの静かながらも力のこもった歌いぶりに、ナベさんのギターも一段と啼いていたように感じました。

 

・水木さん「アニメグランプリでは男性歌手部門でも一回二回と賞をいただきましたけど、

     初めて女性で受賞されたのは堀江美都子さんです。 という事で堀江さんをお呼びしましょう」 
 紫のエアリーなドレス姿で堀江さんがご登場。 
 堀江さん「アニキ、おめでとうございます!」 
・水木さんと堀江さんの出会い。 
 水木さん「当時はまだおさげ髪でね」 
 堀江さん「さっき西尾さんにも言われました。小学5年生くらいだったわよねって」

 

25:きょうもたたかうストロンガー/水木一郎 堀江美都子 
-MC-

 

まず堀江さんと歌われるのは、水木さんと堀江さんが初めてデュエットされた「仮面ライダーストロンガー」2代目エンディング。 
後に数多くの曲をデュエットされる事になるはじまりの曲を、水木さんと堀江さんは一言一言をしっかりと歌われていました。

 

・この年の12月に行われる「堀江美都子プロデュース アニソン女子部ファイナル! ~みんなで奏でるHoly Night~」のお話。 
 堀江さん「今回でファイナルという事でスペシャルゲストがいるんですよ。

     以前はその人からのハガキを私達が読むという形で参加してくれたんですけど」 
 水木さん「誰?」 
 堀江さん「ミズキイチコっていうんですけど……」 
 観客笑。 
 堀江さん「知ってる?」 
 水木さん「知らない。オレと名前似てない?」 
 堀江さん「今まで濃すぎて出せなかったの。かなり遊べると思う」 
 観客笑。 
・次に歌われるのは一番新しいデュエット曲。 
 堀江さん「いまだにデュエットできるっていうのは嬉しいですね」 
 水木さん「この曲はまたセリフがあるんですよ。しかもさっきの曲よりも長い」

 

26:和倉のあいの物語/水木一郎 堀江美都子 
-MC-

 

アニメ「りゅうおうのおしごと!」より、初めてお二人が演じられたキャラクター同士でのデュエット曲となったイメージソング。 
歌もセリフもとても息が合っていて、演歌でのデュエットが初めてというのを感じず、お二人の歩んできた歴史を感じました。 
冒頭と最後のセリフは今回だけのオリジナルの特別仕様でした。

 

・堀江さん「『和倉のあいの物語』という事で、ここで私たちからの愛をお届けしたいと思うんですが」 
 水木さん「……はい?」 
 ショッカーさん「そうなんですよ」 
 戸惑われる水木さんをよそにショッカーさんがご登場。 
 ショッカーさん「50周年ですから、なにかやりたいという事で、ちょっと客席のみなさんにお手伝いしてもらうかと思います。 
         いつもの感じで僕が一言言いますんで、みなさんもいつもの感じで返してください。 
         行きますよ? スゥパァイチロォォ!?」 
 観客「!! スピリィイッィッッツ!!」 
 堀江さん「……とはいかないんですよ。ちょっと段取りがありましてね」 
 観客笑。 
・堀江さん「なにをプレゼントするかといいますと、歌です」 
 水木さんの50周年でなにかしたいと考えられていた堀江さん。 
 水木さん、影山さんと共に日本中で開催されている「アニソンBIG3」で四国の高知県を訪れた際、 
 ちょうど七夕の時期で、空港に飾られていた七夕飾りに短冊で願い事を書かれたとか。 
 堀江さん「『歌えば人生 So Happiness!!』みたいな事を書いたんですけど、

     その言葉がずっと頭に残ってて、そうだ、これを歌にしよう! と思ったんです。 
     それで仲間に声をかけたんですけど、まずは曲書くよって言ってくれた影ちゃんを呼びたいと思います。影ちゃーん」 
 アコースティックギターを携えて影山さんが再びご登場。 
 影山さん「いやあ、また出てきちゃったよ」 
 観客笑。 
 堀江さん「それで歌詞は私が書くと私の思いが強過ぎちゃうんで、後輩からの視点も欲しいと思って遠藤君と二人で書きました」 
 観客「おぉぉぉおぉ」 
 堀江さん「英語のところは影ちゃんが……」 
 影山さん「ハイ。通ってる英会話の先生と」 
 堀江さん「影ちゃん一人じゃ無理かな」 
 ショッカーさん「文法とかね」 
 影山さん「オイ!」 
 観客笑。 
・影山さんの作った曲を編曲されたのは山本健司さん。 
 それを演奏したのは影山さんが率いるBROADWAYのみなさん。 
 堀江さん「今回のバンドメンバーも参加したかったと思うんだけど、そこは年功序列で」 
 観客笑。 
・堀江さん「で、何をして欲しいかというと、その曲のカラオケを贈るので、アニキに歌って欲しいんです」 
 水木さん「は?」 
 影山さん「憶えるのに時間はかかると思うけど」 
 水木さん「かかるかかる」 
・曲を作るのに結構悩んだ影山さん。

 プライベートで楽しむライブで水木さんがフランク・シナトラの曲をとても楽しそうに歌っているのを見て、 
 水木さんに贈るには水木さんが10代の頃に親しんだ曲が一番だろうという事で影山さんなりの"スタンダード"の曲を作られたとの事。 
 堀江さん「影ちゃんだからドゥーワップも入ってるけど。Z旗ホーンズも参加してくれました」 
 影山さん「やっぱスタンダードはホーンでしょ?」 
 堀江さん「だからプレゼントはカラオケです。私と影ちゃんと遠ちゃんのコーラス入りの」 
 ショッカーさん「また豪華な」 
 堀江さん「でも今アニキはそれを聞かされたばかりでその曲を歌ってもらえないでしょ。

     だから私達が"歌"をプレゼントしなきゃいけませんから、 
     仲間みんなでプレゼントします! 今までアニキに気づかれないように隠れてました! お願いします!!」 
 観客「……おお! おぉぉッぉぉぉぉおおおおおおおおおお!!」 


・堀江さんの声を合図に舞台袖から現れたのは、水木さんゆかりの大勢の歌手の皆さん。 
 水木さん「!! なんだよ!! みんなどうしたんだよ!! わっ、クッシーもいる!!」 
 水木さんはもちろん、観客の驚きの声がなかなか止まらないほどの大人数。 
  
メンバーは串田アキラさん、MoJoさん、宮内タカユキさん、MIQさん、鮎川麻弥さん、森口博子さん、 
 山形ユキオさん、石原慎一さん、井上あずみさん、NoBさん、福山芳樹さん、うちやえゆかさん、 
 遠藤正明さん、高取ヒデアキさん、奥井雅美さん、きただにひろしさん、米倉千尋さん、 
 石田燿子さん、瀧本瞳さん、松澤由美さん、サイキックラバーのYOFFYさんとJOEさん、松原剛志さん、 
 谷本貴義さん、高橋秀幸さん、bless4のAKASHIさん、KANASAさん、AKINOさん、AIKIさん、吉田仁美さん、喜多修平さん。 
 そこに今回のゲストである堀江さん、影山さん、ボイジャーのTAKERUさんと千晶さん、そしてショッカーさんが加わり、 
 その人数は延べ36人。

 

・花束とカラオケの収録されたCD、そして堀江さん、影山さん、遠藤さんからのメッセージの添えられた歌詞を手渡された水木さん。 
・スタッフさんがステージの左右に2本づずつマイクをセッティング。 
・ショッカーさんの先導で舞台上と観客一緒になっての「おめでとうございます」を水木さんに贈り、 
 集まったメンバーで水木さんへ歌を贈る事に。 
 堀江さん「これだけの人数なので練習してません。ぶっつけ本番です」 
 影山さん「曲の最初アカペラなんだけど、bless4が完璧に仕上げてくれたから。かっこいいよっ」 
 堀江さん「頭だけシーンとしててね」 
 影山さん「じゃあ姉さん、タイトルを」 
 堀江さん「みんなで贈ります!『ハピネス』!!」

 

27:ハピネス/堀江美都子 影山ヒロノブ ボイジャー(TAKERU 瀬下千晶) 
      串田アキラ MoJo 宮内タカユキ MIQ 鮎川麻弥 森口博子 
      山形ユキオ 石原慎一 井上あずみ NoB 福山芳樹 
      遠藤正明 高取ヒデアキ 奥井雅美 米倉千尋 きただにひろし うちやえゆか 
      石田燿子 瀧本瞳 松澤由美 松原剛志 サイキックラバー(YOFFY JOE) 
      谷本貴義 高橋秀幸 bless4(AKASHI KANASA AKINO AIKI) 吉田仁美 喜多修平 
      ショッカーO野 
-MC-

 

水木さんへ後輩達から歌のプレゼントはカラッと明るいジャズスタンダード。 
キレのいいbless4のみなさんのアカペラからはじまり、女性陣のコーラスを受けながら、

男性陣がペアになってワンフレーズごと歌い継いでいくという形での披露。 

鮎川さんや奥井さんをはじめとしたコーラスを得手とした女性陣のチームワークは素晴らしく、 
男性陣の組み合わせもTAKERUさんと石原さん、NoBさんと福山さんのように、他のライブではまず見る事の出来ない組み合わせばかり。 
最後のサビ前は串田さんと堀江さんがペアで歌われ、それまで歌詞を見ながら聞かれていた水木さんも

最後のサビは一緒に歌われる様子は、文字通り幸せな光景でした。

・「すごく嬉しくて泣きそうなんだけど、みんなは知らないよね?」と客席を見渡す水木さん。 
 ショッカーさん「この人数は無理無理」 
・水木さん「今日は金曜だからファンも、歌手のみんなも来づらいかなって思ってたんだけど、よくこれだけ集まったね」 
 堀江さん「声かけたらもっと大勢になってたんだけど、ステージ上はアニソン登山部とAJF関係の人に絞りました。 
     ちゃんと(ささき)いさおさんと山本(正之)さんも協力していただいて」 
 水木さん「二人ともこの前話したよ! いさおさんは『行けなくて悪いな。お祝いのもの届けるからぁ』って言われたし、 
     正之さんは今度の名古屋のライブで歌う歌の話したのに、二人とも全然言わねえの!」 
・水木さんに気づかれないように潜んでいたみなさんとスタッフさんの努力。

・山形さんへ「そこの人、黒くて見えないんだけど」と水木さん。 
 「黒くて見えない人と小さくて見えない人がおる」と影山さん。 
 きただにさん「ぉお゛ぉお!」 
 水木さん「きただにの事言わなきゃよかった」 
 影山さん「めっちゃ悪口言ってた。花も贈ってこないって」 
 きただにさん「まぁ……それは……」 
 堀江さん「JAMで来てたよ」 
 水木さん「ごめんな。愛は認める。ありがとう」

・堀江さん「これが私たちの気持ちです!」 
 水木さん「今日は最高! 50年で一番いい日だよ!」 
・サプライズゲストのみなさんが拍手の中ご退場。 
 ショッカーさん「いかがでしたか?」 
 水木さん「こんなサプライズをみなさんに見ていただけて良かったです。こんな事してもらったら今日歌ってきたのがかすんでしまう…」 
 観客笑。 
 水木さん「まぁそれは冗談だけど、ちょっと言葉にならないね」 
・ショッカーさん「では"あい"つながりで、アニキさんからみなさんへのラブソングを」

 

28:ルパン三世愛のテーマ/水木一郎 
-MC-

 

「和倉のあいの物語」、そしてゲストの皆さんから受けた水木さんへの愛、

からの"あい"つながりでアニメ「ルパン三世(新)」二代目エンディング。 少し前までのにぎやかさが夢のように感じる程、

ステージに一人立って歌われる水木さんは静かで大人な雰囲気を醸し出されていました。

 

・水木さん「さっきの瞬間って写真には残らないんだよね。Twitterとか上げるときどうしよう……」 
 観客笑。 
 水木さん「だってあんなに大勢来てくれたなんて誰も信じないでしょ?」 
・次で最後の曲。 
 水木さん「最後は東日本大震災の後に復興ソングとして作った曲なんですけど、 
          今日は西日本豪雨の被災地への募金箱をロビーに設置してありますので、よろしかったらお願いします。」

 

29:いつも未来が/水木一郎

 

東日本大震災の復興のため、東北六県のローカルヒーローの力を合体させたヒーロー「東北合神ミライガー」のテーマのカップリング曲。 
ヒーローに憧れたすべての人に通じる歌詞を水木さんは観客に、そして自分自身に向けるように情感を込めて歌われていました。

 

-アンコール-

 

水木さんをはじめバンドやコーラスの皆さんがステージを去ると、拍手がアンコールの意を込めた手拍子に変わり、 
観客の誰からともなくアニキコールが湧き上がって客席に広がっていきました。 
そして暗いままのステージ上に、再びバンド、ホーン、コーラスのみなさんがフルメンバーがそろいました。

 

30:鋼鉄ジーグのうた/水木一郎 
-MC-

 

アンコールはアニメ「鋼鉄ジーグ」のオープニングから。「いつも未来が」の歌詞を受けて「おれがやめたら だれがやるのか」と、 
舞台上の演奏と客席からの合いの手や手拍子を一身に受けながら高らかに歌われる水木さんの姿は実に頼もしかったです。

 

・ショッカーさんが登場されて今回のバンド、ホーン、コーラスの皆さんをお一人づつ"さん"付けでフォーマルにご紹介。 
 さらに本日のゲストのみなさんもお一人づつ"さん"付けでフォーマルに呼び込まれました。。 
・ショッカーさん「他にもたくさんの方々が来てくれましたよね? 
                ではそのみなさんを、さっきの練習通りに……スゥパァーイチロォオ!?」 
 観客「スピリッィイィィイッツ!!」 
 掛け声とともにサプライズで駆けつけられたゲズトの皆さんが登場され、再び舞台上はおおにぎわいに。

 

31:マジンガーZ/INFINITY バージョン/水木一郎 
                    西尾和子 堀江美都子 影山ヒロノブ ボイジャー(TAKERU 瀬下千晶) 
                    串田アキラ MoJo 宮内タカユキ MIQ 鮎川麻弥 森口博子 
                    山形ユキオ 石原慎一 井上あずみ NoB 福山芳樹 うちやえゆか 
                    遠藤正明 高取ヒデアキ 奥井雅美 きただにひろし 米倉千尋 
                    石田燿子 瀧本瞳 松澤由美 サイキックラバー(YOFFY JOE) 松原剛志 
                    谷本貴義 高橋秀幸 bless4(AKASHI KANASA AKINO AIKI) 吉田仁美 喜多修平 
                    ショッカーO野 
-MC-

 

「水木一郎 デビュー50周年記念 特別公演 ~原点オンパレードだゼーット!~」のラストを飾るのは、 
水木さんの50周年の幕開けとなった映画「マジンガーZ/INFINITY」のオープニング。 
水木さんを中心にこれだけの大人数でで合唱される「マジンガーZ」は圧巻の一言でした。 
堀江さんはご自身で歌われながらも人の合間を縫ってステージの後ろ側の方々にもマイクを向けて周られていました。

・水木さんから客席にいらしていた渡辺宙明先生をご紹介。ステージ上と客席から拍手が贈られました。

 

32:三本締めZ

 

ステージがいっぱいなのでバンドとコーラスの皆さんは演奏を終えられたままの位置で、

縁起の良い三本締めの合間に「Z」が入る「三本締めZ」。 水木さん、ゲストの皆さん、バンド、ホーン、コーラス、サプライズの皆さん、

そしてショッカーさんと、全員そろっての「ゼェーット」は非常ににぎやかな手締めでした。

 

・客席含めて写真を撮りたい水木さんでしたが、堀江さんから「電車が無くなってお客様が帰れなくなるから」の一言で断念。 
 ショッカーさん「詳しくは各種SNSでご確認ください」 
・水木さんお一人を残し、列をなして退場されるみなさん。ショッカーさんまでご退場。 
 水木さん「あれ、オレ、一人?」

・水木さん「今日は本当にありがとうございました。こんな事は一生に一度だと思って胸に焼き付けます。 
          では感謝を込めて……愛してる」 
 水木さん&観客「っゼェェエエエェエエェェェッ!!」 
 水木さん「帰り道、気をつけて!」

 

観客の大きな拍手の中、水木さんが退場され、

「水木一郎 デビュー50周年記念 特別公演 ~原点オンパレードだゼーット!~」はお開きとなりました。

水木さんが歌手を志されてからの50年以上の歴史を、様々な角度から"原点"や"初めて"をキーワードに振り返る内容となった本公演。 
お一人で一曲一曲を歴史をたどるように丁寧に歌われていく水木さんのステージには気迫を感じ、 
さらに約半世紀ぶりのデュエットとなる同門の士である西尾さん

、可愛がっている後輩のボイジャーのTAKERUさんと千晶さん、愛すべき弟分である影山さん、 
そして共に歴史を作ってきこられた同志・堀江さんと、ゲストの皆さんとのステージもそれぞれの個性があって素晴らしかったです。 

さらにサプライズで駆けつけたみなさんの顔ぶれが、アニソンの歴史を彩る方々ばかりで、 
なんの利権や利害も関係無く、記念事業や作品の為ではなく、

唯一人のお祝いのためだけにこれだけの人数がスケジュールをそろえて集まったのは、

ひとえに水木さんのお人柄あっての事だと思いました。 
水木一郎さん、歌手生活50周年おめでとうございます。


 

サプライズゲスト/串田アキラ MoJo 宮内タカユキ MIQ 鮎川麻弥 森口博子 
             山形ユキオ 石原慎一 井上あずみ NoB 福山芳樹 うちやえゆか 
             遠藤正明 高取ヒデアキ 奥井雅美 きただにひろし 米倉千尋 
             石田燿子 瀧本瞳 松澤由美 サイキックラバー(YOFFY JOE) 松原剛志 
             谷本貴義 高橋秀幸 bless4(AKASHI KANASA AKINO AIKI) 吉田仁美 喜多修平


 

補足

 

・「おやすみなさい恋人」は水木さんのデュエット相手として、和田先生が門下生の中で一番上手い西尾さんを選ばれたのだとか。

 

・当日販売された水木さんの50周年記念グッズの一つであるバンダナ(赤)をスカーフのように首に巻かれて登場された西尾さん。 
 水木さん「まさか巻いてくれると思わなかったゼェッ!」 
 西尾さん「ゼェッ!」 
 観客笑。

 

・水木さん「引退しなくてよかったです。引退しなきゃいけないような年齢ですけど」 
 観客「えー」 
 水木さん「まだこんなに声が出ちゃうからね。いさおさんもまだまだ元気だし」

 

・「北の狼南の虎」を作曲された中村泰士先生は、美川鯛二という名前で歌手活動をされていて、

 水木さんとはジャズ喫茶で歌っていた頃のお知り合い。

 

・水木さんから今回のライブ観覧のお誘いを翌日ライブだからと断られていた森口さん。 
 森口さん「LINEでも気配消してました」 
 観客笑。

 

・「三本締めZ」の直前に改めてステージを振り返り「なにこれぇ!?」と生声で驚かれる水木さん。

 

・きただにさんに「きただにっ! 悪口言って悪かった」、高取さんに「高取、今日はお世話になります」、

 宮内さんに「宮ちゃん40周年アルバム出たんだよね?」 山形さんに「そこの人、黒くて見えないんだけど」、

 石田さんに「新潟から来たの!?」、串田さんに「ブラジルから帰ってきたばかりの人」 
 bless4の皆さんに「bless4のアルバム最高」、瀧本瞳さんと吉田仁美さんに「ひとみちゃんありがとう。あ、ひとみちゃん二人いるか」、

 MoJoさんに「MoJoもいる」 と、サブライズで登場された方々の目についた方に片っ端から触れられていく水木さん。

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