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誰がカバーやねんアニソンショーライブ 東京公演 
18.5.17 渋谷duo MUSIC EXCHANGE

 

出演/影山ヒロノブ

 

ゲスト/遠藤正明 きただにひろし ステファニー 
  
演奏/Ag&Har&Key.影山ヒロノブ Ag&Ma&Ban&Cho.菊池達也  Par&Cho..岩田"GUNTA"康彦 Vn&Cho.水谷美月 

 

  

影山ヒロノブさんがデビュー40周年記念企画の一つとして発表されたアルバム「誰がカバーやねんアニソンショー」。 
歴代の様々なアニメソングをアコースティックアレンジででカバーされた本アルバム、通称「誰カバー」のライブが開催されました。 
大阪、東京とそれぞれ開催されたうち、今回は東京公演のレポートです。

 

大阪公演ではゲストにアルバムでコーラスで参加された遠藤正明さんに加え、 
サプライズゲストとしてアルバムに演奏で参加された押尾コータローさんがご出演されたそうです。 
東京公演では遠藤さんに加え、同じくコーラスで参加されたきただにひろしさんとステファニーさんがご出演。 
これまでソロライブや「アニソンBIG3」の1コーナーで影山さんがお一人で

「誰カバー」の楽曲を歌われるステージは拝見した事がありましたが、 
今回は丸々「誰カバー」のライブであり、バンド、コーラスを率いてのステージという事で、

どういった感じになるのか楽しみにしておりました。

 

会場は東京は渋谷にあるライブハウスShibuya O-EASTの一階にあるライブハウス渋谷duo MUSIC EXCHANGE。 
今回の客席は自由席という事で、入場した順で観客はそれぞれ思い思いの席に着席していきました。 
開演までのBGMはライブのコンセプトを踏まえてか、アニメソングを歌われている歌手の方々によるアニメソングカバー曲。 
ステージ上は演奏陣のブースが設けられており、ギターの菊地達也さんのブースにはギターが数本、

バンジョー、マンドリンと思われる楽器が沢山。 
パーカッションの岩田"GUNTA"康彦さんのブースにもパーカッションが沢山用意されているのが目立ちました。。

 

●開演アナウンス/影生くん

 

開演時間になると場内が徐々に暗くなっていき、ステージの向かって右側にあったちょっとした台座から 
2017年に通信アプリLINEの生放送アプリLINE LIVEで放送していた「~影山ヒロノブデビュー40周年記念番組~影生ヒロノブ」で 
影山さんのパートナーだった腕人形「影生くん」の声で会場にあたっての諸注意がアナウンスされ、いよいよ開演です。

 

00:誰がカバやねん/SE 
01:草原のマルコ 
02:炎のたからもの 
-MC-

 

「誰がカバーやねんアニソンショー」のタイトルの元となったロックバンド・誰がカバやねんロックンロールショーの 
デビューライブアルバム「Waoo...」より、「誰がカバやねん」が軽快に流れる中、演奏陣の皆さんがご登場。

最後に影山さんが登場されアコギを準備。 一曲目はアニメ「母をたずねて三千里」よりオープニング。

異国情緒を感じるアレンジの中、穏やかに歌われる影山さんの雰囲気は、 
曲の内容も相まってライブのはじまりにぴったり。余韻を残しつつ、続いては映画「ルパン三世 カリオストロの城」より主題歌。 
ゆったりとした曲調ならではの影山さんのアンニュイで色気の漂う歌いぶりをじっくりと堪能することが出来ました。

 

・影山さん「今日は最高のゲストが三人も来てくれるから早速呼びましょう。"若さ爆発"ベイグーヤン!!」 
 影山さんに呼びこまれ、一人目のゲストきただにひろしさんが"ベイグーヤンコール"をしながらご登場。  
・このライブの数日前にJAM Projectとしての中国公演を終えられたばかりのお二人。 
 "きただにひろし"の中国での読み方が"ベイグーヤン"という事でその余韻を引きづられているご様子でした。 
・きただにさんの世代は"ひろし"という名前が多い。 
 きただにさん「もう渋谷を歩けば"ひろし"に当たるってくらいでしたよ。

       皆さんのお父さんの名前が"ひろし"って方いるんじゃないですか?」 
 客席の方々で手が上がっていました。 
 きただにさん「悲しそうな顔するなぁああああ」 
 観客笑。 
・影山さん「今日はアコースティックなんだからロックな格好はするなよっていったのに、なんだその恥知らずな格好!」 
 きただにさん「初耳! それさっき初めて聞いたんですよ!」 
 観客笑。

 

03:裏切りの夕焼け/& きただにひろし 
-MC-

 

きただにさんを迎えて歌われたのはアニメ「デュラララ!!」より初代オープニング。きただにさんはアルバム「誰カバー」では 
コーラスのみの参加でしたが、今回は1番をメインで歌われ、二番のメインは影山さんが歌われていました。 
サビ部分で顕著な振り絞るようなきただにさんの歌いぶりが影山さんと合わさって激しさを増す様子はとても高揚感を誘われました。

 

・きただにさん、8月24日金曜日に50歳のバースデーライブを開催決定。昼公演のみだそうです。 
 影山さん「平日に昼公演だけっすよ! オレだったら夜にやる。昼だけなんて言われたら事務所で暴れるね」 
 きただにさん「そこらへんがオレ従っちゃうんすよねー」 
 観客笑。 
 影山さん「でもね、会場が埋まろうが埋まるまいが、ライブをやることに意味があるから」

 

04:ウィーゴー! ~Rock-A-Billy-Style~/きただにひろし 
-MC-

 

続いてはアニメ「ONE PIECE」より15代目オープニングの、きただにさんの2枚目のアルバム「Real」収録のロカビリーアレンジで。 
軽快でハッピーなアレンジで、笑顔いっぱいに歌われるきただにさんが素敵。影山さんは高めのコーラスと演奏で参加されていました。

 

・きただにさんが"ベイグーヤンコール"で見送られ、影山さんお一人に。 
・影山さん「ガンちゃんひどいなぁ。だにぃ~を見送りながら『アホやぁ』ってこっそり言いやがってぇ~」 
 観客笑。

05:THE REAL FOLK BLUES 
-MC-

 

がらりと雰囲気が変わり、この年に放送20周年を迎えたアニメ「カウボーイビバップ」よりエンディング。 
重めな印象の演奏と影山さん独特な希う様な歌いぶりは、哀愁を感じとてもハードボイルドな雰囲気で心地よく。 
作品、楽曲ともとても好きなので、影山さんがカバーされた事はもちろん、今回生で聞く事が出来てとても嬉しうございました。

 

・影山さん「JAMの『TOKYO DIVE』ツアーで博多に行った時に

     『JAMの中で一番クセが強い歌い方の人は誰か』ってお客さんに拍手で聞いたんすよ。 
     オレとしてはだにぃ~だろうと思ってたんすけど、まさかのオレが一番拍手が多かったんすよ」 
 観客笑。 
 影山さん「オレはクセが強いんじゃなくて個性的なんすよ!

     でも今の『THE REAL FOLK BLUES』歌ってて、自分でクセ強いって思いましたね」 
 観客笑。 
・続いては二人目のゲストステファニーさんがご登場。 
・影山さんとステファニーさんの出会いは数年前の知り合いだけで行われたセッション。 
 影山さん「その時、歌を聞いてたまげたんすよ。こんな風に歌える人がいるんだーって」 
 ステファニーさん「とんでもないですよ。素晴らしい方々と一緒にブッコんでもらっちゃって凄く緊張してます」 
 影山さん「ナハハハ、ブッコみてー」 
 観客笑。

 

06:カントリーロード/& ステファニー 
-MC-

 

ステファニーさんを迎えて歌われたのは映画「耳をすませば」の劇中歌でありエンディング。 
冒頭をひと節だけ歌われた後、突然演奏を止め「やっぱ、オレ、クセ強いよね。自分で思ったもん」と影山さん。 
観客が笑う中、更にステファニーさんが「レコーディングの時、そのクセに合わせたんですよ」と言われ観客大笑い。 
仕切り直してもう一回。菊地さんのバンジョー演奏が印象的な本曲は、聞いていてとても心地よく。 
影山さんの弾むような歌いぶりはどこか牧歌的で、ステファニーさんにソロパートはなく、コーラスに徹されていました。

 

・ステファニーさん「アニメソングってキーが高い歌が多いですよね。歌ってて貧血になりそうですもん」 
 影山さん「最近は特にね。遠藤とかどっかおかしいもんね」 
 ステファニーさん「遠藤さん高いですよね。さっき楽屋で平気でおにぎり食べてましたけど」 
 観客笑。 
 影山さん「アレ腹立つんだよね。アイツなかなか太らないんだって。『にいさん、オレには筋肉貯金がありますから』」 
 観客笑。 
 影山さん「そこでオレは言い返しました。『まぁ、オレの方は筋肉じゃない貯金はあるからなぁ』って」 
 観客笑。 
 影山さん「ウソウソー」

 

07:フレンズ/ステファニー 
-MC- 
08:君がいる限り/ステファニー 
-MC-

 

ステファニーさんのソロコーナーはこの年に放送10周年を迎えたアニメ「機動戦士ガンダム00」より二代目エンディングから。 
凛とした強さを感じるステファニーさんの歌声をよりダイレクトに味わう事が出来、アコースティックならではの趣を感じました。 
続いてはアニメ「キスダム-ENGAGE planet-」より影山さんが初めて聞いた時に衝撃的だったという初代エンディング。 
冒頭の高音をはじめ、ステファニーさんの"スーパークリアハイトーンボイス"と称される歌いぶりにただただ圧倒されました。

 

・ステファニーさんを見送り影山さんお一人に。 
・影山さん「歌が上手い人っていぱいいるんですけど、ステファニーは技術があるっていうかね。同業者として凄いって思います」  
・ガンタさん、水月さんが退場され、影山さんと菊池さんお二人だけに。 
・スタッフさんによって椅子が運び込まれ、影山さんはギターを下ろし、演奏は菊池さんのアコギのみに。 
・影山さん「ここで大阪では押尾コータローさんが来てくれたんすけど、今日は来ません。ナハハハハ。 
     その代わりに、きっくんががんばってくれまーす!」  

09:葛飾ラプソディー 
-MC- 
10:好敵手 
-MC-

 

影山さんと菊池さんのお二人だけによるアニメ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」より三代目オープニング。 
アコギ一本のシンプルな演奏なだけに、菊池さんのギターと共に影山さんの素朴で優しい歌いぶりをゆったり味わう事が出来ました。 
ガンタさん、水月さんの登場と入替りに菊池さんがご退場。影山さんがギターを携え、

続いてはアニメ「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」より「好敵手」。 いぶし銀な存在感の本曲は、

それまでとはがらりと雰囲気が一変。シリアスな影山さんの歌いぶりは真に迫るものがありました。

 

・続いては三人目のゲスト遠藤さんがご登場。 
・影山さん「遠ちゃんは大阪にも来てくれたんだけど、その時にロックな格好で来たんでぇ、今日は、」 
 遠藤さん「ジャケット着てきました」 
 影山さん「変わってねえよ!! 背広の下は同じじゃねえか!」 
 遠藤さん「背広って久し振りに聞きましたね」 
 観客笑。 
・影山さん「じゃあ、遠藤ちゃんと……」 
 間違えて遠藤さんを"ちゃん"付けで呼ばれた影山さん。 
 遠藤さん「遠藤ちゃん! 遠藤ちゃんですよー。遠藤ちゃん」  
 観客笑。 
・遠藤さん「この前の大阪でちょっと気になったんですけど、押尾さんいらっしゃったじゃないですか? 
     押尾さんって僕、同い年なんすけど、にいさんの事、普通に"影ちゃん"って呼んでましたよね? 
     でもにいさんは年上なのに普通に"押尾さん"って呼んでましたけど、いいんすか?」 
 観客笑。 
 影山さん「なんていうかね、こう敬意を表して。例えば斎藤和義"くん"って呼べないし、奥田民生"くん"とも呼べない。 
     そういう所が、オレの弱さなんじゃないかな、遠藤ちゃん」 
 観客笑。 
 影山さん「でもアニキはアニキって呼ぶなぁ。"水木ちゃん"とか"一郎ちゃん"とか絶対呼べないもん」  
 遠藤さん「呼べるもんなら呼びたいですけどね。"みづきちゃん"はここにいますもんね」 
 観客笑。 
 影山さん「あと"ミッチ"も言えない。"ミッチねえさん"がギリかなぁ」 
 遠藤さん「"ねえさん"とか"アニキ"って魔法の言葉ですね」

 

11:薔薇は美しく散る/& 遠藤正明 
-MC-

 

遠藤さんを迎えて一曲目はアルバムのきっかけとなったアニメ「ベルサイユのばら」よりオープニング。

影山さんが1番、遠藤さんが2番をそれぞれメインで歌われ、 お二人それぞれのアダルトな歌いぶりはもちろん、

遠藤さんがフラメンコの様にクラップでリズムをとられていたのも印象的でした。

 

・遠藤さん「僭越ながら僕はカバーアルバムの先輩ですからね」 
 遠藤さんはアニソンカバーアルバム「ENSON」シリーズを当時合計3枚発表されていました。 
 影山さん「そうなんだよ。オレ最初アルバムタイトル『KAGESON』にしたかったんだけど、遠藤君が『ダメ!』って」 
 遠藤さん「そんな権限ないっすよ! 今のタイトルの方がいいじゃないっすか?」 
 観客笑。 
 影山さん「でも元になった誰がカバやねんロックンロールショーも若い人は知らないよね。大阪を中心にめっちゃ流行ったんすよ。 
     オープニングでも使った曲で♪ダ・ダ・ダ・ダ・ダ・ダ・ダ・ダ・おいどぉおおおおお!! ってやったんすよねー」 
 遠藤さん「おいどってなんすか?」  
 影山さん「あ、まあ、地方の言葉だね。おいどって言ったやらしくないけど、ケツの穴って言ったら……」 
 遠藤さん「にいさんっ」 
 観客笑。

 

12:Snow halation/遠藤正明 
-MC- 
13:Forever Friends/& 遠藤正明 
-MC-

 

遠藤さんのソロコーナーはご自身のカバーアルバム「ENSON3」収録の

アニメ「ラブライブ!」第2期より「スノハレ」こと劇中歌「Snow halation」。 雪景色を思わせる青い照明の中、遠藤さんが穏やかに歌われ、

曲の盛り上がりと共に持ち前の伸びやかな歌いぶりで観客を魅了していました。 
続いては遠藤さんのアニソンデビュー曲であるアニメ「STREET FIGHTER II V」より、

越智アキラさんとのデュエットを、今回は影山さんと。 

長年共にステージに立たれているお二人ならではの時折お互いを見合いながらのあうんの呼吸は、 
本曲の様なダイナミックなバラードだと一層強く感じました。それぞれの個性を感じる歌声に、

観客もうっとりと聞き入っている様子でした。

 

・遠藤さんを送り出し、ギターを下ろし、ステージ向かって左後方にあるキーボードブースへ移られた影山さん。 
・影山さん「大阪公演ではステージにグランドピアノが置いてあったんすけど、 
     ファンの人達が『シークレットゲストは絶対ポッキー(井上俊次さん)だよね!』って言ってたみたいっすね。残念。オレでした」  
 観客笑。

 

14:Get Wild 
-MC-

 

影山さんによるキーボードのソロ演奏からはじまったのはアニメ「シティーハンター」よりエンディング。 
新宿のネオンを思わせる都会的な照明も華やかに、小気味のいい曲調をキーボードを演奏しながらシャープに歌われ影山さん。 
影山さんがギター以外の演奏をされているのはとても新鮮に感じました。

 

・当日、自宅で最後の練習した際、ライブで使用するクラッシックギターの弦が切れるハプニングが。 
 影山さん「クラシックギターって弦を張るのが難しいんすよ。ぶっちゃけ、自分で弦を張るのがちょっとコワくってぇ、 
     急いで楽器屋さんに行って張り替えてもらったんすよ。オレはいいけど後で聞いたらきっくんも自分で出来ないんだって」 
 菊池さん「ゆっくりやれば出来ますよ」 
 観客笑。

 

15:ルパン三世・愛のテーマ 
-MC-

 

続いては静かでムードあるギター演奏からはじまったアニメ「ルパン三世(新)」より水木一郎さんが歌われた二代目エンディング。 
どこか物憂げな空気が観客を包み込む中、囁くような影山さんの歌いぶりに水月さんの清涼感あるコーラスが合わさって雰囲気抜群でした。

 

・影山さん「アップルパイの……ていうかアニキのトコのスタッフの結婚式で歌う事になって、 
          『DRAGON BALL Z』の『FOR EVER』っていう曲を歌ったんすよ。♪どうかずぅ~っと~って、結婚式らしいぴったりの曲を。 
     その後、仲間のみんなが『ドラえもん』とか歌ってめっちゃウケてんすよ。

     なんかオレ、空気読んだのに一番盛り上がらなくって」 
 観客笑。 
 影山さん「その式はアニキとアニキの奥さんが仲人だったんすよ。普通仲人ってあんまり目立たないじゃないっすか。 
     一番のクライマックスでアニキが『ルパン三世・愛のテーマ』歌いながら席を握手して回ってるんですよ 
     普通コレやったらあかんでしょ。でもめっちゃ盛り上がって。オレは地味に終わるっていうね」 
 観客笑。 
・このライブの一月前に東京都あきる野市で行われた「アニソンBIG3 スーパーライブ2018」の話。 
 影山さん「オレはアコギで『誰カバー』の曲を歌ったんすけど、当日アニキに『なんでオレの歌わないの?』って言われたんすよ。 
     で『絶対次やれよ。二番でオレ出てくるから』って言われたんすよ」 
 観客笑。 
 影山さん「それ、ものまね番組によくある、1番歌ったら後ろから本物が出てきて、

     それまで頑張って歌ってた人がさみしい気持ちになるやつでしょ? 
     今度、高知県で二日間やるんすけど、絶対また言われそうだから歌わないと思います!! ナハハハハ」 
 観客笑。

・影山さん「最後は堀江さんの曲なんすけど、『誰カバー』は人に勧められた曲もあったんですけど、これは自分で選びました。 
     『BIG3』は次の出番の人って舞台袖でステージを見てるんですよ。 
     その時に堀江さんがこの曲を歌われると、僕は凄く救われる気持ちになるんですよね。 
     JAMはどちらかというとお客さんに勇気を与える、ストロングな歌を作ってるんすけど、 
     アニソンの使命の中には、孤独な人に寄り添う、決して肩を叩いたりせず、優しく寄り添うっていうのもあるんだと思います。 
     そんな事を堀江さんは決して語る事は無いんだけれど、なんか、自分に教えてくれているような気がするんです」

 

16:グローイング・アップ

 

本編の最後は世界名作劇場シリーズより堀江美都子さんが歌われたアニメ「私のあしながおじさん」オープニング。 
やわらかで優しさあふれる曲調の中、せつなさと芯の通った強さをひたすらに穏やかに歌われる影山さんはとても素敵でした。

 

~アンコール~ 
-MC-

 

演奏陣の皆さんと影山さんが見送られ、ステージ上が暗くなると拍手がアンコールを表す手拍子に変わりました。 
しばらく手拍子が続く中、ステージ上が再び明るくなり、影山さんがご登場。

 

・影山さん「さっきキーボードを弾いた時、いつもよりマイクが右の方に離れてたんすよ。 
     だから歌いながら弾いてた時に『……見えねー』ってなって、あ、終わったと思いましたね」 
 観客笑。 
 影山さん「でも、頑張りました!!」 
・ここで演奏陣の皆さん、そしてゲストの皆さんが影山さんに呼びこまれてご登場。 
・影山さん「アンコールは『神のみぞ知る』っていう意味の……」 
 遠藤さん「神の味噌汁!」 
 影山さん「だにぃ~はまだ味噌汁作ってんの?」 
 きただにさん「今日も作ってきましたよ。今日はあさりです。あさりは万能ですねー。一回冷凍してくださいね。旨味が増すらしいですよ」 
 影山さん「マァジ?」 
 きただにさん「低温でじっくり料理してくださいね」

 

17:God knows.../& 遠藤正明 きただにひろし ステファニー 
-MC-

 

ゲストのお三方と共に歌われるアンコール一曲目は、アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」より根強い人気の劇中歌「God knows...」。 
軽快でノリのイイ曲調の中、影山さんを筆頭にゲストの皆さんがそれぞれソロを歌われたり、他の方の歌声にコーラスを重ねられたり。 
間奏では演奏陣のガンタさん、菊池さん、水月さんが順番にソロコーナーが設けられ、影山さんがそれぞれをご紹介されていました。

 

・再びJAM Projectの中でクセの一番強い歌い方は誰の話。 
 影山さん「奥井ちゃんは元々クセはそんなにないけど、あとは全員強いよなぁ。XLの(福山)芳樹も随分あるよなぁ」 
 遠藤さん「あのーあの人はね。その後、楽屋でも『遠ちゃんのほうがあるよー』ってずっと言ってたんですよ」 
 影山さん「中国でも話てたもんな。ちょっと喧嘩になりかけてたし」 
 遠藤さん「空気悪くなりましたよね。解散の危機までいきそうでしたよ」 
 きただにさん「なにも中国まで行ってする話じゃないでしょうにね」 
 観客笑。 
 遠藤さん「あのーステちゃんはこんなかではだーれが一番クセ強いと思います?」 
 きただにさん「ステちゃんて」 
 ステファニーさん「えーこれは……」 
 影山さん「大丈夫。空気読めるコだから」 
 ステファニーさん「やっぱり影山さんじゃないですか?」 
 きただにさん「ナハハハー」  
 影山さん「ちくしょー!!」 
 観客笑。 
 ステファニーさん「あ、ちなみに私のお父さん"ひろし"って言うんですよ」 
 観客笑。 
 影山さん「マァジ?」 
 遠藤さん「ひろしからこんなにキレイな人が」 
 影山さん「お前もそんな"ひろし"になれよー」 
 きただにさん「なんすかその、『そんなヒロシに騙されて』みたいな言い方」 
 観客笑。 
・場が乱れてきたという事で影山さんに呼びこまれてやまけんさんが影生くんと共にご登場。 
・遠藤さん「あれ、影生くんってやまけんだったの?」 
 やまけんさん「僕は影生くんの内臓と下半身です」 
 観客笑。 
 きただにさん「腹話術下手やなー」 
 やまけんさん「あれ、声がおくれて聞こえないよ」 
 きただにさん「ジャスト! ジャスト!」 
 観客笑。 
・やまけんさんとアニメ「DRAGON BALL Z」関係の作曲編曲をされている山本健司さんは同姓同名。漢字もあだ名も同じ。 
・影山さんの区別の仕方は"ちゃんとしてるヤマケンさん"と"ちゃんとしてないやまけん"。 
・やまけんさん「業界内も混乱してるみたいで、間違えて一回、東映さんから『DRAGON BALL』の音楽依頼がきましたからね」 
 影山さん「マァジ?」 
 やまけんさん「ウチのスタッフからその話を聞いて『どうしましょう?』って聞かれたんで

       『やる。やるけどそのひとではない』って答えました。 
       僕がやるとしたらめっちゃくちゃな曲作りますよ。♪どーらごーんぼーるーっての」 
 観客笑。 
 影山さん「ばかにすんなー」  
 遠藤さん「どっかできいたことあるなー」 
・そんなちゃんとしてる方と言われたヤマケンさんこと山本健司さんも会場にいらっしゃっていました。 
 影山さん「ヤマケンさんは『誰カバー』では一番多くアレンジをしてくれました。ライブアレンジはきっくんがやってくれてます!」

・影山さん「去年は40周年て事でソロアルバム作って、『誰カバー』で月に一回レコーディングして、LINE LIVEやって、 
     LAZYやJAMやって、本書いて、ライブやってと色々やってきましたけど、 
     今日の『誰カバー』ライブがその40年の色々な企画の区切りかなと思ってます。ホントに夢の様な一年でした。」

 

18:CHA-LA HEAD-CHA-LA/& 遠藤正明 きただにひろし ステファニー やまけん 影生くん

 

菊池さんの速弾きによるイントロ冒頭部分の再現も軽やかに、

ラストは影山さんの代表曲であるアニメ「DRAGON BALL Z」よりオープニング。 
ゲストの方が順番にソロで歌われ、最初と最後に影山さんがソロを担当されるという歌い分け。

やまけんさんと影生くんは主にコーラスを担当。 間奏では菊池さんの速弾きが再度披露されるも、少々つかえてしまい、

それにつられてか遠藤さんが譜割を少々崩してしまう一幕もありつつ、 最終的には出演者全員と観客全員の大合唱状態となり、

ライブの締めくくりにぴったりのとても賑やかな一幕となりました。

 

閉演BGM:God knows...(カラオケ)

 

演奏が終わると「誰カバー」版の「God knows...」のカラオケが流れる中、

出演者全員がステージ前方に集合され、影山さんの音頭で万歳三唱がおこなわれ、 
観客が拍手を送る中、演奏陣の皆さん、ゲストの皆さん、影山さんが順番に退場されて行きました。

 

●閉演アナウンス/影生くん

 

出演者の皆さんが退場されると影生くんによるライブグッズ販売の告知やアンケート記入の誘導アナウンスがあり 
「誰がカバーやねんアニソンショーライブ」東京公演は終演となりました。

 

アルバム「誰がカバーやねんアニソンショー」の発表をきっかけに開催されたいわゆるレコ発であり、 
2017年からはじまった影山さんのデビュー40周年を記念した一連の動きの締めくくりとなった今回のライブ。 
穏やかで和やかな雰囲気の中でゲストの皆様を迎え、アコースティックならではの歌と演奏とじっくりと堪能でき、 
ご自身のバンドを率いてのソロライブとお一人でのライブ「ソロアコギの旅」の丁度中間にあるような 
さながら「影山ヒロノブのとゆかいな仲間たち」といった印象でとても楽しませていただきました。


 

ゲスト/やまけん 影生くん

 


補足

 

・影生くん「上演中は携帯電話、スマートフォンをマナーモードにお願いします。こういってもやってない人っているんですよね。 
     それで着メロなんか流れちゃって。恥ずかしいですね。

     それが『CHA-LA HEAD-CHA-LA』ならまだ大丈夫かもしれません。ダメですけど。 
     『ONE PIECE』や『ガオガイガー』ならまだセーフですよ。『マクロス7』が鳴ったらブチギレますよ」 
 観客笑。

 

・影山さん「きただには中国の読み方がキャッチーなんすよ。中部では"ベイグーヤン"で広東とかだと"パッコヨウ"ですからね。 
     沖縄に行けば"チャタン"だし」

 

・「ウィーゴー! ~Rock-A-Billy-Style~」では演奏の締めをパンチした後に手首を揺らす

 "ゴムゴムの銃"風に締めくくられていたきただにさん。

 

・影山さん「この前、ステファニーは『スーパーロボット魂』に出たんすよ」 
 ステファニーさん「ハイ、久しぶりで楽しかったです」 
 影山さん「ほんで『一緒に出れるねー』なんて言ってたら、二日間の内、ステファニーは若い人が出る日だったんすよ」 
 観客笑。 
 ステファニーさん「あれってそういう別れ方だったんですか?」 
 影山さん「多分違うんだけど、オレが出た日なんか最年少が遠藤だから。その次に若いのがオレだし」 
 観客笑。

 

・影山さん「水月ちゃんは演奏はもちろん、みだしなみもちゃんとしてて。大阪の時はドレスだったんすよ。 
     それを見てオレが『水月ちゃん、ピアノの発表会みたいだね』って言っちゃって」 
 観客笑。 
 影山さん「今日も、結構、発表会っすね」  
 水月さん「本当ですか? 今日はなるべく発表会っぽくないものを選んできたんですけど……」 
 観客笑。 
 影山さん「マァジでぇ~。ごめぇん。でも私服もちゃんとしててね。白のブラウスに真っ赤なスカートに真っ赤なハイヒールで、 
     みんなで『それ衣装なの?』って聞いたら『私服です』って。ちゃんとしてるぅ」

 

・影山さん「『誰カバー』は一月に一回、12ヶ月で12曲作っていって毎回コーラスに誰かを呼んでたんですけど、 
     遠ちゃんは一番最初に来てもらって、その後にだにぃ~とか松澤由美とか来てもらって、

     最後に堀江(美都子)さんに来てもらったんです」 
 遠藤さん「まぁ、最初は小物から最後は大物にっていう流れですよね」 
 観客笑。

 

・遠藤さん「さっきの話なんですけど、僕は筋肉貯金より普通の貯金の方が好きですねー」  
 影山さん「だめだめ。どっちか一つだよ。神様が決めたんだから」 
 遠藤さん「だったら普通の貯金の方がいいですよ。筋肉とか歌に関係ないですもん。オレもにいさんみたいに貯金が欲しいです」 
 影山さん「いやいや無いからねー」

 

・JAM Projectで誰が一番貯金があるのか。 
 影山さん「たぶんひろしやな」 
 遠藤さん「あいつホント使わないっすもんねー。撮影だっていうのにランニングしてる時みたいな格好で来ましたからね」 
 観客笑。 
 遠藤さん「でも良いジャージになってましたね」 
 影山さん「プラダとかブランドもん?」 
 遠藤さん「わかんないすけど高級になってました。もっとテツandトモさんみたいのでいいのに」 
 観客笑。

 

・遠藤さん「『ラブライブ!』も凄いですよね。紅白も出ましたから。僕も10人目のラブライバーですからねー」 
 影山さん「ちょっと待てェ、君、この前まで6人目のLAZY、"ミルキー"って言ってたじゃんか!」 
 遠藤さん「色んな所に属していかないとね。いずれ10人目、11人目のラブライバーを狙ってますから」  
 観客笑。 

 

・影山さん「デビュー曲だから毎回ライブで歌いたいだろうけど、デュエットやからなぁ」 
 遠藤さん「越智アキラさんって、僕、レコーディングで会っただけだったんですよね。だから"越智"って何て読むのかもわからなくて。 
     結構探すんですけど、このネット時代、SNS時代になかなか見つからないんですよ。

     だからあんまりライブで歌った事ないんですよね」 
 影山さん「『Forever Friends』はオレ、ブラジルで遠ちゃんと一緒に歌ったよね。三回くらい。日本では初めてじゃない?」

 

・当日に歌手の西城秀樹さんが逝去されました。 
 影山さん「びっくししたよね。それこそLAZYの時代に凄く優しくしてくださったんすよ。 
     あとこの前『鬼神童子ZENKI』の黒岩よしひろ先生も亡くなられて、55歳っすよ。

     オレより全然若いのに、びっくりしましたね」 
 遠藤さん「ホント、にいさんも健康には気をつけてくださいね」

 

・影山さん「やまけんとは毎月LINE LIVEが終わるとほとんど夜中まで呑んでたよなぁ」 
 やまけんさん「ヒロノブさんが風邪ひいてこられない時は何故か代わりに遠藤さんが来てましたからね」 
 きただにさん「なにそのシステム? ええなぁ」 
 観客笑。

 

・左の足首を骨折されているガンタさん。 
 やまけんさん「ガンタさん、骨折している足でリズム刻んで鈴鳴らしてるんですよ。どういうシステムなんですか?」 
 観客笑。 
 遠藤さん「しかも松葉杖で歩くのめっちゃ早いんですよ。大阪の街をドォーんって走ってましたから」 
 影山さん「なにそれ怖ぇ」

 

・先月「スーパーロボット魂2018"春の陣"」の二日間公演の次の日に本ライブの大阪公演と 
 骨折されているのに三日間連続でのべ90曲近くを演奏されたガンタさん凄いです。

 

・やまけんさん「"水月ちゃん"じゃなくてなんなら"みづきー"って呼びたいですもん」 
 遠藤さん「いいねいいねー」  
 やまけんさん「決してアニキの前では言えませんよ。"みずきー"なんて」 
 遠藤さん「……そんときは君が怒られればいいさ」

 

・菊地さんはきただにさんの前の事務所の後輩。きただにさんの事はかつての愛称である"Ladyさん"と呼ぶらしいです。

 

・影山さん「『誰カバー』でやる曲を決める時ね、Lantisの社員とかやまけんとか、色んな人から曲を教えてもらったんすよ。 
     それで最終的な曲目を改めて見ると、なんか色んな曲があっていいなと思いました。

     もちろん堀江さん、水木さん、いさおさんの曲もあるし。 
     オレ、そんなに自分好きじゃないんすけど、『誰カバー』はなんか好きだね。クセ強いけど」 
 観客笑。 
 影山さん「ここんとこずっと車で運転する時に聞いてます。それで聞いていてやっぱりアニソンは一生やってこうと思いました。 
     アニキやいさおさんを見習って、いつまでも現役でステージに立っていられる歌手を目指します」
 

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