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渡辺宙明特集 ヒーローオーケストラ/昭和の子どもたちへ
18.4.21 文京シビックホール 大ホール

 

監修・作曲・指揮/渡辺宙明

 

出演/渡辺宙明 水木一郎 堀江美都子 串田アキラ

 

司会/西耕一

 

指揮/齋藤一郎 
コンサートマスター/三宅政弘 
演奏/オーケストラ・トリプティーク 篠田元一グループ

 


数々のアニメ、特撮の音楽を手がけられている渡辺宙明先生。 
"宙明先生"(ちゅうめいせんせい)の愛称で親しまれている先生は90歳越えた今も精力的に作曲活動をされており、 
先生が手がけられた楽曲は高揚感と哀愁を感じる独自の音色で"宙明節"(ちゅうめいぶし)と呼ばれてファンに愛されています。

 

宙明先生の90歳を記念した「卆寿記念コンサート」シリーズとして、これまで手がけられたアニメや特撮の劇中音楽を 
オーケストラの演奏で聞く事が出来るコンサートが開催されてきました。今回はオーケストラによる劇中音楽の生演奏はもちろん、 
水木一郎さん、堀江美都子さん、串田アキラさんといった先生と関わりの深い歌手の方々もご出演。

これまで「卆寿記念コンサート」等の宙明先生のコンサートシリーズでは歌手の方がゲストとして数曲歌われる事はありましたが、 
今回は歌を主軸に展開されるコンサートという事で、どういった内容になるのかと楽しみにしておりました。

 

コンサートの性質上、今回のレポートはざっくりとした内容でございます。予めご了承頂けましたら幸いです。

 

会場は東京ドームシティアトラクションズの程近くにある文京シビックホールの大ホール。 
ロビーでは新聞でのインタビュー記事や祝花が飾られ、物販ブースには過去のコンサート等のCDの他にも 
宙明先生の缶バッヂやコンサートのTシャツなども販売されていました。 
ステージ上にはすでに各楽器のブースがセットされており、会場にはアニメ、特撮の関係者の方々のお姿も見受けられました。 
開演時間になるとブザーが鳴り、オーケストラの皆さんのご登場を拍手で迎え入れます。

 

●第1部 
-MC-

 

・開演時間になると一連の宙明先生のコンサートの開催に尽力されている司会の西耕一さんがご登場されご挨拶。 
 演奏陣の皆さんやコンサートマスターの三宅政弘さん、指揮の齋藤一郎さんをご紹介。 
・続いて宙明先生がコンサートのTシャツ姿でご登場。おでこに大きな絆創膏されていました。 
・宙明先生「これ? これはねちょっとイボが出来ましてね。ちょっと隠してるんですよ。信じるか、信じないかはあなた次第ですよ」 
 観客笑。

 

01:野球狂の詩 (1C)/堀江美都子 
-MC-

 

西さん、宙明先生と入れ替わりに指揮の斎藤さんが登場されコンサートの最初を飾るのはアニメ「野球狂の詩」初代オープニングから。 
演奏と共に登場された堀江さんの心地よいスキャットをしっかりとしたブラスが彩り、さわやかな幕開けとなりました。

 

・西さんが合流され、堀江さんとトーク。 
・宙明先生と堀江さんが初めて会ったのは高校生の頃。特撮「秘密戦隊ゴレンジャー」のレコーディング。 
 西さん「あの頃は高校生だったんですね」 
 堀江さん「あ、やばい、年がばれちゃう」 
 観客笑。 
・「野球狂の詩」の思い出。 
・堀江さん「この曲はねキーがとても高くて苦労したんです。

     あまり上手に歌えなくて別の日に録り直しをさせて頂きたいとお願いしたんですけど、 
     原作者の水島新司先生と宙明先生が『このか細い感じ、刷り切れそうな感じが主人公の水原勇気にぴったりなんだよ』と

     おっしゃったんです。 当時は『音楽って不思議ー』って思っていましたね」

 

02:サザエさんのうた (1.5C)/堀江美都子 
03:あかるいサザエさん (1.5C)/堀江美都子 
-MC-

 

アニメ「サザエさん」の関東圏での再放送版「まんが名作劇場 サザエさん」より、初代オープニングとエンディング。 
「サザエさんのうた」のイントロのストリングスや「あかるいサザエさん」のパーカッションなど、印象的な音を実際に体感できるのも 
オーケストラならでは。しなやかな堀江さんの歌声に誘われ、観客はコーラスで参加していました。

 

・西さん「なんだか火曜日っぽい気持ちになってきましたね」 
 観客笑。 
 西さん「続いてはデビュー50周年を迎えられた水木一郎さんのご登場です。まずは『鋼鉄ジーグのうた』 
    こちらの曲は皆さんご存知の通り、独特なスキャットがございます。今日は"こおろぎ'73"ならぬ"こおろぎ2018"として 
    ご来場の皆さんもコーラスでご参加いただければと思います」

 

04:鋼鉄ジーグのうた (1C)/水木一郎 
-MC-

 

水木さんがまず歌われたのは、アニメ「鋼鉄ジーグ」オープニング。ブラスだけではなくティンパ二の迫力を味わえる本曲。 
水木さんはのびのびと歌われ、「バンバン」などの合いの手では客席にマイクを向けられ、観客も応えていました。

 

・西さんが合流され、水木さんとトーク。 
・西さん「続いて歌っていただくのは『ローラ―ヒーロー・ムテキング』と『時空戦士スピルバン』なんですけれども、 
    『マジンガーZ』はロボットですがこの二作はどちらかというと人間のヒーローという印象なのですが、

    歌われる際に違いはありますか?」 
 水木さん「やっぱりロボットソングの場合は太い声で歌うんですけど、この二作はどちらかというと軽快に歌いますね」

 

05:ローラ―ヒーロー・ムテキング (1C)/水木一郎 
06:時空戦士スピルバン (1C)/水木一郎 
-MC-

 

1980年代の宙明先生の作品の中でも代表的な作品であるアニメ「とんでも戦士ムテキング」オープニング。印象的な女性スキャットは 
木管楽器で再現されており、続く特撮「時空戦士スピルバン」のオープニングでは幻想的なイントロの冒頭の再現も素晴らしかったです。 
水木さんの曲の中でもオーケストラで演奏される機会が稀な曲だけに、水木さんは嬉しそうに歌われているご様子でした。

 

・再び西さんが合流して水木さんとトーク。 
・宙明先生と水木さんの出会いはアニメ「マジンガーZ」。 
 水木さん「最初は『Zのテーマ』がオープニングとして作られてレコーディングしたんですけど、急遽変更になりましてね。 
     すぐにレコーディングしたのが『マジンガーZ』だったんですよ。でも『マジンガーZ』がオープニングで良かったですよ。 
     『Zのテーマ』は凄くいい歌で大好きなんですけど、今みたいに『ゼェエエエエッ!!』って出来ませんからね」 
 観客笑。 
 西さん「先程の『スピルバン』も♪あきらめないゼェエエッって出来ますね」 
 観客笑。 
 水木さん「西さんイイ事言いましたね。今度から歌う時は

     ♪あきらめないっゼエエエエッ!!! 投げださないっゼエエエエッ!!!ってやろうかな?」 
 観客笑。 
 水木さん「やりませんよ。流石に作られた方に失礼ですからね」 
・西さん「続いては『グレートマジンガー』と『マジンガーZ』を歌って頂くのですが」 
 水木さん「これはね。『グレートマジンガー』の方にちょっと原曲と違う『しかけ』があるんですよ。

     皆さんも気をつけて聞いてみて下さいね」

 

07:おれはグレートマジンガー (1C)/水木一郎 
-MC-

 

アニメ「グレートマジンガー」オープニング。

オーケストラならではのダイナミックな迫力で演奏されるとヒロイックな頼もしさが際立ちます。 
歌われる前にお話されていた「しかけ」は「♪必殺パワーサンダーブレーク」の前に少し間が設けられているという事でした。

 

・ここで水木さんお一人でトーク。 
・水木さん「サビの前に一小節設けられていたんですね。皆さん気付いてくれましたか?」 
 観客拍手。 
・水木さん「この後、休憩を挟んで出てくる歌手がいるんですけど、彼は割と心臓が太そうで細いもんですから……」 
 観客笑。 
 水木さん「緊張してコチコチで出て来ちゃいそうなんで、先に出てるボクが盛り上げないと行けないんですよ」 
 観客笑。

 

08:マジンガーZ/水木一郎 
-MC-

 

水木さんの「マジィイイーン・ゴウ!」の掛け声から、ご自身の代表曲中の代表曲であるアニメ「マジンガーZ」よりオープニング。 
この年にデビュー50周年を迎えられた水木さんがオーケストラを従えて颯爽と歌われているお姿は感慨深いものがありました。

 

・水木さんを見送りながら西さんがご登場。 
・西さん「先程水木さんが歌われた『おれはグレートマジンガー』はアルバム『渡辺宙明グレイテスト・ヒッツ』収録のアレンジ版BGMです。 
    ですので、アレンジ版を水木さんが歌われるという趣向はなかなかレアなのではないかと思います」

 

09:「マジンガーZ」組曲 
PART1「マジンガーZ主題歌」~「II-2 機械獣の進撃」 
PART2「C-4 Zの危機」~「C-5 マジンガーZ対機械獣」 
PART3「Zのテーマ」 
10:「グレートマジンガー」組曲 
PART1「おれはグレートマジンガー」 
PART2「I-2 戦闘」 
PART3「鉄也のテーマ」~「M-6 グレート・ピンチ」~「M-1 戦闘」

 

第1部の締めくくりは宙明先生のアニメデビュー作である「マジンガーZ」と続編である「グレートマジンガー」の楽曲をそれぞれ組曲で。 
「マジンガーZ」組曲では機械獣軍団の襲来を思わせる楽曲軍からの「Zテーマ」勇壮ぶり、素敵さをじっくりと噛みしめ、 
続く「グレートマジンガー」組曲では、アクション曲ならではの勇ましさを感じるブラスサウンドがとても心地よかったです。

 

~休憩~

●第2部 
●抽選会 
-MC-

 

第1部が終わり、20分ほどの休憩時間をはさみ第2部へ。第2部は西さんと宙明先生が登場され、事前に告知されていた抽選会から。 
宙明先生、水木さん、堀江さん、串田さんの直筆サインが入った色紙が5人の観客に当たるという趣向。 
入場時にスタッフさんがもぎったチケットの半券が入ったボックスの中から、

宙明先生自らが半券を引かれるというスタイルで行われました。

 

11:「太陽戦隊サンバルカン」組曲 
PART1「M-1-1 Aテーマ」~「M-25 サブタイトル」~「M-16 緊迫」~「M-8 必殺剣」 
PART2「M-5 サンバルカン出現」~「M-4 ジャガーバルカン」~「M-3 乱闘」~「M-1-2 Aテーママーチ」 
-MC-

 

抽選会を経ての後半は特撮「太陽戦隊サンバルカン」の組曲から。主題歌アレンジ等での打楽器の小気味の良さ、 
ピアノメインの不穏さ、アレンジされた「ファイト! サンバルカンロボ」の力強さなど、バラエティ豊かな宙明先生の楽曲を堪能しました。

 

・西さん「私もサンバルカンごっこをした思い出がよみがえりました。BGMを聞いた後はやっぱり歌が聞きたいですよね。 
    串田アキラさんにご登場いただきまして、『太陽戦隊サンバルカン』です」

 

12:太陽戦隊サンバルカン (2C)/串田アキラ 
-MC-

 

西さんと入れ替わりに串田アキラさんが登場され、特撮「太陽戦隊サンバルカン」オープニング。 
オーケストラの迫力の演奏を従えた串田さんのからりとした歌いぶりは、バンドスタイルのライブとはまた違った躍動感で魅力的。 
間奏の「イーグル! シャーク! パンサー!」の部分は串田さんがポーズを交えて披露されていました。

 

・西さんが合流され串田さんとトーク。 
・串田さん「いやー緊張しましたね。何年歌っててもアガりますね。僕は気が弱いんですよ」 
 観客笑。 
・宙明先生と串田さんの出会いは特撮「太陽戦隊サンバルカン」から。 
・串田さん「その前に僕が映画『MAD MAX』の日本語版主題歌を歌っていたんですけど、それを聞いた宙明先生が 
     『サンバルカン』に推薦してくれたんです。それからずっとアニメ、特撮の歌を歌う事が出来てるんですね」 
・西さん「宙明先生が今回特に串田さんに歌って頂きたかったのが『強さは愛だ』なのですが」 
 串田さん「この曲は人気があるんですけど、僕も好きなので嬉しいですね。詞の内容がいいですからね。 
     宙明先生の曲はブラスがメインで好きなんですけど、途中から入ってくるストリングス。これも大好きなんですよ」

13:強さは愛だ (2C)/串田アキラ 
-MC-

 

続いては特撮「宇宙刑事シャリバン」よりエンディング。照明がエンディング映像さながらに真っ赤に彩られている心憎さ。 
優しく頼もしい串田さんの歌いぶりはたまらないものがあり、お話された後半の弦楽器のしなやかさじっくり味わいました。

 

・再び西さんも合流され串田さんとトーク。 
・西さん「『宇宙刑事ギャバン』は編曲が馬飼野康二先生なのですが、今回はそのアレンジを一から楽譜におこし再現しました。 
    リハーサルでは宙明先生も監修されたのですが、なんと串田さんも一緒に監修してくださったんですよね」 
 串田さん「そうなんですよ。いつもライブではブラス4人、バンド4、5人でやってるんですけど、 
     今回は生のオーケストラですから。生ですよ。これはとても楽しみだったんですよ。嬉しいですよね」 
・「宇宙刑事シリーズ」のそれぞれの思い出。 
・串田さん「最初にギャバンを見た時に『これは一生残る作品だ』と思いましたね。それからシリーズが続いていきましたけど、 
     今も新しいギャバンが戦ってますから。いつか新しい宇宙刑事が出てきてくれたら嬉しいですね」

 

14:宇宙刑事シャリバン (1C)/串田アキラ 
15:宇宙刑事シャイダー (1C)/串田アキラ 
16:宇宙刑事ギャバン/串田アキラ 
-MC-

 

特撮「宇宙刑事シャリバン」「宇宙刑事シャイダー」「宇宙刑事ギャバン」の「宇宙刑事シリーズ」のオープニングを連続で。 
作品の発表順とは異なる順番で披露されるのもなかなかに珍しかったです。 
串田さんは「シャリバン」ではパワフルに、「シャイダー」を小気味よく歌い終えられた後、一旦ご退場。 
そしてステージが薄暗くなると、串田さんが手に「ギャバン」作中でギャバンが使用しているレーザーブレードのレプリカ玩具 
魂ウェブ「TAMASHII Lab 宇宙刑事ギャバン レーザーブレード」を持って再び登場されると、観客大歓声。 
作中さながらにレーザーブレードを光らせ、必殺技「ギャバンダイナミック」を披露されるのと同時のタイミングで「ギャバン」が演奏開始。 
串田さんは観客の盛り上がりをそのままに熱の入った歌いぶりを見せられ、締めにはギャバンの変身「蒸着」からの名乗りも披露されました。 
照明が曲ごとにそれぞれの宇宙刑事のイメージカラーをベースに鮮やかに彩られていたのも嬉しうございました。

17:「宇宙刑事ギャバン」組曲 
PART1「B-4 マクー城」~「B-22 対決」 
PART2「B-1 宇宙空間」~「A-16 ギャバン行動開始」~「A-15 乱闘」 
PART3「A-6 平和」~「A-24 星空のメッセージ」~「C-1 ミミーとの愛」 
PART4「A-14 戦う電子星獣ドル」~「A-17 サイバリアン発進」 
PART5「B-12 マクー行動開始」~「A-9 苦戦」~「B-11 襲撃2レーザーブレード」 
PART6「A-5-1 乱闘2」 
18:レーザー・メドレー 3本の剣  
「B-11 マクーの攻撃」~「B-2 異次元大決戦」~「B-3 青き閃光」 

 

本編のラストは「宇宙刑事ギャバン」より約20分の大ボリュームの組曲。 
「マジンガー」「グレート」「サンバルカン」と年代順に披露される中で「ギャバン」の組曲を聞くと、

宙明節の進化や奥深さを感じる事が出来ました。 

演奏が終わると指揮の斎藤さんがオーケストラの皆さんを担当楽器毎やお一人つづ起立させ、観客から拍手が贈られていました。 
そして続いてファンからは「レーザーブレードのテーマ」として親しまれている「宇宙刑事ギャバン」より「マクーの攻撃」、 
「宇宙刑事シャリバン」より「異次元大決戦」、「宇宙刑事シャイダー」より「青き閃光」と、

宇宙刑事シリーズの劇伴を象徴する楽曲をメドレーで。 弦楽器を基調とした緊迫感や独特の高揚感は、

オーケストラのコンサートだからこそ味わえる臨場感で、生演奏の迫力にとにかく圧倒されました。

 

~アンコール~ 
-MC-

 

・西さんが登場され指揮の斎藤さんとトーク。 
・西さん「斉藤さん、お疲れ様です」 
 斉藤さん「結構疲れますね」 
 観客笑。 
 西さん「指揮者としてこだわった点はありますか?」 
 斉藤さん「同じ様に聞こえるモチーフも実は一つ一つ違うんですね。その違いを意識しました。 
     あと、歌に関しては譜面を読むだけではわかりませんので、

     実際にカラオケボックスに行きまして、自分で歌ってみたりしました」 
 観客拍手。 
・ここで過去の宙明先生のコンサートで好評だった、宙明先生の指揮で観客が歌うコーナーへ。

 

19:太陽戦隊サンバルカン (1C)/観客 
20:宇宙刑事ギャバン (1C)/観客 
21:マジンガーZ (1C)/観客

 

アンコールは宙明先生が登壇され、先生の指揮で「サンバルカン」「ギャバン」「マジンガーZ」を観客が大合唱。 
宙明先生のタクトに合わせて元気いっぱいに歌われる観客達は、多くが少年少女時代に戻った様に歌われており、 
オーケストラの皆さんもそれぞれが演奏されない箇所では一緒になって口ずさんでいる方も多くいらっしゃりました。 
我々は世代的にはリアルタイムで「サンバルカン」「ギャバン」「マジンガーZ」を見ていた世代ではないものの、

全員で楽しく歌うその光景にグッときておりました。

 

●記念撮影

 

ここで宙明先生、水木さん、堀江さん、串田さんがご登場され、観客が自由に写真を撮影できるフォトセッションタイム。 
水木さんの「ゼェエエッ」の号令で出演者が客席の左、右、中央、そして二階へそれぞれ向いて撮影されていました。 
更に公式のカメラマンの方が客席とステージを一緒に記念写真を撮影しました。

 

宙明先生「今日はありがとうございました。私はますます元気になりました」

 

記念撮影が終わり、西さんが改めて宙明先生、指揮者の斉藤さん、演奏陣の皆さん、歌手の皆さんを紹介され、 
出演者の皆さんが順番に退場されていく様子を観客が拍手で見送り、

「渡辺宙明特集 ヒーローオーケストラ/昭和の子どもたちへ」は終演となりました。

 

これまで開催された宙明先生のコンサートシリーズでも初の試みとなった歌を主軸にした今回のコンサート、 
ライブではバンドスタイルで聞き馴染んできた宙明節の歌の数々を、

コンサートスタイルでオーケストラの生演奏で聞く事が出来るというのも 
なかなかに趣があり、生音の凄さを身をもって体感することが出来ました。また宙明先生の指揮による観客大合唱は、 
大人数ならではの迫力や宙明節世代の諸先輩方の楽しそうに歌う様子にグッとくるものがありました。

 

 

補足

 

・堀江さん「『サザエさん』も高校生くらいの時にレコーディングしたんですよ」 
 西さん「本当ですか? もうすでに完成されている歌声ですね」 
 堀江さん「そんなことないんですよ。『あかるいサザエさん 』は最初は歌詞が少し恥ずかしくて。 
     『タラちゃんちょっとそれとって』『母さんこの味どうかしら』って。

     それまで歌ってきた歌の中にはあまりない表現だったもんですから」 
 西さん「しかも、投げかけたはいいのに答えが返ってこないですからね」  
 観客笑。 

・水木さん「『鋼鉄ジーグ』は先生独特のスキャットを抜くと歌詞がホントに短いんですよ」 
 観客笑。 
 西さん「先生のスキャットは個性的ですけど、歌手としてはどう思われるのですか?」 
 水木さん「あまり気にしないですね。それ以前から他の作曲家の先生の曲で

     『♪ブロロロロー』や『♪ズババババーン』ってやってましたから」 
 観客笑。

 

・抽選会で宙明先生が半券を引かれる際はドラムの方が生演奏のドラムロールで盛り上げられていました。

 

・西さん「ステージせましと動いて歌われるのが素晴らしいですね」 
 串田さん「うろうろするのが好きなんですよね」 
 観客笑。 
 西さん「今日はいくらで動いても大丈夫ですからね。テクニシャンな照明班がいつでも串田さんを狙ってますから」 
 観客笑。

 

・斉藤さん「先生の楽曲はばっちり世代の作品もあるのですが、そうでない作品もあります。

     そういった作品は一話から最終話まで見ました」 
 観客拍手。

 

・宙明先生「こんなに多くの方に来て頂いて、オーケストラの素晴らしい演奏、世界的に活躍している歌手の方に来て頂いて 
     私の曲を演奏して、歌って頂いて大満足です。長生きしてよかったなあと思います。 
     しかし私はまだ今後も長生きする予定ですので、まだまだ作曲活動を続けていきますので、どうぞよろしくお願いいたします」

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