2025.04.01
「千晶と騒がNight」「ボイジャーソングライブ」追加
LAZY 40th Anniversary Special Live Slow and Steady
supported by Rock Beats Cancer 東京公演
17.12.27 EX THEATER ROPPONGI
出演/LAZY (ミッシェル/影山ヒロノブ スージー/高崎晃 ポッキー/井上俊次)
ゲストミュージシャン/柴田直人 from ANTHEM
サポートバンドメンバー/山本直哉 村石雅之
演奏/LAZY (Ag&Co.影山ヒロノブ G&Co.高崎晃 Key&Co.井上俊次) Ba&Co.山本直哉 Dr.村石雅之 Ba&Co.柴田直人
ミッシェル/影山ヒロノブさん、スージー/高崎晃さん、デイビー/樋口宗孝さん
ファニー/田中宏幸さん、ポッキー/井上俊次さんの5人によって結成されたロックバンドLAZY/レイジ―。
高校生の時に地元の大阪でハードロック志向のバンドとして活動中に出演されたテレビ番組「ハロー・ヤング」で
かまやつひろしさんに見出され、1977年にメジャーデビュー。
デビューにあたり、制作サイドの意向でハードロックではなくベイ・シティ・ローラーズのような青春的なイメージで売りだされ、
3枚目のシングル「赤頭巾ちゃんご用心」のヒットで一躍人気を博しますが、
求められる音楽と追求したい音楽の間で揺れる中、1981年に解散。
解散後は影山さんはソロボーカリスト、高崎さんと樋口さん、井上さんと田中さんはそれぞれ新バンドを結成し別々の道へ。
中でも高崎さん、樋口さんが結成したLOUDNESS/ラウドネスは海外進出し、
アルバムがビルボードTOP100にランクインするなどの快挙を果たしました。
1998年に特撮「ウルトラマンダイナ」の2代目エンディングテーマを機に再結成し活動を再開。
メンバーそれぞれが活動をしつつ、LAZYとして不定期にアルバムやシングルを数枚発表していました。
2006年に田中さん、2008年には樋口さんが相次いで逝去され、バンドとしての活動が一層不定期になっていましたが、
2010年以降は多忙ながらも残されたメンバーでシングルを発表したり、サポートメンバーを迎えてライブに出演されたりされていました。
そんなLAZYがデビュー40周年を迎えられました。おめでとうございます。
40周年を記念し、デビューからLAZYの楽曲の歌詞を多く手掛けた
森雪之丞さんとのタッグによる記念シングル「Slow and Steady」が発表され、
肝細胞がんで逝去した樋口さんの意思を継いで設立された「樋口宗孝がん研究基金」の企画として行われている
ロックフェス「Rock Beats Cancer FES」のバックアップで記念ライブが開催される事が発表されました。
今回は40周年記念ライブとして大阪と東京で開催された
「LAZY 40th Anniversary Special Live Slow and Steadysupported by Rock Beats Cancer」東京公演のレポートです。
会場は東京は六本木にあるEX THEATER ROPPONGI。
入り口から一度階段を上り二階の屋上庭園を経て施設内に入ると、再び階段で一階へ。
そこには物販ブースや祝花の他に、「樋口宗孝がん研究基金」の案内ブースが設けられていました。、
客席へ向かうにはさらに階段で地下一階、地下二階に降りる段取りになっていました。
ステージ上にはセットや幕など特別なものは何も無く、とてもシンプル。しかしながらキーボードの後ろには大きな4台のレスリースピーカー、
ギターやベースの後ろにも大きいアンプが何個も設置されており、それ自体で舞台セットの様で、
スタッフさんが調整のために少し音を出しただけでも物凄く大きいボリュームだったのが印象的でした。
中央には白いマイクスタンドが設置されており、向かって右にギターブース、左にキーボードのブースがあり、
サポートのベースとドラムは一段後ろにセッティングされていました。
客席がにぎわう中、ゆっくりと照明が暗くなっていき、
「LAZY 40th Anniversary Special Live Slow and Steady supported by Rock Beats Cancer」東京公演いよいよ開演です。
00:遥かなるマザーランド/SE
6枚目のアルバム「宇宙船地球号」収録の「遥かなるマザーランド」を再結成後にアニメ版「魔装機神サイバスター」の
アルバム「魔装機神サイバスター Vocal Edition EARTH ARK」に収録された再録音版が流れる中、
サポートバンドメンバーの山本直哉さんと村石雅之さん、 更に高崎さん、井上さんが登場され、それぞれのブースでセッティング。
しばらくすると影山さんが登場され、マイクスタンドの前に立たれました。
01:Hey! I Love You!
02:フルカウント
03:愛には愛を
-MC-
ライブはLAZYのデビューシングル「Hey! I Love You!」からスタート。影山さんの弾ける様な歌声とゴリゴリの重低音に合わせ、
観客が一緒になって合いの手や振り付けを行い、サビ毎の終わりに複数の観客がタオルを頭上に投げ、華やかな幕開けになりました。
続いてはがらりと雰囲気が変わり、ハードロック色が際立つ2枚目のアルバム「Dream a Dream」より「フルカウント」。
疾走感ある高崎さんのギターと激しい影山さんの歌いぶりの後は息つく間もなくの7枚目のシングル「愛には愛を」へ。
色っぽくもせつないミドルテンポの曲調は、影山さんの歌声はもちろん、円熟味を増した演奏もじっくりと味わう事が出来ました。
・一年前の2016年に「Rock Beats Cancer FES vol.5」にLAZYとして出演したものの、ワンマンライブは久し振り。
・影山さん「今日は時系列に沿うようにたっぷりやりたいと思います。まぁっ、みんなのホントに聞きたい曲は聞けないかもしれへんけど」
高崎さん「かわいい曲はあと三曲くらいやね」
観客笑。
04:Midnight Boxer
05:地獄の天使
06:ベイビー・アイ・メイク・ア・モーション
-MC-
村石さんのドラムソロに山本さんのベースが合わさって始まったのは9枚目のシングル「Midnight Boxer」。
軽快な曲調の中で鋭い歌いぶりを披露される影山さんに合わせ、観客もノリノリだったのも印象的でした。
続いてステージが暗くなり、LAZYの皆さんとサポートメンバーの姿が照明でフラッシュバックされてから演奏されたのは
5枚目のシングル「地獄の天使」。 転調や強弱が激しく、実に情熱的な楽曲なだけに、影山さんの歌いぶりも、
演奏もとてもドラマチックでした。 雰囲気が変わって明るく軽快な3枚目のシングル「ベイビー・アイ・メイク・ア・モーション」。
爽やかに歌う影山さんとハードな演奏が好対照の魅力。 サビ部分の振り付けは影山さんはもちろん、
観客の殆どが行っており、当時に戻ったような揃いぶりが実に壮観。
最後の部分では影山さんが振り付けをしながら歌われていた所、マイクスタンドに手が当たり倒しそうになってしまう場面も。
・影山さん「マイクスタンドに当たってしまいました。真面目に振り付けしてたんすけどねぇ。鈍ったなぁ……」
観客笑。
影山さん「当時はね、ちゃんと体とスタンドの間を手が通ってたし、腕がすっげえ上まで上がってたのに。まいったなぁ」
・影山さん「初期のこの辺の曲を歌ってると記憶がよみがえってきます。銀座の三越とか横浜の三越とか池袋の東武デパートとか」
井上さん「あと松戸もいきましたねぇ」
高崎さん「全部屋上やないか」
観客笑。
影山さん「あと町田が原町田だった頃のジョルナとか、千葉のパルコとかね」
高崎さん「屋上の帝王と呼ばれたましたね」
影山さん「最初の方はほとんど屋上やったね。……てことはみんな、タダで見てたんやなぁ?」
観客笑。
影山さん「その分、握手する為に同じレコード何枚も買ってくれたんだもんなぁ。AKBといっしょやんけぇってね。
でも、たっかんが言ってたように、デパートの屋上がオレ達の青春やったもんなぁ」
・影山さん「ここからは解散後にオレ達の最大のセールスを記録した『宇宙船地球号』の曲を演ります。
まずは『僕らの国でも』っていう曲です。 メッセージ性が強いんですけど、当時も世界中で戦争が起こっていて、
ロックミュージシャンとしての思いをあの曲に込めました。
あれから30年以上経っていますけど、世界の現状はほぼ変わっていません。
この曲の歌詞で進歩したのはブラウン管が液晶になったくらいです」
観客笑。
影山さん「でもこの曲が今も新鮮に聞こえるというのは良くない事だと思っています」
07:僕らの国でも
08:EARTH ARK (宇宙船地球号)
-MC-
ここからはLAZYの大きな転機となったアルバム「宇宙船地球号」の楽曲。まずは嘆くようなイントロがたまらない「僕らの国でも」。
世界が抱えている問題を等身大の目線で綴られた歌詞は、ハードロックならではの重々しいサウンドも相まって体に響きます。
影山さんが当時を彷彿とさせる歌いぶりだったのが印象的。続いては宇宙の広がりを思わせる音色から一気に変わって「EARTH ARK」。
スピード感あふれる曲調の中を縦横無尽に行き来する高崎さんのギターテクニックに観客も大沸きでした。
・ここでサポートバンドメンバーの山本さんと村石さんを改めてご紹介。
・大阪公演終了後の打ち上げのお好み焼き屋でそれぞれの愛称が決定。
・村石さんは名字からそのままムーニー。
・山本さんは大阪府の河内長野出身なのでワッチー。
・影山さん「東京で河内長野って言ってもみんなピンと来ないかも知れへんけどね」
観客笑。
・ここで山本さんは一旦退場され、ゲストミュージシャンのANTHEMのリーダーでありLOUDNESSのメンバーでもあった
ベーシストの柴田直人さんがご登場。
・高崎さん「ちょっとファニーに似てるでしょ? ベースが」
観客笑。
影山さん「ナァッハー。確かにー」
高崎さん「髪型とかもちょっと似てるでしょ?」
観客「ぇぇぇぇえええぇえええ」
高崎さん「え? 似てない?」
影山さん「みんななんでそんなテンションの下がることすんねん! ナハハハハ」
観客笑。
・影山さん「柴田君はめっちゃ一緒に歌ってくれるんすよ。頼もしいですよね。ポッキーなんか全然歌わへんもんね!」
高崎さん「涼しい顔して。汗ひとつかかんもんね」
井上さん「……マイクの調子が悪いんちゃうかなぁ?」
観客笑。
影山さん「大阪公演の時とかワキ汗がじわっとした程度やったもんなぁ。たっかんも歌うのは気分次第やしなぁ」
高崎さん「まぁギターの微調整がね。それが終わらんと」
観客笑。
影山さん「そんな二人に比べてぇ、柴田君は歌ってくれるのでぇ、最高です!」
09:DREAMER
10:遥かなるマザーランド
11:LONELY STAR
-MC-
柴田さんを迎え、引き続きアルバム「宇宙船地球号」より。疾走感がたまらないオープニング曲「DREAMER」。
間奏での村石さんの叩き付けるようなドラムから、高崎さんの颯爽としたギターと井上さんのしなやかなキーボード演奏が素敵。
後半部分ではコーラスとして柴田さんもボーカル参加され、影山さんと嬉しそうに見合いながら歌われていました。
影山さんが一旦退場されると、高崎さんがステージ中央に移動され、続いてはインスト曲である「遥かなるマザーランド」。
高崎さんのカリスマ性の塊の様なギター演奏が会場全体に広がるのは心地よいトリップ感で、インストならではの魅力でした。
影山さんが再び合流され、アルバム「宇宙船地球号」からのラストは井上さんのキーボードソロからの「LONELY STAR」。
シャープな影山さんの歌いぶりはどこか幻想的でせつなさをはらんでおり、
特に後半のリフレインからの影山さんのシャウトが際立っていました。
・柴田さんが拍手で見送られ、再び山本さんがご登場。
・影山さん「次の曲は、1997年? 98年? ……アレ? 再結成っていつやったっけ」
観客「ぇぇぇぇぇえええええぇええええ」
高崎さん「98年じゃなかったっけ?」
影山さん「そうそう。たっかんね、意外とこういうの覚えてるんすよ、ああ見えて。
1998年にLAZYが再結成した時の曲です。ウルトラマン史上、最も邪悪な主題歌と言われている……」
高崎さん「そうなん?」
影山さん「なんとなく。オレが勝手に言ってるだけ」
観客笑。
12:ULTRA HIGH
13:MY REST POSE
-MC-
LAZYの再結成第一弾となった特撮「ウルトラマンダイナ」2代目エンディング。
重みのある極厚な曲調に合わせ観客も「HIGH!!」と合いの手を入れます。
神秘的な井上さんのキーボードからの歪みの効いた高崎さんのギター、
後半の影山さんの迫真のシャウトとつながっていく様子は極上でした。 続いては8枚目のアルバム「Happy Time」の楽曲であり、
OVA「新世紀GPXサイバーフォーミュラSIN」の挿入歌でもある「MY REST POSE」。
再結成後の楽曲ならではの大人の余裕を感じる穏やかさと漂うせつなさをじっくりと味わう事が出来ました。
・ここでスタッフさんが影山さんにアコースティックギターをセッティング。
・影山さん「オレ以外の歌声も聞いてもらおうと思います」
観客「きゃぁああああぁああああぁあああぁああああ」
影山さんの話をよそに次の曲の準備をされていた井上さん。
影山さん「……ポッキーは歌う気ゼロやろ?」
井上さん「また次の機会にね」
観客「ぇぇぇぇぇぇぇえええええええええええええ」
影山さん「じゃあ、スージーが歌いまーす」
観客拍手。
高崎さん「じゃあ、歌わせていただきます」
14:Make Me Wonder
-MC-
15:Young & Innocent
-MC-
8枚目のアルバム「宇宙船地球号II」より、高崎さんがメインでボーカルを務められた「Make Me Wonder」。
影山さんはアコギとコーラスを担当。 原曲のメロウな雰囲気はそのままに、よりバンドサウンドを押し出したアレンジで、
高崎さんのアンニュイな歌声が際立っていました。 続いてもアルバム「宇宙船地球号II」より、影山さんが作られ、
後にご自身のアルバム「Cold Rain」でもカバーされた「Young & Innocent」。
影山さんのライブでは本編のクライマックスで披露されていた曲ですが、LAZYになるとより一層情感の籠った印象を受けました。
・観客から「ポッキーうたってー」の声が。
影山さん「じゃあ『どら猫ミーコの大失恋』あたりを……」
15.5:どら猫ミーコの大失恋 (最初だけ)
4枚目のアルバム「Rock Diamond」で井上さんが作曲とボーカルを務められた曲をイントロからたどたどしく一言だけ披露。
・影山さん「かなり歌唱力が落ちてしまってるけど……」
井上さん「練習しときますわ」
・影山さん「ここで時間軸が今になりました。今回はとてもラッキーで、色んな人のおかげでCDを出すことができました。
特にこちらの偉い人のおかげで……」
井上さん「1曲くらい作ろうかと思ってたら、ウチの会社の人達が忖度してくれて、
2曲くらい作ってCD出したらいいんじゃないですかって言ってくれて。
調子に乗って3曲作っちゃいました。曲が増えればアルバムできるんじゃないかな?」
影山さん「どうですか高崎さん?」
高崎さん「来年の話?」
影山さん「来年もアニバーサリーだよね?」
高崎さん「再結成20周年なんっすよ」
影山さん「なんかありそうやね」
観客「ぉぉぉおおぉおお」
・うちわやトリコロールカラーの汗止めに高まる影山さん。
・影山さん「みんな今日は16歳くらいだもんね」
観客笑。
井上さん「じゃあ僕らは……18歳くらい……」
影山さん「……の設定で」
観客笑。
影山さん「その頃、LAZYは4年間、実際は4年も無いんだけど、10代のすべてを燃やし尽くした、本当に『燃えつきた青春』でした。
ここにいるみんなとオレ達しか知らないコアな時間だったと思います。今日はもうあと数曲でみんなとお別れです。
今日は昔を懐かしんで来てくれた人、突然大切な人と別れがあっても頑張ってきてくれた人、色んな人がいると思います。
あの頃のオレ達を知る森雪之丞さんが詞を書いてくれた曲を、すべてのLAZYファンに贈ります」
16:1977
17:Wandering Soul
-MC-
18:Happiness ~二人で過ごすX'mas~
デビュー40周年を迎えて制作されたシングル「Slow and Steady」より、まずは高崎さんが作曲された「1977」。
詞では40年前を歌いながら曲にはEDMの要素が取り入れられたLAZYの40周年の記念碑的な曲で、
歌われる影山さんは所々で感極まっているように見えました。
続いては井上さんが作曲されたシングルのオープニングナンバーである「Wandering Soul」。
円熟味を感じるパフォーマンスを見せるみなさんを「紫の朝焼け」の歌詞に合わせるように紫の照明が包んでいました。
影山さんが「クリスマスは過ぎてしまいましたけど……」と話され、挨拶と感謝を述べられ、
ラストは「Happiness ~二人で過ごすX'mas~」。
影山さんの作詞作曲らしいミドルなラブソングはライブ本編のラストにぴったり。
後奏の最後のギターとキーボードだけの演奏が空気をより引き締めていました。
-アンコール-
-MC-
LAZYのみなさんとサポートの山本さんと村石さんが退場されると、ステージが暗くなり、
観客からアンコールの意思を示す手拍子が起こりました。
しばらくすると照明がステージを照らし、今回のライブグッズであるTシャツを着られたLAZYのみなさんと村石さん、
そして柴田さんが登場されました。
・影山さん「アンコールはレアな事をやりたいという事で、デビュー前の曲を演りたいと思います!」
LAZYが初めて東京で演奏したのは、ベイ・シティ・ローラーズのフィルムコンサートでの事。
影山さん「フィルムコンサートが終わって突然幕が開いて、デビュー前のオレ達が出てきて演奏するっていうのが東京デビューでした。
観客は良しとする人と良しとしない人に真っ二つに別れました。紙テープ半分、おにぎり半分喰らいました」
観客笑。
影山さん「東京って怖いところだなと思いました」
観客笑。
影山さん「大阪はおにぎり飛んでけえへんもん」
高崎さん「豚まん飛んでくるんちゃう?」
観客笑。
影山さん「でもその時に楽屋にベイ・シティ・ローラーズのはっぴを着た女の子達が来てくれて、
『私たち今日からLAZYも応援します』って言ってくれたんです」
観客拍手。
18.5:Saturday Night (序盤のみ)
-MC-
演奏が始まって少し歌いだすも、ギターの音が出ず一旦ストップ。
・影山さん「おにぎり投げないでね」
観客笑。
無事に音が出るようになるも、「どういう原因なん?」とステージ脇に詰め寄る高崎さんに「ここで追及するんや」と笑う影山さん。
19:Saturday Night
20:BURN
気を取り直して演奏されたのは、広い世代に知られているベイ・シティ・ローラーズの代表曲「Saturday Night」。
印象的な繰り返しに喰って入るようなギターの重みにシビれました。
そして影山さんの「Since 1977 in OSAKA!!」の声と共に演奏されたのは、
当時高校生だったLAZYのみなさんが「ハロー・ヤング」に出演した際に演奏し、
デビューのきっかけとなったDeep Purpleの「紫の炎」こと「BURN」。
ボーカルはもちろん、ギターソロ、キーボードソロとLAZYのみなさんそれぞれの見せ場がたっぷりあり、
今回のハイライトの一つでした。
21:感じてナイト
「BURN」からそのままの勢いでライブのラストは山本さんも加わってツインベースで11枚目のシングル「感じてナイト」。
アニメ「真マジンガー 衝撃! Z編」の主題歌として「感じてKnight」としてリメイクもされました。
重低音のドラムとダブルベースに支えられ、ハードなボーカルと激しくもメロディアスなギター、魅惑のキーボードが溶けあい、
観客も一体となって今回一番の盛り上がりをみせました。
閉演BGM:Pray
14枚目のシングルでありOVA「新世紀GPXサイバーフォーミュラSIN」のオープニングでもある「Pray」が流れる中、
LAZYのみなさん、サポートとゲストのみなさんがステージ前方で一列に並んで万歳三唱。
影山さん「オレ達が新曲を出したのは、これからもLAZYを続けるという意思表示です!!」
高崎さん「またやるよ! 会いに来てね!」
井上さん「よいお年を!」
LAZYのみなさんから一言づつあり、サポート、ゲストのみなさんをねぎらわれ、観客からの拍手の中みなさんがが退場され、
「LAZY 40th Anniversary Special Live Slow and Steady supported by Rock Beats Cancer 東京公演」は終演となりました。
1977年のデビューから2017年の最新曲まで、年代を追った構成となった今回のライブ。
文字通りの地響き立てる爆音と体の真に響く極音で40年間を濃縮凝縮された内容は圧巻でした。
デビューから紆余曲折を経ての40年間でLAZYのみなさんがそれぞれのフィールドで培われたものを持ち寄って作られた
熟練の貫禄のステージは、Slow and Steadyに重ねられた月日とこれからを感じさせるものでした。
LAZYのみなさん、40周年おめでとうございます。
補足
・ロビーには森雪之丞さんや高木ブーさんをはじめ関係者の方々からの祝花が沢山。
・影山さん「今日、カメラが10台以上入ってるんですよ」
観客「おぉぉぉおおおおおおおお」
影山さん「期待しちゃうよねぇ。でもォ、これオレ達の老後の楽しみ用なんすよ」
高崎さん「発売はしないもんねぇ」
観客「ぇぇぇぇえええええぇえええええ」
影山さん「でも、放送はするんでしょ?」
井上さん「たぶん来年の三月ぐらいにJ:COMで放送すると思いますよ」
・「遥かなるマザーランド」演奏時には高崎さんがマイクスタンドを横へ追いやるパフォーマンスも。
・「MY REST POSE」の前奏時に影山さんと井上さんが目配せされており、イレギュラーな何がしかが起こっていた様子。
・影山さん「『Happy Time』は富士五湖に合宿して曲作りをしました。
毎晩自炊したんすけど、ひぐっつあんがお好み焼き作ってくれたりしました。
歌ってるとレコーディング以外でも楽しかった思い出が甦ってきます」
・ラジオの特別番組「LAZYのオールナイトニッポンR」に出演されたみなさん。
影山さん「当日にニッポン放送に行って、本番直前の打ち合わせまで、アナウンサーの人と一緒に放送するのかと思ってたんすけど、
まさかの2時間オレ達3人だけだったんですよ。でも、意外としゃべった人が……」
高崎さん「オレ?」
影山さん「ああいう時に結構しゃべるんすよね。オレはダメなんすよ。構えちゃって司会キャラみたいになっちゃう」
高崎さん「カゲは天職のようにやってたもんねぇ。昔はこんなコじゃなかったんですよ~」
井上さん「こんなコじゃなかったんですよ~」
観客笑。
・終始上着の袖口を気にされていたご様子の影山さん。
・井上さん「今日は森雪之丞さんも来ていただいてて」
影山さん「水谷公生さんも来てくれてて」
高崎さん「じゃあお呼びしましょう!!」
影山さん「……とはならないんですね」
観客笑。
・影山さん「こうやって年に一度、みんなと顔を突き合わせて年を重ねていくのも悪くないと思います。
そして宏幸やひぐっつぁんを忘れずに、これからも歩いていきたいと思います!!」