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340スズキ♪ presents 「歌祭53 ~金田アキの巻~」 
17.9.29 Naked Loft

 

出演/金田アキ

 

司会/鈴木美潮

 

演奏/カラオケ Mg.金田アキ

 


特撮ヒーロー好きで疑似政党「日本特撮党」党首を自称されている読売新聞記者の鈴木美潮さんが 
様々な特撮作品の関係者を招いて開催されているトーク&ライブイベント「祭」シリーズ。 

 

その中でも、特撮やアニメの歌を歌われている歌手の方々を招いてご自身の生い立ちを中心に 
ここでしか聞く事の出来ないカバー曲が披露され、リレー形式に開催されて行くのが「歌祭」シリーズです。

 

53回目の今回は前回の声優・俳優の榎あづささんからのご紹介で、声優の金田アキさんがご登場。

アニメ「メタルファイト ベイブレード」シリーズで主人公・鋼銀河や 
アニメ「マーベル フューチャー・アベンジャーズ」で主人公・マコトなど少年役を中心に演じられているほか、 
SNS「LINE」のスタンプをアニメ化した「LINE TOWN」ではウサギのコニーを演じられていたり、 
アニメ「魔法つかいプリキュア!」ではボーイッシュな少女ジュンを演じられています。

 前回の榎さんと同じく美潮さん主催のイベントには初出演。どういった感じになるのか楽しみにしておりました。

「歌祭」は歌の祭りですが、基本的にトークライブですので、詳しい内容は省略します。 
来場された方だけのお楽しみです。

会場は居酒屋形式のライブハウスNaked Loft。 
当日の会場の看板には演目の他にモバイルゲーム「ときめきアイドル」で金田さんが演じられている三田希少のイラストが描かれていました。 
今回はテーブルが設けられ、ゆったりと楽しむ事が出来ました。入場すると開演までの間は 
ここ数年の特撮のオープニングのテレビサイズやサウンドトラックがBGMとして流れていました。 
ステージ上にはトーク時用のテーブル、マイクスタンド、譜面台の他にミニギターが設置されていました。

 

当日は金田さんにちなんだオリジナルメニューとして、銀河の愛用するペガシスシリーズの必殺転技の一つ 
「天馬極星撃 (スターゲイザー)」から名つけられた真っ青なオリジナルカクテル「ペガシス・スターゲイザー」が販売されていました。

 

開演時間になるとNaked Loftの今後のスケジュール告知映像が流れた後、 
スタッフさんからお店の説明とイベントに関する諸注意がされ、司会の美潮さんがご登場。 
選挙の話をされたり、講師をされたり、今後のイベントの告知をされた後、 
拍手の中、金田さんが登場され、いよいよ開演です。

 

01:コイ▽クル (1C) 
-MC-

 

榎さんからのバトンという事で榎さんが主人公を演じられたアニメ「おねがいマイメロディ くるくるシャッフル!」初代オープニング。 
終始笑顔でころころと可愛らしい歌いぶりをされていた金田さん。歌詞を見ずに歌われていたのも印象的でした。

 

・「ペガシス・スターゲイザー」を台詞っぽく注文。 
・緊張している金田さん。 
・金田さん「あたし少し前までは『緊張してます』って言って許されようとしている人が許せなかったんですよ。 
     でも今は自分でも『緊張してる』って言うようにしてます。緊張するもんは緊張するんですよね」 
・カンパイ。 
・お酒はそこそこ。あればあったでいいし、無いならないで。 
・金田は"カネダ"ではなく、"カナダ"。 
・金田さん「声優で金田っていうとカネトモさん(金田朋子さん)に間違えられたりしますね」

・幼少の頃のお話。 
・兄と弟に挟まれた長女。 
・愛知出身の村人。 
・遊ぶ所が無い。サークルKくらい。 
・今でも木登りが好き。東京でも気に上りたくなる時がある。 
・仮面ライダー好きでも世代的には昭和と平成の間。 
・バイオライダーが印象的。

02:仮面ライダーBLACK RX (1C) 
-MC- 
03:シークレット カクレンジャー (1C) 
-MC-

 

見ていた特撮作品の中から仮面ライダーからは特撮「仮面ライダーBLACK RX」よりオープニング。 
スーパー戦隊シリーズからは特撮「忍者戦隊カクレンジャー」よりオープニングをそれぞれご披露。 
シャープで力強い歌いぶりの金田さんでしたが、観客の合いの手やコーラスに驚かれる場面も。 
歌い終る場面では「RX」ではリボルケインを振り下ろすポーズ、「カクレンジャー」では印を結ぶポーズをされていました。

 

・榎あずささんの話。二年前まで一緒に住んでいた程の仲良し。 
・「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」の話を何度もする。 
・今回の打ち合わせにも榎さんは同席。でもずっと「るろうに剣心」の話。

 

04:1/2 (1C) 
-MC-

 

「るろうに剣心」好きという事でアニメ「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」二代目オープニング。 
オリジナルの川本真琴さんを彷彿とさせるような弾ける様な歌いぶりで歌われ、声優さんの凄さを実感いたしました。

 

・金田さん「途中から二番歌っちゃった」 
 美潮さん「やっぱり。なんかおかしいなあと思いましたもの。歌詞見ないんですね」 
 金田さん「はい。なるべく見ないようにしようかなって」 
・歌は好きだけど自身がない。 
・小学校は一学年1クラスだけ。 
・一人に一台一輪車。 
・部活で雅楽。舞や琴をやりたかったものの、余りもので笙を担当。 
・今になるとわかる笙の魅力。

05:空からこぼれたSTORY (1C) 
-MC-

 

続いてはご自身が大好きなアニメだというアニメ「名探偵ホームズ」よりオープニング。 
やわらかで透き通るような金田さんの歌声に観客も穏やかな心地で聞き入っていました。

 

・唯一BOXを購入するほどに好きすぎてやばいアニメ「名探偵ホームズ」。 
・でも犬派ではなくて猫派。 
・昔飼っていた犬はなぜかどドーベルマン。なぜか名前はバブルス。 
・今は猫と一緒。 
・猫に避けられる美潮さん。

・中学校の部活はバレー部。入部後飛んでくるボールがコワい事に気づく。 
・回転レシーブは上手。むしろ転がるのが上手。

 

06:アタックNo.1 (1C) 
-MC-

 

バレー部に所属されていたという事で、アニメ「アタックNo.1」よりオープニング。 
曲の世界に入り込み、震えるような歌いぶりから後半の伸びやかな歌声へと変わるのはもちろん、

台詞の部分も見事にハマっておりました。

 

・声優を志すきっかけは学芸会のビデオで聞いた自分の声。 
・古いラジカセを使って自分の声を録音。 
・学校の先生にほめられらたくて朗読を練習。 
・練習した事がバレない程度にほどよい練習加減を志す。 
・「りぼん」の漫画の登場人物を演じ分けて読む。 
・悔しかった「こどものおもちゃ」アニメ化の一報。 
・金田さん「倉田紗南ちゃんは私が演じるはずだったのにぃって泣いてましたね」 
 美潮さん「その頃は金田さんは一般の学生だったんですよね」 
 金田さん「そうです。だから自分の考えがおかしいってのは分かってるんですよ。分かっていても悔しくて。 
     お母さんと買い物に行ってその時に見た『りぼん』にアニメ化って書いてあったんですけど、 
     自分の考えがおかしいのはわかってるから、

     何も言わずに『りぼん』片手に『……うぅうぅ……うぅ……』って泣きじゃくってましたね」 
 観客笑。 
 金田さん「こんな悔しい思いをするなら声優になるんだ。ダメだ! 声優になろうって思ったのがきっかけでした」 
・声優になる事の大変さはわかっているので、新聞の声優学校の記事を切り抜いて机の奥にしまっておく。これをどうしよう。 
・真面目で優等生だった中学生時代の三者面談で思いが爆発。

・高校は進学校。でも勉強する気が無い。演劇部も無い。 
・金田さん「やっぱりね。自分で選ばない人生はダメですね。高校三年間死んだ魚のような眼をしてました」 
・それでも部活動の水泳部は楽しい。 
・1000m泳いだ後はちゃぷちゃぷして、かき氷食べて帰るので水泳部というよりもうプール部。 
・赤点続きで校長先生に呼び出される。三者面談と友達との京都旅行を天秤にかける。 
・父の車に荷物を積んで面談終了後、即、京都へ。 
・金田さん「おとうさんあまいんですよねー。お父さんアタシのこと好きだからー」

 

07:Wildflower 
-MC-

 

前半のラストは、ご自身がお好きだというSuperflyさんの楽曲から悩みに悩んで「Wildflower」。 
メランコリックな影を感じながらも凛とした力強さを感じる歌声は、これまで披露されたものとはまた違った印象で素敵でした。

 

~休憩~

 

拍手の中、金田さん、美潮さんが一旦ご退場され前半が終了し、ここから約15分間の休憩タイム。 
時間になるとまずは美潮さんが登場され、後半がスタートです。

 

08:サンライズジャーニー (1C) 
-MC-

 

ご自身がお好きだというGLIM SPANKYの「サンライズジャーニー」とともに金田さんが登場され後半がスタート。 
オリジナルのボーカル松尾レミさんとはまた違った魅力のしなやかで透明感のある歌いぶりが魅力的でした。

 

・後半も「ペガシス・スターゲイザー」を台詞っぽく注文。 
・そして「ペガシス・スターゲイザー」でカンパイ。 
・青色が好き。 
・高校時代はバイト三昧。勉強より為になる。 
・金田さん「お金の大切さは高校三年生の後半に読んだ『賭博黙示録カイジ』が効きましたね」 
 観客ざわざわ。 
 金田さん「もうビルの間の鉄骨を渡るゲームもやってやる位の気持ちでしたからね」

 

09:ルージュの伝言 (1C) 
-MC-

 

ここで現在練習中だというミニアコースティックギター演奏で一曲という事で、アニメ「魔女の宅急便」よりオープニング。 
この年の始めに練習をはじめられたという事で、初々しい演奏ながらも終始笑顔でほがらかに歌われていました。

 

10:ハッピーバースデー 
-MC-

 

続いては会場に来ていたご友人が当日が誕生日という事でサプライズで「ハッピーバースデー」。 
にこやかな表情で歌い演奏される金田さんに合わせて観客も一緒になってお祝いしていました。

 

・金田さん「いやー、今日一番コワい所だったー。もうご飯とか食べてイイっすか?」 
 美潮さん「ダメです」 
 観客笑。 
・高校卒業後は総合学園ヒューマンアカデミーに進学。まじめに勉強。 
・卒業公演を見ていた前事務所のマネージャーにスカウトされる。 
・その頃にまだデビュー前の榎あずささんと出会う。 
・金田さん「まだ17歳のあずさの教育係を任されたんですよ。アタシ自身がちゃんとしてないのに」

 

11:17才 (1C) 
-MC-

 

榎さんが17才の頃に出会ったという事で、南沙織さんのデビュー曲を森高千里さんがカバーされた「17才」。 
森高さんがされていた振り付けを交えられながら明るく伸びやかに歌われていました。

 

・声優さんのオーディションの話。一年目の終わりに順当にいろい色受かり出す。 
・自分の中のデビュー作はアニメ「韋駄天翔」の鮫島牙舞。 
・二年目、三年目は殆ど受からず。自分が何ができるかと向き合う。

 

12:瞬きもせず (1C) 
-MC-

 

思うように上手く行かなかった当時よく聞いていたという中島みゆきさんの「瞬きもせず」。 
当時のご自身を思い出されたようで、歌いながら時折声を詰まらせる一幕もありました。

 

・金田さん「みゆきがはげましてくれるーって当時よく聞いていましたねー。全部ダメな気がしてたんです」 
 美潮さん「なんかすごい涙目になってますけど」 
・金田さん「劇団時代は暗黒時代でしたね。やっぱり自分で選んでいない人生だったんですよ」 
・とにかく物事を馬鹿にしていた時期。酔っぱらいも馬鹿にする。 
・オーディションの最終選考まで行くも受からない→「金田は良い子だからねー」と言われる 
 →いい子だったらだめなのか→悪い事をしてやる→海に行く 
・美潮さん「なぜそこで海なんですか」 
・夜通し海で遊んで見た朝日で変わる。 
・沢山遊ぶ。馬鹿にしていたことに飛び込んで見る。

・榎あずささんの話。性格が真逆過ぎて母親に心配される。 
・"天性の甘えん坊"榎あずささんの凄さ。 
・教えてもらったのは怠ける事。 
・吹っ切れた所で徐々にオーディションに受かる様になる。 
・肩の力を抜いてオーディションを受けて受かったアニメ「ヘタリア Axis Powers」のちびたりあ。 
・金田さん「今まで色々考えていたのは何だったんでしょうね!」 
・アニメ「メタルファイト ベイブレード」シリーズの鋼銀河で初主人公。 
・5年くらいくすぶっていただけに当時の事務所スタッフは大喜び。 
・金田さん「金田の話で一週間酒が呑めるって言われましたからね。もう呑んで下さい。呑んで下さい」

・以前からやりたかった少年役。 
・女性が男性を演じられるのは宝塚か声優くらい。 
・少年の演じ方はそのまま。 
・不思議な縁でアニメ「魔法つかいプリキュア!」ではジュン役に指名される。 
・金田さん「まさかプリキュアの世界に入れるとは思わなかったので、 
     最初は戸惑っていたんですけど、いつかはプリキュアを演じたいですね」

 

13:Dokkin 魔法つかいプリキュア! part2 (1C) 
-MC-

 

ジュンを演じられていたという事でアニメ「魔法つかいプリキュア!」より二代目オープニング。 
オリジナルの北川理恵さんもかくやという突き抜けるような高音でパワフルに歌われていました。

 

・北川さんの歌う「Dokkin 魔法つかいプリキュア!」を間近で聞いて圧倒される。 
・モバイルゲーム「ときめきアイドル」の三田希少の話。 
・プリキュアを演じるなら何色がいいか。 
・金田さん「青は村中がやってるからなー」

 

14:CURE UP↑RA▽PA☆PA! ~ほほえみになる魔法~ (1C) 
-MC-

 

「歌祭」恒例のダンスコーナーは今回は同じく「魔法つかいプリキュア!」より初代エンディング。 
すらりとした出で立ちと長い手足でしなやかに踊られている様子に観客も圧倒されていました。

 

・金田さん「いやー。ヤマ場越えたー!」 
・アニメ「LINE TOWN」コニーに教わったこと。 
・金田さん「あいつはねー適当なんですよ。最初はね、嫌いだったんですよ。いい加減なやつだから。 
     でもねこうやって生きていいんだと思わせてくれたし、物事に『ま、いいか』って思うようになりました。 
     そのおかげか周りから『コニーって金田まんまだね』って言われるようになりましたね」 
 観客笑。 
・今後やりたいのは大人な女性。 
・金田さん「榊原良子さんみたいな。『風の谷のナウシカ』のクシャナ殿下が大好きなんですよ。 
     クールビューティー憧れますね。今の自分に遠いんですよねー」

 

プレゼント抽選会

 

ここで入場時に配られた番号札を用い、金田さん自らがクジを引いていくという形式のプレゼント抽選会。 
今回のプレゼントはアニメ「LINE TOWN」コニーのクッションや実家にあった「りぼん」の付録等の私物、 
更にご実家で育てている玉ねぎと大豆など、過去の「歌祭」シリーズ随一のバラエティ豊かさでした。

 

お友達紹介

 

さらに次回の「歌祭」へバトンをつなぐべく、金田さんがその場で生電話。 
次回は同じく声優さんで、アニメ「カミワザ・ワンダ」で共演された声優のミルノ純さんがご登場。 
会場にミルノさんが来場されており、ギター演奏を期待されたり「私も玉ねぎ貰いました」とお話されていました。

 

15:(会場だけのお楽しみ) 
-MC- 
16:あいうえおんがく 
-MC-

 

ラストブロック、まずは来場された観客だけのお楽しみの一曲を歌われた後、 
最後はご自身がコニーを演じたアニメ「LINE TOWN」よりGReeeeNが歌われたオープニング。 
はつらつとした歌声で笑顔で元気に明るく歌われる金田さんの様子はとても楽しそうで締めくくりにぴったりでした。

 

金田さん「今日はありがとうございました。人前で歌っていいのかって思ってましたけど 
     皆さんが優しくそこにいてくださって、とても勇気づけられました。踊るのも悪くないねっ!」


拍手の中、この後、観客を金田さんがハイタッチでお見送りされる「ふれあいタイム」が設けられ 
340スズキ♪ presents 「歌祭53 ~金田アキの巻~」は終演となりました。

 

金田さんは終始笑顔。軽快で明るくさっぱりとした気っ風のいい語り口の中が印象的。 
歌になると曲の雰囲気毎に声の表情を変えられており、表現力の豊かさに感嘆いたしました。 
元来の真面目さ故に悩まれる事があったものの、海に行ったり、榎さんや演じたキャラクターとの出会い等を経て 
徐々に変化してきたというお話や、演じる事や演じてきたキャラクターのお話はとても興味深かったです。

 


補足

 

・当日の金田さんのお衣装は背中に大きく「NOW OR NEVER」と書かれ、「NEVER」が消されているTシャツ。 
 金田さん「『今しかねえTシャツ』って呼んでるんです。今しかねーんですよ、人生は」 
 美潮さん「この背中の文字が見えるように、今日のヘアメイクもアップにされたんですよ」

 

・高校生から高齢者まで政治を教える講義をされている美潮さん。 
 バルタン星人から入る講義はだいたいの世代でオールマイティ。

 

・少女漫画の色恋沙汰よりは戦いや何かを乗り越えていく漫画が好きだった幼少期。 
 金田さん「恋愛モノはねあんまり話が進まないでしょ。『早よぉ、言えやぁあ!』って思ってたんですよねー」

 

・金田さん「『猫ピッチャー』のミー太郎が甥っ子が大好きで」 
 美潮さん「弊社の作品をありがとうございます」

 

・金田さん「日本史は好きでしたね。時代劇好きだったんですよ。『大岡越前』とか『水戸黄門』とか……」 
 美潮さん「それ日本史とあんまり関係ない作品ばかりですよね」 
 金田さん「そうなんですか? 『遠山の金さん』も?」 
 美潮さん「今言った作品はちょんまげを付けたヒーローものですからね。テストでは出てこないですもん」 
 金田さん「テストで『城下町で徳田を名のっている』とか書かないですか?」 
 美潮さん「書かないです。たまに『め組』にいるとか書かないです」 
 観客笑い。

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