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ボイジャー アコースティックライブ2017夏 
17.6.24 渋谷TSUTAYA O-Crest

 

出演/ボイジャー (TAKERU 瀬下千晶)

 

演奏/Ag.鈴木俊太郎 Ag&Co.朝井泰生 Key&Co.小西貴雄 Bon.瀬下千晶 Cla&Harp.TAKERU

 


特撮「ウルトラマン」シリーズをはじめとした円谷プロ作品の歌を担当されている 
円谷プロ所属の音楽ユニットであるボイジャー/voyagerのお二人。

何度かのメンバーチェンジを経て、現在はTERUさんと瀬下千晶さんのお二人で活動中。 
この年の3月にユニット結成後初のソロライブ「ボイジャー アコースティックライブ2017春」が開催され、 
早い段階でチケットが完売し、客席は満員状態で期待の高さを目の当たりにしました。 

ライブ自体も観客に楽しんでもらおうという心配りを随所に感じつつ、チームワークの良さやお人柄を感じるやりとりがとても素敵で、 
アコースティックだけあってお二人の歌声が際立ち、声の魅力をじっくりと味わう事が出来て、大満足でした。 
今回はソロライブ第二弾「ボイジャー アコースティックライブ2017夏」のレポートです。

 

会場は前回と同じく渋谷TSUTAYA O-Crest。客席前方は椅子席で後方はスタンディング。 
今回もチケットが販売開始した途端に早い段階で売り切れる程で、満員状態でした。 
ステージ上には演奏陣の楽器やマイクスタンド、椅子の他、中央にはお二人用の譜面台、マイクスタンド、椅子、 
二つの椅子の間にはタオルやストローが刺さったほぼ空のプラコップなどが置かれたテーブルがありました。

開演時間になると演奏陣の皆さんが登場され、各々セッティング。 
続いて拍手の中、ボイジャーのお二人が登場され「ボイジャー アコースティックライブ2017夏」いよいよ開演です。

 

01:みんな大好きなウルトラマン 
02:新しい光 
-MC-

 

一曲目はウルトラマンの一大イベントとして毎年夏に開催されている「ウルトラマンフェスティバル」の20周年記念ソング。 
前回は原曲をストレートにアコースティックにアレンジした曲調でしたが、今回はしっとりとしたお二人のスキャットからはじまり、 
軽快なジャズ風の素敵なアレンジと歌いぶりになっており、アコースティックならではの躍動感を味わう事が出来ました。 
続いてはオリジナルビデオ「ウルトラ銀河伝説外伝 ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ」より「新しい光」。 
TAKERUさんをメインにとてもさわやかな本曲は、前回同様に曲中の「ウルトラマンゼロ」という部分が違う歌詞版でした。

 

・前回「ボイジャー アコースティックライブ2017春」からあっという間の三ヶ月。 
・TAKERUさん「前回も沢山のお客様に来て頂きましたが、今回もッパンッパンッです」 
 千晶さん「ッパンッパンッですね」 
 TAKERUさん「ッパンッパンッです」 
 千晶さん「ふふふ。2017年のTAKERUはッパンッパンッ好きだね」 
 観客笑。 
 TAKERUさん「そうね。好きだね。嬉しいからね。こんなに沢山の方に来て頂いて」 
 千晶さん「後ろの方も大丈夫ですか? 酸欠になら無いように、適度に酸素を吸ってくださいね」 
 TAKERUさん「適度にじゃなくて酸素は思い切り吸わなきゃね。にんげんだものね」 
 千晶さん「そうよね。大変よね酸素無くなったらね」 
 観客笑。

 

03:オーブの祈り (ボイジャーver.) 
-MC-

 

千晶さんの口笛から特撮「ウルトラマンオーブ」より、水木一郎さんと歌われたオープニングをボイジャーのお二人版で。 
ムードたっぷりのボサノヴァにアレンジされており、ぐっと大人な雰囲気のお二人の歌いぶりに聞き入りました。

 

・ほぼ空のプラコップのストローをすする千晶さん。 
 TAKERUさん「それ今日の朝から持ってきて、リハーサルでも飲んでて、もう何も入ってないやつだよね?」 
 観客笑。 
 千晶さん「それ言わないで。遠くから見たらバレないのに」 
 TAKERUさん「いやいやバレるって。皆さん聞きました? さっき吸ったら"ズズっ"って音がしたの」 
 観客笑。 
 千晶さん「まさかこんなに入っていないとは思わなかったね」 
・TAKERUさん「ボサノヴァにアレンジしたんですけど、皆さん、ボサノヴァって普段聞きます?」 
 千晶さん「あ、いらっしゃいますね。ちらほら」 
 TAKERUさん「前も言いましたけど、僕は前回のライブで初めてボサノぼって口にしたかもしれない」 
 千晶さん「今もボサノヴァって言えてなかったもんね」 
 観客笑。

・TAKERUさん「次の曲はこの時期からボイジャーが今の二人体制になって、いろいろなヒーローを歌うようになったんですね」 
 千晶さん「そうですね。このヒーローはブルーがキレイでね」 
 観客「………」 
 TAKERUさん「……こんなにウルトラに詳しい皆さんが『?』ってなってましたよ」 
 観客笑。 
 TAKERUさん「ブルーっていってもいっぱいいるからね。ゼロもいるしね」 
 千晶さん「でもね、アタシ、ギンガの頭の部分が……」 
 TAKERUさん「ギンガってバラしちゃった!」 
 観客笑。 
 千晶さん「ごめんなさい。でもね、今のは確信犯!」 
 観客笑。 
 TAKERUさん「うわっ、こずるい事を覚えて……。

       でもこの時期からキャストの方々ともご飯をご一緒させてもらったりする様になったよね」 
 千晶さん「そうだね。いろいろあったねー。その話は『ギンガの歌』を歌った後……」 
 TAKERUさん「またバラしちゃったよ」 
 観客笑。 
 TAKERUさん「あのねぇ、みんなの気持ち考えたことあるぅ? ライブってさぁ、次の曲が何だろうってドキドキしてるわけぇ。 
      それを先に言っちゃうってどいいうことぉ?」 
 観客笑。 
 千晶さん「……お察しします」 
 TAKERUさん「偉そうに言うんじゃないよっ!」 
 観客笑。

 

04:ウルトラマンギンガの歌 
-MC-

 

続いては特撮「新ウルトラマン列伝/ウルトラマンギンガ」より「ウルトラマンギンガの歌」。冒頭のお二人と演奏陣の皆さんの 
ハーモニーは、アコースティックのシンプルな演奏で一層魅力的でうっとり。

曲が進むにつれて宇宙の広がりを感じさせるお二人の歌声にもうっとり。

 

・2014年に大阪で開催された「3大特撮ヒーローフェスティバル」でキャストの皆さんとご飯に行き交流を深めたお話。 
・TAKERUさん「そしたら、僕と瀬下さんに火がついてね」 
 千晶さん「アルコールに火がついてね」 
 TAKERUさん「アルコールに火がついたら危ないね。アルコールを飲んでいてだね」 
 観客笑。 
・ウルトラマンギンガ/礼堂ヒカル役の根岸拓哉さん、ウルトラマンビクトリー/ショウ役の宇治清高さん、 
 杉田アリサ役の滝裕可里さん、坂本浩一監督、元ボイジャーのクルーでもある山口智広さんらと一緒に明け方の四時までカラオケ。 
・お酒を飲まない坂本監督と未成年だった根岸さんもずっと同じハイテンション。 
・「Let It Go~ありのままで~」をごきげんで歌う千晶さん。 
・その千晶さんのカーディガンをはためかせる係のTAKERUさんと山口さん。

 

05:ウルトラマンビクトリーの歌 
-MC-

 

観客と一緒に「ビクトリー!」の掛け声からスタートしたのは特撮「新ウルトラマン列伝/ウルトラマンギンガS」より

「ウルトラマンビクトリーの歌」。 シリアスで小気味よい曲調とお二人の凛々しい歌いぶりは、

サビに差し掛かると徐々に激しくなっていき、その迫力に圧倒されました。

 

・ここからはボイジャーとしての楽曲ではなくお二人それぞれの楽曲を披露されるソロコーナー。 
・千晶さん「アタシはねゲームの『実況パワフルプロ野球』のテーマです」 
 TAKERUさん「皆さんやったことある人が多いゲームだと思いますけど、会社的に大丈夫なの?」 
 千晶さん「大丈夫です。アタシも弟のを借りてやってましたねー。

    『実況ぅ、パワフルプロ野球っ!』って始まる前に流れる曲だったんですよ。 
     その前にね、前回、TAKERUがバラの造花を持ってきていて、良いなあと思ったんで。小道具を持ってきました」 
 千晶さんが袋からとり出したのは野球観戦でおなじみの青いメガホン。 
 千晶さん「ドンキでね買ってきたの。野球といえばねコレでしょう」 
 TAKERUさん「そうね。そういうイメージがあるねって、僕が持つのね!?」 
 千晶さん「そう、アタシ歌うからね。TAKERUさ、『手持無沙汰だなぁ、タンバリンでもやろうかなあ』って言ってたから」 
 TAKERUさん「じゃあタンバリンでしょ!」 
 観客笑。 
 千晶さん「あとコレね」 
 続いてとり出したのはオモチャのグローブとボール。 
 TAKERUさん「ちっちゃっ。これも僕なのね!?」 
 グローブをTAKERUさんに渡し、千晶さんがボールを投げ、見事にキャッチされるTAKERUさん。 
 続いて読売巨人軍/読売ジャイアンツのレプリカユニフォームをとり出し、TAKERUさんに着させる千晶さん。 
 TAKERUさん「ウチは福岡ソフトバンクホークスなんですけどぉ!?」 
 観客笑。 
 千晶さん「いいじゃない。ここ東京なんだから」 
 TAKERUさん「えー。Noジャイアンーツ! なにもーこわいこわ…赤白帽!!」 
 千晶さん「これで全部です」 
 観客笑。 
 小学生用の赤白帽をとり出し、頭に乗っける千晶さん。 
 TAKERUさん「決して千晶さんの頭が大きい訳ではないですよ。帽子が小さいんですからね」  
 千晶さん「そういう事にしておきましょう」 
 観客笑。

 

06:start/瀬下千晶 
-MC-

 

ボイジャーでの活動と並行して千晶さんがソロで歌われ、作詞も手掛けられたゲーム「実況パワフルプロ野球2013」よりオープニング。 
千晶さんは持ち前の晴れやかに歌われつつ、途中帽子を脱ぎ、曲の締めではTAKERUさんの投げたボールを見事に打ち返されていました。

 

・TAKERUさん「これ返すね」 
 ユニフォーム等々を返却するTAKERUさん。 
 千晶さん「うん。明日ね、地域の野球の大会があるから使おうと思うんだ」 
 TAKERUさん「えぇ……アンタ凄いね。ライブの次の日に野球の大会に出るの?」 
 千晶さん「アタシのことはいいのよ。そのお話は置いといてー」 
 TAKERUさん「いや置いとけないよ」 
 観客笑。

・続いてはTAKERUさんのソロコーナー。 
・今回のギター朝井泰生さんとキーボードの小西貴雄さんとはボイジャー加入前から交流のあるTAKERUさん。 
・TAKERUさんは「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」特別賞を受賞された後、上京され、 
 「ジャパニーズコスチュームプレイングスピリチュアルサイバーミュージシャン」として活動していくもなかなか芽が出ず、 
 「このままではTAKERUが可哀想だ。バンドを組ませよう」と働きかけられ、前回歌われた「LOVEしようぜ」を手掛けられたのが朝井さん。 
・朝井さん「もう当時は心配でね。夜も眠れなかったもん」 
・さらに朝井さんから小西さんを紹介され、TAKERUさんが作った様々な曲をアレンジされるようになったとか。 
・TAKERUさん「そんな中でね、僕が詞を書いて、浅井さんが曲を作ってくれて、小西さんがアレンジしてくれたのが次の曲なんです。 
      僕ね、女の子と遊んでいたんですよ。……あ、そういう意味じゃ無いですよ! 」 
 千晶さん「どう聞いてもそういう意味になるよね?」  
 観客笑。 
 TAKERUさん「小さい頃の話!! あっぶなー。少しの誤解でボイジャーじゃいられなくなるとこだったー」 
 観客笑。 
 TAKERUさん「小さい時によく一緒に遊んでいた女の子がいて。引っ越して離れ離れになっちゃったんですよ。

       今思えばお互い初恋だったのかな? それで、もしその女の子と大人になって再会していたら、

       っていうのを想像して、歌詞を書いたのが次の曲なんですよ」

 

07:君のとなり/TAKERU 
-MC-

 

TAKERUさんのソロ曲はご自身のオリジナルソングであるバラード「君のとなり」。暖かで包容力もあり、色気も感じる歌声で、 
思いを込めて歌われている様子で、ボイジャーとしてのはつらつさとはまた違った魅力を感じる歌いぶりが印象的でした。

切ない歌詞も魅力的。

 

・千晶さん「やっぱりお互い昭和生まれだなって思ったのは、『窓に小石をぶつけ』っていう歌詞ね。なんかグッときましたよ」 
 TAKERUさん「だって携帯電話も無い頃だもんね」  
 千晶さん「そうだよね。恋愛の形も変わりましたね。今は携帯でピッってやってポッてなってすぐ合えるもんね」 
 TAKERUさん「君は長嶋茂雄監督かっ。ジャイアンツだけにっ」 
 観客笑。

 

08:Over The Horizon 
-MC-

 

ここからは再びボイジャーとしての楽曲から「ウルトラマンフェスティバル 2014」イメージソング「Over The Horizon」。 
歌詞に「ギンガ」「ビクトリー」等が織り込まれているのも心憎い本曲は、

お二人の伸びやかな歌いぶりをじっくりと堪能することが出来ました。

 

・TAKERUさんは山岸タケル、千晶さんは松戸チアキとして出演された特撮「新ウルトラマン列伝/ウルトラマンX」のお話。 
・TAKERUさん「まさか隊員としてウルトラマンの世界に入れるなんてね。お話を頂いた時、すぐお母さんに電話した」 
 千晶さん「わかるー。アタシもすぐ電話したー」

 

09:Unite ~君とつながるために~ 
10:GO AHEAD~すすめ! ウルトラマンゼロ~ (ボイジャーver.) 
-MC-

 

特撮「新ウルトラマン列伝/ウルトラマンX」よりお二人が歌詞を手がけられた「Unite ~君とつながるために~」。 
ボンゴを叩きながらせつなげに歌われる千晶さんと、千晶さんを支えるように歌われるTAKERUさんのお姿が印象的。 
続いては当日最終回を迎えたばかりの特撮「ウルトラマンゼロ THE CHRONICLE」より、

水木さんと歌われていたオープニングのボイジャーお二人版。 シリアスな緊張感はアコースティックのアレンジでもそのままで、

お二人の熱のこもった歌いぶりも聞き所。 前回練習中と話されていた前奏や間奏、

後奏の印象的な音色はTAKERUさんがブルースハープを演奏されており、 
見事な演奏ぶりでしたが、後奏部分の出だしのタイミングを逸してしまった様子で、

曲の終わりで悔しがられている様子が見られました。

 

・TAKERUさん「くやしー!! ずっと練習してたのに」 
 千晶さん「これね、ハーモニカの中でも難しい種類なんですよ。

     難しいのをわざわざ買って去年から遠征先まで持って行って練習してたんですよ」 
 TAKERUさん「言えば言うほど去年から全然進歩できてないのが身につまされるよ」 
 観客笑。

・TAKERUさん「先程の『Unite』もそうですけど『ウルトラマンX』はね。歌はいいんですよ、やったことあるから。

       お芝居が難しいんですよね」 
 千晶さん「もう、噛み噛みですよ」 
 TAKERUさん「今だから言えますけど、基地の中でオペレーターとして二人が座ってるんですけど、

       机の中に台本を忍ばせていましたからね」 
 千晶さん「言っちゃっていいのぉ? ずっと隠してたのにい」 
 観客笑。 
 TAKERUさん「カットがかかる瞬間に台本とり出して何度も読みこんでましたね」 
 千晶さん「ほんの一行ぐらいの、それこそ他の皆さんに比べたら少ない台詞なんですけど、もう必死でしたもんね」 
 TAKERUさん「緊張しちゃってもう『ゴモラ』が言えなかった時はボイジャー辞めなきゃいけないんじゃないかって思いました」 
 千晶さん「たった三文字なのにね。『X』の中でもゴモラって凄い大事なのにねー」 
 TAKERUさん「ゴモラじゃなくてゴモロってね。どんな田舎のゴモラだよ」 
 観笑。

・TAKERUさん「でもね『ウルトラマンX』ではキャストの皆さんも公私ともに仲良くさせていただいて大好きな大好きな作品です。 
      ライブも後半ですが、続いてはこの曲で一緒に盛り上がりたいと思います。『ウルトラマンX』」 
      ………ちょっとまって、千晶さん、何で一緒に曲紹介しないの?」 
 千晶さん「違うのよ。私は間違ってないの。TAKERU、なんでずっと『X』の話してるんだろうって思ってたから。次は違う曲っ!!」 
 観客笑。 
 TAKERUさん「おかしいなと思ったの。何か話のつながり方が違うなあと思ったの。

       ちょっとやりなおすので皆さん、五分位気絶した事にしてくれます?」 
 観客笑。

 

11:キラメク未来~夢の銀河へ~ 
-MC-

 

仕切りなおして続いては特撮「新ウルトラマン列伝/ウルトラマンギンガS」より「キラメク未来~夢の銀河へ~」。 
終始軽快なテンポの本曲はとてもアコースティック映えする印象で、お二人の伸びやかな歌いぶりも一層際立っている様に感じました。

 

・TAKERUさん「……『X』といえばねー。今だから言える話があるんだけど……」 
 観客笑。 
 千晶さん「おぉ、いきなり来たよ。また台本隠してた話する?」 
 TAKERUさん「今から話そうとしてたんじゃあん。そこで『さっき話ただろー』ってツッコんでもらうっていうのをやろうとさあ……」 
 千晶さん「ああごめん。そこはユナイトできなかった」 
 TAKERUさん「誰が上手いこと言えって言ったの」 
 観客笑。 
 TAKERUさん「でもホントに僕達はユナイトできないよねー。

        イベントに行って間奏でお客さんを盛り上げる時に同じタイミングで違う事をいっちゃったりね」 
 観客笑。 
 千晶さん「あったねー。気持ちが昂っちゃってねー」 
 TAKERUさん「結局お客さんに何も伝わらないのね」

 

12:ウルトラマンX 
-MC-

 

特撮「新ウルトラマン列伝/ウルトラマンX」よりオープニング。お二人の序盤のスキャットやパワフルで痛快な歌いぶりがとても魅力的で、 
お二人の扇動に合わせて観客の多くがエックスのザナディウム光線よろしく、手を交差するエックスポーズをしていたのも印象的でした。

 

・千晶さん「時が経つのは早いもので……次が、最後の曲になってしまいました」 
 観客「ぇぇええええええええぇえええ」 
 ここでステージ向かって右側に移動されるお二人。 
 ボイジャーのお二人「次が、最後の曲になってしまいました」 
 右側の観客「ぇぇええええええええぇえええ」 
 続いてステージ向かって左側に移動されるお二人。 
 ボイジャーのお二人「次が、最後の曲になってしまいました」 
 左側の観客「ぇぇえぇえええええええええええええええぇえええ」 
 最後にステージの中央に戻られるお二人。 
 ボイジャーのお二人「次が、最後の曲になってしまいました」 
 観客全員「ぇぇええええええええぇえぇえええええええええええええ」 
 TAKERUさん「すみません。なんか強要したみたいで」  
 千晶さん「やらせるだけやらせてしまって」 
 観客笑。 


・TAKERUさん「『X』で新しいステップを踏みだしたボイジャーが『オーブ』では縦にも横にも広がりを持たせていただきました。 
      そして嬉しいことに今度放送する『ウルトラマンジード』にも関わらせていただく事が出来ました」 
 観客拍手。 
 TAKERUさん「オープニングはね、主役のリク役の濱田龍臣君と一緒に歌わせてもらいました」 
 千晶さん「一緒にレコーディングしたんですけど、リク君はすっごい良い子。年齢がアタシたちの半分くらいなのよね」 
 TAKERUさん「なんかもう父兄になった感じ。性格も良くてね」 
 千晶さん「嫌味がないもん。歌のレコーディングが初めてだったみたいで、とても練習してきたのが伝わったよね。誠実だったね」 
 TAKERUさん「ねー。オープニングはリク君と一緒で、エンディングはなんとまた歌詞を書かせていただきました」 
 観客拍手。 
 TAKERUさん「今日は、どこよりも早く、ここで披露したいと思います!」 
 観客「ぉぉぉぉおおおおおおおおおおおぉおおおおおおお」

 

13:キボウノカケラ

 

この日の二週間後に始まるウルトラマンシリーズ最新作である特撮「ウルトラマンジード」よりエンディングを初披露。 
お二人が作詞を手がけられたという本曲は、エンディングらしい雰囲気のある鮮やかな友情賛歌で少しのせつなさも感じられ、

より放送が楽しみになりました。

 

~アンコール~

 

拍手の中、演奏陣の皆さんに続いてお二人も退場されると、拍手が手拍子に、手拍子がアンコールへと変わりました。 
一人の観客がアンコールをしのぐほどに大きな声で「まだか」とコールをしていましたが、途中でボイジャーのお二人がご登場。

 

・「まだか」コールをしていた観客をさらりとフォローされていたお二人。 
 TAKERUさんが「いっそ恒例にしてしまおうか」と提案した所、他の観客からブーイングがおこり、却下されていました。 
・ここで演奏陣の皆さんをお一人づつ呼び込みご紹介。 
・鈴木さんは脚がきれい。今回の靴もコンバースとウルトラマンとのコラボレーションモデル。 
・朝井さん「TAKERUと会ってもう10年くらいになるけどさ、オレは嬉しいよ。あの頃は鹿児島を捨てて東京に出てきたんだろ?」 
 TAKERUさん「いやいや捨ててないです」 
 朝井さん「ホントぉ? お父さんとお母さんを捨ててきたんじゃないの?」 
 TAKERUさん「捨ててない捨ててない!」 
 朝井さん「それでも今は地球を守ってるんだもんね嬉しいよ。ちょっとユナイト失敗してたけど」 
 観客笑。 
・アロハシャツがトレードマークの小西さん。今回は弟さんが作られたという作務衣姿。この夏はしばらく作務衣で過ごされるとか。

 

14:ウルトラ スマイル!! 
-MC-

 

アンコール一曲目はとてもきらきらした曲調が素敵なABCハウジングのCMソング「ウルトラ スマイル!!」。 
くじけそうな時に背中を押す歌詞を、お二人がとても暖かく歌われてる本曲は、アコースティックの素朴な演奏だとより一層魅力的でした。

 

・TAKERUさん「いつもね、関東はもちろん、地方のイベントに来てくださったりする皆さんがいたり、

       こうしてライブが出来るというのは奇跡なんですよね」 
 千晶さん「そうなんですよ。皆さんとここにいられるのは奇跡だと思います。当たり前と思っちゃいけない」 
 TAKERUさん「また奇跡が起こってほしいね。『春』『夏』ときたら、『秋』じゃない?

       『秋』をやるためにはこの夏の頑張りによります!!」 
 千晶さん「ウルフェス的なやつね!」 
 TAKERUさん「そうです。初日はCDも発売されます。他にもこの夏、八月には?」 
 千晶さん「A・J・F!!」 
 TAKERUさん「そう! 今年も『ANIME JAPAN FES』にボイジャー出演させていただきます!」  
 千晶さん「しかも何日かある中で、一日まるまる『ウルトラマン』ですから!」 
 TAKERUさん「これも水木一郎アニキや堀江美都子さんはじめ、先輩方のおかげです。

 当日はアニキやProject DMMの皆さんと共に馬鹿みたいに盛り上げたいと思います!!」

 

15:Shine your ORB

 

最後は特撮「ウルトラマンオーブ」よりエンディング。お二人がガイさんからジャグラーへの思いを歌詞にされたという本曲は、 
テレビ本編、ネット配信、劇場版等のサーガを経て聞くと、切なさの中に前向きさも感じる歌いぶりも相まって、

改めてグッとくるものがありました。

 

拍手の中、お二人が深々と頭を下げられ、演奏陣の皆さんと共に退場されていき

「ボイジャー アコースティックライブ2017夏」は終演となりました。

ボイジャー結成以来、二回目の開催となったライブハウスでのワンマンライブでしたが、 
今回もメインのお二人や演奏陣の皆さんのチームワークの良さを感じる素敵な雰囲気で、

アコースティックならではの歌声と演奏をじっくり味わえました。 
お二人のお人柄を感じるやりとりは楽しく、ウルトラマンに対するボイジャーとしての姿勢の誠実さを感じるお話は興味深く、 
今回もチケットが完売になるのがうなずけるとても楽しいライブでした。

 


補足

 

・観客「かわいいー!」 
 千晶さん「え、もう一回言って!」 
 観客「かわいいいいいー!」 
 千晶さん「ありがとうございます。『女に生まれて、よかったぁっ!』」 
 TAKERUさん「出た。ブルゾンちあき!」 
 千晶さん「これね、今日楽屋で絶対言おうって思ってたの」 
 TAKERUさん「なんかちょっとムッとしたとき似てるもんね」 
 千晶さん「どういうこと?」 
 観客笑。

 

・TAKERUさん「ちなみにせしもん、今日はお母さん来てるの?」 
 千晶さん「今日はねバス旅行行っちゃって」 
 観客笑。 
 TAKERUさん「来るって言ってたよね?」 
 千晶さん「そうなの。直前まで来るって言ってたんだけど

     『ごめーん、お友達とバス旅行行くんだった』って。なんか最近ハマってるんだって」 
 TAKERUさん「娘の晴れ舞台なのに」 
 千晶さん「そう。だから電話口で歌っておいた。『明日行けないから今何か歌ってー』って言われたんで」 
 TAKERUさん「いよいよ母親もおかしいぞ!」 
 観客笑。

 

・TAKERUさん「今日の瀬下さんは私服とは大違いのガーリーな装いですけど」 
 当日の千晶さんは腰に紐がついていているタイプの流行りのワンピース姿。 
 千晶さん「そうなんですよ。これ紐で調節できるの」 
 TAKERUさん「油断するとバスローブみたいになっちゃうよね」 
 観客笑。

 

・TAKERUさん「大丈夫? 今日はみんなここに泊まれる?」 
 観客拍手。 
 TAKERUさん「アレ、その手でバツってしてるのはエックスのザナディウム光線だよね?」 
 観客笑。

 

・赤白帽を変形させてウルトラマンの様にして遊ぶボイジャーのお二人。 
 千晶さん「みなさんもこうやって遊びましたよね」 
 TAKERUさん「今の子供達はどうなんだろ? やったことある?」 
 客席前方の子供達に問いかけるTAKERUさん。 
 TAKERUさん「知らない? えーしらないのぉー? ……あ、知ってる子もいるのね」  
 千晶さん「あのね。流行らせて、絶対ウケるから」 
 観客笑。 
 千晶さん「こうやって飛ばせばアイスラッガーになるでしょ?」  
 TAKERUさん「そうなの。初代とセブンが混同しているんだよ」

 

・TAKERU「噂によるとファンの方がtwitterか何かで『次のボイジャーのライブで聞きたい曲』というのをアンケートとってくれたらしくて 
    その中で一番になったのが今の『Over The Horizon』だったそうですね」 
 千晶さん「そうらしいね」 
 TAKERUさん「まずそんなアンケートが行われている事自体が嬉しいよね」

 

・TAKERUさん「『すすめ! ウルトラマンゼロ』も僕達が入った頃の曲で、コーラスとして参加してイベントで歌ってたんですけど 
      まさかこの曲が生まれ変わって、中西圭三さんが新しく歌詞を書いていただいて、

      まさかまた水木一郎さんとご一緒させていただけるとはね」 
 千晶さん「夢の様なね。昨日も水木さんにお昼ごはんをごちそうになって喝をいれてもらったんですよ」 
 TAKERUさん「カッコよかったなあ。別れ際に背中越しに『頑張れよっ』って言ってくれてね」 
 千晶さん「水木さんっていろんな面をお持ちなんですよ。お茶目な面もあれば、背中で語るアニキっていう面もあるんですよね」

 

・TAKERUさん「よくね"ウルトラ愛"にあふれてるって言葉を使うんだけど、"ウルトラ愛"ってボイジャーに入るまでよくわからなかったよね」 
 千晶さん「そうだね」 
 TAKERUさん「僕達が子供の頃って、ウルトラマンという存在は知っていても地上波でウルトラマンが放送していなかったんですよ」 
 千晶さん「アタシは従兄のお兄ちゃんの家とかでビデオで見た記憶が漠然とあるだけ。当時はまさかこれ程に深いものとは思わなかった。 
     戦っている姿や物語が、等身大の自分達にこんなに響いてくるとは思ってもみなかったもんね」 
 TAKERUさん「しかも直接的に言葉を伝えるんじゃなくて、戦っている姿を見て、こちらが大人として大事なものを学べるというかね。 
      それを支えて、ウルトラの絆を支えてくれているのが皆さんだというのが、ボイジャーをやっていてすごく感じます」

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