2025.04.01
「千晶と騒がNight」「ボイジャーソングライブ」追加
速水けんたろう30周年記念スペシャルライブ~Thank you for everything!~
17.2.5 江古田Buddy
出演/速水けんたろう
演奏/Sax&Co&Vo.野々田万照 Gt.高橋圭一 Key.鈴木賢 Ba&Co.山内和義 Dr.阿久井喜一郎 カラオケ
速水けんたろうさん。
谷本憲彦名義でデビュー後、ムード歌謡を中心に歌手活動をする傍ら、数作のアニメソングを歌われ、
その後NHK E-TV(NHK教育)「おかあさんといっしょ」で8代目うたのおにいさん襲名を機に芸名を現在の"速水けんたろう"に改名。
「おかあさんといっしょ」卒業後はミュージカルや声優等に挑戦したり日本ハムファイターズの応援歌を歌うなどご活躍。
2011年に自動車運転による死亡事故を起こし活動自粛されていましたが、被害者の遺族やファンの後押しもあり、現在は復帰され、
以後はアニメソング関係のイベントやファミリー向けのコンサート、
大人向けの昭和歌謡をカバーするライブ等様々なステージに立たれています。
また、「おかあさんといっしょ」への楽曲提供や、洗足学園音楽大学音楽学科声優アニメソングコースの講師など幅広く活躍されており、
2016年にデビュー30周年を迎えられました。おめでとうございます。
デビュー30周年を記念して開催されたのが今回の「速水けんたろう30周年記念スペシャルライブ~Thank you for everything!~」です。
会場の江古田Buddyはアニメソング関係ではザ☆カインズの皆さんが定期的に開催されている
昭和映像音楽ライヴ「スペースカインズライヴ」の2009年以降のホームグラウンドでもあります。
会場の入り口には井上あずみさんと娘さんのゆーゆさん、作詞家のもりちよこさん、お笑いコンビテツandトモのお二人など
速水さんの交流の幅広さが感じられる多方面の方々からの祝花が飾られていました。
来場者には30周年記念のお土産として直筆メッセージ入りの特製カードとオリジナルスポーツタオルが配布されました。
多くの観客が客席を埋めていく中、速水さんの歌手仲間や俳優仲間などの関係者の方のお顔もちらほらと見られました。
開演時間の20分前と10分前には「DJケリー」という速水さんに良く似た声の方による場内放送があり、
ウィットに富んだジョークを交えつつ、ライブ中の諸注意をアナウンスされていました。
開演時間を少し過ぎた頃、DJケリーさんのアナウンスで開演が告げられ、まずはライブのオープニングアクトとして
舞台「希望の色 ~君の顔を、希望の色に~」で速水さんが日替わりゲストとして出演された際に共演された
吉田弦さんと黒宮雅斗さんによるユニット・ラチエンブラザーズのお二人がご登場。
・吉田さん「けんたろうおにいさんに『アナウンスが流れたらラチエンの出番だよ』って言われてたんですね。
アナウンスが三回くらい流れたでしょ? 最初流れた時、まさかこんなに早いと思わなくて、
僕、油断してて、リアルでパンツ一丁だったんですよ。焦りました。残りも焦りました」
観客笑。
・吉田さん「けんたろうおにいさんとは舞台で共演以来、親しくさせて頂いていて、いつか同じステージで歌いたいと言っていたんですけど、
まさかこんなに早く実現するなんて思いませんでした。なので一生懸命歌わせていただきます」
01:君へ/ラチエンブラザーズ
-MC-
02:Spirit Fire/ラチエンブラザーズ
-MC-
まずはラチエンブラザーズのお二人のオリジナル曲。吉田さんはボーカル、黒宮さんはボーカルとアコースティックギターを担当。
一曲目は速水さんが長文の感想を送られたという「君へ」。元気づけられる歌詞とお二人のさわやかな歌声がとても清々しい応援歌。
舞台で共演された際のエピソード等をお話しされた後に歌われた「Spirit Fire」は軽快なロック調でこちらも元気づけられる一曲。
吉田さんは飛びあがる等躍動感あるパフォーマンス、黒田さんはアコギを引きつつ裏声を交えたテクニカルな歌いぶりと好対照でした。
ラチエンブラザーズのお二人が拍手で見送られると、DJケリーさんがラチエンブラザーズのお二人を声で労われ、
続いて今回のバンドの皆さんがご登場され、それぞれセッティングを開始されました。
バンドはサックス奏者で歌も歌われる野々田万照さんの
ライブシリーズ「まんてるとゆかいな仲間たち 昭和音楽会」で演奏を担当されている方々。
速水さんはボーカルとして参加され、昭和の様々な楽曲を歌われているとの事です。
03:輝け! 未来へ~Hit & Run~
04:Lovers Of The World (マンダム~男の世界) (1.5C)
-MC-
一曲目は、速水さんがオリジナルとして歌われた日本ハムファイターズの応援歌「輝け! 未来へ~Hit & Run~」。
未来への希望を歌った前向きな歌詞と速水さんの爽やかな歌いぶりがライブのオープニングにピッタリでした。
「今日は楽しんでいってください!!」と挨拶をされ、続いて歌われたのはジェリー・ウォレスの「Lovers Of The World」。
チャールズ・ブロンソンさん出演の男性化粧品マンダムのCMソング「男の世界」で知られる本曲をとても伸びやかに歌われていました。
・速水さん「1986年2月21日デビューなんですけど、随分前から30周年のライブをやりたいって思っていました。
いつやろうかと練りに練って31周年になるギリギリのタイミングになっちゃいましたが、間に合ってよかった」
・選曲に悩む。全部やったら翌日になっても終わらなくなっちゃう。
・速水さん「一曲目の『輝け! 未来へ』は日本ハムファイターズがまだ東京にいた頃に歌った応援歌です。
タイトルも曲も前向きで一曲目に選びました。昨年は日本一にもなりましたし。
……あ、日ハムファンじゃない方もいますか? 気にしないでくださいね。日本一になりました」
観客笑。
・野球のお話。
・速水さん「メジャーリーグで最初に活躍した日本人選手って覚えてますか? 野茂英雄選手ですね。
メジャーの選手とは体格が違うので当時は通用しないんじゃないかと思う方も多くいたんですね。
『メジャーリーグじゃあ日本人が逆立ちしたってモノにならないよ』って言う方もいました。
でもいざメジャーに行ってみるとどうでしょう。野茂選手が逆立ちしたら、野茂がモノになったんですねー」
観客笑。
速水さん「こんな事ばっかり考えてます」
05:時の過ぎゆくままに (1.5C)
~恋人も濡れる街角 (1.5C)
~ギャランドゥ (1.5C)
-MC-
ここからは速水さんの世代が夢中になった昭和の歌謡曲をメドレーで。
まずは"ジュリー"沢田研二さんの「時の過ぎゆくままに」。色香漂う歌声で揺蕩うように歌われる速水さんが印象的。
続いて、中村雅俊さんの「恋人も濡れる街角」では物憂げな歌声で楽曲の独特の世界観をムードたっぷりに歌われると
雰囲気ががらりと変わって西城秀樹さんの「ギャランドゥ」では激しいパフォーマンスと突き抜ける歌いぶりがセクシー。
アニメソング系のライブではなかなか聞く事が出来ないアダルトな雰囲気の速水さんを見る事が出来て嬉しうございました。
・速水さん「ちょっと、息が上がっていますが、こう見えても、まだまだ、おにいさんです!!」
・NHK E-TV(NHK教育)「おかあさんといっしょ」のうたのおにいさんOBとして全国のコンサートに出演中。
・けんたろうおにいさん「ここからは『おかあさんといっしょ』等のキッズソングをお届けしたいと思いますが、
きょうは、おおきいおともだちがおおいですね。わかってますね? ……みんなーげんきですかあー!!」
観客「はーい!」
けんたろうおにいさん「おおきなこえでうたってくれますかー!?」
観客「はーい!」
06:あつまれ! 笑顔
07:だんご3兄弟
-MC-
「おかあさんといっしょ」よりうたのおにいさんとして在籍中に唯一作詞作曲を手がけた楽曲「あつまれ! 笑顔」。
伸びやかなけんたろうおにいさんの歌いぶりは聞いているととても心地よく晴れやかになります。
続いては間髪入れずに1999年に発表され社会現象になった「だんご3兄弟」。イントロが演奏されると観客から歓声が起こりました。
当時と同じ振り付けで踊り、歌われるけんたろうおにいさんの姿に観客も一緒になって合いの手を入れたり歌っていました。
・速水さん「この曲で紅白歌合戦にも出場できました。まさかこの曲で出られるとは思ってもみませんでした。けど紅組でした」
観客笑。
・速水さん「『おかあさんといっしょ』は本当に歴史のある番組で、ずっと関わっていたいなと思って楽曲を作っています。
今、横山だいすけおにいさんと小野あつこおねえさんですけど、去年の四月に小野あつこおねえさんがデビューしました。
そのデビューとなる四月の歌として僕が作った曲を使っていただけることになったんですね」
観客拍手。
速水さん「ありがとうございます。でも曲だけではなく歌詞がとても大切です。僕が曲を書く時にいつも素敵な詞を書いてくださる
作詞家の方が今日、会場にいらっしゃってます。ご紹介させて下さいね。もりちよこさん!」
客席が明るくなり、もりさんが立ちあがられると観客から拍手が贈られました。
08:あおうよ!
-MC-
前途のもりさんが作詞、けんたろうおにいさんが作曲された2016年4月の歌であり、あつこおねえさんのデビュー曲「あおうよ!」。
元気でのびやかなけんたろうおにいさんの歌いぶりがとても魅力的。客席の方々では振り付けをされている観客もちらほら。
・速水さん「うたのおにいさんでもあり、アニソンシンガーでもあります。キッズソングの次はアニメソングですね。
それまで違う芸名"谷本憲彦"で何曲か歌っていたんですけど、
"速水けんたろう"としてうたのおにいさんになる同時期にある作品の歌も歌いました。
最初は両立できるかわからなかったんですけど、なんとかOKになりました。ただ、うたのおにいさんとして"速水けんたろう"を
これから定着、浸透して行く為に、"速水けんたろう"という名前を使わずに前の芸名でそのアニメの歌を歌ってるんです。
なので"谷本憲彦"と"速水けんたろう"が重なる時期だったんですね」
09:アイアンリーガー~限りなき使命~ (1.5C)
~純白の勇気
-MC-
アニメソングの中から速水さんが"谷本憲彦"として歌われたアニメ「疾風! アイアンリーガー」オープニング。
勇ましさと疾走する曲調と高らかに歌われる速水さんの歌いぶりは躍動感たっぷりで、ライブで、生演奏で聞くと一層高揚します。
続いて1997年版アニメ「マッハGoGoGo」より初代オープニングをイントロをカットした変則版で。
速水さんのシャープな歌声がとても爽快。 二曲とも小学校の時分に見ていた作品だけに、
懐かしさと生で聞く事が出来る嬉しさが入り混じりながら聞いていました。
・速水さん「アニメソングがきたなら、スーパーヒーロー。いわゆる『ゴレンジャー』にはじまるシリーズがありますね。
なんとかレンジャーとかジェットマンみたいなナントカマンとかね。今は……えっと『宇宙戦隊キョウ』……」
観客笑。
速水さん「間違えた、来週からはじまるんですよね。『宇宙戦隊キュウレンジャー』ね。ネーミング考える人達も大変ですよね」
10:オーレ! オーレンジャー (1.5C)
-MC-
続いては速水さんが歌われた特撮ソングの中からスーパー戦隊シリーズ第19作「超力戦隊オーレンジャー」よりオープニング。
「ダッシュ!」で指さす様子も歌われる様子も颯爽と頼もしい速水さん。
最後のサビでは「とびきり熱い 今日来てくれたみんな」と替え歌をされました。
・速水さん「やっぱり熱くなりますね。皆さんのおかげです。実は今日は『オーレンジャー』の宍戸マサルさんがいらっしゃってます!!」
客席が明るくなり、「超力戦隊オーレンジャー」オーレッド/星野吾郎隊長を演じられた
宍戸マサルさんが立たれると観客から拍手が贈られました。 速水さん「宍戸さんは今日お仕事から急遽駆けつけてくれたそうですが、
今は俳優の他にもソロやユニットでムード歌謡を歌われているそうです」
・更に特撮「忍者戦隊カクレンジャー」ニンジャレッド/サスケ役小川輝晃さんも速水さんがご紹介。
小川さんは速水さんと同じく、洗足学園音楽大学音楽学科声優アニメソングコースで教鞭をとられているとの事です。
・速水さん「デビュー30周年ですけど、"速水けんたろう"として活動しだしてから歌っていない曲もあります。
でもやっぱり30周年なんで、デビュー曲もさわりだけでも聞いていただければと思います」
観客拍手。
速水さん「僕ね、歌謡曲でデビューしたんですけど、結構ドロドロした男女の歌なんですよ。今日はサックスがいやらしいので……」
観客笑。
速水さん「さわりだけ、どっぷりねっちこく歌ってみたいと思います」
11:愛の鎖 (1C)
-MC-
速水さんの"谷本憲彦"としてのデビュー曲「愛の鎖」。お話の通りサックスが悩ましく、とてもアダルトな曲調。
一言一言をなまめかしく、情感たっぷりに歌われる速水さん。後半の盛り上がりではぐっと色っぽく歌われていました。
こういった機会でないとなかなか聞く事が出来ない曲なのでとても貴重な一幕でした。
・速水さん「サックスがいやらしいんだもん。つい気持ちが入っちゃった」
野々田さん「サックスだけね。僕は違いますよ」
速水さん「危ない! それ以上喋るともっといやらしくなっちゃう」
観客笑。
速水さん「この曲でデビューしたのが27歳。どっぷりですよね。絶対熟女にやられてますよ」
観客笑。
12:千の風になって
-MC-
続いては伝・アメリカ合衆国発祥の詩に曲をつけて秋川雅史さんが歌われ広く知られるようになった「千の風になって」。
速水さんはこの曲のメロディーがとてもお好きとの事で、ぐっと感情を込めて歌われている様子がとても印象的でした。
・速水さん「色んな人が歌ってみたくなるのが流行歌なのかなと思います。いつかはそういった親しみやすくわかりやすい歌詞、
聞き心地のいい曲を作ってみたいですね。少しだけ期待してみてください」
・ここで今回のバンドのメンバーをおひとりづつご紹介。
・野々田さんはご自身の顔が描かれた水玉ドットのスーツ。
・野々田さん「"どんだけ自分が好きなんだスーツ"っていいます。よろしければけんたろうおにいさんも」
速水さん「僕も? 自分の顔を?」
野々田さん「白地にピンクとか似合うと思いますよ」
速水さん「考えておきます。ファン層が変わりそうだけど……」
・バンドメンバーとほとんど同級生なのに「父さん」と呼ばれるベースの山内和義さん。
13:Isn't She Lovely/野々田万照 高橋圭一 鈴木賢 山内和義 阿久井喜一郎
-MC-
ここで速水さんは一旦退場、バンドのみなさんのソロコーナー。楽曲はスティービー・ワンダーさんの代表曲の一つ「Isn't She Lovely」。
大人の余裕を感じる穏やかさで演奏され、前半は野々田さんのサックスを基調に、後半はそれぞれのソロパートが設けられていました。
・野々田さんは歌手の高橋真梨子さんのバックバンドを務めるヘンリーバンドでサックスを23年間担当。
・昨年の第67回NHK「紅白歌合戦」にも高橋さんのバックバンドとして出演されました。
野々田さん「高橋さんが歌われたのが『ごめんね…』だったんですけど、あの曲ってサックス無いんですよね」
観客笑。
野々田さん「でもね真梨子さんが『ヘンリーバンドは普通のバックバンドじゃなくて独立したバンドなんだから出なさい』って。
じゃあどうやって出ようかと思ったら『あの目立つキーンって音やんなさいよ』って鉄琴をやる事になったんです」
観客笑。
・野々田さん「さっき『オーレンジャー』の宍戸さんもムード歌謡歌われていると聞きましたけど、私もムード歌謡を歌い始めました。
次はムード歌謡を歌わせていただくんですけど、曲を作ったんですけど、歌詞が大事ですね。
歌詞は昭和のムード歌謡の名曲達から拝借しまして。並べ替えたらいい感じにストーリーが出来上がりました」
観客笑。
野々田さん「『私祈ってます』『それぞれの原宿』『別れても好きな人』『星降る街角』とか。そういった曲が13曲入っています。
私達のライブにいらっしゃった方はおわかりだと思いますが、今から皆さんのお席へ参ります。
わりばし等ある方、よろしくお願いいたします」
14:お熱いのがお好きでしょ/野々田万照
-MC-
前口上も軽やかに披露されたのは、様々なムード歌謡の歌詞で構成された野々田さんが所属するヘンリーバンドのオリジナル曲。
甘い歌声で観客を魅了する野々田さん。二番から客席を廻りはじめると握手する観客の他に割り箸に挟んだ紙幣を渡す観客も。
・衣装を変えられた速水さんがご登場。
・速水さん「何歌ってるの? ダメだよ皆さんも。クセになるからー」
観客笑。
野々田さん「ごめんなさいおにいさん。もうクセになっちゃって。歌うのも好きになっちゃたし。もうサックスは副業で良い」
速水さん「何言ってるの? でも歌が好きなら……一緒に歌う?」
15:あずさ2号 (1.5C)/& 野々田万照
-MC-
16:for you... (1.5C)
-MC-
速水さんと野々田さんが歌われたのは兄弟デュオ狩人の代表曲「あずさ2号」。それぞれのソロではセンターを奪い合ったり。
年齢に沿って兄・加藤久仁彦さんパートを速水さん、弟・加藤高道さんパートを野々田さんが担当され、
惹きこまれるようなハーモニーで歌われていました。 続いては野々田さん所属のヘンリーバンドがバックバンドをされているという事で、
高橋真梨子さんの代表曲「for you...」。 ぐっと雰囲気が変わり、せつなく悲し気な歌いぶりで
会場全体を包み込むように歌われている速水さんが印象的でした。
・「おかあさんといっしょ」を卒業後、CSの子供向け番組「けんたろうとミクのワイワイキッズ」に出演。
速水さん「僕の中でとても大きな財産の一つで、もりちよこさんが楽しい歌詞を作ってくれて、沢山曲を書かせていただきました。
今日は、当時番組に出演してくれていた小学生達、ワイワイキッズ達が来てくれています」
客席が明るくなり、ワイワイキッズOGの女性お二人が立たれると観客から拍手が贈られました。
速水さん「今から『あさご』歌うよー。せっかくだからステージにおいでよ!!」
呼びこまれてお二人がステージにご登場。
速水さん「キッズ………大人じゃん! すっかり大きくなってー」
・お二人はワイワイキッズ時の名前のまり~や、まなみんでご紹介。おそらく吉永まりやさんと岡田真菜実さんではないかと思われます。
・速水さん「この曲をはじめるには皆さんの掛け声が必要です。皆さんの声に元気がないとバンドのメンバーも演奏してくれません」
観客笑。
速水さん「ノリの良い掛け声でお願いします。みんなっノってるかーい!?」
観客「いぇぇええええええぃ!」
速水さん「右半分聞こえないなあ。みんなっノってるかーい!?」
観客「いぇぇええええええええええぃ!」
速水さん「その調子でお願いします。全部イェーィで返してください。みんなっノってるかーい!?」
観客「イェエぇええええええええええぃ!」
速水さん「朝ごはん食べてるかぁああぁああい!?」
観客「イェエぇええええええええええぃ!」
速水さん「ロックンロールしようぜぇえぇええええ!?」
観客「イェエぇええええええええェエエエエエエええぃ!」
速水さん「あさごだぜぇええええぇえぇえぇえええええええええ!?」
17:朝ごはんパン・ロックンロール/& まり~や まなみん
-MC-
「けんたろうとミクのワイワイキッズ」より当時速水さんがエルヴィス・プレスリー風の衣装で歌われた「朝ごはんパン・ロックンロール」。
軽快な曲調と勢いのある速水さんの歌いぶりが痛快。ワイワイキッズOGのお二人はとてもキレの鋭いダンスを披露されていました。
・ワイワイキッズOGのお二人を見送って速水さんお一人に。
・速水さん「僕が『おかあさんといっしょ』を卒業して半年後、既に放送していた『ワイワイキッズ』に合流する形だったんですけど、
合流する前は同じNHKの『英語であそぼ』のうたのおねえさんだった羽生未来ちゃんがキッズたちと歌を歌っていました。
未来ちゃんはとっても明るくて笑顔が素敵なお姉さんでしたけど、30歳という若さでこの世を去ってしまいました。
闘病中の未来ちゃんに応援の意味を込め、元気になって番組に戻って来てもらおうという思いを込めて作った曲があります」
18:YOU~キミがいないと~
-MC-
「けんたろうとミクのワイワイキッズ」より、当時闘病中だった羽生未来さんへ向けて作られた応援歌「YOU~キミがいないと~」。
明るい曲調に背中を押すような歌詞と速水さんの包容力のある歌声が合わさり、心が動かされる一曲。
速水さんも時折目を潤ませている様子でした。
・速水さん「『ワイワイキッズ』はホントに楽しくて第二の青春ともいえる感じでしたね」
・ここで客席が明るくなり、速水さんが来場された関係者の方をご紹介。
・ご紹介されたのは映画「天空の城ラピュタ」、映画「となりのトトロ」等の主題歌を歌われた井上あずみさん。
・俳優の村野武範さん。速水さんがモノマネをされる場面も。
・「おかあさんといっしょ」10代目たいそうのおにいさん佐藤弘道さん。
・それぞれの皆さんが紹介されると観客から拍手が贈られました。
・最初にかったレコードは「仮面ライダーV3」。
・影響を受け、一番ハマったのはThe Beatles。そこから洋楽を沢山聞くように。
19:Love Me Tender (1.5C)
~We're All Alone (1.5C)
~Delilah (1.5C)
-MC-
続いては速水さんが影響を受けた中でも歌ってみたくなる洋楽アーティストの楽曲をメドレーで。
まずはエルビス・プレスリーさんの代表曲の一つ「Love Me Tender」。魅惑の低音で甘く歌われ、観客をうっとりとさせていました。
ボズ・スキャッグスさんの「We're All Alone」ではしっとりとした曲調と開放感ある伸びやかな歌声がとても素敵。
一転してラストのトム・ジョーンズさんの「Delilah」では激しい歌いぶりで、特にサビの繰り返し部分になるととても情熱的な印象でした。
・速水さん「音楽は記憶の扉を開く、なんてよく言いますけど、若い時に聞いていた音楽を聞いて当時を思い出すなんて事もあります。
今も、メドレーを歌っていて当時の事を思い出すかって言われたら……まあ忘れちゃいましたけど」
観客笑。
20:永遠
-MC-
続いては速水さんのオリジナルバラード「永遠」。なかなかバンドで歌う機会がなく、今回是非歌いたかったそうです。
等身大のラブソングを速水さんが包み込むような優しい歌声で歌われ、観客もしみじみと聞き入っていました。
・速水さん「まだ歌っていない曲があります。『永遠』のカップリング曲で、
僕のライブではよく歌うので一部の方はもうお分かりかと思います。
この曲はですね、皆さんに一緒にやってもらう振り付けがあるんですけど、ちょっと練習してみましょうか」
・ここで次に歌われる曲の解説とサビ部分の簡単な振り付けを客席を「リスさん」「たぬきさん」「ぞうさん」三つのチームに分けて練習しました。
21:Chu! Chu! は恋の合言葉
22:踊ろ! さわご! ~近所迷惑気をつけてPart1~
1999年にトルコの歌手タルカンさんが歌い世界で大ヒットした「Simarik」をカバーした「Chu! Chu! は恋の合言葉」。
黒で統一された衣装にサングラス姿の女性ダンサー二人が脇を固める中、
速水さんは踊りを交えつつ情熱的な躍動感ある歌いぶりで歌われていました。
ダンサーのお二人が退場され、そのままラストへ。「けんたろうとミクのワイワイキッズ」より
「踊ろ! さわご! ~近所迷惑気をつけてPart1~」。 サンバ調の楽曲に合わせてステップを踏みながら、
笑顔で元気いっぱいに歌われる速水さんがとても素敵でした。
-アンコール-
-MC-
速水さんが拍手で見送られると、バンドの方も続いてご退場。しばらくすると拍手が手拍子になり、
手拍子にアンコールの声援が付きアンコールへ。
アンコールが続く中、バンドの皆さんが登場し、続いて速水さんがご登場。
・速水さん「このライブを開催するにあたってどういう曲を選べば皆さんが喜んで下さるのかをずっと考えていました。
考えて考えての曲目だったのですが、皆さんは楽しんで頂けましたでしょうか?」
観客拍手。
速水さん「ありがとうございます。来てくれた皆さん、支えてくれたバンドのメンバー、盛り上げてくれたラチエンブラザーズ、
そして忙しい中、駆けつけてくださった多方面の皆さん、皆様のおかげですありがとうございます!!」
観客拍手。
・速水さん「日本に住んで素晴らしい所は沢山ありますけど、季節がはっきりしているのが魅力の一つだと思います。
アンコールはそんな四季を感じさせるような曲をメドレーでお届けしたいと思います」
23:桜坂 (1.5C)
~恋してムーチョ (1.5C)
~ワインレッドの心 (1.5C)
~クリスマス・イブ (1.5C)
-MC-
アンコールはまず四季をイメージさせる楽曲をメドレーで。
"春"はTBS「ウンナンのホントコ!」内「未来日記V」のテーマソングであり福山雅治さんの大ヒット曲「桜坂」。
速水さんの柔らかく色気を感じる歌声で歌われる様子にうっとりしていたら雰囲気が一転、"夏"TUBEの「恋してムーチョ」。
速水さんが音声多重カラオケのガイドボーカルを担当した曲でもあり、ボーカルの前田亘輝さんを思わせる歌いぶりを見せる場面も。
再び雰囲気がガラリとかわり"秋"は速水さんが当時影響を受けたという安全地帯の楽曲から「ワインレッドの心」。
とろけるようなアンニュイな歌声で歌われた後、ラストの"冬"は山下達郎さんのロングランヒット曲。
速水さんの明るくもどこかせつなげな歌いぶりが原曲とはまた違った素晴らしさ。野々田さんのサックスもとても魅力的でした。
アニメソング系のライブでは速水さんのカバーでJ-POPのヒット曲を聞く事が出来る機会は少ないだけに貴重な一幕でした。
速水さん「最後は皆さん一緒に手拍子で!! 本当にありがとうございました!」
24:Say!good-bye ~明日をみつめて~
ライブのラストは2016年開催の「おかあさんといっしょ」スペシャルステージ「星で会いましょう! ~出会えばみんなおともだち~」より、
速水さんが作詞作曲され、出演者全員で歌われたエンディング曲「Say!good-bye ~明日をみつめて~」。
速水さんは終始はつらつとした歌声で歌われ、 明るさと名残り惜しさを感じる曲調と別れを惜しみつつ、
再会を約束する歌詞がライブのラストにとてもぴったりでした。
曲が終わるとバンドの皆さんもステージ前方に登場され、速水さんと並んで万歳をされ、
拍手の中、バンドの皆さんが順番に退場されて行き、最後に速水さんが「どうもありがとう!!」と挨拶をされて
「速水けんたろう30周年記念スペシャルライブ~Thank you for everything!~」は終演となりました。
30周年という事でメドレー一曲づつ数え、をバンドの方々や野々田さんのソロを含めると丁度合計30曲。
「おかあさんといっしょ」、アニメ、特撮、「ワイワイキッズ」でご自身が手がけられた楽曲の他にも
ライブで歌われている昭和歌謡やヒット曲、洋楽等、誰でも一度は聞いた事のある楽曲が選曲され、
ファンの年代や層が幅広い速水さんならではの配慮を感じつつ、速水さんの30年を凝縮された印象でした。
歌もトークもジョークもとてもスマートで、速水さんのお人柄を感じる朗らかで和やかなライブでした。
速水さん30周年おめでとうございます。
オープニングアクト/ラチエンブラザーズ(吉田弦 黒宮雅斗)
ダンス/まり~や(吉永まりや?) まなみん(岡田真菜実?) 女性の方お二人 (名前わからず。申し訳ありません)
補足
・吉田さん「けんたろうおにいさんは共演する前から好きすぎて。『オーレンジャー』も見ていましたし。
舞台で共演した際は70人くらい共演者がいる中で、一人でけんたろうおにいさんの所へ走っていって
『速水さん、今日はよろしくお願いします』っていう数十文字を緊張してメッチャ噛み倒すっていうね」
観客笑。
・速水さん「『おかあさんといっしょ』は僕の柱になった番組ですから、これからも大切にしていきたいです」
・速水さん「『おかあさんといっしょ』では色んな曲に出会いました。だたの子供番組という括りでは言い表せないくらいに奥が深いです。
番組に関わる中でいろんなジャンルの歌や流行っている歌をどんどん取り入れて、子供達が反応してくれる。
音楽の力って凄いと感じました」
・野外イベントではよく雨が降る速水さん。
・冬の野外イベントでは雪が降る事もままある速水さん。
・ファンイベントで九州、大阪、名古屋、関東と移動した際は台風と一緒に北上した速水さん。
・野々田さん「一緒にデビューしましょうね」
速水さん「それはどうかな」
・番組内で「朝ごはんパン・ロックンロール」時にはリーゼントにしていた速水さん。地毛だったそうです。
・速水さん「自分の思いを相手に伝えられないもので、意地を張ったりしてしまうのは誰しもあるのではと思います。
素直な気持ちで色々な歌を作っていけたらいいなあと思っています」
・ライブ終了後、速水さんがお一人お一人をお見送りされていました。
・速水さん「30年も歌い続ける事が出来たのは影で支えてくれている方々、応援してくれている沢山の方々のおかげです。
決して平坦な道だったわけではなく、途中で辞めてしまおうかと思う事も何度もありました。
特に五年半前は皆様に心配をおかけして、家族、スタッフ、関係者の方々にご迷惑をおかけしました。
その中で復帰に向けて後押ししてくださった方々の大きな支えがあったおかげで今日のようなライブを行う事が出来ました。
これからも大変な事が沢山あると思いますが、今日の一日を忘れる事なく、皆様がいて自分がいる事を忘れず歌い続けていきます」