2025.04.01
「千晶と騒がNight」「ボイジャーソングライブ」追加
JAM Project LIVE TOUR 2016 ~AREA Z~ TOUR FINAL
16.11.23 幕張メッセイベントホール
出演/JAM Project (影山ヒロノブ 遠藤正明 きただにひろし 奥井雅美 福山芳樹)
演奏/B.山本直哉 G.横関敦 G&Ag.TAKEO Dr.青山英樹 Key.須藤賢一
Ag.影山ヒロノブ Je.遠藤正明 B.きただにひろし Bon&Par.奥井雅美 Ag.福山芳樹
アニメソングを作り、歌う為に結成されたユニットJAM Projectの皆さんが
2016年の6月末に約3年ぶりのオリジナルアルバム「AREA Z」をリリースされました。
影山ヒロノブさん、遠藤正明さん、きただにひろしさん、奥井雅美さん、福山芳樹さんの現メンバーに加え
Additional Vocalであるヒカルド・クルーズさんも含めた六人全員が作詞、作曲を手がけられた本アルバムは
これまでのJAM Projectの楽曲スタイルを踏襲しつつ、様々な音楽な挑戦がなされております。
7月末からは「AREA Z」の楽曲を主軸にしたライブツアー「JAM Project LIVE TOUR 2016 ~AREA Z~」を開催。
約五ヵ月間にわたって国内をはじめアジアを中心に海外でも行われたライブツアーの中で、
今回は千葉県幕張での千秋楽公演のレポートです。
会場は日本最大級のコンベンション施設である幕張メッセのイベントホール。
当日は同じ幕張メッセの各国際展示場でアイドルグループAKB48さんのイベント、NMB48さん、HKT48さん、乃木坂46さんの握手会、
さらに幕張メッセの近くではプロ野球球団千葉ロッテマリーンズのファン感謝祭「スーパーマリンフェスタ2016」、
川上アキラさんがアイドルグループももいろクローバーZさんについて綴った著書「ももクロ流2(仮)」出版決定記念トークショーに
メンバーの玉井詩織さん、佐々木彩夏さんがゲスト出演され、会場最寄りの海浜幕張駅周辺は大変にぎわっていました。
入場するとロビーには当時発売されたばかりの
ベストアルバム「JAM Project BEST COLLECTION XII THUNDERBIRD」のジャケットにある
特撮「仮面ライダー」の世界征服を企む謎の国際的秘密組織ショッカーのシンボルロゴ風のモニュメントが飾られており、
その両脇には水木一郎さん、堀江美都子さん、松崎しげるさん等ゆかりのアーティストの皆さんや
各種関係企業などからの花が飾られていました。
広々とした会場内では多くの観客が開演を今や遅しと待っており、楕円形の会場の端にステージが設けられていました。
ステージ上は一段高い所にバンドのブース、後方壁面のセットは電車の路線図のような白いラインが複数入ったもので、
全体的に照明になっていました。 開演少し前になるとステージの端にスタッフの高橋さん、田中さんがご登場。
紅茶やスコーン等で知られるブランドBenoistの協力のもとでJAM Projectの皆さんのプロデュースで作られたジャムを
ストロベリー、ティー&ラズベリー、マーマレードの三点セットで「ジャムセットとして」販売。
お歳暮にいかがでしょうか、という案内でした。
JAM Projectの皆さんからのコメントも代読されたり、
高橋さん、田中さんと観客とで「ペロペロ」と言ったりと、会場を暖めておりました。
しばらくすると開演にあたっての諸注意がアナウンス。
今回のライブはMCとアンコール以外はスマートフォン、携帯電話での写真撮影が可能になっておりました。
00:Gate of Territory/SE
アナウンスが終わるとすぐにアルバム「AREA Z」一曲目のインストゥメンタルが流れ出し、
途中で場内がゆっくりと暗くなっていくと、観客が期待でざわつきはじめました。 バンドの皆さんが登場されると拍手と歓声が送られ、
「JAM Project LIVE TOUR 2016 ~AREA Z~」のツアー千秋楽公演いよいよ開演です。
01:AREA Z ~Song for J-Riders~
「Gate of Territory」が終わると電子音を基調としたオーバーチュアが流れ出し、メンバーの皆さんがゆっくりとご登場。
ステージ上が明るくなり、一曲目はアルバム「AREA Z」より壁をぶっこわすタイトル曲「AREA Z ~Song for J-Riders~」。
自転車をイメージした本曲は福山さんのシャウトを皮切りに、疾走感抜群で、ライブで聞くと楽曲の凄みを一層感じることが出来ました。
02:刃 ~the divine blade~
03:J-RIOT
-MC-
間髪入れずに演奏されたのは映画「劇場版 牙狼〈GARO〉-DIVINE FLAME-」より喝を叩き込む主題歌。
「牙狼」シリーズの楽曲の中でも特にハードロック寄りな楽曲で、合の手も多いだけにライブでも大盛り上がりでした。
遠藤さんの「んまぁ・く・は・り・いくぜぇええい」という声から、続いてはアルバム「AREA Z」より反逆の拳を掲げる「J-RIOT」。
当世を皮肉った歌詞と攻撃的な曲調の本曲では、JAM Projectの皆さんのパフォーマンスも激し目な印象がしました。
・ここでJAM Projectのメンバー皆さんお一人ずつご挨拶。
・遠藤さん「んまぁーくはるりぃい! どぉっからでもかーかってきなすわぁあああい!!」
・きただにさん「アドデナ……アドレナリンは爆発してんのかぁああああ!!?」
・奥井さん「おっとこのこー!?」
男性の観客「ぉぉぉおおおおおおおおおおおおお」
奥井さん「おっんなのこー!?」
女性の観客「ぉぉぉおおおおおおおおおおおおお」
奥井さん「みーんーなーぁあああ!?」
観客「ぉぉおおおおおおおおおおおおおぉおおおおおお」
きただにさん「あーあー」
影山さん「これ知ってる。人のんやで」
・一部のライブでよく使われるグッズであるペンライト(キングブレード)が色を多彩に切り替えられるものである事を最近知った福山さん。
きただにさん「えー今ですか?」
福山さん「お客さんのをブン取ってる内にスイッチがある事に気づきました。そして随分と壊しました」
観客笑。
福山さん「今回は客席と離れているのでそんな心配はありません」
・影山さん「今日は帰る頃には外は雪ですよ!」
観客笑。
当日は関東では50年ぶりに11月の初雪が予想されていました。しかし当日は雪は降らず、翌日に50年ぶりの11月の初雪となりました。
影山さん「恨むのなら雨男の遠藤正明を恨めぇええええ!!」
福山さん「お前かぁああああ」
遠藤さん「……にいさんですよね」
観客笑。
・影山さん「今月はヤバかったんすよ。アブダビに行った後に熱で倒れたヤツがいて、
パリの帰りで食中毒でバタバタ倒れて。もうジャムおじさん大変です!!」
04:MAXON
05:NOAH
ここからはアルバム「AREA Z」収録曲を離れ、JAM Projectと縁の深い作品群の楽曲が続きます。
まずは「スーパーロボット大戦」シリーズの楽曲から。 アニメ「スーパーロボット大戦OG -ジ・インスペクター」オープングと、
続いてはゲーム「第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇」のオープニング。 スピーディーかつハードな楽曲という事や、
どちらもソロライブでは2012年の「GO! GO! GOING!! ~不滅のZIPANG~」以来の披露となるだけに
観客も大いに盛り上がっておりました。JAM Projectの皆さんのソロパフォーマンスはもちろん、
演奏陣のソロにもスポットライトが当たっていました。
06:Name is GARO~光明の使者~
07:ZERO -BLACK BLOOD-
08:月華
-MC-
続いてもJAM Projectと縁の深い作品群の中でも、特撮、アニメ、パチンコ、スロットと多岐に及ぶ「牙狼」シリーズの楽曲から。
まずは黄色と緑の照明の中、パチンコ「CR牙狼 金色になれ」より、大当り中に筐体から流れる「Name is GARO~光明の使者~」。
先程までのハイテンポな楽曲から少し落ち着いた速さになり、JAM Projectの皆さんの歌いぶりもどこかアンニュイな印象。
続いては特撮「絶狼<ZERO>-BLACK BLOOD-」よりオープニングでは、照明が絶狼を思わせる白や紫がメインに。
ぐっと渋みの効いた曲調と歌いぶりを堪能すると、今度は照明が赤を基調としたものになり、
アニメ「牙狼-紅蓮ノ月-」より七代目オープニング。 ミステリアスで緊張感ある曲調の中、
間奏で影山さんが魔導輪ザルバの台詞を言われると観客から拍手が起こりました。
・影山さん、遠藤さん、福山さんが退場され、きただにさんと奥井さんでトーク。
・きただにさん「ここのコーナーは僕達"前髪を切りすぎたコンビ"でお届けします」
奥井さん「"前髪を切りすぎたちびっこコンビ"やね」
・それぞれの幕張メッセの思い出。
・奥井さんはソロデビュー前にコーラスの仕事で何度かステージに立たれた事があるとか。
・きただにさんの思い出は集英社の雑誌「週刊少年ジャンプ」「Vジャンプ」「ジャンプ スクエア」「最強ジャンプ」が合同で
毎年12月に開催しているイベント「ジャンプフェスタ」。
・きただにさん「『ジャンプフェスタ』は前の日からホテルに泊まって飲んだりさせてもらってるんですよ」
奥井さん「ええ仕事やね」
きただにさん「当日の朝、ホテルの最上階から見る幕張メッセの人の数。もう群れですね
そんな中で朝8時とか9時から歌うっていう事を勉強させてもらった思い出がありますね」
09:Survive/featuringきただにひろし 奥井雅美
10:WE ARE ONE/featuring 影山ヒロノブ 遠藤正明 福山芳樹
アルバム「AREA Z」より"前髪を切りすぎたちびっこコンビ"きただにさん、奥井さんのお二人で「Survive」。
ジェットコースターのようなお二人の歌いぶりもさることながら、演奏が原曲より攻撃的なアレンジになっていたのが印象的。
きただにさん、奥井さんが退場されると、同じくアルバム「AREA Z」より
「WE ARE ONE」のイントロと共に影山さん、遠藤さん、福山さんがご登場。
ぐっと大人な雰囲気の中、歌われるお三方の歌声はとてもムードがあり、間奏での須藤賢一さんのピアノもとても軽やかでした。
11:Magical Mystery Spice~マジスパのテーマ~
12:NAWABARI~背徳のシナリオ~
-MC-
続いては影山さんを筆頭にJAM Projectの皆さんがお気に入りのスープカレー専門店「マジックスパイス」、通称マジスパのテーマソング。
きただにさん、奥井さんも合流され、福山さんを先頭に一列に並んで千手観音の様に手を伸ばされた所からはじまり、
曲全体に踊りを交えて歌われ、 マジスパのメニューを交えた歌詞とエスニックな香り漂う曲調、
「心頭滅却」の繰り返しは生で聞くと幻想的で軽いトリップ感でした。 がらりと雰囲気が変わり、
遠藤さんの扇動で観客が手拍子をする中、アルバム「AREA Z」よりオープニングナンバーの「NAWABARI~背徳のシナリオ~」。
軽快な「Vamp vamp vamp vampire」の繰り返しや、好戦的な曲調はJAM Projectならではですが、
デジタルで都会的な音作りが新鮮でした。
・ここで観客は着席。ステージ上はスタッフさんによってアコースティックコーナーの準備が進められていました。
福山さん「座ると楽でいいよね~」
・影山さん「今日はたくさんの人が来てくれてみんなありがとう。隣の握手会に行かれたらどうしようかと思いました」
観客笑。
きただにさん「行きたかった~」
影山さん「え、お前は一体誰推しだよ!?」
きただにさん「ちょっといっぱいいるんで、答えられないっす」
・福山さん「今回のツアーさぁ、踊るがすっげえ嫌でさ。やっと今日で解放されたよ」
遠藤さん「今の踊りなの?」
奥井さん「踊りじゃないよ」
福山さん「あれ踊りだよ。簡単だからって言われたら全編踊るしちゃんとステージ上には立ち位置のバッテンのシールが貼ってあるしさ」
きただにさん「バラした!」
福山さん「いいじゃないか! バラしても」
遠藤さん「でもそのバッテンの立ち位置を守らないのが福ちゃんですから」
きただにさん「カッケェ~。ロックだ」
・影山さん「今日はマジスパのスタッフさんも見に来てくれてます」
観客「ぉぉおおお」
遠藤さん「この間行こうと思ったら休みでした」
観客笑。
・影山さん「千住大橋のラーメン二郎のスタッフさんも見に来てくれてます」
観客「ぉぉおおお」
遠藤さん「おー。この間行こうと思ったら休みでした」
きただにさん「ぜったいウソだ」
福山さん「大嘘つきだっ!」
観客笑。
13:紅蓮ノ月~隠されし闇物語~
-MC-
アコギコーナー一曲目はアニメ「牙狼-紅蓮ノ月-」より、放送時は各々がソロで歌われ、最終的に全員で歌われた六代目オープニング。
元々民族調の印象のあった本曲ですが、アコースティックで聞くと一層趣があって味わい深いアレンジになっておりました。
間奏では遠藤さん、奥井さん、きただにさん、影山さん、福山さんの順番でソロコーナーが設けられていたのも見所でした。
・きただにさん「えーと実はですね……」
遠藤さん「やめんの?」
きただにさん「いやいやいや」
福山さん「おつかれさまでしたー」
きただにさん「いやいやいや、DVDになるのにそんな冗談やめてください」
遠藤さん「DVDにならないライブで言うの?」
きただにさん「それもイヤ」
影山さん「あ、それまだ秘密やったん?」
きただにさん「ちょいちょいちょい」
観客笑。
・当日から配信開始のスマートフォン向けアプリケーション「MOTTO ! MOTTO !! App」のご案内。
・福山さん「あーアプリねしってるしってるアプリアプリね」
きただにさん「ぜったい知らない人の言い方やん」
影山さん「何で知ってんねん。今日から配信開始やのに。今からポークビッツひろしがちゃんと解説してくれんねん」
きただにさん「誰がポークビッツじゃ!! 大きさはやめてくださいよ。DVDになるのに」
福山さん「言っちまったから取り返しがつかねえな」
・きただにさん「来年アプリの会員限定でライブが開催されるんですよ。詳しくは皆さん、チラシが配られてるんですよね?」
奥井さん「みんな知ってる雰囲気だったよね?」
福山さん「なんだみんな知ってたのかぁ。驚くの見たかったなぁ。知らないていでもう一回やってみるか?」
影山さん「じゃあ、もう一回。3、2、1、ハイ!」
きただにさん「実はですね……」
観客「おぉぉっ」
きただにさん「来年の3月に」
観客「おぉぉおぉっ」
きただにさん「会員ざっんっ、限定でライブが行われます!!」
観客「ぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおぉぉおおおおおおおおおおおおおおお!!」
遠藤さん「キミら天才だなぁ。でも問題はだにぃ~や。なんで噛むんや!」
観客笑。
14:Battle Communication!!
-MC-
アニメ「遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX」初代エンディング「限界バトル」のカップリングで、便宜上はJAM Projectのオリジナル曲。
終盤のご自身のソロ部分になるとステージ前方へ進まれた奥井さん。マイクを通さず地声で感謝の言葉を述べられると観客大喝采。
観客も軽快な手拍子で参加して会場一体になる様子は、文字通りのコミュニケーションでございました。
・スタッフさんによってアコギコーナーの後片付けが行われていきました。
・海外でのステージの話。
影山さん「アブダビで凄かったのは、向こうは宗教所の理由で絶対に客席の女の子を指さしちゃいけないんですよ。
オレ『CHA-LA HEAD-CHA-LA』のラストにいつも『Sparking!』って指さすんやけど、歌ってる途中にそれを思い出して、
『♪騒ぐ元・気・玉~』までは普通で『Sparking!』の所で慌ててかめはめ破に変えました。もう大変でした」
きただにさん「ぉぉウマい」
観客笑。
影山さん「ああいう時にちゃんと守れる人もいるけど、思いっきり『♪ウィーアー!』って指さしちゃう人もいるんすよ」
観客笑。
影山さん「しかも何度も。その度に客席の女の子が『NO!!』」
きただにさん「その後日本語で言われましたもん『嫌だー!!』って」
遠藤さん「たぶんホントに嫌だったんでしょうねー」
観客笑。
・影山さん「海外で文化や宗教の違いを知るってのは自分の見識が広がっていきます。オレ達ってあんまり宗教とか薄いんすよ。
でも奥井ちゃんは結構スピリチュアルで、前に高崎くん(※高崎晃さん。LAZY、LOUDNESSのギタリスト)に言われてたもんな。
『奥井ちゃんはバラモン教やろ?』って」
奥井さん「言われてましたね。それはよくインドに行ってたから」
影山さん「ホントのバラモン教は違うけど、漫画とかアニメのバラモン教って……」
奥井さん「ワルモノ?」
影山さん「ワルくはないけど……なんか暗殺……みたいなね?」
観客笑。
影山さん「そう言う所が奥井ちゃんにぴったりなのかなって」
奥井さん「いやいや。みんな信じるから」
・影山さん「海外に行くと感じるのは、奥井ちゃん以外のオレ達って宗教感というか、そういうのが薄いんだなぁって事なんですよ。
でもこの年になると宗教を熱心にしてなくても、道徳という神様が自分の中に根付いてると思う事があるんすよね。
今日はオレの両親が見に来てくれてるんすけど、子供の頃、あんなコワい親ウチだけやろぉって思ったんすけど、
あの頃にそういった道徳みたいなものを教えてもらったと思うと、今は感謝してます。
で、朝晩必ずやってる日課があるんです。それは自分の家にある仏様にお線香をあげる事なんです。
お線香あげて手を合わせて肉親、大好きで親しかったけどオレ達より先に行ってしまった人達が安らかであるよう祈ってます。
その中には、もちろん、和田光司もいます。
今も頑張っているオレ達を見守ってくれるように、そして和田が雲の上から彼の家族を見守ってくれるようにと願っています。
聞いてください『Fragile』」
15:Fragile
16:ギアナ高地
17:Treasure in the sky
-MC-
ここからは再びアルバム「AREA Z」の中からバラードを中心に。 まずはアニメ「デジモンアドベンチャー」シリーズの主題歌を歌われ、
この年の4月に上咽頭がんの為に逝去された和田光司さんへの追悼歌「Fragile」。
後方壁面の照明が和田さんの代表曲アニメ「デジモンアドベンチャー」オープニング「Butter-Fly」になぞらえて蝶をかたどっていました。
和田さん視点の歌詞をJAM Projectの皆さんそれぞれの柔らかく優しく歌われ、じっくりと噛みしめているようでした。
続いて夜の大自然を思わせる「ギアナ高地」。曲が進んでいくにつれて皆さんの歌いぶりが情熱的になっていき、
間奏部分の激しい演奏が続いていたのが一旦止まる部分になると、それまでの照明がガラリと変わり、
後方壁面が満天の星空なったのは息を飲むドラマチックな演出で歌共々引き込まれました。
このコーナーラストはヒカルドさんと奥井さんが作られた和田さんへの追悼歌「Treasure in the sky」。
JAM Projectの皆さん視点で和田さんへ向けた歌詞は和田さんを思わせる軽快で前向きな曲調に乗り、伸びやかに歌われていました。
・影山さん「えー。っ新曲やりまーす。なーんだ?」
観客「ヨシヒコー!」
きただにさん「曲のタイトルじゃないんですね」
観客笑。
影山さん「色々な所で言ってるんすけど。何故オレ達が『ヨシヒコ』の歌を歌う事になったかは単純。主演の山田孝之君が『DRAGON BALL』が好きだからです」
観客拍手。
きただにさん「やっぱりすごいですよねー」
遠藤さん「『GT』ってそんなに人気があるんだー」
影山さん「えー! ちゃうわ! 一番人気があるのはオレが歌った『Z』や! コイツは10年前からこう言ってオレを辱めるんです!」
遠藤さん「でも下関の子供達は『GT』が好きって……」
影山さん「な゛ー! 下関の子供達も絶対『Z』が一番面白いんだぁあああああああああああ!!!」
遠藤さん「全部面白いですよね」
きただにさん「あー」
奥井さん「あー」
影山さん「……いやっ、『改』はそうでもない」
観客「ぇぇえええええええぇえええ」
影山さん「だって『改』って『Z』のダイジェストだよ? 」
遠藤さん「やっぱりダイジェスト版の『改』の方が余分なトコなくていいんじゃ……」
影山さん「え゛ー! …おい、Lantisと関係無い話はやめよう。DVDになるんやから」
観客笑。
・影山さん「じゃあ、歌う前にきただにクンがみんなに魔法をかけちゃうよ!」
きただにさん「シャクレナ」
遠藤さん「自分にかけてるー」
きただにさん「かけてねー。シャクレてねー。変わってねー」
奥井さん「もう一回」
きただにさん「ワキガンテ」
脇をおさえる遠藤さん。
影山さん「わー遠藤クンに魔法かけちゃったー! ステージやべー!」
・歌う直前に奥井さんに何か話しかける福山さん。
影山さん「どうしたん?」
奥井さん「歌詞確認された……」
大笑いする奥井さん。
遠藤さん「イマサーラ」
影山さん「あのオジサン何?」
遠藤さん「えー今?」
影山さん「オッチャン、オッチャン!」
奥井さん「あー面白い福ちゃーん」
影山さん「ちょっときただにクン、魔法かけてあげて」
きただにさん「イマサーラ」
遠藤さん「オレにもかけさせてー。死刑!」
観客笑。
18:The Brave
今回がライブ初披露となる当時放送中のドラマ「勇者ヨシヒコと導かれし七人」のオープニング。
前奏をはじめ全体的に大人な雰囲気な曲調ながら、内容が有る様で無い様なセルフパロディ的な歌詞は「ヨシヒコ」らしく。
奥井さんを中心とした間奏部分のスキャットがとてもなめらかでムードがあり、これまでの楽曲とはまた違った味わいでした。
19:Shining Storm ~烈火の如く~
20:Growing up
21:鋼のレジスタンス
影山さんの「ここまま一気にラストまでいくぜぇえええええ」のひと声から怒涛の楽曲群を連続で。
まずはゲーム「スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ」より鬼気迫る緊迫感が魅力のオープニング。
ハードな歌いぶりを堪能した後は、きただにさんの「まだまだ燃えていくぞ!!」という声を受け、アルバム「AREA Z」より「Growing up」。
JAM Projectらしいハッピー&ポジティブなカンパイソングはライブではステージ上も観客もタオルを振りまわす所謂"タオル曲"に。
間奏ではバンドメンバーの紹介を交えつつ、元気づけられる歌いぶりに観客もタオルや拳を振り一体感を味わいました。
次はゲーム「第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇」よりオープニング。一転してシリアスな曲ながら、
サビの前の「♪ザンザンザン ザンザンザン Z」ではこちらも会場が一体になる光景を見る事が出来、
二番終わり、遠藤さんのライブならではのロングトーンからの「♪ザンザンザン Z」は圧巻の一言でした。
22:THE HERO!! ~怒れる拳に火をつけろ~
23:レスキューファイアー
影山さんの「そいじゃぁ、ブチ切れていくぜぇ」という声からアニメ「ワンパンマン」よりオープニングのイントロが流れると観客大沸き。
ひたすらにパワフルな歌いぶりと最後の福山さんのシャウトを味わった後は、
そのままの勢いで特撮「トミカヒーロー レスキューファイアー」の初代オープニング。
スピーディーな楽曲をステージ前方複数個所から出る火柱が盛り上げ、JAM Projectの皆さんの歌いぶりも熱のこもった激しさ。
後半、遠藤さんが「魂揺さぶる使命感(おもい) 解き放て、まーくはるりぃいいいいいぃぁああ!!」と替歌をされると、
観客に更に火が付いた様子で、 「Motto Motto」の掛け合いにも熱が籠り、
最後は遠藤さんの「爆鎮完了!」と福山さんのシャウトを数回繰り返し、本編ラストにぴったりの大盛り上がりとなりました。
-アンコール-
ステージ上が暗くなり、JAM Projectの皆さんとバンドの皆さんがご退場されると、
客席からアンコールを表す「Motto Motto」コールが沸き起こりました。
しばらくするとバンドの皆さんが登場され、それぞれのブースへセッティングされていました。
24:限界バトル
-MC-
観客の「Motto Motto」コールをぶち壊すように始まったのは、アニメ「遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX」初代エンディング。
アンコール一曲目にこの曲が選ばれたというのも意外でしたし、
ソロライブで歌われるのも久し振りだったのでとても嬉しうございました。
・ここでJAM Projectのメンバー皆さんお一人ずつご挨拶。
・遠藤さん「このツアーは思い返してみますと、あんまりいい天気じゃなかったし、
ベースの山本さんはライブの日を間違え来なかった日があったし……」
観客笑。
遠藤さん「でも一日として同じステージは無かったですし、やっぱりライブはナマモノだなぁと感じました。
メンバー、スタッフ、そして来てくれるみんながあってのJAM Project、みんなでJAM Projectなんだとすごく感じました」
・きただにさん「今回このツアーで目標を立てました。ダイエットです。8キロ絞れました。やればできるんだと思いました。
この年になっても色々な事を経験して、まだ成長できると感じました。
きただにひろし改め、のびしろひろし、まだまだ頑張ります!!」
・奥井さん「この年になってのびしろってなかなか無いんじゃないかと思うんですけど、
だにぃ~の言う通り、まだ成長できるんじゃないかと思ってます。
今でも成長できる環境があるという事はあたりまえではないですので、凄く恵まれていると思っています」
・福山さん「みなさん割とシリアスに語られてますが……」
観客笑い。
福山さん「のびしろひろしの様にオレも目標を……立てるどころじゃ無かった。
踊れないんですよ。ツアー初日は心臓が出そうだったんだよ。
忘れもしない初日の滋賀。本気でやめようと思ったんですよ。もうどうにかして滋賀無くならねえかなと思うくらいに。
それだけ踊りが苦手でさ。もう気が付くと逆の向きで踊ってるしね……逆にはならないんですけどね」
観客笑。
・影山さん「改めてボクを健康に生んでくれた両親と自転車という素晴らしい趣味を与えてくれたこの世界に感謝します。
ボクはいい年して頑張ってるアスリートを見ると元気になれるんです。特にカズ選手(サッカーの"キング・カズ"三浦知良選手)
昔、柏レイソルの応援歌を歌ってたんですけど、その頃カズがいた読売ヴェルディ(現・東京ヴェルディ)はメッチャ強くてぇ。
カズは大スターで、大っ嫌いだったんすよ。ヴェルディ嫌い、カズ嫌いで。それも"レイソル愛"なんすけどね。
でも今はスポーツニュースでカズが走ってる姿とか見ると、もう涙出てくるんすよ。自分もそうありたいと思うんすよね」
影山さん「さぁ、こっから最後の仕上げ行くぞぉお!」
観客「おぉぉおおおおおおおお」
影山さん「みんなの中に残ってるパワーも! 淀みも!」
奥井さん「淀みて」
きただにさん「淀みきた」
観客「おぉぉおおおおおおおお」
影山さん「すべてここでエイジングして帰るんだぁあああぁあああああああ!」
観客「おぉぉおおおおおおおお」
影山さん「いぃぐずぇえええええええぇええええええ!!」
25:VICTORY (1C)
~GONG (1C)
~SKILL-2015-
アンコールラストはJAM Projectを現在のポジションに押し上げた「スーパーロボット大戦」シリーズの三曲をメドレーで。
まずはゲーム「スーパーロボット大戦MX」のオープニング。イントロが掛かるとステージ上も客席もVサインを掲げる光景は壮観。
あっというまに一番が終わると盛り上がりをそのままにゲーム「第3次スーパーロボット大戦α -終演の銀河へ-」よりオープニングへ。
序盤の遠藤さんと福山さんのパートでは客席へマイクを向けられて観客の大合唱になりました。
大トリはJAM Projectの代表曲であるゲーム「第2次スーパーロボット大戦α」オープニングをよりパワーアップさせた「SKILL-2015-」。
これまでソロライブで行われてきた間奏のきただにさんによるコール&レスポンスは設けられなかったものの、
その分、JAM Projectの皆さんの力いっぱいの歌いぶりに、観客も大盛り上がりでライブのラストにぴったりの一幕でした。
・拍手の中、影山さんの提案でバンドメンバーの皆さんを一人ずつ呼び込み、それそれにコメントを言ってもらう事に。
・TAKEOさん「また次回のツアーも、よろしくおねがいします」
影山さん「声ちっちゃっ」
遠藤さん「男前かよ」
影山さん「TAKEOは亡くなったLAZYのリーダーひぐっつあん(樋口宗孝さん 2008年肝細胞癌のため逝去)の人脈です。
オレ達のもとへTAKEOを連れてきてくれたひぐっつあんにも感謝します!」
・横関さん「おつかれさまでしたー」
影山さん「イイ人かよ!」
横関さん「………」
影山さん&遠藤さん「おわりかよっ!!」
影山さん「まぁ、ゼッキーはTAKEO以上にひぐっつあんラインの人間なんすよ。オレ達が会うと必ずひぐっつあんも一緒だったなぁ」
・須藤さん「今回は国内ツアーのピンチヒッターとして参加しました。JAMのサポートは久し振りだったんですけど。とっても楽しかったです!」
きただにさん「さすが! 喋りが素晴らしい」
影山さん「賢ちゃんは人格者やからなぁ」
・先日、イギリスが島国という事をはじめて知ったという青山さん。
青山さん「自分の中ではイギリスは島国という認識はあんまりなくてすみませんでした」
きただにさん「あんまりて」
影山さん「英樹はBABYMETALのバックとしてJAMの比じゃ無い位に世界中を飛び回ってるのに、JAMにもちゃんと参加してくれてます。
きっと天国にいる偉大なお父さん(青山純さん 2013年肺血栓塞栓症のため逝去)も喜んでくれていると思います!! 最高です!」
・山本さん「いろいろな場所でここからの景色を見てきたんですけど、今日の景色が最高です!」
影山さん「さっき遠ちゃんにライブの日付を間違えたってバラされてましたけど。あの日、家族と買い物に行く予定だったんやって」
福山さん「買い物行ってたらどうなったことか。あれで間にあったのが凄いですよなー」
影山さん「間に合わなかったらきただに君がベースを弾いてたで」
きただにさん「ぜったい無理」
・影山さん「ホントにいいチームなんで、出来れば、来年もツアーをやりたいと思ってしまいました!」
観客拍手。
影山さん「それくらいにコンサートツアーはミュージシャンにとって最高でぇええす!」
観客拍手。
影山さん「オレたちは子供の頃からロックのコンサートに憧れてミュージシャンになりました! また来年もやっていいかい!?」
観客拍手。
影山さん「最高のスタッフ達にも拍手をー!!」
ここで出演者全員が一列に並び、奥井さんのマイクを通さない生声の挨拶と音頭で万歳三唱が行われました。
閉演BGM:キミノモトヘ
万歳三唱が終わるとアルバム「BEST COLLECTION X X cures Earth」収録の「キミノモトヘ」が流れ出し、バンドのメンバーをお見送り。
残ったJAM Projectの皆さんは観客へ手を振りながらステージ向かって右端から中央、左端と移動されながら、
観客との別れを惜しまれつつご退場されました。 その姿を見送ると、観客の有志による三本締めがあり
「JAM Project LIVE TOUR 2016 ~AREA Z~」ツアー千秋楽公演は終演となりました。
2001年の初ライブ「JAM Fight! Live in JAPAN」からちょうど15年目となった今回のライブツアーは
オリジナルアルバム「AREA Z」の楽曲とJAM Projectと縁が深い「スーパーロボット大戦」シリーズ、「牙狼」シリーズを中心に
「ワンパンマン」や「勇者ヨシヒコ」など旬の作品と「MAXON」「NOAH」「限界バトル」など久し振りの楽曲も交えて
バラエティ豊かな曲目でした。 また、今回は近年恒例になっていた映像演出が無かったこともあってか、
照明がとても効果的に使用されており、特に「Fragile」「ギアナ高地」はとても素晴らしかったです。
千秋楽という事でJAM Projectのメンバーの皆さんも終始気合の入ったご様子が伺えました。
ただ初夏から晩秋までと長いツアーだった為、今回のツアーを優先したのか、例年はあったメンバーソロでの各種の学園祭や、
レギュラー出演されていたANIME JAPAN FESや「スーパー戦隊"魂"」などのライブに出演されない等、
これまで恒例であったライブやイベントが催されない、または出演されない等の弊害も生まれました。
JAM Projectとしてのツアーで日本全国、世界をまたにかけて活動させれるのはとても素晴らしい事ですが、
出来る事ならツアーの為にこれまで出演されてきたイベントへの出演が無くなる事は避けて頂きたいとも思いました。
補足
・遠藤さん「きょーはじゃあむぷっと……JAM Project初のまあーくはり公演だぁああ」
・影山さん「夏の初めからやってきたツアーも今日で終わりです!」
観客「ぇぇえぇええええええええええええ」
影山さん「え、そんな事、終わりの日に言われてもぉ……」
・影山さん「今日は色んな所でDVD用のカメラが回ってるから、みんな油断したらあかんでぇぇえええ!!」
観客「おぉおおおおおおおおおおお」
影山さん「アクビしたらあかんでぇええええええ!」
観客「おぉおおおおおおおおおおお」
影山さん「ええ顔せなあかんでぇえぇええええええ!」
・影山さん「皆、拍手の仕方はわかるかい?」
奥井さん「表打ちと裏打ちやね」
福山さん「拍手じゃなくて手拍子でしょ。拍手は『わー』ってぱちぱちやるヤツじゃんかよ」
遠藤さん「福ちゃんツッコんでますよ。厳しい」
きただにさん「さすが自分にやさしく人に厳しい」
福山さん「うるせえそれがロックだよ」
観客笑。
福山さん「ロックをはき違えているな」
・JAM Project専用アプリが始まるもののスマートフォンを持っていない遠藤さん。
遠藤さん「Lantisさんがそれ専用にスマホを用意してくれるって言うんですよ。
でもね。そこまでするなら自分の手で手に入れたいんですよ」
影山さん「今、遠ちゃんが持ってるのってPHSなの?」
観客笑。
きただにさん「懐かしー」
遠藤さん「iモバイルですよ」
きただにさん「ポケベルでしょそれ」
観客笑。
遠藤さん「じゃあ狼煙で」
・影山さん「水が美味しいね。ビールだったらもっといいね」
きただにさん「最高ですね」
福山さん「ライブ中から呑むのかよ」
影山さん「そこまでロックになれないボク達です」
・アンコールでテンションがハイになり、声まで高くなる影山さん。
・福山さん「今回のツアーはいつも最初に高い音で叫ぶんですけど、高い所が出る日と出ない日がありましてね。前半はほぼ出なかった。
後半になるとコツをつかめたのがよく出るようになったし、熱が出てる日に無理かと思ったら出たり、
逆に勇気出したら出なかったり。 大人になるとですね、何でも上手く行ってると思うでしょうけど、
半分くらいは失敗してるんです」
・影山さん「メンバーの皆が語ってるのを見ると、やっぱり人間はのりしろが大事だと思いました」
きただにさん「のりしろじゃない、の・り・し・ろ!」
観客笑。
・影山さん「照明も音響も凄かったし、火を出すオジサンも頑張ってくれて」
奥井さん「さっきだにぃ~は忘れて燃えかけてましたよ」
きただにさん「そうそう。まっくんに『気をつけて』って言われてるのを『前に行け』と勘違いして前行ったら火がぶわーって」
観客笑。
影山さん「お前、もう少しで、"Ash"になる所やったで」
きただにさん「あ゛あ゛あ゛ー」
・福山さん「ありがとー。アリが十匹ありがとー!」
・影山さん「ありがとう! みんなも自分の道で頑張ってなああああああああ!!」