top of page

水木一郎バースデーライブ2016 ~Anison is forever!~
16.1.9 よみうり大手町ホール

 

出演/水木一郎

 

コーラス/アップルパイ(平山佳代子 杉山小絵子) ザ☆カインズ(貴日ワタリ 常見弘士 斉藤淳一) 
演奏/G.松尾洋一 Ba.吉岡満則 Dr.岩田"GUNTA"康彦 P&Key.松原ひろし Tr.阿久澤一哉 Pi.貴日ワタリ

 


1月7日にお誕生日を迎えられる水木一郎さんがバースデーライブを開催されました。 
今年は水木さんのアニメソングデビュー45周年を迎えられることに加え、 
前回のバースデーライブでは大きいライブでは聞く事の出来ない曲が多く聞けたので、 
今回もそれを期待し、とても楽しみにしていました。

 

会場は昨年に引き続き、読売新聞社の本社に併設しているよみうり大手町ホール。 
当日は水木さんが「コレジャナイロボ」のテーマを歌われて以来、 
親交のある有限会社ザリガニワークスさんによる新グッズとして、 
バルーン製のマフラー「よいこのアニキ☆マフラー」が販売されていました。

ステージには幕が下りており、舞台上はどのような雰囲気になっているかはわからず、期待感をそそられました。 
落ち着いた雰囲気の会場内にはアルバム「水木一郎 ベスト・オブ・アニキング」の「-赤の魂-」及び「-青の魂-」収録されている 
2000年に開催された「水木一郎プライベートライブ」のスタンダードナンバーがBGMとして流れていました。

 

開演時間が近い事を知らせるブザーが鳴り、諸注意を促すアナウンスが流れ、 
しばらくすると客席が暗くなり、いよいよ開演です。

 

01:今がその時だ 
02:マジンカイザーのテーマ 
-MC-

 

幕が上がりながらはじまったのはOVA「真(チェンジ!!)ゲッターロボ -地球最後の日-」より初代オープニング。 
「チェンジ・ゲッタァアアアア!!!!」の雄叫びも高らかに、水木さんは凛々しく勇ましく歌われました。 
間髪入れずにOVA「マジンカイザー」より挿入歌「マジンカイザーのテーマ」。普段まず歌われない曲なだけに驚きでした。 
機械獣軍団を叩き伏せるマジンカイザーの禍々しいまでの圧倒的力量を高らかに力強く歌われる水木さんには圧巻です。

 

・水木さんから新年のご挨拶。 
・秋でアニソンデビュー45周年になる今年は感謝の気持ちを歌で伝えたい。 
・水木さん「今日は曲が多いので、曲の紹介以外は喋らないライブを目指します。外国のアーティストのようにね」 
 観客「ええええええ」 
 水木さん「時々『オスシ、ダイスキデス』とか言うくらいで行きたいと思います」 
 観客笑。

 

03:マジンガーZ 
-MC- 
04:アストロガンガー 
-MC-

 

まず世界で愛されているアニメソングコーナー。中東やヨーロッパで支持されているアニメ「マジンガーZ」よりオープニング。 
「この歌があったからこそ自分は世界に羽ばたけた」という水木さんの代表曲中の代表曲は、盛り上がりは盤石のものでした。 
続いては中東で人気だというアニメ「アストロガンガー」よりオープニング。水木さん初の巨大ロボットソングでもあります。 
水木さんのアニソンキャリアの聡明期の一曲なので、派手な雄叫びは無いながらも渋い魅力。観客の「ヤー」の合いの手も勇ましく。

 

水木さん「続いてはフィリピンで人気の曲です。オープニングは堀江美都子、ミッチが歌っていて、

     フィリピンに行くと国賓待遇だそうです。僕はフィリピンに行けていないんですけど、

     スタッフが現地で売っていた僕のカセットを買ってきてくれたんです。僕の写真も載ってて。 
     フィリピンでも自分の歌を聞いてもらえるなんて嬉しいなぁと思って聞いてみたら、僕の歌声じゃないんですよ」 
観客笑。 
水木さん「この曲を歌うたびにその事を思い出します。いつかあのカセットで歌っていた人と共演してみたいですね」

 

05:父をもとめて 
-MC-

 

アニメ「超電磁マシーン ボルテスV」より先程までとは一転してやわらかい印象的なエンディング。 
優しいながら使命感を感じさせる内容の歌詞を、暖かくも哀愁を感じるように歌われる水木さんの歌声に聞き入ります。

 

水木さん「次の歌はイタリアで車のCMに使われた『鋼鉄ジーグ』です。彼らには『ハニワ原人全滅だ』の意味がわかっているのかな?」 
観客笑。 
水木さん「軽快な歌だから使ってもらったのかな。イタリアのテレビショーで現地の有名な人が歌ったらしいんですけど、

      オレを呼んでくれればいいのに……」

 

06:鋼鉄ジーグのうた 
07:テッカマンの歌 
-MC-

 

続いてはイタリアでも人気のアニメ「鋼鉄ジーグ」より、オープニングとアニメ「宇宙の騎士 テッカマン」オープニング。 
「ジーグ」では軽快な曲調にのせて水木さんの扇動でコーラスの皆さん、

観客も一緒になってスキャットをされるライブならではの雰囲気が楽し。 久し振りに聞けた印象の「テッカマン」では、

水木さんのきりりとした歌声と「父の名呼べば、あぁー」の「あぁー」色っぽさが魅力でございます。

 

08:信じるかい 
-MC-

 

続いてはエンディングテーマのコーナー。まずは水木さんも大好きだというアニメ「ムーの白鯨」より「信じるかい」。

久しぶりに聞く事が出来ました。 優しく語り掛けるような所から物悲しさをはらんで盛り上がる

ドラマチックな歌いぶりの水木さんの表現力に圧倒されました。

 

09:われらの旅立ち 
-MC- 
10:ハーロックのバラード 
-MC-

 

「この歌を聞いて一念発起した方が今は東映の会長をしている」というお話をされ、

歌われたのはアニメ「宇宙海賊キャプテンハーロック」より。 奮い立たされるような歌詞の一言一言を柔らかく歌われる水木さんが魅力的。

続いては「わが青春の アルカディア無限軌道SSX」より。 狂おしさすらも感じるような悲哀を感じるメッセージを、

情熱的に歌われる水木さんのお姿に惹き込まれました。

 

11:レーサーブルース 
-MC- 
12:はるかなる愛にかけて 
-MC-

 

続いてのエンディングはアニメ「グランプリの鷹」より。松尾洋一さんのギターとアップルパイ平山佳代子さんのスキャットがたまりません。 
男のロマンと哀愁の塊のような本曲を、情感たっぷりに歌われる水木さん。まさか今回聞けるとは思わなかったのでとても嬉しかったです。 
コーナーのラストは水木さんが「仮面ライダーだけではなく全てのヒーローに通じる曲」と言われた

「仮面ライダー(新)」より初代エンディング。 宿命を背負ったライダーの使命感を凛として歌われる水木さん。

時折バンドの皆さんへ向けて変身ポーズをしておどけてみたり。

 

水木さん「先日、とあるお誕生日会に行ったときに宮内洋君、宮ちゃんが『はるかなる愛にかけて』を一緒に歌おうって言ってきたんです。 
     でも宮ちゃんはライダーでもV3で、この曲は村上弘明くんが主役のライダーだしって言ったんですけど

    『いいから』って一緒に歌ったんです。そしたら最後の最後で宮ちゃんが『♪オレはオレは かめーんライダーぶいすりー』って」 
観客笑。 
水木さん「最後にそれがやりたいから歌おうって。凄いですね。オレも今度マネしようと思いました」 
観客笑。 
水木さん「宮ちゃんもね、最初に会った時はお互い若くて、

    尖ってたから、反発しあってたんですけど、だんだん仲良くなっていきましてね。 
    『仮面ライダーV3』の歌も口うつしで教えてあげたりね……ホントに口をつけたわけじゃないですよ。

    ホントに口つけたのは遠藤正明くらいです」 
観客笑。 
水木さん「冗談でだよ。僕はホモじゃないですけど、アイツかわいいんだもん。性格いいし。

    イイ詩や曲書くし……何とかしたいんだよね」 
観客「ぇぇえええええええええぇええ」 
水木さん「あ!! 何とかしたいって、そういう事じゃないよ!! 変な意味じゃないよ!!」 
観客笑。 
水木さん「アイツをアニソン界で何とかしたいんですよ!」

13:ゼブラーマンの歌 
-MC-

 

続いては映画コーナー。まずは哀川翔さん主演100本記念映画「ゼブラーマン」より劇中歌。この曲も久し振りに聞く事が出来ました。 
颯爽とした中に独特の渋みを感じる歌いぶりと「俺の背中に立つんじゃねえ」等の台詞のドスの効きっぷりはたまらないものがあります。

 

水木さん「奥様に虐げられているお父さんはこの曲を歌って『俺に手綱をかけんじゃねえ』って言えば奥様にバレずに不満を叫べます。 
     ……大変なんですよ……」 
観客笑。

 

14:わが友マジンガーZ 
-MC- 
15:ウルトラマン物語~星の伝説~ 
-MC-

 

アニメ映画「マジンガーZ対暗黒大将軍」より、ミケーネ帝国の猛攻を受け満身創痍のマジンガーZが戦い続けるシーンで流れた挿入歌。 
この曲における「マジンゴー」は様々な感情が入り混じり、筆舌に尽くし難く、それを歌われる水木さんの表現力にぐっときます。 
映画コーナー最後は「ウルトラマン物語」よりエンディング。ウルトラの戦士たちの優しさと頼もしさを勇壮に歌われた曲。 
個人的にとても好きな曲で、水木さんご自身もお好きな曲だそうで、近年頻繁に歌われているのは嬉しい限りでございます。

 

水木さん「次の曲はシンガポールに行った時、カラオケに行ったんですけど配信されているたんですね。嬉しくて歌っちゃいました」

 

16:鬼の歳三 
-MC-

 

続いてはゲーム、アミューズメントコーナー。パチンコ「幕末鬼神伝CR鬼の歳三」よりメインテーマ。この曲も大好きな曲です。 
和を感じさせつつロマンチックに情感たっぷりに歌われる水木さんのお姿に、歌いぶりの幅広さを改めて実感いたしました。

 

水木さん「次の曲は平山佳代子のコーラスがよくてね。杉山小絵子、小絵ちゃんも手伝ってくれてねー」 
杉山さん「あ、ハイ?」 
水木さんが急にアップルパイのお二人の方を向き、声をかけた事が面白かったらしく、ずっと笑っていらした平山さん。 
水木さん「作詞をプロデューサーの寺田貴信君が書いて、オレも少しだけ……って何笑ってんの?」 
平山さん「……いえ」 
水木さん「まーたオレの悪口言って―。平山はこの前デビュー25周年のライブをやったんですけど、ずっとオレの話をしてたんだって?」 
平山さん「いーえ。"水木"の"み"の字も出ませんでした」 
水木さん「あ、そうなの?」 
観客笑。

 

17:鋼の箱舟

 

第一部のラストはゲーム「スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION」より万能戦闘母艦ハガネのテーマ。

平山さんのスキャットが素敵。 高らかに雄々しく歌われる水木さんに、アップル、カインズの皆さんのコーラスが合わさり、

一層曲の勇ましさを盛り上げていらっしゃいました。

 

~休憩~

 

「鋼の箱舟」が演奏し終ると同時に幕が下り、休憩時間。 
10分ほど経過した頃に後半の開演を告げるブザーとアナウンスが鳴り、客席が暗くなるといよいよ第二部スタートです。

 

18:FLY ME TO THE MOON 
-MC-

 

幕が上がると松原さんが弾くグランドピアノに手をかけている水木さんのお姿が。 
第二部はジャズのスタンダードナンバーでもあり、

アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」エンディングでもある「FLY ME TO THE MOON」から。 
水木さんならではの大人な広がりある歌声が会場内を包み込みました。間奏でのバンドメンバーの紹介もムードある雰囲気でした。

 

水木さん「この曲は『エヴァンゲリオン』のエンディングでもあるけど、昔からある曲で、オレも10代の頃から歌ってるんですけどね。 
     今日初めて歌詞を間違えて二番の歌詞で歌い出しちゃいました」 
観客笑。 
水木さん「言わなきゃいいんだけどね。絶対知ってる人いるからね」

水木さん「元々ジャズを歌ってたんで色々な人に何年も前から『ジャズのCD出そう』って言ってくれてるんです。 
    『アニソン好きだし、もっと大人になってから歌いますね』って返したら『もう十分大人です』って言われました」 
観客笑。 
水木さん「そうなんだよね。で、考えたのが、アニソンのイントロを変えないでジャズにアレンジしたら楽しいと思うんですよ。 
     なのでそういうのを今後発表できたらいいなぁと思っています。もう大人ですし」 
観客笑。

 

19:ルパン三世愛のテーマ 
-MC-

 

続いてはアニメ「ルパン三世(新)」二代目エンディング「 ルパン三世愛のテーマ」をジャズアレンジバージョンで。 
原曲自体がジャズととても相性が良い楽曲なだけに違和感なく、オリジナルとはまた違った魅力。水木さんのムードある歌声も素敵。

 

20:THE HERO 
-MC-

 

ここからは東日本大震災復興応援歌コーナー。まずはアルバム「THE HERO~Mr.アニソン」よりオリジナルソング「THE HERO」。 
「懐かしくてヒーロー」のサビを織り交ぜ、力強く歌われるお姿は、

数々のヒーローソングを歌われた水木さんならではの雄姿だと思いました。

 

21:東北合神ミライガー 
-MC- 
22:まほろばの群青 
-MC-

 

続いては震災後、ご自身のソロイベントの際には必ず歌われている東北六県のローカルヒーローが合体したミライガーのテーマ。 
ヒーローソングならではの格好良さの中に、祈りを込めるように歌われている水木さんのお姿がとても印象深かったです。 
このコーナー最後は石ノ森萬画館でしか見る事が出来ない映画「シージェッター海斗 特別編」より、

劇中歌のカップリング「まほろばの群青」。 歌う前に本曲を作詞された遠藤さんのお話をされ、

水木さんはその歌詞を噛みしめるように表現力の塊になって歌われているように見えました。

 

水木さん「ここでですね、皆さんにはナイショにしていました。サプライズゲストをお呼びしたいと思います!!」 
観客「ぉぉおぉおおおお」 
水木さん「堀江美都子さん! ミッチ!!」

 

22.5:ハッピーバースデー/堀江美都子 アップルパイ ザ☆カインズ 観客 
-MC-

 

「ハッピーバースデー」を歌いながら堀江さんがご登場。コーラスの皆さん、観客も一緒になって歌います。 
観客へのサプライズを仕掛けた水木さんでしたが、堀江さんはじめスタッフの皆さんからサプライズを受ける事になり、 
少々照れくさそうにされながらも、とてもうれしそうなご様子でした。

 

・客席には有志が制作した「~ANIKI IS FOREVER!~」という横断幕が掲げられていました。 
 水木さん「うわーすっげーいつ作ったの~? ありがとうー!」 
 堀江さん「やっぱりアニキのファンはわかってるねー」 
・堀江さん「今日のアニキの歌声は新鮮に感じましたよ」 
 水木さん「それは曲の説明だけでトークが無いからね」 
 観客笑 
 堀江さん「いや、ソロのライブはあれくらいがちょうどいいです。あたしとか影ちゃんがいると楽しくて脱線しちゃうんですよ」 
 水木さん「ささきいさおさんにひどい事言われたんですよ『脚が短いくせにトーク長いんだよ』って」 
 観客笑。 
 堀江さん「やっぱりほら羨ましいんだよ人気があるから」 
 水木さん「昔、いさおさんと寝たことありましたね」 
 堀江さん「えっ!?」 
 水木さん「東京駅の芝生でね。『すぐ終電無くなっちゃうぞぉー』って」 
 堀江さん「やーだそういうことね。あたしビックリしましたよー。何十年前の話ですかー」 
 水木さん「そういう意味じゃないよ!」 
 観客笑。 
・ここで横断幕もある事なので、今回の記念に水木さん、堀江さんはじめ出演者の皆さんと観客とが一緒に記念撮影をする事に。 
 水木さんの呼びかけでライブを見に来ていた中川翔子さんが客席を通り抜けステージに登場されました。 
 恐縮しっぱなしで土下座する勢いの中川さんを、水木さんと堀江さんが落ち着かせる中、バンド、コーラスの皆さんもステージ前方へ。 
 全員がステージ前方へ集合した所で記念写真が撮影されました。

 

23:きょうもたたかうストロンガー/& 堀江美都子 
-MC-

 

中川さんが退場され、バンド、コーラスの皆さんも定位置に戻られ、堀江さんと歌われたのは、 
水木さんが堀江さんと初めてデュエットされた特撮「仮面ライダーストロンガー」より二代目エンディング。 
数々のデュエットを歌われたお二人のコンビは、この曲からはじまったんだと思うと感慨深く聞かせていただきました。

 

水木さん「誕生日なんでミッチにお願いしてオレの好きな曲を今回歌ってもらうんですよ」 
堀江さん「アニキはホントに『ドラえもん』の曲から抜け出せないねー」 
水木さん「大好きなんだよねー」

 

24:キミのひかり/堀江美都子 
-MC-

 

水木さんが退場され、堀江さんが歌われたのは映画「ドラえもん のび太と奇跡の島 ~アニマル アドベンチャー~」挿入歌。 
曲自体も大好きですが、堀江さんの包容力とひろがりある歌声はいつ聞いても魅力的でじっくりと聞き入っていました。

 

堀江さんを見送りながら水木さんがご登場。 
水木さん「ミッチとはオレがアニソンを歌う前から知り合いで、今もこうして一緒にいてくれて感謝しています。 
     そしてオレが歌ってきたアニソンに対してもとても感謝しています。ここからはそんな色々な感謝の歌を聞いてください」

 

25:ぼくらのバロム1 
-MC- 
26:キャプテンハーロック 
-MC-

 

感謝のコーナー。まずは特撮「超人バロム1」よりオープニング。当時は「ブロロロロ」等の雄叫びに四苦八苦されたという水木さんですが、 
今や水木さんの代名詞「雄叫び」の代表各である一曲。高らかに雄叫んだり、観客にマイクを向けて一緒に雄叫んだり。 
続いては初めてフルオーケストラをバックにレコーディングしたというアニメ「宇宙海賊キャプテンハーロック」よりオープニング。 
水木さんが壮大な世界観と男の哀愁とをダイナミックに表情豊かに歌われる様子はいつ聞い出も引き込まれる思いです。 
 

27:がんばれロボコン 
-MC- 
28:バビル2世 
-MC-

 

続いての感謝の曲は、新しい可能性を見出してくれた曲という特撮「がんばれロボコン」よりオープニング。

堀江さんが一番好きな曲だそうです。 「一押し、二押し、三に押し」の振り付けはアップルのお二人も一緒に。

後奏ではロボコンを思わせる踊りから、最後に「ウララ~」のポーズを決める水木さん。 
アニメ「バビル二世」よりオープニング。唯一風邪を引いてレコーディングした曲で、作曲の菊池俊輔先生にとても怒られたそうで、 
以後の体調管理を徹底するきっかけになったという曲。思い入れも一入のご様子で、どこかしみじみと歌われているように思えました。

 

29:原始少年リュウが行く

 

本編ラストは水木さんのアニソンのデビュー曲であるアニメ「原始少年リュウ」よりオープニング。 
「この歌があったから今がある。この歌が凄くいい歌だったから続けられたんです」と回顧された水木さん。 
歌詞の一語一句をじっくりと噛みしめるように歌われている様子がとても印象に残りました。

 

-アンコール-

 

水木さんとバンドの皆さんの退場を見送る拍手が次第にアンコールを表す手拍子に変わり、 
客席からアンコールの声があがりました。しばらくするとバンドの皆さんがご登場されました。

 

30:男はひとり道をゆく 
-MC-

 

アンコール一曲目は特撮「快傑ズバット」エンディング。

当日、中川さんが司会のNHK-FM「アニソンアカデミー」でお誕生日祝いとして流されていました。 
伊達さと小粋さを併せ持ちながら哀愁を感じる水木さんの歌声は、颯爽としていて憧れる格好よさです。

 

ここで水木さんがお弟子さんでもあるコーラスの皆さんをご紹介。 
・平山さんと杉山さんを"さん"付けで紹介した事に違和感を覚えた水木さん。 
 水木さん「"さん"付けしちゃったよ、バンドにはしてないのに……」 
 平山さん「こっちもすごい違和感がありました。気持ち悪い―」 
 観客笑。 
・水木さん「カインズのライブはね、トーク長すぎ」 
 観客笑。 
 貴日さん「見てるんですか?」 
・改めて堀江さんを呼び込まれてご紹介。水木さんから「よいこのアニキ☆マフラー」がプレゼントされました。 
 堀江さん「あたしにくれるのは嬉しいんですけど、影ちゃんにもあげてね。じゃないと『オレは買ったんやで』ってスネるから」 
 観客笑。 
 水木さん「あげますあげます」 
 堀江さん「影ちゃんにもあげないと『アニソンBIG3』で血みどろの戦いになるから」 
 観客笑。 
・堀江さんが見送られ水木さんお一人に。 
 水木さん「ホントはね、次の曲も一緒に歌ってほしかったんです。ミッチがいさおさんと歌った曲も入ってるんで。 
     でも少しだけだから申し訳なくてね……でも出てくれるかなぁ……きっとこれは聞こえてないと思いますけど……」 

 

31:懐かしくってヒーロー~I'll Never Forget You~/& 堀江美都子 (『進め! ゴレンジャー』部のみ)

 

「水木一郎バースデーライブ2016 ~Anison is forever!~」ラストは水木さんが90年に発表したアニソンメドレー「懐かしくってヒーロー」。 
今回は従来のバンドに加え、トランペットの阿久澤さんが加わっているので一層スペシャル感が増した印象。 
メドレーが「進め! ゴレンジャー」に差し掛かると水木さんの死角から堀江さんがご登場。

水木さんも驚いたご様子でしたが、一緒に楽しそうに歌われていました。 
「ウルトラマンの歌」の最後で「シュワッチ!!」という部分ではご自身の年齢である「68!!」と言われたり、「行け行け飛雄馬」ではカインズ、 
「アタックNo.1」ではアップルの皆さんがそれぞれ歌われたり、

最後は「サンキュー!! アニソーン!!」と水木さんが高らかに叫ばれ、見所満載でした。

 

閉演BGM:マジンガーZ~グランド・アニキ・スタイルBrass version~ (カラオケ)

 

セルフカバーアルバム「WAY~グランド・アニキ・スタイル~」でのアレンジ版「マジンガーZ」のカラオケが流れる中、 
水木さん「ありがとう! 気をつけてお帰り下さい!! 愛してるっゼエエエエエエッ!!」と観客と水木さんが一緒にZのポーズをされ、 
そのまま幕が下り、「水木一郎バースデーライブ2016 ~Anison is forever!~」は終演となりました。

 

今回のバースデーライブは秋に迎えるアニソンデビュー45周年の前哨戦といも感じられつつ、 
海外で評判の歌、エンディング、映画の歌、アミューズメントの歌、ジャズアレンジ、復興応援歌、堀江さんとの歌、感謝の歌と 
水木さんの歴史を切り取ったようなコーナーが設けられ、さらに歌われた楽曲の中には普段なかなか聞く事が出来ない曲も多く、 
特に最近の水木さんは定番曲はもちろん、今まで掘り下げられることが少なかった楽曲を多く歌ってくださっており、

ファンとしてはとても嬉しい思いでした。

 

水木さんお誕生日おめでとうございます。

 


サプライズゲスト/堀江美都子

 

記念写真ゲスト/中川翔子


 

補足

 

・当日の会場のロビーには串田アキラさん、中川さん、影山さんや遠藤さんが所属するハイウェイスターなどからお花が贈られていました。

 

・水木さん「歌う曲を何にしようかではなく、歌わない曲を何にしようかと迷う事が出来るのは歌手として有難い事です。 
     今日も曲が多いので歌う事が出来ない曲達が沢山ありますけど、それは今年一年通して歌っていきたいと思っています」

 

・現役最年長歌手を目指す水木さん。 
 水木さん「みなさんも"アニキ"と呼び続けてもらわないと……"ジジイ"とかではなくね」

 

・水木さん「この前、影ちゃんに聞いたら『アストロガンガー』は韓国でも人気らしんですよ……まぁアイツの言う事なんでホントかどうか……」 
 観客笑。

 

・電車に乗っていた時、外国の方に急に「テッカマンの歌詞の意味がわからない!」と言われ必死に説明した水木さん。 
 水木さん「英語なら何とかなるけど、イタリアの言葉で知ってるのは『セーラームーン』に出てくるアレしかわからなくて……なんだっけ?」 
 観客笑。 
 水木さん「えーっと………あ、"ルナ"だ!」 
 急にコーラスブースの平山さんの方を向かれた水木さん。 
 水木さん「アナタ、ルナの歌うたってるのになんで教えてくれないの?」 
 観客笑。

 

・「ゼブラーマン」の三池崇史監督のお話。 
 水木さん「レコーディングでお会いしたんですけど、見た目はコワいけど凄く優しい人でね。歌い終ったらサインを頼まれちゃいましたよ」

 

・水木さん「この前、とあるCMソングを『歌われましたよね? もう一回歌ってください』って言われたんだけど、オレ全然記憶になくてね。 
            元の曲を送ってもらったんですよ。したら全然オレじゃなくてね。影山一郎とかじゃないかなぁ」

 

・水木さん「トランペットの阿久澤君もいい性格のいい子でね。高取ヒデアキ君のZ旗のメンバーで。 
     高取君はまた新しい戦隊『動物戦隊ジュウオウジャー』の主題歌を歌うんだよね

     ……オレにはいつ声が掛かるんだろうなぁ」 
 観客笑。 
 水木さん「『スーパー戦隊"魂"』だっていつも外されちゃうんだよなぁ。 最後の方の強いロボの歌とかいい曲いっぱい歌ってるのに。 
     きっとライブのプロデューサーはオレが戦隊歌ってる事知らないんだろうね。

     番組も見たことないんじゃないのかな……なんてね」 
 観客笑。

 

・退場される際にマイクを持ったまま戻ろうとする中川さん。

 

・堀江さん「水木さんとはきっとお互いが歌えない日が来たとしても、

     同志といいますか、兄と妹みたいな関係は続いていくんだなぁと思います」

 

・水木さん「感謝の気持ちを持ち続けて行きたいですね。どんなに年上になっても年下が経験した事って自分では経験してないんですよ。 
     全部を自分中心に考えていくからエゴが生まれる。

     そうじゃなくて自分以外の人は自分では経験した事ない事をしてきた先生なんです。 
     吉川英治さんの小説にも『我以外皆我師』という言葉が出て来ます。 
     なので、みなさんにも色んなことを教わったおかげでここまでこれました。老いては子に従え、皆さんについていっちゃいます」

bottom of page