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水木一郎・堀江美都子 ふたりのアニソン#13 
15.11.1 よみうり大手町ホール

 

出演/水木一郎 堀江美都子

 

演奏/ふたアニバンド(Key&Co.貴日ワタリ B&村上聖 Dr.岩田"GUNTA"康彦 G&Co.松尾洋一) カラオケ

 


水木一郎さんと堀江美都子さんによるジョイントコンサート「ふたりのアニソン」。 
ANIME JAPAN FESシリーズ等のスタンディングスタイルのライブとは異なり、 
椅子に腰かけ、ゆっくりとお二人の歌を堪能できるコンサート形式の「ふたアニ」も今回で13回目。 
落ち着いた雰囲気の中、アニメソング界を牽引し続けたお二人ならでは代表曲はもちろん、 
中盤ではステージ上にソファが設けられ、ソロライブでもなかなか聞けないような楽曲が楽しめたり、 
の和やかなトークと歌われ毎回楽しませていただきております。

 

会場は初演以来、新橋にあるヤクルトホールで開催されてきましたが、 
昨14年に開催された「ふたりのアニソン」特別版「歌のあゆみ」以来、よみうり大手町ホールで開催されています。

 木の温かみが感じられるホール内はどことなくラグジュアリーな雰囲気。 
ステージには緞帳が下りていて、客席には続々と観客が集まってきました。 
開演時間が近づくとブザーが鳴り、その後、諸注意がアナウンスされいよいよ開演です。

 

01:Now and Forever (1.5C)/水木一郎 堀江美都子 
02:たたかえ! ガ・キーン (2C)/水木一郎 堀江美都子 
-MC-

 

幕が上がると既にソファーとテーブルが設置され水木さん、堀江さんが座られていました。 
まずは「ふたアニ」のために水木さんと堀江さんが作詞され、松尾洋一さんが曲を書き下ろされた「Now and Forever」からスタート。 
はじめからやわらかく会場を包み込むようなお二人の歌声に酔いしれた後は、アニメ「マグネロボ ガ・キーン」のオープニング。 
「Now and Forever」とは打って変わって、勇ましくも頼もしさあふれるお二人の阿吽の呼吸の歌声を堪能しました。

 

・水木さん「13年前と今日はお客様の拍手の厚さが違いますね」 
 堀江さん「薄くなったの?」 
 水木さん「ちがうんですよ厚くなったんですよ。まるでコンサートホールみたい」 
 堀江さん「いや、コンサートホールですよここは」 
 観客笑。

・この日の前日に同じよみうり大手町ホールで開催されたコンサート 
 「日本アニメーション創立40周年記念 『世界名作劇場』 シンフォニー・コンサート」で司会を担当された堀江さん。 
 堀江さん「昨日もここにいたんですよ。まるで住んでるみたい。住んでないですけど荷物は置いて行っちゃいました」 
・堀江さん「やっぱりね。オーケストラだったのでお客さんも緊張していらっしゃったみたいで、 
     お客様のシーンとした緊張とオーケストラの方々のシーンとした緊張に挟まれて、わたしもシーンって緊張しましたね」 
 水木さん「ほーらやっぱりオレがいないとね」 
 観客笑。 
 堀江さん「そうなんですよね。あの緊張感もね、いつものダラダラと違っていいんですけどね」 
・10月16日にNHKホールで開催され、お二人が出演されたコンサート「アニ・オケ! クラシック~"ネ申曲"降臨~」の模様が 
 この日の前日NHK-FM「アニソン・アカデミー」で放送されていました。 
 水木さん「オレは会津の方で仕事だったんだけど、ちょうどラジオが始まる前くらいに終わったからずっと聞いてたんだよ。 
     そしたら改めてミッチの凄さを実感しましたね。やっぱりアニソン界の女王だなぁってね」 
・堀江さん「あたしねー昨日ちょっと頑張りすぎちゃったので、今日どこかで壊れるかも」

 

03:マジンガーZ/水木一郎 
-MC- 
04:花の子ルンルン/堀江美都子 水木一郎 
-MC-

 

ここからはソロコーナー。まずはお二人の代表曲から。水木さんはアニメ「マジンガーZ」よりオープニング。 
ステージ上で堀江さんが見守られる中、水木さんは盤石の歌声で会場を一体にされました。 
続いて堀江さんはアニメ「花の子ルンルン」よりオープニング。水木さんは少し離れて堀江さんを見守りながら、 
「♪ルルルン ルンルン」の部分になるとコーラスとして参加されていました。

 

・堀江さんがいったん退場され、水木さんお一人に。 
・水木さん「『ふたアニ』はソファーもあったりして二人でくつろいで言いたい放題でやってるんですけど、 
      今度は客席のみんなも一緒に言いたいこと言うコンサートもいいかもね『みんなのアニソン』。『みなアニ』とか 
      言いたいこと言っていいんですよ。『アニキ、カッコイイー』とか」  
 観客笑。

 

05:キャプテンハーロック (1C) 
~われらの旅立ち (1C)/水木一郎 
-MC-

 

続いてはアニメ「キャプテンハーロック」からオープニングとエンディングを珍しくメドレーで。 
水木さんは「キャプテンハーロック」では哀愁と使命感たっぷりに歌われ、「われらの旅立ち」では心強くやさしく歌われました。

 

・拍手の中、堀江さんが合流。 
・堀江さん「アニキ、ずいぶんさっぱりと歌われましたね。アッという間でびっくりしました」 
 水木さん「やっぱり気が合いますね。オレも歌いながら『ミッチ、これはフルコーラス2曲だとゆっくりできるけど、 
     メドレーだから着替える時間は無いんだよ』って思ってましたよ。着替えてきませんでしたね」 
 堀江さん「いやいや、ここは着替える場所じゃないですからね」 
 水木さん「そうなの? オレ、次のコーナーで着替えに行くところだったよ」 
 観客笑。 
 水木さん「じゃあ着替えないからソファーで見てようかな」 
 堀江さん「でも舞台袖でスタッフさんが戻ってくるように言ってますよ」 
 観客笑。 
 照れ笑いを浮かべながら水木さんが退場され堀江さんお一人に。 
 堀江さん「昨日と全然違いすぎる……これが『ふたアニ』の魅力ですね」

 

06:サザエさんのうた (1.5C) 
~あかるいサザエさん (2C)/堀江美都子 
-MC-

 

関東圏での再放送版アニメ「まんが名作劇場 サザエさん」より初代オープニングとエンディングをメドレーで。 
二曲とも堀江さんの和やかな歌声がとても魅力。堀江さんの合図を受けての「♪あなたもサザエさん」の追いかけは楽しうございました。

 

・水木さん「オレ、衣装を変えないのになんで下がったのかと思ったら、汗を拭くためだったんですね」 
 堀江さん「そうですよ。わかりました?」 
 水木さん「わっかんなかったなぁ、なんで下がるんだろうと思っちゃったよ」 
 堀江さん「じゃあ、あたしについておいでよ」 
 水木さん「ハイ」 
 観客笑。 
 水木さん「ミッチは昨日もここで歌ってるし、オレの方が年上だけど、ついていきます」 
 堀江さん「アニキ、9も上だもんね。9! 9! 9!」 
 水木さん「うるさいよー」 
 堀江さん「あ、しまった、あたしの歳がバレる」 
 観客笑。  
 水木さん「あぁ、オレが今77歳だから……」 
 堀江さん「えええ? なんでそんな急にウソいうのー」 
 水木さん「だってほら、9(きゅー)だから急に」 
 観客笑。 

 

07:心のうた/堀江美都子 
-MC- 
08:はるかなる愛にかけて/水木一郎 
-MC-

 

続いてはお互いへのリクエストコーナー。 
まずは水木さんから堀江さんへのリクエストはアニメ「さすらいの太陽」よりエンディング。 
水木さんが心身ともにとてもシビアになっている時期に「ミッチに歌ってほしいなぁ」と思われたとか。 
まるで堀江さんを表しているような楽曲はとても素敵で、久し振りに聞く事が出来て嬉しうございました。 
続いて堀江さんから水木さんへのリクエストは特撮「仮面ライダー(新)」の初代エンディング。 
堀江さんのボーカル教室「堀江美都子シンガーズ・ラボ」の男声生徒向けの課題曲になっているそうで、 
水木さんは「今日は生徒にホンモノを見せてください」という堀江さんのプレッシャーを受けながら凛々しく歌われました。

 

・水木さん「ミッチの生徒さんがどういう気持ちで聞いているだろうって気になっちゃって気になっちゃって」 
・お二人とも衣装を変えられ、ここからはソファーに座ってゆっくりと。 
・思い出深い「日本コロムビア アニメソング50th THE LEGENDS」。 
・アニメ「ジャングル大帝」の「レオのうた」を歌われた弘田三枝子さんのお話。 
・堀江さん「たぶんお客さんを含めて一番嬉しかったのはあたしだと思います」 
 水木さん「いや、ミッチ。オレはね二番目に嬉しかった」 
 堀江さん「二番目でイイの?」 
 観客笑。 
 堀江さん「アニキはさ、弘田さんとはデビュー当時、一緒にステージやってたんでしょ?」 
 水木さん「まだ10代の頃はジャズを歌ってて、夏休みとかに弘田さんの前座で全国周ってたんだよね。だから久々にお会いできて嬉しくて。 
     この前、弘田さんが『アニソンでここまで続けられて良かったわね。

     でもあなたにはジャズも歌ってほしいのよ』って言ってくださって、 
     弘田さんがそんな風に思って下さっていたなんて思わなくて、凄く嬉しかったよ」 
 堀江さん「『アニソンで成功したけど、きっとジャズでも成功してた』っておっしゃってましたよね」 
・堀江さん「あたしは、歌手になる前からいろんな音楽を聞いてたんですけど、

     ウチの家がいわゆる歌謡曲を聞いちゃダメな家庭だったんですよ。 
     ずっとクラシックばっかり聞いてて、でもこっそり聞いていたのが弘田さんの曲だったの。 
     『ヴァケイション』とか『子供ぢゃないの』とか。

     それで『この人のマネをすれば歌が上手くなる』と思って歌マネもしてました」

 

08.5:人形の家 (途中まで)/堀江美都子

 

水木さんからの無言の圧力を受け、弘田三枝子さんの代表曲であり、先日の「日本コロムビア アニメソング50th THE LEGENDS」でも 
弘田さんご本人の前でモノマネされた「人形の家」を。堀江さんは弘田さんの特徴的な歌声を堅実に再現されていました。

 

・堀江さん「この前のコロムビア50周年は、影ちゃんが最年少でしょ?」 
 水木さん「"長老"と呼ばれているのにね」 
 堀江さん「なんとレディースだとあたしが最年少なんですよ。すごいですよ。

     それでみなさんが当時と変わらず、それ以上に歌われてますもん」 
 水木さん「丁度いいよね。上にいさおさんがいて、下に影ちゃんがいて。みんな頑張ってるからいい刺激になる。 
     弘田さんも聞いたらしっかりと声が出ていらして、現役なんだなぁって感じますね」

 

09:けろっこデメタン/堀江美都子 
-MC- 
10:君の仲間だスピルバン/水木一郎 堀江美都子 
-MC-

 

続いてはレコーディングで一発でOKだった曲バトル。まずは堀江さんからアニメ「けろっこデメタン」よりオープニング。 
哀しい歌詞と堀江さんの張りのある歌声は、実際に生で聞くとたまらない一曲です。

水木さんは特撮「時空戦士スピルバン」より初代エンディング。 テストの段階でOKだったという本曲。

水木さんの優しい歌声が魅力。久々に聞けましたが、堀江さんが「♪スピルバン」で参加されたのも貴重でした。

 

・続いてはレコーディングで苦戦した曲バトル。 
・"バトル"とはいえ勝ち負けはない。 
 水木さん「バトルっていうと頑張れるね」 
 堀江さん「そうですね。相手に良い曲を届けようって思いますもんね」 
・水木さん「オレはね『バロム1』。まだ『ブロロロロー』とか『スババババーン』をどう歌っていいかわからなくてね。 
     最初はメロディがあったんだけど、『メロディから外れて歌ってみて』って言われたんですよ。 
     みなさんもやってみるとわかりますけど『ブロロロロー』って言いづらいんですよ」 
 堀江さん「『ブロロロロー』あ、できた」 
 観客笑。 
 堀江さん「あ、でも力を入れると言いづらいですね」 
 水木さん「そうなんですよ。だからオリジナルは喉で歌ってみたりして大変だったんですよ。喉とアゴを痛めましたね」 
 堀江さん「じゃあ今のアニキの雄叫びは進化形なんだね」 
 水木さん「いつか録りなおりしたいなぁって思ってたんだよね。今度はそういうコーナーやろうか?」 
 堀江さん「いっぱいあるー。今ならもっと歌えるのー。でもその時はそれでOK出たからそれでいいんでしょうかね?」 
・堀江さん「あたしはね『燃えろアタック』。『サインはV』に隠れちゃった作品なんですけど、あたし声が出なくなっちゃって、 
     どうしてもその日にレコーディングしないと間に合わなくて、鍼灸医さんが喉の所に二本長い針を刺して 
     かば焼きみたいな感じになって、それで二時間だけ声が出るようにしてくれたんですよ。

     二時間たったらホントに声出なくなりました」 
 水木さん「痛いのそれ?」 
 堀江さん「痛いよー。だから今も歌うと喉が痛い気がしちゃう」

 

11:ぼくらのバロム1/水木一郎 堀江美都子 
-MC- 
12:燃えろアタック/堀江美都子 
-MC-

 

久し振りに聞く事が出来ました特撮「バロム・1」よりオープニング。堀江さんはコーラスで参加。 
原曲と比べると段違いに突き抜けた水木さんの雄叫びが聞きどころ。そして新橋のレコーディングスタジオのお話をされた後は、 
続いて堀江さんはドラマ「燃えろアタック」よりオープニング。凛と慎の通った堀江さんの歌声はとても素敵でした。

 

・ここでBGMを弾いているキーボードの貴日さんを残し、バンドの皆さんが退場。 
・「燃えろアタック」は中国で人気。 
・スポーツの秋のお話。 
・水木さん率いる「アニソン登山部」のお話。 
・福島県の安達太良山に登った水木さん。 
 水木さん「安達太良山といえば高村光太郎さんの『智恵子抄』という詩が有名ですね」 
 堀江さん「『智恵子抄』をモデルにした丘灯至夫先生の歌があるんですけど、アニキはどうしても安達太良山で歌いたかったんですって。 
     それで実際に安達太良山で歌った動画を送ってきてくれたんです。

     その時の登山はNoBさんと女子部で一緒の吉田仁美ちゃんも一緒だったみたいで 
     二人はその曲を知っていそうもないのにアニキの歌になんとなく合わせて歌ってたんですよ。

     でも風が強くてビュービューいってた」 
 観客笑。 
 堀江さん「しかも途中でNoBさんの帽子が飛んで行っちゃって」 
 観客笑。 
 水木さん「今月ね丘灯至夫先生の歌を歌う会っていうのがあったんで『智恵子抄』歌いたかったんですよね」 
・水木さん「この前は浅間山に登ったんだけど、近くの小諸市では40年間、

     お祭りでボクの歌『こもろドカンショ』を歌ってくれているんで、 
     連れていった高取ヒデアキといっしょに『こもろドカンショ』歌ったりね」 
 堀江さん「それ見ました。あと♪シュシュっと山頂ーっていうのも」 
 観客笑。 
 水木さん「アレはね、実は取材でカメラが入ってたんでやったんですけど、やっぱりカメラの前だと何かやらないと思っちゃってね。 
     高取に♪シュシュっと山頂ーって歌ってもらってオレが横でゼェエエッ!!ってやる動画を撮りましたね」 
・いさおさん率いる「アニソン釣り部」は最近はお休み。 
 堀江さん「いさおさんが暑い寒いは行かないし。『11月はオレ忙しいんだよね』って言ってらして休部状態」 
 水木さん「クッシーも?」 
 堀江さん「いさおさんが引っ張らないと行かないみたいね。だからこないだは影ちゃんとしまなみ海道をサイクリングしてきましたね」 
 水木さん「あぁ、言ってましたね」 
 堀江さん「でもね、騙されましたよ。影ちゃんが軽く『ねえさん行こう!』って言うもんだから、

     島と島をつなぐ平らな橋をずっと行くのかと思ってたんですけど 橋渡ったら島へ一回降りて、島を登って橋を渡って、

     また島へ降りて、また島を登ってって行ったんで、もう辛かったよ。影ちゃんおかしいよ」 
 観客笑。 
 堀江さん「エイトマンみたいな格好して走ってるし、歌手じゃないもん。アスリートみたい」 
 水木さん「影ちゃんは登山も早いんだよ。高取君も早いんだけど、

     彼は僕たちよりちょっと先に行ってタバコ一服してるんだよね。だから元気。 
     でも影ちゃんはタバコ吸わないんだけど元気。やっぱり筋肉つけたいってのもあるだろうしね」 
 堀江さん「影ちゃんね、坂があると登りたいみたい」 
 観客笑。

 

13:あしたへアタック/堀江美都子 
14:栄光の彼方へ/水木一郎 
-MC-

 

スポーツの秋ということでスポーツアニメバトル。堀江さんはアニメ「あしたへアタック」よりオープニング。 
スポ根の味わい深く、ワビサビ効いた歌声で歌われた堀江さん。最後にアタックを決める振りを交えられました。 
対する水木さんはアニメ「野球狂の詩」三代目エンディング。さびしげで泥臭さを感じるのがたまらない一曲。 
水木さんの哀愁の塊のような歌いっぷりが大好きで、久し振りにフルコーラス聞く事が出来て嬉しうございました。

 

・堀江さん「いい歌ね。男の人が歌詞で『おふくろ』って歌うのはなんだかキュンキュンしますね」 
 水木さん「ボクもねあの歌詞好きだね」 
・堀江さん「そういえばさ、今日は『○時に終わって下さい』とか言われてないね」 
 水木さん「いや言われましたよ」 
 観客笑。 
 水木さんが「堀江さんが楽しくしゃべってるからオレが止めるわけ行かないから」 
 堀江さん「ごめんねー。今日はあたしだー」   
 観客笑。 
・続いては超レア曲バトル。 
・水木さん「最近バラエティ番組でディレクターから『マジンガーZの替歌でお願いします』とか

     『バビル二世の替歌で』とか言われるんですよ。 でも近頃は替歌自体もちょっと難しくなってきているんですよ。 
     だからどうせなら替歌じゃなくてオリジナルを作っちゃったらどうかって事で、バラエティだけの新曲がいくつかあるんですよ。 
     その中でダウンタウンの『ガキ使』で彼らがダンボールでロボットを作る企画の歌を作ったんですよ。 
     ミッチも皆さんも一回聞いたらきっとループしてると思いますよ。」 
・堀江さん「あたしはね。アニキの目の前で一人で歌っちゃうよ『キャプたん Chu-Chu-Chu』」 
 観客拍手。 
 水木さん「噂で聞きましたよ。『アキバレンジャー』でしたっけ?」 
 堀江さん「そうです。『アキバレンジャー』に昔はアニソン歌手だったっていう設定のお母さん役で出たんですけど 
     最後に主人公の子たちと一緒に歌ったんですよ。歌詞が"ン"ばっかりなんですよ。

     深夜の東映のスタジオでみんなで振り付けして……」

 

15:ダンボールロボットのテーマ/水木一郎 
-MC- 
16:キャプたん Chu-Chu-Chu/堀江美都子 
-MC-

 

日本テレビ系バラエティ「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」より

「第1回 チキチキ 俺のロボットがナンバーワン! 宇宙最強ロボット大戦ー!!」で 
壮絶なロボット戦の際に水木さんが勇ましく歌われた「ダンボールロボットのテーマ」。

それぞれのロボを織り交ぜた正統派ロボットソングは水木さんにピッタリ。 
サビがとても耳に残ると共にハマジンガーZの極悪の蹂躙ぶりが思い起こされた後は、

堀江さんによる特撮「非公認戦隊アキバレンジャー シーズン痛」より 
劇中アニメ「忍者キャプたん」オープニング。基になった特撮「忍者キャプター」の格好良さと比べると

キュートな歌いっぷりを見せる堀江さんの幅の広さに脱帽。

17:輝く太陽カゲスター (2C)/堀江美都子 
-MC- 
18:春の兆し/水木一郎

 

ここからはバンドの皆さんも合流され、続いては「ふたアニ」ならではの選曲が楽しい持ち歌とりかえっこバトル。 
堀江さんが選ばれた水木さんの曲は特撮「ザ・カゲスター」よりオープニング。「♪ズバッと影が」後の(ダンダン)の部分で 
音に合わせて二回拳を挙げるパフォーマンスがやりたいと選曲。(ダンダン)の部分は水木さんも一緒になって拳をあげられていました。 
続いて水木さんは日生ファミリースペシャル版のアニメ「若草物語」よりエンディング。

曲名を発表された時には思わず観客から声が上がりました。 
「難しい、今日一番緊張する」と言われていた水木さんでしたが、やわらかく広がりある歌声で水木さん色に染めていらっしゃいました。

 

水木さん「ありがとうございます。ドキドキでした。この曲は『若草物語』の次女の気持ちを歌った歌ということで、 
     女の子の気持ちを想像しながら歌わせていただきました。ここからはソロコーナーです。まずはミッチからどうぞ」

 

19:キャンディ・キャンディ '92/堀江美都子 
-MC- 
20:想い出のうた/堀江美都子 
-MC-

 

バグパイプの音色からやらわかな音色ではじまる92年公開版の映画版「キャンディ・キャンディ」よりオープニング。 
原曲とはまた違った軽やかな歌声で歌われました。

この年に「キャンディ キャンディ SONG & BGM COLLECTION」が発売された事を受けて 
今回のソロコーナーは「キャンディ」の楽曲でまとめられたというお話をされ、続いては挿入歌「想い出のうた」。 
「キャンディ」の楽曲の中でも堀江さんも特に思い入れの深い曲という事で、時折感極まりながら歌われているようでした。

 

堀江さん「次の曲は渡辺岳夫先生が『ミッチ、一曲書いてごらん』といって下さって作った曲です。 
     作詞作曲なんてしたことがなかったんですけど、岳夫先生の曲をお手本になんとか作りました。そしらた編曲の青木望先生から 
    『堀江君、この曲はミシェル・ルグランのようだね』といって頂いたんです。

     今ならすぐにググれますけど当時は『ミシェル・ルグラン?』でした 
     後で調べたら映画音楽の巨匠で『シェルブールの雨傘』などを作られた方だったんです。夢のようなお言葉でした。 
     そして最終回にキャンディが丘に登って決意を強くするシーンで、なんと、この曲が流れて。あたし知らなかったんですよ! 
     まさか流れるとは思わなくて、とても記念に残る曲になりました」

 

21:幸せのとびら/堀江美都子 
22:東北合神ミライガー/水木一郎 
-MC-

 

「キャンディ」より最終回に流れた堀江さん作詞、作曲による挿入歌。とてもポジティブながらどこかせつなさも感じる歌詞と曲を 
堀江さんがオープニングよりも少し大人っぽく歌われている所にキャンディの成長を重ねて感じられました。 
続いては水木さんのソロコーナー。雰囲気ががらりと変わり、東北六県復興の為に生まれたローカールヒーロー「ミライガー」のテーマ。 
東北大震災以来、頻繁に歌われており、歌われるたびに水木さんの復興への思いが伝わってくるようでした。

 

水木さん「ミライガーはもともといた東北六県のローカルヒーロー達が復興の為に合体したヒーローで、 
     この曲も子供達の未来のために渡辺宙明先生が作ってくださいました。先日NHK-FMで流れた時も大評判だったそうです」

水木さん「続いては今も新作が放送されていて、そちらでは石川さゆりさんが素敵な歌を歌われていいなぁって思うんですけど、 
     この歌も僕は大好きなので、今回歌わせていただきます。『ルパン三世愛のテーマ』」

 

23:ルパン三世愛のテーマ/水木一郎 
-MC- 
24:スーパーショートタイムショータイム/水木一郎 
-MC-

 

またも雰囲気ががらりと変わり、アニメ「ルパン三世(新)」より二代目エンディング「ルパン三世愛のテーマ」。 
ぐっと大人な世界観で水木さんのムードある歌声にうっとりした後は、新曲を。WEB漫画「スーパーショートコミックス」の 
WEBアニメ版よりオープニング。ギャグアニメながらも歌詞にとても感銘を受けたという水木さん。 
ダイナミックな世界観の楽曲を一語一句を噛みしめるように勇壮に歌われている水木さんの姿が印象的でした。

 

・堀江さんも合流されお二人でトーク。 
・続いては名曲コーナー。 
・堀江さん「わたしはね、初めて歌う歌が多いんですけどね」 
 水木さん「いいですね。身が締まって」 
 観客笑。 
 堀江さん「気じゃなくて身が締まる……? そりゃ締めたいですね」 
 水木さん「そうなんですよ。ちょっと最近リバウンドしてきてしまいましてね……」 
・堀江さん「あたしはね『ドラえもん』の『キミのなかののび太』っていう曲なんですけど、息子がまだ小さい頃に歌ったので 
     息子と重ねるように思いながら歌った歌ですね」 
・水木さん「オレは映画版の『シージェッター海斗』の劇中化を歌ったんですけど、その曲のカップリングを。 
     作詞を遠藤正明にお願いしたんですけど、これがまた良い詞で。

     オレなんかが作った曲が遠藤の歌詞のおかげで素晴らしい歌になりました。 
     遠藤本人は『アニキが歌ってくれるから書いた、オレなら泣いてますもん』って言ってくれたので彼の思いを継いで歌います」

 

25:キミのなかののび太/堀江美都子 
26:まほろばの群青/水木一郎 
-MC-

 

05年からの新体制版アニメ「ドラえもん」より印象的な場面で流れた挿入歌。個人的に大好きすぎるほど大好きな曲でして、 
のび太君目線の歌詞と、堀江さんのやわらかい歌声とが合わさって、涙なくしては聞いていられませんでした。ありがとうございます。 
水木さんは宮城県石巻市石ノ森萬画館限定上映の映画「シージェッター海斗 特別編」挿入歌のカップリングであり

「海斗」のイメージソング「まほろばの群青」。 遠藤さんが子と親、それぞれの目線で綴られた歌詞を、

水木さん独特の哀愁と情熱が籠った情感たっぷりの歌声で披露されました。

 

・堀江さんが白を基調としたブーツにホットパンツというアクティブな衣装でご登場。 
 水木さん「ドレスもいいですけど、ミッチと言えばこういうファッションですね。ブーツに……」 
 堀江さん「単語が出てこないんですか?」 
 水木さん「そうなんですよ。みんなもそのうち出てこなくなるよ」 
 堀江さん「この太ももの辺りは"絶対領域"って言うんですよ」 
 水木さん「出てくるわけねえじゃんそんな言葉!」 
・水木さん「今ね、ミッチが出てた作品が東映チャンネルで放送してますよ」 
 堀江さん「あぁ『宇宙鉄人キョーダイン』?」 
 水木さん「そう。オレ録画しようと思っててね」 
 堀江さん「しなくていいですよー。恥ずかしいー」 
 水木さん「恥ずかしいことないでしょ?」 
 堀江さん「アニキ、セクハラですよー」 
 水木さん「オレが言うとセクハラになっちゃうのか」 
 観客笑。 
・水木さん「オレ若い時のミッチの水着写真とか持ってるけど、それもセクハラなの?」 
 堀江さん「やってましたね。水着とかね。どうなんでしょ?」 
 水木さん「そうか最近は"グルっと"でてきますもんね」 
 堀江さん「……? それもしかして"ググる"と?」 
 観客笑。 
 水木さん「そう! それ! でも似たようなもんでしょ?」 
  
27:ENGAGE!!!ゴーダンナー/水木一郎 堀江美都子 
-MC- 
28:CROSS FIGHT!/水木一郎 堀江美都子

 

ラストはお二人のデュエットコーナー。まずはアニメ「神魂合体ゴーダンナー!! SECOND SEASON」よりオープニング。 
渡辺宙明先生作曲の小気味いい楽曲にのせてお二人が抜群のコンビネーションで歌われているのが印象的でした。 
最後はこちらも宙明先生の作品で、お二人のデュエットの中でも人気の高いOVA「破邪大星ダンガイオー」の初代オープニング。 
お二人ぞれぞれの個性あふれる歌声で魅せる中、「CROSS FIGHT!」の要所要所で観客にマイクを向け一緒なって盛り上がりました。

 

-アンコール-

 

堀江さん、水木さんが退場された後に、バンドの皆さんも退場されると、拍手がアンコールを表す手拍子に変わり、 
しばらくすると堀江さん、水木さんがご登場。続いてバンドの皆さんもご登場。

 

堀江さん「今日はあたしがハメをはずしてしまったようです。舞台監督さんが『いつもの堀江さんじゃないですね』って」 
観客笑。 
水木さん「今、20時25分ですけど、終わりの時間は19時50分を予定していました」 
観客笑。 
水木さん「でもね。スタッフに怒られなかったよ」

 

29:大空のキャプター/水木一郎 堀江美都子 
-MC-

 

翌2016年に40周年を迎えるという特撮「忍者キャプター」よりエンディング。久々に聞く事が出来ました。 
40年以上共に歌い続けてこられた息の合った掛け合い、要所要所に登場する「シュシュシュシュ」「バオォッ!」が見所でした。

 

・ここで今回のバンドの皆さんをおひとりずつご紹介。 
・バンドの皆さんそれぞれの呼び方を考える堀江さん。 
・ガンタさんの帽子が登山用か気になる水木さん。 
・水木さん「聖君の弟子がAJFでもベースを弾いてくれる吉岡君です。彼も素晴らしいですね」 
 堀江さん「師匠がいいからね」 
 水木さん「そうですね。続いての貴日君の師匠は私なんですけどね」 
 観客笑。 
・松尾さんと無言で見つめ合う水木さん。

 

30:Dear Friend/堀江美都子 水木一郎

 

「ふたアニ」のラストといえばアルバム「Dear Friend」よりお二人のオリジナル曲。イントロで「ありがとーう!」と言い合うお二人。 
歌詞の一語一句がこれまでのお二人の歩みを表しているようでとても素敵。最後の「Brother & Friend」の繰り返しは 
堀江さんの扇動で観客も一緒になって歌われ、ラストにぴったりの一幕になりました。

 

歌が終わっても演奏はそのまま続けられ、水木さんと堀江さんはステージの右、左、最後に中央でお辞儀をされ、 
そのまま手をつないで仲良くご退場。お二人が去られた後も観客の手拍子と共に演奏は続き、 
演奏が終わりながら幕が下りて、「水木一郎・堀江美都子 ふたりのアニソン♯13」は終演となりました。

 

今回で13回を数えた「ふたアニ」。アニメソング界を代表するお二人による素敵な空間は変わらずに和やかで。 
特に今回は、ここ数年間わりと固定されつつあったソロコーナーの楽曲に変化を感じられたのが嬉しかったです。 
そしてお二人ならではの仲の良さを感じられるやりとりを楽しませてもらえるのも「ふたアニ」の醍醐味だと改めて感じました。

 


補足

 

・中川翔子さんのお話。 
 堀江さん「いつも合うとしょこたんは目の前で凄く興奮してるんですよ。あたしどう対処して良いのかわからなくて、 
     動きすぎたオモチャをどうやって止めようか迷っているような感じになっちゃうんですよ」 
 水木さん「あの子はゼンマイついてますからね」 
 観客笑。

 

・堀江さん「昨日は司会だったので2曲しか歌ってなかったんですけど、歌いたくて歌いたくて」

 

・堀江さんのとあるディレクターさんのマネが上手い。

 

・水木さん「悪口じゃなくてさ、最近の子たちは一曲歌うとすぐ水を飲むじゃない? アレどう思う?」 

 堀江さん「それはねー。カッコがいいかなって思って飲むのかもしれない」 
 水木さん「アレはファッションなのかね?」 
 堀江さん「あとはね、間が持たないんじゃないかな? あたし達みたいにこんな変な話できないでしょうし」 
 観客笑。 
  
・堀江さん「影ちゃんとしまなみをサイクリングしてた時、最後渡船に乗るんですね。 
          その時に『なんか見られてるなー』って思って、フッと振り返ったら、 
     その乗り場にポスターが張ってあって、そこにアニキの写真があったんですよ。アニキに見張られてるー!」 
 観客笑。 
 堀江さん「あたしたちが行った次の週にアニキも来る予定だったらしくて、影ちゃんと『アニキはどこにでもいるね』って話になりました」

 

・水木さん「歌手としてアニメソングを半世紀近く歌っていて、今も新曲のお声が掛かると嬉しいですね」

 

・水木さん「幸せは長ければ長いほどいいけど、短い中で一生懸命頑張るっていうのもそれもまたいいよね」

 

・堀江さん「お名残惜しいですね。まだまだ歌い足りないですよ」  
 水木さん「ここだったら1000曲ライブ出来そうだもんなぁ」

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