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アニソン スペシャル ミーティング 2015
15.10.11 ひらかたパーク 野外ステージ

 

出演/水木一郎 山形ユキオ

 

司会/奥村みずほ 
演奏/カラオケ


大阪府枚方市にある京阪電気鉄道が運営する遊園地「ひらかたパーク」。 
開園以来断続していない遊園地としては日本で最も古い歴史を持っており、 
関西の方々には「ひらパー」の愛称で長年親しまれています。

 

そんなひらパーで2010年から定期的に開催されているのがイベントが「アニソン スペシャル ミーティング」。 
なかなかアニメソングのライブに行く事が出来ない人や、家族連れでも気軽に楽しめるアニメソングのイベントとして、 
毎回アニメソングを歌われた歌手の方を2名づつ招き、代表曲やなかなか聞く事が出来ない曲などが披露されています。 
5年目、7回目を数えた今回は、水木一郎さんと山形ユキオさんがご出演。

 

会場はひらかたパーク内にある野外ステージ。 
ステージを中心にすり鉢状になっている客席は、野外という事もあり開放感たっぷり。 
舞台の後方にはレンガの壁紙が張られたふすま上に開く扉があり、そこからステージ前方へと移動できる中ステージと階段がありました。 
開演までは水木さんと山形さんが歌われた様々な楽曲が流れる中、スタッフの方が開演にあたっての諸注意を数回行われました

 

-MC-

 

開演時間になると本イベントの司会を担当されている奥村みずほさんがご登場。 
イベントの趣旨説明をはじめ、開催に当たっての諸注意をされました。

 

奥村さん「では皆さん、私が"アニソンスペシャル"といいますので皆さんは大きな声で"ミーティング"と言ってくださいね。 
     ちなみに、コレ今思いつきました。七回目にして初めての試みです」 
観客笑。 
奥村さん「それでは……アニソンスペシャルゥウウウ!?」 
観客「ミーティングゥうううう!!」 
奥村さん「はじまりまーす!!」

 

00:プロローグ (THE HERO ver.)/SE 
01:マジンガーZ/水木一郎 
02:ガオレンジャー吼えろ!!/山形ユキオ 
-MC-

 

水木さんのアルバム「THE HERO ~Mr.アニソン~」に収録されているBGMが流れいよいよ開演です。 
BGMが流れ終ると後方の扉が開き「ゼェエエエエエエエエエエッ!!」の雄叫びをあげながら水木さんがご登場。 
代表曲の一つであるアニメ「マジンガーZ」オープニングを針金入りの赤いマフラーを身に着け、勢いよく歌われました。 
続いて水木さんの「カモォオン、ユキオ!」の呼び込みを受け、山形さんが登場されて歌われるは特撮「百獣戦隊ガオレンジャー」オープニング。 
ヒョウ柄で統一された衣装で野性味たっぷりに歌われる山形さん。「ガオレンジャー」を野外で聞けるのもまた一興でした。 
ちなみにこの時、手には特撮「手裏剣戦隊ニンニンジャー」のアイテム(忍シュリケン? 超絶勝負チェンジャー?)を手に持たれていました。

 

・奥村さんがご登場され、山形さんとトーク。 
・奥村さん「ひらパーの印象はいかがですか?」 
 山形さん「気持ちいですね。あそこにある観覧車に乗りたいです」 
 奥村さん「では次回、観覧車に乗って登場されるのもいいですね」 
・水木さんもマフラーをはずして合流され、三人でトーク。 
・水木さん「さっきニュースでひらパーにある動物の檻から猛獣が逃げたって……あっ!!」 
 山形さんを指さす水木さん。 
 山形さん「見つかっちゃった!」 
 奥村さん「今回は水木さんと山形さんという事でカッコイイステージかと思ったのですが、とてもコミカルで楽しい感じなんですね」 
 観客笑。

 

03:ヤットデタマンの歌/山形ユキオ 
-MC-

 

ここからはソロコーナーまずは山形さんから。

アニメ「タイムボカンシリーズ ヤットデタマン」よりトッシュの一員として歌われたオープニング。 
ご自身のアニソンデビュー曲でもある本曲。当時よりもよりワイルドになられた山形さんの歌声も、

原曲とはまた違った味わいでございました。

 

当時放送中の「手裏剣戦隊ニンニンジャー」に獅子王/ライオンハオージョウ役でご出演中の山形さん。 
当日までのエピソードでは負傷してしまい戦線離脱中。 
山形さん「皆さん『ニンニンジャー』見てくれてます?」 
観客拍手。 
山形さん「ありがとう。今、ちょっと修理してるけど、また戻ってきますからね……ちょっとお水、飲ませてくださいね」 
舞台袖に向かわれる山形さん。 
山形さん「おーみずーおーみずー……あ、あった!」 
お水を飲まれてステージ中央に戻られた山形さん。 
山形さん「超ぉぉお絶っ美味しいっ! じゃあ次は……超ぉぉお絶っ暴れるぜええええええ!!」

 

04:超絶ライオンハオー!/山形ユキオ 
-MC-

 

オトモなれども、暴れるぜ! CDが発売して間もない特撮「手裏剣戦隊ニンニンジャー」より

ライオンハオーとアカニンジャー超絶のテーマソング。 山形さんの文字通り"ザ・超絶"な歌声が地響の様にひらパー中に響き渡りました。

今回聞けるとは思わなかったのでとても驚きでした。

 

山形さん「この曲、世界で初めてステージ歌いました!」 
観客拍手。 
再びお水を飲まれた山形さん。 
山形さん「水はいいよね。超ぉぉお絶っ美味しい」

 

05:銀河烈風バクシンガー/山形ユキオ 
-MC-

 

続いてはJ9シリーズから"銀河烈風隊"が登場。アニメ「銀河烈風バクシンガー」より軽快なロックがハニハニたまらないオープニング。 
家族連れが多い中、山形さんの「♪だから~」を追いかけるように観客から「♪だから~」という声が上がったのが嬉しかったです。

 

・拍手をしながら「ユキオちゃん、すごいねー」と水木さんがご登場。 
・水木さん「皆さんも気になってると思うんですけど、ユキオちゃんがハワイに行って日焼けしたら皮は剥けるんですか?」 
 山形さん「剥けないんですよ」 
 水木さん「剥けない!!? すごいなぁ」 
・山形さんが退場され、水木さんお一人に。 
 水木さん「ユキオちゃんに対して自分がどう攻めようかなと思ったんですけど、今回はメドレーでなるべく多く歌っていきたいと思います」 
 観客「おぉおおおおおお」

 

06:道-タオ- (1C) 
~地獄のズバット (1C) 
~たたかえ!! シージェッター海斗 (1C) 
~はるかなる愛にかけて (1C)/水木一郎 
-MC-

 

水木さんのソロコーナーは特撮メドレーから。「獣拳戦隊ゲキレンジャー」より今回久々に聞く事が出来たエンディングからはじまり、 
「快傑ズバット」よりオープニングでは観客からの「飛鳥!!」コールも勢いよく。

さらに宮城県石巻にある石ノ森萬画館でしか見る事が出来ない 映画「シージェッター海斗 特別編」より

劇中歌を海原ババッバーンと歌われた後は、がらりと雰囲気が変わり「仮面ライダー(新)」よりエンディング。 
全体的に哀愁を感じさせる作品群と硬軟取り混ぜた選曲のメドレーは実に嬉しかったです。

 

水木さん「先程の『シージェッター海斗』は石ノ森章太郎先生の故郷である石巻のヒーローの歌なんですけど、 
     東日本大震災が起きた時に、日本で一番最初に復興活動で声をかけてくれたのがひらかたパークさんだったんですね。 
     ボクはそれがとても嬉しくて誇らしかったんです。阪神淡路大震災の時にこちらも大変だったと思うんですけど、 
     当時のボクは復興活動に行っていいのかとわからなかったですし、こちらの方も呼んでいいかわからなかったそうなんですね。 
     だからこそ、今こうやってここで歌わせてもらえるのがとても嬉しいです」

 

07:夢を勝ちとろう (1C) 
~栄光の彼方へ (1C) 
~夢のボール (1C) 
~タイガーマスク二世 (1C)/水木一郎 
-MC-

 

当日は体育の日ということにちなんで、スポーツアニメ作品からメドレーで。一曲目の「プロゴルファー猿」より痛快なオープニング。 
ラストにはゴルフのマネをされ「ナイスショット!」と水木さん。

「野球狂の詩」三代目エンディングは水木さんの哀愁と根性を感じる歌いぶりが見所、 

まさか聞けるとは思わなかった「炎の闘球児ドッジ弾平」エンディングは、一転してやさしい歌声が魅力。当方世代ですので感激でした。 
ラストの「タイガーマスク二世」オープニングは渋めの歌声できりりと歌われていました。 
スポーツメドレーというのもとても珍しいのですが、さらに選曲がまたファンとしては嬉しい曲ばかりでたまりませんでした。

 

水木さん「『マジンガーZ』をはじめロボットアニメをたくさん歌わせていただいておりますが、

     作曲された渡辺宙明先生が卆寿を迎えられました。 
     先生は『マジンガーZ』の時は40代だったと思うのですが、今も現役で作曲活動をされています。 
     続いては宙明先生の卆寿記念のメドレーを歌いたいと思いいます」

 

08:鋼鉄ジーグのうた (1C) 
~ローラーヒーロー・ムテキング (1C) 
~勝利だ! アクマイザー3 (1C) 
~時空戦士スピルバン (1C)/水木一郎 
-MC- 

 

渡辺宙明先生卆寿記念メドレー。まずはアニメ「鋼鉄ジーグ」よりオープニング。擬音や合いの手も多く、会場の一体感が味わえます。 
今回久し振りに聞く事が出来ましたアニメ「とんでも戦士 ムテキング」よりオープニング。軽妙な水木さんの歌いっぷりが爽快。 
続いても久し振りに聞く事が出来た特撮「アクマイザー3」より、オープニングでは観客との掛け合いが格好良く楽しい一曲。 
ラストの特撮「時空戦士スピルバン」よりオープニングでは、さわやかで頼もしい水木さんの歌声が野外ステージに響きました。 
こちらのメドレーも宙明先生が作曲された楽曲の中でもバラエティ豊かな選曲で楽しませていただきました。

 

・奥村さんが登場され、水木さんとトーク。 
・奥村さん「どの曲でも客席の皆さんの口が動いていらして、一緒に歌われていましたね」 
 水木さん「そうですね。ボクもじきに歌詞を忘れるようになりますので、皆さんが代わりに歌っていただければ」 
 観客笑。 
・奥村さん「水木さんはヒーローソングもカッコイイですけど、コミカルな曲も素敵ですね」 
 水木さん「楽しい曲大好きですね。NHK『おかあさんといっしょ』の二代目うたのおにいさんでしたからね。 
     『ちょんまげマーチ』とか子供達と一緒に歌うのは楽しいですよ」 
 奥村さん「はじめてご一緒した時に『ちょんまでマーチ』を歌ってくださって感激しました!」 
 水木さん「ありがたいですね。今日は会場に三代目おにいさんのたいらいさお君が遊びに来てくれてますよ」 
 観客が騒然とする中、客席からステージへ向けて手を振るたいらさんのお姿が。 
 水木さん「昨日ライブで大阪に来てて、今日遊びに来てくれたんだよ。横にはショッカーO野君もいるしね」 
 再び観客が騒然とする中、客席からステージへ向けてお辞儀をするショッカーさんのお姿が。 
 水木さん「ショッカーが来るって知ってれば奥村さんとダブル司会でお願いしたのになぁ。まぁたまには見るのもいいでしょ?」 
 奥村さん「いやぁ、司会の先輩が見ていらっしゃるのはすっごく緊張します」

・ここで山形さんが口をパクパクさせながらご登場。 
 山形さん「やぁ、水木さんの歌を聞いてると口が自然に動いちゃいますよね」 
 水木さん「そういうことなの!?」 
 観客笑。 
・水木さん「ユキオちゃんね、あなたの肌とこの壁のレンガがおんなじ色だから見えなくなっちゃうんだよ」 
 山形さん「えっ、そうすか!?」 
 言うが早いかステージ上の階段を上り、後方のレンガの壁紙ではない壁面でポーズをとる山形さん。 
 水木さん「おっ! 見えた!」 
 観客笑。 
 奥村さん「いやぁこんな楽しい事になるとは。もっとカッコイイステージになるかと思ってましたが、嬉しい誤算でした」  
 水木さん「そう? じゃあちょっと先輩として、ユキオちゃん。水飲みすぎ。声が声だからわかるけど」 
 山形さん「あ、そうっすか?!」 
 水木さん「"水"が欲しいならオレを呼びなさい」 
 奥村さん「あ、"水"木さんだけに水」 
 山形さん「わかりました! じゃあ、水木さん、呼んだらどこでも来てくれるんですね!!?」 
 水木さん「………」 
 観客笑。

 

09:懐かしくってヒーロー~I'll Never Forget You~/水木一郎 山形ユキオ

 

ラストは水木さんが1990年に発表したアニソンメドレー「懐かしくってヒーロー」をお二人で。 
水木さんがメインで歌われつつも、「進め! ゴレンジャー」や「ガッチャマンの歌」、

「宇宙戦艦ヤマト」など様々な所で山形さんもソロを担当。 「鉄腕アトム」ではお二人ともアトムのように飛ぶポーズをとられたり、

「ウルトラマンのうた」では一緒にスペシウム光線のポーズを一緒にされたり

「アタックNo.1」の台詞「だけど…だけど」は山形さんが、その後の「変身!」は水木さんがそれぞれ担当されたものの、 
その後にどちらが歌うのかわからなくなってしまったようで、お二人とも激しく狼狽されている場面もあったり、

「ゲゲゲの鬼太郎」で山形さんが寝たり、 「誰がために」と「風よ光よ」が重なる場面では

水木さんが「誰がために」山形さんが「風よ光よ」を担当されたりと見所だらけでした。 
ラストはお二人が「サンキュウ!! ひらパァアアアアアアアアア」と雄叫びされました。

 

閉演BGM:マジンガーZ ~グランド・アニキ・スタイル Brass Version~(カラオケ)

 

奥村さんの合図で観客からお二人に「アニソン、最高!!」と掛け声が贈られました。 

水木さん「ありがとうございます。じゃあユキオちゃんも一緒に、僕たちは皆さんの事を愛してるゼエエエエエエッ!!」 
少し出遅れてしまった山形さん。 
山形さん「水木さん、水木さん、もう一回! もう一回!」 
水木さん「山形ユキオ、今日も……元気だ……」 
水木さん&山形さん「ゼエエエエエェエエエエエエエエエッ!!」

 

奥村さんに見送られ、拍手の中、水木さんと山形さんが退場され、奥村さんの挨拶があり 
「アニソン スペシャル ミーティング 2015」は閉演となりました。

 

今回初めて拝見しました「アニソン スペシャル ミーティング」。 
以前からひらパーでのアニソンイベントがなかなかに素敵なイベントであるという事は伝え聞いておりましたが、 
実際に足を運んでみますと、野外という開放感も相まってウワサ通りとても素敵。 
水木さんと山形さんお二人だけのステージというのもとても貴重で、その中で代表曲、新曲、なかなか歌われない曲を 
のべ一時間という短い時間ながらも惜しみなく、ボリュームたっぷりに聞く事が出来とても嬉しく。 
ますますもって本イベントが羨ましく思いました。

 


補足

 

・奥村さん「これが"子供を泣かしたガオ"ですか……」

 

・水木さんと山形さんは出会って約40年。 
 奥村さん「その間、お二人だけのステージというのは何回かあったんですか?」 
 山形さん「初めてですね」 
 水木さん「そうですね。ひらパーでは過去に串田アキラ君、クッシーと二人きりでやったけど、クッシーとも二人っきりは初でしたね。 
     その時思ったのはね、串田君はオレよりもヒット曲沢山持ってるって事ですね」 
 観客笑。

 

・ひらパーは今年の入場者数が100万人を突破。 
 水木さん「自分達が少しでも貢献できているとしたら嬉しいですね」

 

・水木さん「『はるかなる愛にかけて』は仮面ライダーの歌ですけど、全てのヒーローへ向けての歌だと思って歌っています」

 

・奥村さん曰く「夢を勝ちとろう」の時にステージ裏でゴルフのスイングのマネをされていた山形さん。

 

・山形さん「今日初めて二人きりでしたけど、水木さん、大先輩ですから緊張して緊張して。緊張の嵐」

 

・水木さん、山形さんお二人ともバラエティ番組に多くご出演中。 
 水木さん「ユキオちゃんはこの前の『有吉反省会』のロケでサーフィンに行って4時間も収録したのに全然使われなかったんだって」 
 山形さん「全部カットですよ。溺れそうになったのに」 
 観客「ぇええええええぇええ」 
 奥村さん「水木さんもバラエティにご出演されますから、楽屋ではそのあたりのお話もされていましたね」 
 水木さん「だいたいバラエティに出るとやりすぎなくらいに『ゼット』って言うんですけど、実際使われるのは二回くらいなんですよ。 
     でも、影山君とかいさおさんはマジメだから真剣にお話するんですけど、

     そのシーンよりもオレが『ゼット』って言った方が使われるんです」 
 奥村さん「そうなんですか!?」 
 水木さん「やっぱりインパクトがあったり派手な方がスタッフさんとしては面白いと思うんでしょうね」 
 山形さん「テレビつけると必ず水木さんが『ゼエエッ!』って言っていらしたのはそういう事だったんですか」 
 水木さん「そうだね。でもアニソン界を盛り上げるにはバラエティに出たほうが良いと思ってるんですよ。 
     自分が恥かいてもどう思われてもいいからとにかく参加して、見ている人に楽しんでもらえて、知ってもらえる事が大事だもん。 
     オレだっていい年して赤いマフラーして恥ずかしくないのかって思うでしょ?………恥ずかしくないよぉ~」 
 観客笑。 
 水木さん「今ね、前の方で見ていた小さいお友達が『恥ずかしくないよ』って言ってくれたから内容を変えました」 
 観客笑。

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