2025.04.01
「千晶と騒がNight」「ボイジャーソングライブ」追加
ANISON COVER BAND EVENT
MUGEN~無限~vol.4
15.10.11 LIVE SQUARE 2nd LINE
出演/NHK80s (Vo&Par.醍智 Ba.Ken Dr.てっちゃん Key.エクレア G.はうろ)
Ernst (Vo&G.あんのん G.ひろ Key.ゆっきー Ba.かずや Dr.しんたろー)
GRYPS(Vo.なにわのご隠居 AG&Co.ろっそ Par&Vo.yamo Key&Co.PROGREINA)
X∞ (Vo&AG.よっしぃ、 Vo&AG.がすい Par&Co.てっちゃん)
湯毛BAND (Vo.湯毛 G.せんじゅ。 Ba.あまらっち Dr.Remo Key.ジョージ)
スペシャルゲスト/たいらいさお
スペシャルゲストMC/ショッカーO野
演奏/NHK80s Ernst GRYPS X∞ 湯毛BAND カラオケ
関西地方を拠点に活動しているセミプロ、アマチュアのアニメソングカバーバンドの方々によるライブと
実際にアニメソングを歌われてきた歌手の方をスペシャルゲストに迎え、
さらにスペシャルゲストの方の司会にショッカーO野さんを招いて開催しているライブ「MUGEN~無限~」シリーズ。
日頃よくして頂いている知人が出演しているライブという事もあり、以前から興味がありました。
この度、秋の行楽シーズンであり三連休という事もあり、大阪まで観覧に行ってきました。
これまでのスペシャルゲストには、高取ヒデアキさん率いるZ旗の皆さん、MoJoさん、山形ユキオさんと
大阪でソロライブを開催する機会が少ない歌手の皆さんを迎えて開催されてきたそうですが、
4回目を数える今回も、なかなか大阪ではソロでのアニソンステージを見る事が出来ないたいらいさおさんのご登場です。
今回のレポートはライブの性質諸々を考慮し、少々簡略化した内容とさせていただきます。
しっかりと書く事が出来ないのは心苦しくはございますが、寛大な心で予めご了承いただけましたら幸いでございます。
会場は大阪の福島駅にほど近い高架下にあるLIVE SQUARE 2nd LINE。
一見倉庫のような外観の会場に入場すると、客席にはメタルヒーローの主題歌が流れていました。
ライブが長時間になる為、後方の壁には椅子がいくつか設置されていました。
-MC-
開演前に今回のライブの主催者であり、バンドNHK80sのボーカルでもある醍智さんから開催に当たっての諸注意のアナウンス。
さらにスペシャルゲストMCであるショッカーさんを呼び込まれ、今回のライブならではの観客との掛け合いをレクチャー。
ショッカーさん「ウィーアァアア!!?」
観客「無限ー!!(※手は親指、人差し指、小指を出します)」
ショッカーさん「開演です!!」
00:にこにこぷん/SE
01:ボルテスVの歌/NHK80s
-MC-
02:Super Love Lotion/NHK80s
03:HEY YOU/NHK80s
-MC-
04:ビリー・ザ・ショット/NHK80s
05:救急戦隊ゴーゴーファイブ/NHK80s
NHK教育(現ETV)「おかあさんといっしょ」および「にこにこぷん」のオープニングが流れる中、
出演バンドのトップである主催の醍智さん率いるNHK80s(エヌエチケーエイティス)の皆さんがご登場。
一曲目のアニメ「超電磁マシーン ボルテスV」のオープニングから始まり、
アニメ「ときめきトゥナイト」エンディング、醍智さんが大好きだというアニメ「戦闘メカ ザブングル」挿入歌と
アニメ「銀河烈風バクシンガー」の挿入歌、最後に特撮「救急戦隊ゴーゴーファイブ」のオープニングを歌われました。
醍智さんの大人っぽい歌声、軽快な演奏陣によるバンド名の示す通り80年代の楽曲を中心にした選曲はツボを押さえた嬉しいものでした。
また次の演奏曲をスケッチブックに書かれた「NHK」のあいうえお作文で告知されるという、ライブならではの試みが行われました。
~休憩~
06:特捜戦隊デカレンジャー/Ernst
-MC-
07:シークレット カクレンジャー/Ernst
-MC-
08:リサイクル戦隊サイリオーR/Ernst
-MC-
09:コン・バトラーVのテーマ 2012ver./Ernst
-MC-
10:戦え! 仮面ライダーV3 (RIDER CHIPS Ver.)/Ernst
続いては今回の出演者の中では若手に分類されるErnst(エレンスト)の皆さんのステージ。
あんのんさんの若さあふれる通りの良い歌声と、躍動感たっぷりの演奏がとても力強く。
特撮「特捜戦隊デカレンジャー」オープニングから特撮「忍者戦隊カクレンジャー」オープニングと続き、
披露されたオリジナル楽曲「リサイクル戦隊サイリオーR」はなかなかにヒロイックで痛快な特撮ソング風の楽曲で魅力的。
さらにパチンコ「CRびっくりぱちんこ 超電磁ロボ コン・バトラーV」とパチンコ「CRぱちんこ 仮面ライダーV3」より
ロックアレンジのカバー版を選曲されたのには思わず舌を巻きました。脱帽でございました。
~休憩~
11:乾いた大地/GRYPS
-MC-
12:空から星がおりてくる/GRYPS
-MC-
13:ブルー・レイン/GRYPS
-MC-
14:心はジプシー/GRYPS
-MC-
15:さぁ行け! ニンニンジャー!/GRYPS
続いてはがらりと雰囲気が変わり、なにわのご隠居さん率いるユニットGRYPS(グリプス)の皆さん。
アニメ「戦闘メカ ザブングル」エンディングでしっとりとはじまり、アニメ「子鹿物語」エンディングというこだわりのチョイス。
アニメ「機甲創世記モスピーダ」エンディングをご隠居さんとyamoさんによるデュエットで歌われた後は、
イントロのざわめきの再現が圧巻のアニメ「超時空世紀オーガス」エンディングと"終わりの主題歌"実に大人な選曲がとても個性的でした。
最後はご隠居さんがアカニンジャー/伊賀崎天晴風の鉢金、手甲を付けての特撮「手裏剣戦隊ニンニンジャー」オープニング。
巧妙さが光る演奏陣の皆さんと、ご隠居さんのとてもしっかりとした歌いぶりと丁寧な解説で落ち着いた雰囲気でした。
~休憩~
16:嵐の中で輝いて/X∞
-MC-
17:邪魔はさせない/X∞
-MC-
18:スーパーフェニックス~光の世界へ~/X∞
-MC-
19:夢の狩人/X∞
-MC-
20:CROSS FIGHT/X∞
21:時を越えて/X∞
4組目はよっしぃ、さん&がすいさんによるアコースティックユニットW∞(ダブルインフィニティ)から派生したX∞(クロスインフィニティ)。
OVA「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」のオープニングからはじまり、歌い分けの妙が光るアニメ「スレイヤーズNEXT」エンディング。
そして手拍子が楽しいアニメ「スーパービックリマン」オープニングから、アニメ「魔境伝説アクロバンチ」オープニング、
OVA「破邪大星ダンガイオー」オープニングへ。 最後に個人的に大好きなゲーム「スーパーロボット大戦」の
イメージソング「時を越えて」が歌われるなど、90年代を基本にした、個人的に嬉しい選曲。
ワイルドで息の合ったツインボーカルはとても魅力的。アコギによる楽曲の表現がテクニカルで出色の存在感でした。
「今日はしゃべらない宣言」をされたがすいさんをよっしい、さんとてっちゃんさんが温かく受け入れていた光景は
どこかほのぼのと感じました。
~休憩~
22:残酷な天使のテーゼ/湯毛BAND
-MC-
23:宇宙刑事ギャバン/湯毛BAND
-MC-
24:アイアンリーガー~限りなき使命~/湯毛BAND
-MC-
25:ロボットソングメドレー/湯毛BAND
ゲッターロボ! (1C)/湯毛BAND
~メロスのように-LONELY WAY- (1C)/湯毛BAND
~炎のさだめ (1C)/湯毛BAND
~夢色チェイサー (1C)/湯毛BAND
~哀・戦士/湯毛BAND
バンドのトリはニコニコ動画で歌い手さんとしても活躍されている湯毛さんのバンド、湯毛BANDの皆さんがご登場。
フラッシュバックの照明の中、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」オープニングを豪快に披露され、
続いて特撮「宇宙刑事ギャバン」オープニング。 アニメ「疾風アイアンリーガー」オープニングと歌われた後、
トークで湯毛さんが上京し活動される旨を発表されると観客から驚きの声が上がりました。
「ゲッターロボ」「蒼き流星SPTレイズナー」「装甲騎兵ボトムズ」「機甲戦記ドラグナー」と、
ロボットアニメのオープニングの1番をメドレーで歌われ、
最後に劇場版「機動戦士ガンダムII 哀 戦士篇」より「哀・戦士」をフルサイズで観客と一緒に大合唱でされました。
流れるようなトークと終始勢いのあるパワフルな歌声で魅せる湯毛さんと、ゴリゴリの演奏陣は圧巻で迫力満天でございました。
~休憩~
-MC-
ステージには湯毛BANDの皆さんの楽器がそのまま残る中、ラストはスペシャルゲストたいらいさおさんのコーナー。
まずは醍智さんが登場され、観客と一緒にショッカーさんを呼び込まれてトーク。
AJF系のライブでおなじみの勢いで観客を扇動した後、たいらさんを「MUGEN~無限~」にお呼びするにあたっての経緯や、
今回歌われる楽曲数の多い事、さらに前回の「MUGEN~無限~」のゲスト山形さんから今回の成功を祈る旨のメールが
ショッカーさん当てに届いたお話等をされました。
そして醍智さんを見送った後、ショッカーさんお一人に。
ショッカーさん「合言葉はァ、ウィーアァアア!!?」
観客「無ぇえええ限ー!!」
ショッカーさん「あの方のステージをしかと見よ!! 最初の曲は『最強ロボ ダイオージャ』!!」
26:最強ロボ ダイオージャ/たいらいさお
-MC-
ジャケット姿のたいらさんが登場され、コーナーのはじまりはアニメ「最強ロボ ダイオージャ」よりオープニングから。
勇ましくどこか格式の高さを感じるたいらさんの歌声に応えるかのような合いの手が楽しく、ライブにぴったりでした。
・ショッカーさんが登場され、改めてたいらさんをご紹介され、たいらさんと観客との距離を近くにするため、
たいらさんの愛称である「へーちゃん」コールが行われました。
・ショッカーさん「今日は客席との距離が近いですね」
たいらさん「そうだね。今日は地のたいらいさおをみてほしいからノーメイクだよ。ショッカーは塗ったくってるけど」
ショッカーさん「塗ってねえわ!」
観客笑。
27:ヨカッタネ宇宙/たいらいさお
-MC-
28:さすらいキッド/たいらいさお
-MC-
ここからはエンディングテーマを取り上げたコーナー。まずは「ダイオージャ」より「ヨカッタネ宇宙」。
たいらさんの包み込むような歌声に誘われて観客も一緒に「ヨカッタネ」と大合唱した後は、アニメ「銀河旋風ブライガー」エンディング。
イントロのスキャットが自然と観客から沸き起こるのもうれしく。どこかせつなげなたいらさんの歌声を堪能しました。
・たいらさん「『ブライガー』は当時としては珍しい音楽、ロックを取り上げたアニメだったんですけど、
エンディングだけちょっと違ってカントリーウエスタン調なんですよ。
裏声がちょっと出てきたりしてね。ここが面白いですね」
・最近のカラオケは色々な曲が配信されていて嬉しい。
たいらさん「でも、たいらいさおで検索するとカバー曲の『のらねこ三度笠』とかが自分の曲として入っていたりするんだよね」
ショッカーさん「歌い続けていくと本物になっちゃいますからね」
たいらさん「そうかもね。いい例が『北風小僧の寒太郎』ね。
あの曲は最初『おかあさんといっしょ』で初代おにいさんの田中星児さんが歌ったの。
その後に『みんなのうた』で堺正章さんが歌われて大ヒットしたんだよね」
ショッカーさん「あ、そうだったんですね」
たいらさん「その後に北島三郎さんがカバーされましたし、歴代歌のおにいさんは必ずレコーディングしているはずなんですよ」
ショッカーさん「じゃあアニキ(※水木一郎さん。二代目うたのおにいさんでもありました)も歌われてるんですかね?」
たいらさん「アニキもたぶんね。あと速水けんたろうとかも歌ってるはず。で、ボクももちろんレコーディングしたんだけど、
長野県の松原湖っていう湖があるんですけど、ここは作詞家の山川啓介さん、
つまり井出隆夫さんが幼少時代を過ごした土地なんですね。
井出さんの功績を記念して歌碑が立てられる事になったんだけど……長くなっちゃってごめんね。水木のアニキみたいかな?」
観客笑。
ショッカーさん「いいんですよ! 今日はソロのステージなんだから」
たいらさん「ありがとう。で、続きなんだけど、その歌碑が井出さんの作品の中から『寒太郎』に決まって、
歌も流れる事が決まったんです。
それで誰の歌を流そうかってなったときに、なんとボクが歌った『寒太郎』が選んでくれたんですよ」
観客「おぉぉおおおおお」
たいらさん「嬉しくってね。それからファミリーコンサートでは必ずこの曲を歌うようにしてるんですよ」
29:渚にひとり/たいらいさお
-MC-
30:愛する地球の上で/たいらいさお
-MC-
エンディングコーナーラストはアニメ「魔境伝説アクロバンチ」よりひたすらにきららまぶしい「渚にひとり」。
シリアスで一言一言をしっかりと噛みしめるように歌われるたいらさんが印象的。
続いては珍しい楽曲という事でアニメ「野生のさけび」オープニング。
「渚にひとり」と好対照に人や動物、自然を愛する事の大切をやさしく歌われるご様子にたいらさんの表現力の豊かさを実感いたしました。
ショッカーさん「次の曲は誰もが知っているカバー曲ですが、今歌う人がいらっしゃらないので、もうへーちゃんのオリジナルですよね」
たいらさん「そう言ってくれると有難いね。ボクも幼い頃に見ていたアニメだったから、自分の声でレコードになるっていうのが嬉しくてね」
31:エイトマン/たいらいさお
-MC-
アニメ「エイトマン」よりオープニング。クラシックなアニソンの中でも勇ましさあふれる一曲でたいらさんの歌いっぷりも勇壮。
たいらさん版の「エイトマン」は「ファイト」や「エイト」をあえてはっきり日本語で歌うのが特徴。観客も一緒になって歌える一曲でした。
・たいらさん「エイトマン」を語る。
たいらさん「今に至るメカ、ロボットの元祖の一つだよね。あとは無敵じゃなくて弱点があるのがすごい。エネルギー切れがあるんだよね。
エネルギーを補給するのがタバコ型の補給機なんだよね。今じゃあタバコ型っていうのは怒られるよね」
ショッカーさん「そうですよね。PTAとかがクレームつけてくるんですよね。見なきゃいいのに」
観客笑。
たいらさん「ショッカーの言い方いいね。すっきりするね」
32:ニルスのふしぎな旅 (1C)/たいらいさお ショッカーO野
33:ザ・ウルトラマン (1.5C)/たいらいさお ショッカーO野
-MC-
ここからはたいらさんがキングレコードで他社の楽曲をカバーされていた曲で構成されるカバーソングコーナー。
まずはアニメ「ニルスのふしぎな旅」オープニングと「ザ・ウルトラマン」オープニングを続けて披露。
「ニルス」で軽快に歌われたと思ったら「ザ・ウルトラマン」では声楽風の歌いっぷりを見せるたいらさんの歌い分けが見所。
ショッカーさんは「ニルス」冒頭の「Nils. Come on Nils Come on up!」やコーラスで参加されていました。
・いさおさんのカバーをいさおさんが歌う。
・ショッカーさんのヒーローショー初現場は「ザ・ウルトラマン」でのチャックの上げ下げ。
ショッカーさん「当時はアニメのウルトラマンっていうのが珍しくてね」
たいらさん「え、これアニメだったの!?」
ショッカーさん「そうなんですよ。へーちゃんはレコード会社も違うからそんなに細かい所まで教えてもらえないですもんね」
たいらさん「いやー知らなかった。失礼しました」
34:誰がために (1C)/たいらいさお ショッカーO野
35:燃えろ! 仮面ライダー (1C)/たいらいさお ショッカーO野
36:仮面ライダー スーパー1 (1C)/たいらいさお ショッカーO野
-MC-
カバーコーナー続いてはショッカーさん入魂の石ノ森章太郎先生の作品群から。
アニメ「サイボーグ009」の1979年版のオープニング、そして特撮「仮面ライダー(新)」の初代オープニングでは
オリジナルの成田賢さん、水木さんとはまた違ったどこか朗々とした歌ぶりで凛々しく歌われ、
特撮「仮面ライダースーパー1」のオープニングでは、はつらつとした歌声で観客と一緒に大合唱となりました。
「燃えろ!」と「スーパー1」ではショッカーさんによる変身や名乗りのポーズが披露されました。
・ショッカーさん「へーちゃんがアニソンデビューしたのは1980年の『トライダーG7』ですけど、
カバーされている曲はそれより前の作品なんですよね」
たいらさん「そうなんですよ」
ショッカーさん「なんとへーちゃんのアニソンデビューと僕の業界デビューは同じ年なんですよ」
たいらさん「あ、同期?」
ショッカーさん「もちろんそれ以前からへーちゃんは活躍されていますから先輩なんですけどね」
・ショッカーさん「まだまだカバーはあります。たいらさんによる『ひとりスーパー"戦隊"魂』です!!」
観客「ぉぉおぉおおおおおぉぉおおお」
ショッカーさん「それじゃあ今日は特別っうスーパー"戦隊"ィイイイ!!」
観客「スピリィイイイイイッツ!!」
37:バトルフィーバーJ (1C)/たいらいさお ショッカーO野
38:電子戦隊デンジマン (1C)/たいらいさお ショッカーO野
39:太陽戦隊サンバルカン (1.5C)/たいらいさお ショッカーO野
-MC-
特撮「バトルフィーバーJ」「電子戦隊デンジマン」「太陽戦隊サンバルカン」のオープニングを立て続けに披露されさながら「ひとり"戦隊"魂」。
「バトルフィーバー」ではMoJoさんのオリジナルを観客と一緒に振り付けをされたり、「デンジマン」では観客との掛け合いやコーラス、
そして「サンバルカン」での大合唱と、初期戦隊シリーズならではの盤石な盛り上がりで、終始観客と一体になっていたのが印象的でした。
ショッカーさんも要所要所で各戦隊の名乗りを行われ、ステージに彩を加えられていました。
・ここでたいらさんが衣装チェンジの為、いったん退場され、ショッカーさんお一人でトークされた後、
スーツからラフな格好に変えられたたいらさんが登場され、再びお二人でトーク。
・「バトルフィーバー」「デンジマン」「サンバルカン」と一気に歌う事が出来るのはたいらさんだけ。
・たいらさん「いい歌ばっかりだよね。今の三曲の作詞は『寒太郎』と同じ井出さん。歌謡曲やアニメは"山川啓介"名義なんですよ」
ショッカーさん「『宇宙刑事ギャバン』とかもそうですよね」
たいらさん「そうなんだ。そういった角度からも井出さん、山川さんの歌詞を歌えるって言うのは嬉しいですよね」
ショッカーさん「今度お話をお伺いしたいですね。初期の戦隊は山川先生と小池一夫先生が交互に書いていますから」
40:マクロス/たいらいさお
-MC-
カバーの最後はたいらさんがオリジナルとして歌う予定だったものの、諸事情で変更になったアニメ「超時空要塞マクロス」オープニング。
ダイナミックで重厚な楽曲を、雄々しくかつなめらかに歌われるたいらさんの豊かな歌声に聞きほれるばかりでした。
ショッカーさん「この曲は羽田健太郎先生の作曲ですね」
たいらさん「羽田先生はねブラス、管楽器の名手なんですよ。このカラオケは当時の音源なんですけど全然古びない。壮大ですよね」
ショッカーさん「ハネケンさんはこういう曲がイイですよね。ちなみに今日は実は挿入歌はこれまで歌ってきていないんですけれど、
ここで、ハネケンさんが作曲された挿入歌をお届けします」
41:立て! バルディオス/たいらいさお
-MC-
観客がうなり声を上げる中、アニメ「宇宙戦士バルディオス」より挿入歌。管楽器の勇ましさと弦楽器の清らかさが心地よく、
使命感あふれながら武器名も高らかにバルディオスを讃える本曲を、頼もしさたっぷりに歌われるたいらさんはとても魅力的でした。
ここでたいらさんがハンドマイクからマイクスタンドへと変更されました。
ショッカーさん「ここで、へーちゃんから暖かい一言、訓示を頂戴したいと思います」
たいらさん「はい。では"社長"の訓示を」
観客「ぉぉおおおお」
たいらさん「この曲はレコーディングの時にボクのアドリブでいれた言葉がそのまま採用されています。
皆さんは聞きながらそれがどこなのかを考えていただければと思います」
42:俺は社長だ/たいらいさお
-MC-
アニメ「無敵ロボ トライダーG7」より主人公である竹尾ワッ太の心情を、さびしくもコミカルに前向きに歌ったエンディング。
「おかあさんといっしょ」で培われたたいらさんの表現力を堪能できる一曲。
終わりには「以上、竹尾ワッ太からの訓示でございました」という一言も。
・アドリブが採用されたのは「オホン!」。
たいらさん「次の歌詞までちょっと間があるし、
竹尾ワッ太君は小学生6年生だから子供が背伸びして社長っぽくしてる感じを出したんですね」
ショッカーさん「じゃあ補作詞:たいらいさおって書いておかないといけませんね」
たいらさん「それほどでもないけどね。エンディングが『オホン!』でオープニングは『イヤッ』。
こういう擬音みたいなのって子供の心に残るんですよね」
ショッカーさん「じゃあその『イヤッ』を歌っていただこうと思うのですが、ずっとカラオケっていうのもね。楽器も揃ってますし」
観客「ぉおおっ」
ショッカーさん「先程も大活躍だった彼らだったら安心して任せられます。"湯毛BANDへーちゃんスペシャル"!!」
観客「ぉぉぉおおおおおおおおお」
ショッカーさんに呼びこまれて湯毛BANDの皆さんがご登場。それぞれがセッティングされ、湯毛さんはコーラスを担当。
・たいらさん「こうやってジョイントできるのはとても嬉しいね」
湯毛BANDの皆さんと握手を交わしながら「キーボードは大事」「ドラムはバンドの命」
「ベースは基本中の基本」など各パートにプレッシャーをかけるたいらさん。
湯毛さん「どんどんプレッシャーがかかってきます」
43:トライダーG7のテーマ/たいらいさお 湯毛BANDへーちゃんスペシャル
-MC-
湯毛BANDの皆さんを従えた一曲目はたいらさんのアニメソングデビュー曲でもあるアニメ「無敵ロボ トライダーG7」オープニング。
カラオケからバンドに変わった一曲目ということもあり、迫力満点のスペシャルな臨場感を如実に味わえました。
・たいらさん「この作品は放送的には『ガンダム』の後だもんね。あんなハードな作品から公園から出てくるロボットだからね」
ショッカーさん「あの公園はウチの近所なんですよ。
当時の日本サンライズが上井草駅の近くでその近くにある公園っていう設定なんですよ」
たいらさん「そうなんだ。あのあたりだと井草とか井荻とかね。井荻麟さんって人もいらっしゃるしね」
ショッカーさん「あれはサンライズがある上井草駅が井荻駅の隣だから"井荻隣(麟)"」
・ショッカーさん「さぁ、このシリーズもへーちゃんから始まりましたね」
たいらさん「最初の所、やる?」
ショッカーさん「え、いいんですか?」
たいらさん「急に言っちゃったけど大丈夫?」
ショッカーさん「大丈夫ですよ。
いざとなったら『たったひとつの命を捨てて 生まれ変わった……(※アニメ「新造人間キャシャーン」ナレーション)』」
観客笑。
ショッカーさん「もしくは『豊臣秀吉がまだ木下藤吉郎だった……(※特撮「仮面の忍者 赤影」ナレーション)』」
観客笑。
ショッカーさん「『ハードボイルド Gメン'75……(※ドラマ「Gメン'75」ナレーション)』」
観客笑。
44:銀河旋風ブライガー/たいらいさお 湯毛BANDへーちゃんスペシャル 前口上:ショッカーO野
-MC-
続いてはショッカーさんの前口上も軽やかに、アニメ「銀河旋風ブライガー」よりオープニング。
粋で軽妙なたいらさんの歌声もさることながら、指でJの文字を作る独特の軽やかな振り付けも見所です。
・たいらさん「すごいねショッカー。ムチャ振りだと思ったのに。なんかごめんね」
ショッカーさん「いいのいいの。オレを誰だと思ってんの!!」
観客拍手
45:復活のイデオン/たいらいさお 湯毛BANDへーちゃんスペシャル
「MUGEN~無限~vol.4」のラストは、たいらさんの代名詞ともいえるアニメ「伝説巨人イデオン」よりオープニング。
緊迫感あふれる曲調と、圧倒するメッセージを表情と体いっぱいで表現されるたいらさんの迫力は、鬼気迫るものがありました。
ラストの「スペースランナウェイ イデオン」の大合唱はライブの終演にぴったりの光景でした。
拍手の中、ショッカーさんがたいらさんと湯毛BANDへーちゃんスペシャルの皆さんをご紹介。
さらに主催の醍智さんを招き入れます。
・ショッカーさん「醍智さんの熱い思いがあったからこそ今回のライブになりました!」
たいらさん「醍智さんのおかげです。ありがとう!」
観客拍手。
・ここでたいらさんの今後の活動についてアナウンス。関西方面にご縁たっぷり。
たいらさんと湯毛BANDへーちゃんスペシャルの皆さんが退場され、ショッカーさんと醍智さんお二人に。
ショッカーさん「いやー無事に終わりましたね」
醍智さん「もう思い残す事は無いです。今回は私の夢がいっぱい叶いました!!」
ショッカーさん「それじゃあ、またみんなで盛り上がりましょうねぇえええ!!」
観客「ぉぉおおおおおおおぉおおおおおお」
ショッカーさん「また絶対会いましょうねぇえええ!!」
観客「ぉぉおおおおおおおぉおおおぉおおおおおおおお」
ショッカーさん「合言葉はァ、ウィーアァアア!!?」
観客「無ぇえええ限ー!!」
拍手の中、ショッカーさんが退場され、醍智さんから全演目終演のアナウンスがあり
「ANISON COVER BAND EVENT MUGEN~無限~vol.4」は終演となりました。
出演されたバンドの皆さんは演奏形態やスタンスそれぞれで、
それぞれがそれぞれのアニメソングの愛し方をされていて、その個性あふれるパフォーマンスを堪能させていただきました。
関東圏のアニメソングカバーバンドライブは何度か足を運んだことがあるのですが、関西圏は初。
関西というお土地柄もあるのでしょうか、所々に笑いがあり、明るく和やかな雰囲気という印象を受けました。
また、スペシャルゲストのたいさいさおさんのステージでは、たいらさんの魅力をこれでもかという程に味わう事が出来、
さらに湯毛BANDの皆さんとのバンドスタイルでのライブもあり、非常に密度の濃い時間を過ごさせていただきました。
補足
・今回のライブは家族で楽しんでもらおうという方針でキッズスペースを完備。
DVDプレーヤーも用意されており「ギャバン」等お子様の情操教育にぴったりの教材が用意されていました。
・醍智さん「初め参加された方、すみません"そういうノリ"なんです」
・あんのんさん「全国のリサイクルショップの皆様、『リサイクル戦隊サイリオーR』を使っていただければ幸いです」
・ご隠居さん「これまで終わりの主題歌、エンディングをお届けしましたが、最後は始まりの主題歌、つまりオープニングです。
終わりから始まりへと続いていくのは、限りなく続く、まさに"無限"であるという事です」
・よっしぃ、さん「今日初めてこられた方に拍手」
観客拍手。
よっしぃ、さん「? どっかできいたセリフ? 知らん」
観客笑。
・最初のビックリマンの十字架天使が大好きだというがすいさん。
がすいさん「今、萌えキャラとか言うてますけどアレこそ萌えキャラですよ。僕が喋るのはここまでです」
観客笑。
・おそれ多くもよっしぃ、王子。
・手癖ですぐ哀しい曲を弾くせんじゅ。さん。
・一曲ごとに帽子を変えまくるジョージさん。
・湯毛さん「『ギャバン』みたいな曲をみんなで歌って楽しめる。これこそ『MUGEN』の醍醐味ですよ」
・たいらさんのコーナー前と閉演後のBGMはたいらさんの硬軟織り交ぜた様々な楽曲が流れていました。
・大きな声と細かい行動。
たいらさん「『野生のさけび』は文部省選定作品だそうで、図書館にビデオが全巻おいてあったんですよ。
ボクの住んでいる所の図書館にもあったんですけど、ビデオの時代じゃないから撤去されてしまいましてね。
今考えるとDVDにダビングしておけばよかったなぁ」
・ショッカーさん「『地球』と書いて『ほし』と読む『漢』と書いて『おとこ』と読む」
たいらさん「『宇宙』と書いて『そら』と読むのも一般化したよね」
ショッカーさん「あとは『重戦機』と書いて『へビーメタル』と読む『魔動王』と書いて『マドーキング』とかね。めんどくせえっ!」
観客笑。
・たいらさん「カバーをしてみると改めてオリジナルの方々の歌いっぷりとか個性に感動しますね」
・たいらさん「キングレコードがアニソンを歌う歌手の第一号としてボクに声をかけてくれたんだけど、
デビューが『トライダー』で良かった。
童謡とかしか歌ってこなかったからね。『トライダー』はこどもの歌の延長っぽい曲調だからすんなり入れたんだよね」
・たいらさんのトークは楽曲への追求はもちろん、作詞家や作曲家の方とのエピソードをお話をされ、興味深い限り。
・たいらさん「これだけのアニソンを大阪で歌ったのは初めてです。やっぱり自分だけで歌うのでは成り立たないんですね。
来てくださる皆さんがいなければ成り立たない。自分と皆さんとの相乗効果があるからこそ成り立つんだと思いました。
『MUGEN』に来てくださった皆さんのおかげです。どうもありがとうございました!」