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日本コロムビア アニメソング50th THE LEGENDS
15.9.27 Zepp TOKYO

 

出演/ささきいさお 水木一郎 堀江美都子 大杉久美子 
    串田アキラ 影山ヒロノブ しまざき由理 前川陽子 タケカワユキヒデ

 

特別出演/弘田三枝子

 

司会/古川登志夫

 

コーラス/アップルパイ(平山佳代子 杉山小絵子) ザ☆カインズ(貴日ワタリ 常見弘士 斉藤淳一) 
演奏/G.&AG.鍋嶋圭一 Ba.吉岡満則 Dr.岩田"GUNTA"康彦 Key.松原ひろし カラオケ

構成台本/おたっきぃ佐々木

 

 

日本を代表するレコード会社の一つである日本コロムビア。 
1965年にアニメ「ジャングル大帝」からアニメソングを手掛けて以来、 
アニメソング、特撮ソングを扱うレコード会社の中では老舗であり、 
その代表格として、現在に至るまで数多くのアニメソングを発表しています。 

堀江美都子さんを筆頭にアニメソングを歌うソロ歌手の発掘、育成や、 
様々な音楽ジャンルの音楽のテイストを意欲的にアニメソングに取り入れるなど、 
アニメソング界に多大な影響を与え続けており、コロムビアの歴史=アニメソングの歴史と言っても過言ではありません。

 

そんなコロムビアが2015年に創業105年、アニメソングを手掛けるようになって50年という節目を記念し、 
これまでコロムビアが発表してきたアニメソングの歴史を作ってきた歌手の方々を迎え、 
「日本コロムビア アニメソング50th THE LEGENDS」というプレミアムなライブを開催しました。

 

会場は東京お台場にあるライブハウスZepp TOKYO。 
当日は動画サイト「ニコニコ動画」内の生放送「ニコニコ生放送」の用意がされていた為か、開場がかなり遅れました。 
会場内に入ると客席前方3/4程は椅子席で残りの後方はスタンディング。 

ステージ上はオペラカーテンのようなえんじ色の緞帳でデコレーションされ、後方には大型ビジョンが設置されており、 
開演までの間には大型ビジョンにコロムビアのアニメソング関係のCMが定期的に流れていました。 
中央にはステージ後方から前方にかけて階段が用意され、それを挟むようにバンド、コーラスブースが設置されていました。 

開演15分前と5分前には、司会の古川登志夫さんによる諸注意のアナウンスが行われました。

 

-MC-

 

開演時間が少し過ぎた頃になると会場が暗くなり、司会の古川さんがご登場されご挨拶。 
今回の趣旨を説明され、いよいよ「日本コロムビア アニメソング50th THE LEGENDS」開演です。

 

01:マジンガーZ/水木一郎 
02:ボルテスVの歌/堀江美都子 
03:ゲッターロボ!/ささきいさお 
-MC-

 

トップバッターは水木一郎さんによるアニメ「マジンガーZ」よりオープニングでスタート。 
さらに堀江美都子さんのご登場でアニメ「超電磁マシーン ボルテスV」オープニング、 
続いてささきいさおさんによるアニメ「ゲッターロボ」オープニングとスーパーロボットアニメの楽曲が続きます。 
お三方ともそれぞれの代名詞ともいえる曲なだけに抜群の安定感。 

以降、ほとんどの曲と曲の間に古川さんによる次の楽曲の紹介と解説が交えられ、

これがプレミアムな雰囲気を醸し出していてとても新鮮でした。

 

堀江さん、水木さん、古川さんが合流され、さらに大杉久美子さんを呼び込みトーク。 
・古川さん「ささきさん、平均年齢50歳以上ですってね」 
 いさおさん「ンフフフ、60歳以上でしょう?」 
 古川さん「50歳過ぎた方々なのに皆さんお若いですよねー」 
 観客笑。 
・改めてコロムビアのアニソン50年を振り返る。 
・いさおさん「50年ってあまり実感がないんだよね。いつも同じようなメンバーで同じような歌うたってるから」 
 堀江さん「風景が変わってないってこと?」 
 いさおさん「そうそう。横見るといつも水木がいて、ミッチがいて、大杉さんがいる」 
・水木さん「古川さんも僕たちが歌ったアニメで沢山声を担当してくださってますもんね」 
 堀江さん「そうですよ。あの第一次アニメブームを私達と一緒に盛り上げて下さってたんですから」 
 大杉さん「そうですよ」 
 古川さん「いやぁー歳がばれますね」 
 観客笑。 
 いさおさん「古川登志夫っていうといつ会っても変わらなくて、年を取らない感じだけど、今日近くで見たら年取ったなぁ……」 
 水木さん「いっさおっさん!!」 
 観客笑。 
・古川さん「ボクは結構こちらの皆さんとお仕事してるんですよね。

     初めて主役を演じた『マグネロボ ガ・キーン』の主題歌は水木さんとミッチでしょ、 
     ささきさんとはつい先日も『特捜戦隊デカレンジャー』でご一緒したし、

     大杉さんとはその昔、一緒に歌のおにいさん、おねえさんをしてましたね」 
 大杉さん「そうですね。おにいさん、おねえさんってね。ふふふふ」 
・生放送「ニコニコ生放送」のお話。自分の出番以外は舞台袖で生放送を見ていた水木さん。 
 水木さん「オレの時はどうだったの? ってスタッフに聞いたら、流れてくるコメントがみんな『Z』『Z』『Z』『Z』『Z』!!」 
 古川さん「Zがずっと流れてくとZZZZZZZで、寝ちゃってるみたいですよねー」 
 観客笑。 
・堀江さん、いさおさん、水木さん、大杉さんが退場され、古川さんが次に登場される方と楽曲のご紹介。

 

04:魔女っ子メグちゃん/前川陽子 
05:ハクション大魔王のうた/しまざき由理

 

続いては前川陽子さんのご登場で「魔女っ子メグちゃん」よりオープニング。当時以上に前川さんの張りのある歌声に魅了された後は 
「魔女の次は大魔王の登場です!」という古川さんのナビゲートで、しまざき由理さんのご登場。アニメ「ハクション大魔王」よりオープニング。 
ゆかいな曲調としまざきさん独特のおおらかな歌声がたまらない一曲。お二方とも久しぶりに生で拝見出来とても嬉しかったです。

 

06:聖闘士神話~ソルジャードリーム~/影山ヒロノブ 
07:ガツガツ!/串田アキラ 
-MC-

 

古川さんの「小宇宙を燃やせ」という曲紹介からイントロと共にステージに駆け出してきた影山ヒロノブさん。 
アニメ「聖闘士星矢」の2代目オープニングをステージ狭しと動き回るパワフルさで歌われると、

続いてもパワフルな串田アキラさんのご登場。 この日の演目の中では一番新しいアニメ「トリコ」初代オープニングを、

歌だけではなく振り付けも力強く魅せられました。

 

古川さんと堀江さん、大杉さん、前川さん、しまざきさんの女性陣がご登場。 
レコーディング当時やコロムビアでの思い出を女子会トーク。 
・堀江さん「由里がそうだったんですけど、レコーディングの時は同い年位の子が食堂に集められて、 
     みんなで食事しながらわいわいやってて。私はひとりで暗く黙って座ってるっていう」 
 しまざきさん「いつもこういう事言うんですよー」 
 堀江さん「もうにぎやかで。だって最初のプロフィールの好きな食べ物がビフテキですよ?」 
 観客笑。 
 しまざきさん「時代感じるよねー」 
 堀江さん「当時の子供だったらいちごとかグラタンとか書くんですけど、ビフテキですよ? 
     ちなみにあたしは釜飯でしたけど」 
 古川さん「似たり寄ったりですけどね」 
 観客笑。 
・前川さん「当時はみんな制服でスタジオ行ってなかった?」 
 堀江さん「制服でしたねー」 
・当時はオーディションで歌手が選ばれるシステム。堀江さんは「ハクション大魔王のうた」に落選したものの、 
 他の落選者と共に歌の最初のくしゃみやコーラスで参加されているとか。 
・大杉さん「私がコロムビアに来たのは後半だったよね」 
 堀江さん「後半じゃないよ。あたしたちが入って2年後くらいに大杉さん来たもん」 
 大杉さん「そうなの? あらすごいわ」 
 前川さん「自覚なしやね」 
 観客笑。 
・大杉さん「当時って誰が誰だかわからなかったもんね」 
 堀江さん「なにそれ? わかってたよ!」 
 大杉さん「女の子はわかったけど、『水木さんって誰?』とか『ささきさんって会ったことない』とか思ってたもん」 
 堀江さん「えぇっ」 
 古川さん「どんどん時間が押していきますねー」 
 堀江さん「す、すみません」 
 観客笑。

 

08:テイキング・オフ!/タケカワユキヒデ 
09:スターダストボーイズ/影山ヒロノブ

 

続いてはタケカワユキヒデさんのご登場で劇場版「銀河鉄道999」より「テイキング・オフ!」。 
やわらかく優しいタケカワさんの歌声が会場内に広がった後は、影山さんのご登場でアニメ「宇宙船サジタリウス」よりオープニング。 
終始笑顔で軽快に歌われている影山さんが印象的。AJFでもなかなか歌われない曲だけに、聞く事が出来てとても嬉しかったです。

 

10:銀河鉄道999/ささきいさお 
11:キャプテンハーロック/水木一郎 
-MC-

 

宇宙を感じさせる楽曲が続きます。ミラーボールが開場を彩る中、いさおさんのご登場でアニメ「銀河鉄道999」よりオープニング。 
いさおさんが独特のステップで優しく切なく、ひろがりある歌声を響かせた後は、

水木さんによるアニメ「キャプテンハーロック」オープニング。 男のロマンが詰め込まれた世界観を水木さんが時に静かに、

時に激しく哀愁たっぷりに歌われる様子はいつ聞いても背筋を正される思いです。

 

水木さんに合流する形で、いさおさん、串田さん、タケカワさん、影山さん、古川さんの男性陣がご登場。 
・古川さん「男性陣にご登場いただきました」 
 水木さん「色気ないよねー」 
 いさおさん「男の方が色気があるんだよ」 
 水木さん「そりゃあいさおさんくらいになればね。ありますよ」 
 いさおさん「そんなことないよ。古川君だって今日はバリっとキメてるじゃないか」 
 当日の古川さんはフォーマルなスーツ姿。 
 古川さん「いやいや、このラフな格好見てくださいよー。 
 観客笑。 
 古川さん「50周年なのにタイもしてないもん」 
 水木さん「タイしたもんだ」 
 いさおさん「タイをしてないのにタイしたもんだじゃあおかしいだろ?」 
 観客笑。 
 水木さん「いいじゃんっ! もーうるさい先輩なんですよこの人はー」 
 いさおさん「うるさい後輩なんだよコイツー」 
 古川さん「女性陣以上に終わらなそうですね」 
 観客笑。 
・いさおさん「オレたちはさっき喋ったけど彼らはまだだから」 
 影山さん「アニキひどいよ。さっき楽屋でね『オレいっぱい喋ったからお前ら喋れ』って言ったくせに!」 
 いさおさん「コイツだめなんだよ。約束を守らない」 
 古川さん「このコーナー司会はいりませんね」 
・それぞれの思い出話。 
・串田さん「僕がコロムビアで最初にレコーディングしたのはアニメじゃなくて映画『MAD MAX』のテーマでした。 
     アニメをステージで歌う時はたいていリングでしたね。なぜかロープが張ってあってね」 
 観客笑。 
・海外のアニメ事情のお話。 
 いさおさん「海外だったら影ちゃん随分言ってるよね」 
 影山さん「そうっすね」 
 古川さん「この間、ラスベガスでお会いしましたよね」 
 影山さん「そうっすね。今年の頭に。古川さんとお会いしましたね。ハァイ」 
 水木さん「それだけ? もっとしゃべんなよ」 
 影山さん「なんスかぁアニキ」 
 観客笑。 
・水木さん「タケカワさんなんにも喋ってない」 
 いさおさん「そうだ。タケカワさんに喋ってもらおう」 
 影山さん「そういわれて喋るのもね……」 
 タケカワさん「いやぁちょっとじっとしてようと思いまして。あまりにもかしましいんで……かしましいは女性か」 
 古川さん「いやぁー。このみなさんと一緒だといつまでたっても終わりませんから強制退場していただくしか……」 
 タケカワさん「まだ私、ホントに喋ってないですよ」 
 古川さん「あ、タケカワさん気づきました?」 
 観客笑。 
・タケカワさん「リハーサルの時に『アニソン結構歌ってますよね』って言われたんですけど」 
 古川さん「それマジっすか?」 
 タケカワさん「『銀河鉄道』の2曲しかないんですよね。

       でもさっき50周年記念のCD(※『これだけは知っておきたい50曲のアニメソング』)を見たら 
       『キャプテンフューチャー タケカワユキヒデ』って書いてあって、ありましたねーて思って。申し訳なかったです」 
 観客笑。 
 タケカワさん「レコーディングで一回歌っただけで、あんまり使われなかったんですよね。

       NHKの番組で歌ったくらいだったんですけど、難しくて難しくて」 
 いさおさん「自分で作ったのに?」 
 タケカワさん「これはね自分じゃないんですよ。大野雄二さん。

       大野さんからはずっと『いつかオレの曲を歌ってくれ』って言ってもらってたんですけど、 
       これ歌ったのがまだゴダイゴをやってた時で、その問題でほとんど使われなかったのかなぁって思ってます」 
 水木さん「あれはヒデ夕樹さんも歌ってますよね」 
 タケカワさん「私はユキヒデですけどね」 
・古川さん「タケカワさんにもお話をいただいたところで……」 
 タケカワさん「あ、もう終わりですか?」 
 水木さん「古川さん、オレまだ喋ってないよねー」 
 いさおさん「後で喋ればいいから」 
 水木さん「そっか、じゃあ後で……」 
 古川さん「それでは強制的に排除して次の曲へまいりましょう」 
 観客の笑い声の中、男性陣がご退場。 
 古川さん「いやぁ……こんなに神経を使う仕事は初めてですね……」 
 観客笑。

 

12:よあけのみち (1C) 
~草原のマルコ (1C) 
~ロックリバーへ (1C)/大杉久美子 
13:グローイング・アップ/堀江美都子 
-MC-

 

続いてはアニメ「世界名作劇場」シリーズのお届け。「名作」といえば欠かせない大杉さんのご登場。 
「フランダースの犬」「母をたずねて三千里」「あらいぐまラスカル」のオープニングを贅沢なメドレーで。 
笑顔ではつらつな「よあけのみち」、せつなさと決意の固さを感じる「草原のマルコ」、軽快な中に寂しさのある「ロックリバーへ」と、 
大杉さんはそれぞれに表情を変えて歌われつつ、三曲ともに共通して包み込むようなやさしさを感じました。 
続いては堀江さんのご登場で「私のあしながおじさん」よりオープニング。主人公ジュディ・アボットの等身大視点の楽曲をやわらかくも暖かく歌われました。

 

●お祝いビデオメッセージ

 

水木さんと古川さんが合流され、コロムビアがアニメソングを手掛けるようになって50年という節目を記念し、 
コロムビアのアニメソングにかかわりの深い方々からのビデオメッセージを上映。 
メッセージが流されたのは作曲家の渡辺宙明先生、元・コロムビアのディレクターの松橋繁さん、

作曲家の田中公平先生とそうそうたる方々。 
皆様それぞれに思い出をお話になり、合間に堀江さん、水木さん、古川さんがその人にまつわるお話をされました。

 

14:青い地球/ささきいさお 
15:夜霧のハニー/前川陽子

 

ここからはしっとりとしたエンディングテーマコーナー。まずはいさおさんのご登場で「銀河鉄道999」より「青い地球」。 
いさおさんの包容力たっぷりの歌声に酔いしれた後は、前川さんによるアニメ「キューティーハニー」より「夜霧のハニー」。 
モダンで哀しげなこの曲を歌う前川さんの、おしゃれで雰囲気のある歌声が会場を包み込みました。

 

16:あしたがすき/堀江美都子 
17:ルパン三世 愛のテーマ/水木一郎 
-MC-

 

続いては堀江さんでアニメ「キャンディ キャンディ」より「あしたがすき」。希望にあふれながらもどこかせつなく歌われる 
堀江さんの表現力の奥深さを味わった後は、水木さんによるアニメ「ルパン三世(新)」二代目 エンディング「 ルパン三世愛のテーマ」。 
そこはかとないアンニュイさを漂わせつつ、色気たっぷりに歌われる水木さんに酔いしれました。

 

堀江さん、古川さんも合流され、特別出演の弘田三枝子さんを迎えてお話。 
・水木さん「実はファンの方やTVとかで発表してないんですけど、実は弘田さんは僕の音楽の原点の一つなんです。 
     というのも、僕がまだ中学生から高校生の頃に弘田さんの前座で歌わせてもらっていたんですよ」 
 弘田さん「まだ幼かったんですけど、当時はギンギンのジャズボーカリストで、今も素敵ですけど当時もホントに素敵でした。 
     さっきお願いしたんですけど、またジャズを歌って、アルバムを作ってほしいですね」 
・堀江さん「わたし、日本の歌手の方で一番好きだったのが弘田さんなんです」 
 古川さん「さっきもお話したんですけど、ミッチは弘田さんを尊崇しているそうなんですよ」 
 堀江さん「そうなんです。今ここでマネして歌えと言われたら、すごく上手くできると思います!」 
 弘田さん「あら。じゃあちょっとだけでも、さわりだけでもお願いできます?」 
 ここで堀江さんが「レオのうた」を弘田さんのマネで披露されました。 
 弘田さん「すごいすごーいホントだー!」 
 堀江さん「パンチのある感じが大好きなんですよ!」 
 弘田さん「なんかもう、歌えるかしら、私」 
 堀江さん「そんなそんな、へへー恐れ多いですー」 
 その後、堀江さんはさらに弘田さんの代表曲「人形の家」のモノマネも披露されました 
 堀江さん「すみません、すみませーん。やっちゃったー。小さい頃やってたからーすみませーん」 
 あの堀江さんが少女のように舞い上がっている様子はとても珍しく、弘田さんの事がとても好きだという事がうかがえました。 
・「レオのうた」レコーディングのお話。 
 弘田さん「これがほとんど覚えてないんですよ。偉大な漫画の神様、作曲の神様の曲を歌うので緊張しちゃってて。 
     でも唯一憶えているのが、スケジュールの都合で、真夜中にみんなで一斉にレコーディングしたことですね」

 

18:レオのうた/弘田三枝子 
-MC-

 

日本コロムビアのアニメソングの歴史の原点であるアニメ「ジャングル大帝」よりエンディング。 
疾走感の塊のような序盤から、広がりある後半を凛々しく高らかに歌われる弘田さんに圧巻。コロムビア50年の歴史を実感しました。

 

19:THE GALAXY EXPRESS 999/タケカワユキヒデ 
20:ドラえもんのうた/大杉久美子 
21:みなしごハッチ/しまざき由理 
-MC-

 

弘田さんが拍手の中で退場され、続いてはタケカワさんのご登場で劇場版「銀河鉄道999」よりエンディング。 
タケカワさんの歌声は高揚感を誘われます。後半のサビのループではカインズの皆さんとのコンビネーションが聞きどころ。 
続いては大杉さんが登場されてアニメ「ドラえもん」より初代オープニング。「みんなで一緒に歌いましょう」という大杉さんの声を受け、 
観客とが一緒になって歌われた後は、しまざきさんによるアニメ「昆虫物語新みなしごハッチ」オープニング。 
しまざきさんは軽快なステップを交えつつ、ワビとサビの効いた歌声で伸びやかに歌われていました。

 

大杉さん、タケカワさん、古川さんが合流され、珍しい顔ぶれでお話。 
・みなさんが歌われた楽曲の思い出話。 
・大杉さん「ちょうど娘が生まれた年なんで、娘と同い年なんですよ。あの時は忙しいのにお休みしてすみませんでした」 
・古川さん「やっぱりタケカワさんといえばこの曲といった印象ですが」 
 タケカワさん「ありがとうございます。もう何年になりますかね、120年くらいですかね」 
 観客笑。 
 大杉さん「うふふふ」 
 しまざきさん「そーれはないでしょ」 
 タケカワさん「まぁ、でもゴダイゴがとても忙しい時の曲だったんで、打ち合わせもほとんどしなかったんですね。 
       で、レコーディングする12時間前に歌詞を受け取ったんですよ」  
 古川さん「うわーそれでできちゃうのが凄いですよね」 
 タケカワさん「でもそれで一曲書き上げて、レコーディングしようかなって時に歌詞をめくったら、もう一曲あったんですよ」 
 観笑。 
 タケカワさん「だから2曲。先程歌った『テイキング・オフ!』と『999』の2曲を同じ日に歌ったんですよ」 
 古川さん「うわー同じ日に2曲。僕だったら断っちゃいますね」  
・しまざきさん「中学校の頃で剣道をやってた思い出がありますね。部活を抜け出して仕事に行ってましたね」 
 タケカワさん「みなしごハッチと剣道の関係は?」 
 古川さん「なさそうですよね」 
 観客笑。 
 大杉さん「でも彼女、体育大学なんですよ」 
 タケカワさん「あ、そうなんですか。ますますワケが分からないですね」 
 観客笑。 
・お三方が退場され古川さんお一人に。 
 古川さん「あ、台本に『そろそろピッコロでお願いします』って書いてありますね」 
 観客「ぉぉぉおおおおおおおおお」 
 古川さん「構成ライターさんが指示してるのでやらないとまずいですね…… 
     『さてぇ、そろそろオレの出番のようだなぁ。ベジータ、それが貴様の究極の技か? 魔貫光殺砲ぉぉおおお!!!』」 

 

22:CHA-LA HEAD-CHA-LA/影山ヒロノブ 
23:キューティーハニー/前川陽子 
24:キン肉マン Go Fight!/串田アキラ 
-MC-

 

ピッコロさんの魔貫光殺砲から影山さんが走りこんできてアニメ「DRAGON BALL Z」初代オープニング。 
影山さんの代表曲であり、ライブでもお馴染みの曲だけに、会場も盤石の盛り上がりっぷりでした。 
続いては前川さんのご登場で「キューティーハニー」のオープニング。軍帽にサングラスに花柄ワンピースに、 
黄色いルージュを引いたファッショナブルなお姿。色香漂う歌いぶりは60年代のポップさが感じられ、とてもおしゃれでした。 
がらりと雰囲気が変わり串田さんが「ぅおっす!」とご登場され、アニメ「キン肉マン」初代オープニング。 
感想の台詞も軽やかに、パワフルながらも心に愛のある歌いぶりに串田さんの真骨頂を感じました。

 

前川さん、影山さん、古川さんが合流されお話。 
・古川さん「影山さんは今回一番お若い方」 
 影山さん「なんか不思議な事がおこってますよね。今日は」 
 観客笑。 
 影山さん「さっきマネージャーが楽屋でニコ生見てたんですけど、オレが歌ってる時のコメントで『長老最年少』!」 
 観客笑。 
 影山さん「おかしいっスよね」 
 古川さん「そのキャッチフレーズ今後使いましょう」 
 前川さん「新しい日本語」 
 影山さん「かなり矛盾してますもんね。ハァイ」 
・それぞれの楽曲の思い出。 
 古川さん「『CHA-LA HEAD-CHA-LA』は歌詞が面白いですよね。森雪之丞さんは言葉遊びが凄いですもんね」 
 影山さん「そうなんすよね」 
 串田さん「雪之丞さん! あ、おんなじだ『キン肉マン』も雪之丞さんだよ」 
 影山さん「そうなんやぁ。でも最初歌詞見た時、おかしいと思いましたね。意味わかんないじゃないっスか」 
 観客笑。 
 影山さん「ヘッチャラはわかるけど、CHA-LAって何?」 
 古川さん「それが独特の世界なんですよね」 
・前川さんのファッションのお話。 
 古川さん「素敵なファッションですよね」 
 串田さん「口紅、どうして黄色いの?」 
 前川さん「え、変?」 
 影山さん「変じゃないっすよね」 
 古川さん「ご自身で歌の雰囲気をイメージされたファッションなんですよね」 
 前川さん「そうですね。イメージを崩さないように」 
 古川さん「コスプレっていいですよねぇ」 
 前川さん「コスプレに入るのコレ?」 
 観客笑。 
・古川さん「……あのー、なにか言いたい事ありますか?」 
 会場大笑。 
 影山さん「言いたい事! オレ今日アニキにも大人しくしてろって言われたんで。ハァイ」 
 古川さん「そうですか? さっき強制的に排除しないようにって言われちゃったんで何かありましたら」 
 串田さん「おれもそんなに話す方じゃないから……今日はいいかなぁって思っちゃって。いつもただ頷いてるだけ」 
 古川さん「僕もいい加減な司会者ですから、強制的に排除したり、ゆーっくり伸ばしたりしてますね」 
 前川さん「なんか時間がゆったりと過ぎていきますね」 
 古川さん「ご家族の話でも何でもしてください」 
 観客大笑。 
 串田さん「そうなの!?」

 

25:キャンディ キャンディ/堀江美都子 
26:バビル2世/水木一郎 
27:宇宙戦艦ヤマト/ささきいさお

 

ラストブロックは堀江さん、水木さん、いさおさんそれぞれの代表曲である 
「キャンディ キャンディ」「バビル二世」「宇宙戦艦ヤマト」のオープニングを披露。 
コロムビアのアニメソングの歴史を支え続けてこられたお三方ならではの歌声の盤石さを体感し、 
今もなお歌い続けてくださっていることのありがたさを改めて実感いたしました。

 

-アンコール-

 

いさおさんが退場され、バンド、コーラスの皆さんも退場されると拍手が次第にアンコールへ。 
しばらくアンコールが続いたころにバンド、コーラスの皆さんが再度登場されセッティング。 
さらに古川さんが登場され、バンド、コーラスの皆さんをおひとりずつご紹介されました。

 

古川さん「それではアンコールをお届けしましょう、会場の皆さんもご一緒に!」

 

28:海のトリトン(Go! Go! トリトン)/ささきいさお 水木一郎 堀江美都子 大杉久美子 
                   串田アキラ 影山ヒロノブ しまざき由理 前川陽子 タケカワユキヒデ 
                   弘田三枝子 
29:ガッチャマンの歌/ささきいさお 水木一郎 堀江美都子 大杉久美子 
          串田アキラ 影山ヒロノブ しまざき由理 前川陽子 タケカワユキヒデ 
          弘田三枝子  

 

アンコールはアニメ「海のトリトン」より故ヒデ夕樹さんが歌われた「海のトリトン(Go! Go! トリトン)」と 
子門真人さんが歌われたアニメ「科学忍者隊ガッチャマン」より「ガッチャマンの歌」。 
「トリトン」では身振りを交えて歌われている弘田さん、時折目を合わせて歌われる串田さんと前川さん、 
「ガッチャマン」では「飛べー!」と勢いよく雄叫ぶ水木さんや、ハーモニーパートを担当する影山さんなど見所たくさん。 
お亡くなりになったヒデさんと既に引退された子門さんの、世が世なら今回のステージに立っていたかもしれないお二人の代表曲を 
同じ時代を過ごし、歴史を作ってこられた方々を中心とした出演者の皆さんが歌わている様子は、とても感慨深く拝見していました。 
ラストは水木さんが「コンドルのジョー!! 締めろぉ!!」といさおさんに呼びかけ、いさおさんのパンチで締められました。

 

最後に出演者の皆さんから歌った順番で一言ずつご挨拶。 

・水木さん「50年という記念すべきライブに出演出来てとてもしあわせです。ありがとうございました!」 
・堀江さんが挨拶されると観客の方々からカワイイコール。 
 堀江さん「それを糧にこれからも頑張れます。ありがとうございましたー」 
・いさおさん「なんか最後に思い出の『ガッチャマン』が歌えました。

      この曲を歌ったからアニメソングを歌わせてもらえるようになりました。 本当に今日はありがとう!」 
・前川さん「50年は今年だけですが、来年は51年目です。来年もあいましょうね!!」 
・しまざきさん「どうもありがとうございましたー!」 
 水木さん「それだけ?」 
 堀江さん「それだけ?」 
 しまざきさん「ハイ!」 
・影山さん「今の日本や世界の人気っていうのは、先輩たちがきずっ、つけて……」 
 堀江さん「傷つけたの?」 
 水木さん「傷つけたかぁああああ?」 
 影山さん「ナハハハハハ!!」 
 いさおさん「お前が傷つけたかもしれない」 
 古川さん「影山さん、最後にギャグで受けようとして」  
 影山さん「いつもアニキにいじめられてるんで、つい出てしまいました」 
 観客笑。 
 影山さん「先輩たちが"きずいて"きた50年の上に成り立ってるんだという事を実感しました。今日参加できて最高です!!」 
・串田さん「また、みなさんにお会いできることを楽しみにしています。近々にねっ」 
・タケカワさん「アニメの集まりだとあんまり歌う曲が無くて困ってたんですけど」 
 観客笑。 
 タケカワさん「うまくごまかして『Monkey Magic』歌ったりしてたんですが、

       今度は『キャプテンフューチャー』を覚えて来ようと思います!」 
・大杉さん「みなさん50年も支えてくれたありがとーう! 愛してるよー」 
・弘田さん「こんな素晴らしい50周年に参加して幸せです。また呼んでください!!」 
・古川さん「そして司会は私、古川登志夫でした!」 
 水木さん「古川さん、お見事!」

 

拍手の中、出演者の皆さんが順番に退場されていき、「日本コロムビア アニメソング50th THE LEGENDS」は終演となりました。

 

アニメ作品、アニメソングを語る上でなくてはならないような楽曲ばかりで、コロムビアの功績を肌で体感しました。 
また出演者の皆さんの代表曲ばかり、むしろ代表曲しか歌われないライブというのも実に珍しく、50周年ならではの、 
とてもプレミアムな心地で聞かせていただきました。 
更に古川さんの飄々とした司会ぶりのおかげでライブ自体が固くなりすぎず、リラックスした空間になっていたのも印象的でした。 

日本コロムビア、アニメソング50周年おめでとうございます。

 


補足

 

・古川さん「コロムビアの楽曲数は凄いんですけど、ボクまでも『Theかぼちゃワイン』で 
     『青葉春助ザ・根性』という曲を歌わせていただいちゃってますからね」

 

・アニソン黎明期当時、堀江さんと前川さんはレコーディング等で一回もお会いしたことがなかったとか。

 

・古川さん「みなさんにとってアニメソングの歴史は青春のメモリアルでもあるんですね」 
 堀江さん「そうなんです。もろに人生です!」

 

・堀江さん「宙明先生はこの前、とあるパーティーでお会いした時にお話ししたんですけど、

     全部ご自分の歯なんですって。でお肉をたくさん食べてました」 
 水木さん「そうなんですよ。先生が『水木さん、肉です。肉が良いんですよ』って言うもんだから、それからお肉ばっかり食べてます」 
  

・古川さん曰く、野沢雅子さんも全部ご自分の歯だとか。

 

・水木さん「コロムビアの50周年。渡辺宙明先生と菊池俊輔先生がいなければこれまでやってこれませんでしたね」

 

・大杉さん「ドラえもんの時、私『ドラえもんってなんですか?』って聞いたんですよ」 
 タケカワさん「ホントですか?」 
 大杉さん「そうなんですよ。それで『"ドラ"がカタカナで"えもん"がひらがなですよ』って教えてもらったんです」 
 タケカワさん「それを言われてもわかんないですよね」 
 大杉さん「わかんなかったんですよ」 
 しまざきさん「まだ今みたいに有名な作品じゃなくて一番最初の出会いだったんですよね」   
 大杉さん「そう。だからネコ型ロボットって言われても」 
 タケカワさん「アレ、ネコには見えないですよね」

 

・前川さん「みんなパワー使い過ぎちゃって、凄いハイテンションじゃないですか? なんかお二人とも息がキツイんとちがいますか?」 
 串田さん「そぉう? そんなでもないよね。でもなんか歌い足んねえなぁってのはあるね」 
 影山さん「ナハハ」

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