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ささきいさお デビュー55周年記念バースデーライブ

15.5.17 よみうり大手町ホール

 

出演/ささきいさお

 

司会/鈴木美潮

 

コーラス/アップルパイ(平山佳代子 杉山小絵子) ザ☆カインズ(貴日ワタリ 常見弘士 斉藤淳一) 
演奏/G.松尾洋一 Ba.村上聖 Dr.岩田"GUNTA"康彦 Key.松原ひろし

 


1960年に"和製プレスリー"のキャッチフレーズでデビューされたささきいさおさん。 
ロカビリーブームの頃に歌手として一躍注目を浴びたられた後、映画「太陽の墓場」をはじめ、多くの映画・ドラマにご出演。 
その後アニメ「科学忍者隊ガッチャマン」にコンドルのジョー役の声優として出演されてからは、 
声優はもちろん、アニメ「宇宙戦艦ヤマト」をはじめ数々のアニメソングを歌われ、歌手としてもアニメ界に関わる様に。 
2015年には「東京アニメアワード2015」において長年の功績が讃えられ、歌手としてアニメ功労賞を受賞されました。 
現在は俳優、声優、歌手として様々な映像作品やコンサートにご出演されています。

 

そんないさおさんがデビュー55周年を迎えられた事と、5月16日に73回目のお誕生日を迎えられた事を記念して、 
「よみうり大手町ホールからアニソンを」をスローガンに、読売新聞記者であり、 
ホールの企画プロデュサーでもある、特撮ヒーロー好きの鈴木美潮さんによる企画の一つとして開催されたのが 
今回の「ささきいさお デビュー55周年記念バースデーライブ」です。

 

会場は前途のよみうり大手町ホール。 
コンサートだけではなく、伝統芸能や各種シンポジウムも開催されている大人の雰囲気漂うホールは 
いさおさんの歌をじっくりと歌を聞くのにはぴったりのホールです。 

 

開演時間が近い事を知らせる鐘が鳴り、諸注意を促すアナウンスが流れ、いよいよ開演です。

 

●星野鉄郎&メーテル スペシャルメッセージ/野沢雅子 池田昌子 (音声のみ)

 

しばらくすると客席が暗くなり、「みなさん、こんにちは!」と観客に投げかけられた音声は 
野沢雅子さん演じるアニメ「銀河鉄道999」の主人公鉄郎の声。観客も状況がよく分かっていないようでしたが、 
池田昌子さん演じる"謎の美女"メーテルの声が聞こえると、さらに観客がどよめいていました。さすが青春の幻影。 
鉄郎とメーテルの会話は今回のライブにあたって録り下ろされたもので、 
鉄郎がいさおさんのプロフィールに詳しかったり、メーテルがさりげなく鉄郎以上の知識を見せる会話が続きました。

 

00:序曲 -出発-/SE

 

鉄郎とメーテルの会話が「999」の話題になった所でミラーボールが回りだし、「銀河鉄道999」より「序曲 -出発-」が流れだしました。 
999での旅を振り返る会話が続く中、バンド、コーラスの皆さんがスタンバイ。

メーテル「鉄郎、銀河鉄道が新しい旅がはじまるわ」

 

01:銀河鉄道999 
-MC- 
02:青い地球 
-MC-

 

メーテルの言葉から汽笛が鳴り、汽車が出発する放送時のオープニングと同じ効果音から「銀河鉄道999」オープニング。 
拍手の中登場されたいさおさんは青いジャケット姿でやさしくもどこか切なく歌われた後、曲紹介をはさみ、 
同じく「銀河鉄道999」より鉄郎目線で歌われたエンディングを情感たっぷりに歌われました。

 

・いさおさん「本日はバースデー、55周年にご来場いただきまして誠にありがとうございます」 
 観客拍手。 
 いさおさん「この企画が立ち上がった当初は長丁場歌えるか不安だったのですが、 
      『やってみなければわからないよね』と思って今この場に立っております」 
・オープニングの演出のお話。 
 いさおさん「今回のオープニングには悩みまして、ぜひ『999』の二人の声ではじめたいと思い、 
      野沢雅子さん、池田昌子さんにお願いしたら快く引き受けてくださいました。 
      野沢さんは用事があって今日はいらっしゃっていないのですが、

      池田さんはいらっしゃってくれています。ありがとうございます」 
・「銀河鉄道999」の話。 
 いさおさん「『ヤマト』の前例があったので半年で終わらなければいいなぁと思っていたら2年半も続きました。 
      私の主題歌も多くの人に知っていただき、大事な曲になっています」

 

03:銀河鉄道は遥かなり 
-MC- 
04:銀河の煌 
-MC-

 

「銀河鉄道999」の流れをくむアニメ「銀河鉄道物語-THE GALAXY RAILWAYS-」よりオープニング。久しぶりに聞く事が出来ました。 
いさおさんのはつらつとした頼もしい歌声が高揚感を誘います。村上さんのベースが効いたアレンジも心地よかったです。 
エンディングの「銀河の煌」は「青い地球」に匹敵する曲を目指して作られ、スタッフも非常に思い入れのある曲でありながら、 
難しい曲だというお話をされ、その「銀河の煌」へ。ところが難しい曲と話をされていただけに、歌い出しを間違えてしまったいさおさん。 
「ライブっていうのはこれが怖いんですよ。失礼しました」と照れながら謝るいさおさんに対し、観客も和やかに拍手を送ります。 
改めて仕切り直して歌われると雰囲気ががらりと変わり、包容力たっぷりないさおさんの歌声に会場全体がうっとりとしているようでした。

 

いさおさん「いっぱい練習したんですけどね……」 
観客笑。 
いさおさん「なんか『大丈夫かな』とかいろいろ考えてしまって間違えてしまいました。申し訳ありません」 
観客拍手。 
いさおさん「温かい拍手、ありがとうございます。拍手をいただいてしまうと、調子に乗ってしまいます。甘えが強いもので」 
観客笑。

 

ここで司会の鈴木美潮さんがご登場。

 

・美潮さん「55周年おめでとうございます。私はこの会場が入っているビルに通勤しているもので、今日通勤用の定期を使って来たのですが、 
      会社のあるビルでささきさんがキラキラしたお衣装で『999』を歌っているという状況に頭の整理がついていっていません」 
・美潮さん「17歳でデビューされた時、55年間ご自身が歌い続けているという事は考えていらっしゃいましたか?」 
 いさおさん「全然実感がないんですよね。17の頃というのはテレビとかもあまりなかったですから、

       こんな年齢で歌ってる人なんていなかったんですよ。 
       それに大好きなエルビス・プレスリーも若くして亡くなっていますからね。ずいぶん長く生きてしまいましたけど、 
       あの頃の状態をなるべくキープして声が続くようにトレーニングをしていますね」 
・美潮さん「長年アニメソングを歌われている中で、アニメソングを取り巻く環境も変化していっていますね」 
 いさおさん「最初の方だとイベントはデパートとかスーパーの屋上で、音響設備もあまり良くない環境だったですけれど、 
      徐々にいろいろな催し物が増えていって、環境も変わって、アニメソングのスターもたくさん出て来ましたね。 
      僕が一番歌っていたころは、子門(真人さん)と水木(一郎さん)と僕くらいでしらからね。

       あとはたまにヒデ(夕樹)さんが歌うくらい。 ほとんど僕たちで独占していましたね。

      だからあの頃はもっと色々な方が歌った方が変化があって良かったかもしれませんね」 
 美潮さん「いやいや。いさおさんが歌われたからこそ今日があるんですよ」

 

美潮さんが退場され、いさおさんお一人に。

いさおさん「続いてはがらりと雰囲気が変わり、ロボットコーナーです。僕がロボットを歌い始めたのは3つのマシンが合体する作品でした。 
      あの頃は3体が合体するロボットって結構流行ったんですよね」

 

05:がんばれ! 宇宙の戦士 
-MC-

 

ロボットコーナーまずはアニメ「宇宙大帝ゴッドシグマ」よりわくわくするオープニング。いさおさんの楽し気な歌声が印象的。 
いさおさん曰く「四十肩、五十肩に効く」という「♪シグマ シグマ ゴッドシグマ」の後の拍手は

観客はもちろんコーラスの皆さんも参加されていました。

 

いさおさん「続いては宇宙から来た王子様。もともとは東映まんがまつりの『宇宙円盤大戦争』がもとになっているんですね。 
      僕はそちらの方で主題歌とあと主人公の声優もやりましたが、こちらのテレビ版では富山敬さんが声をやっています」

 

06:とべ! グレンダイザー 
-MC- 
07:もえる愛の星 
-MC-

 

続いてはアニメ「UFOロボ グレンダイザー」よりオープニング。軽快なステップとたくましい歌声を披露された後は 
またも雰囲気ががらりと変わり「宇宙円盤大戦争」のエンディングであり「グレンダイザー」でも使用された「もえる愛の星」。 
いさおさんのひろがりある歌声は、よみうり大手町ホールのゆったりとした環境で聴くと一層味わい深いものがありました。

 

08:巨大ロボットメドレー 
超常スマッシュ! ギンガイザー (TVサイズ) 
~大空魔竜ガイキング (TVサイズ) 
~星空のガイキング (TVサイズ) 
~立て! 闘将ダイモス (TVサイズ) 
-MC-

 

ここでいさおさんが歌われたロボットアニメを贅沢にもメドレーで。 
まずはアニメ「超合体魔術ロボ ギンガイザー」オープニングを楽しさいっぱいに歌われた後は 
アニメ「大空魔竜ガイキング」オープニングをミステリアス感じる緊張感で歌われ、そのままエンディングへ。 
アップルパイの平山さんのスキャットといさおさんのシリアスな歌声を味わい、 
ラストはアニメ「闘将ダイモス」オープニングで凛々しく、といさおさんの歌い分けの妙を体感しました。

 

いさおさん「ロボットコーナーのラストはやっぱりこの曲でしょう。お馴染み『ゲッターロボ』です!」

 

09:ゲッターロボ! 
-MC-

 

いさおさんのロボットソングの代表曲ともいえるアニメ「ゲッターロボ」、そして「ゲッターロボG」よりオープニング。 
高らかな曲調に合わせたいさおさんの軽やかなステップと力強い歌声は、いつ聞いても高揚するものがございました。

 

ここでいさおさんが衣装を変える為、いったん退場されることに。 
いさおさん「じゃあ、その間に彼らに出てきてもらいましょう。ザ☆カインズのみなさんです」 
拍手の中、カインズの皆さんがステージ前方にご登場。皆さん珍しく白いYシャツにネクタイ姿。 
いさおさん「僕が前に歌いました『Gメン'75』の曲があるんですけれどね。 
      その『レクィエム』を彼らに歌ってもらいたいと思います」 
観客拍手。

 

10:レクィエム/ザ☆カインズ 
-MC-

 

ドラマ「Gメン'75」より7代目エンディング。常見さんがメインボーカルとして魅惑の低音を響かせ、貴日さんと斎藤さん、 
更にアップルのお二人もコーラス参加。大きい舞台でカインズの皆さんがメインで歌われるのは珍しく、

とても嬉しいサプライズでございました。

 

カインズの皆さんをねぎらいながらいさおさんがご登場。エルビス・プレスリー風のご衣裳。 
いさおさん「この格好、おわかりですね。エルビスコーナーです」 という事で、

次の曲はカインズのみなさんを従えてエルビス・プレスリーのナンバーを。

 

11:It's Now or Never 
-MC-

 

エルビスコーナーはイタリアのカンツォーネ「'O sole mio (オー・ソレ・ミオ)」をエルビスがカバーした「It's Now or Never」から。 
いさおさんはカインズの皆さんと共にご自身の源流ともえいるエルビスの楽曲を、

アニソンとは一味違った低音の魅力を堪能させていただきました。

 

いさおさん「やっぱりエルビスの歌っていうのは、エルビスの格好しないと雰囲気に入れない所がありますね。 
      自分でこういう格好しているとだんだんエスカレートしてしまったりするんですけどね」

 

12:Can't Help Falling In Love (好きにならずにいられない) 
-MC-

 

エルビスの主演映画「ブルー・ハワイ」より「Can't Help Falling In Love」、いさおさんもアルバム「DAY DREAM」でカバーされています。 
いさおさんの甘い歌声に思わずとろけてしまうような心地になるほどたっぷりと酔いしれました。

 

いさおさん「なりきって歌ってましまいますね。若い頃は自分がプレスリーだって思い込むために目をつぶって歌っていたんですよ。 
      その癖が残っちゃってテレビでも目をつぶって歌う癖がつきましてね。

      マネージャーによく怒られました『目をつぶって歌うなよ!』って」 
観客笑。

いさおさん「私が歌手になるきっかけはエルビス・プレスリーでした。

      オーディオが大好きで自分でレコードプレイヤーを組み立てたんですけど、 
      プレイヤーにかけるレコードを買いに行って『一番売れているヤツを』って言ってお店の人が渡してくれたのが、 
      軍服姿のエルビスの写真が載っている『I Need Your Love Tonight』というレコードでした。次はその曲をお届けします」

 

13:I Need Your Love Tonight

 

エルビスコーナーのラストはいさおさんの運命の一枚「I Need Your Love Tonight」。

こちらもアルバム「DAY DREAM」でカバーされています。 
軽快な曲調に合わせて小粋なステップとエルビスさながらの歌声で魅せるいさおさんはとても楽しそうでした。

いさおさん「改めて、エルビスというのはホントに偉大な歌手だというのを実感しますね」

 

●ささきいさおの歩みと読売新聞

 

ここでスタッフさんによってステージの向かって左隅にテーブルとノートパソコンをセッティング。 
改めて美潮さんが登場され、ここからはいさおさんが生まれた時から現在までの軌跡を、当時の写真と読売新聞の記事で振り返るコーナー。

 

・大きい赤ちゃんだったいさおさん。 
・当時の新聞は横書きは右から読む。 
・私立暁星小学校6年生の頃のいさおさん。9代目松本幸四郎さんと同級生。

・デビュー当時、エルビスの歌唱法を真似したら「お前の歌声を聞いてると幽霊が出る」と言われる。 
・デビューのきっかけは大叔父にあたる井野碩哉さん。 
・いさおさん「コロムビアの社長も嫌とは言えなかったんだろうね」 
・オーディションの時にギター演奏をしていたのが、東洋企画(後のホリプロ)を立ち上げたばかりの堀威夫さん。 
・堀さんに声をかけられ東洋企画に所属。後にサンミュージックの創設者になる相澤秀禎さんに誘われバンドに加入。 
・映画初出演は長門裕之さん主演の「傷だらけの掟」。

 ・いさおさんのデビュー日の新聞には日本の近現代史かのような人物名がずらり。

・主演映画「太陽の墓場」の裏話。大島渚監督と初対面で即採用。関西弁が難しかったとか。 
・強烈なキャッチコピーに興味津々の美潮さん。 
・「日劇ウエスタンカーニバル」の特集記事で"今年の士官候補生"と紹介されたいさおさん。 
 いさおさん「一緒にデビューしたのが佐川満男さんや内田裕也さんで、僕だけ少し背が高かったからそう呼ばれたのかな?」 
・映画出演が続いていたので、デビュー2年にして歌手にカムバック。 
・初舞台の記事でスポーツカー。舞台監督だった水本完さんに誘われ、プレスリーの映画「燃える平原児」吹替で声優デビュー。 
・特撮時代劇「妖術武芸帳」の思い出。居合の達人のはずがチャンバラをする事に。

 

・水本完さんに誘われ「科学忍者隊ガッチャマン」でコンドルのジョーを演じる事に。 
・この時、BGMとして「ガッチャマンの歌」が流れたのですが、今回の為にいさおさんが新しく歌われたものが流されていました。 
・いさおさんが「ガッチャマン」についてお話されている途中に「ジョー、ひさしぶりだな」という声と共に 
 「ガッチャマン」で主人公である大鷲の健を演じられた森功至さんがご登場。 
・森さんを交えてお三方でトーク。 
・森さん「僕といさおちゃんが初めて会ったのは『ガッチャマン』だったんですけど、出会いは最悪でしたね」 
 美潮さん「それは一体…」 
 森さん「一話のアフレコの時ね、いさおちゃんは突然僕のセリフを言うんですよ」 
 観客笑。 
 いさおさん「ンフフフ。それはね、僕、オーディションでは健役だったんですよ。でその後、特に連絡もなくて 
      落ちたのかなと思って劇団で遊んでたら『今すぐガッチャマンの収録に来てください』って言われて慌てて行ったんです。 
      それで何もわからないままケンのセリフをしゃべったら、横で変な男が僕と同じセリフを言ってるんですよ」 
 森さん「あれは驚きましたよ。和製プレスリーってどんな人か楽しみだったのに、会った途端にセリフ泥棒ですからね」 
 観客笑。 
・声優ブームを体験して。 
 森さん「『ガッチャマン』の放送がはじまってしばらくすると、スタジオに見学に来る人が増えてきて 
    『今日はスターが来るのかな?』って思ってたらが僕ら目当てだったんですけど、

    『なんだ変身しないんだぁ』って言われちゃってね」 
 観客笑。 
 森さん「それから僕はテレビとか『○○の声をやってます森です』っていうような顔出しはしないようにしたんですよ。 
    サンタクロースみたいに夢を壊しちゃいけないですからね」 
 いさおさん「それでも『ガッチャマン』の人気が凄くなってくると、ステージとかには出てきてくれたんだよね。神谷明とかも一緒に」

 

●「科学忍者隊ガッチャマン」最終話「地球消滅! 0002」より/森功至 ささきいさお

 

ここで森さんといさおさんによる「ガッチャマン」最終話の1シーンを再現。 
先程まで穏やかにお話されていたお二人ですが、健とジョーを演じた途端に雰囲気ががらりと変わり、 
短いセリフのやり取りとは思えないほどにお二人の演技に引き込まれました。

 

・拍手の中、森さんがご退場。 
・美潮さんによってさくさくと当時の記事といさおさんの経歴が紹介されて行きます。 
・第一次アニメブーム時代の記事にアニソンの地位向上を訴える投稿が。 
・当時のいさおさん「週に三日は休みたい。創作活動に費やしたい」 
 今のいさおさん「ただ釣りに行きたいだけだよね」 

・ここで「銀河鉄道999」をはじめ、いさおさんと縁が深い作品を描かれてきた漫画家の松本零士先生と 
 アニメ「宇宙戦艦ヤマト」でヒロインである森雪を演じられた麻上洋子さんがご登場。 

・いさおさん「先生とは会わなくなると全然会わないんですけど、今日来ていただいてとても嬉しかったです」 
 松本先生「行かないわけにはいかなかったですよ。連絡をいただいてとてもうれしかったです」 
・いさおさん「洋子ちゃんはねホントはね今日『ヤマト』を歌う時に『古代君……』って言ってほしかったんだよね」 
 麻上さん「いくらでも言いますよ。『古代君っ』」 
 観客「ぉぉおおおおおおおお」 
・麻上さん「『銀河鉄道物語』にも私出てたんですけど、さっき間違えたでしょー」 
 いさおさん「ンフフ。あの曲は難しいし、ふっと別の事を考えてたら歌詞が忘れちゃったんだよ」 
・松本先生「音楽と声優さん達に支えられて素晴らしい作品にしていただきましたよ」 
 麻上さん「原作があったからこそですよ」 
 観客拍手。 
 いさおさん「でも原作見たときは驚きましたね。ヒロインのまつ毛が凄くて」 
 観客笑。 
・松本先生、漫画家になるきっかけ、上京の思い出、「ヤマト」の視聴率不振からの立ち直り、壮大な大自然、 
 時間と時計、今後の「銀河鉄道999」の展望、これまでの作品を一つにする構想、などなどを大いに語る。 
・ここで松本先生と麻上さんが拍手で見送られ、再びいさおさんと美潮さんお二人に。 
・いさおさん「先生はお話が大好きですからね。たまにお電話で話すと一時間くらい話しちゃって肘が痛くなっちゃうんですよ」

 

・駆け足で70年代から90年代までのいさおさんの経歴と記事をご紹介。 
・再婚記念日を忘れかけるいさおさん。 
・吹替を担当した海外ドラマ「ナイトライダー」のお話。 
・いさおさん「この前、Blu-rayソフトが発売するので未放送部分を野島昭生ちゃんと録音してきました。 
      久々に昭生ちゃんや中村正さんや小山茉美と会いましたね。収録が終わっちゃあ酒飲んでました」 
 観客笑。 
 いさおさん「来てるかなぁ? 『なぁ、K.I.T.T.!!』」 
 主人公のマイケル・ナイトの声で客席に呼びかけるもお返事はありませんでした。 
 いさおさん「今日も来るって言っていたんですけどね。いないかな?」 
 ※野島昭生さんは当日会場にいらっしゃているようでした。 
・2000年代に入り「紅白で戦隊ソングを歌うべき」「アニメ界に正当な評価を」、 
 「いさおさんにもっと注目するべき」など美潮さんによる熱のこもった記事が紹介されました。 
・7キロの鯛を釣った記事を見てニコニコ顔のいさおさん。食べたらおいしくなかったそうです。 
・アニメ功労賞を受賞された際に取材された記事。 
 いさおさん「新聞の2面に掲載されたんですけど、

      ジムの仲間に『あそこは高校野球の監督とかが取材される所だぞ』って言われちゃいましたね」 
 美潮さん「私は2面をアニソン界の方々による乗っ取りを計画しておりまして」 
 いさおさん&観客笑。 
 美潮さん「先日は水木さんにも取材させていただきまして、今年はあと何本載せられるか勝負になっています」 
 観客拍手。 
・フランク永井さんに憧れていたいさおさん。フランクさんの「おまえに」を歌うことになった際に、 
 「おまえに」を作曲された吉田正先生を訪ねて直々にレッスンを受けられたそうで、 
 レッスンを受ける中、吉田先生の作曲家生活50周年記念の曲を歌ってほしいと頼まれたそうです。

 

14:おまえに 
-MC- 
15:雪の慕情 
-MC-

 

吉田先生の楽曲コーナー。まずは吉田先生と知り合うきっかけになった「おまえに」。 
しっとりとしたムードあふれる低音の歌声を響かせた後は、「おまえに」の吉田先生の50周年記念曲であり、遺作となった「雪の慕情」。 
いとしい人との別れをせつなくも情感豊かに歌われるいさおさん。ロカビリーやアニメソングとはまた違った魅力でした。

 

いさおさん「一部の最後は僕の50周年記念曲としてつくられた曲ですが、『三国演義』というアニメに使用されました。 
      作詞の阿久悠先生独特の世界観がつづられていて、実は歌詞の中に出てくる"風"というのは父親の事なんですね」

 

16:風の会話

 

ホリプロ50周年記念番組という位置づけでもあるアニメ「最強武将伝 三国演義」オープニング。久々に聞く事が出来ました。 
父性のそれにも通じるやわらかくも力強いいさおさんの歌声はとても雄大で素敵でした。


~休憩~ 


いさおさん、バンド、コーラスの皆さんが退場され、15分ほどの休憩時間。 
休憩時間の終わりが近づくとその旨を知らせる鐘が鳴り、諸注意を促すアナウンスが流れ、 
観客が次々と席に着き場内が暗くなり、後半がはじまります。

 

00:無限に広がる大宇宙/SE 語り:上田みゆき

 

アニメ「宇宙戦艦ヤマト」よりスキャットが印象的な「無限に広がる大宇宙」が流れる中、 
テレビスペシャル&映画「宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち」等でスターシャを演じられた、

いさおさんの奥様でもある上田みゆきさんのお声で 「間もなく、宇宙戦艦ヤマトがイスカンダルへ向けて出発します」

という嬉しいアナウンスが流れました。

 

17:宇宙戦艦ヤマト 
-MC- 
18:真っ赤なスカーフ 
-MC-

 

後半のスタートはいさおさんの代表曲の一つ「宇宙戦艦ヤマト」オープニングから。 
長年歌い続けられているだけに、いさおさんの歌声は原曲以上に勇壮でございました。 
いさおさんが納谷悟朗さんが演じられた沖田艦長の「地球かぁ、何もかもみな懐かしい」というセリフを交え、 
エンディング「真っ赤なスカーフ」を哀愁たっぷり込めて歌われました。

 

・いさおさん「前半かなりゆっくり進行してしまって予定時間をオーバーしてしまっているようですので、テンポよく参りますね」 
 観客笑。 
 いさおさん「いっそのこと曲をカットしようかとも思ったんですけど、もう新聞で刷っちゃったんですって」

 

19:テレサよ永遠に 
-MC- 
20:ヤマト!! 新たなる旅立ち 
-MC-

 

続いても「ヤマト」シリーズからアニメ「宇宙戦艦ヤマト2」よりエンディング。アップルのお二人の「テーレサー」が印象的。 
「真っ赤なスカーフ」とはまた違った伸びやかで色っぽい歌声で観客を魅了した後、

「次の曲はエネルギーを使うからカットしたかったんですよ」という 冗談を交えて会場を和やかにした後は、

「宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち」より「ヤマト!! 新たなる旅立ち」。こちらもアップルのお二人大活躍。 
作曲された宮川泰先生が生前とてもお好きだった曲だそうで、いさおさんの重厚かつダイナミックな歌声に聞き入りました。

 

いさおさん「『ヤマト』といえば復活。かつての戦艦大和から復活したように。ささきいさおも芸能界で再起不能と言われていましたが、 
      アニメソングと出会って復活しました。続いてはそんな復活のきっかけをくれた『タツノコプロ』からお届けしたいともいます」

 

21:たたかえ! キャシャーン 
-MC-

 

タツノココーナーはいさおさんのアニソンデビュー曲「新造人間キャシャーン」よりオープニングから。 
疾走感がたまらない曲調に合わせ、いさおさんの颯爽とした伸びやかな歌声とパフォーマンスのかっこ良さに見入ってしまいました。

 

いさおさん「続いては『カムバックメドレー』とも申しましょうか、『キャシャーン』も最初は自分の名前じゃなくて、 
      主人公の東鉄也の名前で発表する事になりかけましたが、なぜか"ささきいさお"というひらがなになって

      無事、歌手として復活出来て 『ガッチャマン』も続編では主題歌を歌わせていただきました。

      そんなタツノコプロの曲をメドレーでお届けします!」

 

22:タツノコプロメドレー 
おれは新造人間 (TVサイズ) 
~戦え! ポリマー (TVサイズ) 
~われらガッチャマン (TVサイズ) 
~ガッチャマンファイター (TVサイズ) 
-MC-

 

タツノコメドレーは大きいライブではなかなか聞く事が出来ない「キャシャーン」エンディングからスタート。 
続いては小粋で力強いいさおさんの歌声が魅力のアニメ「破裏拳ポリマー」オープニング。

間奏の擬音入りのTVサイズだったのが嬉しかったです。 そして「科学忍者隊ガッチャマンII」オープニングでは

TV放送時と同じく冒頭に科学忍者隊が登場する際の効果音が入れられていました。 
更に「科学忍者隊ガッチャマンF」より高揚感を誘うはつらつといさおさんの歌声のオープニングでラストとなりました。

 

いさおさん「さぁ、時間が押しているのでどんどんといきましょうね」 
観客笑。 
いさおさん「この作品も蘇りました。右手がダメなら左手で投げよ『新・巨人の星』です」 
観客拍手。 
いさおさん「作曲家の渡辺岳夫先生から『歌ってくれるか?』とお声をかけて頂き、光栄にも歌わせていただきました。 
      実は渡辺先生は中学校、高校の先輩にあたる方なんですよ」

 

23:行け行け飛雄馬 
-MC- 
24:よみがえれ飛雄馬 
-MC-

 

アニメ「新・巨人の星」よりオープニング。序盤で3番の歌詞を歌ってしまうというハプニングもありましたが、 
その後は一言一言を身体に叩き込むように勇ましく歌われていました。

「歌詞が混ざっちゃった。頭の中がおかしくなってきちゃったよ」と 冗談交じりに話されたると、

続いては「新・巨人の星」より抒情的な歌いっぷりた特徴のエンディング。 

いさおさんご自身も「歌うのはレコーディング以来ではないか」と話されている程になかなかライブで聞けない曲なので、

とても貴重な一幕でした。

 

いさおさん「今年もプロ野球は凄いですね。巨人軍は負けそうで負けない、広島が勝ちそうで勝たない」 
観客笑。 
いさおさん「一生懸命広島を応援しているんですけどね。パ・リーグは以前、応援歌を歌わせてもらった日ハムを応援してますね。 
      巨人は層が厚いからエースもすぐによみがえっちゃう。よみがえれって言わなくてもよみがえっちゃうもんね。ンフフフ」 
観客笑。 

再び美潮さんを呼び込みトーク。 
美潮さん「いさおさん、ここでは嘘でも巨人軍を応援してるといってほしかったです」 
いさおさん「あっ、そうか。読売新聞の中だもんね。読売巨人軍万歳!!」 
観客笑。 
美潮さん「急にほかの球団のお話をされたので、ハラハラしましたよ」

ここで衣装チェンジの為、いさおさんがいったん退場され、美潮さんお一人に。 
美潮さん「先程、いさおさんが"新聞"というお話をされていましたが、本日ご来場いただいた皆様にお土産としまして、 
     今日のライブの模様や曲目を号外新聞という形にしてお配りいたします。写真も撮りたてですし、記事も刷りたてです」 
観客拍手。 
さらに美潮さんによって会場であるよみうり大手町ホールの設備や使用木材等の説明が行われました。 

真っ赤なジャケットに衣装を変えていさおさんも戻られお二人でトーク。 
いさおさん「この会場は一流の音楽家の方が演奏されるホールだから、僕みたいなのが立っちゃいけないよなぁ」 
美潮さん「いえいえ。いさおさんも一流ミュージシャンですよ」 
いさおさん「ホントかなぁンフフフ」 
観客拍手。

いさおさん「さっき舞台袖でマネージャーから『時間が推してるからって飛ばしすぎ』って怒られちゃいました」 
美潮さん「かなり早め早めに歌われていくので、私たちもハラハラしてました」 
いさおさん「音楽も早かったかな? そんな事ないか、ンフフフ」 
観客笑。

 

25:秘密戦隊ゴレンジャー 
-MC-

 

ここからは特撮コーナー。まずはこの年に放送40周年を迎えたスーパー戦隊シリーズ「秘密戦隊ゴレンジャー」よりエンディング。 
「スーパー戦隊"魂"」ではのラストに出演者全員で歌われているので、いさおさんのソロで聞くのは久しぶりでした。

 

25.5:ハッピーバースデー/堀江美都子 アップルパイ ザ☆カインズ 観客 
-MC-

 

「秘密戦隊ゴレンジャー」が終わると、突然演奏が始まり、誕生日ケーキを乗せた台車を押しながら堀江さんがご登場。 
サプライズで「ハッピーバースデー」を堀江さん、コーラスの皆さん、観客が一緒になって歌ってお祝いです。 
いさおさんが勢いよくケーキのろうそくを吹き消すと客席から大きな拍手がわきました。

 

お祝いもそこそこに急いで進行されるいさおさん。 
いさおさん「さぁ、ミッチが来てくれたからね。早速、次の……」 
堀江さん「いさおさん、進行が推してるからってね、そんなに急がなくていいのよ」 
いさおさん「ンフフフ。そうかなぁ。巻けっていわれるとどんどん巻いちゃうんだよ」 
観客笑。 
堀江さん「ストイックだし、心配性だからねー。スタッフさんから『そんなに急がないでいいですって言ってください』って言われました」 
観客笑。 
堀江さん「あたしもここで巻かれたら……悲しい」 
いさおさん「ホントは『進め! ゴレンジャー』もカットしようとしたんだよ。ンフフフ」 
堀江さん「せっかく遠くから来たのにー」 
観客笑。

堀江さん「せっかくのお祝いなんですから。55周年なんてなかなか無いですよ」 
いさおさん「一生に一回しかないもんね」 
堀江さん「そうですよ。じっくり味わいましょ」 
いさおさん「なんか急いで歌っちゃったから、雑に思われちゃった申し訳ないけど、それはそれで勢いがつくんだよね。 
      歌ってコントロールしちゃうと、勢いが無くてつまんなくなっちゃうんだよね……なんて言い訳したりして」 
観客笑。

 

26:進め! ゴレンジャー/& 堀江美都子 
-MC-

 

堀江さんと一緒に歌うのは「秘密戦隊ゴレンジャー」より、勇ましくも鮮やかなオープニング。 
40年、本曲を歌い続けてきただけに、お二人の息の合い様は盤石のものでございました。

 

堀江さん「いさおさん、後残り少ない数曲ですので……」 
いさおさん「残り少ない人生かと思った。ンフフフ」 
観客笑。 
堀江さん「人生なわけないじゃないですか! 残り数曲をじっくり味わって!」 
拍手の中、堀江さんが退場されました。 
いさおさん「ミッチと『ゴレンジャー』を歌ったのがついこの前かと思ったら、40年。あれから彼女も随分………」 
観客笑。

 

27:ジャッカー電撃隊 
-MC-

 

続いてもスーパー戦隊シリーズより、シリーズ2作目「ジャッカー電撃隊」よりオープニング。 
他の戦隊シリーズと一線を画す曲調にカインズの鋭いコーラス、いさおさんのぐっと大人な歌声が合わさり素敵でした。

 

いさおさん「続いては、ちょうど10年前。今年は『デカレンジャー』が10周年です」 
観客拍手。 
いさおさん「僕、なんかキャラクターの声をやったってさっき言われたんだけど…覚えてなくてね」 
観客笑。 
いさおさん「今度また『デカレンジャー』が新しく収録されるらしいんですけれど、この曲はちょっと変わっていましてね。 
      ジャズっぽくて、ドラムを叩いているのが日本でも有数の方で……今、ど忘れしました」 
観客笑。 
いさおさん「言わなきゃよかったなぁ……」 
観客笑。

 

28:ミッドナイト デカレンジャー 
-MC-

 

いさおさんが久々に戦隊ソングを歌われたスーパー戦隊シリーズ28作目「特捜戦隊デカレンジャー」よりエンディング。 
ムードある曲調にハードボイルドないさおさんの歌声がとても魅力。

放送10年目、Vシネマの新作発表直後のタイミングで聞く事が出来嬉しうございました。

ここで今回のバンドメンバーとコーラスの皆さんを、いさおさん自らひとりずつご紹介されました。 

いさおさん「さぁ、いよいよ難曲に挑戦します。"なんきょく"と言っても南極探検隊じゃありませんよ。ンフフフ」 
観客笑。 
いさおさん「この曲を作詞されたのはジェームス三木さんなんですけど、ご自分の好きな言葉をふんだんに使用したそうなんです。 
      いつもは一つの曲には2つくらいしか好きな言葉を入れないそうなんですけど、この曲に関してはかなり力を入れていらして、 
      ほとんど入れ込んでお説教かと思うくらいの歌詞になっていますね。ンフフフ」 
観客笑。 
いさおさん「その歌詞に三木たかし先生が曲をつけ、田中公平先生が素晴らしいアレンジをされました。

       公平先生は今日いらっしゃてくれていますね」 
観客拍手。 
いさおさん「公平先生の横には、この曲がとても好きだと言ってくれた

       ……名前が出てこない……あっ、しょこたん(中川翔子さん)! ごめんねっ」 
観客笑。 
いさおさん「もうね、頭がだいぶ熱にやられちゃってますね。まいったなぁ。ぼーっとしてるね」

 

29:君の青春は輝いているか 
-MC-

 

メタルヒーローシリーズ6作目「超人機メタルダー」より荘厳な雰囲気漂うオープニング。当方のいさおさんの原体験といえる曲の一つです。 
歌詞の一言一言をダイナミックに表現されるいさおさんの壮大な歌声は、原曲から年月経て説得力が増し、思わず背筋が伸びる思いでした。

 

いさおさん「公平先生、ありがとうございました! しょこたんもありがとうねっ!」 
公平先生はいさおさんの言葉を受け、関係者席で立ち上がり観客を煽りまくられ、 
その横で中川さんも関係者席からひれ伏していさおさんへ向けて拝み倒していました。

 

いさおさん「本当はここで終わって、一旦退場してアンコールだったんだけど……このままいこう!」 
その言葉を受けて、観客からアンコールの声が上がりました。 
いさおさん「なんか要求したみたいになっちゃったね。ンフフフ。さすがに頭がぼーっとしてきちゃってさ。色んなことがあるなぁ今日は」

いさおさん「えーそれでは、アンコールにお応えして……ンフフ」 
観客笑。 
ここで美潮さんがいさおさんのアンコール用の黒いジャケットを持参してご登場。いさおさんに着せられました。 
いさおさん「なんか、美潮さんの胸に触っちゃいそうで……ンフフ。お父さんに怒られちゃうね」 
観客笑。 
いさおさん「『ウチの娘に手を出すな!』なんてね。あ、いまジャケットの袖から手が出ましたね。ンフフフ」 
観客笑。

 

30:宇宙戦艦ヤマト 
-MC-

 

いさおさんの「みなさんも一緒に歌ってくださいね。じゃあ、ヤマト、発進!!」の言葉を受け、「宇宙戦艦ヤマト」オープニングをふたたび。 
これまで30曲近くを歌われてきたいさおさんを応援するかのように観客の手拍子、歌声も大きく、大合唱となりました。

 

いさおさん「ありがとうございます。それでは、もう一曲、歌わせていただきます。

       55年歌い続けてきますと、一曲一曲に思い出があります。 
      特に売れなかった辛い時代は、ヒットも女も金も無いというような日々でしたが、アニメの歌がヒットして 
      やっと歌手として食べていけるようになりました。そんな感謝の思いを込めて、『マイ・ウェイ』です」

 

31:マイ・ウェイ (My Way) 
-MC-

 

フランク・シナトラが歌い、その後スタンダードナンバーとして愛されている「マイ・ウェイ」の中島潤さん訳詞版。 
歌詞がまるでいさおさんご自身が芸能生活55年を振り返るかのように思えて趣がありました。 
やわらかくも意志の強さを感じるいさおさんも歌声が会場を包み込み、素晴らしいフィナーレとなりました。

 

いさおさん「また元気にお会いしましょう。今日は遅くまでありがとうございました。気を付けてお帰りください!」

 

いさおさんが深々と頭を下げても拍手は鳴りやまず、スタンディングオベーションに。 
バンドのみなさんが退場され、何度も「ありがとうございました」と述べられながらいさおさんが退場されると、 
「ささきいさお デビュー55周年記念バースデーライブ」は終演となりました。

 

55年という想像もつかないほど長い間歌い続けられ、70代を超えでも時にパワフルに時にやさしい歌声で 
今も歌い続けられているいさおさんの凄さというのは計り知れないものだと思いました。 
そして常に笑顔で冗談を交え、飾らない姿勢でお話されているお姿はとても魅力的でした。 
いさおさん、お誕生日、芸能生活55周年おめでとうございます。

 

ゲスト/森功至 松本零士 麻上洋子 堀江美都子 (登場順)

声のゲスト/野沢雅子 池田昌子 上田みゆき (登場順)

 

 

補足

 

・今回の開催にあたってはチケットが販売された直後に完売となる程だったらしく、 
 いさおさんの人気の高さを改めて実感いたしました。

 

・会場へ続くロビーには水木さんや堀江さんをはじめ、串田アキラさん、森口博子さん、中川翔子さん、 
 由紀さおりさん、松本零士先生、田中公平先生、畑亜貴さん、山本一太議員など各界の著名な方々からお花が贈られていました。

 

・開演前、休憩中、終演後はこの年の4月に発売された「ベスト・オブ・ベスト ささきいさお」がBGMとして流れていました。

 

・今回コーラスブースは向かって右側にカインズ、左側にアップルが設置されており、 
 ANIME JAPAN FES系のライブとは位置が逆になっていました。

 

・いさおさん「芸能界に入って55年ですよ。初々しい17歳が気が付くとこんな年齢。 
      年月というのは振り返ってみるとあっという間ですね。明日とかあさってはなかなか来ないように感じますが、 
      55年はあっという間でした。なのでなるべく最近はあっと言わないようにしています」

 

・美潮さん「今日は全部で30曲ほど歌っていただけるそうですが」 
 いさおさん「いやぁ。もう脳が大変。OH! NO!なんちゃってね。ンフフフ」 
 観客笑。

 

・いさおさん「今日の為に『ガッチャマン』のDVDを見直そうと思ったんだけど、家に見当たらなかったんだよ」 
 森さん「僕も見ようと思ったんだけど、朝が早い番組(フジテレビ系『めざましテレビ』)をやってるから……」

 

・美潮さん「今回はチケットが完売で『会場が狭い』とお叱りを受けてしまうほどでした」 
 いさおさん「それで本番に誰も来なかったりしてね。誰も来んサートってね。ンフフフ」 
 観客笑。

 

・いさおさん「ロボットが台に火をつける。台燃す(ダイモス)」

 

・いさおさん「巨大ロボットは合体でしたけど、釣りの話でも『合体』ってありましたね……ンフフフ(照れ笑い)」

 

・いさおさん「カインズのみんなは普段大きいライブだと喋ったりとか前に出たりとかしないよね」 
 貴日さん「いえいえ、そんなことないです」 
 いさおさん「だから今日はコーラスをステージの前にしようとしたんだけど、そしたらバンドが見えないしね」

 

・カインズの皆さん、前半は白いYシャツでしたが、後半は黒いYシャツを着用されていました。

 

・堀江さん「『すすめ! ゴレンジャー』ではじめて一緒にお仕事したんですよね」 
 いさおさん「それまで"堀江美都子"っていう名前は知ってたんだけど、仕事したことはなかったもんね。 
      だから一緒に歌うことになって、ドキドキワクワクしてたんだよ。あの頃、オレも独身だったしね。ンフフフ」 
 観客笑。 
 いさおさん「あれからお互いに随分と歳を取りましたね」 
 堀江さん「今や一緒に釣りに行く仲ですもんねー」

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