2025.04.01
「千晶と騒がNight」「ボイジャーソングライブ」追加
六本木大決戦! ロボット軍団Z まんがまつり
水木一郎 対 ささきいさお
14.6.1 EX THEATER ROPPONGI
出演/水木一郎 ささきいさお
コーラス/アップルパイ(平山佳代子 杉山小絵子) ザ☆カインズ(貴日ワタリ 常見弘士 斉藤淳一)
演奏/ロボット軍団Zスペシャルバンド(G&Ag.鍋嶋圭一 Ba.吉岡満則 Dr.岩田"GUNTA"康彦 Key.&Ag.松原博)
Z旗horns(Tr.阿久澤一哉 Tr.ケニートー Sax&Fl&Pc.Chouemon Tb.Ozaki) Pia.貴日ワタリ
東映アニメーションのロボットアニメのTVサイズ映像を集めたDVD「燃えろ! 東映スーパーロボット主題歌大全集」が
発売されたのを1つのきっかけに、水木一郎さんとささきいさおさんのジョイントライブ
「六本木大決戦! ロボット軍団Z まんがまつり 水木一郎 対 ささきいさお」が開催されました。
お二人だけの共演もさることながら、ロボットソングのみ、しかも当時の映像を交えてという、
前代未聞の試みとなった今回のライブ。一体どのようなものになるのか、期待に胸ふくらませておりました。
開場は前年の2013年11月にできたばかりの、六本木のEXタワー内にあるライブハウスEX THEATER ROPPONGI。
当日はまだ6月だというのに30度に届く程の暑さで、肌に刺さるほど日差しの強い日でした。
入場口である屋上庭園から、延々と階段でB2階まで下りると、出来てから半年あまりのきれいなライブスペースが。
客席は半分がステージ側の前方がスタンディング、後方がスタンド席になっており、さらに上のB2階にも座席がありました。
ステージは、奥に一段高くなった道があり、そこから伸びた階段を挟んで、向かって右側に前からベース、ドラム、コーラスブース。
その反対側にはギター、キーボード、そしてホーンブースというセッティングで、奥の壁のビジョンには、
今回のライブのロゴマークが映し出されていました。
開演時間までライブ開催にあたっての諸注意が2度アナウンスされましたが、なんとこのアナウンスされていたのは、
コーラスのアップルパイのお二人でした。
開演時間間際になると、ビジョンにTVシリーズ+1話を合わせた劇場版「ロボットガールズZ」と、
DVD「燃えろ! 東映スーパーロボット主題歌大全集」のCMが映されました。
ほどなくして客席の照明が落ち、観客から歓声が上がります。
00:SE
01:マジンガーZ (1C)
~ぼくらのマジンガーZ (1C)/水木一郎
02:ゲッターロボ! (1C)
~われらのゲッターロボ (1C)/ささきいさお
-MC-
ロボットアニメのBGMを思わせるSEが流れる中、バンドとコーラス、そしてホーン隊の皆さんが位置に着かれます。
と、中央のビジョンには、水木さんといさおさんが歌われた作品の数々が映し出されていき、観客の士気が高まります。
SEが終わり、奏でられたイントロと共に登場した水木さん。「マジーンゴー!」の声も高らかに、ビジョンに流れる映像と共に
元祖スーパーロボット「マジンガーZ」のオープニングの1番を歌われると、すぐさまエンディングへ。
あっという間に歌い終えた水木さんが退場されると、イントロと共に入れ替わりにいさおさんが登場され、
初の変形・合体ロボ「ゲッターロボ」のオープニングを力強く披露。そして「チェンジゲッター1! スイッチオン!!」の掛け声から
エンディングへ。ライブ冒頭からのスピーディーな展開に、否が応でも期待がふくらみます。
水木さんが再び登場され、いさおさんとご挨拶。
・今回の催しは、水木さんにEX THEATER ROPPONGIからイベントの打診があり、何をするか考えた結果、
今までやった事の無いいさおさんとのジョイントライブを提案したところから実現したとか。
水木さん「それでタイトルが『六本木大決戦! ロボット軍団Z まんがまつり 水木一郎 対 ささきいさお』。
最初にオレの名前がきているこの優越感」
観客笑。
水木さん「もちろんいさおさんの方が先輩ですけど」
いさおさん「たまたま俺が先に生まれて、たまたま俺が先に芸能界に入ったってだけで、
まんがのうたなら水木の方が先じゃないか」
水木さん「そうなんです! 聞いてください! 俺が高校のころ、遠足のバスの中でいさおさんの『G・I・ブルース』を
歌ったんですけど、そしたらその時先生が『いいじゃん、お前歌手になれよ』っていう言葉をくれたんです。
つまりいさおさんがいなければ、俺はここにいないんです!」
・水木さん「いつものライブだとオレが年長なんでリーダ―になってるんですけど、今日はしっかりした先輩がいるので。
"先輩"って大変なんですよ」
いさおさん「そうか? 俺は水木をおだてておけば全部やってくれるから楽」
観客笑。
・今回はメドレー以外はフルコーラス。
03:おれはグレートマジンガー/水木一郎
04:勇者はマジンガー/水木一郎
-MC-
ソロコーナーは水木さんから。偉大な勇者「グレートマジンガー」のオープニングとエンディングを続けて。
ビジョンに流れる映像と共に、オープニングではZ旗のみなさんがステージ前方に並ばれにぎやかに、
エンディングではアップルパイのお二人のコーラスで華やかに歌われました。
水木さん「次の曲はイタリアで車のCMに使われた曲です。曲の格好良さとか、疾走感で選ばれたんでしょうけど、
"ハニワ幻人 全滅だ"の意味がイタリアの人にわかるんでしょうか?」
観客笑。
05:鋼鉄ジーグのうた/水木一郎
-MC-
マグネロボシリーズ第一弾。体のパーツが磁石の力で合体するロボット「鋼鉄ジーグ」のオープニング。
この曲の特徴であり顔であるスキャットでは、水木さん、コーラスの皆さんと一緒に観客も大合唱でした。
水木さん「フランスに行った時、アンコールがおさまらなくて、用意した曲を全部歌っても、まだアンコールが起こっちゃって、
最後に1つだけ残っていたのが次に歌う曲なんですけど、現地のスタッフに『ソレはフランスで放送してないから誰も知らない』
って言われたんで、最後まで歌わなくて。でもソレしかないから歌ったら、観客のみんなが『V V V!』ってやってくれて。
知ってんじゃん!!」
観客笑。
水木さん「それでは身長57メートル、体重550トンのロボットの歌です」
06:コン・バトラーVのテーマ/水木一郎
07:行け! コン・バトラーV/水木一郎
-MC-
長浜忠夫さんが総監督を務めた長浜ロマンロボシリーズ第1作であり、
後の合体ロボットに多大なる影響を与えた「超電磁ロボ コン・バトラーV」のオープニングとエンディング。
オープニングはライブでは振り付けとコーラスが欠かす事のできない参加型の曲だけに、多くの観客の手が上がっていました。
一方のエンディングでは、覚えやすい「身長57メートル 体重550トン」フレーズで大合唱が起こりました。
いさおさんがご登場。
・水木さん「さっきフランスに行ったっていう話をしましたけど、フランスで一番人気な曲をいさおさんが歌っているんですよ」
いさおさん「この作品の前身になった映画の『宇宙円盤大戦争』で俺が主人公のデューク・フリードの声を演ってたから。
デューク・フリードは王子で、俺も王子。んふふふふ」
観客笑。
・いさおさん「作曲の菊池俊輔先生がJASRACの外国使用賞を受賞されたんだよ。フランスは著作権とかしっかりしてるから」
水木さん「なんでも視聴率100パーセント近くまでいったとか」」
いさおさん「それも権利関係がしっかりしてるからね。当時のアジアとかだとそこのところがゆるかったから」
水木さん「あのーいさおさん。今日はアジアの方からもたくさん見に来てくださってるんですよ」
いさおさん「もちろん、昔の話だよ。今はしっかりしてるからね」
・水木さん「『マジンガーZ』『グレートマジンガー』ときて、どうしてオレが歌ってないのか! くやしくてくやしくて」
いさおさん「敵が宇宙から来るから、違う感じにしたかったんじゃないか? 」
08:とべ! グレンダイザー/ささきいさお
09:宇宙の王者グレンダイザー/ささきいさお
-MC-
マジンガーシリーズ第3作目で、ロボットアニメとしては初めて、宇宙からの侵略者が敵役となった「UFOロボ グレンダイザー」より。
オープニングではアップルのお二人のコーラスと、エンディングではカインズのみなさんの「UFO UFO」の掛け声と共に、
いさおさんの風格のある歌声が場内に響き渡りました。
いさおさん「さっき歌った『ゲッターロボ』が続編になるにあたって、エンディングを変えなきゃいけない事になったんだけど、
なんでかっていったら、主役が一人死んじゃって、作家さんは全員死なせたかったらしいんだけど。
それでそのままの歌詞だと『♪リョウよ ハヤトよ……走れ―』」
観客笑。
いさおさん「ってなっちゃうから新しいエンディングが作られる事になったんだけど、
菊池先生はいつもと同じ事をやってちゃだめだっていう事で、
前作が結構ノリのいい曲調だったから、ゆっくりとはじまる曲になったそうです」
10:不滅のマシンゲッターロボ/ささきいさお
-MC-
新たな敵を迎え撃つため、新たな仲間が加わり、パワーアップした「ゲッターロボG」のエンディング。
ただならない雰囲気がからりと晴れやかに変わる曲を見事に歌われるをいさおさんに、さすがの表現力を感じました。
いさおさん「やっぱり菊池先生の編曲は偉大だよね。次の曲も菊池先生が作曲と編曲をされて、リメイクされたり実写化のうわさもある、
顔が怖いと言われたロボット。宇宙から来る的に立ち向かう、
地球が狙われてるぞという不穏な感じが実によく表れている曲です」
11:大空魔竜ガイキング/ささきいさお
12:星空のガイキング/ささきいさお
-MC-
超能力者が集まった大空魔竜隊と宇宙からの侵略者・暗黒ホラー軍団の闘いを描いた「大空魔竜ガイキング」より。
つんざくようなイントロからホーンの冴えわたるオープニングではのびやかに歌われ、
続くエンディングでは渋く男らしく決められたいさおさん。平山さんのコーラスが出色のあでやかさでした。
・いさおさん「やっぱりバンドはいいよね。カラオケはぶれないけど遊びが無いからね。バンドは呼吸してる気がするし、
ミスしてもそれがアジになるんだよ」
・いさおさん「水木と話したんだけど、ここら辺りでちょっとバラードを聞いてもらおうかな」
・観客「おぉぉおおお」
・いさおさん「さっき少し話した『宇宙円盤大戦争』のエンディングを歌います」
13:もえる愛の星/ささきいさお
14:わが友マジンガーZ/水木一郎
-MC-
「グレンダイザー」のプロトタイプである映画「宇宙円盤大戦争」のエンディング。まさか今回聞けるとは。
やさしく甘いいさおさんの低音に心地良く酔いしれると、悲しげなイントロと共に水木さんがご登場。歌うは「マジンガーZ」最終回、
そして映画「マジンガーZ対暗黒大将軍」で流れた名バラード。哀愁のある水木さんの歌声に、名シーンを思い出し、グッときました。
・水木さんといさおさんでトーク。
水木さん「いさおさんといえば"宇宙"という事で、ここでロボットから少し離れて"宇宙"の歌を歌います」
いさおさん「それでは水木一郎で……」
と、退場しながら曲紹介をしようとしたいさおさんをそのまま袖へ連れ去る水木さん。
15:キャプテンハーロック/水木一郎
-MC-
波音を越えてイントロが流れると、ロングコートに着替えた水木さんがご登場。「宇宙海賊キャプテンハーロック」のオープニング。
ご自身の代表曲の中でも思い入れの強い曲であるだけに、水木さんは鬼気迫る形相で歌われました。
・水木さん「ハーロックは今でも男の中の男、ヒーローだと思っています。『命を捨てて俺は生きる』という歌詞には、
命を捨ててでも地球を守るんだという、やさしさと強さが込められているんだと思います」
・水木さん「遠い未来の『ハーロック』の世界は、地球は荒れ果て、野原に花もさかない世界です。
その世界で、むかしは小川に水が流れ、人は笑って歌った……そういう事を子供たちに教えるような歌です。
よろしければみなさんも歌ってください」
16:むかしむかし/水木一郎
17:宇宙戦艦ヤマト/ささきいさお
-MC-
「ハーロック」の挿入歌。ナベさんと松原さんがアコースティックギターに持ち替え、カインズの貴日さんがピアニカを演奏。
3番は水木さんの先導で観客も合唱。水木さんの"哀"の表現力が変わってしまった地球を嘆くと、そこから発進したのは「宇宙戦艦ヤマト」。
この展開にはシビれました。いさおさんの歌声を後押しするコーラスの皆さんに、観客も声を重ねます。
・いさおさん「荒れた地球を元に戻すため、ヤマトはイスカンダルへ半年かけて行って、半年かけて帰ってくるはずが、
一日で帰ってきちゃって。『地球か……なにもかもみな懐かしい……』っていうんだけど、
なんせ裏番組がPTA推奨の『ハイジ』だったから。あの女の子に勝てなかったんだね」
観客笑。
・いさおさん「ヤマトが発進する時、一人の女の子が赤いスカーフを振っている。誰のためかわわからないけれど、
乗り込む男たちはみんな自分のために振っていると思っている。
……客席にも赤いスカーフを振ってる人がいると思ったら、水木のおっ立ったアレ(マフラー)か。
アイツもよくやるよなぁ……」
観客笑。
18:真赤なスカーフ/ささきいさお
-MC-
「宇宙戦艦ヤマト」のエンディングで、リメイクされた「宇宙戦艦ヤマト2199」でも艦内放送でかけられた曲。
ハリと深みのあるいさおさんの、とくにこういったバラードでの歌声は、生で聴くと胸にクるものがあります。
水木さん「いーなー。オレも『真赤なスカーフ』歌いたかったなぁー。オレには低すぎるんだよなぁー」
いさおさん「『ヤマト』もそうだけど、元々はDマイナーだったのをプロデューサーの好みで低くしたんだよ」
水木さん「Dマイナーなら『マジンガーZ』と同じだから歌えたのに! プロデューサー誰だっ!」
と言った途端にしまった、という顔をする水木さん。
19:ゲッターロボ號/水木一郎
-MC-
「ゲッターロボG」から25年後に放送された事実上の続編である「ゲッターロボ號」の2代目オープニング。
ビジョンにはここから再び映像が流されました。水木さんは「1 2 3」のカウントや「チェンジ・チェンジ」の振り付けで、
力のこもったステージングをみせられました。
水木さん「次の曲はフィリピンでとても人気になった作品のエンディングです。国によってその時の情勢とか事情で
人気になる曲が違っていて、おそらくこの歌は、当時ゴミの山で働くような子供たちに勇気を与えられたと思います」
20:父をもとめて/水木一郎
21:すきだッダンガードA/ささきいさお
-MC-
長浜ロマンロボシリーズ第2弾「超電磁マシーン ボルテスV」のエンディング。水木さんのやわらかい歌声はもちろんですが、
カインズのみなさんのコーラスやおっかけも聴きどころ。一変して明るいイントロに観客から歓声が。と、ここでビジョンにトラブルが。
「惑星ロボ ダンガードA」のオープニング。はつらつとした調子で歌ういさおさんの、普段とは一味違った魅力を堪能しました。
いさおさん「『ダンガードA』は当時リアルになっていくロボットアニメを、もう一度子供が親しみやすい、
楽しい曲を作ろうという事で菊池先生が作られました。最初に曲をもらった時はさすがに恥ずかしかったけど、
あの当時はそういう動きが必要だったんだと思います。珍しく松本零士先生が原作ですが、
後にも先にも松本先生のロボットものはこれだけです。どうやら松本先生は巨大ロボットがお嫌いだったとか」
観客笑。
いさおさん「次も菊池先生で、長浜ロマン。ロミオとジュリエットのようなロボットものです」
22:立て! 闘将ダイモス/ささきいさお
-MC-
長浜ロマンロボシリーズ第3弾であり、恋愛要素の色濃いロボットものとなった「闘将ダイモス」のオープニング。
ドラマチックな曲にいさおさんの抑揚の効いたいぶし銀な歌声が栄えます。前の曲からのトラブルからか、ビジョンに映像が出なかったのが残念。
・水木さん「いさおさん歌い方かわいいー」
・いさおさん「昔はさ、二人でスーパーの屋上とかで歌ったよな」
水木さん「昔のカラオケってでっかいテープだったんですね。
一曲歌ったらマネージャーが袖で次の曲の頭出しするためにテープを巻いてて、
その間トークするっていう感じで。昔、僕といさおさんと、あと大杉久美子さんでステージをやったんですけど、
そのテープを間違えて持ってっちゃって、次の仕事の時に『それではささきいさおさんで『宇宙戦艦ヤマト』です! どうぞ!』
って流れてきたのが『ドラえもんのうた』っていう事があって」
観客笑。
水木さん「大杉さんは『ヤマト』歌ったんですかね?」
いさおさん「聞いてみたいけどね。でもテープの時も大変だったけど、MDも大変だったよ。アレよくとぶんだよなぁ」
水木さん「いさおさんは昔からリズムを取るのが苦手なんですよ。特に3/4拍子が。
だからワルツが踊れない。『ヤマト』が3/4拍子ならよかったのに」
・水木さん「いさおさんが僕の家に遊びに来た時ね、この人! 人ンちのソファーで大の字で寝るんですよ!!
正月ですよ? お酒飲んでるからってこんなんなって寝てるんですよ」
観客笑。
水木さん「……昔はよく二人で星を見ましたねぇ……」
いさおさん「酔っぱらっってな」
水木さん「公園の芝生で寝転んでね。でもいさおさんがなかなか帰ろうとしないから、電車の中に蹴り入れて」
観客笑。
・次はいよいよ最後となる、お二人が交互に歌うロボットメドレー。
23:超常スマッシュ! ギンガイザー (1C)/ささきいさお
~超人戦隊バラタック (1C)/水木一郎
~さがしに行かないか (1C)/ささきいさお
~斗え! ゴライオン (1C)/水木一郎
~戦いの詩 (1C)/ささきいさお
~Zのテーマ (1C)/水木一郎
~いざ行け! ロボット軍団/ささきいさお 水木一郎
最後に向けたメドレーはいさおさんの「超合体魔術ロボ ギンガイザー」のオープニングから。いさおさんがのびやかに歌われると、
水木さんはマグネロボシリーズの第3弾「超人戦隊バラタック」のオープニングで代名詞である"雄叫び"を披露。
一転してのどかな「ギンガイザー」のエンディングでは語りかけるようにやんわりと歌われました。
「百獣王ゴライオン」オープニングではコーラスとZ旗のみなさんが大活躍。
映画「決戦!大海獣-グレンダイザー・ゲッターロボG・グレートマジンガー-」の挿入歌は今回のイベントのテーマソング的な歌で、
今回聞けてとても嬉しかったです。続いて水木さんが「マジンガーZ」の名挿入歌をシリアスにキリっと歌われ、
最後は「「決戦!大海獣」のオープニング。1番をいさおさんがメインで水木さんが投げ込み、
2番はその逆で、3番はお二人で歌われるという、本編のシメにふさわしい、今回ならではのとても貴重なシーンでした。
-アンコール-
-MC-
バンドとコーラス、そしてホーン隊のみなさんが退場されると、観客からアンコールの声が。
ほどなくしていさおさんと水木さんが登場されました。
・水木さん「じゃあ何を歌いますかね?」
いさおさん「せっかくアンコールいただいたからね」
水木さん「オレはアレですよ。初めて空を飛んだ時の歌をいきますよ」
いさおさん「パイルダーオンした時のな」
水木さん「!! マジンガーZはパイルダーオンしなきゃ動かないんですよ! ジェットスクランダーと合体するんですよ!」
いさおさん「俺自分の歌ったのしか知らねぇんだ」
観客笑。
水木さん「いさおさんは何歌いますか?」
いさおさん「さっき1番しか歌わなかった『ゲッターロボ!』をフルで歌うよ」
観客「おぉぉぉおぉ!」
24:空飛ぶマジンガーZ/水木一郎
25:ゲッターロボ!/ささきいさお
-MC-
アンコール1曲目は「マジンガーZ」の挿入歌で、映画「マジンガーZ対デビルマン」のエンディングにもなった曲。
水木さんがコーラスの箇所でアップルのお二人にふったり、カウントダウンで観客に手招きしたりされると、
いさおさんはその確かな歌声で、本日2回目という事を感じさせない盛り上がりを作り上げられました。
・いさおさん「最初は心配だったけどなんとか声もったな」
水木さん「実際はリハ含めて2ステージやってますけど、もちますね。
よくなにか声を保つ秘訣はって訊かれるんですけど、何も無いんですよ」
いさおさん「そうだな。毎日酒飲んで騒いでるし。それが秘訣かな」
水木さん「何もしてないのがいいんでしょうね」
・いさおさんが語るシルヴェスター・スタローン今昔。
・水木さんがバンドとZ旗horns、コーラスのみなさんをお一人づつご紹介。
・新婚の吉岡さんの左手にキラリと光る指輪。
・水木さんに頼んでバスドラに永井豪先生にサインとマジンガーZを書いてもらったガンタさん。
水木さん「なのでガンちゃんは一生オレについてくるそうです」
・松原さんは今日はアコギも担当。
・ずっと体型が変わらないナベさん。
水木さん「とあるバンドは昔と比べるとみんな体型が変わっちゃって……」
・Z旗hornsのみなさんが紹介される時、ずっと阿久澤さんの隣にいるいさおさん。
水木さん「トランペットを吹いていてあっくんはくちびる腫れたりしないの?」
手で丸を作る阿久澤さん。
水木さん「腫れたらいさおさんにキスで冷ましてもらいなさいね」
「えっ!」という顔をする阿久澤さんと、その横で「まぁ!」という顔をするケニート―さん。
・水木さん「いよいよ最後ですけども、先輩、どうしましょうか?」
いさおさん「やっぱり水木のコレでいいんじゃないか?」
と、手で宙を切るいさおさん。
水木さん「それでいいでしょうか?」
観客拍手。
いさおさん「なら俺が2番歌うよ」
水木さん「いさおさんは英語でカバーしてくれてますから大丈夫ですよね」
いさおさん「でもアレは何十年も前だしさ、あと"ゼット"じゃなくて"ズィー"って歌ってるんだよなぁ」
水木さん「じゃあ最後は"ゼット"じゃなくて"ズィー"で歌ってくださいよ」
いさおさん「おかしいだろ」
水木さん「外国で向こうの歌手がカバーする時でも、本来の発音である"ズィー"じゃなくて"ゼット"なんですよ。
だから"ズィー"で歌ってるのいさおさんだけですよ」
26:マジンガーZ/水木一郎 ささきいさお
最後はお二人で「マジンガーZ」。観客のみならず、コーラスやZ旗のみなさんも要所要所で振り付けや合いの手をされ、
2番でいさおさんが歌いだされると歓声が。「ズィー」では無かったものの、お二人の「マジンガーZ」は、
まず他では見られない貴重な光景でした。最後も今回このライブに来た人しか見られないような光景でした。
曲が終わって楽器が掻き鳴らされる中、いさおさんと水木さんがガッチリと握手をされ、
いさおさんは膝立ちでパンチ、水木さんは立ったまま指さしポーズでフィニッシュ。
アレンジバージョンの「マジンガーZ」のインストが流れる中、バンドとコーラス、Z旗horns皆さんが退場され、
いさおさん、水木さんもご退場。去り際の水木さんの「愛してるゼェェエッェット!!」の雄叫びに歓声が送られ、
有志による三本締めがあり、「六本木大決戦! ロボット軍団Z まんがまつり 水木一郎 対 ささきいさお」は終演となりました。
聡明期からアニメソングの歴史を作り上げてこられた
いさおさんと水木さんだけのライブは、アニメソング業界でもなかなかのニュース。
ロボットソングの数々を堪能できただけではなく、お二人の和気あいあいとしたトークもたっぷりと聞く事が出来て、
しかも映像と共にという、アニソンファンとして夢のようなライブでした。
補足
・当日は入場時に会場の名前がプリントされたパッケージに入ったお菓子が配られました。チーズ味でした。
・水木さん「では若輩者から……」
いさおさん「60過ぎて若輩者もねぇだろう」
観客笑。
・いさおさん「トークは長いのに脚は短い水木でした」
・水木さんといさおさんと平尾昌晃さんとNHKと衣装の話。
・いさおさん「『秘密戦隊ゴレンジャー』はねプレスリー風に歌ったんだよ。そしたら宙明先生が褒めてくれたんだよね」
・歌詞間違いそれぞれ。
水木さん「いさおさんは歌詞がとぶと止まっちゃうんですよ」
いさおさん「なんて言ったらいいかわかんなくなるんだよ」
水木さん「オレみたいに作詞するか、♪ラ~って言えばいいんですよ」
いさおさん「ラは良い音なんだよ。幸せの音って言われててね」
水木さん「そうなんですか。歌詞全部ラならいいのに」
いさおさん「じゃあ俺は今度から水木先生方式にしようかな」
観客笑。