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ANIME JAPAN FES 2014 "冬の陣"

14.1.5 TSUTAYA O- EAST

 

出演/水木一郎 串田アキラ MoJo 宮内タカユキ

   高取ヒデアキ サイキックラバー(YOFFY JOE) 和田光司 Kacky(Marina del ray) 

 

初参加/流田Project(流田豊 穴澤淳 桃山竜二 栗川雅裕)

 

司会/ショッカーO野

 

演奏/TEAM SAVER (G.奈良悠樹 Ba.吉岡満則 Dr.髭白健 Key.岸田勇気)

     featuring Z旗horns(Tr.ケニートー Tr.阿久澤一哉 Sax&Fl.Chouemon Tb.Ozaki)

 

 

2011年以来の開催となったANIME JAPAN FES "冬の陣"。

座長の水木さんと脇を固める串田さんに加え、MoJoさん、宮内さん、高取さん、サイキックラバーのお二人と、

SHSの常連ながらもSASには久し振りの参加となる面々が名を連ね、先年に病気療養から復帰されたばかりの和田さん、

"魂"ライブへの出演は2007年以来となるMarina del rayのKackyさん、

更に動画サイトへの投稿からアニソンデビューに至った期待の新星・流田Projectのみなさんといった

非常にバラエティに富んだ出演陣でライブは行われました。

 

会場は渋谷にあるライブハウスTSUTAYA O-EAST。場所も建物もAJF発祥の地であるO-EASTと変りはませんが、

前年にTSUTAYAを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブがネーミングライツを取得したため、

名称がTSUTAYA O-EASTに変りました。

 

ステージ奥には「ANIME JAPAN FES 2014 "冬の陣" Fuyu no Jin」の文字と、

向かい合うペガサスがあしらわれた新しいロゴマークが描かれた幕が掲げられていました。

 

開演時間になると司会のショッカーO野さんがご登場。

「謹賀新年」を第一声に新年のトークをされ、

観客との「スーパーアァァニィソンッ!!!?」「スピリィいいィィィイイイッッ!!!」の

ANIME JAPAN FES、「スーパーアニソン魂」でお馴染みのやり取りがあり、いよいよ開演です。

 

00:SE

01:サバンナを越えて/水木一郎

02:キン肉マン Go Fight!/串田アキラ

03:Break your spell/サイキックラバー

-MC-

 

格調高いSEが流れる中、バンドの皆さんがセッティング。

そして奏でられた1989年のアニメ「ジャングル大帝」のオープニングのイントロと共に水木さんがご登場。

激しい曲だけではない、優しくも雄邁な水木さんの魅力を堪能すると、続いて串田さんが「キン肉マン」の

オープニングでご登場。観客との打てば響くコミュニケーションを体感できるのはライブの距離感だからこそ。

一変してコンテンポラリーなイントロで登場したサイキックラバーのお二人が歌い奏でるのは、

当時の最新シングルであるアニメ「カードファイト!! ヴァンガード リンクジョーカー編」三代目オープニング。

激しくシリアスなパフォーマンスで観客を先導して盛り上げられました。

 

サイキックラバーのお二人が退場されると、高取さんがご登場。

高取さん「ぁあけましておめでとうございます!!」

そして両脇に並び立つZ旗hornsのみなさん。

高取さん「新年の景気づけにわっしょいいきたいと思います! ぅわっしょい」

観客「わっしょいっ!!」

高取さん「ぅわっしょいっ!」  

観客「ぅわっっしょい!」

高取さん「わっしょい!」

観客「わっしょい!」 

高取さん「わっしょい!」

観客「わっしょい!」  

高取さん「わっしょい!」

観客「わっしょい!」

高取さん「わっしょい!」

観客「わっしょい!」

高取さん「四六時夢中!! 祝(ハピ☆ラキ)ッ!! ビックリマァアアアン!!」

 

04:祝!(ハピ☆ラキ)ビックリマン/高取ヒデアキ

-MC-

 

ハッピーでラッキーな旅に出よう。当方大好きなアニメ「祝!(ハピ☆ラキ)ビックリマン」のオープニング。

めでためでたの楽しいステージは、一年の初めを飾るのにふさわしい賑やかさでした。

 

・ここでショッカーさんと観客に呼び込まれ、座長の水木さんによる新年のご挨拶。

 水木さん「あけましておめでとうだゼェエェエエェッ!!」

 

・水木さんが退場されショッカーさんお一人に。

 ショッカーさん「次の作品は1980年にアニメが放送されていました。

        34年前、ちょうどボクがデビューした年なので思い入れのある作品です。

        その思い入れのある作品の歌を、思い入れのある方に歌っていただきましょう!

                  M・o・J・o! MoJoさんで、『釣りキチ三平』より『若き旅人』」

 

05:若き旅人/MoJo

-MC-

 

前年に漫画連載開始から40周年を迎えた「釣りキチ三平」が1980年にアニメ化した際のオープニング。

生のホーンの音とMoJoさんの大らかな歌声は、雄大な自然を思わせ、しみじみと聞き入りました。

 

MoJoさん「ありがとう! 次はこういう所では歌った事ないんだけど、エンディングも歌ってみようと思います。

        知ってたら一緒に歌って下さい。ショッカーも出て来て歌ってよ」

 

06:俺は釣りキチ三平だ/MoJo

07:流れ星 銀/宮内タカユキ

-MC-

 

舞台袖からショッカーさんも顔を出され、観客と共に陽気ににぎやかに「釣りキチ三平」のエンディングを

手拍子で盛り上げれらました。そして宮内さんが登場して歌われたのは、アニメ「銀牙 -流れ星 銀-」のオープニング。

歌声はもちろんですが、2ヵ月前の「スーパー戦隊"魂"Ⅶ 2013 "20世紀編"」までに比べ、動きの回復ぶりが目覚ましく、

以前は足を若干引くように歩かれていたのが、今回は全くそれを感じず、宮内さんの奮励努力に感服しました。

 

宮内さん「おかげさまでしゃべれるまでになりました。今年は笑顔の年にしたいね。

    『銀』は今も続編がやってるんだよね。いつか歌いたいなぁ……。

      じゃあその『銀』からエンディングを歌いたいと思います」

 

08:TOMORROW/宮内タカユキ

09:キン肉マン旋風 (2005ver.)/串田アキラ

-MC-

 

「銀牙 -流れ星 銀-」のエンディング。恥ずかしながら復帰後の宮内さんのバラードを聴くのは初めてでしたが、

以前に比べ全く遜色無く感じ、歌詞の内容が宮内さんが重なった事もあって、一層深く心に沁みました。

雰囲気逆転。「キン肉マン」三代目オープニングを2005年に再録したバージョンを、串田さんが激しくパワフルに歌われました。

 

串田さん「『キン肉マン』。イイよねぇ。『旋風』だもんねぇ。おれもクッシー旋風を巻き起こしたいなぁ」

 

10:炎のキン肉マン/串田アキラ

-MC-

 

残る一つのオープニングである「炎のキン肉マン」で「キン肉マン」のオープニングをコンプリート。

観客のレスポンスを一身に受け、歌詞に合わせてKickやJumpを繰り出すステージングをみせる串田さんは、まさにライブの人。

 

ショッカーさん「『流れ星 銀』に『キン肉マン』と『週刊少年ジャンプ』作品が続いておりますが、

         次も『ジャンプ』からお届けします。久し振りに帰ってきてくれました!

        Marina del ray、Kackyさんの登場で『リングにかけろ』より『明日への闘志』!!」

 

11:明日への闘志/Kacky(Marina del ray)

-MC-

 

連載開始から27年後にアニメ化した「リングにかけろ1」シリーズのオープニング。

7年ぶりの"魂"ライブ出演となるKackyさんは、サポートギタリストのイッチーさんと共に、

その年月を感じさせないアジテートで観客に挨拶をされました。

 

Kackyさん「お久し振りです! Marina del rayです! ちょっと相方が旅に出ているので、今日はイッチーと一緒です!!」

Marina del rayでの活動を休止中のTATSUOLOGYさんに代わり、高らかにギターをかき鳴らすイッチーさん。

Kackyさん「じゃあ次は『リングにかけろ1 世界大会編』エンディング! 『虹の彼方』!!」

 

12:虹の彼方/Kacky(Marina del ray)

-MC-

 

2004年のアニメ化から7年後、2011年に制作された第三期「世界大会編」のエンディング。

オープニングとは一味違うやさしいKackyさんの歌声は、さわやかなアッパーチューンにぴったり。

 

・久し振りだけどマイミクのKackyさんとショッカーさん。

 ショッカーさん「『リンかけ』いいよねぇ」 

 Kackyさん「車田正美先生の作品なんで」

 ショッカーさん「続いても車田作品! 『星闘士星矢』です! 『女神の戦士~Pegasus Forever~』!!」 

 

13:女神の戦士~Pegasus Forever~/Kacky(Marina del ray)

14:未来聖闘士Ω~セイントエボリューション~/流田豊

-MC-

 

OVA「聖闘士星矢 冥王ハーデス編」の冥界編とエリシオン編のオープニング。物語の新生に相応しく、荘厳な中にポップさのある曲を、

入魂の歌唱とパフォーマンスでKackyさんが魅せられると、入れ替わりで仮面につなぎ姿の流田Projectのボーカル・流田さんがご登場。

お一人ながらも当時放送中のアニメ「聖闘士星矢Ω」新生聖衣編のオープニングを、ギターをかき鳴らし、気勢ある歌声を響かせました。

 

・ショッカーさん「"Project"なのに一人?」

 流田さん「そんなT.M.Revolution的な」

 ショッカーさん「前ラジオで"T.M.Revolutionのみなさんでーす"って紹介したら

        怒られたって話があって……」

・ショッカーさんと流田さんとトークをされている間にバンドの皆さんが退場され、

 カホンやマイクスタンドがセッティング。そして流田Projectのみなさんが揃いのツナギ姿でご登場。

・元々アニメソングが好きでバンドでカバーをして動画サイトに投稿していたのがきっかけで

 「聖闘士星矢Ω」のオープニングを歌う事になった流田Projectのみなさん。

 ショッカーさん「2013年は大活躍だったみなさんには、2013年話題のアニソンをカバーしてもらおうと思います!

        Linked Horizonではなく流田Projectが歌います! 『進撃の巨人』より『紅蓮の弓矢』!!」

 

15:紅蓮の弓矢/流田Project

-MC-

 

2013年を席巻し、NHK「紅白歌合戦」でも歌われたアニメ「進撃の巨人」の初代オープニングをアコースティックでカバー。

最後のサビを情感たっぷりにタメるアレンジがされていて、元々ドラマチックな曲が更に劇的な表情を見せていました。

 

・さらにスタッフさんがマイクスタンドや譜面台がセッティング。

・マフラーをなびかせギターを持った水木さんを筆頭に、串田さん、MoJoさんのお三方と一緒に、

 流田さんと同じ仮面の額に"谷"と書かれたをものつけてピアニカを持った方がご登場。

 以上のメンバーが今回のユニット「ザ☆シャチョーズ」のみなさん。

・ショッカーさん「どうですか共演してみて」

 流田さん「同じステージに立てるなんて夢の様で、もう、お母さんっ!! って感じです」

 水木さん「え? クッシーがお母さんみたいって事?」

 串田さん「え゛?」

 ショッカーさん「じゃなくて、思わずお母さんに電話しちゃうくらいだって事! お母さんいくつ?」

 流田さん「えっと50……55歳くらいですね」

 ショッカーさん「そうか、じゃあアニキとか知ってる世代だもんね……ってお前は誰だ!!」

 驚くピアニカの調整をしていた仮面の方。「あ、どうも流れなかったProjectです」

 ショッカーさん「額に"谷"って書いてあるけど……さては谷村だな!」

 「はい! 谷川です」と、仮面を外す仮面の方。

 ショッカーさん「ちゃんと紹介しましょうね。谷本貴義!!」

 なんと、谷本貴義さんがサプライズ登場。

 この日から約1週間後に開催される谷本さんと流田Projectのみなさん、喜多修平さんのジョイントライブ

 「タニー・喜多ぽん・流田Project スペシャルジョイントライブ 2014~ドイツからお帰りなさい編♪~」で

 これから演奏する曲をセッションする予定が、この日に演奏する事を知り、水木さんに相談したところ、

 「なら出ちゃえば?」の一声で急遽出演する事に。

・そしてこれから演奏すのは「記憶をとりもどせ」が「若さをとりもどせ」?

・高音パート「♪俺との愛を守る為~」を誰が歌うかお楽しみ。

 

16:愛をとりもどせ!!/ザ☆シャチョーズ 流田Project

-MC-

 

この年アニメ化30周年を迎えた「北斗の拳」の初代オープニングをアコースティックで披露。

低音パートは水木さんとMoJoさんを中心に皆さんが代わる代わる歌われ、注目の高音パートは

なんと串田さんが担当。それに流田さんが続くという、まさに今回だけの特別な一幕でした。

 

・水木さんとショッカーさんを除いたみなさんが退場され、スタッフさんが機材を撤収。

 ネックにマフラーを巻いたギターをスタッフさんに手渡そうとするも、誰もいなくて焦る水木さん。

・ショッカーさん「次に歌って頂くのは今日、まさに本日深夜から放送するアニメ『となりの関くん』の、

        これは挿入歌になるんでしょうか?」

 水木さん「はい。原作の森繁拓真先生が詞を書かれたんですよ。

     歌詞を見たらその詞が『おかあさんといっしょ』の"うたのおにいさん"風と

     王道のロボットソング風どちらでも行ける様なイイ歌詞なんですね。

     それでレコーディングの時にどっちが良いですか? って伺ったら、

     やっぱりロボットソング風でという事で熱く歌いました」

 

17:団欒! ロボット家族/水木一郎

-MC-

 

アニメ「となりの関くん」より、主人公・関くんの持つ(持つ?)ロボット家族を歌った挿入歌。原作の森繁先生の作詞だけあり

作品内容を思わせる面白い歌詞で、真っ向から歌われる水木さんの姿勢がその面白さをより際立たせていました。

 

ショッカーさん「やっぱりアニキは元気ですね。アニキ元気っ! という事で。

        さて、次は元気になって帰ってきたこの人に登場してもらいましょう!

        和田光司さんで『Butter-Fly』!!」

 

18:Butter-Fly/和田光司

 

2014年でアニメが15周年を迎えた「デジモンアドベンチャー」のオープニングで和田さんがご登場。病気の再発から復帰されてから

まだ3カ月と間もないながら、渾身の歌唱を見せられ、最後のサビでマイクを客席に向ける姿はとても嬉しそうでした。

 

・ショッカーさん「よく帰って来てくれました! せーので"おかえり"。せーのっ!!」

 ショッカーさん&観客「おかえりー!!」

 和田さん「ただいまー!!」

 ショッカーさん「いやー、帰ってきてくれて凄くうれしいですよ!」 

・和田さんのブラジル行きを串田さんが狙っている。

・ショッカーさん「デジモンですよデジモン! 今テレ玉でやってんだよね」

 和田さん「詳しいですねぇ」

 ショッカーさん「見てるもん! イントロが聞こえると太一たちがデジタルワールドに入ってくシーンを思い浮かべちゃうんですよ。

        だからもう今回久し振りに聞く事が出来て嬉しくて嬉しくて」

・ショッカーさん「『デジモン』の印象が強いですけど、次は『デジモン』以外の作品に行きたいと思います!」

 観客「ぉおぉおお!?」

 ショッカーさん「やっぱりこの作品も春先とかに歌って欲しいっていう声が凄く多いんですよ。

        でもいろいろ縛りが難しいみたいなんですよね、『超生命体』だもんなぁ…

 観客「ぉおぉおおぉぉおおお!?」

 ショッカーさん「もうみなさんおわかりですね? 『トランスフォーマー』特集だっ!!」

 観客「おぉおぉおお!」

 ショッカーさん「では、久々の復活でみんなを熱く、"炎"のように燃え上がらせてくれたという事で……」

 と、スタッフの方が駆けより、なにやら耳打ち。 

 ショッカーさん「……大変失礼しました。わたくし順番を間違えてしまいました」

 和田さん「すごく時間が押してるのかと思いましたよ」

 ショッカーさん「これは本当に申し訳ありませんでした。本当に嬉しかったもので。失礼しました」

・ショッカーさん「気を取り直しまして。次も『デジモン』シリーズから行きたいと思います!!」

 

19:FIRE!!/和田光司

-MC-

 

こちらは先年に終了から10年経ったデジモンシリーズ第4作目「デジモンフロンティア」のオープニング。

現在の心境と重なるであろう歌詞を、力いっぱいに歌う和田さんのお姿には感慨一入でした。

 

ショッカーさん「……もうネタばれしてしまったので隠しません! 『トランスフォーマー』特集です!」

 

20:炎のオーバードライブ~カーロボットサイバトロン~/和田光司

21:TRANSFORMER-Dream Again/サイキックラバー

-MC-

 

「トランスフォーマー」特集の一曲目は「トランスフォーマー」15周年記念作品「トランスフォーマー カーロボット」のオープニング。

ホーンがキリっと演奏を引き締める中、和田さんの全身全霊のステージングを見せられると、「TRANSFORMER!」の声と共に

サイキックラバーのお二人が歌うは「超ロボット生命体トランスフォーマー マイクロン伝説」初代オープニング。

サイキックラバーらしいバリバリのロックチューンを会場に鳴響かせるも、YOFFYさんの様子が少し妙。

 

・YOFFYさん「今歌ったのは僕らのデビュー曲なんですけど、もう何年前? 10年前かな? 

              ……ちょっと待ってベルト壊れちゃって……」

 と、観客に背を向けてベルトに手をかけるYOFFYさん。

 JOEさん「地味な画!!」

 治らなかったのか、YOFFYさんはベルトを抜き取り、客席へプレゼント。

・YOFFYさん「『トランスフォーマー』がハリウッドで実写化して、なんの関係も無いのに浮かれてたものの、

               ブームに乗れなかったサイキックラバーではありますが、もう一つのデビュー曲も歌いたいと思います!!」

 

22:NEVER ENDING ROAD/サイキックラバー

23:Transformers~鋼鉄の勇気~/高取ヒデアキ

-MC-

 

前曲と同日に別シングルで発売されたもう一つのデビュー曲で「マイクロン伝説」初代エンディング。

歌詞の内容がそのままサイキックラバーのお二人と重なり、前年のデビュー10周年を越えられたこの時に聞くと感慨深いものがありました。

そして颯爽と登場した高取さんが歌うのは「マイクロン伝説」の二代目オープニング。のびやかなハイトーンで聞かせるだけではなく、

一旦溜めてからの拳を挙げるアジテートで観客を盛り上げる様子に、高取さんの匠さを感じました。

 

高取さん「次の曲はワタクシがアニソンに足を踏み入れて間もない頃に歌った曲なんですが、

     当時はC・O・A。COA(コア)という二人組のユニットでやっておりました。

         せっかくなんで今日はその二人で演って見たいと思います!」

と、ギターを携え、金色の長髪をなびかせながら登場したのはNobuさん。

高取さん「妹ではありません! 弟です!!」

ニコニコと客席へ手を振るNobuさん。

高取さん「ではそんな弟とのユニットで、レコーディング以来初めて歌います! 『あの夢の彼方へ』」

 

24:あの夢の彼方へ/COA

25:トランスフォーマーZのテーマ/水木一郎

-MC-

 

岸田さんのピアノソロから劇場版「ビーストウォーズ~超生命体トランスフォーマーメタルス コンボイ大変身!」のオープニング。

アニソンではあまり見られない燻銀でシリアスな高取さんと、終始笑顔でステージを左右に動くNobuさんの好対照なステージングが魅力でした。

そしてOVA「トランスフォーマーZ 新総司令官 ダイアトラス登場!」のオープニングで悠然と水木さんが登場。

ホーンのみなさんの演奏が清々しく、間奏のサックスソロも爽快で、水木さんのどっしりとした歌声と良いコントラストを醸し出していました。

 

・水木さん「久し振りに歌ったら出だし間違えてやんの。こんないい歌なのにあんまり歌ってないんだよなぁ。

     次の曲もすごく良い歌で、歌詞が良いんだよ。でも全然歌ってなくて、

     多分1000曲ライブ以来だから、15年ぶりに歌います。『未来の君へ』」

 

26:未来の君へ/水木一郎

-MC-

 

OVA「トランスフォーマーZ 新総司令官 ダイアトラス登場!」のエンディング。まさか聞けるとは思いませんでした。

水木さんの歌声はやさしくも力強くて包容力があり、背中をおされているようでポジティブな気持ちになれました。

 

・ショッカーさん「1000曲ライブ来てた人ー!?」

・ショッカーさん「いよいよラストブロックです」

 観客「えぇえええー」

 ショッカーさん「最後は盛り上がるやつを立て続けに行こうと思います! この辺とかね……」

 と、ショッカーさんがご自分の着ているTシャツを指差すと、そこには「レッドバロン」などのヒーロー達が。

 ショッカーさん「この歌をやるわけじゃないですからね? 盛り上がるといえばヒーローソングでしょう!!

        じゃあ行きましょう! スゥゥパァァヒィロォオオ!?」

 観客「スピィィイリッツ!!」

 ショッカーさん「まずは! 宮兄の登場です! 今年初名乗りで紹介しましょう!

          太陽の子! 仮面ライダーBLACK! R! X!!」

 

27:仮面ライダーBLACK RX/宮内タカユキ

28:星雲仮面マシンマン/MoJo

29:宇宙刑事ギャバン/串田アキラ

30:ウルトラマン物語~星の伝説~/水木一郎

-MC-

 

宮内さんの「Wake Up!」の声も高らかに「仮面ライダーBLACK RX」のオープニングからラストスパート。

緊迫感のある中に時折垣間見えるやさしい歌声に、宮内さんの表現力の回復の程が伺えました。

続いては2014年で放送開始30周年を迎えた「マシンマン」のオープニングでMoJoさんがご登場。

軽快にステージを動き回って盛り上げられると、続く串田さんは「宇宙刑事ギャバン」のオープニングで観客と呼応し、

雄々しく精悍な空間を造り上げられました。そして奏でられたイントロに驚愕。映画「ウルトラマン物語」のエンディング。

大好きな曲で「ウルトラマン」を象徴する曲の一つだと思っています。それが生のホーン隊と共に聴く事が出来るとは。

水木さんの成熟した今の表現力が、歌詞の深みや曲の雄大さをさらに際立たせ、またと無い感激の経験になりました。

 

・水木さん「ウルトラマンも歌ってるんですねぇ。今歌ったのは『ウルトラマン物語(ストーリー)~星の伝説~』という映画の歌ですが、

            おなじタイトルで『ウルトラマン物語(ものがたり)』という歌もあるんですが、読みが違うんですね」

・以前出たライブDVDの編集に立ちあい、自らのお腹に驚愕した水木さん。

 テレビ番組の企画でダイエットを始めるも、その番組がなくなってしまったとか。

 水木さん「でもいいんです! 今はどんな衣装も着れますから!

     でも正月なのにお餅が食べられないんです! 僕の大好きなお餅が!」

・「今年からまるくなる」と、"キレない宣言"をした水木さん。

 

31:ぼくらのバロム1/水木一郎

 

"みんなで呼ぼう"。一時期、水木さんの代名詞ともなった特撮「超人バロム・1」のオープニングで本編ラスト。

ホーン隊のみなさんの奮闘に負けじと、水木さんの"雄叫び"も冴えわたります。途中でショッカーさんを呼び込み、

お二人でバロムクロスをされ、後奏での水木さんのロングトーンとショッカーさんのポージングでライブは一旦の終了となりました。

 

-アンコール-

 

水木さんとバンド、コーラスのみなさんが退場されると、客席からアンコールの声が。

しばらくするとそれに合の手を入れながらショッカーさんが登場され、

ショッカーさん「スゥパァアニソン!?」

観客「スピリィィィッツ」

の合言葉で今回の出演者のみなさんを呼び込みます。

 

-MC-

 

・アップルのお二人以外、見事に女性がいないステージ上。

・この編成でのライブは初となるのバンドの皆さんをご紹介。

・今回のリーダーはお馴染みのベース・吉岡さん。NOメガネで奥さんも来場されず、ショッカーさんのツッコミ封じ。

・ショッカーさん「新しく参加してくれたメンバーはイケメンぞろいで……」

 と、自分を指差す吉岡さん。

・ドラムの髭白さんを髭剃りと呼んではいけない。

・ギターの奈良さんとキーボードの岸田さんは名前の読みが同じ"ユウキ"。

 水木さん「アニソンには勇気が必要ですから」

 ショッカーさん「上手い!」

・ショッカーさん「えっと一番端っこにいるのは谷……谷……」

 谷本さん「谷山です」

・久し振りのKackyさん。

 水木さん「ありがとうございます。アップルに曲を書いて頂いたそうで……」

 Kackyさん「いやいやいや」

 水木さん「お前達そういう事はちゃんと言えよ!!」

 先生の急なおしかりを受けて驚くアップルパイのお二人。

 途端に舞台の上下から総ツッコミ。

 ショッカーさん「さっき今年は怒らないって言ったじゃん!!」

 水木さん「あっ!」

 ショッカーさん「今のツッコミ早かったなぁ。ステージの上と下で息ぴったりだったもん」

 MoJoさん「記憶をとりもどせ」

 Kackyさん「あの、昨年は先生にも書かせて頂いたんですけど……」

 水木さん「あっ!」

・大福が好きなJOEさんに水木さんからダイエットの厳命が。

・ショッカーさん「じゃあアニキ、最後はみんなで歌えるやつを」

 「コレかい?」と、右手を斜めに振り上げる水木さん。

 ショッカーさん「それは春のやつ! 今日は三つのやつ!」

 水木さん「すぐ吹こうとして待ってくれてるけど、まだいいですよ」

 そう言われて構えを解くホーン隊のみなさん。

 水木さん「バンドの皆さんよろしいですか? じゃあいきましょう!!」

 ステージ上の全員がいざ、という姿勢になった、その瞬間。

 水木さん「……っと待って」

 急に止められその場につんのめる出演者の皆さん。

 

32:バビル2世

-MC-

 

最後はアニメ「バビル2世」のオープニングを出演者全員で大合唱。Nobuさんもこっそり参加。

歌詞を先導したり中心に立ってリードする水木さんでしたが、2番終わりの間奏でショッカーさんに歌詞と"三つのしもべ"の

ポーズをやるよう急に厳命。ショッカーさんは見事にロプロス、ポセイドン、ロデムを演じ分けて応えられました。

 

ショッカーさん「アニキ! 新年一発目という事でここはひとつありがたいヤツを」

水木さん「ん? あぁ……」

出演者のみなさんと演奏、コーラスのみなさんがステージに横並びに。

ショッカーさん「揃いました。ではアニキ! ここでおめでたいのを一発!」

水木さん「……えー……みなさん……」

ショッカーさん「"三本締めZ"ですよ!」

水木さん「あっ!」

ショッカーさん「今本当に忘れてたでしょ!?」

 

33:三本締めZ

 

無数の意味を持つ"zillion"や、"Z"から"Zero"への物事が巡り巡る意味を含む、

ありがたくもおめでたい「三本締めZ」を、舞台の上下問わず会場一体となって行い、年の初めらしい締めとなりました。

 

観客の拍手の中、ショッカーさんによってコーラス、演奏、出演者のみなさんが紹介されつつご退場。

 

ショッカーさん「みなさん楽しんでくれましたかぁあっ!?」

観客「おおおぉぉ!!!」

ショッカーさん「楽しんだかぁあああ!?」

観客ぉおおおおぉおおおおお!!!」

ショッカーさん「今年もいい年にしようぜぇええ!」

観客「おおおぉおおお!!!」

ショッカーさん「それじゃあ約束のっ! スーパーアニソンッ!!?」

観客「スピリィイイイイッッッ!!」

ショッカーさん「ショッカーO野でしたッ!!!」

 

ステージにマイクを置き、ショッカーさんがご退場。

かくして2014年最初の"魂"ライブ「ANIME JAPAN FES 2014 "冬の陣"」は終演となりました。

 

各出演者の代表曲はもちろん、思わぬ曲が披露されるのが年始のAJFの特徴ですが、

今回はオープニングに比べるとあまりライブで披露される事の無いエンディングにもスポットが当たれられるという、

今までの"魂"ライブとはまた少し違った雰囲気を感じました。

初のバンドでの参加となる流田Projectのみなさんがアコースティックコーナーを任されるというのも興味深く、

今後の展開が一層楽しみな年明けとなりました。

 

 

ゲスト/イッチー 谷本貴義 Nobu

 

 

補足

 

・「となりの関くん」のエンディング「Set Them Free」を叩いている神保彰さんのライブが

  O-EASTの下にある渋谷DUO Music Exchangeで行われていました。

 

・「愛をとりもどせ!!」最後の伸ばす所でお互いを見会って伸ばしまくる串田さんとMoJoさん。

 

・TEAM SAVERのみなさんは「NEO GENERATION 2013 Steppin' X'mas」でも演奏されていたとか。

 とてもエネルギッシュな演奏と、時折一緒になって歌っている様子に好感触。

 

・MoJoさん「久し振りにAJFに出させてもらいましたね」

 ショッカーさん「兄さん、ここんところ連続で出てるじゃん!!」

 MoJoさん「いやいやそっじゃなくて」

 水木さん「記憶をとりもどせ」

 MoJoさん「違うってえー。冬のAJFに出させてもらうのは久し振りなんだよ」

 ちなみにMoJoさんがAJF(SAS)に出演されたのは07"冬の陣"以来。

 

・水木さん「今年は今まで歌ってこなかった曲達も歌ってあげたいです」

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