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水木一郎・堀江美都子 ふたりのアニソン#11

13.10.14 ヤクルトホール

 

出演/水木一郎 堀江美都子 

 

演奏/Key&Co.貴日ワタリ B&Co.村上聖 Dr.板垣正美 G.鍋嶋圭一 カラオケ

 

 

アニソン界を牽引し続けている水木一郎さんと堀江美都子さんによる「ふたりのアニソン」。

毎年10月の三連休の最終日に開催されているジョイントコンサート「ふたアニ」も11年目。

落ち着いた雰囲気の中でお二人の楽しいお話とここでしか聞く事が出来ない楽曲を堪能できます。

 

会場は東京、新橋にあるヤクルトホール。

前年の2012年は10回記念という事で、ヤクルトホールではなく第一生命ホールで開催されたので、

ヤクルトホールで開催されるのは2年ぶりになります。

大人な雰囲気が漂う中、いよいよ開演です。

 

01:Now and Forever (1.5C)/水木一郎 堀江美都子

02:戦え!七人ライダー/水木一郎 堀江美都子

-MC-

 

「♯6」から歌われているオリジナル曲「Now and Forever」のイントロと共に幕が上がります。

水木さんはビシッとフォーマル、堀江さんはピンクのドレスでエレガントな装い。しっとりとした「Now and Forever」の後は、

「仮面ライダーストロンガー」の挿入歌を勇壮に歌われ、緩急の効いたスタートとなりました。

 

・まずはお二人からご挨拶。

・水木さん「『ふたりのアニソン』も11年目ですよ」

 堀江さん「11年やっても持ち歌が増えてくから、いつまでたっても持ち歌を歌い終われないんですよね」

・当日の堀江さんのお弁当は諸事情でバナナだけ。

 堀江さん「おはしがね間に合わなくて」

 水木さん「アレですね、あなたもバナナ世代なんですよね、見た目はマンゴー世代なのに」

 堀江さん「うるさいわねっ!」

・水木さん「そもそもなんで『ふたアニ』がはじまったかと言いますとね…」

 堀江さん「アニキ、それは後で話す段取りです」

 水木さん「あ…」

 観客笑。

 

03:マジンガーZ/水木一郎

04:キャンディ キャンディ/堀江美都子

05:キャプテンハーロック/水木一郎

06:ハロー! サンディベル/堀江美都子

-MC-

 

まずは名刺代わりにお二人の代表曲であり、エイジレスなアニメソングオブアニメソングの数々を。

日本人なら一度は聞いた事があるであろう「マジンガー」「キャンディ」のオープニングはもちろん、

「ハーロック」は一段と鬼気迫るものがあり、久し振りにフルサイズで聞けた「サンディベル」は爽快でした。

お互いが歌われている様子を傍らで見守り合う光景は「ふたりのアニソン」ならでは。

 

・堀江さん「アニキ、最初からガッツリ歌い過ぎ。気持ち込めすぎですよ」

・水木さん「『サンディベル』の時のお客さんの掛け声は凄かったですね。渋谷 Eggman時代のライブを思い出しましたよ」

・アイドルと同じくらい仕事をさせられている水木さんの健康トークは長くなる。

・「ふたりのアニソン」がはじまった話。呼ばれないなら作っちゃおう。

・次のコーナーは「11年目の今、歌いたい曲」

 

07:風の少女/堀江美都子

-MC-

08:明日に向かって走れ/水木一郎

-MC-

 

堀江さんの40周年記念曲ともいえる「風の少女エミリー」のオープニング。ひたむきに前向きな歌詞を乗せる堀江さんの澄んだ歌声は、

聞く度に心地良く胸を打ちます。続く水木さんは、レコーディング当時、作曲のすぎやまこういち先生が

水木さんを絶賛されたというエピソードから、「マシンハヤブサ」の挿入歌。

やわらかい中にも芯のある歌声は当時と変わらず、笑顔で歌われているのが印象的でした。

 

・スタッフさんによってソファーが運ばれ、お二人のトークと共に歌を楽しむコーナー。

・ここからは演奏はカラオケに切り替わるのが通例なのですが、今回はバンドの皆さんも途中までご一緒。

 ということで、バンドメンバーの紹介。バンド名は現在募集中。

 水木さん「いいんじゃないですか『ふたアニなんとかズ』とかで?」

 堀江さん「やです!」

・まず最初は「とりかえっこバトル」

・堀江さん「あたしはね、去年『グランプリの鷹』やったんですけど。アレがとても評価を頂けたんですよ。持ち歌以上に」

 水木さん「だってアナタの場合、持ち歌が素敵なのはあたりまえじゃないですか」

 堀江さん「そうなんですかね? なので選んだのは『マシンハヤブサ』です」

 観客「おぉおお」

・水木さん「私はですね…『魔法のマコちゃん』…」

 観客「おぉおおぉぉぉ」

 水木さん「選んでちょっと失敗したなぁって思ったんですよ『♪どっこからきたっのぉ~おッ?』がどうやって言えばいいのか」

 堀江さん「しゃくりのないマコは認めませんよー」

 

09:ダッシュ! マシンハヤブサ/堀江美都子

-MC-

10:魔法のマコちゃん/水木一郎

-MC-

 

「ハヤブサ」つながりでオープニング。「ちょっと違う感じで」との宣言から「シフト・アップ」「シフト・ダウン」は水木さんの様に雄叫ばず、

淡々とした口調で歌いだした堀江さんは、シリアスに高らかに歌いあげられました。その堀江さんに「わかってる? セリフだよ?」と、

送りだされた水木さんは「魔法のマコちゃん」のオープニング。

情感を込めて歌われた水木さんでしたが、一番のセリフでもの凄くテレてしまい、二番最後のセリフが「だって……わかってー」と

詰まってしまい、堀江さんと観客から総スカンをくってしまいました。

 

・水木さん「やっぱり恥ずかしいなぁ…」

 堀江さん「この曲はあたしが14歳の時の曲なんですけど、14歳って多感なころじゃないですか? あのセリフは恥ずかしかったですよー」

・水木さんが提唱する"堀江さんムード歌謡元祖説"

・続いてはお二人が歌ってみたかった曲をカバーする「ないものねだりバトル」。

・「ルパン三世」と「ラ・セーヌの星」のお話。

・黒い水木さんと黒い堀江さん。

 

11:ムーンライト伝説 (2C)/堀江美都子

-MC-

12:あしたのジョー~美しき狼たち~/水木一郎

-MC-

 

「美少女戦士セーラームーン」シリーズを象徴する曲を、「セーラースターズ」でギャラクシアを演じられた堀江さんが歌われます。

オリジナルの雰囲気を再現しつつ、堀江さんの力量があふれ出ていました。水木さんはご自身がカバーもされている、

劇場版「あしたのジョー」の主題歌。歌の世界観そのままに情感をもって詞を表現される様に、水木さんの真骨頂を見ました。

 

・ここでバンドのみなさんはキーボードの貴日さんを残して退場。

・年齢を重ねると歌えるキーが下がるのが通説。でもアニソン歌手はキーが下がらない。

・水木さん「ちょっと失敗しちゃったかなぁ、歌いたい歌と歌える歌って違うもんなぁ」

・次は「超レアバトル」。

・水木さん「毎回オレが負けちゃうんだよなぁ」

 堀江さん「やっぱり男の人はカッコいい曲が多いですけど、女の人の方がいろんなジャンルの曲を歌えるんですよ」

 水木さん「じゃあ、音頭はどうでしょうね?」

 堀江さん「音頭もねーあるんですよー!」

 堀江さんノリノリ。

 

13:アッコちゃん音頭 (2C)/堀江美都子

-MC-

14:ロボコン音頭 (2C)/水木一郎

-MC-

 

堀江さんが主役を務められた劇場版「ひみつのアッコちゃん 海だ! おばけだ! 夏祭り」のエンディング。

しっかりと"アッコちゃん"で歌う堀江さんと、カラオケに合の手が入っていて驚く水木さん。

一方の水木さんは「がんばれ!! ロボコン」の夏期エンディング。「フンギャラトット ポカパッパ」のフレーズを

当時と変わらないお声で歌いながら、変顔も交えて堀江さんを笑わせようとするも、上手くいかない水木さん。

 

・「フンギャラトット」は「Gu-Guガンモ」みたい。

・水木さん「ミッチには勝てないなぁ。次の超レアは食べ物バトルにしましょう!」

 堀江さん「いいの? いっぱいあるよー!」

 水木さん「実はレコーディングしたてのがあるんですよ」

 堀江さん「あたしはねー。レコーディング以来初めて歌いますね」

 

15:しゅうまいまーい (1C)/堀江美都子

-MC-

16:「食べるほどに、強くなる。」~ギュージンガー・ブラックのテーマ~ (1C)/水木一郎

-MC-

 

乳幼児教育研究所所長の阿部直美さんによる「阿部直美のベストヒット 手あそび歌あそび3」というCDに収録されている、手あそび歌。

中華的なメロディを、かわいらしい声できれいにころころと歌われる姿に、堀江さんの巧みさをみました。

そして水木さんは鹿児島黒牛の「伝道牛(でんどうウシ)」(PRキャラクター)ギュージンガー・ブラックのテーマソング。

オールディーズのアニソンを彷彿とさせる、水木さんの良さが活きる力強い曲で、水木さんも揚々と歌われていました。

 

・堀江さん「バナナ一本の私には焼き肉の歌はクるものがありますね」

・堀江さんのおススメは崎陽軒の炒飯弁当。天敵はグリーンピース。

・水木さんは崎陽軒のひょうちゃんマニア。

・ここからはソファーが撤収され、バンドの皆さんが合流。

・つづいては、お互いの聞きたい曲を選ぶ「リクエストコーナー」。

 

17:キミのひかり/堀江美都子

-MC-

18:たたかえ!! シージェッター海斗/水木一郎

 

水木さんからのリクエストは、映画「ドラえもん のび太と奇跡の島 ~アニマル アドベンチャー~」より挿入歌。

堀江さんのお声はクリアな中にもどこかせつなさを感じさせ、郷愁を誘われました。その堀江さんのリクエストは、

石ノ森萬画館での見る事ができる映画「シージェッター海斗 特別編」より水木さんご自身が作詞、作曲された劇中歌。

作中で憧れとされる海斗の雄々しさを水木さんが見事に歌い上げられた"生命の歌"です。海原バババーン。

 

19:ほしいものは勇気/堀江美都子

-MC-

20:ぼくらの元気/堀江美都子

-MC-

21:グローイング・アップ/堀江美都子

 

跳ねる様なビートをつま弾くベースと、軽快に刻まれるギターに乗って堀江さんが登場されて歌われるのは、

「ぐるぐるタウン はなまるくん」のイメージソング。村上さんと松尾さんも前方に出てこられ、とても楽しそうな一幕でした。

"勇気"と"元気"を歌う事が、今のご自身に必要な事であると語られた堀江さん。「ほしいものは"勇気"」のあとは「ぼくらの"元気"」。

映画「ザ・ドラえもんズ ドキドキ機関車大爆走!」のエンディングは、文字通り元気いっぱいに。

 

堀江さん「人生には波っていうか、山と谷があると思います。ちょうど、今年は私の、家族を含めて谷の時期みたいで。

    だから今日は自分を元気づける曲を選んでみました。……次の曲も、"すべてはこれから いつでもこれから"と、

     歌う度に元気をくれる曲です」

 

歌われたのは、堀江さんご自身だけではなく、多くの人を元気づけてきた「私のあしながおじさん」のオープニング。

堀江さんのお話もあって、この歌に元気づけられた一人である身としては感じいるものがありました。貴日さんのコーラスも素敵。

 

22:バビル2世/水木一郎

-MC-

23:行け! コン・バトラーV/水木一郎

-MC-

24:ルパン三世愛のテーマ/水木一郎

 

「バビル2世」のオープニングのイントロに乗り、風格をもって登場された水木さん。コーラス無しで水木さんのお声のみのバージョンを

聞く事ができるのも「ふたりのアニソン」ならでは。続いては久し振りに歌われる「超電磁ロボ コン・バトラーV」よりエンディング。

多くの人がそうであるように水木さんもこの歌でコン・バトラーの身長と体重を覚えられたとか。そしてソロコーナーのラストを飾るのは、

「ルパン三世(新)」のエンディング。水木さんは前の二曲とは全く違った表情で、色っぽく歌われました。

 

25:ワタシタチノミライ/堀江美都子

26:いつも未来が/水木一郎

-MC-

 

暗いステージにマイクスタンドがセッティングされ、堀江さんがその前に立たれると奏でられたのは「SUBMARINE SUPER 99」の挿入歌。

会場は希望をはらんだ優しい堀江さんの歌声に包まれました。水木さんの曲の中でも類を見ないメッセージをもった「いつも未来が」は、

「東北合神ミライガー」のカップリング曲。ヒーローへの憧れを力の限りに表現された、渾身の歌唱でした。

 

堀江さんも合流されいよいよ最後の曲へ。

 

28:CROSS FIGHT!/水木一郎 堀江美都子

 

本編ラストは水木さんも詰まらずに言えるようになった「破邪大星ダンガイオー」のオープニング。

スタンディングでのライブとはまた違った趣で水木さんと堀江さんのコンビネーションを堪能できます。

 

-アンコール-

 

水木さんと堀江さん、バンドの皆さんが順次退場されると、拍手が段々とアンコールを表すテンポに代わっていきます。

しばらくしてステージと客席が明るくなり、水木さんと堀江さんが登場され、改めてご挨拶。

 

・堀江さん「客席が明るくなったので、やっと皆さんの顔が良く見えますね」

 水木さん「改めてみると、まー美人ばっかり、イケメンばっかり」

 

29:スーパーヒーロー作戦!/水木一郎 堀江美都子

-MC-

 

アンコール一曲目はゲーム「スーパーヒーロー作戦」主題歌。この曲が聞けるのも「ふたりのアニソン」ならでは。

お二人の歌声はもちろん、「トォ!」のやりとりや、「作戦開始!」「ラジャー!」の掛け合いも見所でございます。

 

・堀江さん「普段のライブで聞ける曲が半分、久し振り、初めて歌う歌が聞けるのが半分、それが『ふたアニ』」。

・水木さん「今日はなんか緊張しちゃいました」

 堀江さん「そうですね。アニキ今日はバラエティみたいな面白さはなかったですねー」

 水木さん「やっぱりマフラー巻いてきてないからかなぁ? あんまりふざけられなかったのが悔しいなぁ」

・改めてバンドの皆さんをご紹介。

 

30:Dear Friend/堀江美都子 水木一郎

-MC-

 

オリジナルのデュエット曲「Dear Friend」で「ふたりのアニソン#11」をしめくくり。

お二人の関係や歌手仲間、アニソンへの思いが優しく綴られた曲はラストにぴったりです。

 

曲終了後、「Dear Friend」のサビの伴奏が繰り返されながら、お二人はステージの左、右、中央でお辞儀。

最後にステージ中央でハグされ、仲良く手をつないで、お二人一緒に退場される光景は、なんとも微笑ましいです。

その後、幕が下がるまで演奏を続けたバンドの皆さんにも惜しみなく拍手が贈られ、

「水木一郎・堀江美都子 ふたりのアニソン#11」は終演となりました。

 

閉演BGM:Dear Friend(Ending Version)/BGM

 

11回目をむかえた「ふたりのアニソン」。

合わせて持ち歌2000曲を誇るお二人によるここでしか聞く事が出来ない曲はもちろん、

水木さんと堀江さんの関係だからこその和やかで楽しいお話が堪能できる、

何もにも代えがたい空間でございます。

 

補足

 

・「サンディベル」で「ドレスじゃ踊れない……」という堀江さんの横で、

 見よう見まねで少しだけ踊る水木さん。

 

・水木さん「これからは一曲一曲を大切に歌っていきたいね。一度として同じ歌はないから。

       『マジンガー』はいつも歌うけど、その日の『マジンガー』はその日しか聞けないからね」

 

・堀江さん「『風の少女』は…あぁ、わたしはこういう曲を歌うためにやってきたんだなぁと思える曲で、

       アニソンの神様に『貴女はこういう曲を歌いなさい』って言われてる気がする曲です」

 

・新しいソファーは沈まない。

 

・順番を決めるじゃんけんをしても全ては水木さんの差配次第。

 

・困った時の貴日さん。でも「いまは弾くので手いっぱいです」

 

・水木さんは「ドラえもん」が好き。

 

・堀江さんは「ふなっしー」が好き。

 

・くまモンとメル友の水木さん。

 

・堀江さん「今まで一度も"完璧だ"と思えた歌ってないんですよ。だから続けられているんだと思います」

 

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