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石原慎一学概論 特別講座3

石原慎一30th Anniversary Concert~戦隊ヒーローソング"激"Show~ソワレ

13.9.1 東京 渋谷duo MUSIC EXCHANGE

 

出演/石原慎一 

 

ゲスト/串田アキラ

 

ナビゲーター/ショッカーO野 鈴木美潮

 

コーラス/山田洋子 風雅なおと 岡崎昌幸

演奏/funca(Tr&Arr.Terry A.Sax&S.Sax.SHINYA T.Sax.siMon Tb.MICHY Tp.Kanake

      G.JOE Ba.MiZ Dr.Moy Syn.Tsucchie) Key.Midori

   カラオケ

 

 

石原慎一さん。

力強く伸びやかな歌声としなやかで颯爽としたバフォーマンスが魅力的な石原さんは

東京ディズニーランドがオープンした当初に行われていたステージ「キッズ・オブ・ザ・キングダム」でデビュー後、

ソロボーカリストとしてはもちろん、コーラスを含めると、参加したレコーディングは5000曲以上。

アニメソング界では「重甲ビーファイター」や「救急戦隊ゴーゴーファイブ」を代表格に

数々のアニメソング、イメージアルバム等に参加されています。

ライブでの歌声のパワフルさとパフォーマンスのしなやかさは、多くのファンの心をわしづかみにされていますが、

更に俳優、声優、脚本、演出、翻訳、講師なども手掛け、多才ぶりを発揮されております。

 

そんな石原さんが2013年にデビュー30周年を迎えられました。

30周年年間となるこの年は「石原慎一を学問する2013」、「石原慎一学概論 特別講座」と銘打ち、

一年を通して舞台やジャンル別ライブを開催されています。

 

そんな「石原慎一学概論 特別講座」の3時限目は石原さんが歌われた特撮ヒーローソングを取り上げた

「石原慎一30th Anniversary Concert 戦隊ヒーローソング"激"Show」。昼夜公演です。

当日は夏の名残りどころか夏真っ盛りを思わせる猛暑日となりました。

 

会場はAJFなどでお馴染みのShibuya O-EASTの下にある渋谷duo MUSIC EXCHANGE。

入場すると右手側にドリンクカウンター、左手側にステージがあり、フロアーには椅子が並べられていました。

ステージ上は向かって左奥からキーボード、ベース、ドラム、ギター、シンセサイザー、

手前側はコーラス用のマイクが三本、スペースを空けてホーン隊用のマイクが五本セッティングされていました。

昼の部、マチネではゆかりの俳優さんが集った石原慎一さんの30周年記念公演。

夜会、ソワレはゲストに串田アキラさんを迎え、マチネとは少し違った趣向で開催されました。

 

開演時間になり、funcaのみなさんとコーラスのみなさんがセッティング。

そしてマチネ同様にショッカーさんによるナレーションが聞こえてきたのですが、今回はなんと全編英語。

石原さんを思い起こさせる単語が並ぶナレーションで、それが終わると「24.7version」のイントロが。

ステージの始まりそのままの「♪Ready to Go, Count ZERO」のコーラスが大きくなっていく中、石原さんが登場。

 

01:仮面ライダーAGITO

-MC-

 

堂々たる歌いっぷりの「アギト」でソワレスタート。二番のラストの「Get on!」と

サビが重なる瞬間、コーラスの皆さんと交わした一瞬のアイコンタクトに熟達の妙を見ました。

 

・石原さんから「ソワレとマチネの間、皆さんお茶かなんか飲まれました?」と、なんともジェントルなご挨拶。

・マチネの話。

・「ANIME JAPAN FES 2013 "大阪 夏の陣"」では男性出演者の中では最年少。

・コーラスの習性。

・石原さん「ここからは『仮面ライダー』のコーナーです。まずは『アギト』から『MACHINE TORNADER』さんを……」

 観客「おぉおお!」

 

02:MACHINE TORNADER

03:BELIEVE YOURSELF/風雅なおと

-MC-

 

「仮面ライダーアギト」の挿入歌で、アギトの専用バイク、マシントルネイダーのテーマ。マチネでは無かったこの曲を、

ホーン隊を含む生バンドで聞けるとは思いませんでした。そしてそのまま奏でられたギター音に観客からまたも歓声が。

石原さんと入れ替わりで風雅さんが舞台中央に進まれ、「アギト」の初代エンディングを披露。

生でこの曲を聞くのは「スーパーヒーロー魂2001 冬」以来でしたが、風雅さんの歌声は当時以上の力強さで、

コーラスをする石原さんととても楽しそうに歌われていました。

 

・バックの皆さんと入れ替わりで美潮さんが登場され、少しトークをされた後、石原さんご退場。

・マチネで託された「日本特撮党」のタスキ。

・そもそもは。

・「仮面ライダー」と私。

・続いてはソワレのゲスト、北海道から駆け付けた串田さんのご登場。

 

04:ドラゴン・ロード/串田アキラ

05:Dead or alive

06:仮面ライダーAGITO 24.7version

-MC-

 

「仮面ライダーオーズ」のタトバコンボモチーフ柄Tシャツを着られた串田さんが登場され、

「10号誕生!!仮面ライダー全員集合」のオープニング。

串田さんが「慎ちゃん! おめでとー!!」とお祝いの言葉を交えつつ、パワフルにワイルドに歌われると、

「Dead or alive」のイントロに乗り、再びの短パン姿で登場された石原さんは、「24.7version」と二曲続けて歌われました。

 

・ショッカーさん「いやーもー……なにしてんの?」

・余所でなに見せてんのよ。私たちの前で見せなさいよ。

・本妻の皆さん、どうでしょう?

・石原さん「ヘンタイだらけですね」

・ショッカーさん「夜の部は後に控えるものが何も無いから、ハジけちゃっていいよ!」

 石原さん「ありがとー!!」

 

07:ダイナの赤い輝きに

08:時の中を走りぬけて

09:戦え! レッドバロン (1C)

~レッドバロン (1C)

~マッハバロン (1C)

~戦え! レッドバロン (1C)

-MC-

 

「ダイナの赤い輝きに」では客席に降りられて、アクティブに「♪YES」を扇動されたかと思うと、

「時の中を走りぬけて」ではシリアスに詞の世界観を表現され、「戦え! レッドバロン」からのメドレーでは、

カヴァー曲ながらも自在の適応力を見せられ、石原さんの表現力の程に感心させられました。

 

・ショッカーさんが登場され、石原さんと「バロン」メドレーのお話。発端は一年前のビアガーデンから。

・ショッカーさん「メタルファイヤーがきたから、次はメタルヒーローどうですか? 

                   慎ちゃんが『カブト』の歌を歌うっていうのも意外とレアですよ」

 石原さん「このまま(短パン)っていうのもレアだけどね」

 ショッカーさん「上半身裸に近いのはガオォーって人がいるけど、下半身が裸に近いのは慎ちゃんしかいないよね

 石原さん「"下半身裸に近い"ってだけ聞いたらおかしいでしょう!」

 観客笑。

 ショッカーさん「つぶやくなよ~」

 

10:幾千の光集まる時~大甲神カブテリオスのテーマ~

11:恐怖の軍団

12:両手で抱きしめたい

-MC-

 

今回は短パンというレアな衣装で「ビーファイターカブト」からレアな曲の数々を披露。

壮大な「幾千の光集まる時~大甲神カブテリオスのテーマ~」、悪らしいドスのきいた「恐怖の軍団」

そして「両手で抱きしめたい」ではやさしいバラードと、ここでも石原さんは千変万化の歌声を披露されました。短パンで。

 

・美潮さんがスケッチブックを抱えて登場され、描かれたお題についてトークをする「鈴木美潮のdonnaこっちゃねん」のコーナーへ。

 石原さん「僕ずっとこのまま(短パン)ですね」

・スケッチブックに書かれた文字と絵はマチネに出演されたゲストのみなさんによるもの。

・金井さんは議員さんをやっている場合じゃない。

・「マイケル」がライバルの甲府で小学生。

・緞帳の裏の火の「用心」。

・「東京砂漠」で歌手になれ。

・石原さんは覚えていない意外な接点があった「佐藤健(太)さん」。

・とにかくやおいの「BL」。

・BL「戦隊」ではない。

・自分のやりたい「ミュージカル」。

・奈良時代ではない「アニソンピラミッド」。

・石原さん「僕や山形ユキオさんが戦隊を歌っていたのは、90年代の終わりから2000年代くらいが中心で、

     ちょうど20世紀と21世紀の狭間を生きてましたね」

・少しだけ山形さんのものまねをされる石原さん。

 

13:重甲ビーファイター

14:戦え!! メガヘラクレス

15:黒き十字架BLACK BEET.

16:しあわせはいつも遅れて来るから

17:今こそ勝利を

-MC-

 

ソワレも中盤になり、「重厚ビーファイター」の歌の数々を、マチネとは順番を変えて短パンで。

「今こそ勝利を」では再び客席に降りられ、観客にマイクを向けて共に楽しまれているご様子でした。

五曲を連続で、もちろんフルサイズで休む事無く歌い切られ、ポテンシャルを維持する石原さんの体力に脱帽でした。短パンで。

 

・ショッカーさん「帰る? 帰らない?」

 小休止と思っていたタイミングで選択を迫られ、動揺する石原さん。

 ショッカーさん「うそうそ。さすがに汗もかいただろうから着替えてきてイイよ」

 ものすごく嬉しそうな笑顔で手を振りつつ、一旦石原さんご退場。

 ショッカーさん「なんで今日一番の活き活きした笑顔すんの!」

 観客笑。

・この一年の石原さんの活動を振り返る。

・「色々なイベントを見に行って勉強しよう」という事で、☆MoJoさんのライブなどへ赴いた石原さん。

・「出ていないライブに顔を出そう」という事で、「スーパーロボット魂」や「スーパーアニソン魂」へ。

・ここでマチネでオープニングで披露された、ショッカーさん作の石原さんへの思いのこもったナレーションを再び。

 

18:地球孝行

-MC-

 

funcaとコーラスの皆さんもそろい、ノースリーブと長ズボンに衣装チェンジをされた石原さんが登場され、「地球孝行」へ。

マチネでは仕損じてしまった最後のサビも、今回は難なくクリア。終えると「今回はちゃんと歌えましたね」と、石原さん。

 

石原さん「同じ空気を吸う素晴らしい先輩達がいらっしゃいます。水木のアニキや堀江さんはもちろん、宮内さんにも可愛がっていただいて。

     その中でも、ここ数年は本当に、この方無しでは語れない。お世話になっています。本当に本当に本当です!」

観客笑。

石原さん「僭越ながらご紹介するソングを書いてみました」

と、コーラスのみなさんと歌い出されたのは……。

 

18.5:富士サファリパーク CMソング(替歌)/&山田洋子 風雅なおと 岡崎昌幸

 

串田さんの代名詞を見事なハーモニーで歌われ、

最後に「♪ホントにホントにホントにホントにクッシー……」と一旦フェードアウトすると……。

 

19:富士サファリパーク CMソング/串田アキラ

-MC-

 

串田さんご本人が登場され、短いながらも迫力の歌声でインパクトを残されました。

 

・次は石原さんからのリクエストで、ぜひ一度コーラスをしてみたかったという曲。

 石原さん「先日ブラジルでも聞かせていただいたんですが、向こうのコーラスが納得いかなくて……」

 

20:ジライヤ/串田アキラ

-MC-

 

ブラジルの方のみならず日本人でも難しい「♪我古来闘者悪魔不動」のコーラスが魅力の「世界忍者戦ジライヤ」オープニング。

間奏では石原さんと一緒にカニ歩きをされる楽しい一幕があったり、演奏を一瞬見失ってしまうもすぐに持ち直すという場面も。

 

・串田さん「いやぁ……バンドのみなさん凄いですね。ピタッと合いましたね」

 石原さん「僕のアクシデントに慣れてますから」

 funcaのみなさん笑。

・ブラジルではコーラス無かったよね。

・続いては「宇宙刑事ギャバン」。

 石原さん「『ギャバン』ってコーラス無いんですけど、コーラスを足してみました。

     『ギャバン』に盛っちゃうっていうね。ミュージシャンの血が騒ぐんですよ」

 

21:宇宙刑事ギャバン/串田アキラ

-MC-

 

「宇宙刑事ギャバン」のオープニング。サビの「♪ギャバン」やラストの「♪宇宙刑事ギャバン」に鮮やかなコーラスが入り、

より豪奢な印象に。「ギャバン」のTシャツを着た串田さんはイントロとアウトロで蒸着ポーズ。舞台袖ではショッカーさんも蒸着。

 

・前日に水木一郎さん、堀江美都子さんとのイベント「アニソンヒットパレード in 小平町」が行われた北海道から

 当日東京へ帰ってこられた串田さん。

 串田さん「向こうは涼しくて、こっちに着いたらなんか"もわっ"として、うわってなったよ」

 ショッカーさん「入れ替わりで影ちゃん(影山ヒロノブさん)が北海道入りしたんでしょ?」

 串田さん「うん。どしゃぶりだったって」

 観客笑。

 美潮さん「出ましたか。雨男が」

・としまえんのイベントで雹を降らせた遠藤正明さん。

 美潮さん「おかげでびしょ濡れですよ」

 ショッカーさん「もう水不足のダムの近くでJAM Projectのライブやればいいじゃん」

 石原さん「ダム Projectでね」

 観客笑。

・ショッカーさん「クッシーはどうなんですか?」

 串田さん「おれは……晴れる事が多いかな」

 石原さん「ブラジルでも晴れてましたよね。でも次の週に影ちゃん達が行ったら雨!」

 観客笑。

 

22:豪食マイウェイ/串田アキラ

23:炎神合体! エンジンオー

-MC-

24:俺流!! ゲキバイオレット

-MC-

 

特撮ではないものの、当日に放送されていてショッカーさんも見てきた「トリコ」の二代目オープニングをカラオケで。

串田さんの歌詞に合わせたアクションは、サービス精神の賜物。続く「エンジンオー」はfuncaのみなさんの演奏で。

この曲のコーラスは岡崎さんお一人。キメどころでの石原さんとのアイコンタクトが素敵でした。

そしてfuncaとコーラスのみなさんの紹介があり、「ゲキバイオレット」へ。影のある激しさは石原さんだけの紫激気でした。

 

・ショッカーさん「カッコいいカッコいい」

 美潮さん「汗がまぶしいですね」

 石原さん「スポーツみたいな歌が多いですからね」

・「俺流!! ゲキバイオレット」の作曲は高取ヒデアキさん。

 美潮さん「巨匠ですね」

 石原さん「最近色々と聞いてるんだけど、ホント巨匠は凄いよ」

 観客笑。

 

25:超巨大ロボ!! グランドライナー

26:救急戦隊ゴーゴーファイブ

 

マチネだけの「救急戦隊ゴーゴーファイブ」の挿入歌、グランドライナーのテーマをカラオケで。

押し迫る緊迫感からの「連結合体!」の投げ込みも鮮やかに歌われ、ソワレでも本編のラストを飾るのは「ゴーゴーファイブ」。

funcaとコーラスのみなさんも所々で振り付けに参加されて盛り上がり、ソワレは一先ずの区切りとなりました。

 

-アンコール-

-MC-

 

客席からの拍手がアンコールを促す手拍子に変わり、少しするとシャツをはおった石原さんがお一人でご登場。

・石原さん「最近の流行りでラストになるにつれ、だんだん衣装を着ていくっていうね」

 観客笑。

・石原さん「僕らの仕事はみなさんに聞いてもらって初めて成立する仕事です。

     素晴らしい仕事につけた事を誇りに思います。31周年目からもよろしくお願いします!」

 観客拍手喝采。

 石原さん「数々の作品に携われた喜びを胸に、最後にメドレーを歌いたいと思います!」

 

27:流星合体!!ビクトリーマーズ (サビのみ)

~重甲ビーファイター (1C)

~救急戦隊ゴーゴーファイブ (1C)

~仮面ライダーAGITO (1C)

-MC-

 

珠玉のハーモニーから生み出される神秘的な「ビクトリーマーズ」のコーラスから、石原さんが歌われた

特撮ヒーローのオープニングを年代順にひとつなぎにしたメドレー。

「ビーファイター」のイントロと共に大輔さんと圭輔さん、そして金井さんが私服で登場。

その後に串田さんやナビゲーターのショッカーさんと美潮さんも登場され、活気にあふれるフィナーレとなりました。

 

funcaのみなさんが「24.7version」のイントロを演奏され続ける中、ゲストのみなさん、ナビゲーターのおふたり、

そして最後に石原さんがご退場。しめやかに演奏が終わり、会場に拍手が鳴り響く中、

「石原慎一30th Anniversary Concert~戦隊ヒーローソング"激"Show~」のソワレは終演となりました。

 

30周年の試みとして、特撮ヒーローの歌をメインにした今回の催しは、

単純にヒーローソングをライブで披露するという事にとどまらず、石原さんの30年を集約したかのように、

お芝居やコーラスアレンジなど、今回しか味わえない、バラエティに富んだステージとなりました。

石原さんデビュー30周年おめでとうございます。

 

 

サプライズゲスト/土屋大輔 土屋圭輔 金井シゲル

 

 

補足

 

・当日、会場前には水木さんや堀江さんからのお花が。

 

・マチネでのお芝居は石原さんの作・演出によるもの。

 

・「プリキュア」の次は幼稚園児。

 

・「ショッカーおにいちゃん」の「お」がポイント。

 

・金井さんが持っていた袋はバーガーキング。

 

・「今こそ勝利を」イントロでの山田さんのアドリブが素晴らしい。

 

・マチネのアンコールの「AGITO」で登場するや否や、変身ポーズを披露され、

 終始ノリノリで拳を突き上げていた友井さん。

 

・串田さんはかわいい。

 ショッカーさん「かわいいよね」

 串田さん「いやぁ、そんな事は……」

 石原さん「申し訳ないけど、かわいい」

 観客笑

 

・今回のバンドアレンジやメドレーのブリッジなどはTerryさんによるもの。

 オリジナルを踏襲しつつ異国情緒を感じるアレンジになっており好感触でした。

 

・石原さんは終始笑顔。デビュー30周年を迎えても失われない天真爛漫さが

 多くの人を惹きつけている魅力のひとつだと思いました。

 

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