2025.04.01
「千晶と騒がNight」「ボイジャーソングライブ」追加
スーパーアニソン魂2012"夏の陣"
12.8.12 Zepp Diver City(TOKYO)
出演/水木一郎 串田アキラ 山本正之 チャーリー・コーセイ
きただにひろし 浅岡雄也 石田燿子 美郷あき 喜多修平
初参加/鈴木結女
特別出演/ささきいさお
司会/ショッカーO野
コーラス/アップルパイ(平山佳代子 杉山小絵子) ザ☆カインズ(貴日ワタリ 常見弘士 斉藤淳一)
演奏/Super Rescue BAND(G.鍋嶋圭一 Ba.吉岡満則 Dr.瀧本裕 Key.松原博) Ag.山本正之
史上最強のライブ宣言ダ!
2002年、それまでロボットアニメに特化したSRS、特撮ヒーローに特化したSHSが開催されてきた中、
ロボットやヒーローはもちろん、アニメ、ゲーム、OVAなどのオールジャンルを網羅して開催された
「スーパーアニソン魂 "夏の陣" 史上最強のライブ宣言ダ!」。
今ではお馴染みとなっているオールジャンルの大規模なアニソンライブですが、
当時は非常に珍しく、ファン待望の曲が数多く披露され、大反響となりました。
その後、「ANIME JAPAN FES」東京公演の最終演目として毎年開催され続けています。
座長の水木一郎さんを中心に、ここでしか集まらない様なメンバーによる、
何が飛び出すかわからないバラエティ豊かなステージは毎回とてもプレミアム。
アニメソングファンのためのライブといっても過言では無いのではないでしょうか。
アニメのロボット作品を主にした「スーパーロボット魂」(SRS)、特撮のヒーロー作品を主にした「スーパーヒーロー魂」(SHS)の
両ライブが定着しはじめた2002年。前年に大阪で行われたAJF2001"大阪 夏の陣"を雛型に、
AJF2002 東京公演の最終日に行われたのが「スーパーアニソン魂」(SAS)の第一回目でした。
水木さん、堀江さんを中心にアニソン界の雄達が集まり、SRSとSHSから選りすぐった曲達に加え、
それまでスタンディングライブ形式での披露がなかなか無かった、参加歌手のアニメの代表曲をこれでもかと揃えただけではなく、
アコギコーナーではアニメソングの名曲をカバーするという内容は、ジャンルにとらわれない、自由で懐の深いライブとなりました。
翌年に行われた第二回目には、こういった催しへの参加はまず考えられなかった山本正之さんがまさかの参加。
アコギ一本で、そして歌声のみのアカペラで二千人を魅了され、以降、SASには欠かすことの出来ない存在となりました。
その年の暮に行われた初めての冬公演では、ささきいさおさんが特別出演。
本格的にアニメソング界での活動を再開するきっかけとなりました。
2012年に「スーパーアニソン魂」は10周年目を迎えました。
毎回、新旧硬軟入り乱れた内容になりますが、今回もバラエティ豊かなメンバーが一堂に会し、
「ANIME JAPAN FES」2012"夏の陣"東京公演のフィナーレを華やかに彩ります。
会場はZepp Diver City(TOKYO)。
続々と観客が入場して行き、開演時間を待つばかり。
-MC-
開演時間になると司会のショッカーO野さんがご登場。
これまでの東京での三公演を振り返りつつ、客席を二階、一階後方、一階センターと煽りまくり。
ショッカーさん「みんな、歌えるかァアアアア!!!」
観客「ぉおおおおおおおおぉぉおおおおおおお!!」
ショッカーさん「盛り上がってくれるかァアアアア!!!」
観客「ぉおぉぉぉぉおおおおおおおおぉぉおおおおおおお!!」
ショッカーさん「スーパーアァァニィソンッ!!!?」
観客「スピリィいいィィィイイイッッ!!!」
ショッカーさん「はじ、まり、ます!!!」
00:SE
01:ルパン三世 愛のテーマ/水木一郎
ジャズの様な都会的なルパン的なSEが流れ、奏でられたイントロは「ルパン三世(新)」のエンディング。
観客はライブ一曲目がバラードというまさかの展開に驚きながらも、水木さんの色っぽい歌声に静かに耳を傾けていました。
水木さん「カモンッ! クッシー!!」
02:ガツガツ!!/串田アキラ
03:ウィーゴー!/きただにひろし
嬉しい「ドリーム9」つながり。黒い「捕獲レベル1Tシャツ」を着た串田さんが登場し、歌うは「トリコ」のオープニング。
"釘パンチ"などのトリコのアクションを交えたパワフルな歌声は、串田さんだからこその迫力。そして舞台は大海賊時代へ。
15番目のオープニングで「ONE PIECE」へ帰ってきたきただにさんが、舞台狭しと感情豊かに"ゴムゴムの銃"を交えて歌いあげます。
きただにさん「次は! かもぉん! きたっ! しょ~へ~っ!!」
04:世界で一番恋してる/喜多修平
05:STRIKE WITCHES~わたしにできること~/石田燿子
06:銀河鉄道999/ささきいさお
-MC-
バンド形式のライブに出演するのは09年1月の「ANIME JAPAN FES 2009 "冬の陣"」以来となる喜多さんは「世界一初恋」のオープニング。
戸惑いながらも真っ直ぐな歌詞が、清涼感のある喜多さんの歌声にぴったり。
続く「スーパーアニソン魂2009"夏の陣"」以来の石田さんがご登場。
「ストライクウィッチーズ」のオープニングを、ひたすらに前向きに芯のある明るく石田さんが歌われると、流れてきたイントロは、
「銀河鉄道999」のオープニング。ゆっくりと登場したいさおさん。すらりとした佇まいで声量豊かに歌われる様に旅情を誘われました。
・ショッカーさんが登場し、水木さんを呼び込まれ、「ROBONATION SUPER LIVE '97 SUMMER」から15年という事で、
ANIME JAPAN FES総座長である水木さんによる15年目のご挨拶。
・"15年"という月日について観客に同意を求める水木さん。
・昨年から様々な作品のメモリアルイヤーが続くなか、次は漫画連載開始から45周年を迎える作品。
07:ルパン三世その1(ルパン・ザ・サードの歌) 「ルパン三世 主題歌I」/チャーリー・コーセイ
-MC-
"ファーストルパン"とも呼ばれる最初にアニメ化された「ルパン三世」の最初のオープニング。
有名な曲ながら実際は4回しか使われていないとか。チャーリーさんは「ルパン・ザ・サード」というカタカナ発音ではなく、
TVバージョンの「Lupin The Third」という英語発音で歌われました。
チャーリーさん「ひさしぶりに呼んでもらいましたねー。できれば毎年呼んで欲しいんだよなぁ。
誰に言えば良いの? アニキ?」
観客笑。
チャーリーさん「次はね、珍しい曲、今の曲の次にオープニングになった『AFRO "LUPIN'68"』という曲をやります」
08:ルパン三世その4「AFRO "LUPIN'68"」/チャーリー・コーセイ
-MC-
「ルパン三世」の二代目オープニング。当方非常に大好きな曲でございまして、歌われた時には言葉が出ませんでした。
ファンキーで粋でヤバくて最高。チャーリーさんが高らかに「Lupin The Third」と歌いあげるラストは感無量でした。
チャーリーさん「この曲はレコーディングの時、単語だけ渡されて、ほとんどアドリブで歌ったんですよ」
09:ルパン三世その2「ルパン三世 主題歌II」/チャーリー・コーセイ
-MC-
スタンダードナンバーとしてアニソンファン以外にも人気の高い「ルパン三世」のエンディング。チャーリーさんは歌詞に合わせ、
手をワルサーP38に見立てて構えたりする場面も。より大人な雰囲気になったチャーリーさんの歌声に会場全体が聞き入ります。
・チャーリーさんと入れ替わりに「DRAGON BALL Z」のアロハシャツを着たショッカーさん登場。
・ショッカーさんの「ルパン三世その4『AFRO "LUPIN'68"』」の思い出をTVナレーションを挟みながら。
・ショッカーさん「さぁ、次は何の歌が歌われるのか、全く想像ができません!」
観客笑。
ショッカーさん「影ちゃんはいないけど、『少年ジャンプ』特集だ!! まずは! 浅岡雄也さんの登場で、
『DRAGON BALL GT』より、『DAN DAN心魅かれてく』ぅう!!」
10:DAN DAN心魅かれてく/浅岡雄也
-MC-
スーツにネクタイという姿で登場した浅岡さんが歌うのは、
かつて組んでいたバン・FIELD OF VIEWで歌った「DRAGON BALL GT」のオープニング。
最初はマイクスタンドで歌われていましたが、途中からスタンドからマイクを外し、
手に持って観客を扇動しながら人気曲をさわやかに歌われました。
・浅岡さん「僕も毎回来たいです! これって誰に言えば良いんですか?? アニキですか?
名古屋で関係者のみなさんに名刺渡したんだけどなぁ…」
・水が来ない。
11:渇いた叫び/浅岡雄也
12:ウィーアー!/きただにひろし
東映アニメーション制作の最初にアニメ化された「遊☆戯☆王」のオープニング。こちらもFIELD OF VIEWの時に歌われたもの。
浅岡さんのすっきりとした嫌みの無い歌声を堪能した後は、再び大海賊時代へ。
きただにさんが登場し、「ONE PIECE」の初代オープニングを。
きただにさんはここでも"ゴムゴムの銃"を交えながら、近年再評価されているご自身の代名詞を力いっぱいに歌われました。
13:キン肉マンGo Fight!/串田アキラ
14:輝きは君の中に/鈴木結女
-MC-
「ジャンプ特集」なら欠かすことはできない「キン肉マン」の初代オープニング。キン肉マンのシルエットが描かれたTシャツを着て登場した串田さん。
間奏でのセリフもコミカルに、お馴染みの曲を観客との阿吽の呼吸で盛り上げます。
そしてイントロと共に「忍空ぅー!!」と声を上げて登場したのは、今回初参加の鈴木結女さん。
「NINKU-忍空-」のオープニングを当時と変わらず少しハスキーでパワフルな歌声と、
初登場とは思えない堂々としたステージングで観客を圧倒しました。
・ショッカーさんが登場され、鈴木さんのご紹介。
ショッカーさん「いやぁ、全然変わんない!! 当時そのまんまだもん!」
鈴木さん「ありがとうございます」
ショッカーさん「今まで何されてたんですか?」
鈴木さん「音楽活動を一旦辞めて、アメリカで母ちゃんしてました!」
どよめく観客。
・ショッカーさんの「NINKU-忍空-」の思い出。松本梨香さんに生アテレコ。
ショッカーさん「今はバンダナだけど当時は帽子後ろ前に被って、短パンはいてたから…」
鈴木さん「あー風助っぽいっスね!」
15:それでも明日はやってくる/鈴木結女
「「NINKU-忍空-」より、鈴木さんが作詞・作曲をされた初代エンディング。繊細なファルセットも骨太な声量も生で体感すると感慨一入。
二番の後、所謂Cメロでの「愛してるよぉおおお!!」の絶叫から、鈴木さんの扇動で最後のサビは会場全体で大合唱でした。
16:侍ジャイアンツ/水木一郎
-MC-
からりとした豪快なイントロに乗り、松本茂之こと水木さんが登場。スポ根野球アニメの「侍ジャイアンツ」の初代オープニング。
一か所ミスをしてしまったものの、濁声とドスをきかせまくった水木さんの歌声は、主人公・番場蛮のように豪放磊落で痛快無比でした。
・水木さん「……またやっちゃった」
・水木さん「『ジャンプ特集』という事でさっきクッシーが『「トリコ」も「ジャンプ」なんだからここで歌ってもいいのに』って
言ってたんだけど、確かにそうなんだよなぁ…。でもまぁ。いろいろあるんだよなぁ」
・本当は「マジンガーZ」も歌いたかったものの、それは12月に。
17:ダッシュ! マシンハヤブサ/水木一郎
-MC-
アイドリングのようなイントロから水木さんの「シフトアップ!」の雄叫びで始まったのは「マシンハヤブサ」のオープニング。
水木さんの歌にアップルのお二人のコーラスや観客の合の手が加わって盛り上がっていく様は、これぞアニソンライブといった風景でした。
・ショッカーさん「『マシンハヤブサ』は月刊の方のジャンプで、『ワイルド7』の望月三起也先生が漫画を描かれていましたね」
・ショッカーさん「続いてはお待ちかね! 愛知が生んだエンターテイナー、山本正之さんの登場だ!!」
観客の大歓声の中、山本さんがギターを携えて登場。
山本さん「……君達の声援が……まぶしい…」
・アニメ制作会社「竜の子プロダクション」の設立50周年を記念し、銀座松坂屋で行われた企画展示「タツノコプロテン」の
オープニングセレモニーに出席された山本さん。隣に座ったのは声優・小原乃梨子さん。
山本さん「彼女はマネージャーに水を催促した。マネージャーが差し出したペットボトルにはストローがささっていた。
彼女は一口、水を飲むと、私の方を見て、『飲むーぅ?』」
声色を変えた山本さんに観客歓声。
山本さん「……迷ったが、喉が渇いていたので一口、頂いた。
すると彼女は、再びストローで水を飲んだ。
…………ドロンジョと…キスをしてしまった」
観客「ぉおおおおおおおお!?」
山本さん「…まずは、俺も、みんなも大好きな、『ヤッターキング』を一緒に歌おう!」
観客「おぉおおぉおおおおおおお!!」
18:ヤッターキング
山本さんのコーナーは、「タイムボカンシリーズ ヤッターマン」より二代目オープニングでスタート。
歌はもちろんギター一本の演奏もバンド以上の迫力で、観客も山本先生に負けじとそれに熱気をもった
「ヤッターキング」を歌い終えても山本さんの演奏は止まらず、マイクスタンドの前に出てそのまま奏でられたのは…。
~ヤッターマンの歌(1C)/山本正之
-MC-
オフマイクで山本さんが歌い出すと、観客も瞬時に反応。そのまま同じく「ヤッターマン」の初代オープニングへ。
二千人が山本さんのギター一本だけで、マイク無しの大合唱をする様は、音楽の、アニメソングの真髄を見た思いでした。
山本さん「次は、おもいっきりマニアックになる。『GS美神』という作品で私は挿入歌を書いているが、
今日はその『少年ヨコシマ探検隊』を…」
観客「おぉおおおおお!??」
山本さん「この曲の間奏のエレキも全部このオーベーション(ギター)一本でやってみせよう」
観客「おおおおおおおおお!!」
19:少年ヨコシマ探検隊/山本正之
-MC-
まさかの「GS美神」のイメージソング。これぞ山本さんの作品という曲に乗る言葉遊びの楽しさが堪能できます。
「♪探すんだ(探すんだ)」のコーラスも指導通りにこなし、観客は山本さんの演奏と歌に聞き入っていました。
・山本さんの迫真の演奏に、観客拍手喝さい。
山本さん「……次がアコギコーナー最後の曲……」
観客「ぇええええええええええええええ!!!」
山本さん「まぁまぁまぁまぁ……まぁまぁ…あとでSuper Rescue BANDと一緒に、
『エクセレントチェンジ! 究極戦隊コウガマン』を歌うから……」
観客「ぉおおおおぉおおおおおおおおぁ!??」
・次の曲は「亜空大作戦のテーマ」。
山本さん「作詞の山本優からこの詞が送られてきた時、私は目を疑った。
…歌詞が…ほとんど無い…」
観客笑。
山本さん「ミッション…アウタースペース……ゴリラゴリラゴリラ……」
朗読される詞に観客が笑う中、譜面台に置いてある紙を客席へ見せる山本さん。
山本さん「…歌詞カードもこのとおり…」
歌詞が少なく、ほぼ白紙の歌詞カードに、沸く観客。
山本さん「オーケーストレーションを駆使してなんとか曲にした。
それをこのオーベーション一本で演る」
観客「おぉおお」
山本さん「最初、雷の音から入るが、これを口でやる。この曲はテンポが変わるのが激しい」
ここで山本さんによる「亜空大作戦のテーマ」の複雑な転調や拍子のまくしたてる様な解説が。
山本さん「よって手拍子はいらない……やれるもんならやってみろ」
観客「おぉおおお」
山本さん「それでは、山本優…作詞、山本正之…作編曲、『亜空大作戦のテーマ』!!」
と、山本さんが口雷音からギターをかき鳴らし始めると、客席から手拍子が。
演奏を止める山本さん。
山本さん「……できるんだな? ……よしっ! やってみろ!!」
20:亜空大作戦のテーマ/山本正之
-MC-
「亜空大作戦スラングル」の初代オープニング。山本さんが歌われるとどことなく朗らかな印象したが、
間奏での鬼気迫るギターテクニックに手拍子する間もなく、ただただ引き込まれるばかりでございました。
・山本さんを見送る形で感嘆の表情で見送りつつショッカーさん登場。
・ショッカーさん「続いては"御大"ささきいさおさんのご登場です。古では希と書いて、古希を迎えられます」
観客「ぉぉおおぉおおおおおおお」
ショッカーさん「永年愛される作品が再び帰ってきました。『宇宙戦艦ヤマト2199』より『宇宙戦艦ヤマト』!!!」
21:宇宙戦艦ヤマト/ささきいさお
-MC-
「宇宙戦艦ヤマト2199」第三章オープニングとして再び録音されたバージョン。編曲は原曲の宮川泰さんのご子息である宮川彬良さん。
原曲より若干テンポが遅めな事もあり、いさおさんの勇壮な歌声が会場に響きました。それに絡まる平山さんのコーラスがとても素敵。
・30年経って新しく「宇宙戦艦ヤマト」を歌える喜び。
・ショッカーさんも合流し、お二人で美郷あきさんを呼び込みます。
・美郷さんは浴衣をアレンジして方が大胆に空いたドレスでご登場。
ショッカーさん「この衣装を名古屋で石原慎(一)ちゃんと見てね、二人とも親の心境ですよ!お父さん許しませんよ!!!」
22:美しい地球を知る者よ/美郷あき
23:真っ赤なスカーフ/ささきいさお
-MC-
「宇宙戦艦ヤマト2199」第二章のエンディング。作詞は「ヤマト」ファンだという畑 亜貴さん。出で立ち同様、涼やかでしなやかな
美郷さんの歌声がやわらかく会場を包むと、次に奏でられたのは「ヤマト2199」では第三章のエンディングになっている
「真っ赤なスカーフ」。やさしく語りかけるようでありながら、悲哀も自嘲も、
希望もはらんだいさおさんの素晴らしい表現力を堪能しました。
・「真っ赤なスカーフ」はいつか録音し直したかった曲。
・NHK BSで放送された「巨大戦艦 大和~乗組員たちが見つめた生と死~」を見たいさおさんの話。
・納谷悟朗さんの声の魅力。
24:ヤマト!! 新たなる旅立ち/ささきいさお
-MC-
アップルのお二人の美しいコーラスから、テレビスペシャル「宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち」の挿入歌。
とつとつとしたところからの盛り上がりと共に、壮大なスケール感で押し寄せるいさおさんの生の声の圧力に、ただただ感嘆しました。
・ショッカーさん「ここからラストまで一気に行きたいと思います!!まずは若手に登場してもらいましょう!
喜多修平君で『ペルソナ ~トリニティ・ソウル~』より『Breakin' through』ぅぅ!!」
25:Breakin' through/喜多修平
26:BLOOD QUEEN/美郷あき
「ペルソナ ~トリニティ・ソウル~」の最初のオープニングで喜多さんのデビュー曲。以前に比べ、全く危なげ無くなったステージングと、
変わらない全力の歌唱に、喜多さんの成長を見ました。続く美郷さんは代表曲ともいえる「怪物王女」のオープニング。
曲名通りのダークな曲でありながら、美郷さん持ち前の清潔感のある歌声を通すと、一種独特の雰囲気に。
27:約束の空へ~私のいた場所~/石田燿子
28:Justice of darkness~妖怪人間ベムのテーマ/きただにひろし
前々日に行われた「ゆかいな仲間たち2012」でも披露された「ストライクウィッチーズ 劇場版」のテーマを今度はバンドで。
石田さんのクリアな歌声が清々しい空気をステージに運んだ後、暗いステージにきただにさんが登場。
唸り声と共に歌いだされたのは、06年にリメイクされた「妖怪人間ベム」のオープニング。暗の表現力に長けたきただにさんの魅力と、
「早く人間になりたい!」の
台詞を生で堪能できて非常に嬉しかったです。
29:エクセレントチェンジ! 究極戦隊コウガマン/山本正之
スーパーコシヒカリだ!!! ピンクのスーツ姿の山本さんが登場して「究極超人あ~る」より、
作中ヒーロー(?)「究極戦隊コウガマン」のテーマ。まさかのこの曲をバンドで聞く事ができる事ができる日がくるとは。大感激です。
山本さんの「♪究極~」での「やぁ」や「♪ガマン・テツマン」での麻雀牌を取るアクションも素敵。
30:炎のキン肉マン/串田アキラ
31:テッカマンの歌/水木一郎
-MC-
再びキン肉スグルの登場。「キン肉マン」の二代目オープニングを、串田さんがここでも観客と息の合ったステージングを見せました。
「3・2・1 Fire!」は突き出した小指(3)、人差し指(2)、親指(1)を順に折っていくという振り付け。続いては南城二の登場。
水木さんが「宇宙の騎士テッカマン」のオープニングを高らかに歌いあげます。「父の名呼べば アー」が非常に色っぽかったです。
・水木さんお一人でトーク。
・シークレットゲストをバらす。
・Twitterのお話。
・先輩がいないからどうなるかわからない。
32:キャプテンハーロック/水木一郎
1977年の漫画連載開始から35年経った「宇宙海賊キャプテンハーロック」のオープニング。
本編ラストという事もってか、水木さんは一際力のこもった形相で歌われている様に感じました。
-アンコール-
33:バビル2世/水木一郎
-MC-
イントロと共水木さんが登場。お馴染みの赤いマフラーをはためかせて歌うのは、翌2013年にアニメ化40周年を迎える
「バビル2世」のオープニング。SASではラストに歌われる事が多いお馴染みな曲だけに、アンコールにふさわしい盛り上がりでした。
・ショッカーさんの先導で、会場全体の「スーパーアニソン魂」のかけ声で出演者全員が登場。
・鍋島さんの体形が変わらない。
水木さん「どっかの別のバンドなんか初めて会った頃と比べて倍になっちゃってるもんな」
・アップルパイのお二人はどちらかが毒リンゴ?
・「アニキマフラー」を着用して登場した浅岡さん。
浅岡さん「すっごい欲しくて、さっき物販で買ってきたんですよ。
アレなんですね、関係者だからって割引になったりとかしないんですね」
水木さん「影山は『釣りはいらねぇぜ』って言ってたよ」
きただにさん「おぉかっこえ!」
ショッカーさん「釣りっていっても20円だけどね」
・マフラーはのれん分けされていく。
・隣にいる浅岡さんのマフラーが刺さりそうになる度にリアクションをとるきただにさん。
・前日に行われた「スーパーヒーロー魂2012"夏の陣"」での石原慎一さんの衣装(短パン)の話題。
水木さん「きただにのはいてるとハーフパンツだけど、慎ちゃんがはいたら普通の丈に…」
きただにさん「ちょっちょっちょ! どおーいう事ですか!」
・水木さん「きただにはズルいヤツなんですよ」
きただにさん「なんすかいきなりぃ」
水木さん「オレがJAMを辞めた途端にJAMに入りやがってさー」
きただにさん「ぇえええええええええ」
とにかくいじりまわされるきただにさん。
・名古屋公演で定番だという山本さんとの三河漫才を東京で慣行しようとするも止められる水木さん。
・チャーリーさんと話す水木さんに、
いさおさん「お前、お腹がうらやましいんだろ?」
先輩の高笑いに言葉が出ない水木さん。
水木さん「そう、お腹といえば、この前、長野県小諸市にいったんですよ」
長野県小諸市で開催されているこもろ市民まつりで踊られる「こもろドカンショ」のお話をする水木さん。
水木さん「町中に俺の歌った『こもろドカンショ』が流れて、町中のみんながその一曲で踊るんだよ」
いさおさん「趣味の悪い町だな。いひひひひ」
観客大笑。
水木さん「なんてこと言うんですか! 俺が言いたいのは、30年も前の歌が今も歌われてるっていうのは、歌手の幸せだっていう事!」
いさおさん「それでお腹の話と何が関係があるんだよ?」
水木さん「あ。そうでした。そこで浴衣を着たんですよ。普通浴衣を着る時ってお腹にタオル巻いたりするんですけど、
オレは巻かなくてよくって。それでちょっとヘコんだっていう話です」
・石田さん「まだまだ夏は続きますけど、なんか夏が燃え尽きたって感じです」
・美郷さん「先輩達の背中を見て頑張っていきたいと思います」
と、美郷さんに背中を見せるいさおさん、水木さん、串田さん、山本さん、チャーリーさん、きただにさん。
水木さん「きただには30年早い!!」
きただにさん「ぅぇえぇええええ!!」
・串田さん「僕はみんなの前で歌ってる時が一番幸せです」
・いさおさん「串田は歌ってる時が幸せって言ったけど、俺は釣りしてる時が幸せだな。んいひひひひひ」
串田さん「まぁね」
お二人とも満面の笑み。
34:宇宙戦艦ヤマト/ささきいさお 水木一郎 串田アキラ 山本正之 チャーリー・コーセイ
きただにひろし 浅岡雄也 石田燿子 美郷あき 喜多修平
-MC-
1974年のオリジナル版「宇宙戦艦ヤマト」のオープニングが「スーパーアニソン魂2012"夏の陣"」の最後を飾ります。
カインズのみなさんのコーラスが凄く響いていたり、石田さんと美郷さん、喜多さんがフルで歌えていたりする中に、
いさおさんの歌声が芯の様に通り、フィナーレを飾るのにふさわしい華やかでにぎやかなラストとなりました。
拍手の中、バンド、コーラスの皆さんもステージ前方へ集合して、座長の水木さんの音頭で万歳三唱。
出演者全員一人づつ見送ってショッカーさんと観客だけに。
ショッカーさん「みんな楽しんでくれたかぁあああああ!!」
観客「おおおおおおぉぉぉおおおおおおおお!!」
ショッカーさん「また、絶対、会おうなぁぁあああああああああ!!」
観客「おおおおおおおおおぉおおおおおおおおぉおお!!」
ショッカーさん「約束のぉ!!! スゥーゥ・パァァアア・アァニィソンッ!!?」
観客「スピりィイイイいいいいいいいいいいいいいいイッツ!!!」
ショッカーさん「ショッカーO野でしたっ!!」
颯爽と去るショッカーさんが拍手で見送られる観客の有志によって三本締めが行われ、
「スーパーアニソン魂2012"夏の陣"」および「ANIME JAPAN FES 2012 "夏の陣"」東京公演は終演となりました。
「ルパン三世」誕生45周年、「少年ジャンプ」特集、そして「ヤマト」の三本柱に、
出演者それぞれの代表曲だけではなく、少し捻った印象の選曲も見られた今回の「スーパーアニソン魂」。
一曲目がバラードであったり、思わぬ曲が歌われたり、誰もが歌われて当然と考えていた曲が無かったりと、
予想を裏切りつつ、しっかりと押さえるべき定番は押さえているあたり、
"アニソンファンへ向けたライブ"という趣きを色濃く感じました。
「この曲が聞けたらいいな」の先を行く内容で、いちアニソンファンとしてとても楽しめました。
10周年の「スーパーアニソン魂」が、流動的なファンの為の一過性の流行り歌の寄せ集めや、
"アニソン"を掲げる意味と意義が曖昧なイベントでも、人気の歌手をとりあえず集めてみただけでも無い、
"アニソンファンの為のアニソンライブ"だと思うと、感慨深いものがあります。
補足
・「ガツガツ!!」「ウィーゴー!」の「ドリーム9」つながりは
絶対にやってくれると思っていました。ありがとうございます。
・ショッカーさんの「ルパン三世」のマネは似ている。
・大々的に「ジャンプ特集」が組まれている中、
「GS美神」と「究極超人あ~る」で「少年サンデー」な山本さん。
・初めて生でお姿を拝見致しましたが、鈴木さん物凄い男前。
・鈴木さん「今日は来れなかったんですけど、11才の息子がきただにさんファンなんで、
さっき一人で楽屋で『♪ウィーアー!』ってやってたら、ノド枯らしちゃいました」
ショッカーさん「ダメじゃん!!」
・「マシンハヤブサ」の望月三起也先生のアシスタントをしていたのは「侍ジャイアンツ」の井上コオ先生。
そのアシスタントをしていたのは「聖闘士星矢」の車田正美先生。
・「約束の空へ~私のいた場所~」は、CDでは「石田燿子&第501統合戦闘航空団with服部静夏」という
声優さん達のユニットと歌われた物しか発売されていない(2012年8月時点)ので、石田さんのみのバージョンは貴重な物でした。
・「女子部」と「ゆかいな仲間たち」に参加された佐咲紗花さんは、
「スーパーヒーロー魂」と「スーパーアニソン魂」を観覧され、AJF東京公演を制覇されたとか。