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アニメタルUSA × JAM Project 「日米 ANI-SON サミット」 JAPAN TOUR 2012 東京公演1日目

12.06.12 Zepp Diver City(TOKYO)

 

出演/アニメタルUSA ("METAL-RIDER"Mike Vescera "SPEED-KING"Chris Impellitteri

   "STORM-BRINGER"Rudy Sarzo "TANK"Jon Dette)

   JAM Project (影山ヒロノブ 遠藤正明 きただにひろし 奥井雅美) 

 

演奏/アニメタルUSA (G."SPEED-KING"Chris Impellitteri B."STORM-BRINGER"Rudy Sarzo Dr."TANK"Jon Dette)

      JAM Project (B.三宅博文 G.横関敦 G.TAKEO Key.須藤賢一 Dr.青山英樹)

  

 

アニメタルUSA。

 

「アニメソングをメタルでやったらアニメタルじゃない?」という、野村義男さんと

音楽プロデューサー・久武頼正さんとの会話に端を発した、アニメソングをメタルアレンジして演奏するバンド「アニメタル」。

1996年に発表した1stシングル「アニメタル」は15万枚以上の売り上げを記録し、一般層やメタルファンはもとより、

アニソンファンにまで大きな衝撃を与えました。

アニメタルの成功は後のアニメソング界に大きな影響を与え、ライブハウスでのバンド形式のアニソンライブ、

「スーパーロボット魂」などのAJF系列のライブや、それに伴う往年のアニソンの再評価や歌手の活躍、

ひいてはJAM ProjectやAnimelo Summer Liveなども無かったのではないか、といわれております。

そのアニメタルは、メンバーの多忙を理由に2006年10月22日、Zepp Tokyoでのライブをもって2度目の封印をされました。

 

それから5年後の2011年。

LOUDNESSやYNGWIE MALMSTEENなどの元ボーカル・Mike Vesceraさんが、

ご自身のみならず娘さんも大ファンだという日本のアニメーションと、

自らのアイデンティティーであるメタルを合わせた「アニメタル」の存在を知ったものの、

活動を封印しているという事を残念に思い、それならば自分から発信しようと結成したのが「アニメタルUSA」です。

 

ギタリストには「世界最速」と称される速引きの名手IMPELLITTERIのChris Impellitteriさん、

ベーシストはQUIET RIOT、OZZY OSBOURNEで活躍されていただけではなく、3Dアニメーターとしても活動しているRudy Sarzoさん、

ドラマーはRACER XやJUDAS PRIESTのScott Travisさんでしたが、スケジュールの都合で脱退。

その代わりにSLAYERやTestamentで活躍されていたJon Detteさんが加入され、

初来日となったヘヴィメタルフェスティバル「LOUD PARK2011」でのパフォーマンスはこのメンバーで行われました。

 

そんなアニメタルUSAとアニメソングを作って歌うユニット、JAM Projectが対バン形式で共演するライブ

「『日米 ANI-SON サミット』JAPAN TOUR 2012」が行われました。今回はその初日、二日間行われた東京公演の一日目のレポートです。

 

会場はこの年の4月にオープンした商業施設・ダイバーシティ東京 プラザの中にある、Zepp Diver City (TOKYO)。

生憎の雨模様の中、実物大ガンダムを望む屋外の待機場所から、

大型ショッピングセンターの出入り口に併設された地下への階段を下りると、真新しい会場への入り口が。

 

規模はZepp Tokyoを少し小ぶりにした大きさの会場ではBGMにメタルが流されていました。

ステージ上は向かって左からベース、マイクスタンド、ギター、

その後方には向かって左に2×2、右に5×2のマーシャル・スタックに挟まれてドラムがセッティングされていました。

そしてステージ奥には、07年以降のJAM ProjectのロゴとANIMETAL USAのロゴマークが立て並びにレイアウトされ、

その下に「日米ANISON SUMIT JAPAN TOUR 2012」の文字があしらわれた幕が張られていました。

 

開演時間が近くなると、公演における諸注意のアナウンスや、スタッフさんによるギターのチェックが行われました。

この時のギターの音が普段のアニソンライブに比べると格段に大きく、

今回のイベントがメタル色の濃いものになる予感が漂う中、会場の照明が落とされました。

 

00:Stars and Stripes Forever/SE

 

アメリカ合衆国歌「星条旗よ永遠なれ」が流れ、アニメタルUSAのメンバーが登場。

それぞれが楽器にスタンバイする中、ボーカルのMETAL-RIDERさんはマイクスタンドを回すパフォーマンス。

 

01:愛をとりもどせ!!/アニメタルUSA

02:ガッチャマンの歌/アニメタルUSA

-MC-

 

まずは挨拶代わりに最初のアルバム「アニメタルUSA」から「北斗の拳」の最初のオープニングと、

「科学忍者隊ガッチャマン」の2代目オープンングを披露。疾走感のある「愛をとりもどせ!!」と、

確かな重さを感じる「ガッチャマン」の対照的な二曲を生で続けて聞くと、本物の迫力を見せつけられました。

 

・観客の誰からともなく沸き起こる「U・S・A!! U・S・A!!」コール。

・METAL-RIDERさん「Hello! TOKYO!!」

 ※以降のアニメタルUSAのみなさんのトークは意訳で記載いたします。

・METAL-RIDERさん「次は『マジンガー・メドレー』!!」

 

03:マジンガー・メドレー

~マジンガーZ

~おれはグレートマジンガー (1.5C)/アニメタルUSA

 

初来日された際、本家・水木一郎さんと共演された「マジンガー・メドレー」。こちらも「アニメタルUSA」収録。

英訳されているものの「パイルダー・オン」や「ロケットパンチ」「サンダーブレイク」は元曲そのままなので、安心の盛り上がりでした。

 

04:タッチ/アニメタルUSA

05:ペガサス幻想/アニメタルUSA

-MC-

 

再び「U・S・A!!」コールの後、二枚目のアルバム「アニメタルUSA W」のオープニングチューンである

「タッチ」と「アニメタルUSA」より「ペガサス幻想」。生で聞く「タッチ」の間奏でのMETAL-RIDERさんのシャウトは圧巻の一言。

そして「ペガサス幻想」のサビでは観客に頻繁にマイクを向けられていました。

 

METAL-RIDERさん「俺達の新しいアルバム『アニメタルUSA W』はGETしてくれたかい!? 次はその中から『愛・おぼえていますか』」

 

06:愛・おぼえていますか/アニメタルUSA

07:CAT'S EYE/アニメタルUSA

-MC-

 

原曲と比べ、きりりとメロディアスな「愛・おぼえていますか」。METAL-RIDERさんは最後のリフレインではアドリブを歌われていました。

続くはドラマチックさが原曲より際立った印象の「CAT'S EYE」。空気を唸るようなSTORM-BRINGERさんのベースが印象的。

 

・ここでも「U・S・A!! U・S・A!!」コール。

 METAL-RIDERさん「キミらスゴいぜっ!!」 

 

08:残酷な天使のテーゼ/アニメタルUSA

-MC-

 

「アニメタルUSA」より、様々な形で多くの人にカバーされてきた「新世紀エヴァンゲリオン」のオープニング。

1番が終わると間奏後に再びサビを挟んで2番が始まるという構成。最後のサビのたたみかけで観客の無数の手がリズムを取る様子は見事。

 

METAL-RIDERさん「アイシテマス! トーキョー!!」

観客「おぉおおおおおおお!!」

METAL-RIDERさん「次は『W』から『ヒーロー・メドレー』を聞いてくれ!!」

 

09:ヒーロー・メドレー

~デビルマンのうた (2C)

~レッツゴー!! ライダーキック (1C)

~戦え! 仮面ライダーV3 (2C)

~秘密戦隊ゴレンジャー (1C)

~ウルトラセブンの歌 (1C)/アニメタルUSA

10:ゆずれない願い/アニメタルUSA

-MC-

 

元祖・アニメタルよろしく、アニメと特撮のヒーロー達の歌をメドレーで。英訳されてメタルアレンジされているとはいえ、

どの曲もマストなアニソン。キメ所は同じなので、盛り上がりは瞭然。「V3」がはじまると照明が赤になる演出も。

そして曲間のスタンバイで「U・S・A!!」コールが渦巻いてはじまったのは「魔法騎士レイアース」の最初のオープニング「ゆずれない願い」。

アニソン屈指の高音曲だけに流石のMETAL-RIDERさんも苦戦されている様子でしたが、そこは熱気でカバー。

アウトロではAC/DCの「Dirty Deeds Done Dirt Cheap」のフレーズを挟み、

CDでも挿入されていた、LOUDNESSの「Crazy Night」からの引用である「M・Z・A!!」コールをアジテート。

 

・ここでメンバー紹介。B→D→Gとそれぞれのソロプレイを展開。OZZY OSBOUNEの「Crazy Train」を絡める場面も。

 最後のMETAL-RIDERさんはSTORM-BRINGERさんとの譲り合いの末、SPEED-KINGさんがご紹介。

 

11:宇宙戦艦ヤマト/アニメタルUSA

 

アニメタルUSAのステージ最後の曲は「アニメタルUSA」のオープニングを飾った「宇宙戦艦ヤマト」。

勇壮な軍歌がスピードメタルナンバーにアレンジ。METAL-RIDERさんの高低にわたるボーカルと、

TANKさんのドラムから連打される空気を揺さぶる衝撃に呼応するように、観客は腕を振り上げ大盛り上がり。

 

~バンドチェンジ~

 

アニメタルUSAのみなさんが退場され、ステージ上はセットチェンジ。

マーシャル・スタックは全て撤収され、ドラムセットの向かって左側にもうひとつのドラムセット、

右側にはキーバードが設置されました。観客はトイレに行ったりドリンクを交換したり、場所を移動したり。

 

ステージ上が落ち着くと、照明が落ち、雨と雷の音が鳴り響く中、バンドメンバーがセッティング。

ほどなくJAM Projectのメンバーがスタンバイ。

 

12:Crest of "Z's"/JAM Project

13:LIMIT BREAK/JAM Project

-MC-

 

きただにさんの渾身のシャウトではじまったのは、ゲーム「スーパーロボット大戦Z」のオープニング。

サビでは観客も一緒になって揃いの振り付けをし、曲が終わると間髪入れずに奥井さんのソロから、

「カードファイト!! ヴァンガード アジアサーキット編」のオープニング「LIMIT BREAK」。

開始二曲目にも関わらず、全力でジャンプしまくる影山さん。

 

・「みんな、楽しんでるかぁっ!!」ここでリーダー影山さんからご挨拶。「最後までぶっとばすぜぇ!!」

・今回のバンド編成は向かって右から横関さん(G)、三宅さん(B)、青山さん(Dr)、須藤さん(Key)、TAKEOさん(G)と、

 若手とベテランが入り混じったスタイル。

・影山さん「次は日本初披露! 『鋼のレジスタンス』!!」

 

14:鋼のレジスタンス/JAM Project

 

遠藤さんメインのゲーム「第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇」オープニング。

サビの前の印象的な「ザンザンザン ザンザンザン Z」の部分での遠藤さん考案による振り付けが。

「ザンザンザン ザンザンザン」の後の音に乗って、左掌を右上、左上、右下と鏡文字で「7」を描くように動かし、

「Z」と共に左上に跳ね上げる、というもので、素早い観客はその動きを鏡合わせにしていました。

 

15:我が名は牙狼/JAM Project

16:The Gate of the Hell/JAM Project featuring 影山ヒロノブ 遠藤正明 きただにひろし

-MC-

 

ギターが唸りを上げてはじまったのは「牙狼〈GARO〉~MAKAISENKI~」の二代目オープニング。

編曲をされた須藤賢一さんご自身が演奏されているので、一層趣きを増します。そして奥井さんが退場され、

流れてきたイントロに会場騒然。福山さんがfeaturingされているOVA「マジンカイザー 死闘! 暗黒大将軍」オープニング。

メインは遠藤さんが務められ、アウトロできただにさんが笑い声を上げると、影山さんもシャウトで福山さんの不在をカバー。

 

・福山さんの不在について。

 影山さん「みんなの声は大阪でベットに寝ている福ちゃんにも届いていると思います。

           数週間後、スマートになった福山芳樹がみんなの前に現れるでしょう。

            ……そうしたらオレはMost fatになってしまう」

 観客笑

・次はオリジナル曲を2曲続けて。

 

17:SAMURAI SOULS/JAM Project

18:SEVENTH EXPLOSION/JAM Project

-MC-

 

オリジナルアルバム「MAXIMIZER ~Decade of Evolution~」より、日本人を歌ったであろう「SAMURAI SOULS」。

思わぬ選曲ながら納得の選曲。アニメタルUSAとの共演に歌詞同様、気迫のこめられたステージングを見せるJAMのみなさん。

「SEVENTH EXPLOSION」は、同名の七枚目のアルバムから。最近のライブで頻繁に披露されているだけあり、

観客の振りやカウントダウンが揃っている様は壮観の一言。

 

・影山さん「みんな最高だぜ!!」

・JAMのメンバーそれぞれがご挨拶。

・影山さん「今回は日米 ANI-SON サミットという素晴らしいステージに、オレ達JAM Projectを選んで頂いて光栄です」

・遠藤さん「これから2回、3回、4回、5回と、このイベントが続いて行く事を願っています」

・きただにさん「えーTシャツを間違えて着て来てしまいました」

 当日きただにさんが着ていたTシャツにプリントされていたのは、イギリス国旗ユニオンジャック。

 きただにさん「みなさんには見えていると思いますが、福山芳樹は僕らと一緒に歌っています」

 観客「おぉおおお!」

・奥井さん「なんか、いつもだったらマンちゃん(福山さん)がいるのに、ヘンな感じですけど……」

 奥井さんの挨拶が終わると、「いつもやったらこの後『いやいやいや…』って出てくるんやけど…」と影山さん。

・影山さん「メタルであってもアニソンであっても、音楽は全て、元気の為に存在しています!」

・影山さん「次の曲はバラードなんですけど、オレ達にとって大切な歌です。『KI・ZU・NA』」

 

19:KI・ZU・NA ~10th Anniv. ver.~/JAM Project

-MC-

 

シングル「SOULTAKER」のC/WでJAM初のオリジナルソングを、アルバム「MAXIMIZER」

でセルフカバーしたバージョン。

激しい曲だけでは無いJAMのみなさんの魅力が堪能でき、中でも情感たっぷりに溜める遠藤さんが素敵。

最後はオリジナル同様の日本語での大合唱でした。

 

・JAMのステージは残り二曲に。

 

20:GONG/JAM Project

21:レスキューファイアー/JAM Project

-MC-

 

ゲーム「第3次スーパーロボット大戦α -終演の銀河へ-」のオープニング。が、出だし担当の遠藤さんが歌詞を忘れてしまい、

影山さんが「みんな、えんちゃんを助けてくれっ」と言ったり、奥井さんがとっさに代わりに歌ったり。

その「GONG」が終わってすぐ、奥井さんのソロからはじまったJAMのステージ最後の曲は、「トミカヒーロー レスキューファイヤー」より、

初代オープニング。サビ前のカウントも見事に揃い、大盛り上がりの中演奏が終わると、遠藤さんの「みんな一緒に!」の号令で"爆沈完了!"。

 

・影山さん「ある意味ここからが今日の本番です。レジェンド達との文字通り、大JAMセッションコーナーです!!」

 再びアニメタルUSAのみなさんが登場。そして沸き起こる「U・S・A!!」コール。

・影山さん「今日のリハから何故かきただには彼らにダニーボーイと呼ばれてます」

 遠藤さん「ボーイて」

 きただにさん「おっさんやけどね」

・影山さん「こんな素晴らしいレジェンド達と共演できて、とても嬉しいです。

            ボーカルのMikeさんとはLAZYとLOUDNESSで同じメンバーとバンドをやっていた同士だし、

            日本的に言うと同学年、タメです」

・メンバーは揃ったものの、PA側の調整の為、しばしトークで場つなぎ。

 「好きな日本食は?」と、影山さんが勉強中の英語でMETAL-RIDERさんに質問。

 METAL-RIDERさん「なんでも好きさ」

 影山さん「マジで? 納豆は?」

 METAL-RIDERさん「No」

 (※以上、意訳)

 遠藤さん「なんですって?」

 影山さん「納豆食われへんねんて」

 きただにさん「あいらいくなっとお」

 影山さん「お前には訊いてねぇよ」

・そうこうしているうちに準備が整った様子。

 影山さん「じゃあまずはJAMを代表してオレが行かせてもらいます! みんな『NARUTO』は好きかぁー!?」

 観客「おぉおおおお!!」 

 

22:Give Lee Give Lee ロック・リー/アニメタルUSA x 影山ヒロノブ

-MC-

 

当時放送中、このライブ当日も放送していた「NARUTO-ナルト- SD ロック・リーの青春フルパワー忍伝」より、

キャッチーでポジティブなオープニング。今回のツアーを逃せばまず見られない、CD通りのオリジナルメンバーでの披露。

主に歌う影山さんはいつも以上に笑顔で、とても楽しそう。METAL-RIDERさんはソロの部分以外はコーラスをされていました。

 

・影山さん「今の曲はマーティ・フリードマンが作ったんだぜぇ!!

     次はアニメタルUSAのアルバムでカバーしてくれた『ドラゴンボール・メドレー』!!」

 

23:ドラゴンボール・メドレー

~CHA-LA HEAD-CHA-LA (1.5C)

~WE GOTTA POWER (1C)/アニメタルUSA x 影山ヒロノブ

 

「アニメタルUSA W」に収録されている「DRAGON BALL Z」のオープニング二曲のメドレーを、パート分けして交互に歌っていく形式。

「CHA-LA HEAD-CHA-LA」ではMETAL-RIDERさんが影山さんと肩を組んで「Sparkling」。

間奏のSPEED-KINGさんのソロでは影山さんが横に並んでエアギターをし、あまりの運指の速さに掌を振る場面も。

「WE GOTTA POWER」もそうですが、影山さんは勉強中の英語で全編歌われていました。

 

影山さん「次はだにぃ~!!」

METAL-RIDERさん「Come on! Danny Boy!!」

 

24:ウィーアー!/アニメタルUSA x きただにひろし

-MC-

 

「DRAGON BALL」の次は「ONE PIECE」の初代オープニング。こちらもパート分けして交互に歌っていく形。

出だしのサビは英語で歌っていたきただにさんでしたが、それ以降は日本語で歌われ、まさに日米の共演の光景でした。

 

・JAMのみなさんが合流。

・「あんま大きな声では言えへんけど…」とマイクを通してひそひそ声で話す影山さん。

 影山さん「『CHA-LA HEAD-CHA-LA』の最後で肩組んでくれたんやけど、その時Mikeさんのアレ(ステージ衣装の甲冑)…刺さんねん」

 遠藤さん「刺さってか~ら~の~『Sparking』だったんすね?」

・影山さんのココだけの話。

 影山さん「そうっとしておこう」

 遠藤さん「書くなよ~!」

・影山さん「え~、アニメタルUSAさんはアルバムでオレ達JAMの歌もカバーしてくれてます!

            最後はそのメドレーをお届けします! まずは『Vanguard』!!」

 

25:JAM Projectメドレー

~Vanguard (1C)

~MAXON (1C)

~SKILL/アニメタルUSA x JAM Project

-MC-

 

JAMのみなさんが日本語詞で歌うサビからはじまった「カードファイト!! ヴァンガード」の初代オープニング。

パート分けして歌っていく形で、こちらでも「ウィーアー!」同様、JAMのみなさんは日本語、METAL-RIDERさんは英語詞でした。

影山さん絶賛の「MAXON」から、アルバムでは一番のみだった「SKILL」をフルサイズで。

METAL-RIDERさんを中心にJAMのみなさんが並び立つ様子は壮観でした。

 

閉演BGM:We Are The Champions (伝説のチャンピオン)

 

・QEENの「We Are The Champions (伝説のチャンピオン)」が流れる中、ここで時間が無かったため割愛したJAMのバンドメンバーを紹介。

・なぜか苗字で紹介されたTAKEOさん。

・「山本っていうの?」と驚く奥井さん。

・そして改めてアニメタルUSAのみなさんから一言ずつ。

・TANKさん「ドウモアリガトマシタ」

・最後はそんなTANKさんの「uno,dos,tres」の号令でラインナップ。

 

影山さん「JAMもアニメタルも、みんなの笑顔の為に頑張っていきます!!」

 

それぞれが握手を交わされたり、名残惜しそうにされながらも、

「アニメタルUSA × JAM Project 『日米 ANI-SON サミット』 JAPAN TOUR 2012」は終演となりました。

 

観客のほとんどがJAMファンであろう中、メタルアレンジと英語詞で挑んだアニメタルUSAと、

福山芳樹さんの不在という、悪条件で挑んだJAM Project。

この二組の共演は一体どうなるのかと思っていましたが、実際にライブを観覧してみて、

そんなマイナス要素を吹き飛ばす力の強さに圧倒されました。

アニソンのライブとしてだけではなく、文化交流の形の一つとしても、非常に興味深いものでした。

 

 

補足。

 

・当日は火曜日と平日であった事もあってか、チケット販売サービスサイトや専門学校生の無料招待者を合わせても、

 会場の半分が埋まるか埋まらないかというくらい、 集客は決して良いとは言えないものでした。

 しかしながら、普段JAMが会場としているような大規模な多目的ホールではなく、ライブ専用のライブハウスで開催されたからなのか、

 観客の盛り上がりっぷりをこれでもかと体感できました。

 

・もともとJAM Projectのきっかけとなったのは、

 「アメリカの大きなロックフェスに日本のアニソンアーティストでグループを組んで出る」という、「A-ROCK」という企画。

 「アメリカのロックアーティストとの共演」も目標の一つとされていたこの企画が形を変え、

 「作品のためだけに作られた専用の音楽を作り歌っていく事」を目標として掲げている今のJAM Projectが、

 誕生のきっかけであった企画の目標を遂げたのは、感慨深くもあり、奇縁を感じます。

 

・そのJAM ProjectとアニメタルUSA、両方が誕生するきっかけになったのが、

 さかもとえいぞうさんというのにも奇縁を感じます。

 

・アニメタルUSAのみなさんの呼称は、トーク内以外はステージネームで統一しています。

 

・アニメタルUSAのステージはとにかく音の迫力、特にドラムの音圧が凄まじく、

 ギターの音色にしてもベースの低音にしても、速く激しいだけではなく、すっきりとしていて美しさを感じさせるものでした。

 

・曲が終わるごとにギターを変えていくSPEED-KINGさん。

 

・METAL-RIDERさんが小休止をされている間、客をアジテートするSTORM-BRINGERさん。

 

・「愛・おぼえていますか」は株式会社日音に正式に認められたこのアルバムだけの英訳だとか。

 

・アニメタルUSA側の選曲は「アニメタルUSA」と「アニメタルUSA W」の両方のアルバムからのバランスの良い選曲。

 

・ご自身のルーツであり、愛してやまないHR/HMの雄達と、

 自らが率いているJAM Projectでの共演に、終始嬉しそうな影山さん。

 JAMでの初めてのライブとなった2001年の「JAM Fight! Live in JAPAN」や、

 「水木さん武道館へ連れて行く」という目標を達成できた2010年の「REUNION」とはまた違った、少年の様な表情が印象的でした。

 

・「Crest of "Z's"」等の多くの曲で遠藤さんが、「鋼のレジスタンス」では奥井さんが、

 「SEVENTH EXPLOSION」でのシャウト等をきただにさんが、というように、福山さんのパートをカバーされていました。

 

・「鋼のレジスタンス」の間奏でのイレギュラーな「ザンザンザザン Z」の際、

 他の方々が振り付けに迷われている中、水木さんさながらに「Z」を描いていたきただにさん。

 

・二日目の公演では「The Gate of the Hell」に奥井さんも参加されたとか。

 

・観客の中には、福山さんのライブTシャツ「アコギ旅2011~A Hard 20th Summer / Autumn 

 福山芳樹がやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!~ねここしゃん半袖Tシャツ」を着て参加していたファンも。

 影山さん「福ちゃんのTシャツ着て来てくれてる! ありがとうな!!」

 

・福山さんの不参加はJAMのメンバーや観客はもちろん、

 福山さんご本人が一番残念だった事と思います。

 一日も早い回復をお待ちしています。

 

・そんな福山さんの代わりに影山さんのジャンプの相手を務めたのはきただにさん。

 

・JAM Project側はHR/HMを意識した、激しく爆音が映える選曲。

 

・影山さん「Chrisさんのギターが速い速い。なんたって"SPEED-KING"やからね」

 遠藤さん「え? スピードラーニングですか?」

 影山さん「それはオレらのやってるヤツや」

 

・「デカいデカい」と、特に遠藤さんから言われ続ける身長190cm超のTANKさん。

 

・遠藤さんが見せ場で歌詞を忘れてしまったのに影響されてか、

 奥井さんもご自身の見せどころを歌い忘れるという珍しいハプニングも。

 

・「ウィーアー!」で一番はMETAL-RIDERさんに合わせてハイトーンだったものの、

 二番からは普段通りのトーンで歌われたきただにさん。

 

・当日はライブのリハーサル終わりの川添智久さんと鵜島仁文さんのTOP GUNのお二人と米倉千尋さん、

 遠藤さんのバンド「Team(e)」やSuper Rescue BANDのギタリスト鍋島圭一さん、"本気のアニソンバンド"Reyのみなさんの他、

 「NARUTO-ナルト- SD ロック・リーの青春フルパワー忍伝」で主役のロック・リー役の声優・増川洋一さんも観覧にいらしていたとか。

 

・今回のイベントでは、所謂モッシュやダイブといった行為は覚悟をしていました。

 しかしながら私の隣にいた観客は、着ていたTシャツからJAM Projectのファンであったご様子。

 JAMのステージがはじまると、設置されたバーから身を乗り出し、前の観客の頭をかすめるほどに腕を突き出し、

 後ろにのけぞり、自分の感情のままに飛び跳ね、私の足を何度も踏みつけました。

 そして踏みつける度に、まるでそこに私の足があるのが悪いかのように、彼は私を蹴りました。それも一度や二度では無ありません。

 彼は謝りもしませんでした。

 それどころか、まるで挑発するようにこちら側に身体を傾け、腕を大きく振り、肘が私の頬に当たり、危うく眼鏡が割れそうになりました。

 閉演後に注意をしようと思いましたが、彼は最後の曲が終わると共に、一目散に会場を出て行きました。

 一部のファンとはいえ、彼が同じアニソンファン、JAMファンだと思うと、悲しいです。

 

 「音楽は全て、元気の為に存在している」と影山さんはおっしゃいましたが、人に迷惑をかける行為の為の元気は不要です。

 どんなジャンルのライブであっても、人の迷惑を顧みない危険行為は絶対にあってはならないと思います。

 もし怪我人が出てしまったら、観客側だけではなく、ステージ上のアーティストにも迷惑をかける事になります。

 

 今、色々なアニソン関係のアーティストのライブで、観客の過剰な応援行為が問題になっています。

 JAMのファンの間でまで、そんな問題が起こって欲しくはありません。

 

 飛んで跳ねて、叫んで盛り上がるだけでは無く、節度とおもいやりのある鑑賞態度をとる事こそが、

 JAM Projectのみなさんが誇りとするファンのあり方ではないでしょうか。

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