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TNE Presents "ACOUSTIC PARK Vol.4"

11.08.21 新宿 BLAZE

 

出演/福山芳樹 さかもとえいぞう てつろう 永野CAP啓司

 

演奏/Ag.&Key福山芳樹 Ag.さかもとえいぞう Ag.てつろう Ag.永野CAP啓司

 

 

2010年より始まった、福山芳樹さんが所属するスリーナインエンタテインメントの企画による

アコースティックライブ「ACOUSTIC PARK」シリーズ。

 

2011年の8月から行われたVol.2~4の3公演には、なんとさかもとえいぞうさんがご出演。

数年前にウェブラジオで共演して以来、お互いのライブを見に行くなどして

親交を深めっていったお二人が今回、本格的な初共演となりました。

個人的にかねてから切望していた福山さんとえいぞうさんの組み合わせでもあり、

しかもそこに福山さんが率いるバンド、F-BANDでベースとコーラスを担当しているてつろうさんまで

加わられるという事で、喜び勇んで参加してきました。

今回は東京公演"ACOUSTIC PARK Vol.4"のレポートです。

 

会場となったのは旧・新宿コマ劇前の広場に面した場所にある新宿 BLAZE。

当日はあいにくの雨天。地下にある会場への階段は詰めかけた観客であふれていました。

会場はオープンから一年経っていないだけあってキレイで、

赤を基調としたロビーを抜けて入ったホールには椅子席がセッティングされていました。

ステージ上には向かって右側にキーボードがあり、

いくつかの譜面台やアコースティックギターが後方に置かれていました。

 

開演時間になると次第にBGMが大きくなるにつれて客席の照明が落ちていき、

ステージの照明は明るくなっていきました。

 

-MC-

 

観客の拍手の中、トップバッターのてつろうさんがご登場。

てつろうさん「ようこそ、てつろうです。こんばんは」

てつろうさんは椅子に座ってギターをスタンバイ。

てつろうさん「久々の新宿です。どれくらい久々かというと、新宿には変遷がわかるくらいきていない。

       いやぁ、変わりましたねぇ。外を歩いてたら髪を盛ったお兄さんがいて『あぁ、新宿だなぁ』って思いました」

観客笑。

 

01:life is beautiful/てつろう

-MC-

 

一曲目はてつろうさんのミニアルバム「melody」に収録の、素朴なアコギの旋律が印象的な「命の賛歌」。

てつろうさんの声はやわらかく耳触りがよく、アコギ一本で聞くと、あたかも森林の中にいるかのよう。

 

てつろうさん「僕の後は…ロックシンガーのお二人なので」

観客笑。

てつろうさん「先輩達の為にお客さんを暖めなきゃいけません」

 

02:サクラ咲くララ/てつろう

-MC-

 

ポップな中にも切なげな影がある、どこか懐かしい雰囲気の「サクラ咲くララ」。ミニアルバム「Story」に収録。

MCで「サビが単純なので一緒に叫んで」と観客に促していた通り、サビでは「サクラ咲くララ」の合唱が。

 

てつろうさん「大合唱とってもうれしいです。どうもありがとう!」

 

てつろうさん「僕は神奈川県の藤沢市から来たんですが…都内の方ー?」

ちらほらと手をあげる観客。

てつろうさん「神奈川藤沢の方ー?」

お一人の観客さんが挙手。

てつろうさん「あなた一人のためだけに歌います!」

観客笑。

てつろうさん「ウソウソ」

 

03:夏の終わりに/てつろう

-MC-

 

てつろうさん在住の神奈川県は藤沢や茅ヶ崎などからなる湘南海岸を歌った楽曲。ミニアルバム「White Carnation」に収録。

このライブが開催された頃からにぎわいがさっていく、そんなものさびしい情景が、てつろうさんの歌声で想起されました。

 

てつろうさん「今日は福山さんとえいぞうさんと僕の3人という事なんですが、えいぞうさんとはセッションした事があるんですよ。

       僕とえいぞうさんは学部は違うんですけど同じ大学で、

       当時は一世を風靡した方じゃないですか? ……"今も"ですよ? ココ大事」

観客笑。

てつろうさん「まさか今、一緒にできるとは思いませんでしたよ。当時の自分はバリバリのヘヴィメタ少年でしたから、

       ANTHEMじゃないですか? もう緊張して緊張して。初めて会った時、えいぞうさんなんて言ったと思います?

       『はじめまして、てつろうです』って挨拶するなり、両手で握手して『ナイストゥミーチュー!!』ですよ!?」 

観客笑。

てつろうさん「さすが文芸学部は違うなぁって思いましたよ」

観客笑。

てつろうさん「その時は確かRainbowの『Death Alley Driver 』をセッションしたんだったと思います。

       ……関係ない話から次の曲へ」

観客笑。

 

04:White Carnation/てつろう

-MC-

 

てつろうさんの紹介通り「母に捧げる歌」。前の曲「夏の終わりに」と同じくミニアルバム「White Carnation」より表題曲。

アコギ一本の演奏は物悲しさが際立ち、てつろうさんの歌声に誰しもに訪れるであろう無常感を掻き立てられました。

 

てつろうさん「次で僕の出番は最後です。僕自身もこの後が楽しみです。

       ロビーで僕のCDを売ってますが、今日唄った歌も、これから唄う歌も入っているベスト盤です。

       …よろしければ……よろしければ………よろしければ買って下さい」

観客笑。

 

05:キミノミカタ/てつろう

-MC-

 

ミニアルバム「キミノミカタ」より、タイトルにもなっている東北地方太平洋沖地震で被災された方々への応援ソング。

ポジティブな歌詞とのびやかなサビが心地よく、とても元気になれる曲でした。

 

てつろうさん「どうもありがとうございました。次はえいぞうさんの登場です!」

 

-セットチェンジ-

 

ステージの照明が落ち、客席が明るくなると再びBGMが流れ始め、セットチェンジとしばしの休憩時間。

ステージ上は椅子が撤収され、マイクスタンドが二本設置されました。

 

客席の照明が落ちていき、BGMが大きくなっていくと暗いステージにえいぞうさんとサポートとして

えいぞうさんのバンド・練馬マッチョマンのギタリスト永野CAP啓司さんがご登場。

早速ギターを下げてチューニング。が、スピーカーがONになっていて大きな音が。

えいぞうさん「! びっくりしたぁ…」

 

えいぞうさん「こんばんはさかもとえいぞうです! よろしくおねがいします!!」

 

06:GUTEN TAG/さかもとえいぞう 永野CAP啓司

-MC-

 

練馬マッチョマンでの楽曲「How do you do?」の歌詞違いジャーマンメタル版。アルバム「メタル一直線」に収録のごあいさつソング。

曲の速さは「GUTEN TANG」のスピードメタルなテンポではなく、「How do you do?」のテンポでした。生で聞けて感激です。

 

えいぞうさん「みなさんのあたたかい手拍子をお願いします!!」

 

07:ROMANCE PROMENADE/さかもとえいぞう 永野CAP啓司

-MC-

 

「Come On Honey!」。アルバム「メタルハンサムマン4 FOREVER YOUNG!」収録のキャッチーでメロリーンな曲。

観客の手拍子、永野さんのコーラスと合の手(吐息)、そしてえいぞうさんの艶っぽい歌声で会場は独特の雰囲気に。

 

・えいぞうさん「改めまして、ナイストゥミーチューの人です!!」

 観客笑。

 えいぞうさん「今日もアガってますけど、思う存分愛してくださーい!」

・えいぞうさん「爽やかなてつろうさんに続いて……更に爽やかにお届けしたいと思っておりますが」

 観客笑。

 えいぞうさん「できる範囲でね。今日は都内なんで、交通費がかからないという事で、永野君に来てもらっています!

       いつ見られなくなるかわからない人なんで、よく見といてくださいねー。永野君とは久々ですけども」

 永野さん「ちょっと大病を患っていまして…『痛』といえば」

 えいぞうさん「『風』!?」

 永野さん「そうなんですよ。よく"風が吹いても痛い"っていうじゃないですか? あれ嘘ですよ。

         "風が吹かなくても痛い"ですから」

・えいぞうさん「今日はANTHEMでもANIMETALでも、EIZO Japanでもない、ヒジョーにつかみどころのないワタクシでございますが」

 観客笑。

 えいぞうさん「イヤな思いも人生のうるおい。新しい扉を開けると思ってお付き合いくださーい!」

 

08:Hello Again 違法人グルグル/さかもとえいぞう 永野CAP啓司

09:ゲーテの小径/さかもとえいぞう 永野CAP啓司

 

アルバム「さかもとえいぞう ゴールデンヒッツ」より、妖しいムードが魅力の曲。CQCQ。

えいぞうさんのソロでの魅力であるメロウなタッチを堪能した後は、同じく「ゴールデンヒッツ」より「ゲーテの小径」。

雰囲気一変、えいぞうさんの愛してやまない昭和歌謡な曲調とせつない詞、請い啼くえいぞうさんの歌声が素敵。

 

10:ギターを弾こう(Apassionate)/さかもとえいぞう 永野CAP啓司 

-MC-

 

副題通り情熱的なスパニッシュな転調が面白いアルバム「メタルハンサムマン」収録の曲。コードや音階の部分は省略。

最後のえいぞうさんと永野さんがお互いのギターソロ時、ポーズをキめて停止するのも見所。

 

えいぞうさん「働く皆様にこの曲を! 『ハローワーク'99』!!」

 

11:ハローワーク'99/さかもとえいぞう 永野CAP啓司

-MC-

 

練馬マッチョマンの楽曲で、収録されている「スピードメタルショー」は廃盤ですが、復刻版が出ています。

メロディアスで特異な「六時前には家に帰ろう」のフレーズの合唱を観客に促す場面も。えいぞうさん「朝の六時じゃないぜ!?」

 

・えいぞうさん「拒否していいんだよ? そんな優しくしなくてもいいよ?」

・えいぞうさん「次の曲は…特に意味はないんですが、男性から男性への告白タイムです」

 観客笑。

 客席のそこかしこの隣り合った男性同士に告白を促すえいぞうさん。

・えいぞうさん「次は京都と名古屋で前代未聞の現象を起こした『ハンサムユニバース』という歌なんですけど…」

 ここでえいぞうさんが演奏、永野さんをお手本に「ハンサムユニバース」の振り付け講座。

 振付けはサビで立ち上り、手のひらを広げて両腕を左右に降りながら歌う、というもの。

 その際、隣り合った男性同士は見つめ合い、愛の告白をする、というもの。

・えいぞうさん「サビになったら立ちあがってくださいね。サビ以外の時は」

 と、えいぞうさん座ってタバコをふかすジェスチャー。

 えいぞうさん「『なにこのくっだらない歌~』ってやってても、

       サビでは立ちあがって『♪ハンサムユ~ニバ~ス』ってやってくださいね」

 観客笑。

・えいぞうさん「永野君…キミとは長い付き合いになるけど…キミって意外とハンサムだね」

 永野さん「は!? あぁ、ありがとうございます」

 えいぞうさん「今日の出演者でいうと、福山芳樹と…てつろうと……さかもとえいぞうの次にハンサムだね」

・えいぞうさんの「40になったら上がらないぞー!」「脳ミソと膝の為に!」という檄のもと、

 ひとしきり振りを練習。

 えいぞうさん「こんだけやっといてまだ"練習"ですからね?」

 観客笑。

 えいぞうさん「じゃあ本番やってみましょうかー」

 着席し出す観客。

 えいぞうさん「申し訳ありませんが…サビからはじまる歌なんでご起立下さい!」

 観客笑いながら起立。

 

12:ハンサムユニバース/さかもとえいぞう 永野CAP啓司

-MC-

 

アルバム「ゴールデンヒッツ」より、えいぞうさんの思想そのものであるかのような軽快で珍妙な歌。

えいぞうさんが「これこそアコギ」と言われる程、サビでの総立ちの振付けは圧巻。

途中えいぞうさんに促され、永野さんがハンドマイクを持ち、ステージを往復しようとした所、

マイクのワイヤーが届かなかったり、えいぞうさんが「あと七回っ!!」というカウントをしたものの、

カウントを忘れてしまったり、観客に告白を促したり、今回のハイライトとなりました。

 

・えいぞうさん「いやー課長の宴会芸に付き合ってもらって感謝します!」

・えいぞうさん「福ちゃんとは同級生で、一緒にできて嬉しいです。愛してやまない人達に感謝したいです」

・えいぞうさん「永野君とはもう結構長い付き合いだね」

 永野さん「そうですねぇ」

 えいぞうさん「ちょうど23年? くらい? 中途半端だね」

 観客笑。

 えいぞうさん「いいねぇ今の『笑点』の様な笑い。スベってるのに笑ってくれるやつ」

 

13:茜色(a.ka.ne.i.ro.)/さかもとえいぞう 永野CAP啓司

-MC-

 

バンド版は「メタルハンサムマン」に収録されていますがアコースティック版は「昭和ハンサムマン」に収録。

当方とても好きな曲で、メタルとは一味違う、えいぞうさんのまっすぐで哀愁たっぷりな歌声を堪能できました。

 

えいぞうさん「次の曲で最後なんですが、もしこの曲をみなさんが覚えて歌ってくれたら、

               きっとボクはJASRACから訴えられると思います」

観客笑。

えいぞうさん「それでは柏原芳恵さんと尾崎豊さんと、H2Oさんをリスペクトして、

      『紅茶の美味しい床屋さん』」

 

14:紅茶の美味しい床屋さん/さかもとえいぞう 永野CAP啓司

 

アルバム「SHOUT DRUNKER」収録の「READY FOR LOVE」という曲がライブを重ねるにつれて名を変え、「ゴールデンヒッツ」で

セルフカバーされた曲。歌い方は「READY FOR LOVE」に近い感じでした。サビを大合唱に持ち込んでえいぞうさんのコーナーは終了。

 

-セットチェンジ-

 

客席が明るくなり、再びセットチェンジ&休憩。

ステージ上ではマイクスタンドが一本だけに。

 

客席の照明が暗くなるとBGMが大きくなり、ステージに向かって左から福山さんが登場。

福山さん「ふははははは」

ギターをセッティングしつつ、マイクを微調整。

福山さん「ハイみなさんよろしくお願いします」

観客拍手。

福山さん「『ハンサムユニバース』を後ろで見てたらすげぇ楽しそうだったので、

     是非、ワタクシも混ぜて欲しかった。でも客席の後ろでやってたけどなっ」

と「ハンサムユニバース」の振りをする福山さん。

 

15:Party/福山芳樹

-MC-

 

この年発売されたアルバム「SYNAPSE」の一曲目から福山さんのコーナーはスタート。会場は一気に福山さん色に。

ライブに臨む様子を書いた詞からはじまるこの曲は、一曲目にピッタリ。ラストはまるでバンドがいるかのようにシメ。

 

・福山さん「激しいんでバンドいるかと思ったらいねえでやんの。アコギ一本で演る曲じゃなかったな」

 観客笑。

 福山さん「昨年一回目やったんだけど、こんなに楽しいとは。続けよう。愛も芽生えるし」

 観客笑。

 福山さん「しかし、さかもとえいぞうの曲は面白いけど、アコギで演る曲じゃねえよなぁ? 

     だが『ギターを弾こう』はいいなぁ。是非ともコピーしたい!」

 観客笑。

・作った時はなんて事ない曲が、意外と息が長かったり、「これはいける」と思った曲がそうでもなかったり。

 

16:MIRACLE SKY/福山芳樹

-MC-

 

「絶滅した動物たちと遊びたい」という夢を歌った、HUMMING BIRDのアルバム「1.2.3」に収録されている曲。

素朴で可愛らしい歌詞と親しみやすい曲調に人気のほどを伺い知れます。間奏のコーラスも素敵。

 

・福山さん「これもアコギ一本ではムリな歌だな」

 観客笑。

 福山さん「でもアコギ二人っていいなぁ…だって間奏弾いてくれる人がいるんだぜ!?

     一人だと間奏弾いて♪Fu~ってやったりしなきゃいけねえんだぜ?」

・次はJAM Projectに提出して通った曲。

 福山さん「アルバムの曲なんだけど、てっきりライブで演ってくれると思ったら

       演ってくれないから一人で演る」

 観客笑。

 福山さん「こういうのを"隠れた名曲"という。日を当ててくれないからずっと歌っていく」

 

17:I LOVE YOU/福山芳樹

-MC-

 

JAM Projjectの"完全"オリジナルアルバム「MAXIMIZER ~Decade of Evolution~」より。この年の二月に行われた

シンフォニックコンサートでも聞く事が出来ましたが、アコギ一本だとより素朴で味わい深い趣きに。

 

福山さんキーボードへ移動。

福山さん「京都、名古屋とPONchanがいたのに、今日は自分でやらなければならない」

東京に先駆けて行われたACOUSTIC PARK Vol.2とVol.3には、てつろうさんではなく、

F-BANDでキーボードを弾かれているPONchanさんが参加されていました。

 

18:月のささやき/福山芳樹

-MC-

 

こちらもHUMMING BIRDの楽曲。アルバム「A PIECE OF CAKE」収録。キーボードだけの演奏に、やさしい福山さんの歌声が際立ちます。

薄暗い中、舞台反対側からの照明を浴びる福山さんは、さながら月に照らされているかのよう。

 

・ギターに戻る福山さん。

 福山さん「オレにしてはかなりロマンチックな雰囲気になりましたが」

・次の曲は考えて行かなきゃならない内容。

 福山さん「この前出たアルバム…なんだっけ…そっちじゃねぇ! えっと四枚組の方…

      あ! あれね、最初はベスト盤を作る予定が、四枚になっちまってさ。

      初めての人向けに作ろうと思ったら、初めての人は手の届かない、

      血も涙もないモノになってしまいました」

 

19:ビキニの空の消えない火/福山芳樹

20:ガラパゴス/福山芳樹

-MC-

 

アルバム「Jungle Lady」より。福山さんの20周年を記念した四枚組アルバム「20 FLIGHT ROCK」のDVDでは海辺で唄っている歌。

短くシンプルな歌ながら、終戦の日から一週間経たずに聞くと、より一層メッセージが強く胸に響きます。

続くHUMMING BIRDの初めてのアルバム「ハミングバード」からの「ガラパゴス」でも、別の角度から人間というものを考えさせられます。

 

・福山さん「バンドの時に比べると『ガラパゴス』はアコギになって終わり方もコードも変わっていく」

・福山さん「先日、仮装大会のようなイベントに出てきたけども、みんなあの時の歌を『真夜中のねここしゃん』だとか、

       『夜明けのねここしゃん』だとか書いてるけど、あれは『ねここしゃん』っていう曲だから!」

 観客笑。

 福山さん「もういっその事そういう名前の曲つくってやろうか!?」

・福山さん「えー残念ですが最後の曲です。みんなにはWOW OH OH言って欲しい!」

 観客「おぉおおお!」

 福山さん「すげえなこれだけでなんの曲かわかんだもんな」

 

21:ANGEL VOICE/福山芳樹

-MC-

 

OVA「マクロス ダイナマイト7」の挿入歌のトリビュートアルバム「FUKUYAMA FIRE !!! ~A Tribute To Nekki Basara」収録バージョン。

間奏のコーラスの後、"WOW OH OH…"の場面では、福山さんがモニタースピーカーの前に来て観客を扇動し、

そのままマイクを通さない生声で歌われました。そして再びバンドが居るかのようなシメ。

 

・福山さん「怒涛の如くセッションタイムです。セッションだからといって『ハンサムユニバース』をみんなでやるわけではない!」

 観客笑。

 福山さん「まずは森田…あ、苗字言っちゃった」

 てつろうさん登場。

 福山さん「てつろうとオレはアツい関係ではないので…」

 てつろうさん「あれ? そうですか? あの日の夜…」

・てつろうさん「『ハンサムユニバース』を聞いてたら…なんか心が動いてきましたね」

 福山さん「もうオレは車の中でヘビーローテーションさせてるよ」

・てつろうさん「二人ともアコギじゃなくていいんじゃない? バンドでやった方がいいって」

 福山さん「でもアコギ一本で演るってトコに心意気を感じて欲しいな! 間違えたらすぐバレるし…」

・次の曲はこの日の為の新曲。

 てつろうさん「僕ら二人は雰囲気を大事にするので、唄い終わった後の拍手で曲の前途が決まります」

 福山さん「CDになるかどうかが決まります」

・福山さん「曲は"子守唄"です」

 てつろうさん「色々な事があって大人の人は疲れてるじゃないですか?」

 福山さん「曲名どうすっかな?」

 てつろうさん「英語ではララバイですけどね」

 福山さん「ナイスじゃないね…大人のための子守唄?」

 てつろうさん「全部英語にするとララバイオブアダルト…なんかそういうホームページサイトみたい」

 福山さん「じゃあ募集という事で」 

 そしてお二人ともスタインバイされ、ギターに手を掛けると…

 福山さん「ごめん、最初どんなだっけ?」

 

22:子守唄(仮)/福山芳樹 てつろう

-MC-

 

てつろうさんがリードして福山さんが追いかける輪唱形式ではじまり、サビになると合流するという形の曲。

てつろうさんと福山さんお互いの澄んだ静かな声が魅力で、それが重なった時のハーモニーはとても心地いいものでした。

 

・福山さん「果してCDになるんでしょうか?」

 てつろうさん「してくださいよ!」

・福山さん「次の曲はできたのが結構前ですが」

 てつろうさん「いえ、先月…」

 福山さん「そんなに前じゃなかったですね…そうだそうだウチでデモ作ったんだった」

・福山さんとてつろうさんの二人で活動できるパターンを作ってはどうかという話に。

 福山さん「ユニット名どうすっかな?」

 てつろうさん「昔…っても最近ですけど、神奈(延年)さんとのユニットは"福神"だったじゃないですか?

                その方式でいくと…」

 福山さん「"福山てつろう"か? 同じ名前の政治家いるんだよなぁ…しかも"てつろう"は平仮名だろ?」

 てつろうさん「じゃあ"福山てつろう"以外で考えましょう」

・福山さん「次に歌うのは…まぁ、震災の曲で、"がんばろう"って曲が多いけど、

        ふるさとを想う曲をつくりました。『そろそろ帰ろう』」

 

23:そろそろ帰ろう/福山芳樹 てつろう

-MC-

 

福山さんのアコースティックツアー"アコギ旅2011"でも歌われている曲。

二本のアコギの綺麗なメロディーが故郷への郷愁を誘う、まるで抒情歌の様な味わいのある曲でした。

 

ここからえいぞうさんが合流。

・福山さん「えいちゃんはかつては日本大学に在籍していましたっ!」

 えいぞうさん「よく覚えてたね」

 てつろうさん「余計な事は覚えてるんですよ」

 福山さん「余計な事なのかよ」

 えいぞうさん「いやいや、『ナイストゥミーチュー』はオレらしいなって思いましたよ」

・えいぞうさん「さっきより顔色いいでしょ? なぜならギター弾かないからっ!」

・エフェクターに魅せられ、このステージで導入したえいぞうさん。

 えいぞうさん「今日音出すまで不安でさ」

 福山さん「出してなかったのかよっ!」

・楽器の値段今昔。そして五千円のギターの話。

・ライブ前後は共演者に電話をかけたりメールを送るえいぞうさん。

 えいぞうさん「PONchanに"愛してるよ"ってメール出したら返って来ないんだよね」

 福山さん「あっ、メールって返したりしなきゃいけねぇのか。はじめたばっかでよくわかんねえんだよなぁ…」

 

24:Open Arms/福山芳樹 さかもとえいぞう てつろう

-MC-

 

アメリカのロックバンドJourneyのアルバム「Escape」に収録され、後にシングルカットされて全米2位となり、

映画「海猿」の主題歌にもなった「青春の曲」。メインを歌うえいぞうさんの透明度の高い"泣き"の歌声がスゥッと沁み入ります。

 

・曲のシメをトチってしまい、片手拝みの福山さん。

 えいぞうさん「オリジナル通りにやらなくていいよぉ」

 福山さん「最後の最後で気を抜いたっ」

・次の曲の話へ。

 福山さん「BON JOVIなのはわかってたんだけど…なんだろう…なんかビデオに撮ってあったお笑い番組で、

     あのーなかやまきんに君が、筋肉料理研究家マグマ中山とかいって、料理に粉チーズぶっかけるって

     くっだらねぇ芸してる後ろにかかってたよね?」

 てつろうさん「僕はハードロッカーでしたから知ってましたね」

 福山さん「だからもう、譜面作る時さ、きんに君とえいちゃんの顔がフラッシュバックして…」

 観客笑。

 えいぞうさん「では18の頃を思って…次の曲は特に思い入れ無いんだけど…」

 てつろうさん「えー」

 福山さん「ねえのかよっ!」

 えいぞうさん「…ではワタクシのヴォーカルと福ちゃんのギターと…てつろうさんの地味ながらも堅実なプレイで…」

 観客笑。

 てつろうさん「よく言われるんですよね。"いい人だけど地味"って。次の曲は頑張ってみる」

 

25:It's My Life/福山芳樹 さかもとえいぞう てつろう

-MC-

 

Bon Joviのアルバム「Crush」よりシングルカットされた曲。ご自身のライブでも歌われているだけあり、

こちらもえいぞうさんがメイン。宣言通り、間奏のソロでは前に出て必要以上にロックなアピールをするてつろうさん。

 

・てつろうさん「やればできるっ!」

 福山さん「オレもやればよかった…」

・卒業と中退と除籍。

 てつろうさん「という事は次に呼ぶ方は」

 福山さん「……?」

 えいぞうさん「忘れてた?」

・えいぞうさん「もうこれ以上ない程おもしろい事してくれますよ! この辺(ステージ前方)使って何かしますよ」

 ハードルをはなはだしく上げられ、『ハンサムユニバース』の振り付けをしながらステージを往復し、

 ギターをセッティングする永野さん。

・えいぞうさん「3人ともギター。オレ職場放棄」

 福山さん「せっかくエフェクター買ったのに」

 えいぞうさん「飽きちゃった」

・えいぞうさん「ここはやっぱり福ちゃんの曲をやりましょう」

 福山さん「オレの曲やってくれてんの?」

 えいぞうさん「だってウケるんだもん。今度のライブでも福山芳樹メドレーをやるってあからさまにブログに書きましたからね。

       もう福山芳樹の名前で客を呼ぼうと思って」

 福山さん「わはははは。えいちゃんはアルゼンチンでもオレの曲やってんだぜ?」

 えいぞうさん「はい、やらせてもらったんですけど『突撃ラブハート』だけどうしても覚えられなくて、カンペ用意したんだけど、

       Graham Bonnetって人がカンペのノートを足でめくってんのがカッコ良くてマネしたら、

       どんどん蹴ってっちゃって…しかもお客さんに日本語で"ヘタクソー"って言われて」

 観客笑。

 福山さん「向こうの人はあんまり日本語わかんないじゃん? 歌を聞いたまんまで覚えてるから間違えたらすぐわかるんだよね。

       オレもえいちゃんに紹介されてアルゼンチンに行ったけど、えいちゃんにピッタリの国だね。みんなテキトーで」

 えいぞうさん「でしょ?」

・福山さん「これだけギターがいるのに全員ユニゾンっていうね。まるで新宿だけにフォークゲリラになったみたいだ」

 

26:PLANET DANCE[Duet Version]/福山芳樹 さかもとえいぞう てつろう 永野CAP啓司

-MC-

 

アニメ「マクロス7」の挿入歌であり、えいぞうさんも「EIZO Japan 2」でカバーされている曲。

えいぞうさんがメイン、福山さんがサブボーカルを担当されていました。最後のサビ前のダブルシャウトに会場は大興奮。

 

・福山さん「面白いねっ! アコギ三本!」

・福山さん次はインカムに挑戦か。

 福山さん「でもあれって咳したりあーあーとか声出したらわかっちまうんだろう?」

・最後の曲は「EIZO Japan 4」に入る予定。

・福山さん「えいちゃんは幅広いよね。EIZO Japanあり、ANIMETALあり、ANTHEMあり、練馬マッチョマンあり」

 えいぞうさん「EIZO JapanとANIMETALは似たようなもんだけどね」

 福山さん「今『ゴールデンヒッツ』はホントにヘビロテだもん」

 てつろうさん「ホントですよ、みなさん。車の中でずっとかかってますからね。

       えいぞうさんのメタルのイメージがガラガラと崩れましたね。」

・JAM Projectの話。

 福山さん「JAMでは入れ違いだったじゃん? ライブで"Stop the WAR!"とかやるけど、えいちゃんのマネてるんだよね。

       未だに後釜って感じがするんだよ」

 えいぞうさん「8年もいるのにぃ!?」

 福山さん「えいちゃんは2年くらい?」

 えいぞうさん「2年半だね」

 福山さん「えいちゃんがいた頃の、初期の曲ってJAMの代表曲じゃん? 

     だからライブでやる時は、半分えいちゃんで半分オレ、みたいな感覚だよね」

 えいぞうさん「いやぁー。ありがとうございます」

 福山さん「でもさ、遠藤正明とかきただにひろしとか、ただでさえ声高いヤツがいるのに、

       なんでそれよりも上のパート唄ってんの!?」

・えいぞうさん「またやりましょう! 4人が3人になっても」

 永野さん「いやいや」

 福山さん「4人目にPONchanいれてね」

 永野さん「おいおい」

 

27:突撃ラブハート[Duet Version]/福山芳樹 さかもとえいぞう てつろう 永野CAP啓司

 

ラストを飾るのはこちらも「マクロス7」の挿入歌。主に歌うえいぞうさんとコーラスに回った福山さんが二つの

2つのハートをクロスさせて唄われるのを、てつろうさんの堅実な演奏と永野さんのテクニカルなプレイが支え、

アコギだけの演奏とは思えないほどの大盛り上がりを見せました。

 

福山さん、てつろうさん、永野さんがギターをかき鳴らし、いざシメという所で、

急いで後ろにあったギターを担ぐえいぞうさん。

えいぞうさん「オレのギターも忘れないで! この画を! この画をしっかり目に焼き付けてください!!」

そして4人のギターでシメ。

拍手喝采の中、それぞれギターを下ろし、万歳三唱し、みなさんいそいそと退場。

福山さんが「50分オーバーというねっ」というライブの盛り上がりを感じさせる言葉を残し、

「ACOUSTIC PARK Vol.4」はお開きとなりました。

閉演BGM:突撃ラブハート(FUKUYAMA FIRE !!! ~A Tribute To Nekki Basara~ ver.)

まさに三者三様。

個人の出番では出演者それぞれの魅力が楽しめ、セッションパートでは他で見る事が出来ない、

"ライブならでは"を体感する事ができました。また、福山さんとえいぞうさん、

てつろうさんと永野さんが同い年という事で、みなさんとても和気あいあいとしていて、

楽しんでいる雰囲気が伝わり、見ているこちらも楽しむ事が出来ました。

 

 

補足

 

・てつろうさんのなごみの雰囲気が魅力。

 

・えいぞうさんのオンリーワンの独特な妖しさが魅力。

 

・アニソンとは違う福山さんのメッセージ性の強い世界観が魅力。

 

・「ハンサムユニバース」に観客も出演者も病みつき。

 

・「アコギな仲間たち」にえいぞうさんが久し振りに出演されたら面白いやも。

 

・セッションの曲はえいぞうさんの選曲だとか。

 

・同学年の福山さんとえいぞうさん。終始とても楽しそう。

 

・てつろうさんと永野さんも同学年。打ち上げでとても盛り上がったとか。

 

・福山さんとえいぞうさんの共演した

 「JAM Project LIVE 2010 10th Anniversary Tour MAXIMIZER ~Decade of Evolution~ REUNION」

 のTシャツを着ているスタッフさんの姿が。

 

・えいぞうさん「福ちゃんはこれからJAMで忙しくなるでしょ?」

 福山さん「明日からJAMのリハーサルなんだよ。ホントはさ、今日の打ち上げをもっとがっつり楽しみたいのによォ」

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